説明

タンク閉鎖部を有する安全システム

本発明は、オートバイの燃料タンクのタンク閉鎖部(10)を有する安全システムに関し、タンク閉鎖部(10)は、アンロック状態(1)とロック状態(2)とをとことができ、燃料タンクのタンク開口(11)の閉鎖用のロッキングユニット(12)が設けられ、前記ロッキングユニットは、駆動装置(30)によって、タンク開口(11)が完全に閉鎖される閉鎖位置(3)と燃料タンクを充填するためにタンク開口(11)が開かれる開放位置(4)との間で移動することができる。本発明は、タンク閉鎖部(10)とデータ通信状態にあるコントローラ(20)および解除要素(5)を備え、前記解除要素が、コントローラ(20)による認証クエリのために起動することができ、肯定的な認証の場合においてのみ、タンク閉鎖部(10)が、ロッキングユニット(12)が開放位置(4)に移動するアンロック状態(1)にされることができる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、オートバイのタンク閉鎖部を有する安全システムに関し、タンク閉鎖部は、アンロック状態とロック状態とをとることができ、タンク開口をロックするロッキングユニットを備え、前記ロッキングユニットは、タンク開口が完全に閉鎖される閉鎖位置と、燃料タンクを充填するためにタンク開口が開かれる開放位置との間で駆動装置によって移動することができる。本発明はさらに、タンク閉鎖部およびタンク閉鎖部のキーレスアクセスコントロール方法に関する。
【0002】
DE 20 2006 013 601 U1は、燃料タンクのタンク開口をロックする閉鎖要素を有するタンク閉鎖部であって、自動車の燃料タンク用のタンク閉鎖部を開示している。この背景では、閉鎖要素は、タンク開口が完全に閉鎖されるロック状態から、燃料を供給するためにタンクが完全に開かれる開放位置へ移動することができる。閉鎖要素の移動は、駆動装置として働く電動機が作動して生じる。駆動装置は、回路コントロール要素によって遠隔で操作されることができる。
【0003】
本発明の目的は、燃料タンクのタンク閉鎖部を開放するよりよいアクセスコントロールを提供することである。
この目的は、請求項1に述べる特徴を有する安全システムを用いて達成される。安全システムの有利な実施例は、従属請求項2〜5に概説される。
【0004】
本発明によれば、タンク閉鎖部とデータ通信状態にあるコントローラ、ならびに、コントローラによる認証クエリのために起動されることができる解除要素が設けられ、肯定的な認証の場合にだけ、タンク閉鎖部を、ロッキングユニットが開放位置に移動するアンロック状態にすることが可能である。これは、適格性がある人だけがタンク閉鎖部を開放できることを確実にする。コントローラは、たとえば、アラーム信号および識別データ信号のチェックによって先に参照した認証クエリを実行する、自動車のアクセスまたはドライバ適格性コントロールシステムのコンポーネントであることができる。オペレータは、タンク閉鎖部のための開放プロセスを始動するために、開放要素を起動しなければならないだけである。たとえば、解除要素は、タッチ式で起動され、または、ユーザによって手動で作動され、すなわち、解除要素は、スイッチとして動かされるかまたは押され、それにより、認証クエリが起動することが考えられる。よりよい開放の快適さ以外に、タンク閉鎖部に対するアクセスセキュリティが、同時に改善される。
【0005】
有利には、安全システムは、ユーザが自身で携行するID送信機を備え、認証クエリが、ID送信機とコントローラとの間で起こる。可能な実施例では、解除要素が起動した後、アラーム信号がID送信機に転送され、有利には、チェックが、同様にID送信機内部で行われる。ID送信機は、自動車、特にオートバイに、符合化されたメッセージとして識別信号の形態の応答信号を送信デバイスを介して送出することによって、アラーム信号に応答し、応答信号は、特に、自動車の受信デバイスによって受信され、コントローラに送られる。ID送信機によって送信された識別データが、自動車側の一定の識別データに一致する場合、タンク閉鎖部がアンロック状態に移動することができることを意味する肯定的な認証が行われる。本発明による他の可能な実施例では、コントローラはまた、自動車のアクセスおよびドライバ適格性コントロールシステムと独立に動作するタンク閉鎖部に統合されることができる。以下では、オートバイであり得る自動車について述べられる。
【0006】
有利な実施例は、解除要素が閉鎖ユニットに統合されることを実現する。あるいは、解除要素はまた、自動車のステアリングユニット上に配設されることができる。自動車がオートバイである場合、オートバイのハンドルバー上に直接、具体的には、ユーザが自身の親指でそこから解除要素を快適に起動することができる場所に解除要素を配置することを実現することが考えられる。
【0007】
さらに、この目的は、独立請求項6に述べる特徴を有する自動車の燃料タンク用のタンク閉鎖部を用いて達成される。タンク閉鎖部の有利な実施例は、従属請求項7〜11で明確にされる。
【0008】
閉鎖ユニットがスイッチを有し、解除要素が手動で起動された後、スイッチに対して解除要素が機能することが有利である。解除要素は、たとえば、タンク閉鎖部に統合されるロッキングシリンダ用の保護扉として機能することができる。有利には、解除要素は、休止位置と動作位置との間で移動することができる。休止位置では、解除要素は、ロッキングシリンダを保護的にカバーする。解除要素の起動は、解除要素をその休止位置からその動作位置にユーザが移動させる、具体的には回転させるときに達成されることができる。スイッチは、解除要素の移動によって作動し、それにより、認証クエリを始動させる信号をスイッチが送出する。スイッチは、たとえば、上述したこの認証クエリを開始するコントローラを始動することができる。肯定的な認証に続いて、駆動装置が始動し、駆動装置は、たとえば、タンク閉鎖部がロック状態からアンロック状態になるように、機械式ロッキング要素を移動させる。
【0009】
タンク閉鎖部は、駆動装置によって作動され、肯定的な認証に続いて、閉鎖タンクの開放位置に閉鎖ユニットが「跳ね上がる(jump)」ように構成されることができ、ロッキング要素は、これに先立って、タンク閉鎖部をアンロック状態にしている。ユーザは、その後、燃料供給ラインを介して燃料タンクに燃料を確実に供給するために、さらに手動で閉鎖ユニットを持上げることができ、および/または、閉鎖ユニットをその開放位置からさらに開放することができる。
【0010】
さらに、本発明の目的は、請求項12の特徴によって開示される方法によって達成される。有利な実施例は、従属請求項13〜17で明確にされる。
本発明によれば、コントローラとデータ通信状態にある解除要素の意識的な起動によって、コントローラの認証クエリが起動され、肯定的な認証の場合(event)においてのみ、タンク閉鎖部に配設される駆動装置に信号が送信されることになり、その後、タンク閉鎖部をロック状態からアンロック状態にもたらすこととなる。解除要素を起動するために、ユーザによる意識的な行為が必要とされる。解除要素の起動は、たとえば、接近すること、触れること、または解除要素の別のアクティブな移動によって生じ得る。認証が否定的である場合、タンク閉鎖部は、ロック状態のままになることになる。肯定的な認証の場合において、コントローラは、駆動装置に信号を送信し、前記駆動装置は、その後、タンク閉鎖部上に配設されるロッキングユニットを、閉鎖位置から開放位置へ移動させる。この開放位置から、ユーザは、タンクの充填動作のためタンク開口を完全に開放する目的で、ロッキングユニットをさらに手動で開放することができる。実施形態の可能な変形例では、駆動装置は、タンク閉鎖部のアンロッキング動作後に、その駆動装置の開始位置に戻るため、ロッキングユニットの手動での閉鎖後に、別のアンロッキング動作が可能である。
【0011】
代替の実施形態では、認証クエリが、容量的におよび/または誘導的に起こることが可能である。有利には、認証クエリは、ユーザによって携行されるID送信機とコントローラとの間で起こる。自動車およびID送信機は、識別データ信号の容量的または誘導的伝送のための送信および受信デバイスを装備する。ID送信機は、ユーザの衣服内、またはスーツケース内部にでも配置されることができ、ユーザによって携行されることができ、認証クエリ用の識別データ信号の送出中にいかなる干渉も発生しない。
【0012】
さらなる利点、特徴、および詳細は、従属請求項で述べられ、および、本発明による実施例が、図面を参照して詳細に明確にされる以下の説明で述べられる。この状況では、請求項および詳細説明で述べられる特徴は、個々にまたは任意の組合せで本発明に従って本質であることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】タンク閉鎖部を有する安全システムの可能な実施例を示す図である。
【図2】図1によるタンク閉鎖部の底面図である。
【図3】解除要素が動作位置にある、図1によるタンク閉鎖部の図である。
【図4】本発明による、タンク閉鎖部用のキーレスアクセスコントロールの方法の可能な実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜3は、オートバイ(図示せず)の燃料タンクのタンク閉鎖部10を有する安全システムを示す。タンク閉鎖部10は、図1において切取り線で示されるアンロック状態1と、ロック状態2とをとることができる。タンク閉鎖部10は、本実施形態では、とりわけ外側閉鎖部12aおよび内側閉鎖部12bからなる、燃料タンクのタンク開口11をロックするために設けられているロッキングユニット12を備える。
【0015】
ロッキングユニット12は、タンク開口11が完全に閉じられる閉鎖位置3と燃料タンクが充填されるようにタンク開口11が開かれる開放位置4との間で、駆動装置30によって移動することができる。さらに、タンク閉鎖部10とデータ通信状態にあるコントローラ20が、オートバイ上に配設される。コントローラ20は、たとえば、オートバイのアクセスおよびドライバ適格性コントロールシステムのコンポーネントであることができる。
【0016】
解除要素5が、本発明によって示される実施例において軸17の周りに回転可能に設けられ、ロッキングユニット12上に配設される。解除要素5は、ロッキングユニット12内に配設されるロッキングシリンダ16用の保護扉として役立つ。解除要素5は、ロッキングユニット12の方を向く側面上に、リング形状シール要素5aを備え、リング形状シール要素5aは、解除要素5と一体に構成され、かつ、図1に示す解除要素5の休止位置にあるロッキングシリンダ16を、埃、水分などのような環境的影響から保護する。
【0017】
適格性がある人だけがオートバイの燃料タンクにアクセスできることを確実にするために、安全システムは、図1による休止位置6から図3による動作位置7への解除要素5の移動によって、コントローラ20による認証クエリが起動されるように構成される。この意識的な起動の行為、すなわち、本実施例では、軸17の周りの解除要素5の移動によって、ユーザが自身で携行するID送信機21とコントローラ20との間で、認証クエリが始動される。実施例では、アラーム信号が、最初に、ID送信機21に送信され、ID送信機21が、識別信号を自動車に返送する。これらの識別データ信号は、具体的には、送信された識別データが、自動車の内部に格納されている識別データにどの程度一致するかについて判定されるために、アンテナ(ここでは示さず)によって受信され、自動車によってチェックされる。認証が肯定的である場合、信号は、図2に示される、タンク閉鎖部10上に配設される駆動装置30に送信され、それによって、タンク閉鎖部10が、ロック状態2からアンロック状態1に可逆的に移動される。示される実施例による解除要素5の手動の回転運動の代わりに、解除要素5を起動することになる近接センサまたはタッチセンサを設けることが、当然、考えられる。さらに、ロッキングユニット12と独立したものとして、解除要素5を、ステアリングコラム上に、特に、オートバイのハンドルバー上に設けることも考えられる。
【0018】
図2に示すように、機械式ロッキング要素15が、駆動装置30が作用するロッキングユニット12上に配設される。本明細書のロッキング要素15はばね式である。肯定的な認証の場合において、駆動装置30が始動され、駆動装置30は電動機31を有し、電動機31は、次に、ウォームギア32を動かす。ウォームギア32は、軸36の周りで回転可能に支持される伝達要素35を駆動する。伝達要素35は、ウォームギア32に係合するピニオン33を備える。さらに、伝達要素35は、ロッキング要素15に相応して作用するリフト湾曲部(lift curve)34を有して構成される。アンロッキングプロセス1の間に、電動機31は、その回転軸36の周りに伝達要素35を駆動し、軸36の周りのある回転角度後に、リフト湾曲部34が、ロッキング要素15のノーズ13をタンク開口11の方向(矢印を参照)に押す。ロッキング要素15が、相応して、ロッキングユニット12内に深く移動すると、ロッキングユニット12は、その外側蓋12および内側蓋12bによって、タンク開口11から自動的に持ち上がる。本実施例では、ロッキングユニット12は、そのタンク開口11から上に「跳ね上がる」。ロッキングユニット12上に配設されるシールは、本明細書のロッキングユニット12による「跳ね上げ動作(jump−up action)」をサポートする。
【0019】
任意の干渉、信号劣化などが起こり、認証クエリを実行することが可能でない場合、ID送信機21上に配設される機械式キーによる非常時アクセスを行うことも可能である。このために、解除要素5は、その休止位置6から動作位置へ手動で移動させられなければならない。このステップに続いて、ロッキングシリンダ16内に非常時キーを挿入することが可能であり、それにより、タンク閉鎖部10の機械式非常時解除も達成されることがきる。この状況で、ロッキングシリンダ16は、ロッキング要素15と実効的接続状態になる。
【0020】
解除要素5は、起動されている間、図3に示すマイクロスイッチ14に作用し、マイクロスイッチ14は、次に、上述した認証クエリを始動するために、相応する信号をコントローラ20に送出する。マイクロスイッチ14は、外側蓋12aと内側蓋12bとの間に配設される。
【0021】
図4は、オートバイのタンク閉鎖部のキーレスアクセスコントロールのための本発明による実施例を示す。第1のプロセスステップ(40)では、解除要素が、最初に起動される。解除要素の移動によって、マイクロスイッチが起動され(41)、それにより、認証クエリ(42)が始動される。認証が肯定的である場合、開始信号が、電動機に送信される(43)。これにより、ロッキング要素と実効的接続状態にある伝達要素に対する駆動動作が生じる。本明細書の伝達要素のリフト湾曲部は、ロッキングユニットが、ロック状態からアンロック状態になるようにロッキング要素のノーズを移動させる(44)。
【0022】
アンロック状態では、外側蓋12aおよび内側蓋12bは、タンク開口から跳ね上がる。ここで、ユーザは、内側蓋と共に外側蓋を、さらなる開放位置に手動で移動させることができる(45)。今や燃料タンクを充填する(50)ことが可能である。同時に、タンク閉鎖部のアンロック後に、電動機は、その開始位置に戻り(46)、それにより、新しいアンロッキングプロセスが可能である。
【0023】
ユーザは、その後、タンクを充填した後、ロッキングユニットをそのロック位置に移動させることができる。ロッキング要素は、停止位置の所定場所にパチンと嵌り、ロッキングユニットがロック位置にあるときにタンク閉鎖部がロックされることを達成する。キーレスアクセスコントロールのためのプロセスは、ロック位置/ロック状態がどの程度達成されたについてチェックする(47)。アンロック状態が達成される場合、解除要素の再起動(40)が起こるようにリターンメッセージ(48)がコントローラに送出される。ロック位置にまだ至っていない場合、解除要素の再起動が阻止される(49)。
【0024】
否定的な認証の場合において、規定された単位時間にわたる否定的な認証の数が、セキュリティクエリ(51)を利用して評価される。規定された単位時間にわたる否定的な評価の数が閾値を超える場合、解除要素の可能な起動が、ある単位時間の間、阻止される(52)。
【符号の説明】
【0025】
参照シンボルのリスト
1 アンロック状態
2 ロック状態
3 閉鎖位置
4 開放位置
5 解除要素
5a シール要素
6 休止位置
7 動作位置
10 タンク閉鎖部
11 タンク開口
12 ロッキングユニット
12a 外側蓋
12b 内側蓋
13 ノーズ
14 スイッチ
15 ロッキング要素
16 ロッキングシリンダ
17 軸
20 コントローラ
21 ID送信機
30 駆動装置
31 電動機
32 ウォームギア
33 ピニオン
34 リフト湾曲部
35 伝達要素
36 軸
40 解除要素の起動
41 マイクロスイッチの起動
42 認証クエリ
43 電動機の起動
44 アンロックプロセス
45 蓋の手動開放
46 電動機のリターン移動
47 ロッキング位置のチェック
48 コントローラへのリターンメッセージ
49 阻止
50 タンクの充填
51 安全クエリ
52 阻止
【図1−2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
オートバイの燃料タンクのタンク閉鎖部(10)を有し、タンク閉鎖部(10)は、アンロック状態(1)とロック状態(2)とをとることができ、
前記燃料タンクのタンク開口(11)の閉鎖用のロッキングユニット(12)を有し、前記ロッキングユニット(12)は、駆動装置(30)によって、前記タンク開口(11)が完全に閉鎖される閉鎖位置(3)と前記燃料タンクを充填するために前記タンク開口(11)が開かれる開放位置(4)との間で移動可能である、安全システムであって、
前記タンク閉鎖部(10)とデータ通信状態にあるコントローラ(20)および解除要素(5)が設けられ、前記解除要素(5)は、前記コントローラ(20)による認証クエリのために起動することができ、肯定的な認証の場合において、前記タンク閉鎖部(10)は、前記ロッキングユニット(12)が前記開放位置(4)に移動する前記アンロック状態(1)にされることができる
ことを特徴とする安全システム。
【請求項2】
ユーザによって携行されるID送信機(21)が設けられ、前記認証クエリは、前記ID送信機(21)と前記コントローラ(20)との間で起こることを特徴とする請求項1に記載の安全システム。
【請求項3】
前記解除要素(5)は、前記ロッキングユニット(12)に統合されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の安全システム。
【請求項4】
前記解除要素(5)は、自動車のステアリングコラム上に配設されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の安全システム。
【請求項5】
前記コントローラ(20)は、キーレス作動アクセスおよび/またはドライバ適格性コントロールシステムとして構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の安全システム。
【請求項6】
自動車、特に、オートバイの燃料タンク用のタンク閉鎖部(10)であって、タンク閉鎖部(10)は、アンロック状態(1)とロック状態(2)とをとることができ、前記燃料タンクのタンク開口(11)の閉鎖用のロッキングユニット(12)を有し、前記ロッキングユニット(12)は、駆動装置(30)によって、前記タンク開口(11)が完全に閉鎖される閉鎖位置(3)と前記燃料タンクが充填されることができるように前記タンク開口(11)が開かれる開放位置(4)との間で移動可能であり、解除要素(5)は、前記ロッキングユニット(12)であってタンク閉鎖部アクセスコントロール用の認証クエリがそれに対して起動されることができるそのロッキングユニット(12)上に配設され、肯定的な認証の場合においてのみ、前記ロッキングユニット(12)が前記開放位置(4)に移動されることができる前記アンロック状態(1)に、当該タンク閉鎖部(10)がされることが可能であることを特徴とするタンク閉鎖部(10)。
【請求項7】
前記ロッキングユニット(12)は、スイッチ(14)を有し、前記解除要素(5)が手動で起動された後にその解除要素(5)が前記スイッチ(14)に対して実効性があることを特徴とする請求項6に記載のタンク閉鎖部(10)。
【請求項8】
機械式ロッキング要素(15)は、前記ロッキングユニット(12)であって、駆動装置(30)がそれに対して実効性があるそのロッキングユニット(12)上に配設されることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のタンク閉鎖部(10)。
【請求項9】
ロッキングシリンダ(16)は、前記ロッキング要素(15)と実効的接続状態にあり、それにより、タンク閉鎖部(10)の機械式非常時アンロッキング動作を達成することが可能であることを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のタンク閉鎖部(10)。
【請求項10】
前記解除要素(5)は、前記ロッキングシリンダ(16)用の保護扉として働き、前記ロッキングシリンダ(16)が休止位置(6)にあるとき、前記ロッキングシリンダ(16)を保護的にシールドすることを特徴とする請求項9に記載のタンク閉鎖部(10)。
【請求項11】
請求項1から5に記載の安全システムに統合されることを特徴とする請求項6から10のいずれか1項に記載のタンク閉鎖部(10)。
【請求項12】
自動車、特に、オートバイの燃料タンク用のタンク閉鎖部(10)用のキーレスアクセスコントロール方法であって、前記タンク閉鎖部(10)は、アンロック状態(1)とロック状態(2)とをとることができ、コントローラ(20)とデータ通信状態にある解除要素(5)の意識的な起動によって、前記コントローラ(20)による認証クエリが起動し、肯定的な認証の場合においてのみ、駆動装置(30)に信号が送信され、前記駆動装置(30)は、前記タンク閉鎖部(10)上に配設され、前記タンク閉鎖部(10)をそのタンク閉鎖部の前記ロック状態(2)から前記アンロック状態(1)にすることを特徴とする方法。
【請求項13】
前記タンク閉鎖部(10)の前記アンロッキング動作後に、前記駆動装置(30)は、開始位置に戻り、それにより、更新されたアンロッキング動作を可能にすることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記認証クエリは、ユーザによって携行される前記ID送信機(21)と前記コントローラ(20)との間で起こることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記認証クエリは、容量的にかつ/または誘導的に起こることを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記解除要素(5)の起動は、近接センサまたはタッチセンサによって起こる請求項12から15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
請求項6から11のいずれか1項に記載のタンク閉鎖部(10)を含む請求項12から16のいずれか1項に記載の方法。

【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−527257(P2011−527257A)
【公表日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517173(P2011−517173)
【出願日】平成21年7月10日(2009.7.10)
【国際出願番号】PCT/EP2009/058863
【国際公開番号】WO2010/004044
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(509099073)フーフ・ヒュルスベック・ウント・フュルスト・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー (9)
【氏名又は名称原語表記】HUF HULSBECK & FURST GMBH & CO. KG