説明

ターゲッティング支援のための拡張した記述構造と、これを適用したTVエニタイムサービス方法及びシステム

【課題】本発明は、ターゲッティング支援のための記述に関し、より詳しくは、TVエニタイム(TV−Anytime)サービスにおいて、MPEG−21UEDツールを用いたターゲッティング支援のための拡張した記述構造と、これを適応したTVエニタイムサービス方法及びシステムに関する。
【解決手段】本発明は、ターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステムであって、ユーザ情報及び使用環境情報を含むパッケージメタデータを生成するサービス提供装置と、多様なアクセス網を介して前記サービス提供手段からユーザ情報及び使用環境情報を含むパッケージメタデータを取得するユーザ装置とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ターゲッティング支援のための記述に関し、より詳しくは、TVエニタイム(TV−Anytime)サービスにおいて、MPEG−21(Moving Picture Experts Group 21)UED(Usage Environment Description)ツールを用いたターゲッティング支援のための拡張した記述構造と、これを適用したTVエニタイムサービス方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ターゲッティングとは、ユーザのコンテンツに対する選好度、端末の性能、ネットワーク特性などの使用環境に応じて、自動的に適したコンテンツを提供することである。このようなターゲッティングを実行するためには、使用環境条件とコンポーネントとの相関関係を記述することのできるパッケージスキーマを定義しなければならない。また、ターゲッティングサービスとは、コンテンツのみならず、EPG(Electronic Program Guide)、広告などのターゲッティングを含む概念である。これに関連し、TVエニタイムに関する国際標準のためのサンノゼ(San Jose)における第27回会議の結果としてWD942が誕生した。このWD942のセクション5は、TVエニタイムフェーズ2の主な主題の1つであるターゲッティングを支援するためのツールについて記述している。
【0003】
前記WD942において記述されているツールは、パッケージ情報テーブル(PackageInformationTable)の記述子に含まれるターゲッティング条件(TargetingCondition)要素及びパッケージのアイテム要素に含まれる条件要素である。
【0004】
前記WD942において、ターゲッティング条件要素は、「図1(b)と図7に示すように、ターゲッティング条件は、MPEG−21UEDのようなユーザ条件、端末条件、ネットワーク条件、及び自然環境条件を有することができる。」ことを含む使用環境に関する記述的情報によって説明される。すなわち、現在の前記ターゲッティング条件は、MPEG−21のパート7、すなわち、デジタルアイテム適応(Digital Item Adaptation)の使用環境記述ツールを有する構造である。
【0005】
しかし、前記パッケージ情報テーブルにある現在のターゲッティング条件及び条件要素は、標準化のための要請文書(Requirement document)に定義されるように、ターゲッティングを支援するには不十分である。すなわち、単にパッケージ側にあるターゲッティング情報を含む現在の構造は、アプリケーションシナリオのたった1つのアスペクト又はグループのみを支援することができる。ここで、TVエニタイム(TVA)ボックスは、適切と思われるパッケージをパッケージ情報テーブルから取り出す。
【0006】
一方、サービス提供者は、ユーザのプロファイルを集めることができ、特定のターゲットユーザにコンテンツ又はパッケージを送信することができる。したがって、最近のアプリケーション記述に属するアプリケーションシナリオを支援するために、TVAボックス側にある使用環境の追加的な記述がユーザ記述(UserDescription)の範囲としてTVエニタイムメイン(TVAMain)に加えられなければならない。
【0007】
すなわち、使用環境記述ツールのアイテムに関連してターゲッティングアプリケーションを支援するユーザ記述要素の拡張として使用環境記述ツールの使用のためのターゲッティング支援のための拡張した記述方法が求められる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、MPEG−21UEDツールを使用することにより、ターゲッティング支援のための拡張した記述構造と、これを適用したTVエニタイムサービス方法及びシステムを提供することにある。
【0009】
本発明のその他の目的及び長所は、下記の説明により理解することができ、本発明の実施例によりさらに明確になるはずである。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に記載された手段及びその組み合わせにより実現可能であることを容易に理解することができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明に係るシステムは、ターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステムであって、ユーザ情報及び使用環境情報を含むパッケージメタデータを生成するサービス提供手段と、多様なアクセス網を介して前記サービス提供手段からユーザ情報及び使用環境情報を含むパッケージメタデータを取得するユーザ装置とを備える。
【0011】
また、前記サービス提供手段が、ユーザ情報を含むユーザ記述手段と、使用環境情報を含む使用環境記述手段と、前記ユーザ記述手段及び使用環境記述手段を用いてパッケージメタデータを生成するパッケージメタデータ生成手段とを備える。
【0012】
さらに、前記ユーザ装置が、パッケージメタデータ取得手段と、取得したパッケージメタデータ内の使用環境記述判断手段と、使用環境に適したコンテンツ選択手段とを備える。
【0013】
上記目的を達成するための本発明に係る方法は、ターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービス方法であって、ユーザ情報及び使用環境情報を含むパッケージメタデータを生成するステップと、多様なアクセス網を介して前記パッケージメタデータを取得するステップと、取得したパッケージメタデータ内の使用環境記述を判断するステップと、使用環境記述の判断に基づいて使用環境に適したコンテンツを選択するステップとを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
上述した目的、特徴及び長所は、添付図面に関連する以下の詳細な説明を通じてより明確になるはずであり、それにより、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明の技術的思想を容易に実施することができる。また、本発明を説明する上で、本発明と関連のある公知の技術についての具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。これに先立ち、本明細書及び請求の範囲に使われた用語や単語は、通常的又は辞典的な意味に限定して解釈してはならず、発明者は、自分の発明を最良の方法で説明するため、用語の概念を適切に定義することができるという原則に基づき、本発明の技術的思想に一致する意味と概念として解釈しなければならない。
【0015】
本明細書の請求の範囲において、詳細な説明に記載された機能を行うための手段として表現された要素は、例えば、前記機能を行う回路素子の組み合わせやファームウェア/マイクロコードなどとった、あらゆる形式のソフトウェアを含む機能を行うあらゆる方法を含むものとして意図されており、前記機能を行うように、前記ソフトウェアを実行するための適切な回路と結合する。このような請求の範囲により定義される本発明は、多様に挙げられた手段により提供される機能が結合し、請求項の求める方式と結合することから、前記機能を提供し得るいかなる手段も、本明細書から把握されるものと均等なものとして理解しなければならない。
【0016】
コンテンツのターゲッティングは、2つの方法で行われる。
【0017】
第1の方法は、クライアント(PDR/NDR)側にある消費者プロファイルを取得することによってターゲッティングする方法であり、第2の方法は、細分化したコンテンツ記述を取得することによってターゲッティングする方法である。
【0018】
前記第1の方法によると、サービス提供者は、消費者プロファイルにアクセスしてターゲット化したコンテンツに対する意図された消費者を選択することができる。
【0019】
前記第2の方法によると、サービス提供者は、細分化した記述を有するコンテンツを提供し、消費者は、ターゲット化したコンテンツのみを消費するために当該コンテンツを取り出す。
【0020】
一般的なターゲッティングの記述を提供するRQ001v2.0のセクション1及びセクション5.2によると、ターゲッティングとは、「プロファイルされた消費者に関連コンテンツを自動的にマッチング及び伝達することによって消費者に経験を与える方法」として定義又は記述される。
【0021】
このような意味では、ターゲッティングは、単にコンテンツ側における情報によって行われるのではなく、TVAフェーズ1におけるユーザ記述を使用するアプリケーションシナリオのように、消費者側及びコンテンツ側という2つの側面における情報によって行われる。
【0022】
以下では、まず、現在のメタデータ仕様は、ターゲッティングを支援するために十分な情報を持っているかどうか、そしてユーザ側の記述を含むためにどれくらいの範囲を拡張しなければならないのかについて詳細に説明する。その後、本発明の実施例に係るターゲッティング支援のための拡張した記述構造と、これを適用したTVエニタイムサービス方法及びシステムについて詳細に説明する。
【0023】
図1は、ユーザ記述タイプを有するTVエニタイムメイン要素の構成図である。
【0024】
同図に示すように、フェーズ1のメタデータ仕様は、TVエニタイムメイン要素のオプション要素としてユーザ記述要素を含む。ユーザ記述要素は、MPEG−7パート5(MPEG−7 Part 5:UserPreferences and UsageHistory)のユーザ相互作用ツールを含む。
【0025】
図2は、前記図1に示すユーザ記述タイプの構成を示す図である。
【0026】
同図に示すように、MPEG−7のユーザ選好度(UserPreference)は、コンテンツ記述に基づいたコンテンツに対する消費者の選好度及び具体的なコンテンツの検索(browsing)方法に対する消費者の選好度を提供する。ここで、MPEG−7ユーザ選好度ツールがターゲッティングの基本的な機能を提供するために使用できるとしても、前記MPEG−7ユーザ選好度ツールは、TVエニタイムターゲッティング環境において多様な可能なシナリオを支援するには不十分である。
【0027】
TV179r3(CfC for TV−Anytime Phase 2 Technologies on Sharing、Synchronization、Packaging、Targeting & Interactivity)によると、ターゲッティングは、以下のように定義される。
「ターゲッティングとは、プロファイルに一致する関連コンテンツを自動的にマッチング及び伝達することによってユーザに経験を与える方法である。ターゲッティングは、端末、サービス環境、及びユーザプロファイルに適応可能な個人化かつ集中化したコンテンツサービスを含む。」
【0028】
前記CFCに定義されるように、前記記述されたプロファイルは、消費者に経験を与えるために、端末、サービス環境、及びユーザプロファイルを含まなければならないことは明らかである。
【0029】
図3A及び図3Bは、MPEG−21パート7の使用環境記述(UED:Usage Environment Description)ツールを示す図である。
【0030】
図3A及び図3Bに示すように、前記ツールは、ユーザタイプ(UserType)、端末タイプ(TerminalsType)、ネットワークタイプ(NetworksType)、及び自然環境タイプ(NaturalEnvironmentsType)を含む。
【0031】
前記ユーザタイプは、一般的なユーザ情報(書誌的データ)、使用タイプ(UsageType)及び使用履歴(UsageHistory)、使用選好度(UsagePreference)、表示選好度(PresentationPreference)、接近特性(Accessibility caracteristic)、移動特性(MobilityCharacteistics)及び目的地(Destination)を含む多様なユーザ特性を記述する。
【0032】
前記端末タイプは、特定の端末の消費及び動作制限を満足させなければならない。端末タイプは、広範囲に多様な属性により定義される。例えば、端末タイプは、符号化及び復号化容量を含むコーデック資格(codec capability)、電源、格納手段及びデータ入/出力手段を含む装置属性、ディスプレイ及びオーディオ出力資格を含む入/出力特性などにより定義される。
【0033】
前記ネットワークタイプは、利用可能な帯域幅、遅延及びエラー特性を含むネットワーク資格及び条件により特定される。このような技術は、リソースの有用かつ強力な送信のために使用可能である。
【0034】
前記自然環境タイプは、オーディオ/ビジュアルアスペクトの特性のみならず、位置及びデジタルアイテムの使用時間を含む自然的使用環境を特定する。ビジュアルアスペクトのために、ビジュアル情報のディスプレイを感知する影響を与え得る照明特性(IlluminationCharacteristics)が特定され、オーディオアスペクトのために、ノイズレベルとノイズ周波数スペクトルの技術が説明されている。
【0035】
したがって、WD942に定義されているターゲッティング条件に加え、TV179r3に記述されている端末、サービス環境、及びユーザプロファイルに関する情報を含むために、TVAMain要素のユーザ記述要素を拡張するために、MPEG−21パート7UEDを使用する。
【0036】
以下では、本発明において提案する、MPEG−21UEDツールを用いた拡張したユーザ記述について説明する。
【0037】
多様なターゲッティングシナリオを容易に作成するために、ターゲッティングのための基本的な使用環境記述ツール、すなわち、コア記述ツール(core description tools)は、ユーザタイプ記述ツールのユーザ情報(UserInfo)、使用選好度(UsagePreference)及び使用履歴(UsageHistory)、そして端末タイプ記述ツールのコーデック資格(CodecCapability)、コーデックパラメータ(CodecParameter)、ディスプレイ資格(DisplayCapability)及びオーディオ出力(AudioOutput)、そしてネットワークタイプ記述ツールのネットワーク資格(NetworkCapability)及びネットワーク条件(NetworkCondition)、そして自然環境タイプ記述ツールの地域(Location)及び時間(Time)を含む。
【0038】
他のUEDツールは、特定の目的のターゲッティングのための拡張した記述ツールとして使用可能である。
【0039】
コア記述ツールのために選択されたツールに関する簡単な記述は、下記の[表1]に示している。
【表1】

【0040】
前記[表1]を参照すると、本発明では、ターゲッティングのための拡張した記述であって、ユーザタイプ記述ツールのユーザ情報(UserInfo)及び使用環境記述(UsageEnviromentDescription)を含んでいることが分かる。ここで、ユーザ情報とは、ユーザ選好度、使用履歴以外のユーザに関する情報であって、例えば、エージェントタイプ(AgentType)及びユーザの一般的な特性を含むことができる。
【0041】
また、本発明では、MPEG−21UEDツールにおいて採用された使用環境記述を追加することにより、TVエニタイムサービスを用いるユーザ側の使用環境が反映されたサービスを提供することができる。
【0042】
図4は、本発明において提案するターゲッティング支援のための拡張した記述に基づいたパッケージメタデータの一例を示す図である。
【0043】
MPEG−21UEDツールを採用する際に考慮すべき重要な点は、ユーザ情報保護の問題である。MPEG−7パート5において採用された使用選好度及び使用履歴記述ツールは、ユーザ情報保護の目的のために2種類の属性を含む。
【0044】
その1つは、ユーザが個人データの自動アップデートを許容するか否かを表す許容自動アップデート(allowAutomaticUpdate)属性であり、もう1つは、ユーザがサービス提供者による個人データの検索を許容せずに個人データを秘密として維持することを望むか否かを表す保護属性である。
【0045】
しかし、MPEG−21UEDツールは、個人データ保護メカニズムを持っていない。したがって、ターゲッティングのためにMPEG−21UEDツールを採用するとき、個人データ保護メカニズムを用いなければならない。
【0046】
全てのUEDツールが保護される必要はないものの、基本的な保護が必要な記述は存在する。
【0047】
すなわち、ユーザの名前と加入情報を含むユーザ情報は保護しなければならない。また、ユーザの地域と時間もユーザ情報になり得るため保護しなければならない。端末資格及びネットワーク特性もユーザ情報と言える。しかし、前記のような端末資格及びネットワーク特性のような記述は、必要に応じてユーザ情報のように保護することができる。
【0048】
ユーザ情報(UserInfo)、地域、及び時間の保護を実現する1つの方法は、使用選好度、使用履歴に基づいて各記述に保護属性を含むことである。
【0049】
ユーザ情報は、自動的にアップデートされる情報ではないことから、本発明では、ユーザ情報に許容自動アップデート属性を含まない。
【0050】
しかし、地域と時間は、自動的にアップデートされ得ることから、許容自動アップデート属性を含まなければならない。
【0051】
図5ないし図7は、前記ユーザ情報、地域、及び時間に関する修正スキーマを示している。
【0052】
図5は、ユーザ情報タイプに関する修正スキーマを示す図であり、図6は、地域タイプに関する修正スキーマを示す図であり、図7は、時間タイプに関する修正スキーマを示す図である。
【0053】
図5ないし図7に示すように、スキーマの修正は下線で表示されている。すなわち、図5ないし図7における下線部分は、それぞれユーザ情報保護メタデータ、地域情報保護メタデータ、時間情報保護メタデータを表す。
【0054】
WD942に定義されたターゲット条件に加え、本発明において採用されたUEDツールは、標準化のための要請文書に定義されているように、ユーザプロファイルに一致する関連コンテンツを自動的にマッチング及び伝達する。したがって、本発明において、フェーズ1メタデータのユーザ記述は、消費者に経験を与えるターゲッティング機能を提供するために、TVエニタイムメインの最上位に位置する必要がある。
【0055】
図8は、本発明に係るTVエニタイムサービスシステムのブロック図である。
【0056】
同図を参照すると、TVエニタイムサービスシステムは、各種コンテンツ及びパッケージメタデータを提供するサービス提供システム100と、該サービス提供システム100により提供される各種コンテンツを消費するユーザ装置300とを備えて構成される。そして、各種コンテンツ及びパッケージメタデータは、送信手段200によりユーザ装置300に提供される。ここで、前記送信手段200としては、TVエニタイムをサービスするための放送網とインターネット、移動通信網、WLAN(Wideband Local Area Network)などが可能であり、ユーザ装置300としては、送信手段200と接続されるTV、PC(Personal Computer)、携帯電話、PDA(Personal Digital Assitant)、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)端末などが挙げられる。
【0057】
また、前記サービス提供システム200は、「TVエニタイムメイン側」として表現することができ、前記ユーザ装置は、「TVエニタイムボックス側」という用語又は「クライアント(PDR/NDR)側」として表現することができることに留意しなければならない。
【0058】
本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において多様な実施例が存在することができ、前記サービス提供システム100は、ユーザ情報を含むユーザ記述手段と、使用環境情報を含む使用環境記述手段と、前記ユーザ記述手段及び使用環境記述手段を用いてパッケージメタデータを生成するパッケージメタデータ生成手段とを備えるように構成することができる。そして、前記ユーザ装置300は、パッケージメタデータ取得手段と、取得したパッケージメタデータ内の使用環境記述判断手段と、使用環境に適したコンテンツ選択手段とを備えるように実現することができる。
【0059】
図9は、本発明に係るTVエニタイムサービス方法を示すフローチャートである。
【0060】
前記図8及び図9を参照すると、前記サービス提供システム100は、ステップS10において、前述の拡張した記述に基づいたパッケージメタデータを生成する。ここで、拡張した記述に基づいたパッケージメタデータは、前述のように、拡張したユーザ記述と使用環境記述及び情報保護に関するデータを含む。この後、ユーザ装置300は、所望のパッケージを取得するために、ステップS20において、パッケージメタデータを取得する。ユーザ装置300は、パッケージメタデータを取得すると、ステップS30において、パッケージメタデータ内の使用環境記述(UED)を判断する。この後、ユーザ装置300は、使用環境記述の判断に応じて、リソース及びコンポーネントを含む使用環境に適したコンテンツを選択させ、当該コンテンツを消費するようになる。
【0061】
前述のように、拡張したユーザ記述は、ユーザ情報及び使用環境情報を含むため、本発明に係るTVエニタイムサービスシステム及びサービス方法は、ターゲッティング機能を効率的に支援することができる。
【0062】
前記のような本発明は、ターゲッティングのためのユーザ記述拡張のためにMPEG−21UEDツールを使用することにより、フェーズ1のメタデータスキーマを維持しつつ、ターゲッティングの新たな機能を追加することができる。
【0063】
また、本発明により、コア記述にUEDツールをプロファイルするための手段を提供し、基本的な個人データ保護メカニズムに関する簡単な修正により、拡張した記述に基づいたターゲッティング及びサービスの提供が可能であるという利点がある。
【0064】
以上で説明した本発明は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において様々な置換、変形及び変更が可能なため、前述の実施例及び添付図面によって限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】ユーザ記述タイプを有するTVエニタイムメイン(TVAMain)要素の構成図である。
【図2】図1に示すユーザ記述タイプの構成を示す図である。
【図3A】MPEG−21(Moving Picture Experts Group)パート7の使用環境記述(UED:Usage Environment Description)ツールを示す図である。
【図3B】MPEG−21(Moving Picture Experts Group)パート7の使用環境記述(UED:Usage Environment Description)ツールを示す図である。
【図4】本発明において提案するターゲッティング支援のための拡張した記述に基づいたパッケージメタデータの一例を示す図である。
【図5】ユーザ情報タイプ(UserInfoType)に関する修正スキーマを示す図である。
【図6】地域タイプ(LocationType)に関する修正スキーマを示す図である。
【図7】時間タイプ(TimeType)に関する修正スキーマを示す図である。
【図8】本発明に係るTVエニタイムサービスシステムのブロック図である。
【図9】本発明に係るTVエニタイムサービス方法を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステムであって、
ユーザ情報を含むユーザ記述手段と、
使用環境情報を含む使用環境記述手段と、
前記ユーザ記述手段及び使用環境記述手段を用いてパッケージメタデータを生成するパッケージメタデータ生成手段とを備えるサービス提供装置
を備えることを特徴とするターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステム。
【請求項2】
前記ユーザ情報が、
エージェントタイプ、ユーザの一般的な特性に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステム。
【請求項3】
前記使用環境記述手段が、
MPEG−21UEDツールであることを特徴とする請求項1に記載のターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステム。
【請求項4】
前記パッケージメタデータが、ユーザ情報保護メタデータ、地域情報保護メタデータ、及び時間情報保護メタデータの少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステム。
【請求項5】
ターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステムであって、
パッケージメタデータ取得手段と、
取得したパッケージメタデータ内の使用環境記述判断手段と、
使用環境に適したコンテンツ選択手段とを備えるユーザ装置
を備えることを特徴とするターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステム。
【請求項6】
前記コンテンツが、リソース及びコンポーネントの少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項5に記載のターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステム。
【請求項7】
ターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステムであって、
ユーザ記述及び使用環境記述を含むターゲッティング支援のための拡張した記述を使用することを特徴とするターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステム。
【請求項8】
ターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステムであって、
ユーザ情報及び使用環境情報を含むパッケージメタデータを生成するサービス提供手段と、
多様なアクセス網を介して前記サービス提供手段からユーザ情報及び使用環境情報を含むパッケージメタデータを取得するユーザ装置と
を備えることを特徴とするターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステム。
【請求項9】
前記サービス提供手段が、
ユーザ情報を含むユーザ記述手段と、
使用環境情報を含む使用環境記述手段と、
前記ユーザ記述手段及び使用環境記述手段を用いてパッケージメタデータを生成するパッケージメタデータ生成手段と
を備えることを特徴とする請求項8に記載のターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステム。
【請求項10】
前記ユーザ装置が、
パッケージメタデータ取得手段と、
取得したパッケージメタデータ内の使用環境記述判断手段と、
使用環境に適したコンテンツ選択手段と
を備えることを特徴とする請求項8に記載のターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステム。
【請求項11】
前記パッケージメタデータが、ユーザ情報保護メタデータ、地域情報保護メタデータ、及び時間情報保護メタデータの少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項8に記載のターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービスシステム。
【請求項12】
ターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービス方法であって、
ユーザ情報及び使用環境情報を含むパッケージメタデータを生成するステップと、
多様なアクセス網を介して前記パッケージメタデータを取得するステップと、
取得したパッケージメタデータ内の使用環境記述を判断するステップと、
使用環境記述の判断に基づいて使用環境に適したコンテンツを選択するステップと
を含むことを特徴とするターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービス方法。
【請求項13】
前記パッケージメタデータが、
ユーザ情報保護メタデータ、地域情報保護メタデータ、及び時間情報保護メタデータの少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする請求項12に記載のターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービス方法。
【請求項14】
前記使用環境記述が、
MPEG−21UEDツールであることを特徴とする請求項12に記載のターゲッティング支援のための拡張した記述を適用したTVエニタイムサービス方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2008−503970(P2008−503970A)
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−517938(P2007−517938)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【国際出願番号】PCT/KR2004/003345
【国際公開番号】WO2006/001565
【国際公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(596099882)エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート (179)
【氏名又は名称原語表記】ELECTRONICS AND TELECOMMUNICATIONS RESEARCH INSTITUTE
【出願人】(506320864)コンクク、ユニバーシティー、インダストリアル、コーオペレーション、コーポレーション (10)
【氏名又は名称原語表記】KONKUK UNIVERSITY INDUSTRIAL COOPERATION CORP
【Fターム(参考)】