説明

ダイオードリミッタ

【課題】不要な共振モードの発生を抑圧し、遮断特性を広帯域化することができるダイオードリミッタを提供する。
【解決手段】導波管内に2つ以上の共振部10、20を並べて配置してなるダイオードリミッタ100において、各共振部10、20の間に隔壁30を設けて結合孔60を形成し、隣り合う共振部10、20の電磁界を偶モード結合とすることで、結合孔60に低域通過特性を持たせる。これにより、不要な共振モードの発生を抑圧し、遮断特性の広帯域化を実現する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーダ装置等に使用されるダイオードリミッタに関する。
【背景技術】
【0002】
レーダ装置は図9のようにマグネトロン301などのマイクロ波発生器で発生させたマイクロ波をサーキュレータ302によりアンテナ305方向に送り出し、物標からの反射波をアンテナ305で受信してサーキュレータ302によりリミッタ303に送り、更に受信部304に転送して処理するように構成されている。
【0003】
リミッタ303は、アンテナ305で直接反射する大電力のマイクロ波やサーキュレータ302を直接漏洩して入力する大電力のマイクロ波から受信部304を保護するためのものであり、通常、PINダイオードが使用される。PINダイオードは入力電力の大きさによってON/OFFするスイッチのような機能を果たし、大電力入力時にはPINダイオードがONし、回路を短絡させてリミッタの機能を果たす。このような特性を遮断特性と呼ぶ。一方で、物標からの反射波程度の小電力入力に対しては、PINダイオードがOFFし、信号成分は減衰することなくそのまま受信部304に入力される。このような特性を伝送特性と呼ぶ。
【0004】
図10はPINダイオードを用いて構成した従来の導波管型ダイオードリミッタの構成を示す図であり、図10(a)は断面図、図10(b)は側面図を示す。
図10に示すダイオードリミッタ400は、耐電力特性の良いI層が厚いダイオード401を共振部403の内部に配置するとともに、遮断特性の良いI層の薄いダイオード402を共振部404の内部に配置している。そして、共振部403と共振部404とを電気的に結合させて大電力に対する耐性と短い応答時間(良好な遮断特性)を同時に実現している。
【0005】
また、共振部403、404間の間隔は、入出力される電磁波の1/4波長の奇数倍に設定し、1/4波長結合回路を構成するようにしている。こうすることにより、各共振部で反射した反射波同士の位相が反転するため、反射波が打ち消し合って整合がとれ、入力信号が損失なく回路に入力されることになる。
【特許文献1】特公平7−85521号公報
【特許文献2】特公平7−22249号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、共振部の結合を上述のようにした場合には、整合が取れるのは共振部間の距離が1/4波長となる周波数1点だけであり、それ以外の周波数では整合が取れていない。そのため、図11に示すような狭帯域の伝送特性、遮断特性を持ち、特に遮断特性はある周波数範囲(領域A)においてのみ損失量を増加させるが、それ以外の周波数範囲(領域B)では小さな損失量となってしまう。
【0007】
このようなダイオードリミッタ400をレーダ装置で使用した場合には、マグネトロンの基本送信周波数(領域A)よりも高い周波数(領域B)においては漏洩信号などの不要信号を十分に減衰させることができない。このため、領域Bの周波数成分が大電力で入力された場合には、受信部304が破損してしまう可能性があった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためのもので、不要な共振モードの発生を抑圧し、遮断特性を広帯域化することができるダイオードリミッタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有する。
本発明のダイオードリミッタは、PINダイオードが装填された中心導体と、前記中心導体の回りに対向して配置された外導体とを有する共振部が、電波の伝送方向に沿って並べて配置され、前記共振部の間に設けられた隔壁が、所定の周波数以上の高域成分を遮断する結合孔を形成することを特徴とする。
【0010】
また、本発明のダイオードリミッタは、結合孔が隣り合う前記共振部の電磁界を偶モードで結合させるものであり、不要な共振モードを抑圧し、良好な遮断特性を実現する。
【0011】
なお、前記同軸共振部は、PINダイオードが装填された中心導体と、前記中心導体の周りに該中心導体の一部を突出させるように配置された外導体とを有する同軸型共振器であり、前記中心導体の突出量を調節可能なものを用いることも可能である。
【0012】
また、前記同軸共振部は、前PINダイオードが装填された中心導体と、前記中心導体の周りに該中心導体の一部を突出させるように配置された2重の外導体とを有する半同軸共振器であり、前記中心導体の突出量及び前記外導体の突出量が個別に調節可能なものであってもよい。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、2つ以上の共振部を並べて配置してなるダイオードリミッタにおいて、各共振部の間に隔壁を設けて結合孔を形成し、隣り合う共振部の電磁界を偶モード結合とすることで、結合孔に低域通過特性を持たせることができる。これによりダイオードリミッタに低域通過特性を持たせることができるため、不要な共振モードを抑圧し、良好な伝送・遮断離特性を得ることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(実施の形態1)
本発明の実施形態1によるダイオードリミッタについて図1から図4を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態1によるダイオードリミッタの一例を示す図であり、図1(a)は本発明の実施形態1によるダイオードリミッタの斜視図、図1(b)はダイオードリミッタのA−A'断面図、図1(C)はダイオードリミッタのB−B'断面図である。
【0015】
本発明の実施形態1によるダイオードリミッタ100は、同軸スタブ型共振器を使用したダイオードリミッタであり、矩形の導波路を有する導波管に第1の共振部10と、共振部20と、隔壁30と、入力部40と、出力部50とを設けたものである。
【0016】
共振部10は、中心導体11と、その回りに配置された外導体12とからなり、中心導体11には耐電力特性の良いI層が厚いPINダイオード13が装填されている。なお、ここで説明する共振部10は、外導体12が中心導体11の周りに中心導体11の一部を突出させるように配置された同軸型共振器であり、中心導体11の台座14及び外導体12の高さ方向の位置を調節可能なように、例えば中心導体11の台座14、外導体12が螺合されている。
【0017】
また、共振部20は、中心導体21と、その回りに配置された外導体22とからなり、中心導体11には遮断特性の良いI層の薄いPINダイオード23が装填されている。なお、本発明の共振部20も共振部10と同様に、外導体22が中心導体21の周りに中心導体21の一部を突出させるように配置された同軸型共振器であり、中心導体21の台座24及び外導体22の高さ方向の位置を調節可能なように、例えば中心導体21の台座24、外導体22が螺合されている。
【0018】
本発明のダイオードリミッタ100は、このような耐電力特性を持たせた共振部10と遮断特性を持たせた共振部20とを電波の伝送方向に沿って並べて配置し、互いに電気的に結合させることにより、大電力に対する耐性と短い応答時間(良好な遮断特性)を同時に実現している。
【0019】
隔壁30は、隣り合う共振部10と共振部20とが偶モードで結合するような結合孔60を形成するものである。結合孔60は導波路を形成する導波管と内壁と隔壁30とにより形成された矩形の窓であり、ダイオードリミッタ100内部を伝送する電磁波の周波数帯域内で共振が起こらないような形状で形成される。図2は、本発明のダイオードリミッタ100を上方向から見た磁界分布を示す概念図である。図示するように、共振部10の電磁界と共振部20の電磁界の結合を隔壁30により制御することにより、磁界分布が隔壁30に対して左右対称な偶モードで結合している。
【0020】
次に本発明のダイオードリミッタ100を等価回路を用いて説明する。
図3は本発明の実施の形態1によるダイオードリミッタ100の等価回路である。
図3に付した図番はダイオードリミッタ100の構成にそれぞれ対応しており、70は隔壁30により形成した結合孔60に相当する。なお、図中のZはPINダイオード13が接続された共振部10のインピーダンスを表したものであり、ZはPINダイオード23が接続された共振部20のインピーダンスを表したものである。
【0021】
隔壁30により形成される結合孔60は、共振部10と共振部20とを偶モードで結合する働きを果たすため、図3の70に示すようにコイルとコンデンサを直列に接続した等価回路となる。この等価回路は、周知のように、ある周波数以上の高域成分を遮断する低域通過特性を有する。そのため、図3に示すダイオードリミッタ100は、ある周波数以上の高域成分を遮断する低域通過特性を有するとともに、入力電力に応じてダイオードのインピーダンスが変化するため、良好な伝送特性、遮断特性を得ることができる。また、結合孔60は伝送する電磁波の周波数帯域内で共振が起こらないような形状であるため、不要な共振モードを持つことなく、遮断特性の広帯域化も同時に実現することができる。
【0022】
次に、本発明のダイオードリミッタ100の効果を示す。
図4は本発明のダイオードリミッタ100の効果を説明するための説明図であり、マグネトロンの送信周波数範囲を9.4GHz周辺に設定してダイオードリミッタの設計を行った場合の入力信号の損失量を示すものである。図4(a)は共振部間に隔壁を設け、隣り合う共振部の電磁界を偶モードで結合させた場合の各周波数に対する損失量を示し、図4(b)は共振部間に隔壁を設けず、隣り合う共振部の電磁界を奇モードで結合させた場合の各周波数に対する損失量を示す。なお、図4中の実線は遮断特性を示し、破線は伝送特性を示す。
【0023】
レーダ装置で使用する理想的なダイオードリミッタは、小電力入力時にマグネトロンの送信周波数範囲のみの信号成分を通す帯域通過フィルタ型の伝送特性を持ち、大電力入力時にマグネトロンの送信周波数とこれより高い周波数の両方を遮断する低域通過フィルタ型の遮断特性を持つことが必要である。
【0024】
図4(b)に示す奇モードの場合には、小電力入力時にマグネトロンの送信周波数範囲のみを通す遮断特性を持つが、大電力入力時にもマグネトロンの送信周波数の信号成分を通してしまう。また、マグネトロンの送信周波数よりも高い周波数領域においても、共振部の電磁界を偶モードで結合させた場合に比べ、大電力入力時に高い周波数の信号成分を通す。
【0025】
これに対して図4(a)に示す偶モードの場合は、小電力入力時にマグネトロンの送信周波数範囲のみを通す遮断特性を持つとともに、大電力入力時にはマグネトロンの送信周波数の信号成分を遮断する。また、大電力入力時には所定の周波数以上の高域成分も奇モード結合の場合と比較して遮断できている。
【0026】
このように、隣接する共振部の結合モードを偶モード結合とすることで不要な共振モードを持たず、奇モード結合の場合と比較して遮断特性を広帯域化することができる。
【0027】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施形態2によるダイオードリミッタについて図5から図8を用いて説明する。
図5は本発明の実施形態2によるダイオードリミッタの一例を示す図であり、図5(a)は本発明の実施形態2によるダイオードリミッタの斜視図、図5(b)はダイオードリミッタのA−A'断面図、図5(C)はダイオードリミッタのB−B'断面図である。
【0028】
本発明の実施形態2によるダイオードリミッタ200は、半同軸共振器を使用したダイオードリミッタであり、共振部80と、共振部90と、隔壁30と、入力部40と、出力部50を備えている。なお、本発明の実施形態2によるダイオードリミッタ200は、実施の形態1によるダイオードリミッタ100の共振部80及び共振部90の構成を変更したものであり、他の構成要素については同様である。そのため、ここでは同一の符号を付して説明を省略する。
【0029】
共振部80は、耐電力特性の良いI層が厚いダイオード13が装填された中心導体81と、中心導体81の周りに該中心導体81の一部を突出させるように対向して配置した内側外導体82及び外側外導体83を有する半同軸共振器である。この共振部80は、中心導体81の台座14及び内側外導体82の高さ方向の位置を調節可能なように、例えば中心導体81の台座14、内側外導体82が螺合されている。
【0030】
また、共振部90は、遮断特性の良いI層の薄いダイオード23が装填された中心導体91と、中心導体91の周りに該中心導体91の一部を突出させるように対向して配置した内側外導体92及び外側外導体93を有する半同軸共振器である。この共振部90は、中心導体91の台座14及び内側外導体92の高さ方向の位置を調節可能なように、例えば中心導体91の台座14、内側外導体92が螺合されている。
【0031】
共振部80と共振部90との間に隔壁30を設けたダイオードリミッタ200の磁界分布を図6に示す。図6は、本発明のダイオードリミッタ200を上方向から見た磁界分布を示す概念図である。図示するように、共振部80の電磁界と共振部90の電磁界の結合を隔壁30により制御することにより、磁界分布が隔壁30に対して左右対称な偶モードで結合している。
【0032】
次に本発明のダイオードリミッタ200を等価回路を用いて説明する。
図7は本発明のダイオードリミッタを表す等価回路である。
【0033】
図7に付した図番はダイオードリミッタ200の構成にそれぞれ対応しており、70は隔壁30により形成した結合孔60の配置部分に相当する。なお、図中のZA1、ZA2はPINダイオード13が接続された共振部80のインピーダンスを表したものであり、ZA1は中心導体81と内側外導体82とで構成される内側共振器のインピーダンスを、ZA2は内側外導体82と外側外導体83とで構成される外側共振器のインピーダンスを表したものである。また、ZB1、ZB2はPINダイオード13が接続された共振部90のインピーダンスを表したものであり、ZB1は中心導体91と内側外導体92とで構成される内側共振器のインピーダンスを、ZB2は内側外導体92と外側外導体93とで構成される外側共振器のインピーダンスを表したものである。
【0034】
隔壁30により形成される結合孔60は、共振部80と共振部90とを偶モードで結合する働きを果たすため、図7の70に示すようにコイルとコンデンサを直列に接続した等価回路となる。この等価回路は、周知のように、ある周波数以上の高域成分を遮断する低域通過特性を有する。そのため、図7に示すダイオードリミッタ200は、ある周波数以上の高域成分を遮断する低域通過特性を有するとともに、入力電力に応じてダイオードのインピーダンスが変化するため、良好な伝送特性、遮断特性を得ることができる。また、結合孔60は伝送する電磁波の周波数帯域内で共振が起こらないような形状であるため、不要な共振モードを持つことなく、遮断特性の広帯域化も同時に実現することができる。
【0035】
次に、本発明のダイオードリミッタ200の効果を示す。
図8は本発明のダイオードリミッタ200の効果を説明するための説明図であり、マグネトロンの送信周波数範囲を9.4GHz周辺に設定してダイオードリミッタの設計を行った場合の入力信号の損失量を示すものである。図8(a)は共振部間に隔壁を設け、隣り合う共振部の電磁界を偶モードで結合させた場合の各周波数に対する損失量を示し、図8(b)は共振部間に隔壁を設けず、隣り合う共振部の電磁界を奇モードで結合させた場合の各周波数に対する損失量を示す。なお、図8中の実線は遮断特性を示し、破線は伝送特性を示す。
【0036】
レーダ装置で使用する理想的なダイオードリミッタは、小電力入力時にマグネトロンの送信周波数範囲のみの信号成分を通す帯域通過フィルタ型の伝送特性を持ち、大電力入力時にマグネトロンの送信周波数とこれより高い周波数の両方を遮断する低域通過フィルタ型の遮断特性を持つことが必要である。
【0037】
図8(b)に示す奇モードの場合には、小電力入力時にマグネトロンの送信周波数範囲のみを通す遮断特性を持つが、大電力入力時にはマグネトロンの送信周波数とこれよりも高い周波数の信号成分を通す高域通過フィルタ型の特性を持つ。
【0038】
これに対して図8(a)に示す偶モードの場合は、小電力入力時で帯域通過フィルタ特性を持つともに、大電力入力時には所定の周波数以上の高域成分を遮断する低域通過フィルタ特性が得られている。
【0039】
このように、隣接する共振部の結合モードを偶モード結合とすることで不要な共振モードを持たず、奇モード結合の場合と比較して遮断特性を広帯域化することができる。
【0040】
なお、本発明の実施の形態1及び2では、共振部10と共振部20とが同じ構成のものについて説明したが、並べて配置される共振部は互いに異なる構成のものであってもよく、少なくとも、共振部はPINダイオードが装填された中心導体と、該中心導体の回りに対向して配置された外導体とを有するものであればよい。
【0041】
また、本発明の実施の形態1及び2では、2つの共振部を電磁波の伝送方向に沿って並べて配置したダイオードリミッタについて説明したが、3以上の共振部を並べて配置したものであってもよい。
【0042】
また、本発明は、本発明の各実施の形態で説明した発明の本旨を逸しない範囲で自由に設計変更可能であり、本発明の各実施の形態で説明した内容に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態1によるダイオードリミッタの一例を示す図
【図2】本発明の実施形態1によるダイオードリミッタの磁界分布を示す図
【図3】本発明の実施の形態1によるダイオードリミッタの等価回路を示す図
【図4】隣り合う同軸型共振器の電磁界を偶モードで結合させた場合と奇モードで結合させた場合の各周波数に対する損失量を示す図
【図5】本発明の実施形態2によるダイオードリミッタの一例を示す図
【図6】本発明の実施形態2によるダイオードリミッタの磁界分布を示す図
【図7】本発明の実施の形態2によるダイオードリミッタの等価回路を示す図
【図8】隣り合う半同軸共振器の電磁界を偶モードで結合させた場合と奇モードで結合させた場合の各周波数に対する損失量を示す図
【図9】レーダ装置の構成の一例を示す図
【図10】従来のダイオードリミッタの構成を示す図
【図11】従来のダイオードリミッタの各周波数に対する損失量を示す図
【符号の説明】
【0044】
100、200、400 ダイオードリミッタ
10、20、80、90、403、404 共振部
11、21、81、91 中心導体
12、22 外導体
82、92 内側外導体
83、93 外側外導体
13、23、401、402 PINダイオード
14、24、14、24 台座
30 隔壁
40 入力部
50 出力部
60 結合孔
70 結合孔の等価回路
301 マグネトロン
302 サーキュレータ
303 高周波リミッタ
304 受信部
305 アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導波管内に、PINダイオードが装填された中心導体と前記中心導体の回りに配置された外導体とを有する共振部が、電波の伝送方向に沿って並べて配置され、
前記共振部の間に設けられた隔壁が、所定の周波数以上の高域成分を遮断する結合孔を形成したことを特徴とするダイオードリミッタ。
【請求項2】
請求項1に記載のダイオードリミッタにおいて、
前記結合孔は、隣り合う前記共振部の電磁界を偶モードで結合させることを特徴とするダイオードリミッタ。
【請求項3】
請求項1に記載のダイオードリミッタにおいて、
前記結合孔は矩形であることを特徴とするダイオードリミッタ。
【請求項4】
請求項1に記載のダイオードリミッタにおいて、
前記共振部は、PINダイオードが装填された中心導体と前記中心導体の周りに該中心導体の一部を突出させるように配置された外導体とを有する同軸型共振器であることを特徴とするダイオードリミッタ。
【請求項5】
請求項1に記載のダイオードリミッタにおいて、
前記共振部は、PINダイオードが装填された中心導体と前記中心導体の周りに該中心導体の一部を突出させるように配置された2重の外導体とを有する半同軸共振器であることを特徴とするダイオードリミッタ。

【図3】
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【図7】
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【図9】
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【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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