説明

ダウンリンクマルチアンテナマルチ基地局干渉協調方法と基地局

本発明は、ダウンリンクマルチアンテナマルチ基地局システムにおける基地局に関する。上記基地局は、ダウンリンク干渉の空間領域特性情報を取得する空間領域情報取得ユニットと、上記空間領域情報取得ユニットによって取得されたダウンリンク干渉の空間領域特性情報に基づいて干渉協調指示を生成する干渉協調指示生成ユニットと、バックグラウンドインターフェース通信を介して、生成された干渉協調指示を、隣接する基地局へ送信し、上記隣接する基地局にリソーススケジューリングを実行させるように指示し、上記基地局に対する干渉を低減あるいは除去する、バックグラウンドインターフェース通信ユニットと、を備える。また、本発明は、サービング基地局が隣接する基地局に送信した干渉協調指示を利用することによって、隣接する基地局によるサービング基地局に対する干渉を低減あるいは除去する、干渉協調方法に関する。本発明によれば、分散セル間干渉協調を達成するために、基地局間の信号によるごくわずかな相互通信が要求される。従って、本発明は、信号オーバーヘッドが低く、実施が簡単で、遅延が少なく、柔軟に適応できるなどの利点を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術に関するものであり、より具体的には、サービング基地局から隣接する基地局へ送信される干渉協調指示(interference coordination indication)を利用することにより、隣接する基地局から、サービング基地局(serving base station)上の干渉を減少・除去させることができる、ダウンリンク(downlink)マルチアンテナマルチ基地局干渉協調(multi-antenna multi-base station interference coordination)方法と、対応する基地局と、に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチアンテナ無線通信技術、または複数入力複数出力(MIMO:Multi In Multi Out)は、送信機と受信機との両方に複数本のアンテナを設置し、無線通信中の空間リソース(spatial resource)を利用することによって、空間多重化(spatial multiplex)の効果と空間ダイバーシティ(spatial diversity)の効果を得ることができる。情報理論の研究は、MIMOシステムの容量は送信アンテナ本数、及び受信アンテナ本数の最小値の増加に伴い、線形的に増加することが示している。
【0003】
図1はMIMOシステムの模式図である。図1のように、送信機に設置された複数のアンテナと、各々の受信機に設置された複数のアンテナは、空間領域情報(spatial domain information)を含むマルチアンテナ無線チャネル(multi-antenna wireless channel)を構成する。さらに、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術は、強いフェージング防止(anti-fading)能力と、高い周波数利用率と、を有しており、従って、マルチパス(multi-path)環境とフェージング環境とにおける高速データ通信に適している。MIMOとOFDMとを組み合わせたMIMO-OFDM技術は、新世代の移動通信の中核的な技術となっている。
【0004】
例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)組織は、3Gセルラー通信技術の標準化に重要な役割を演じている移動通信分野の国際組織である。2004年の下半期以来、3GPP組織は、EUTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)とEUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)とを設計するための、いわゆるLTE(Long Term Evolution)プロジェクトに着手している。MIMO-OFDM技術は、LTEシステムのダウンリンクに利用されている。2008年4月中国深セン(Shenzhen)で開催された会議において、3GPP組織は、4Gセルラー通信システム(現在ではLTE-Aシステムと呼ばれる)の標準化についての議論を開始した。その会議において、「マルチアンテナマルチ基地局協調」の構想が多数の注目と支持とを集めた。この構想の中心的な着想は、複数の基地局間の協調によって、セル端に在るユーザのデータ伝送速度(data transmission rate)を向上できるように、ダウンリンクセル間干渉(downlink inter-cell interference)の問題を解消することである。
【0005】
ダウンリンクマルチアンテナマルチ基地局(downlink multi-antenna multi-base station)システムには、マルチ基地局ジョイントプロセシング(multi-base station joint processing)とマルチ基地局干渉協調という、主に2つのカテゴリの協調方法がある。マルチ基地局ジョイントプロセシングは主として、以下のaからcのスキーム(scheme)を含む。
【0006】
a)仮想MIMO。複数の基地局における複数のアンテナを、より多くのアンテナを備えた単一基地局MIMOシステムとして考えることで、より高い空間多重化の効果と空間ダイバーシティの効果とが得られるようになる。さらに、単一基地局MIMOシステムの再利用の仕組みは、マルチアンテナマルチ基地局システムの実施の複雑さを減らすことに役立つ。
【0007】
b)シングル基地局の独立作動。個別にマルチアンテナを備える各シングル基地局は、より高い空間多重化の効果と空間ダイバーシティの効果とを得るために、多くのシングル基地局からのデータを足し合わせたものを、ユーザ装置(user equipment)に提供する。このスキームは実施が簡単で、低いシグナリングオーバーヘッド(signaling overhead)を有する。
【0008】
c)複数の基地局からのチャネルの単純な組み合わせ。ユーザ装置からみれば、協調する基地局からユーザ装置へのチャネルを、単一基地局MIMO技術が適用できる仮想チャネルを形成するために、直接足し合したり、直接組み合わしたりできる。
【0009】
一方、マルチ基地局干渉協調は主として、以下の3つの協調スキーム(coordination scheme)を含む。
【0010】
1)スペクトルリソースブロック(spectral resource block)に基づいた送信電力制御(transmission power control)。ある基地局は隣接する基地局へ、スペクトルリソースブロックのユニットの中の送信電力指示を送信する。報告ユニット(report unit)としての各スペクトルリソースブロックに対して、該指示は送信電力が予め定められた閾値を超えているか否か、を示す。送信電力指示の受信に際しては、基地局は、強い干渉を伴うスペクトルリソースブロックを割り当てられることからの干渉にユーザが影響されやすくなることを避けるために、リソーススケジューリング(resource scheduling)などの測定をすることができる。このことは、3GPP TS 36.423「X2アプリケーションプロトコル(X2 application protocol)」に記載されている。スペクトルリソースブロックに基づいた送信電力制御のスキームは、容易さ、柔軟性、かつ低シグナリングオーバーヘッド、という利点を有している。
【0011】
2)空間領域ビーム協調(spatial domain beam coordination)。ユーザ装置は、例えば、隣接する基地局によって利用されるどの空間領域ビームが大きな干渉を起こすこと、空間領域ビームが小さい干渉を有すること、などを示す、隣接する基地局からの干渉に関連する空間領域特性情報(spatial domain characteristic information)を基地局へフィードバックする。該基地局は、干渉協調のために、リソーススケジューリングなどを測定することが可能な隣接する基地局へ、干渉に関する空間領域特性情報を報知することができる。このことは3GPP R1-094613「Best Companion Reporting for Single-Cell MU-MIMO Pairing」Alcatel-Lucent社、Alcatel-Lucent Shanghai Bellに記載されている。空間領域ビーム協調に基づいたスキームは、フィードバックオーバーヘッド(feedback overhead)が低く、実施が簡単であるという利点を有するが、基地局間バックグラウンドシグナリング(inter-base station background signaling)を組み込みことができない。
【0012】
3)2)の概念に基づいた基地局間バックグラウンドシグナリングの設計。基地局は、隣接する基地局によって空間領域ビームが使用される場合に、空間領域ビームが大きな干渉を引き起こすこと、もしくは、空間領域ビームが最小の干渉を有することを、その隣接基地局に通知するために、スペクトルリソースブロックのユニットの中の4ビットを使用する。このことは、3GPP R1-094555「Considerations on Spatial Domain Coordination in LTE-A」CATT社に記載されている。このスキームは、繰り返しになるが、信号オーバーヘッドが低いという利点があるものの、空間領域ビームがその隣接する基地局によって使用される場合に、空間領域ビームが大きい干渉を引き起こすこと、もしくは、空間領域ビームが最小の干渉を有することを、該基地局が、その隣接する基地局に通知するように、該基地局が構成されているシナリオに対してのみ適している。さらに、このスキームは1度に1ビームしか通知することができないので、ネットワーク全体の干渉が穏やかである時には、マルチユーザ(multi-user)MIMO通信においては不十分な干渉協調情報、または、余分な干渉協調情報となってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、マルチアンテナマルチ基地局干渉協調に対して新しい方法と対応する基地局を提供することによって、公知技術のダウンリンクマルチ基地局干渉協調指示の不適当な設計の問題を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の解決法によれば、ダウンリンク干渉の空間領域特性情報を取得するための空間領域情報取得ユニットと、上記空間領域情報取得ユニットによって取得されたダウンリンク干渉の上記空間領域特性情報に基づいて干渉協調指示を生成するための干渉協調指示生成ユニットと、上記生成された干渉協調指示を、隣接する基地局へ、バックグラウンドインターフェース通信(background interface communication)を用いて通信し、隣接する基地局にリソーススケジューリングを実行するように指示し、上記基地局に対する干渉を低減あるいは除去するためのバックグラウンドインターフェース通信ユニットと、を備える基地局が提供される。
【0015】
加えて、上記隣接する基地局に対する干渉を低減あるいは除去するように、上記基地局は、上記バックグラウンドインターフェース通信ユニットを介して、隣接する基地局から受信した干渉協調指示に基づいたリソーススケジューリングを実行するためのリソーススケジューリングユニット(resource scheduling unit)を備えてもよい。
【0016】
本発明の第2の解決法によれば、サービング基地局によって、ダウンリンク干渉の空間領域特性情報を取得すること、上記サービング基地局によって、ダウンリンク干渉の上記取得された空間領域特性情報に基づいた干渉協調指示を生成すること、上記サービング基地局によって、バックグラウンドインターフェース通信を用いて、隣接する基地局に、上記生成された干渉協調指示を送信すること、上記隣接する基地局によって、上記サービング基地局に対する干渉を低減あるいは除去するように、上記受信された干渉協調指示に基づいたリソーススケジューリングを実行すること、を含む、干渉協調方法が提供される。
【0017】
上記干渉協調指示が以下の少なくとも1つを示すために使用されることが好ましい。
[1]上記サービング基地局によって使用される空間領域ビームについての情報。
[2]上記サービング基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームについての情報。
[3]上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない、空間領域ビームについての情報。
[4]上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する、空間領域ビームについての情報。
【0018】
たくさんの空間領域ビームは空間領域ビームのサブ空間(spatial domain beam sub-space)に分類されることが好ましく、上記干渉協調指示は以下の少なくとも1つを示すために使用されることが好ましい。
[1]上記サービング基地局によって使用される空間領域ビームのサブ空間についての情報。
[2]上記サービング基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームのサブ空間についての情報。
[3]上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない、空間領域ビームのサブ空間についての情報。
[4]上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する、空間領域ビームのサブ空間についての情報。
【0019】
上記サービング基地局は、上記干渉協調指示が以下のうちの1つを示す場合、干渉協調指示を上記サービング基地局に隣接する基地局へ全指向で送信することが好ましい。
[1]上記サービング基地局によって使用される空間領域ビームについての情報。
[2]上記サービング基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームについての情報。
[3]上記サービング基地局によって使用される空間領域ビームのサブ空間についての情報。
[4]上記サービング基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームのサブ空間についての情報。
【0020】
上記サービング基地局は、上記干渉協調指示が以下のうちの1つを示す場合、干渉協調指示を上記干渉協調指示と関連付けられた隣接する基地局へ指向性を持たせて送信することが好ましい。
[1]上記サービング基地局が、上記隣接する基地局に使用することを要求しない、空間領域ビームについての情報。
[2]上記サービング基地局が上記隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームについての情報。
[3]上記サービング基地局が、上記隣接する基地局に使用することを要求しない、空間領域ビームのサブ空間についての情報。
[4]上記サービング基地局が上記隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームのサブ空間についての情報。
【0021】
上記干渉協調指示は、ビットストリング(bit string)タイプのシグナリングを用いる2レベルの指示(two level indication)であることが望ましい。もしくは、上記干渉協調指示は、列挙(enumerative)タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示(multi-level indication)であることが望ましい。あるいは、上記干渉協調指示は、スペクトルリソースブロックを表す第1の次元と、空間領域ビームもしくは空間領域ビームのサブ空間を表す第2の次元とからなる、2次元テーブルであることが望ましい。あるいは、上記干渉協調指示は、空間領域ビームのインデックス番号と結び付けられたスペクトルリソースブロックのインデックス番号、または、空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と結び付けられたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を含む各要素を1次元のリストとすることが望ましい。
【0022】
上記干渉協調指示はマルチユーザMIMOの通信負荷(multi-user MIMO communication load)を示す追加情報を含むことが望ましい。マルチユーザMIMOの通信負荷を示す上記追加情報は、ビットストリングタイプのシグナリングを用いて2レベルの指示を配置したスペクトルリソースブロックであることがより望ましい。あるいは、マルチユーザMIMOの通信負荷を示す上記追加情報は、列挙タイプのシグナリングを用いてマルチレベルの指示を配置したスペクトルリソースブロックであることが望ましい。上記サービング基地局は、上記干渉協調指示をその隣接する基地局へ全指向で送信できることがより望ましい。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る上記干渉協調方法を採用したマルチアンテナマルチ基地局システムにおいては、分散セル間干渉協調を達成するために、基地局間のシグナリングのやりとりが少しだけ必要とされる。従って、本発明は、シグナリングオーバーヘッドが低く、実施が簡単で、遅延が少なく、柔軟に適応できるなどの利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【0024】
上述の事柄など、及び本発明の特徴と長所は、以下において図面を参照しながら説明される、好ましい実施形態から、より明確なものになるであろう。
【図1】MIMOシステムの概略図である。
【図2】マルチセルセルラー通信システム(multi-cell cellular communication system)の概略図である。
【図3】本発明に係る干渉協調(interference coordination)の方法を示すフローチャートである。
【図4】干渉協調指示の第1の具体的な形態を示す概略図である。
【図5】干渉協調指示の第2の具体的な形態を示す概略図である。
【図6】基地局によって生成される干渉協調指示の、実施形態1、5、9、13を示す概略図である。
【図7】基地局によって生成される干渉協調指示の、実施形態2、6、10、14を示す概略図である。
【図8】基地局によって生成される干渉協調指示の、実施形態3、7、11、15を示す概略図である。
【図9】基地局によって生成される干渉協調指示の、実施形態4、8、12、16を示す概略図である。
【図10】基地局によって生成される干渉協調指示の、実施形態33を示す概略図である。
【図11】基地局によって生成される干渉協調指示の、実施形態34を示す概略図である。
【図12】本発明に係る基地局を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係る好ましい実施形態は、図面を参照して詳細に述べられる。以下の説明では、本発明の概念が不明瞭にならないように、不必要な細部と機能とは省略されている。
【0026】
本発明の実施工程をわかりやすく詳細に説明するために、ダウンリンクLTEセルラー通信システム(downlink LTE cellular communication system)に適用可能な、いくつかの具体例を以下に挙げる。ここで、本発明は、上記の実施形態で示された適用例に限定されない、ということに注意すべきである。むしろ、本発明は、将来のLTE-Aシステムなど、他の通信システムにも適用可能である。
【0027】
図2は、マルチセルセルラー通信システムの概略図である。上記セルラーシステムは、サービスカバレッジエリア(service coverage area)を多数の隣り合う無線カバレッジエリア(wireless coverage area)、すなわち多数のセルに分割する。図2では、全サービスエリアはセル100と、102と、104とによって形成されており、それぞれのセルは説明に役立つように6角形として描かれている。基地局(BS)200と、202と、204とは、それぞれセル100と、102と、104とに関連付けられる。当業者に知られているように、BS200−204のそれぞれが少なくとも1つの送信器(transmitter)と1つの受信器(receiver)とを備えている。ここで、一般にセルのサービングノード(serving node)であるBSは、リソーススケジューリングの機能を有する独立BSであってもよいし、独立BSに属する送信ノード(transmitting node)であってもよいし、(一般的にセルのカバレッジをさらに拡大するために構成される)リレーノード(relay node)、などであってもよい。図2に示す例によれば、各BS200−204は対応するセル100−104のうちの1つの特定のエリアに設置されており、全指向性アンテナ(omni-directional antenna)を備えている。しかし、セルラー通信システムのためのセル配置において、各BS200−204は、対応するセル100−104のうちの1つの一部分のエリア(セクターと一般に呼ばれる)を指向的にカバーするために、指向性アンテナを備えることも可能である。
【0028】
従って、図2に示されるようなマルチセルセルラー通信システムの図は単なる例であり、本発明に係る上記セルラーシステムの実施が、上で示した特定の制約に限定されることを意味しない。
【0029】
図2に示されるように、上記BS200−204は、X2インターフェース300、302、304を介して、相互に接続されている。LTEシステムにおいては、基地局と、ラジオネットワーク制御ユニット(radio network control unit)と、コアネットワーク(core network)とを含む、3レイヤノードネットワークアーキテクチャ(three-layer node architecture)は、ラジオネットワーク制御ユニットの機能が基地局に設けられている2レイヤノードネットワークアーキテクチャ内に単純化される。そして、「X2」と名付けられた有線インターフェース(wired interface)は基地局間の協調と通信のために定義される。
【0030】
図2において、上記BS200−204は、エアインターフェース(A1 interface:air interface)310、312、314を介して相互に接続されている。将来の通信システムにおいては、リレーノードの概念を導入することが可能である。リレーノードは無線インターフェースを介して互いに接続されており、基地局は特別なリレーノードと考えることができる。従って、「A1」と名付けられた無線インターフェースを、基地局間の協調と通信とのために利用することができる。
【0031】
加えて、BS200−240の上位レイヤエンティティー(upper layer entity)220も図2には描かれているが、この上位レイヤエンティティー(upper layer entity)220は、ゲートウェイ、あるいは移動度管理エンティティー(mobility management entity)のような別のネットワークのエンティティーであってもよい。上位レイヤエンティティー(upper layer entity)220は、S1インターフェース320、322、324をそれぞれ介して、BS200−240と接続されている。LTEシステムにおいては、「S1」と名付けられた有線インターフェースは、上位レイヤエンティティーと基地局との間の協調と通信のために定義される。
【0032】
多数のユーザ装置(UE)400−430は、図2に示されるように、上記セル100−104上に分布している。当業者に知られているように、それぞれのUE400−430は送信器と受信器と移動端末制御ユニット(mobile terminal control unit)を備えている。それぞれのUE400−430は、サービングBS(BS200−240のうちの1つ)を介して、セルラー通信システムにアクセスすることができる。図2では16個のUEのみが描かれているが、実際には大量のUEが存在していると理解されるべきである。この意味において、図2におけるUEの描画もまた、例示のみを目的としているものである。それぞれのUE400−430は、サービングBSを介して、セルラー通信システムにアクセスすることができる。通信サービスをあるUEに直接提供するBSは、該UEのサービングBSと呼ばれ、そのほかのBSは該UEの非サービングBS(non-serving BSs)と呼ばれる。上記非サービングBSは、上記サービングBSの協調的なBSとして機能し、上記サービングBSを通してUEに通信サービスを提供することができる。
【0033】
本実施形態の説明のため、UE416は2本の受信アンテナを備え、ダウンリンクマルチアンテナマルチBS協調モード(downlink multi-antenna multi-BS coordination mode)で動作する、と考えられている。該UE416はそのサービング基地局としてBS202を有し、その非サービング基地局としてBS200と204を有している。本実施形態はUE416に着目するが、そのことが、本発明が1つのUEのシナリオのみに適用可能であるということを意味ないことに注意すべきである。むしろ、本発明は複数のUEのシナリオに完全に適用可能である。例えば、本発明の方法は図2に示されたUE408、410、430などに適用することができる。さらに、本実施形態の前記シナリオでは、1つのサービングBSと2つの非サービングBSが存在する。もちろん、これは、本発明が特定の制約に限定されることを意味しない。実際には、サービングBSの数と非サービングBSの数は何らの特定の制限をすることなく決定することが可能である。
【0034】
記述されている特定の例では、LTEシステムとして特定の構成が考えられている。例えば、3GPP文書TS 36.213 V8.3.0「Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Layer Procedures」では、7つのダウンリンクMIMOデータ送信アプローチが定義されている。
【0035】
1)単アンテナ(single antenna)送信。1つのシングルアンテナが信号送信に用いられるもので、MIMOシステムの特殊な例である。このアプローチはシングルレイヤのデータのみを送信可能である。
【0036】
2)送信ダイバーシティ。MIMOシステムにおいて、信号の受信品質を向上させるように、時間ダイバーシティ効果、及び周波数ダイバーシティ効果の少なくとも一方を送信信号に利用することができる。このアプローチはシングルレイヤのデータのみを送信可能である。
【0037】
3)開ループ(open-loop)空間分割多重。これは、UEからフィードバックされた空間プレコーディング情報(spatial pre-coding information)を必要としない空間分割多重である。
【0038】
4)閉ループ(closed-loop)空間分割多重。これは、UEからフィードバックされるチャネル状態情報(channel state information)を要求する、空間分割多重である。
【0039】
5)マルチユーザMIMO。複数のUEがMIMOシステムのダウンリンク通信に同時に参加している。
【0040】
6)閉ループシングルレイヤプレコーディング(closed-loop single layer pre-coding)。1つのシングルレイヤのデータのみがMIMOシステムのプレコーディング技術を用いて送信される。
【0041】
7)ビームフォーミング送信(beam forming transmission)。ビームフォーミング技術がMIMOシステムに適用されている。専用のリファレンス信号(reference signal)がUEにおけるデータ復調に用いられる。
【0042】
なお、本発明の説明の中では、送信ダイバーシティに基づく送信アプローチがUEのサービングBSとUEの非サービングBSとに適用されるとき、送信ダイバーシティは、時間ダイバーシティ、周波数ダイバーシティ、空間ダイバーシティ、位相遅延(phase delay)ダイバーシティ、あるいは様々なダイバーシティ技術のあらゆる組み合わせや拡張であってもよい。さらに、ダイバーシティ処理(diversity processing)は中心に集めてもよいし、分散させてもよい。LTEシステムで定義される、ダウンリンクデータ送信アプローチの利用は、本発明に係る実施形態を説明する目的のためだけのものであり、本発明に係る実施形態が上記の制約に限定されることを意味しない、ということに注意すべきである。
【0043】
加えて、3GPP文書TR 25.814 V1.5.0「Physical Layer Aspects for Evolved UTRA」、R1-063013「Approved minutes of 3GPP TSG RAN WG1 #46 in Tallinn」、及びR1-080631「Report of 3GPP TSG RAN WG1 #51bis v1.0.0」によれば、20MHzの帯域幅を持つダウンリンクLTEシステムは、周波数領域内におよそ100のスペクトルリソースブロックを有している。もし、周波数帯域のサイズがスペクトルリソースブロックのサイズと等しい場合、20MHzの帯域幅を持つダウンリンクLTEシステムはおよそ100の周波数帯域を有することになる。周波数帯域のサイズがスペクトルリソースブロックのサイズの4倍の大きさである場合、そのようなダウンリンクLTEシステムはおよそ25の周波数帯域を有することになる。ここで、周波数帯の定義は、本発明に係る実施形態を説明するための例に過ぎない。本発明は、上記の定義に限定されず、他の定義にも完全に適用することができる。本発明の実施形態を読むことにより、当業者は、本発明の解決法が周波数帯域の一般的な定義に対しても、適用可能であることを理解できるであろう。
【0044】
本実施形態の中では、以下のマルチBS干渉協調のシナリオが仮定されている。
【0045】
シナリオ例。あるセル内のUEは、現在のBSのダウンリンクチャネル情報、及び隣接するBSのダウンリンクチャネル情報、のいずれか一方を、現在のBSへフィードバックする。該フィードバックは、特定のフィードバックシグナリング(feedback signaling)、あるいはUEから送信されるアップリンクリファレンス信号を用いて行われ得る。BS間にはバックグラウンドインターフェース通信(background interface communication)が存在する。前記バックグラウンドインターフェースとは、X2インターフェース300−304及びエアインターフェースの両者もしくは一方、もしくは、「A1インターフェース」310−314及びS1インターフェース320−324の両者もしくは一方のことである。さらに、バックグラウンドインターフェース通信の頻度は、多くても20msに1回でよい。
【0046】
上記例示されたシナリオにおいて仮定された状態は、本発明に係る実施形態を説明する目的のためだけに示されたものであるということに注意すべきである。本発明は上記の仮定には限定されず、他の仮定に対しても十分に適用可能である。本発明の実施形態を読むことにより、当業者は、本発明の解決法が、一般的な状況に対しても、適用可能であることを理解できるであろう。
【0047】
図3は、本発明の実施形態に係る、ダウンリンクマルチアンテナマルチ基地局干渉協調の方法を示すフローチャートである。
【0048】
図3に示すように、本発明の実施形態に係る方法は、以下のステップを含む。
【0049】
ステップ505において、サービングBSはダウンリンク干渉のための空間領域特性情報を取得する。
【0050】
UEは、特定のフィードバックシグナリングによって、ダウンリンク干渉のための空間領域特性情報を、サービングBSへ送信することができる。あるいは、該UEは、該サービングBSがダウンリンク干渉のための空間領域特性情報を取得できるように、アップリンクリファレンス信号をサービングBSへ送信することができる。
【0051】
ステップ510において、サービングBSは上記取得されたダウンリンク干渉のための空間領域特性情報に基づいて、干渉協調指示を生成する。
【0052】
ここで、上記干渉協調指示は以下のうちの少なくとも1つを示すために使用され得る。
[1]上記サービング基地局によって使用される空間領域ビームについての情報。
[2]上記サービング基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームについての情報。
[3]上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない、空間領域ビームについての情報。
[4]上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する、空間領域ビームについての情報。
【0053】
さらに、たくさんの空間領域ビームが、空間領域ビームのサブ空間に分類されることが可能である。この場合、上記干渉協調指示は以下のうちの少なくとも1つを示すために使用され得る。
[1]上記サービング基地局によって使用される空間領域ビームのサブ空間についての情報。
[2]上記サービング基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームのサブ空間についての情報。
[3]上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない、空間領域ビームのサブ空間についての情報。
[4]上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する、空間領域ビームのサブ空間についての情報。
【0054】
上記干渉協調指示はビットストリング(bit string)タイプのシグナリングを用いる2レベルの指示であってもよい。
【0055】
もしくは、上記干渉協調指示は、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示であってもよい。
【0056】
あるいは、上記干渉協調指示は、スペクトルリソースブロックを表す第1の次元と、空間領域ビームもしくは空間領域ビームのサブ空間を表す第2の次元とからなる、2次元テーブルであってもよい。そして、全てのスペクトルリソースブロックは、さらに、全帯域の中に組み込まれていてもよい。この場合には、上記干渉協調指示を、空間領域のみを含む1次元のリストに単純化することができる。
【0057】
あるいは、2次元の空間‐周波数領域送信電力制御指示(two-dimensional spatial-frequency domain transmission power control indication)を構成するように、上記干渉協調指示は、前述の方法1)で紹介されたように、スペクトルリソースブロックに基づいた送信電力制御の指示と組み合わせてもよい。
【0058】
あるいは、上記干渉協調指示は、空間領域ビームのためのインデックス番号と結び付けられたスペクトルリソースブロックのためのインデックス番号、または、空間領域ビームのサブ空間のためのインデックス番号と結び付けられたスペクトルリソースブロックのためのインデックス番号を含む各要素を、1次元リストとすることができる。
【0059】
さらに、上記干渉協調指示は、マルチユーザMIMO通信負荷(multi-user MIMO communication load)を示す追加情報を含んでもよい。マルチユーザMIMO通信負荷を示す上記追加情報は、ビットストリングタイプのシグナリングを用いて2レベルの指示を配置したスペクトルリソースブロックであってもよい。あるいは、上記追加情報は、列挙タイプのシグナリングを用い、マルチレベルの指示を配置したスペクトルリソースブロックであってもよい。
【0060】
本実施形態では、34の適用例が、それぞれ図4と図5に図示された2つの指示形式を用いて述べられている。
【0061】
図4では、2レベルの干渉協調指示だけが考慮され、干渉協調指示(「有」の指示、または「無」の指示)を決定するために状態Cが用いられることが仮定されている。状態Cが満たされない場合には、「無」の指示が生成され、そうでない場合には、「有」の指示が生成される。図4において、状態Cは、エネルギー強度閾値(energy strength threshold)、スケジューリング周波数、サービス品質満足閾値(service quality satisfaction threshold)など、任意の状態でよい。状態Cは様々な方法で決定されることにも注意すべきである。例えば、状態Cは、システム負荷状態(system load situation)、干渉状態(interference situation)、境界のユーザ数、その他のようなBS自身の状態に従って、BSの構成における上位レイヤのネットワークによって、もしくは、個々のBSによって決定され得る。加えて、上記干渉協調指示の意味をBSがより良く理解できるように、上記BSはそれらの状態Cを、それらのバックグラウンドインターフェースを介して、相互に伝え合うことができる。もちろん、上記干渉協調指示は、BS間で状態を交換することなく実行され得る。従って、図4において、閾値Kは、上位ネットワークによって構成されるか、個々のBSによって独立に決定されるか、あるいは、それらのバックグラウンドインターフェースを介してBS間で交換されるか、のいずれかが可能である。スペクトルリソースブロック1−10が考えられている。スペクトルリソースブロック1−10に関連する干渉協調指示レベル(interference coordination indication level)は、それぞれ、無、無、無、有、有、有、無、無、無、無である(無は「無」の指示を意味し、有は「有」の指示を意味している)。これらの干渉協調指示レベルは表1に示すような干渉協調指示コーディング表を用いて符号化され得る。このようにして、スペクトルリソースブロック1−10に関連する、干渉協調指示コード(interference coordination indication code)は、0、0、0、1、1、1、0、0、0、0となり得る。
【0062】
【表1】

【0063】
表1に示された干渉協調指示符号化は、干渉協調指示レベルと干渉協調指示コードとの間のマッピングの1例に過ぎないことに注意すべきである。レベルとコードとに1対1のマッピングがありさえすれば、他の干渉協調指示符号化アプローチを、本発明の実施に用いることができる。
【0064】
図5において、複数のレベル(この例では3レベル)の干渉協調指示が考えられていて、干渉協調指示(低レベル、中レベル、高レベル)を決定するために追加の状態CとCとが用いられている、と仮定されている。上述のように、もし、状態Cが満たされない場合には、「無」の指示が生成され、そうでない場合には、「有」の指示が生成される。さらに、もし、状態Cが満たされない場合には、「低レベル(low level)」指示が生成される。もし、状態Cが満たされ、状態Cが満たされない場合には、「中レベル(middle level)」指示が生成される。もし、状態Cが満たされる場合には、「高レベル(high level)」指示が生成される。図5において、状態CとCとは、エネルギー強度閾値(energy strength threshold)、スケジューリング周波数、サービス品質満足閾値(service quality satisfaction threshold)など、任意の状態でよい。状態Cが様々な方法で決定されることにも注意すべきである。例えば、状態CとCとは、システム負荷状態(system load situation)、干渉状態(interference situation)、境界上のユーザ数などのような、BSの構成における上位レイヤのネットワーク、もしくは、BS自身の状態に従って個々のBSによって決定される。加えて、上記干渉協調指示の意味をBSがより良く理解できるように、上記BSはそれらの状態CとCとを、それらのバックグラウンドインターフェースを介して、相互に伝送することができる。もちろん、上記干渉協調指示は、BS間で状態を交換することなく実行され得る。従って、図5において、閾値KMとKHは、上位ネットワークによって構成されるか、個々のBSによって独立に決定されるか、あるいは、それらのバックグラウンドインターフェースを介してBS間で交換されるか、のいずれかが可能である。
【0065】
さらに、スペクトルリソースブロック1−10が考えられている。スペクトルリソースブロック1−10に関連する干渉協調指示レベルは、それぞれ、中、低、低、中、高、中、低、低、低、低である(低は「低レベル」指示を意味し、中は「中レベル」指示を意味し、高は「高レベル」指示を意味している)。これらの干渉協調指示レベルは表2に示すような干渉協調指示符号化表を用いて符号化され得る。このようにして、スペクトルリソースブロック1−10に関連する、干渉協調指示コード(interference coordination indication code)は、10、01、01、10、11、10、01、01、01、01となり得る。
【0066】
【表2】

【0067】
表2に示された干渉協調指示符号化は、干渉協調指示レベルと干渉協調指示コードとの間のマッピングの1例に過ぎないことに注意すべきである。レベルとコードとの1対1のマッピングでありさえすれば、他の干渉協調指示符号化アプローチを、本発明の実施に用いることができる。
【0068】
図4と図5において、具体的には、干渉協調分析(interference coordination analysis)は、それぞれのスペクトルリソースブロックにおいて実行されることに注意すべきである。しかし、実際には、スペクトルリソースブロックは周波数帯域に分類され得るし、干渉協調分析は周波数帯単位毎に実施され得る。このようにして、より低い信号オーバーヘッドを達成することができる。本実施形態は、スペクトルリソースブロックの分類に基づく実施を排除しない。本発明に係る全ての実施形態は、スペクトルリソースブロックのインデックス番号を、周波数帯域のインデックス番号に置き換えること、および、周波数帯域をスペクトルリソースブロックと同等のものと考えることによって実施することができる。
【0069】
次に、本発明に係る干渉協調指示を生成するための方法を、特定の例を参照しながら詳細に説明する。本発明によれば、以下に示すデータ構造の少なくともいずれか1つは、干渉協調指示に使用することができる。
1)シグナリングに干渉協調指示の配列を使用した、2次元テーブル。
2)シグナリンクに空間領域ビーム/空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を使用した、1次元リスト。
3)シグナリングに多数の空間領域ビーム/空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号が連結された配列を使用した、1次元リスト。
【0070】
例1:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0071】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されるであろう、空間領域ビーム上に情報を示す。図6は、図4に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示である。つまり、「1」は対応する位置におけるビームが次の20msでサービングBSによって使用されるであろう、ということを示し、「0」はそうではないことを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示ビットの連結によって形成される。もし、シグナリング「1」が、空間リソースブロックに対応する空間領域ビームにおけるサービングBSの送信電力が次の20msで閾値を超えることを指示するものであると解釈される場合、本実施形態は、スペクトルリソースブロックに基づいた拡張された送信電力制御(extended transmission power control)であると考えられることに注意すべきである。
【0072】
例2:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0073】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されるであろう、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図7は、図4に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。16のビームが、予め4つのサブ空間に分類されていることが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各サブ空間と関連する干渉協調指示信号は、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示である。つまり、「1」は対応する位置におけるサブ空間が次の20msでサービングBSによって使用されるであろう、ということを示し、「0」はそうではないことを示している。従って、干渉協調指示信号は、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示ビットの連結によって形成される。もし、シグナリング「1」が、空間リソースブロックに対応するサブ空間におけるサービングBSの送信電力が次の20msで閾値を超えることを指示するものであると解釈される場合、本実施形態は、スペクトルリソースブロックに基づいた拡張された送信電力制御であると考えられることに注意すべきである。
【0074】
例3:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0075】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されるであろう、空間領域ビームの情報を示す。図8は、図5に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが高い確率で使用されるであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが中程度の確率で使用されるであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが使用されることはまずないであろう、ということを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示レベルの連結によって形成される。
【0076】
例4:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0077】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されるであろう、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。16のビームが、予め4つのサブ空間に分類されていることが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームのサブ空間と関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が高い確率で使用されるであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が中程度の確率で使用されるであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が使用されることはまずないであろう、ということを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示レベルの連結によって形成される。
【0078】
例5:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0079】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されないであろう、空間領域ビームの情報を示す。図6は、図4に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示である。つまり、「1」は対応する位置におけるビームが次の20msでサービングBSによって使用されないであろう、ということを示し、「0」はそうではないことを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示ビットの連結によって形成される。もし、シグナリング「1」が、空間リソースブロックに対応する空間領域ビームにおけるサービングBSの送信電力が次の20msで閾値を超えないことを指示するものであると解釈される場合、本実施形態は、スペクトルリソースブロックに基づいた拡張された送信電力制御であると考えられることに注意すべきである。
【0080】
例6:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0081】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されないであろう、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図7は、図4に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。16のビームが、予め4つのサブ空間に分類されていることが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各サブ空間と関連する干渉協調指示シグナリングは、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示である。つまり、「1」は対応する位置におけるサブ空間が次の20msでサービングBSによって使用されないであろう、ということを示し、「0」はそうではないことを示している。従って、干渉協調指示信号は、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示ビットの連結によって形成される。もし、シグナリング「1」が、空間リソースブロックに対応するサブ空間におけるサービングBSの送信電力が次の20msで閾値を超えないことを指示するものであると解釈される場合、本実施形態は、スペクトルリソースブロックに基づいた拡張された送信電力制御であると考えられることに注意すべきである。
【0082】
例7:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0083】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されないであろう、空間領域ビームの情報を示す。図8は、図5に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが高い確率で使用されないであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが中程度の確率で使用されないであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが使用されないことはまずないであろう、ということを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示レベルの連結によって形成される。
【0084】
例8:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0085】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されないであろう、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。16のビームが、予め4つのサブ空間に分類されていることが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームのサブ空間と関連する干渉協調指示信号は、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が高い確率で使用されないであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が中程度の確率で使用されないであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が使用されないことはまずないであろう、ということを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示レベルの連結によって形成される。
【0086】
例9:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0087】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求しない、空間領域ビームの情報を示す。図6は、図4に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示である。つまり、「1」は、サービングBSが、隣接するBSに次の20msで、対応する位置におけるビームを使用することを要求しない、ということを示し、「0」はそうではないことを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示ビットの連結によって形成される。
【0088】
例10:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0089】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求しない、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図7は、図4に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。16のビームが、予め4つのサブ空間に分類されていることが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各サブ空間と関連する干渉協調指示シグナリングは、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示である。つまり、「1」は、サービングBSが、隣接するBSに次の20msで、対応する位置におけるサブ空間を使用することを要求しない、ということを示し、「0」はそうではないことを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示ビットの連結によって形成される。
【0090】
例11:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0091】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求しない、空間領域ビームの情報を示す。図8は、図5に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、高い程度で、要求しないということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、中程度で、要求しないということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、低い程度で、要求しないということを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示レベルの連結によって形成される。
【0092】
例12:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0093】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求しない、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームのサブ空間と関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、高い程度で、要求しないということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、中程度で、要求しないということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、低い程度で、要求しないということを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示レベルの連結によって形成される。
【0094】
例13:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0095】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求する、空間領域ビームの情報を示す。図6は、図4に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示である。つまり、「1」は、サービングBSが、隣接するBSに、次の20msで、対応する位置におけるビームを使用することを要求する、ということを示し、「0」はそうではないことを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示ビットの連結によって形成される。
【0096】
例14:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0097】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求する、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図7は、図4に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。16のビームが、予め4つのサブ空間に分類されていることが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各サブ空間と関連する干渉協調指示シグナリングは、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示である。つまり、「1」は、サービングBSが、隣接するBSに次の20msで、対応する位置におけるサブ空間を使用することを要求する、ということを示し、「0」はそうではないことを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示ビットの連結によって形成される。
【0098】
例15:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0099】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求する、空間領域ビームの情報を示す。図8は、図5に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、高い程度で、要求するということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、中程度で、要求するということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、低い程度で、要求するということを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示レベルの連結によって形成される。
【0100】
例16:(シグナリングに干渉協調指示の配列を直接使用した)2次元テーブル。
【0101】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求する、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している本実施形態を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームのサブ空間と関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、高い程度で、要求するということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、中程度で、要求するということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、低い程度で、要求するということを示している。従って、干渉協調指示シグナリングは、スペクトルリソースブロック1−10に対応する干渉協調指示レベルの連結によって形成される。
【0102】
例17:(シグナリングに空間領域ビームのインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を使用した)1次元リスト。
【0103】
最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのインデックス番号は、対応する空間領域ビームのインデックス番号と連結される。そして、最も高いレベルの干渉協調指示を有する、そのようなすべてのシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0104】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されるであろう、空間領域ビームの情報を示す。図8は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが高い確率で使用されるであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが中程度の確率で使用されるであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが使用されることはまずないであろう、ということを示している。本実施形態においては、最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのみが伝送される。伝送されるスペクトルリソースブロックには、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1−ビーム1、スペクトルリソースブロック2−ビーム5、スペクトルリソースブロック2−ビーム11、スペクトルリソースブロック2−ビーム15、スペクトルリソースブロック3−ビーム2、スペクトルリソースブロック5−ビーム6、スペクトルリソースブロック5−ビーム14、スペクトルリソースブロック6−ビーム8、スペクトルリソースブロック6−ビーム16、スペクトルリソースブロック7−ビーム2、スペクトルリソースブロック7−ビーム3、スペクトルリソースブロック7−ビーム4、スペクトルリソースブロック7−ビーム10、スペクトルリソースブロック7−ビーム16、スペクトルリソースブロック8−ビーム5、スペクトルリソースブロック10−ビーム5、スペクトルリソースブロック10−ビーム13。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-1||2-5||2-11||2-15||3-2||5-6||5-14||6-8||6-16||7-2||7-3||7-4||7-10||7-16||8-5||10-5||10-13
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0105】
例18:(シグナリングに空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を使用した)1次元リスト。
【0106】
最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのインデックス番号は、対応する空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と連結される。そして、最も高いレベルの干渉協調指示を有する、そのようなすべてのシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0107】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されるであろう、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。16のビームが、予め4つのサブ空間に分類されていることが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が高い確率で使用されるであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が中程度の確率で使用されるであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が使用されることはまずないであろう、ということを示している。本実施形態においては、最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのみが伝送される。伝送されるスペクトルリソースブロックには、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1−サブ空間1、スペクトルリソースブロック3−サブ空間2、スペクトルリソースブロック7−サブ空間2、スペクトルリソースブロック7−サブ空間3、スペクトルリソースブロック7−サブ空間4。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-1||3-2||7-2||7-3||7-4
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0108】
例19:(シグナリングに空間領域ビームのインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を使用した)1次元リスト。
【0109】
最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのインデックス番号は、対応する空間領域ビームのインデックス番号と連結される。そして、最も高いレベルの干渉協調指示を有する、そのようなすべてのシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0110】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されないであろう、空間領域ビームの情報を示す。図8では、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが高い確率で使用されないであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが中程度の確率で使用されないであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが使用されないことはまずないであろう、ということを示している。本実施形態においては、最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのみが伝送される。伝送されるスペクトルリソースブロックには、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1−ビーム1、スペクトルリソースブロック2−ビーム5、スペクトルリソースブロック2−ビーム11、スペクトルリソースブロック2−ビーム15、スペクトルリソースブロック3−ビーム2、スペクトルリソースブロック5−ビーム6、スペクトルリソースブロック5−ビーム14、スペクトルリソースブロック6−ビーム8、スペクトルリソースブロック6−ビーム16、スペクトルリソースブロック7−ビーム2、スペクトルリソースブロック7−ビーム3、スペクトルリソースブロック7−ビーム4、スペクトルリソースブロック7−ビーム10、スペクトルリソースブロック7−ビーム16、スペクトルリソースブロック8−ビーム5、スペクトルリソースブロック10−ビーム5、スペクトルリソースブロック10−ビーム13。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-1||2-5||2-11||2-15||3-2||5-6||5-14||6-8||6-16||7-2||7-3||7-4||7-10||7-16||8-5||10-5||10-13
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0111】
例20:(シグナリングに空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を使用した)1次元リスト。
【0112】
最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのインデックス番号は、対応する空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と連結される。そして、最も高いレベルの干渉協調指示を有する、そのようなすべてのシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0113】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されないであろう、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。16のビームが、予め4つのサブ空間に分類されていることが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が高い確率で使用されないであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が中程度の確率で使用されないであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が使用されないことはまずないであろう、ということを示している。本実施形態においては、最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのみが伝送される。伝送されるスペクトルリソースブロックには、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1−サブ空間1、スペクトルリソースブロック3−サブ空間2、スペクトルリソースブロック7−サブ空間2、スペクトルリソースブロック7−サブ空間3、スペクトルリソースブロック7−サブ空間4。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-1||3-2||7-2||7-3||7-4
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0114】
例21:(シグナリングに空間領域ビームのインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を使用した)1次元リスト。
【0115】
最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのインデックス番号は、対応する空間領域ビームのインデックス番号と連結される。そして、最も高いレベルの干渉協調指示を有する、そのようなすべてのシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0116】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求しない、空間領域ビームの情報を示す。図8は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、高い程度で、要求しないということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、中程度で、要求しないということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、低い程度で、要求しないということを示している。本実施形態においては、最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのみが伝送される。伝送されるスペクトルリソースブロックには、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1−ビーム1、スペクトルリソースブロック2−ビーム5、スペクトルリソースブロック2−ビーム11、スペクトルリソースブロック2−ビーム15、スペクトルリソースブロック3−ビーム2、スペクトルリソースブロック5−ビーム6、スペクトルリソースブロック5−ビーム14、スペクトルリソースブロック6−ビーム8、スペクトルリソースブロック6−ビーム16、スペクトルリソースブロック7−ビーム2、スペクトルリソースブロック7−ビーム3、スペクトルリソースブロック7−ビーム4、スペクトルリソースブロック7−ビーム10、スペクトルリソースブロック7−ビーム16、スペクトルリソースブロック8−ビーム5、スペクトルリソースブロック10−ビーム5、スペクトルリソースブロック10−ビーム13。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-1||2-5||2-11||2-15||3-2||5-6||5-14||6-8||6-16||7-2||7-3||7-4||7-10||7-16||8-5||10-5||10-13
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0117】
例22:(シグナリングに空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を使用した)1次元リスト。
【0118】
最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのインデックス番号は、対応する空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と連結される。そして、最も高いレベルの干渉協調指示を有する、そのようなすべてのシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0119】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求しない、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。16のビームが、予め4つのサブ空間に分類されていることが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、高い程度で、要求しないということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、中程度で、要求しないということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、低い程度で、要求しないということを示している。本実施形態においては、最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのみが伝送される。伝送されるスペクトルリソースブロックには、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1−サブ空間1、スペクトルリソースブロック3−サブ空間2、スペクトルリソースブロック7−サブ空間2、スペクトルリソースブロック7−サブ空間3、スペクトルリソースブロック7−サブ空間4。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-1||3-2||7-2||7-3||7-4
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0120】
例23:(シグナリングに空間領域ビームのインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を使用した)1次元リスト。
【0121】
最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのインデックス番号は、対応する空間領域ビームのインデックス番号と連結される。そして、最も高いレベルの干渉協調指示を有する、そのようなすべてのシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0122】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求する、空間領域ビームの情報を示す。図8は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、高い程度で、要求するということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、中程度で、要求するということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、低い程度で、要求するということを示している。本実施形態においては、最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのみが伝送される。伝送されるスペクトルリソースブロックには、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1−ビーム1、スペクトルリソースブロック2−ビーム5、スペクトルリソースブロック2−ビーム11、スペクトルリソースブロック2−ビーム15、スペクトルリソースブロック3−ビーム2、スペクトルリソースブロック5−ビーム6、スペクトルリソースブロック5−ビーム14、スペクトルリソースブロック6−ビーム8、スペクトルリソースブロック6−ビーム16、スペクトルリソースブロック7−ビーム2、スペクトルリソースブロック7−ビーム3、スペクトルリソースブロック7−ビーム4、スペクトルリソースブロック7−ビーム10、スペクトルリソースブロック7−ビーム16、スペクトルリソースブロック8−ビーム5、スペクトルリソースブロック10−ビーム5、スペクトルリソースブロック10−ビーム13。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-1||2-5||2-11||2-15||3-2||5-6||5-14||6-8||6-16||7-2||7-3||7-4||7-10||7-16||8-5||10-5||10-13
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0123】
例24:(シグナリングに空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を使用した)1次元リスト。
【0124】
最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのインデックス番号は、対応する空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と連結される。そして、最も高いレベルの干渉協調指示を有する、そのようなすべてのシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0125】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求する、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。16のビームが、4つのサブ空間に分類されていることが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、高い程度で、要求するということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、中程度で、要求するということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、低い程度で、要求するということを示している。本実施形態においては、最も高いレベルの干渉協調指示を有するスペクトルリソースブロックのみが伝送される。伝送されるスペクトルリソースブロックには、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1−サブ空間1、スペクトルリソースブロック3−サブ空間2、スペクトルリソースブロック7−サブ空間2、スペクトルリソースブロック7−サブ空間3、スペクトルリソースブロック7−サブ空間4。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-1||3-2||7-2||7-3||7-4
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0126】
例25:(シグナリングに多数の連結された空間領域ビームのインデックス番号の配列を使用した)1次元リスト。
【0127】
それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルを有する多数の干渉協調指示に対応する、空間領域ビームのインデックス番号が互いに連結される。そして、すべてのスペクトルリソースブロックのそのようなシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0128】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されるであろう、空間領域ビームの情報を示す。図8は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが高い確率で使用されるであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが中程度の確率で使用されるであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが使用されることはまずないであろう、ということを示している。本実施形態では、それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルの干渉協調指示に対応する、4つの空間領域ビームのインデックス番号が連結のために選択される。そのインデックス番号には、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1に対して、ビーム1(高)−ビーム6(中)−ビーム10(中)−ビーム15(中);スペクトルリソースブロック2に対して、ビーム5(高)−ビーム11(高)−ビーム12(中)−ビーム15(高);スペクトルリソースブロック3に対して、ビーム2(高)−ビーム6(中)−ビーム10(中)−ビーム14(中);スペクトルリソースブロック4に対して、ビーム5(中)−ビーム8(低)−ビーム13(低)−ビーム16(中);スペクトルリソースブロック5に対して、ビーム2(中)−ビーム6(高)−ビーム12(中)−ビーム14(高);スペクトルリソースブロック6に対して、ビーム1(中)−ビーム5(中)−ビーム8(高)−ビーム16(高);スペクトルリソースブロック7に対して、ビーム2(高)−ビーム3(高)−ビーム4(高)−ビーム10(高);スペクトルリソースブロック8に対して、ビーム1(中)−ビーム5(高)−ビーム9(中)−ビーム13(中);スペクトルリソースブロック9に対して、ビーム4(中)−ビーム6(中)−ビーム8(中)−ビーム12(中);スペクトルリソースブロック10に対して、ビーム5(高)−ビーム10(中)−ビーム13(高)−ビーム15(中)。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-6-11-15||5-11-12-15||2-6-10-14||5-8-13-16||2-6-12-14||1-5-8-16||2-3-4-10||1-5-9-13||4-6-8-12||5-10-13-15
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0129】
例26:(シグナリングに多数の連結された空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号の配列を使用した)1次元リスト。
【0130】
それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルを有する多数の干渉協調指示に対応する、空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号が互いに連結される。そして、すべてのスペクトルリソースブロックのそのようなシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0131】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されるであろう、空間領域ビームの情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームのサブ空間と関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が高い確率で使用されるであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が中程度の確率で使用されるであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が使用されることはまずないであろう、ということを示している。本実施形態では、それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルの干渉協調指示に対応する、ある空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号が連結のために選択される。そのインデックス番号には、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1に対して、サブ空間1(高);スペクトルリソースブロック2に対して、サブ空間3(中);スペクトルリソースブロック3に対して、サブ空間2(高);スペクトルリソースブロック4に対して、サブ空間3(低);スペクトルリソースブロック5に対して、サブ空間2(中);スペクトルリソースブロック6に対して、サブ空間1(中);スペクトルリソースブロック7に対して、サブ空間2(高);スペクトルリソースブロック8に対して、サブ空間1(中);スペクトルリソースブロック9に対して、サブ空間4(中);スペクトルリソースブロック10に対して、サブ空間1(低)。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1||3||2||3||2||1||2||1||4||1
シンボル「||」は、単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0132】
例27:(シグナリングに多数の連結された空間領域ビームのインデックス番号の配列を使用した)1次元リスト。
【0133】
それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルを有する多数の干渉協調指示に対応する、空間領域ビームのインデックス番号が互いに連結される。そして、すべてのスペクトルリソースブロックのそのようなシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0134】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されないであろう、空間領域ビームの情報を示す。図8は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが高い確率で使用されないであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが中程度の確率で使用されないであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるビームが使用されないことはまずないであろう、ということを示している。本実施形態では、それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルの干渉協調指示に対応する、4つの空間領域ビームのインデックス番号が連結のために選択される。そのインデックス番号には、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1に対して、ビーム1(高)−ビーム6(中)−ビーム10(中)−ビーム15(中);スペクトルリソースブロック2に対して、ビーム5(高)−ビーム11(高)−ビーム12(中)−ビーム15(高);スペクトルリソースブロック3に対して、ビーム2(高)−ビーム6(中)−ビーム10(中)−ビーム14(中);スペクトルリソースブロック4に対して、ビーム5(中)−ビーム8(低)−ビーム13(低)−ビーム16(中);スペクトルリソースブロック5に対して、ビーム2(中)−ビーム6(高)−ビーム12(中)−ビーム14(高);スペクトルリソースブロック6に対して、ビーム1(中)−ビーム5(中)−ビーム8(高)−ビーム16(高);スペクトルリソースブロック7に対して、ビーム2(高)−ビーム3(高)−ビーム4(高)−ビーム10(高);スペクトルリソースブロック8に対して、ビーム1(中)−ビーム5(高)−ビーム9(中)−ビーム13(中);スペクトルリソースブロック9に対して、ビーム4(中)−ビーム6(中)−ビーム8(中)−ビーム12(中);スペクトルリソースブロック10に対して、ビーム5(高)−ビーム10(中)−ビーム13(高)−ビーム15(中)。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-6-11-15||5-11-12-15||2-6-10-14||5-8-13-16||2-6-12-14||1-5-8-16||2-3-4-10||1-5-9-13||4-6-8-12||5-10-13-15
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0135】
例28:(シグナリングに多数の連結された空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号の配列を使用した)1次元リスト。
【0136】
それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルを有する多数の干渉協調指示に対応する、空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号が互いに連結される。そして、すべてのスペクトルリソースブロックのそのようなシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0137】
干渉協調指示は、サービングBSによって使用されないであろう、空間領域ビームの情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームのサブ空間と関連する干渉協調指示信号は、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が高い確率で使用されないであろうということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が中程度の確率で使用されないであろう、ということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSによって、対応する位置におけるサブ空間が使用されないことはまずないであろう、ということを示している。本実施形態では、それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルの干渉協調指示に対応する、ある空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号が連結のために選択さる。そのインデックス番号には、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1に対して、サブ空間1(高);スペクトルリソースブロック2に対して、サブ空間3(中);スペクトルリソースブロック3に対して、サブ空間2(高);スペクトルリソースブロック4に対して、サブ空間3(低);スペクトルリソースブロック5に対して、サブ空間2(中);スペクトルリソースブロック6に対して、サブ空間1(中);スペクトルリソースブロック7に対して、サブ空間2(高);スペクトルリソースブロック8に対して、サブ空間1(中);スペクトルリソースブロック9に対して、サブ空間4(中);スペクトルリソースブロック10に対して、サブ空間1(低)。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1||3||2||3||2||1||2||1||4||1
シンボル「||」は、単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0138】
例29:(シグナリングに多数の連結された空間領域ビームのインデックス番号の配列を使用した)1次元リスト。
【0139】
それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルを有する多数の干渉協調指示に対応する、空間領域ビームのインデックス番号が互いに連結される。そして、すべてのスペクトルリソースブロックのそのようなシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0140】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求しない、空間領域ビームの情報を示す。図8は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、高い程度で、要求しないということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、中程度で、要求しないということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、低い程度で、要求しないということを示している。本実施形態では、それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルの干渉協調指示に対応する、4つの空間領域ビームのインデックス番号が連結のために選択される。そのインデックス番号には、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1に対して、ビーム1(高)−ビーム6(中)−ビーム10(中)−ビーム15(中);スペクトルリソースブロック2に対して、ビーム5(高)−ビーム11(高)−ビーム12(中)−ビーム15(高);スペクトルリソースブロック3に対して、ビーム2(高)−ビーム6(中)−ビーム10(中)−ビーム14(中);スペクトルリソースブロック4に対して、ビーム5(中)−ビーム8(低)−ビーム13(低)−ビーム16(中);スペクトルリソースブロック5に対して、ビーム2(中)−ビーム6(高)−ビーム12(中)−ビーム14(高);スペクトルリソースブロック6に対して、ビーム1(中)−ビーム5(中)−ビーム8(高)−ビーム16(高);スペクトルリソースブロック7に対して、ビーム2(高)−ビーム3(高)−ビーム4(高)−ビーム10(高);スペクトルリソースブロック8に対して、ビーム1(中)−ビーム5(高)−ビーム9(中)−ビーム13(中);スペクトルリソースブロック9に対して、ビーム4(中)−ビーム6(中)−ビーム8(中)−ビーム12(中);スペクトルリソースブロック10に対して、ビーム5(高)−ビーム10(中)−ビーム13(高)−ビーム15(中)。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-6-11-15||5-11-12-15||2-6-10-14||5-8-13-16||2-6-12-14||1-5-8-16||2-3-4-10||1-5-9-13||4-6-8-12||5-10-13-15
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0141】
例30:(シグナリングに多数の連結された空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号の配列を使用した)1次元リスト。
【0142】
それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルを有する多数の干渉協調指示に対応する、空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号が互いに連結される。そして、すべてのスペクトルリソースブロックのそのようなシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0143】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求しない、空間領域ビームの情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームのサブ空間と関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、高い程度で、要求しないということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、中程度で、要求しないということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、低い程度で、要求しないということを示している。本実施形態では、それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルの干渉協調指示に対応する、ある空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号が連結のために選択される。そのインデックス番号には、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1に対して、サブ空間1(高);スペクトルリソースブロック2に対して、サブ空間3(中);スペクトルリソースブロック3に対して、サブ空間2(高);スペクトルリソースブロック4に対して、サブ空間3(低);スペクトルリソースブロック5に対して、サブ空間2(中);スペクトルリソースブロック6に対して、サブ空間1(中);スペクトルリソースブロック7に対して、サブ空間2(高);スペクトルリソースブロック8に対して、サブ空間1(中);スペクトルリソースブロック9に対して、サブ空間4(中);スペクトルリソースブロック10に対して、サブ空間1(低)。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1||3||2||3||2||1||2||1||4||1
シンボル「||」は、単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0144】
例31:(シグナリングに多数の連結された空間領域ビームのインデックス番号の配列を使用した)1次元リスト。
【0145】
それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルを有する多数の干渉協調指示に対応する、空間領域ビームのインデックス番号が互いに連結される。そして、すべてのスペクトルリソースブロックのそのようなシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0146】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求する、空間領域ビームの情報を示す。図8は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームと関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、高い程度で、要求するということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、中程度で、要求するということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるビームを使用することを、低い程度で、要求するということを示している。本実施形態では、それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルの干渉協調指示に対応する、4つの空間領域ビームのインデックス番号が連結のために選択される。そのインデックス番号には、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1に対して、ビーム1(高)−ビーム6(中)−ビーム10(中)−ビーム15(中);スペクトルリソースブロック2に対して、ビーム5(高)−ビーム11(高)−ビーム12(中)−ビーム15(高);スペクトルリソースブロック3に対して、ビーム2(高)−ビーム6(中)−ビーム10(中)−ビーム14(中);スペクトルリソースブロック4に対して、ビーム5(中)−ビーム8(低)−ビーム13(低)−ビーム16(中);スペクトルリソースブロック5に対して、ビーム2(中)−ビーム6(高)−ビーム12(中)−ビーム14(高);スペクトルリソースブロック6に対して、ビーム1(中)−ビーム5(中)−ビーム8(高)−ビーム16(高);スペクトルリソースブロック7に対して、ビーム2(高)−ビーム3(高)−ビーム4(高)−ビーム10(高);スペクトルリソースブロック8に対して、ビーム1(中)−ビーム5(高)−ビーム9(中)−ビーム13(中);スペクトルリソースブロック9に対して、ビーム4(中)−ビーム6(中)−ビーム8(中)−ビーム12(中);スペクトルリソースブロック10に対して、ビーム5(高)−ビーム10(中)−ビーム13(高)−ビーム15(中)。この方法では、結果として得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1-6-11-15||5-11-12-15||2-6-10-14||5-8-13-16||2-6-12-14||1-5-8-16||2-3-4-10||1-5-9-13||4-6-8-12||5-10-13-15
シンボル「‐」、及び「||」は、それぞれ単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0147】
例32:(シグナリングに多数の連結された空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号の配列を使用した)1次元リスト。
【0148】
それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルを有する多数の干渉協調指示に対応する、空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号が互いに連結される。そして、すべてのスペクトルリソースブロックのそのようなシグナリングの組(set)は干渉協調指示として使用され得る。
【0149】
干渉協調指示は、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求する、空間領域ビームの情報を示す。図9は、図5に示したような指示形式を使用している干渉協調指示を示している。空間領域の量子化分割に利用される16のビームが仮定されている。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、各空間領域ビームのサブ空間と関連する干渉協調指示シグナリングは、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。つまり、「高(high)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、高い程度で、要求するということを示し、「中(middle)」は、次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、中程度で、要求するということを示し、「低(low)」は次の20msでサービングBSが、隣接するBSに、対応する位置におけるサブ空間を使用することを、低い程度で、要求するということを示している。本実施形態では、それぞれのスペクトルリソースブロックに対して、比較的高いレベルの干渉協調指示に対応する、1つの空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号が連結のために選択される。そのインデックス番号には、以下が含まれる。スペクトルリソースブロック1に対して、サブ空間1(高);スペクトルリソースブロック2に対して、サブ空間3(中);スペクトルリソースブロック3に対して、サブ空間2(高);スペクトルリソースブロック4に対して、サブ空間3(低);スペクトルリソースブロック5に対して、サブ空間2(中);スペクトルリソースブロック6に対して、サブ空間1(中);スペクトルリソースブロック7に対して、サブ空間2(高);スペクトルリソースブロック8に対して、サブ空間1(中);スペクトルリソースブロック9に対して、サブ空間4(中);スペクトルリソースブロック10に対して、サブ空間1(低)。このようにして、得られる干渉協調指示は下記のようになる。
1||3||2||3||2||1||2||1||4||1
シンボル「||」は、単純な連結をただ意味しており、各々の表現は、干渉協調指示の実際の送信の中には存在しない。
【0150】
例33:マルチユーザMIMO通信負荷の追加情報は、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示を配置されたスペクトルリソースブロックという形で、干渉協調指示に追加される。図10は、本実施形態の概要図である。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、マルチユーザMIMO通信負荷は、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示である。すなわち、「1」は、次の20msで、サービングBSが高いマルチユーザMIMO通信負荷を持つことを示し、「0」は、そうではないことを示す。この方法では、マルチユーザMIMO通信負荷のためのシグナリングは、上記スペクトルリソースブロック1−10に対応する負荷ビットレベルの連結によって形成される。
【0151】
例34:マルチユーザMIMO通信負荷の追加情報は、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示を配置されたスペクトルリソースブロックという形で干渉協調指示に追加される。図11は、本実施形態の概要図である。各スペクトルリソースブロック1−10に対して、マルチユーザMIMO通信負荷は、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示である。すなわち、「高(high)」は、次の20msで、サービングBSが高いマルチユーザMIMO通信負荷を持つことを示し、「中(middle)」は、次の20msで、サービングBSが適度なマルチユーザMIMO通信負荷を持つことを示し、「低(low)」は、次の20msで、サービングBSが低いマルチユーザMIMO通信負荷を持つことを示す。この方法では、マルチユーザMIMO通信負荷のためのシグナリングは、上記スペクトルリソースブロック1−10に対応する負荷ビットレベルの連結によって形成される。
【0152】
例1〜例34、および、それぞれに対応する図4〜図11は、本発明に係る干渉協調指示の典型的な実施例にすぎないということに注意すべきである。本発明に係る干渉協調指示の実施は、例1〜例34、および、それぞれに対応する図4〜図11に示された具体的な形式に限定されるということを意味しない。
【0153】
ステップ515:サービングBSは、バックグラウンドインターフェース通信を介して、生成された干渉協調指示を隣接するBSへ送信する。
【0154】
例としては、干渉協調指示が、サービングBSによって使用されるであろう空間領域ビームまたは空間領域ビームのサブ空間の情報を示す場合、もしくは、サービングBSによって使用されないであろう空間領域ビームまたは空間領域ビームのサブ空間の情報を示す場合、サービングBSは、全指向性で、隣接するBSへ、当該干渉協調指示を送信する。
【0155】
他の例としては、干渉協調指示が、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求しない、空間領域ビーム、または、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す場合、もしくは、干渉協調指示が、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求する、空間領域ビーム、または、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す場合に、サービングBSは、指向性をもって、上記干渉協調指示に関連付けられた隣接するBSへ、干渉協調指示を送信する。
【0156】
マルチユーザMIMO通信負荷の追加情報を含んでいる干渉協調は、全指向性で、隣接するBSへ送信されるべきである。
【0157】
上記干渉協調指示を送信するためのアプローチは、本発明の利用を説明するための例にすぎないことに注意すべきである。当該ステップは、本発明のその他のステップから独立している。よって、当該ステップの変更は、本発明の実施に影響を与えない。
【0158】
ステップ520:サービングBSに対する干渉を低減あるいは除去するために、隣接するBSは、受信した干渉協調指示に基づいて、リソーススケジューリングを実行する。それによって、干渉協調の目的は達成する。
【0159】
干渉協調指示が、サービングBSによって使用されるであろう、空間領域ビーム、または、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す場合、隣接するBSは、干渉の大きいリソースでデータを送信することを避けるように、リソーススケジューリングを実行することが好ましい。
【0160】
干渉協調指示が、サービングBSによって使用されないであろう、空間領域ビーム、または、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す場合、隣接するBSは、干渉の小さいリソースでデータを送信するように、リソーススケジューリングを実行することが好ましい
干渉協調指示が、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求しない、空間領域ビーム、または、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す場合、隣接するBSは、大きい干渉を避けるように、リソーススケジューリングを実行することが好ましい。
【0161】
干渉協調指示が、サービングBSが、隣接するBSに使用することを要求する、空間領域ビーム、または、空間領域ビームのサブ空間の情報を示す場合、隣接するBSは、できるだけ小さい干渉を発生するように、リソーススケジューリングを実行することが好ましい。
【0162】
上記隣接するBSによるリソーススケジューリング方法は、本発明の利用を説明するための例にすぎないことに注意すべきである。当該ステップは、本発明のその他のステップから独立している。よって、当該ステップの変更は、本発明の実施に影響を与えない。
【0163】
(ハードウェア構成)
図12は、本発明に係る基地局1200を示すブロック図である。
【0164】
具体的には、図12に示すように、本発明のBS1200は、ダウンリンク干渉の空間領域特性情報を取得する、空間領域情報取得ユニット1210と、空間領域情報取得ユニット1210によって取得されたダウンリンク干渉の上記空間領域特性情報に基づいて、干渉協調指示を生成する、干渉協調指示生成ユニット1220と、上記生成された干渉協調指示を、隣接する基地局へ、バックグラウンドインターフェース通信(例えば、X2インターフィース通信)を用いて送信し、上記隣接する基地局にリソーススケジューリングを実行するように指示することによって、上記基地局に対する干渉を低減あるいは除去する、バックグラウンドインターフェース通信ユニット1230と、を備える。
【0165】
上記各ユニット(空間領域情報取得ユニット1210、干渉協調指示生成ユニット1220、バックグラウンドインターフェース通信ユニット1230)は、BS1200が、サービング基地局とした場合に、必要な構成要件である。BS1200は、サービング基地局に隣接する基地局として機能する場合には、サービング基地局における干渉を低減あるいは除去するように、サービング基地局から、バックグラウンドインターフェース通信ユニット1230を介して受信される干渉協調指示に基づいて、リソーススケジューリングを実行するための(点線によって示された)リソーススケジューリングユニット1240を、さらに備えてもよい。
【0166】
ここで、上記例2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32によれば、上記干渉協調指示は、
(1)BS1200によって使用される空間領域ビームの情報と、
(2)BS1200によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームの情報と、
(3)BS1200が、隣接する基地局に使用することを要求していない空間領域ビームの情報と、
(4)BS1200が、隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームの情報と、
のうちのいずれか1つを示してもよい。
【0167】
加えて、上記例1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31によれば、干渉協調指示生成ユニット1220は、空間領域ビームを空間領域ビームのサブ空間に分類して構成することができる。そして、それらの例1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、21、23、25、27、29、31によれば、上記干渉協調指示は、
(1)BS1200によって使用される空間領域ビームのサブ空間の情報と、
(2)BS1200によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームのサブ空間の情報と、
(3)BS1200が、隣接する基地局に使用することを要求していない空間領域ビームのサブ空間の情報と、
(4)BS1200が、隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームのサブ空間の情報と、
のうちのいずれか1つを示してもよい。
【0168】
さらに、上記干渉協調指示が、
BS1200によって使用される空間領域ビームの情報と、
BS1200によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームの情報と、
BS1200によって使用される空間領域ビームのサブ空間の情報と、
BS1200によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームのサブ空間の情報と、
のうちのいずれか1つを示すときに、
バックグラウンドインターフェース通信ユニット1230は、全指向性で、隣接する基地局へ、干渉協調指示を送信する。
【0169】
さらに、上記干渉協調指示が、
BS1200が、隣接する基地局に使用することを要求しない空間領域ビームの情報と、
BS1200が、隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームの情報、
BS1200が、隣接する基地局に使用することを要求しない空間領域ビームのサブ空間の情報と、
BS1200が、隣接する基地局が使用することを要求する空間領域ビームのサブ空間の情報と、
のうちのいずれか1つを示すときに、
バックグラウンドインターフェース通信ユニット1230は、指向性をもって、干渉協調指示に関連付けられた隣接する基地局へ、干渉協調指示を送信する。
【0170】
上記例1、2、5、6、9、10、13、14によれば、上記干渉協調指示は、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた、2レベルの指示であってもよい。また、上記例3、4、7、8、11、12、15〜32によれば、上記干渉協調指示は、列挙タイプのシグナリングを用いた、複数レベルの指示であってもよい。加えて、上記例1〜16によれば、上記干渉協調指示は、第1の次元がスペクトルリソースブロックを表し、第2の次元が空間領域ビームもしくは空間領域ビームのサブ空間を表している、2次元テーブルであってもよい。また、上記例17〜32によれば、上記干渉協調指示は、1次元リストであってよく、その各要素は、空間領域ビームのインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号、または、空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を含む。
【0171】
加えて、上記干渉協調指示は、マルチユーザMIMO通信負荷を指示する追加情報を含んでいてもよい。上記例33によれば、上記マルチユーザMIMO通信負荷を指示する追加情報は、ビットストリングタイプのシグナリングを使用する2レベルの指示を配置されたスペクトルリソースブロックであってもよい。また、上記例34によれば、上記マルチユーザMIMO通信負荷を指示する追加情報は、列挙タイプのシグナリングを使用する複数レベルの指示を配置されたスペクトルリソースブロックであってもよい。
【0172】
ここで、バックグラウンドインターフェース通信ユニット1230は、マルチユーザMIMO通信負荷を指示する追加情報を含む干渉協調指示を、全指向性で、隣接する基地局へ送信する。
【0173】
以上は、好ましい実施例に基づいて本発明を説明した。当業者は本発明の精神および範囲から離脱しない状態で、各種の変更、切り替え、追加を行うことができるものと理解されるべきである。よって、本発明の範囲は上記具体的な実施例に限定されず、添付された特許請求の範囲に限定されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンリンク干渉(downlink interference)の空間領域特性情報(spatial domain characteristic information)を取得する、空間領域情報取得ユニット(spatial domain information acquisition unit)と、
上記空間領域情報取得ユニットによって取得されたダウンリンク干渉の上記空間領域特性情報に基づいて干渉協調指示(interference coordination indication)を生成する、干渉協調指示生成ユニット(interference coordination indication generation unit)と、
上記生成された干渉協調指示を、隣接する基地局へ、バックグラウンドインターフェース通信(background interface communication)を用いて送信し、上記隣接する基地局にリソーススケジューリング(resource scheduling)を実行するように指示することによって、上記基地局における干渉を低減あるいは除去する、バックグラウンドインターフェース通信ユニット(background interface communication unit)と、を備えることを特徴とする基地局。
【請求項2】
上記隣接する基地局における干渉を低減あるいは除去するように、隣接する基地局から、上記バックグラウンドインターフェース通信ユニットを介して受信される干渉協調指示に基づいた、リソーススケジューリングを実行する、リソーススケジューリングユニット、をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
上記干渉協調指示が、
(1)上記基地局によって使用される空間領域ビーム(spatial domain beam)の情報、
(2)上記基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームの情報、
(3)上記基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない空間領域ビームの情報、
(4)上記基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームの情報、
のうち少なくとも1つを示すために用いられることを特徴とする、請求項1または2に記載の基地局。
【請求項4】
上記干渉協調指示生成ユニットが、多数の空間領域ビームを空間領域ビームのサブ空間(spatial domain beam sub-space)に分類するように、構成されており、
上記干渉協調指示が、
(1)上記基地局によって使用される空間領域ビームのサブ空間の情報、
(2)上記基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームのサブ空間の情報、
(3)上記基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない空間領域ビームのサブ空間の情報、
(4)上記基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームのサブ空間の情報、
のうち少なくとも1つを示すために用いられることを特徴とする、請求項1または2に記載の基地局。
【請求項5】
請求項3または4に記載の基地局であって、
上記干渉協調指示が、
(1)上記基地局によって使用される空間領域ビームの情報、
(2)上記基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームの情報、
(3)上記基地局によって使用される空間領域ビームのサブ空間の情報、
(4)上記基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームのサブ空間の情報、
の1つを示すときに、
全指向性で、上記隣接する基地局へ、干渉協調指示を送信するように構成されている、上記バックグラウンドインターフェース通信ユニットを備えることを特徴とする基地局。
【請求項6】
請求項3または4に記載の基地局であって、
上記干渉協調指示が、
(1)上記基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない空間領域ビームの情報、
(2)上記基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームの情報、
(3)上記基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない空間領域ビームのサブ空間の情報、
(4)上記基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームのサブ空間の情報、
の1つを示すときに、
指向性をもって、干渉協調指示に関連付けられた隣接する基地局へ、上記干渉協調指示を送信するように構成されている、上記バックグラウンドインターフェース通信ユニットを備えることを特徴とする基地局。
【請求項7】
上記干渉協調指示が、ビットストリング(bit string)タイプのシグナリングを用いた、2レベルの指示であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の基地局。
【請求項8】
上記干渉協調指示が、列挙(enumerative)タイプのシグナリングを用いた、複数レベルの指示であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の基地局。
【請求項9】
上記干渉協調指示が、第1の次元がスペクトルリソースブロックを表し、第2の次元が空間領域ビームもしくは空間領域ビームのサブ空間を表す、2次元テーブルであることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の基地局。
【請求項10】
上記干渉協調指示が1次元リストであって、
各要素が、空間領域ビームのインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号、または、空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を含む、1次元リストであることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の基地局。
【請求項11】
上記干渉協調指示が1次元リストであって、
各要素が、多数の連結された空間領域ビームのインデックス番号、または、空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号、を含む1次元リストであることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の基地局。
【請求項12】
上記干渉協調指示が、マルチユーザMIMO通信負荷(multi-user MIMO communication load)を示す追加情報を含むことを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の基地局。
【請求項13】
上記マルチユーザMIMO通信負荷を示す追加情報が、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示を配置されたスペクトルリソースブロックである、または、
上記マルチユーザMIMO通信負荷を示す追加情報が、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示を配置されたスペクトルリソースブロックであることを特徴とする、請求項12に記載の基地局。
【請求項14】
上記バックグラウンドインターフェース通信ユニットが、上記干渉協調指示を、全指向性で、上記隣接する基地局へ送信するように構成されていることを特徴とする、請求項12または13に記載の基地局。
【請求項15】
干渉協調方法であって、
サービング基地局による、ダウンリンク干渉の空間領域特性情報の取得と、
上記サービング基地局による、ダウンリンク干渉の上記取得された空間領域特性情報に基づいた干渉協調指示の生成と、
上記サービング基地局による、バックグラウンドインターフェース通信を用いて、隣接する基地局への、上記生成された干渉協調指示の送信と、
上記サービング基地局における干渉を低減あるいは除去するように、上記隣接する基地局による、上記受信された干渉協調指示に基づいたリソーススケジューリングの実行と、を含むことを特徴とする、干渉協調方法。
【請求項16】
上記干渉協調指示が、
(1)上記サービング基地局によって使用される空間領域ビームの情報、
(2)上記サービング基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームの情報、
(3)上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない空間領域ビームの情報、
(4)上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームの情報、のうち少なくとも1つを示すために用いられることを特徴とする、請求項15に記載の干渉協調方法。
【請求項17】
多数の空間領域ビームが、空間領域ビームのサブ空間に分類されており、
上記干渉協調指示が、
(1)上記サービング基地局によって使用される空間領域ビームのサブ空間の情報、
(2)上記サービング基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームのサブ空間の情報、
(3)上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない空間領域ビームのサブ空間の情報、
(4)上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームのサブ空間の情報、のうち少なくとも1つを示すために用いられることを特徴とする、請求項15に記載の干渉協調方法。
【請求項18】
上記干渉協調指示が、
(1)上記サービング基地局によって使用される空間領域ビームの情報、
(2)上記サービング基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームの情報、
(3)上記サービング基地局によって使用される空間領域ビームのサブ空間の情報、
(4)上記サービング基地局によって使用されない、もしくはもはや使用される予定のない空間領域ビームのサブ空間の情報、
の1つを示すときに、
上記サービング基地局が、全指向性で、上記サービング基地局と隣接する基地局へ、干渉協調指示を送信することを特徴とする、請求項16または17に記載の干渉協調方法。
【請求項19】
請求項16または17に記載の干渉協調方法であって、
上記干渉協調指示が、
(1)上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない空間領域ビームの情報、
(2)上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームの情報、
(3)上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求しない空間領域ビームのサブ空間の情報、
(4)上記サービング基地局が、隣接する基地局に使用することを要求する空間領域ビームのサブ空間の情報、
の1つを示すときに、
指向性をもって、干渉協調指示に関連付けられた隣接する基地局へ、上記干渉協調指示を送信することを特徴とする、請求項16または17に記載の干渉協調方法。
【請求項20】
上記干渉協調指示が、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示であることを特徴とする、請求項15から19のいずれか1項に記載の干渉協調方法。
【請求項21】
上記干渉協調指示が、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示であることを特徴とする、請求項15から19のいずれか1項に記載の干渉協調方法。
【請求項22】
上記干渉協調指示が、第1の次元がスペクトルリソースブロックを表し、第2の次元が空間領域ビームもしくは空間領域ビームのサブ空間を表す、2次元テーブルであることを特徴とする、請求項15から19のいずれか1項に記載の干渉協調方法。
【請求項23】
上記干渉協調指示が1次元リストであって、
各要素が、空間領域ビームのインデックス番号と連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号、または、空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号とが連結されたスペクトルリソースブロックのインデックス番号を含む、1次元リストであることを特徴とする、請求項15から19のいずれか1項に記載の干渉協調方法。
【請求項24】
上記干渉協調指示が1次元リストであって、
各要素が、多数の連結された空間領域ビームのインデックス番号、または、空間領域ビームのサブ空間のインデックス番号、を含む1次元リストであることを特徴とする、請求項15から19のいずれか1項に記載の干渉協調方法。
【請求項25】
上記干渉協調指示が、マルチユーザMIMO通信負荷を示す追加情報を含むことを特徴とする、請求項15から24のいずれか1項に記載の干渉協調方法。
【請求項26】
マルチユーザMIMO通信負荷を示す追加情報が、ビットストリングタイプのシグナリングを用いた2レベルの指示を配置されたスペクトルリソースブロックである、または、
上記マルチユーザMIMO通信付加を示す追加情報が、列挙タイプのシグナリングを用いた複数レベルの指示を配置されたスペクトルリソースブロックであることを特徴とする、請求項25に記載の干渉協調方法。
【請求項27】
全指向性で、上記サービング基地局と隣接する基地局へ、上記サービング基地局が、上記干渉協調情報を送信する、請求項25または26に記載の干渉協調方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2013−516799(P2013−516799A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−531168(P2012−531168)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【国際出願番号】PCT/JP2011/050603
【国際公開番号】WO2011/083875
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】