説明

ダボ付板材のディスタック装置

【目的】ダボ付板材を確実かつ迅速にディスタックする。
【構成】リフトプレート20をリフター30に傾斜回動可能に取付けるとともに強制回動手段50と位置検出手段60と位置別傾斜角データの記憶手段(83)と制御手段(81,82)とを設け、リフトプレート20の高さ方向位置Piによってその傾斜角hiを自動調整してスタック容量10内に積重ね収容されたダボ付板材PLの最上位の姿勢を水平とする構成である。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ダボ付板材を1枚ずつ上方に取出すディスタック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、プレス機械のブランク供給装置の一つとして利用されるダボ付板材のディスタック装置の一般的構造を図7に示す。10は貫通口12Hを有する基材とこれに立設された複数のガイドバー11とからなるタック容器で、複数の板材PLを積重ね収容する。下方に配設されたリフター30はシリンダ31とピストンロッド32とからなり、ピストンロッド32の上端には貫通口12Hを通過可能なリフトプレート20が取付けられている。また、上方に配設された吸着手段40は、バキュームカップ43とこれを昇降させるシリンダ装置(図示省略)とからなる。
【0003】
かかるディスタック装置では、リフター30によってリフトプレート20を徐々に上昇させ積重ねられた複数の板材PLの最上位を所定位置に位置づけしつつバキュームカップ43を所定のタイミングで昇降させれば、最上位のダボ付板材PLを1枚ずつ上方所定に取出すことができる。
【0004】
ところで、ダボPLbは、板材PLを1枚ずつ正確に取出すために、設けられている。つまり、油脂が付着したままの板材PLをそのままの状態でスタック容器10(11,11,…)内に積重ね収容させると、上下の板材表裏面が密着してしまい2枚以上の板材PLが同時に吸着取出しされてしまうことを防止するための策である。したがって、ダボPLbは、図8に示すように、板材PLのうち製品として残らない部位(隅)に設けられる。
【0005】
かくして、ダボPLb付の板材PLを積重ね収容させると、図9に示す如く上層側の板材PLが次第に傾斜して来る。なお、図7では簡易的概念的に表示している。 この板材PL傾斜に対して、従来はバキュームカップ43をシリンダ装置(ピストンロッドの先端)に自由度を設けて取付け、その自由度とバキュームカップ43のリップの染み性を利用して板材PLを吸着するものとしていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、各種のダボ付板材PLを用いる多様化、スタック容器10内に多数(例えば500枚)のダボ付板材PLを収容させて長時間の自動運転を行わせる一層の省力化、および短インターバルでかつ早い速度で取出すという高速化の要請が強くなるにしたがって、上記バキュームカップ43の取付自由度とリップの染み性による従来対処方法では、吸着そのものが難しくなって来た。例えば、板材PLの形状・寸法とダボPLbの形態によっては500枚を積重ねた場合、最上位の板材PLが45度も傾斜してしまうことがあるからである。
【0007】
本考案の目的は、ダボ付板材を1枚ずつ正確かつ迅速に取出すことのできるダボ付板材のディスタック装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、板材PLに設けるダボPLbの配設位置やその形状の選択には一定の限度があることから、常に積重ねられた複数板材の傾斜角度を所定範囲内に規制することは至難であるとの実験則に基づき、積重ねられたダボ付板材の傾斜についてはこれを是認し、その最上位の板材が水平となるように積重ねられた板材全体を強制的に姿勢調整して水平とすることのできる構成としたものである。
【0009】
すなわち、本考案に係るダボ付板材のディスタック装置は、積重ね収容された複数枚のダボ付板材をリフターに連結されたリフトプレートによって徐々に上昇させかつその最上位のダボ付板材を吸着手段によって1枚ずつ上方の所定位置へ取出すように形成されたタボ付板材のディスタック装置において、前記リフトプレートを前記リフターに傾斜回動可能に取付けるとともにリフトプレートを強制的に傾斜回動可能に形成された強制回動手段を設け、かつリフトプレートの高さ方向位置を検出する位置検出手段と、積重ねられた最上位の前記ダボ付板材の姿勢を水平とするために必要とするリフトプレートの傾斜角とリフトプレートの位置とを対応させた位置別傾斜角データを記憶する記憶手段と、検出されたリフトプレートの位置によってリフトプレートの傾斜角を位置別傾斜角データに基づく記憶傾斜角とするように該強制回動手段を駆動制御する制御手段と、を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
上記構成による本考案では、リフターを駆動してリフトプレートを徐々に上昇させると、位置検出手段がリフトプレートの当該時における高さ方向位置を検出する。すると、制御手段が記憶手段から当該リフトプレート位置に対応するリフトプレートの傾斜角を読出して強制回動手段を駆動制御し、積重ねられたダボ付板材の最上位の姿勢を水平とする。したがって、板材の形状・寸法,ダボの形態・配設位置等に適合させた位置別傾斜角データを予め記憶手段にメモリさせておけば、リフトプレートの高さ方向位置つまり積重ねられたダボ付板材の現在枚数が増減してもその最上位の板材を常に水平姿勢とすることができるから、1枚ずつ正確に取出すことができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 本ディスタック装置は、図1〜図3に示す如く、基本的構成(10,20,30,40)が従来例(図7)と同様とされ、かつ強制回動手段50と位置検出手段60と記憶手段(83)と制御手段(81,82)とを設け、タック容器10内に積重ね収容された多数のダボ付板材PLの最上位の姿勢を水平に自動調整することができる構成とされている。
【0012】
図1において、タック容器10は基材12(貫通口12H)とこれに立設された複数のガイドバー11とからなり、全体として台車13に搭載されている。台車13は、機枠1のレール1Rに案内された車輪14によって移動可能である。
このタック容器10は、ダボPLbが一体形成された板材PLを最大500枚だけ積重ね収容できる。
【0013】
上方配設された吸着手段40は、シリンダ41とピストンロッド42とバキュームカップ43とからなり、タック容器10内に積重ね収容された多数のダボ付板材PLのうちの最上位の板材PLを吸着し、図1に点線で示す所定位置に取出すことができる。
【0014】
なお、本ダボ付板材PLのディスタック装置はプレス機械の材料供給装置の一つの構成要素として利用するものとされている。 したがって、上記所定位置に持上げられたダボ付板材PLは、クランプ・アンクランプ(X方向)動作する一対のフィードバー100,100に取付けられたフィンガー101,101によって挟持されプレス機械側に搬送される。
【0015】
タック容器10の下方に配設されたリフター30は、横木2に装着されたシリンダ31とピストンロッド32の先端に固着されたブラケット33とからなり、リフトプレート20を貫通口12Hを通して上昇・下降させることができる。このブラケット33は、強制回動手段50と位置検出手段60との関係で設けられたものであり、リフトプレート20の左端をピン34を介して回転可能に保持する。
【0016】
さて、強制回動手段50は、リフトプレート20を強制的に傾斜回動させる手段で、図1,図6に示す如く、ブラケット33の突出部35にピン36で回転可能に支持されたシリンダ装置51から形成され、そのピストンロッド52の先端はピン53でリフトプレート20の右端に回転可能に連結されている。したがって、ピストンロッド52を図1で上方に突出させれば、リフトプレート20をピン34を回転中心として左回動させつつ強制的に図6に示すように傾斜させることができる。
【0017】
この強制回動手段50(シリンダ装置51,52)は、この実施例の場合、図2に示す油圧駆動装置70で駆動される。同図において、71は油圧切替機構で、ソレノイドバルブ72と一対の逆止弁73,74とからなる。ソレノイドバルブ72は、3ポート(A,N,B)とからなり、ソレノイド72S1を励磁することによってポートAに切替えピストンロッド52を上方に突出することができる。ソレノイド72S2を励磁すればポートBに切替わり、ピストンロッド52を下方に没入できる。
【0018】
このソレノイドバルブ72への油圧は、往復定量供給機構75によって供給される。すなわち、2ポート(A,B)のソレノイドバルブ76のソレノイド76SをON−OFFさせることにより空気源92(レギュレータ93)からの圧搾空気を往復定量ポンプ77のピストン78を挟む左右のシリンダ室77L,77Rに交互に供給する。すると、油タンク91内の油が油圧室79に吸引された後に、ソレノイドバルブ72の方向へ加圧供給される。この加圧供給量は、ピストンロッド78Rの往復動回数を回数検出器66で計数することにより求められる。つまり、所定回数だけ往復動させれば、シリンダ51への供給量つまりピストンロッド52の突没量(リフトプレート20の傾斜角度)を所望値とすることができる。
【0019】
次に、位置検出手段60は、リフトプレート20の高さ方向位置を段階的または無段階連続的に検出する手段であり、この実施例の場合、図1,図3に示す段階的検出構造とされている。すなわち、上端がブラケット33に固着されかつブッシュ2Bに摺動自在に案内された可動バー61の下端に被検知体62を取付け、その右側に複数の検知センサー65A〜65Fを所定高さに配設した構成とされている。リフトプレート20が下降限となると一番下の検知センサー65AがONし、上昇限となると一番上の検知センサー65FがONとなる。
【0020】
ここにおいて、下降限から2番目の位置P0に配設された検知センサー65Bまでの高さをl0、位置P0から各検知センサー65C,65D,65E,65Fが配設された各位置P1,P2,P3,P4までの各高さをl1,l2,l3,H0とする。下降限から上昇限までの高さはLである。すなわち、リフトプレート20が図1に実線で示す水平状態にある場合が下降限で、これから上方に高さl0だけ上昇させるとリフトプレート20がスタック容器10内に収容されたダボ付板材PLの最下位に触れ全体を持上可能となる。そして、高さLだけ上昇させた場合、リフトプレート20上には1枚のダボ付板材PLが残るものとされている。この残り1枚のダボ付板材PLもバキュームカップ43で吸着することができる。
【0021】
さらに、図1において、ガイドバー11,11の間隔をW0、スタック容器10(11,11)に収容された最大枚数(500枚)の最上位の板材PLの傾斜角つまりダボPLd側の左端と右端との最大落差をhm、ピン34,53間の間隔をWとすると、この最大落差(最上位板材PLの最大傾斜角)を打消して最上位の板材PLを水平姿勢とするために必要なリフトプレート20の傾斜角つまり強制回動手段50のピストンロッド52の最大突出量h0は、図4に示す如く、h0=(hm/w0)×Wとして表わせる。
【0022】
次に、記憶手段は、スタック容器10内に積重ねられた最上位のダボ付板材PLの姿勢を水平とするために必要とするリフトプレート20の傾斜角(hi)とリフトプレート20の高さ方向の位置(Pi)とを対応させた位置別傾斜角データを記憶するもので、この実施例ではバッテリーバックアップされた図3のRAM83から形成されている。位置別傾斜角データは、図4に示す位置P0,P1,P2,P3,P4とピストンロッド52の傾斜角相当突出量h0,h1,h2,h3,h4とを対応させたものである。位置P2におけるl2がH0/2であればh2はh0/2となる。また、h0が最大で、h4が最小(0)である。なお、h1〜h3は、機械的構成上定数とされているH0,l1〜l3を用いて予め算出されRAM83に書込記憶されている。但し、リフト位置Piを変数として各傾斜角相当突出量hiをその都度に算出するように形成してもよい。位置検出手段60とともに無段階連続式としてリフトプレート20の傾斜角度を調整する場合に一層都合がよい。
【0023】
続いて、制御手段は、検出されたリフトプレート20の高さ方向位置Piによってリフトプレート20の傾斜角を位置別傾斜角データに基づく当該記憶傾斜角(hi)とするように強制回動手段50を駆動制御する手段で、この実施例では図5の傾斜角調整プログラムを格納したROM82とこれを実行するCPU81とから形成されている。
【0024】
なお、説明が前後するが、図3に示す駆動制御ユニット80は、本ディスタック装置全体を適時に適量だけ駆動制御するもので、CPU81,ROM82,RAM83,入力ポート85,出力ポート84,操作パネル87等を備えてなる。
87は傾斜角自動調整指令スイッチである。
【0025】
次に、この実施例の作用を説明する。 スタック容器10には、図1に示す如く、最大枚数のダボ付板材PLが収容され所定位置(ディスタックセンター)にセットされているものとする。この場合、最上位の板材PLの傾斜角(落差)は図1に示す最大のhmとなっている。また、リフトプレート20(リフター30のピストンロッド32)は、下降限にあるものとする。
【0026】
そして、操作パネル87上のスイッチ87を操作して傾斜角自動調整指令を予め発生させておく。と同時的に、ディスタック運転指令を与えると、CPU81は常法によりリフトプレート20が下降限にあることを確認(ST10のYES)し、リフター30(31)を上昇運転する(ST11)。
【0027】
リフター30によって水平姿勢のリフトプレート20が上昇すると、位置検出手段60がリフトプレート20の現在位置Piを検出する(ST12)。 すなわち、リフトプレート20が位置P0となり検知センサー65BがONする(ST12のYES)と、制御手段(81,82)が働き記憶手段(83)に記憶されている図4に示す位置別傾斜角データから当該位置P0に対応するリフトプレートの傾斜角相当突出量h0を読出して、これに相応する駆動信号を油圧駆動装置70の図2に示すソレノイドバルブ76(ソレノイド76S)へ出力する。また、ソレノイドバルブ72(ソレノイド72S1)へ切替信号を出力する。
【0028】
したがって、ソレノイドバルブ72はポートAに切替わり、かつ往復定量ポンプ77が吐出駆動される。CPU81は回数検出器66からの往復回数信号を計数し当該所定値となると、駆動信号を消滅させる。これによりポンプ77は停止し、また、切替信号の消滅によりソレノイドバルブ72は中立ポートNに切替えられる。
【0029】
すなわち、強制回動手段50を形成するシリンダ51に所定量の油圧が供給され、ピストンロッド52をh0だけ上方に突出させる(ST13)。リフトプレート20が図1に示すピン34を中心に左回動し傾斜する。ここに、スタック容器10内のダボ付板材PLの右端が押上げられるので、その最上位の板材PLの右端は図1に示す最大傾斜相当落差hmだけ持上げられるので、図6に示すように水平姿勢となる。
【0030】
すると、吸着手段が40が働き、最上位の板材PLをバキュームカップ43が吸着して図1に点線で示した所定位置に取出す。その後は、一対のフォードバー100,100(フィンガー101,101)でクランプされプレス機械に供給される。
【0031】
図5のST12,13は、リフトプレート20が上昇限となるまで繰返して実行される。したがって、リフトプレート20の位置P1,P2,P3,P4のどこになっても最上位の板材PLの姿勢を水平とすることができる。
【0032】
また、リフトプレート20が上昇限(位置P4)となる(ST14のYES)
と、制御手段(81,82)は強制回動手段〔50(70)〕を駆動制御してピストンロッド52の突出量をh4(0)とする(ST15)。リフトプレート20上に残っているダボ付板材PLは1枚であるからリフトプレート20を水平としてもよいわけである。
【0033】
しかして、この実施例によれば、リフトプレート20をリフター30に傾斜回動可能に取付けるとともに、強制回動手段50と位置検出手段60と位置別傾斜角データの記憶手段(83)と制御手段(81,82)とを設け、リフトプレート20の高さ方向位置Piによってその傾斜角(hi)を自動調整してスタック容量10内に積重ね収容されたダボ付板材PLの最上位の姿勢を水平とすることができる構成であるから、吸着手段40によってダボ付板材PLを1枚ずつ正確かつ迅速に取出すことができる。
【0034】
また、積重ね収容されたダボ付板材PLの最上位の姿勢が水平とされるから、吸着手段40を形成するピストンロッド42とバキュームカップ43との取付構造等を過度に精巧としなくともよくなりコスト低減が図れる。
【0035】
また、強制回動手段50は、シリンダ51でピストンロッド52を突没させることによりリフトプレート20を傾斜させるものと形成されているので、構造簡単で確実な動作を保障できる。
【0036】
また、シリンダ51はリフター30のピストンロッド32と一体的なブラケット33に取付けられているので、シリンダ51の有効可動ストロークを小さくできかつ高速応答が可能となる。
【0037】
また、記憶手段(83)に記憶させる位置別傾斜角データの傾斜角は、強制回動手段50を形成するピストンロッド52の突出量hiに換算されているので、制御手段(81,82)による強制回動手段50の駆動制御が簡単となる。
【0038】
【考案の効果】
本考案によれば、リフトプレートをリフターに傾斜回動可能に取付けるとともに強制回動手段と位置検出手段と位置別傾斜角データの記憶手段と制御手段とを設け、リフトプレートの高さ方向位置によってその傾斜角を自動調整してスタック容量内に積重ね収容されたダボ付板材の最上位の姿勢を水平とすることができる構成であるから、吸着手段によってダボ付板材を1枚ずつ正確かつ迅速に取出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す一部を断面した側面図である。
【図2】同じく、強制回動手段の油圧駆動装置を説明するための図である。
【図3】同じく、制御手段を説明するためのブロック図である。
【図4】同じく、位置別傾斜角データを説明するための図である。
【図5】同じく、動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】同じく、リフトプレートを傾斜させて最上位のダボ付板材の姿勢を水平に調整した状態を説明するための図である。
【図7】従来例を説明するための図である。
【図8】ダボ付板材を説明するための図である。
【図9】従来例の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 機枠
2 横木
10 スタック容器
11 ガイドバー
12 基材
12H 貫通口
13 台車
14 車輪
20 リフトプレート
30 リフター
31 シリンダ
32 ピストンロッド
33 ブラケット
34 ピン
36 ピン
40 吸着手段
41 シリンダ
42 ピストンロッド
43 バキュームカップ
50 強制回動手段
51 シリンダ
52 ピストンロッド
53 ピン
60 位置検出手段
61 可動バー
62 被検知体
65A〜65F 検知センサー
66 回数検出器
70 油圧駆動装置
71 油圧切替機構
72 ソレノイドバルブ
73,74 逆止弁
75 往復定量供給機構
76 ソレノイドバルブ
77 往復定量ポンプ
79 油圧室
80 駆動制御ユニット
81 CPU(制御手段)
82 ROM(制御手段
83 RAM(記憶手段)
87 操作パネル
PL ダボ付板材
PLb ダボ

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 積重ね収容された複数枚のダボ付板材をリフターに連結されたリフトプレートによって徐々に上昇させかつその最上位のダボ付板材を吸着手段によって1枚ずつ上方の所定位置へ取出すように形成されたタボ付板材のディスタック装置において、前記リフトプレートを前記リフターに傾斜回動可能に取付けるとともにリフトプレートを強制的に傾斜回動可能に形成された強制回動手段を設け、かつリフトプレートの高さ方向位置を検出する位置検出手段と、積重ねられた最上位の前記ダボ付板材の姿勢を水平とするために必要とするリフトプレートの傾斜角とリフトプレートの位置とを対応させた位置別傾斜角データを記憶する記憶手段と、検出されたリフトプレートの位置によってリフトプレートの傾斜角を位置別傾斜角データに基づく記憶傾斜角とするように該強制回動手段を駆動制御する制御手段と、を設けたことを特徴とするダボ付板材のディスタック装置。

【図8】
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【図9】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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