説明

チェックアウト端末装置

【課題】通常とセルフとの各チェックアウトの切り替えに要する時間を短縮すること。
【解決手段】チェックアウト端末を回転可能に支持し、2つのポジションで停止可能な回転機構と、回転機構の回転を2つのポジションでロック又はロック解除するロック機構と、2つのポジションにおいて通常又はセルフのチェックアウトモードに切り替える際、通常又はセルフのチェックアウトモードへの切り替えの操作手順のガイダンスを少なくともモニタに表示するガイダンス報知部とを具備し、ガイダンス報知部は、通常又はセルフのチェックアウトモードに切り替え可能であるか否かを確認し、切り替え可能であれば、ロック機構による回転機構の回転のロックを解除してチェックアウト端末を回転可能とし、チェックアウト端末をいずれか1つのポジションで停止した後、ロック機構により回転機構の回転をロックし、通常又はセルフのチェックアウトモードへの切り替えを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通常又はセルフのチェックアウトに切替可能なチェックアウト端末装置及びガイダンス報知プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗のレジスタコーナに配置されるキャッシャーの人件費の削減やレジスタコーナでの商品の精算の待ち時間の短縮ためにセルフチェックアウト端末装置が近年開発されている。このセルフチェックアウト端末装置は、お客自身が商品のチェックアウト(登録・精算)の操作を行う。セルフチェックアウト端末装置は、通常の電子キャッシュレジスタと比較して高価であり、かつ設置スペースを広く必要とする。このため、各店舗へのセルフチェックアウト端末装置の導入は、なかなか進んでいない。このような状況下、通常のチェックアウトとセルフチェックアウトとの切替可能なセルフチェックアウト端末装置が開発されてきている。このセルフチェックアウト端末装置は、キャッシャー側とお客側とに回転可能であり、キャッシャー側に向けて配置して通常のチェックアウトとし、お客側に向けてセルフチェックアウトとする。かかるセルフチェックアウト端末装置としては、例えば特許文献1、2がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−85647号公報
【特許文献2】特開2009−187078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
セルフチェックアウト端末装置は、メカニカル的な回転機構によってキャッシャー側とお客側とに回転可能に設けられている。セルフチェックアウト端末装置を回転させてキャッシャー側又はお客側に向ける場合、例えば回転機構の回転操作を含む通常のチェックアウトからセルフチェックアウトに切り替えるときの操作手順が分かりにくいと、通常のチェックアウトからセルフチェックアウトへの切り替えに時間が掛かってしまう。セルフチェックアウトから通常のチェックアウトへの切り替えも同様に時間が掛かってしまう。このため、通常とセルフとの各チェックアウトの切り替え時にレジスタコーナにおいてお客を待たせるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、通常とセルフとの各チェックアウトの切り替え手順を分かり易くし、通常とセルフとの各チェックアウトの切り替えに要する時間を短縮できるチェックアウト端末装置及びガイダンス報知プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の主要な局面に係るチェックアウト端末装置は、チェックアウト処理の状況を表示するモニタを備え、通常又はセルフのチェックアウトモードに切替可能なチェックアウト端末と、チェックアウト端末を回転可能に支持し、少なくとも2つのポジションで停止可能な回転機構と、回転機構の回転を少なくとも2つのポジションでロック又はロック解除するロック機構と、少なくとも2つのポジションにおいて通常又はセルフのチェックアウトモードに切り替える際、通常又はセルフのチェックアウトモードへの切り替えの操作手順のガイダンスを少なくともモニタに表示するガイダンス報知部とを具備し、ガイダンス報知部は、通常又はセルフのチェックアウトモードに切り替え可能であるか否かを確認し、切り替え可能であれば、ロック機構による回転機構の回転のロックを解除してチェックアウト端末を回転可能とし、チェックアウト端末をいずれか1つのポジションで停止した後、ロック機構により回転機構の回転をロックし、通常又はセルフのチェックアウトモードへの切り替えを行う。
【0007】
本発明の主要な局面に係るガイダンス報知プログラムは、チェックアウト処理の状況を表示するモニタを備え、通常又はセルフのチェックアウトモードに切替可能なチェックアウト端末装置のコンピュータに、通常又はセルフのチェックアウトモードへの切り替えの操作手順のガイダンスを少なくともモニタに表示するガイダンス報知機能を実現させ、ガイダンス報知機能は、通常又はセルフのチェックアウトモードに切り替え可能であるか否かを確認する確認機能と、切り替え可能であれば、チェックアウト端末を回転させる回転機構のロック機構によるロックを解除してチェックアウト端末を回転可能にするロック解除機能と、セルフチェックアウト端末がいずれか1つのポジションで停止した後、ロック機構により回転機構の回転をロックさせるロック機能と、回転機構の回転がロックされると、通常又はセルフのチェックアウトモードへの切り替えを行うモード切替機能とを実現させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、通常とセルフとの各チェックアウトの切り替え手順を分かり易くし、通常とセルフとの各チェックアウトの切り替えに要する時間を短縮できるチェックアウト端末装置及びガイダンス報知プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係るチェックアウト端末装置の一実施の形態を示す外観図。
【図2】同装置におけるターンテーブルを示す側面図。
【図3A】同装置をキャッシャー側に向けた配置図。
【図3B】同装置をお客側に向けた配置図。
【図4】同装置の機能ブロックを示す図。
【図5】同装置におけるCPUの機能ブロックを示す図。
【図6】同装置におけるガイダンス報知部によるガイダンスの表示を促すアイコンの表示を示す図。
【図7】同装置におけるガイダンス報知フローチャート。
【図8】同装置におけるディスプレイへのガイダンスの表示を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はチェックアウト端末装置の外観図を示す。このチェックアウト端末装置(以下、本装置と称する)1は、通常のチェックアウトモードとセルフチェックアウトモードとに切り替え可能である。本装置1は、例えば店舗内のレジスタコーナに配置されたレジスタ支持台2上に設けられている。レジスタ載置台2には、買い物籠置き台3が並設されている。この買い物籠置き台3のチェックアウト端末装置1が配置された側をキャッシャー側Cとし、これとは反対側をお客側Vとする。本装置1は、装置本体10上にモニタ用のディスプレイ11と、キーボード12と、バーコードスキャナ13と、レシートプリンタ14と、ドロワ15などが設けられている。
【0011】
本装置1は、図2に示すようにターンテーブル16を介してレジスタ支持台2上に設けられている。このターンテーブル16は、チェックアウト端末装置1を回転軸Zを中心に矢印A方向に回転させる。このターンテーブル16は、例えば円盤状に形成され、中心位置に軸17が設けられている。このターンテーブル16には、ロック機構(ストッパー)18が設けられている。このロック機構18は、ターンテーブル16の回転のロック及びその解除を行う。このロック機構18は、例えばターンテーブル16に孔19を設け、この孔19内にロック用部材20を挿脱することでターンテーブル16の回転のロック及びその解除を行う。
【0012】
このロック機構18は、ロック用部材20の他に、ロックボタンLBと、ロック用部材20のドライバDとを備える。ドライバDは、CPU21からのロック又はロック解除の指令を受けてロック用部材20の孔19内への挿脱を行う。ドライバDは、コンピュータを内蔵し、CPU21との間でデータ等の授受を行う。孔19のポジションは、少なくとも2箇所に設けられる。チェックアウトモード用とセルフチェックアウトモード用で孔19の深さが異なるように設定している。これにより、ロック用部材20が孔19の下面に当たる位置が異なるので、ドライバDは、どの孔の位置でロックがされたか認識することが可能である。本装置1は、ターンテーブル16上に載って矢印A方向に回転し、図3Aに示す通常のチェックアウトモードになるキャッシャー側Cと、図3Bに示すセルフチェックアウトモードになるお客側Vとのいずれか一方の向きに配置される。キャッシャー側Cとお客側Vとは、回転角度90°向きが異なる。これにより、孔19は、キャッシャー側Cとお客側Vとに対応する各ポジションのターンテーブル16上に設けられる。
【0013】
図4は本装置1の機能ブロック図を示す。本装置1は、CPU21を搭載する。このCPU21には、ディスプレイ11と、キーボード12と、バーコードスキャナ13と、レシートプリンタ14と、ロック機構18とが接続されている。又、CPU10には、プログラムメモリ22と、データメモリ23と、履歴メモリ24とが接続されている。
プログラムメモリ22には、予めガイダンス報知プログラムが記憶されている。このガイダンス報知プログラムは、CPU10に、通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えの操作手順のガイダンスをディスプレイ11に表示するガイダンス報知機能を実現させる。
【0014】
このガイダンス報知機能は、通常又はセルフチェックアウトモードに切り替え可能であるか否かを確認する確認機能と、通常又はセルフチェックアウトモードの切り替えが可能であれば、本装置1を回転させるターンテーブル16のロック機構18によるロックを解除して本装置1を回転可能にするロック解除機能と、本装置1がキャッシャー側C又はお客側Vのいずれか一方のポジションで停止した後、ロック機構18によりターンテーブル16の回転をロックさせるロック機能と、ターンテーブル16の回転がロックされると、通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えを行うモード切替機能とを実現させる。
【0015】
CPU10は、図5に示すように登録精算部30の機能を有すると共に、プログラムメモリ22に記憶されているガイダンス報知プログラムを実行することによりガイダンス報知31の機能を有する。登録精算部30は、バーコードスキャナ13により読み取られた商品に付されたバーコードに対応する商品名、単価等を登録し、これら商品の単価を精算処理する。
【0016】
ガイダンス報知31は、キャッシャー側C又はお客側Vのいずれか一方のポジションにおいて通常又はセルフチェックアウトモードに切り替える際、これらチェックアウトモードへの切り替えの操作手順のガイダンスをディスプレイ11に表示する。ガイダンス報知31は、ガイダンスの表示に加えて、チェックアウトモードへの切り替えの操作手順を音声により発するようにしてもよい。
具体的にガイダンス報知31は、通常又はセルフチェックアウトモードに切り替え可能であるか否かを確認し、切り替え可能であれば、ロック機構18によるターンテーブル16の回転のロックを解除して本装置1を回転可能とし、本装置1をキャッシャー側C又はお客側Vのいずれか一方のポジションで停止した後、ロック機構18によりターンテーブル16の回転をロックし、通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えを行う。
【0017】
ガイダンス報知部31は、通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えの際、先ず、キーボード12又はバーコードスキャナ13等の外部から入力された認識番号(ID番号)に基づいて通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えが可能であるか否かを確認する。例えば、データメモリ23には、通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えを許可する認識番号(許可ID番号)が予め記憶されている。ガイダンス報知部31は、外部から入力されたID番号とデータメモリ23に記憶されている許可ID番号とを比較し、これらID番号が同一であれば通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えを許可し、同一でなければ通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えを不許可とする。モード移行が不許可である場合、仮にユーザがロックボタンLBを押したとしても、ロック機構18は作動しない。
【0018】
ガイダンス報知部31は、通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えを行うと、ID番号と、通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えを行った旨と、当該切り替えを行った日時等の履歴を履歴メモリ24に記録する。
ガイダンス報知部31は、ディスプレイ11の画面上に、ガイダンスの表示を促す標識、例えば図6に示すようにアイコン32を表示し、当該アイコン32に対してクリック操作等することによりガイダンスの表示を指示すると、同ガイダンスをディスプレイ11に表示する。このアイコン32は、通常又はセルフチェックアウトモードを起動する前の初期のディスプレイ11の表示画面上に表示される。
【0019】
次に、上記の如く構成された装置における通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えのガイダンスの表示動作について図7に示すガイダンス報知フローチャートに従って説明する。
本装置1は、図3Aに示すようにキャッシャー側Cに向いて配置され、通常のチェックアウトモードに設定されている。通常のチェックアウトモードからセルフチェックアウトモードに切り替える場合、本装置1は、通常又はセルフチェックアウトモードを起動する前の初期の状態になり、ディスプレイ11の表示画面上には、ガイダンス報知部31によって例えば図6に示すようにガイダンスの表示を促すアイコン32が表示される。
【0020】
例えば店員によってアイコン32がクリック操作されると、ガイダンス報知部31は、プログラムメモリ22に記憶されているガイダンス報知プログラムを起動し、ステップS1において、図8に示す第1のガイダンス画面F1「ID番号を入力してください」をディスプレイ11に表示する。
店員の操作によって認識番号(ID番号)がキーボード12又はバーコードスキャナ13から入力されると、ガイダンス報知部31は、キーボード12又はバーコードスキャナ13から入力されたID番号と許可ID番号とを比較し、これらID番号が同一であればセルフチェックアウトモードへの切り替えを許可し、同一でなければセルフチェックアウトモードへの切り替えを不許可とする。
【0021】
セルフチェックアウトモードへの切り替えが許可されると、ガイダンス報知部31は、ステップS2において、第2のガイダンス画面F2「ターンテーブル16のロックを解除してください」をディスプレイ11に表示する。
店員の操作によって図2に示すターンテーブル16のロック機構18におけるロックボタンLBが押し操作されると、ロック機構18は、ロックボタンLBに対する押し操作の旨をガイダンス報知部31に送る。ガイダンス報知部31は、ロックボタンLBが押し操作されたことを判断し、ステップS3において、ログオン状態とし、続くステップS4において、ロック機構18のロックを解除する指令をロック機構18に送る。このロック機構18は、ドライバDの駆動によりロック用部材20を孔19内から脱し、ターンテーブル16のロックを解除し、ロックを解除した旨をガイダンス報知部31に返す。
【0022】
ガイダンス報知部31は、第3のガイダンス画面F3「ターンテーブル16を回転してください」をディスプレイ11に表示する。店員の操作によって本装置1は、図3Aに示すキャッシャー側Cに向いた配置から90°回転し、図3Bに示すようなお客側Vに向いた配置に切り替えられる。
ガイダンス報知部31は、第4のガイダンス画面F4「ターンテーブル16をロックしてください」をディスプレイ11に表示する。このとき、ガイダンス報知部31は、例えばキーボード12中の特定のキーを押し操作することにより本装置1をキャッシャー側Cに向けたことを示す指示としてもよい。
【0023】
店員の操作によって図2に示すターンテーブル16のロック機構18におけるロックボタンLBが押し操作されると、ロック機構18は、ロックボタンLBに対する押し操作の旨をガイダンス報知部31に送る。ガイダンス報知部31は、ステップS5において、ロック機構18からのロックボタンLBの押し操作の旨を受けたか否かを判断し、ロックボタンLBの押し操作の旨を受けると、ステップS6において、ロック機構18をロックする指令をロック機構18に返す。これにより、ロック機構18は、ドライバDの駆動によりロック用部材20を孔19内に挿入し、ターンテーブル16のロックを行う。ロック機構18は、ドライバDがセルフチェックアウトモード用の位置であると検知し、ロックが確実に行えたことを認識すると、ロックした旨をガイダンス報知部31に返す。
【0024】
ガイダンス報知部31は、ステップS7において、通常のチェックアウトモードからセルフチェックアウトモードに切り替える。
ガイダンス報知部31は、第5のガイダンス画面F5「終了ボタンを押してください」をディスプレイ11に表示する。店員の操作によって例えばキーボード12中の特定の終了キーを押し操作すると、ガイダンス報知部31は、ログオフし、第6のガイダンス画面F6「完了です」をディスプレイ11に表示する。
【0025】
ガイダンス報知部31は、上記のように通常からセルフチェックアウトモードへの切り替えを行うと、ID番号と、通常からセルフチェックアウトモードへの切り替えを行った旨と、当該切り替えを行った日時等の履歴を履歴メモリ24に記録する。
【0026】
一方、本装置1は、図3Bに示すようにお客側Vに向いて配置され、セルフチェックアウトモードに設定されている場合、アイコン32がクリック操作されると、ガイダンス報知部31は、ステップS1において、第1のガイダンス画面F1「ID番号を入力してください」をディスプレイ11に表示する。ガイダンス報知部31は、キーボード12又はバーコードスキャナ13から入力されたID番号と許可ID番号とを比較し、通常のチェックアウトモードへの切り替えを許可すると、ステップS2において、第2のガイダンス画面F2「ターンテーブル16のロックを解除してください」をディスプレイ11に表示する。
【0027】
ロックボタンLBが押し操作されると、ガイダンス報知部31は、ステップS3において、ログオン状態とし、続くステップS4において、ロック機構18のロックを解除する。ガイダンス報知部31は、第3のガイダンス画面F3「ターンテーブル16を回転してください」をディスプレイ11に表示する。本装置1は、図3Bに示すようなお客側Vに向いた配置から図3Aに示すキャッシャー側Cに向いた配置に切り替えられる。
【0028】
ガイダンス報知部31は、第4のガイダンス画面F4「ターンテーブル16をロックしてください」をディスプレイ11に表示する。ロックボタンLBが押し操作されると、ガイダンス報知部31は、ステップS5において、ロックボタンLBの押し操作の旨を受けると、ステップS6において、ロック機構18をロックする指令をロック機構18に返す。これにより、ロック機構18は、ターンテーブル16をロックする。
【0029】
ガイダンス報知部31は、ステップS7において、セルフチェックアウトモードから通常のチェックアウトモードに切り替える。
ガイダンス報知部31は、第5のガイダンス画面F5「終了ボタンを押してください」をディスプレイ11に表示する。キーボード12中の特定の終了キーが押し操作されると、ガイダンス報知部31は、ログオフし、第6のガイダンス画面F6「完了です」をディスプレイ11に表示する。
ガイダンス報知部31は、上記のようにセルフから通常へのチェックアウトモードへの切り替えを行うと、ID番号と、セルフから通常へのチェックアウトモードへの切り替えを行った旨と、当該切り替えを行った日時等の履歴を履歴メモリ24に記録する。
【0030】
このように上記一実施の形態によれば、通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えの操作手順のガイダンスをディスプレイ11に表示するもので、通常又はセルフチェックアウトモードに切り替え可能であるか否かを確認し、切り替えが可能であれば、本装置1を回転させるターンテーブル16のロックを解除して本装置1を回転可能にし、本装置1がキャッシャー側C又はお客側Vのいずれか一方のポジションで停止した後、ターンテーブル16の回転をロックし、通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えを行う。これにより、店員等は、ディスプレイ11に表示される通常又はセルフチェックアウトモードへの切り替えの操作手順のガイダンスを見ながら各チェックアウトモードへの切り替えが行えるので、切り替えるときの操作手順が分かり易く、容易に切り替えが行え、切り替えに要する時間を短縮できる。この結果、レジスタコーナにおいてお客を待たせるような事態を回避できる。
【0031】
ID番号を確認して通常又はセルフのチェックアウトモードへの切り替えを許可するので、通常又はセルフのチェックアウトモードへの切り替えを行う要員に制限を掛けることができ、本装置1に関係していない者が許可なしに各チェックアウトモードの切り替えを行うことを防止できる。各チェックアウトモードへの切り替えを許可するのは、例えば店舗の店員のみに制限できる。
【0032】
ディスプレイ11に表示される各チェックアウトモードへの切り替えの操作手順のガイダンスは、文字だけでなく、操作の内容を表す絵や写真、動画を表示することも可能であり、より詳細な操作手順のガイダンスにすることができる。
通常又はセルフへのチェックアウトモードへの切り替えを行うと、ID番号と、セルフから通常へのチェックアウトモードへの切り替えを行った旨と、当該切り替えを行った日時等の履歴を履歴メモリ24に記録するので、通常又はセルフのチェックアウトモードに設定している時間帯を知ることができ、お客の来店人数や店員数の関係で、通常又はセルフのチェックアウトモードに設定する最適な時間帯を調査できる。又、切り替えを行った店員を知ることもできる。
【0033】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0034】
上記一実施の形態では、本装置1がキャッシャー側Cとお客側Vとの回転角度として90°異なる各ポジションで停止するようになっているが、キャッシャー側Cとお客側Vとの停止位置に応じて本装置1の回転角度は、180°に設定してもよい。
本装置1が回転して停止するポジションは、2箇所以上設定してもよい。例えば、店舗内のレジスタコーナに配置に応じてキャッシャー側Cとお客側Vとの停止位置をそれぞれ複数個所に設定してもよい。
【符号の説明】
【0035】
1:チェックアウト端末装置、2:レジスタ支持台、3:買い物籠置き台、10:装置本体、11:ディスプレイ、12:キーボード、13:バーコードスキャナ、14:レシートプリンタ、15:ドロワ、16:ターンテーブル、17:軸、18:ロック機構、19:孔、20:ロック用部材、21:CPU、22:プログラムメモリ、23:データメモリ、24:履歴メモリ、30:登録精算部、31:ガイダンス報知、LB:ロックボタン、D:ドライバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チェックアウト処理の状況を表示するモニタを備え、通常又はセルフのチェックアウトモードに切替可能なチェックアウト端末と、
前記チェックアウト端末を回転可能に支持し、少なくとも2つのポジションで停止可能な回転機構と、
前記回転機構の回転を前記少なくとも2つのポジションでロック又はロック解除するロック機構と、
前記少なくとも2つのポジションにおいて前記通常又は前記セルフのチェックアウトモードに切り替える際、前記通常又は前記セルフのチェックアウトモードへの切り替えの操作手順のガイダンスを少なくとも前記モニタに表示するガイダンス報知部と、
を具備し、
前記ガイダンス報知部は、前記通常又は前記セルフのチェックアウトモードに切り替え可能であるか否かを確認し、切り替え可能であれば、前記ロック機構による前記回転機構の回転のロックを解除して前記チェックアウト端末を回転可能とし、前記チェックアウト端末をいずれか1つの前記ポジションで停止した後、前記ロック機構により前記回転機構の回転をロックし、前記通常又は前記セルフのチェックアウトモードへの切り替えを行う、
ことを特徴とするチェックアウト端末装置。
【請求項2】
前記ガイダンス報知部は、外部から入力された認識番号に基づいて前記通常又は前記セルフのチェックアウトモードへの切り替えが可能であるか否かを確認することを特徴とする請求項1記載のチェックアウト端末装置。
【請求項3】
前記ガイダンス報知部は、少なくとも前記認識番号と前記通常又は前記セルフのチェックアウトモードへの切り替えとの履歴を記録することを特徴とする請求項2記載のチェックアウト端末装置。
【請求項4】
前記ガイダンス報知部は、前記モニタの画面上に、前記ガイダンスの表示を促す標識を表示し、当該標識から前記ガイダンスの表示が指示されると、前記ガイダンスを少なくとも前記モニタに表示することを特徴とする請求項2記載のセルフチェックアウト端末装置。
【請求項5】
チェックアウト処理の状況を表示するモニタを備え、通常又はセルフのチェックアウトモードに切替可能なチェックアウト端末装置のコンピュータに、
前記通常又は前記セルフのチェックアウトモードへの切り替えの操作手順のガイダンスを少なくとも前記モニタに表示するガイダンス報知機能を実現させ、
前記ガイダンス報知機能は、前記通常又は前記セルフのチェックアウトモードに切り替え可能であるか否かを確認する確認機能と、
前記切り替え可能であれば、前記チェックアウト端末を回転させる回転機構のロック機構によるロックを解除して前記チェックアウト端末を回転可能にするロック解除機能と、
前記セルフチェックアウト端末がいずれか1つの前記ポジションで停止した後、前記ロック機構により前記回転機構の回転をロックさせるロック機能と、
前記回転機構の回転がロックされると、前記通常又は前記セルフのチェックアウトモードへの切り替えを行うモード切替機能と、
を実現させることを特徴とするガイダンス報知プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−212466(P2012−212466A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−151261(P2012−151261)
【出願日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【分割の表示】特願2010−56435(P2010−56435)の分割
【原出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】