チャネルベースのインターネットネットワークの為のユーザーターミナル
【課題】パソコンよりも大幅に廉価であって、テレビ受像器のように使用容易であるようなインターネットシステムを提供する。
【解決手段】ユーザーターミナルはまた、ユーザーのセッション中にチャネルテーブルの一時的コピーを記憶するための揮発性メモリも含む。チャネルナンバーおよび対応するインターネットサイト名は、揮発性メモリから読み出されてメニュー形式で表示される。ユーザーは、表示されたメニューからインターネットサイト名を選択し、テンキーパッドを用いて選択したインターネットサイト名に対応するチャネルナンバーを入力する。次に、ユーザーターミナルが、入力したチャネルナンバーに対応するインターネットアドレスを揮発性メモリから読み出して、そのインターネットアドレスをインターネットに向けて発信し、選択したインターネットサイトにアクセスする。
【解決手段】ユーザーターミナルはまた、ユーザーのセッション中にチャネルテーブルの一時的コピーを記憶するための揮発性メモリも含む。チャネルナンバーおよび対応するインターネットサイト名は、揮発性メモリから読み出されてメニュー形式で表示される。ユーザーは、表示されたメニューからインターネットサイト名を選択し、テンキーパッドを用いて選択したインターネットサイト名に対応するチャネルナンバーを入力する。次に、ユーザーターミナルが、入力したチャネルナンバーに対応するインターネットアドレスを揮発性メモリから読み出して、そのインターネットアドレスをインターネットに向けて発信し、選択したインターネットサイトにアクセスする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は遠隔通信に関し、特にインターネットをアクセスするために用いられるネットワーク及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
インターネットは、コンピュータ使用者(ユーザー)が他の使用者及び様々なインターネットデータベース(サイト)とネットワークすることのできる近代的な通信システムである。これらのインターネットサイトは、しばしば、ニュース、天気情報或いは例えばクレジットカードナンバー等を用いることによりユーザーにより購入可能な商品或いはサービスを提供する。
【0003】
インターネットは、益々普及しているが、ユーザーになろうとする者の多くにとって、従来の方法によりインターネットにアクセスをするためのコスト及び複雑さを克服することができない。第1に、ユーザーになろうとする者は、高価なパソコン及び必要なソフトウェアを購入しなければならない。次に、ユーザーとなろうとする者は、AOL等のようなインターネットアクセスプロバイダ即ちオンラインサービス提供者のアカウントを取得しなければならない。ユーザーになろうとする者は、インターネットにアクセスするために必要なパソコンのオペレーティングシステムをマスターしなければならない。最後に、ユーザーは、有用且つ興味のあるインターネットサイトをサーチしなければならないが、しばしばユーザーは長く且つややこしいユニフォームリソースロケータ(URL)を暗記し入力したり、所望のインターネットサイトを求めてプルダウンテーブルを探さなければならない。このような障害に遭遇した時、ユーザーになろうとする者の多くは圧倒され、インターネットに対してアクセスしようとする努力を放棄してしまう場合がある。
【0004】
このように、パソコンを購入する余裕が無かったり、パソコンの操作に恐れをなしてしまうような多数のユーザーとなり得る者が存在することを考慮して、パソコンメーカーは低コストであって理解容易なインターネットアクセスシステムを提供することを追求してきた。このようなシステムの1つとしては、カリフォルニア州マウンテンビューのWebTVネットワークにより製造されているものがある。ウェブTVシステムは、ユーザーのテレビ受像器に接続するセットトップボックスを提供し、ユーザーにワイヤレス入力装置を介してインターネットにアクセス可能とし、コンピュータモニタのコストを不用とし、便利なデータ入力方法を提供するものである。しかしながら、WebTVセットトップボックスは、値段の点でパソコンと同等であり、やはりユーザーが、パソコンに用いられるのと同様な効果且つ複雑なソフトウェアをマスターしなければならない。従って、ウェブTVは、インターネットにアクセスするのをやや容易にするものの、多くのユーザーになろうとする者にとって余りに高価且つ複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
必要であるのは、パソコンよりも大幅に廉価であって、テレビ受像器のように使用容易であるようなインターネットアクセスシステムである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の概要)
本発明は、チャネルベースネットワークのためのユーザーターミナルに関する。チャネルベースネットワークは、システムサーバー、少なくとも1つのユーザーターミナル、および少なくとも1つのインターネットサイトを含む。システムサーバーは、スケジュールされた方式でユーザーターミナルにダウンロードされたマスターチャネルテーブルの少なくとも一部を記憶する。マスターチャネルテーブルは、インターネットサイト名、対応するチャネルナンバー、およびインターネットアドレスのリストを含む。
【0007】
本発明の第1の実施態様に従えば、各ユーザーターミナルは、チャネルテーブルのローカルバージョンを記憶するように構成されたメモリ回路(例えば、フラッシュメモリまたはSDRAMメモリを含む)。メニューモードでは、ローカルチャネルテーブルに記憶されたチャネルナンバーおよび対応するインターネットサイト名が、例えばテレビやその他の表示装置に表示される。ユーザーターミナルには入力装置(例えば、テレビのリモコンに類似した装置)が備えられているため、例えばテンキーパッドを用いて選択したインターネットサイト名の隣りに表示されているチャネルナンバーを入力して、表示されたメニューからユーザーがインターネットサイトを選択することができる。チャネルナンバーが入力されると、入力したチャネルナンバーに対応するインターネットアドレス(例えば、URL)が、ローカルチャネルテーブルから読み出され、ユーザーターミナルが、インターネットアドレスをインターネットに向けて発信することで選択されたインターネットサイトに接続される。本発明のユーザーターミナルは、ユーザーがチャネルナンバーを用いてインターネットサイトにアクセスすることができ、プルダウン表示を用いてインターネットサイトにアクセスする従来のネットワークに比べて有利である。すなわち、多数のインターネットサイトがこのようなプルダウン表示に記憶されている場合、選択されたインターネットサイトにアクセスするためにユーザーは対応するサイト名を選択する或いはアイコンをポイントする煩わしい操作を行わなければならない。これとは対照的に、本発明は、好みのテレビ局を選択するのと同様の方法で、ユーザーが記憶したチャネルナンバーを入力することで、プルダウン表示を操作しなくても選択したインターネットサイトに迅速にアクセスすることができる。更に、チャネルテーブルを用いてインターネットサイトを記憶しアクセスすることにより、ユーザーターミナルに関わる製造コストを従来のパソコンに比べ著しく下げることができる。
【0008】
本発明の別の実施態様に従えば、それぞれのユーザーターミナルは、チャネルテーブルの半永久的バージョンを記憶するための不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)、およびチャネルテーブルの一時的バージョンを記憶するための揮発性メモリを有する。各ユーザーのセッション開始時に、ユーザーのセッション開始を認証するべくユーザーターミナルの制御ユニットがネットワークサーバーと対話し(例えば、スマートカードから発信された情報をサーバーに記憶された情報と比較する)、ユーザーのセッションが認可されたら、半永久的チャネルテーブルを不揮発性メモリから揮発性メモリにコピーする。半永久的チャネルテーブルを不揮発性メモリが記憶することで、サーバーからチャネルテーブルデータをダウンロードする時のいらいらする遅れを最小にすることができる。更に、それぞれのユーザーのセッションの開始時に消去される揮発性メモリに記憶された一時的なチャネルテーブルを用いてのみ制御ユニットが動作するため、例えば未成年ユーザーが偶然にアダルトサイトへアクセスしてしまうことを阻止できる。すなわち、ユーザーターミナルがインターネットサイトへアクセスする前に、制御ユニットが半永久的チャネルテーブルを不揮発性メモリから揮発性メモリにコピーしなければならないため、それぞれのユーザーターミナルにはセキュリティシステムが内在的に設けられていると言える。
【0009】
本発明の別の実施態様に従えば、それぞれのユーザーターミナルが、インターネットを介してネットワークサーバーからマスターチャネルテーブルをダウンロードすることにより、ユーザーがセッション中にアクセスできるマスターチャネルテーブルのローカルコピーを得ることができる。上記したように、次にチャネルナンバーおよび対応するインターネットサイト名がローカルコピーから読み出され、例えばテレビ受像器に表示されるため、ユーザーが選択したチャネルナンバーを入力することで簡単に各インターネットサイトにアクセスすることができる。サーバーからのチャネルテーブルのダウンロードをサポートすることで、サーバーでマスターチャネルテーブルがアップデートされる時にアップデートされたチャネルテーブル情報がそれぞれのユーザーターミナルに都合よく供給される。更に、ゲストユーザーが、例えばスマートカードを用いてサーバーに自身を照会することで、離れた場所からパーソナルチャネルテーブル情報に容易にアクセスすることができる。
【0010】
以下の説明および添付した図面より、本発明をより一層理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明によるチャネルベースのネットワークを示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例によるチャネルベースのネットワークのユーザーターミナルを示すブロック図である。
【図3A】図2に示したユーザーターミナルに関係するチャネルテーブルフラッシュメモリ、スマートカード、及びアセットマネージャフラッシュメモリのコンテンツを示す略図である。
【図3B】図2に示したユーザーターミナルに関係するチャネルテーブルフラッシュメモリ、スマートカード、及びアセットマネージャフラッシュメモリのコンテンツを示す略図である。
【図3C】図2に示したユーザーターミナルに関係するチャネルテーブルフラッシュメモリ、スマートカード、及びアセットマネージャフラッシュメモリのコンテンツを示す略図である。
【図4】本発明のチャネルベースのネットワークにより実行される、様々なシステム機能を示すブロック図である。
【図5A】図4で示されたサーバーによりアクセスされるチャネルテーブルデータベース、ネットワークデータベース、及びアップデートマネージャデータベースのコンテンツを示す略図である。
【図5B】図4で示されたサーバーによりアクセスされるチャネルテーブルデータベース、ネットワークデータベース、及びアップデートマネージャデータベースのコンテンツを示す略図である。
【図5C】図4で示されたサーバーによりアクセスされるチャネルテーブルデータベース、ネットワークデータベース、及びアップデートマネージャデータベースのコンテンツを示す略図である。
【図6】図4において示されたサーバーによって実行される機能を示す簡略化された状態図である。
【図7】ユーザーターミナルのスイッチが入れられる時に実行される開始プロセスを示す系統線図である。
【図8A】チャネルベースのネットワークにおいて、システムサーバー及びユーザーターミナルによって実行されるチャネルテーブルローディングの代替プロセスを示す系統線図である。
【図8B】チャネルベースのネットワークにおいて、システムサーバー及びユーザーターミナルによって実行されるチャネルテーブルローディングの代替プロセスを示す系統線図である。
【図9】チャネルベースのネットワークに於いて、ユーザーのターミナルによってサポートされるユーザーインターフェース動作を示す簡略化された状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(発明を実施するための最良の形態)
図1は本発明の実施例に基づくチャネルベースのネットワーク100を示す。チャネルベースネットワーク100は、システムサーバー110、インターネットサイト120−1〜120−4及びユーザーターミナル130−A〜130−Dを有する。
【0013】
システムサーバー110は、公知の通信ハードウェア及び方法を用いてインターネットに接続され、マスターチャネルテーブル112を記憶する。マスターチャネルテーブル112は、チャネルナンバー(CH. NO.)、インターネットサイト名(SITE NAME)及びインターネットアドレス(SITE ADDRESS)のリストを含む。各チャネルナンバーは、「チャネルベースのインターネットアクセスネットワークを設立するための方法("METHOD FOR ESTABLISHING CHANNEL-BASED INTERNET ACCESS NETWORK")」を名称とする同一出願人に譲渡され同時係属している米国特許出願第xx/xxx,xxx号[Attorney Docket CTV-004]に記載されたビジネスモデルに基づき、対応するインターネットサイトアドレス及びインターネットサイト名に割り当てられている。要するに、インターネットサイト120−1〜120−4からの費用の支払いの代償として、サーバー110の所有者は、これらのサイトを、それぞれに対してチャネル番号を付与することによりチャネルベースのネットワーク100に含め、マスターチャネルテーブル112をアップデートすることにより、対応するインターネットサイト名及びインターネットサイト120−1〜120−4のインターネットアドレスを含むようにする。例えば、インターネットサイト130−1(即ち、XYZ News)が、インターネット上に於いてインターネットアドレス"www.XYZN.com"を用いることによりアクセス可能であって、チャネルベースのネットワーク100に含まれることを望むものとする。サーバー110の所有者に対して費用を支払うことの代償として、所有者はインターネットアドレス"www.XYZN.com"に対してチャネル番号「010」を付与する。更に、インターネットサイト名「XYZ NEWS」が、チャネル番号「010」に対応するインターネット名フィールドに記憶される。以下に詳しく述べるように、アップデートされたマスターチャネルテーブル112は、スケジュールされた要領をもってサーバー110からユーザーターミナル130−A〜130−Dにダウンロードされ、それによりユーザーはターミナル130−A〜130−Dからチャネル番号「010」を入力するのみで、「XYZ NEWS」にアクセスすることができる。
【0014】
各ユーザーターミナル130−A〜130−Dは、サーバー110よりダウンロードされたチャンネルテーブルデータを記憶するため及びダウンロードするための回路、ダウンロードされたチャンネルテーブルデータからインターネットサイト名及びチャンネルナンバーの表示するための回路、選択したチャネルナンバーをユーザーが入力できるようにするための回路、選択したチャネルナンバーと関連するような選択されたインターネットサイト120−1〜120−4にユーザーターミナルを接続するための回路を含む。これらのユーザーターミナル機能は、以下で説明される多数の付加的な機能と同様に種々のプラットフォーム上で実行(実装)され得る。例えば、ユーザーターミナル130−Aはセットトップボックス配置を示し、ユーザーターミナル130−Bはパーソナルコンピュータのプラットフォームを示し、ユーザーターミナル130−Cは携帯電話のプラットフォームを示し、さらにユーザーターミナル130−Dは携帯用情報機器(PDA)のプラットフォームを示す。これらプラットフォームの各々は、本発明のチャネルベースネットワークと関連した(以下に説明される)ユーザーターミナル機能を実装するために修正され得る。さらに、ユーザーターミナル130−A〜130−Dで実行される種々の機能を実装するために付加的なプラットフォーム(図示せず)を用いてもよいことは当業者には理解されるであろう。それゆえに、付随の請求項は以下に説明される好適実施例に必ずしも制限されるものではない。
【0015】
図1に示された様々なユーザーターミナル130−A〜130−Dのうち、ユーザーターミナル130−Aは現在好適であると考えられる実施例を示している。ユーザーターミナル130−Aは、インターネットおよびテレビ受像器132に接続されたセットトップボックス131を含み、赤外線などのワイヤレス入力装置133から選択されたチャネル番号を受け取る。セットトップボックス131は、周知の手法を用いてインターネットとインターフェイスするための通信回路、チャネルテーブルデータを記憶するためのチャネルテーブルメモリ、テレビ受像器132および入力装置133と通信するためのインターフェイス回路およびCPUを有する。セットトップボックス131に記憶された命令に応答して、セットトップボックス131のCPUは、入力装置133からユーザーにより入力された010などの選択されたチャネル番号を受け取ることにより、選択されたインターネットサイト例えばサイト120−1にユーザーターミナル130−Aを接続し、チャネルテーブルメモリから、選択されたチャネルに対応するインターネットアドレスを読み出し、通信回路を用いてインターネット上に対応するインターネットアドレスを発信する。選択されたインターネットサイトは、次に、通信回路により受取り、公知の手法をもってテレビ受像器132に表示されたサイト情報を発信することにより応答する。ユーザーターミナル130−Aに関する更なる詳細は、以下の特定の実施例についての説明により明らかとなる。
【0016】
ユーザーターミナル130−A
図2は、本発明の1実施例に基づくユーザーターミナル130−Aを示すブロック図である。
【0017】
図2に示された実施例においては、入力装置133は、限定的ではないが、リモコン202およびワイヤレスキーボード203を含む。リモコン202はテンキーパッド204、1つまたは複数の専用キー205およびジョイスティック206を有する。特に図示されていないが、ワイヤレスキーボード203はリモコン202に設けられたものと同様な専用キー、テンキーパッドおよびジョイスティックを備えている。更に、キーボード203は、テキストのメッセージを入力するための標準的なキーボードをも含んでいる。以下に更に詳しく説明するように、図示された実施例の各入力装置133は、セットトップボックス131におけるIR検出器に対してIR信号を発信することによりセットトップボックス131に向けてユニコードシンボルを提供するものでなければならない。別の実施例においては、ハードワイヤ接続など他の技術を用いて、入力信号をセットトップボックス131に発信することができる。
【0018】
表示装置132に加えて、ユーザーターミナル130−Aはコンタクトフラッシュ231およびプリンタ233を含む1つまたは複数の出力装置を備えている。
【0019】
セットトップボックス131は、CPU210、システムコントローラ211、マイクロコントローラユニット(MCU)212、IRレシーバ213、インタラプトスイッチ214、スマートカードソケット215、通信ポートソケット216、通信ポート217、SDRAM218、専用フラッシュメモリ219、コンパクトフラッシュ(登録商標) ソケット220、アセットマネジャーフラッシュメモリ222、ディスプレイコントローラ223、オーディオコントローラ224、スピーカー225、内部マイク226、外部マイクジャック227およびパラレルポートソケット228を備えている。これらの要素は、図示されているように内部バス230により互いに接続されている。コンパクトフラッシュカード231は、コンパクトフラッシュソケット220に選択的に挿入可能であって、プリンタ233がパラレルポートソケット228に対して選択的に接続可能である。同様に、スマートカード232がスマートカードソケット215に選択的に挿入可能である。
【0020】
図示された実施例においては、CPU210は32ビット80MHzスーパーH RISCプロセッサ(80MIPS)から成り、日立からパーツ番号SH7709(SH−3)として市販されている。CPU210は、ウィンドウズ(登録商標) CEオペレーティングシステムを作動させている。別の実施例として他のプロセッサを用いることもできる。CPU210は、システムコントローラ211に対して直接インターフェイスする。図示された実施例においては、コントローラ211は、特定用途向けIC(ASIC)上に形成されており、これは集積化されたパワーマネージメントと共に集積化されたウィンドウズCEドライバの完全なセットを備えている。システムコントローラ211により提供される機能は、ウィンドウズCE2.xまたはそれより後のものに対して互換性を有する。
【0021】
CPU210およびシステムコントローラ211は、図示されたようにセットトップボックス131の他の要素に対して接続されている。ソケット216に挿入された通信ポート217は、セットトップボックス131がインターネットにアクセスできるようにする。このように通信ポート217は、標準的な電話線に対して、RS232シリアルチャネルなどのような16C550互換のシリアルチャネルを提供するダイヤルアップモデムから成るものであって良い。或いは、通信ポート217は、10ベースTポート、DSLモデム或いはV.90プロトコルモデムから成るものであっても良い。インターネットに対するアクセスを可能にする他の通信ポートも別の実施例において用いることができる。好ましくは、ソケット216はセットトップボックス131に様々な形式のポートを容易に設け得るものから成る。
【0022】
図示された実施例において、SDRAM218は、従来形式の16メガバイト揮発性メモリ回路から成る。他の実施例においては、SDRAM218は他の容量を持つものであったり、別の形式の揮発性メモリから成るものであって良い。以下に詳しく説明するようにSDRAM218は、インターネット上の所定のウェブサイトをアクセスするために用いられるチャネルテーブル情報を記憶する。SDRAM218は、好ましくは比較的高い密度および高速なアクセス能力を有するものから成る。
【0023】
図示された実施例においては、専用のフラッシュメモリ219は、インテルにより市販されている640Fシリーズの16メガバイトメモリ回路から成る。別の実施例においては、フラッシュメモリ219は、他の容量を有するものであったり、別の形式の不揮発性メモリから成るものであって良い。以下に詳しく説明するように、フラッシュメモリ219はサーバー110(図1)からダウンロードされた1つまたは複数のチャネルテーブル219A−219Bの最新バージョンを記憶するための不揮発性記憶装置を提供する。そのため、フラッシュメモリ219はチャネルテーブルフラッシュメモリ219と呼ぶものとする。
【0024】
図3Aは、チャネルテーブルフラッシュメモリ219に記憶されたデータの一例を示す単純化されたダイヤグラム図である。チャネルテーブルフラッシュメモリ219はユーザー1チャネルテーブル219Aおよびユーザー2チャネルテーブル219Bのように2つまたはより多数の部分に分割され、各部分はユーザーターミナル130−Aの登録されたユーザーのためのチャネルテーブルデータを記憶する。図3Aは2つのチャネルテーブルを示しているが、チャネルテーブルフラッシュメモリ219は、対応する数のユーザーのための任意の数のチャネルテーブルを記憶することができる。各チャネルテーブルは、チャネル番号、インターネットサイト名、インターネットサイトアドレス、親コントロールコードおよびお気に入りサイトコードのリストを含む。各チャネル番号は、サーバー110(図1)により特定のインターネットサイトに割り付けられるユニコード値をとしてエンコードされる。各インターネットサイト名は、対応するインターネットサイトの記述或いは認識可能なインターネット名(例えばアメリカオンライン)を含むテキストフィールドから成る。親コントロールコードは、年少者によりアクセスし得るインターネットサイトを親が選択的に制限し得るようにオプションとして提供されるものである。例えば、セットトップボックスのアダルト管理者(ユーザー1)は、年少者のユーザー(ユーザー2)に対してアダルトコンテンツサイトに対して、チャネルテーブル219Bにより示されるようにNなる親コードを設定することにより、このサイトに対するアクセスを制限することができる。お気に入りサイトコードは、ユーザーのお気に入りのインターネットサイトを便利な形で迅速にリストし得るようにオプションとして提供されるものである。これは、例えばチャネルテーブルメニューを表示しながらリモコン202のファンクションキーF1を押すことにより達成される。図示された実施例において、チャネル番号、サイト名、サイトアドレス、親コードおよびお気に入りコードなどのチャネルテーブルに対する入力は、100バイトの容量を必要とする。チャネル番号が3桁であれば、1000個までのチャネルを入力することができる。このように、各チャネルテーブルは、100キロバイトまでのチャネルテーブルフラッシュメモリ219の容量を必要とする。
【0025】
再び図2について、コンパクトフラッシュメモリカード231は、コンパクトフラッシュソケット220を介してセットトップボックス131に接続することができる。図示された実施例においては、コンパクトフラッシュソケット20は、32ビット広幅ファインピッチDRAM/フラッシュDIMMソケットを備え、コンパクトフラッシュメモリカードを受容することができる。以下により詳しく説明するように、コンパクトフラッシュメモリカード231は、Eメールなどのようにセットトップボックス131によりインターネットからダウンロードされた情報を記憶することができる。コンパクトフラッシュメモリカード231は、ソケット220から取外し、互換性を有する装置に再び挿入することができ、これによりセットトップボックス131から別の装置へのデータの移送が可能となる。
【0026】
CPU210およびシステムコントローラ211は更に、IrDAおよび2つのフル互換PS2キーボード/マウスインターフェイスポートをサポートする。2つのPS2インターフェイスポートを介して、2つまでの外部PS2互換デバイスをシステムコントローラ211に接続することができる。従って、ユーザーがキーを押すと、IRレシーバ213は、リモコン202またはワイヤレスキーボード203から対応する赤外線信号を受け取り、これらの信号をマイクロコントローラ213に提供する。マイクロコントローラ213は、これらの赤外線信号の発生源を、赤外線信号に含まれる識別コードにより識別し、ユーザーによりどのキーが押されたかを識別した後に、リモコン202から受け取ったデータ信号を、PS2ポートのいずれかに送信し、ワイヤレスキーボード203から受け取ったデータ信号はPS2ポートの他方に送信する。
【0027】
CPU210およびシステムコントローラ211はまたスマートカードアクセスプロトコルもサポートする。スマートカード232は、スマートカードソケット215に挿入され、スマートカード232とシステムコントローラ211との間の接続を提供する。インタラプトスイッチ214は、スマートカードがスマートカードソケット215に挿入され或いはそれから取り外される度に割り込み信号を発生する。一般に、スマートカード232はスマートカードの所有者に固有の識別情報を含んでいる。
【0028】
図3Bは本発明の実施例に基づくスマートカード232を表すブロック図である。スマートカード232はソケット215(図2)とインターフェイスするソケット310および不揮発性メモリ330に対して許可されない読み出し或いは書き込みを防止するためのコントローラ320を含む。不揮発性メモリ330は、書き込みプロテクトフェンスにより保護された限定された書き込みデータを記憶し、オプションとして日常的に書き換えられるデータを記憶するものであってよい。
【0029】
図3(B)の書込みプロテクトフェンス内に配置された書込み制限データは、顧客ナンバー331、個人識別ナンバー(USER PIN)332、ユーザーホームページURL333、セキュリティパスワード334、POP情報335、及びユーザー年齢識別子336を含む。実施例の1つでは、「顧客」は、対応するチャネルテーブルをチャネルテーブルフラッシュメモリ219に記憶して持ち得るユーザーターミナル130−Aと関連するユーザーのグループとして定義される。「顧客」のある例は、1人以上の大人及び1人以上の子供を含む家族である。各ユーザーは通常、彼自身若しくは彼女自身のスマートカードを持っている。顧客グループの各個人は同じ顧客識別ナンバー331を共有する。しかしながら、顧客グループの各個人はユニークなPIN332を有する。以下に説明していくように、顧客識別ナンバー331は、サーバー110によってアセットマネージャフラッシュ222に記憶されたシリアルンバーと合致する。ホームページURLフィールド333は、ユーザーのためにサーバー110(図1参照)で提供された個人のホームページにアクセスするために用いられ得る。あるいは、ホームページURLフィールド333は、スマートカードの配給者(即ち、銀行預金口座、若しくはプロモーションサイト)によって提供された特定のインターネットサイトを識別し得る。パスワード334は、書込み制限データの変更を許可するような、ユーザーが選択した単語である。1つの顧客グループの全てのメンバーで同一であるPOP情報335は、通信ポート217がインターネットのダイアルアップアクセスを要求した場合に用いられる。年齢識別子336は、個々のユーザーの年齢グループ示す。例えば、年齢識別子336はユーザーが18歳未満であることを示し得る。あるいは、年齢識別子336は、ユーザーの特定の年齢層を識別し得る。
【0030】
所望によりスマートカード232上に提供される常時再書込みされるデータは、最近訪問したサイト情報及びお気に入りサイト情報を含む。この情報は、各セッションの最後にスマートカード232上にダウンロードされてもよく、それによりスマートカードのオーナーがチャネルベースネットワークに「ゲスト」(即ち、顧客でないユーザーのターミナルの使用)としてアクセスすることを可能にする。あるいは、最近訪問したサイト情報及びお気に入りのサイト情報はサーバー110に記憶されてもよく、それによりユーザーはチャネルベースのネットワークの認証されているユーザーターミナルのどれを介してでもこの情報にアクセスが可能となる。
【0031】
図3(C)は、アセットマネージャフラッシュ222中に記憶されるデータの例を示しているブロックダイアグラムである。アセットマネージャフラッシュ222は、インターナルバス230に固定接続された不揮発性メモリである。アセットマネージャフラッシュ222はシリアルナンバー342及び製造日付344などの、セットトップボックス131を識別する情報を永久記憶する。アセットマネージャフラッシュ222は、セットトップボックス131と関連する顧客グループの各ユーザーに対しての現在のチャネルテーブルバージョン情報も記憶する。以下にさらに詳細に説明していくように、このチャネルテーブルバージョン情報はチャネルテーブルのダウンロードの(即ち、マスターチャネルテーブル112がアップデートされたときにチャネルテーブルデータフラッシュ219に記憶されるチャネルテーブルをアップデートするための;図1参照)動作を制御するために用いられる。さらに、アセットマネージャフラッシュ222は、セットトップボックス131の動作を自動的にアップグレードするために用いられる1つ以上のオペレーティングシステムバージョンナンバー346及びアプリケーションソフトウェアバージョンナンバー347を記憶する。実施例の1つでは、これらのナンバーと関連するオペレーティングシステム及びアプリケーションソフトウェアはフラッシュ219上に記憶される。
【0032】
再び図2を参照すると、ディスプレイ132(例えば、従来のテレビ)上への情報の表示をサポートするためにCPU210及びシステムコントローラ211がディスプレイコントローラ223と接続されている。ディスプレイコントローラ223も、QVGAパネル及びSVGAパネルを含む、白黒LCDパネル上若しくはカラーLCDパネル上への情報の表示のサポートをする。ディスプレイコントローラ223は、複合ビデオ出力(RS-170)及びスーパービデオ(Sビデオ)出力を提供し得る。実施例の1つでは、ディスプレイコントローラ223は、IGST社のCyperPro 5000集積回路を含み、表示画像の質を高めるために平衡インピーダンスと共に構成されている。さらに、1ピクセルの行と同様に、入力ビデオ信号から純粋な赤色及び純粋の白色が省略されるのが好ましく、それによりさらに表示画像の質が高められる。
【0033】
CPU210及びシステムコントローラ211は、従来のWindows CE(登録商標)アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を用いての8ビットWAVファイルの記録及び再生をサポートするためにオーディオコントローラ224とも接続される。オーディオコントローラ224は、外部マイクロフォンジャック227を通して内部マイクロフォン226若しくは外部マイクロフォン(図示せず)からの入力信号の受け取りが可能である。オーディオコントローラ224は、スピーカー225に出力信号を提供する。オーディオコントローラ224は、外部スピーカー(例えば、テレビのスピーカー)に左側及び右側の出力信号(LEFT OUT及びRIGHT OUT)も提供し得る。この左側及び右側の出力信号はディスプレイコントローラ223からのSビデオ信号とも結びつけられ、それにより欧州の表示プロトコルである従来のSCART(Syndicat des Constructeurs d'Appareils Radio Recepteurs et Televiseurs)を提供する。説明している実施例では、ディスプレイコントローラ223及びオーディオコントローラ224は、ディスプレイ132と接続されている。
【0034】
チャネルベースネットワーク動作
図4は、本発明の実施例にしたがったチャネルベースネットワーク100によって実行される種々のシステム機能を示している単純化されたブロックダイアグラムである。特に、図4は、チャネルベースネットワーク100を確立し、アップデートするためにサーバー110及びセットトップボックス131によって実行される種々の機能を示している。サーバー110及びセットトップボックス131及び関連ハードウェアリソースのCPUによって実行される機能間の相互作用は概ね正確に示されているが、混乱を避けるためにいくらかの単純化がなされてい例えば、図4のユーザーID(USER ID)は、システムコントローラ(SYS CNTRLR)211を通る代わりに、スマートカード232から直接、セットトップボックス131のCPU210で実行される「AUTHORIZATION/VERSION CHECK」機能へと情報が進むように示されている。
【0035】
図4の上部を参照すると、サーバー110は入力ターミナル401(例えば、パーソナルコンピュータ若しくはワークステーション)、CPU412、チャネルテーブルデータベース414、ネットワークデータベース416、及びアップデートマネージャデータベース418を含む。サーバー110のハードウェア構成要素は、図示されているものと図示されていないものの両方とも、従来のものであり、当業者にはよく知られているものである。入力ターミナル401は、公知のデータ処理技術を用いてチャネルテーブルデータベース414及びネットワークデータベース416にそれぞれチャネルテーブルデータ及びユーザー/ターミナル情報を入力するために用いられる。説明された実施例では、チャネルテーブルデータはチャネルテーブルデータベース414に記憶される前に暗号化され、それによりセットトップボックス131へチャネルテーブル情報をダウンロードするために必要な時間量を最小化する(即ち、ダウンロードプロセスの際に暗号化がいちいち実行されないため)。チャネルテーブルデータベース414は、この方法で入力された1つ以上のマスターチャネルテーブルを記憶する。ネットワークデータベース416は、サービスを要求するユーザーの識別及び認証に用いられるユーザー及びターミナルの情報を記憶する。さらに、ネットワークデータベース416は、各ユーザーがEメール、チャット、及びその他の従来のネットワークユーザーが一般に利用可能なインターネットのアプリケーションに便利且つ安全にアクセスできるようなユーザーホームページ情報を所望に応じて記憶する。アップデータマネージャデータベース418は、ターミナル情報、現在のチャネルテーブルバージョンナンバー、及びその他のユーザーターミナルのアップデート手順の調整に用いられる情報を記憶する。
【0036】
図5(A)、5(B)、及び5(C)は、本発明の単純化された実施例にしたがった、チャネルテーブルデータベース414、ネットワークデータベース416、及びアップデートマネージャデータベース418に記憶されたデータを示している。
【0037】
図5(A)は、チャネルデータベース414に記憶されたデータフィールドを示すダイアグラムである。本発明を説明する目的で、チャネルテーブルデータベース414は、マスターチャネルテーブル112−Aを1つだけ記憶している。別の実施例では、チャネルテーブルデータベース414中に複数のマスターチャネルテーブルが記憶されてよい。図1に示されるチャネルテーブル112と同様、マスターチャネルテーブル112−Aはチャネルナンバー、インターネットサイトアドレス及びインターネットサイト名情報を含む。さらに、マスターチャネルテーブル112−Aは、該マスターチャネルテーブル112−Aにリストされた各インターネットサイトに存在する資料を分類若しくは識別するような1つ以上のデータフィールドを所望に応じて含む。例えば、最も右側の列に示されるように、映画産業で映画内容を評価するために用いられているのと同様な、親の指導コードが提供され、それによりユーザーターミナル管理者(即ち、親)は特定のユーザー(即ち、子供)の利用できるインターネットサイトの種類を制御することが可能となる。例えば、ユーザーターミナル管理者は、「PG」若しくは「G」と評価された全てのサイトへのアクセスを制限してもよい。別の実施例では、これらの親の指導コードは、スマートカード222(図3(B)参照)に記憶されたユーザー年齢データと組み合わせてサーバー110によって利用されてもよく、それにより特定の年齢グループに対して認証されるようなダウンロードされたチャネルテーブル情報を制限する。チャネルテーブルデータベース414に種々の付加的なデータフィールドが提供されてよいことが、当業者には理解されるであろう。
【0038】
図5(A)の下部で示されるように、公知のサービスに対応するチャネルナンバーがチャネルテーブルデータベース414中で同様のサービスを提供するようなサイトに割り当てられてよい。例えば、3桁のナンバー「411」が電話のディレクトリサービスを提供するようなインターネットサイトに割り当てられてよい。さらに、3桁のナンバー「911」が緊急の救急車サービスを提供するサイトに割り当てられてよい。同一出願人に譲渡されている特許出願第xx/xxx,xxx号[Attorney Docket CTV-004]で議論されているように、容易に思い出せるパターン(例えば、「111」、「123」、「999」)である3桁のナンバーは、これらのナンバーに割増の代価を支払うことに同意するインターネットサイトに割り当てられてよい。
【0039】
図5(B)は、ネットワークデータベース416に記憶されたデータフィールドを示したダイアグラムである。ネットワークデータベース416は主として、顧客/ユーザー情報(即ち、ユーザー名/PIN)、「ホーム」のユーザーターミナルシリアルナンバー、及びユーザーステータス情報を記憶するのに用いられる。以下により詳しく示されるように、「ホーム」ユーザーターミナル情報は、特定ユーザーが該特定ユーザー個人のチャネルテーブルを記憶しているユーザーターミナルからネットワークにアクセスしているかどうか、若しくは特定ユーザーが(例えば、ホテルで提供されている)別のユーザーターミナルの「ゲスト」であるかどうかを決定するのに用いられる。ユーザーステータス情報は、ユーザーが現在ネットワークへのアクセスが認証されているかどうか決定するのに用いられる。例えば、ユーザー「DAN DELAY」は、例えば、ユーザー料金の支払いの遅れ若しくは違法行為により期限終了となったアカウントを有していることが示される。
【0040】
主要な顧客/ユーザー情報に付け加えて、ネットワークデータベース416は、個々のチャネルベースネットワークに存在する特定の選択肢に関連した1つ以上のデータフィールドを所望に応じて記憶してもよい。例えば、個々のネットワークは、(ケーブルテレビのペイパービュー方式イベントと同様な)専用のインターネットサイトへのアクセスを提供するような1つ以上の「プレミアム」パッケージと共にインターネットの「標準」パッケージを提供してもよい。このモデルを用いると、個々のユーザーへとダウンロードされるマスターチャネルテーブル112−Aの数は、個々のユーザーに購入されたパッケージによって決定される。例えば、ユーザー「JOE JACK」は、スポーツ中心のインターネットサイトへのアクセスを提供するようなプレミアムパッケージを申し込んでよい。さらに、若いユーザーは、既定の子供用サイト及び/又は教育サイトだけをマスターチャネルテーブル112−Aからダウンロードすることが認証されるようにしてもよい。
【0041】
所望により、ユーザーホームページに関連するような構成の好み(configuration preferences)と関係する付加的な情報がネットワークデータベースに記憶されてもよい。例えば、図4の下部のディスプレイ132で示されるように、ユーザーページ情報は現在受け取っているEメールメッセージ、ストックされた書類情報、及びユーザーが特に興味を持っているローカルなニュースプロバイダへのリンクを含んでよい。
【0042】
ネットワークデータベース416に種々の付加的なデータフィールドが提供されてよいことが、当業者には理解されるであろう。
【0043】
図5(C)は、アップデータマネージャデータベース418に記憶されたデータフィールドを示したダイアグラムである。以下でさらに説明されるように、アップデートマネージャデータベース418は、チャネルベースネットワーク100へ接続しているユーザーターミナルへのアップデートされたチャネルテーブル情報のダウンロードの調整に用いられる。アップデートプロセスを容易にするために、アップデートマネージャデータベース418は、ユーザー及びターミナル情報(ネットワークベースデータベース416から共有され得る)、現在利用可能なチャネルテーブルバージョンのリスト、及びアップデートスケジュールを記憶する。現在のチャネルテーブルバージョン情報は、ユーザーターミナルがチャネルテーブルデータ112−Aの最新のアップデートバージョンを記憶しているかどうか決定する。アップデートスケジュール情報は、サーバー110に(例えば、数多くのアップデートプロセスが同時に要求することによる)負荷がかからないように、ネットワークに接続されている全てのユーザーターミナルのアップデートの調整に用いられる。実施例の1つでは、アップデートスケジュール情報は、ユーザーのグループにアップデートプロセスが実行され得るような一定の時間間隔を割り当て得る。アップデートマネージャデータベース418に種々の付加的なデータフィールドが提供されてよいことが、当業者には理解されるであろう。
【0044】
図4に戻ると、データのエントリに加えて、サーバー110はチャネルベースネットワーク100を保持し且つアップデートするようないくつかのネットワーク動作機能を自動的に実行する。サーバー110によって実行されるネットワーク動作機能は、ユーザーターミナル認証(AUTHORIZATION)、ダウンロード制御(DOWNLOAD CNTL)、アップデート制御(UPDATE CNTL)、バージョンチェック(VERSION CHECK)を含む。以下に詳細に説明されるように、CPU412は、サーバー110が中央位置からチャネルベースネットワーク100のユーザーターミナルを制御(認証)及びアップデートするような、ターミナル認証機能及びダウンロード制御機能を自動的に(即ち、ユーザーの関与なしに)実行し、それによりユーザーは単に自分のターミナルの電源を入れ、テレビの操作と同様の方法で所望のインターネットに接続することが可能となる。さらに、CPU412は、一般に存在するインターネットのサービスプロバイダによって提供されるような機能と同様の、ユーザーホームページのホスト機能を実行する。
【0045】
図6は、本発明の実施例にしたがったサーバー110によって実行される主たるネットワーク動作機能を示すような単純化された状態ダイアグラムである。特に、図6に含まれる主たるネットワーク動作機能は、ユーザー/ターミナル入力動作、チャネルテーブルデータアップデート動作、及びチャネルベースネットワーク100のユーザーターミナルとのサーバー−ターミナル間通信である。
【0046】
図6の最も左側の列を参照すると、新しい若しくはアップデートされたユーザー及び/又はターミナル情報が入力ターミナル401(図4)を介してサーバー110に入力される(ステップ610)と、ユーザー/ターミナル情報入力動作が開始される。新しい/アップデートされた情報がネットワークデータベース416に記憶される(ステップ615)。図5(B)を参照すると、新しいユーザー/ターミナルデータが入力されたとき、このステップには、例えばユーザー名(例えば、JOE JACK)、顧客名(例えば、CUSTOMER 2)、及び新規ユーザーが「レジデント」ユーザーとなるユーザーターミナル(例えば、TERMINAL 2)によって識別されるような新しいレコードの作成が含まれる。ユーザーによって要求されたチャネルテーブルパッケージ(例えば、SPORTS)、及び申し込みステータス(例えば、CURRENT)を含むような新規ユーザーに関する別の情報もネットワークデータベース416に記憶される。図6に戻ると、新しいデータが入力された後、新規ユーザーに対しての新規レコードを含むためにアップデートマネージャデータベース418がアップデートされる。図5(C)を参照すると、このプロセスはターミナル及びユーザー識別データ、及びチャネルテーブルデータベース414中に記憶されるマスターチャネルテーブルのバージョンナンバーの入力が含まれる。例えば、ユーザーJOE JOCKによってSPORTSチャネルの種類が申し込まれ、マスターチャネルテーブル414のある部分が指定されたと仮定すると、現在のチャネルテーブルバージョンのTERMINAL 2へのダウンロードが利用可能であることを示すような、バージョンナンバー(例えば、SPORTS 013)をアップデートマネージャデータベース418中のJOE JACKレコードに記憶する。さらに、サーバー110によって生成された既定のアップデートポリシーにしたがってアップデートスケジュールコードが提供される。図6の参照に戻ると、ステップ620の後、サーバー110は次にさらなる機能の要求を待つようなアイドル状態に戻る。
【0047】
さて、図6の中央の列を参照すると、新規の若しくはアップデートされたチャネルテーブルデータが入力ターミナル401(図4)を介してサーバー110中に入力される(ステップ630)とチャネルテーブルアップデート動作が開始される。図5を参照して上記で説明したように、チャネルテーブルアップデート動作は通常、選択したチャネルナンバーがインターネットサイトに割り当てられた後に実行され、関連するインターネットのアドレス及びこのインターネットサイトに対応するサイト名の入力を含んでいる。実施例の1つでは、チャネルテーブルデータベース414に記憶される(ステップ640)前に、全てのチャネルテーブルデータが暗号化される(ステップ635)。暗号化プロセス(ステップ650)は132ビット若しくはそれより大きい暗号化方法を用いて実行されることに留意されたい。代替的な実施例では、チャネルテーブルデータは、暗号化されていない形態で記憶され、暗号化はユーザーターミナルへのダウンロードの際に実行され得る(しかしながら、この実施例はダウンロード手順を遅らせるかもしれない)。次に、アップデートされたチャネルテーブル情報のユーザーターミナルへのダウンロードをスケジュールするようなアップデートポリシーが生成される(ステップ645)。最後に、新しいチャネルテーブルバージョンナンバーとアップデートスケジュール情報との両方を含むためにアップデートマネージャデータベース418が修正される(ステップ650)。ユーザーターミナルで利用されているアプリケーションソフトウェアとオペーレーティングシステムソフトウェアとのアップグレードは、チャネルテーブルのアップデートと同様に実行されることに留意されたい。次にサーバー110は、さらなる機能の要求を待つようなアイドル状態に戻る。
【0048】
図6の最も右側の列を参照すると、サーバー−ターミナル間の通信がユーザーターミナルからの送信されたサービス要求に応答して開始されている(ステップ660)。これらの要求に応答してサーバー110により実行された機能は、認証及びバージョンチェック手順(ステップ665)から開始する。もしユーザー及びターミナルがサーバー110によって認証されていて、さらにもしユーザーターミナルによるものよりチャネルテーブルデータベース414に記憶されているチャネルテーブルバージョンがより最近のものであれば、要求ユーザーターミナルに認証コード及びアップデート利用可能コードが送信される。これらのコードに応答して、ユーザーターミナルは自動的にチャネルテーブルダウンロード要求をする(ステップ670)。この要求に応答して、要求ユーザーターミナルに認証され、暗号化されたチャネルテーブルデータがチャネルテーブルデータベース414からユーザーターミナルへとダウンロードされる(ステップ675)。最後に、アップデートマネージャデータベース418はユーザーターミナルがアップデートされたことを記録するために修正される(ステップ680)。次に、サーバー110はさらなる機能の要求を待つようなアイドル状態に戻る。
【0049】
さて、図4の下部を参照すると、セットトップボックス131に記憶されたアプリケーションソフトウェア及びオペレーティングシステムソフトウェアが、ターミナル−サーバー間通信(即ち、認証、バージョンチェック、及びダウンロード制御)、ダウンロードされたチャネルテーブルデータの暗号化、及びターミナル−サイト間通信(即ち、サーバー110をホストとするようなインターネットサイト及びユーザーホームページの対話)を生じさせるようなインターフェース動作を実行するためにCPU210によって利用される。認証機能は、サーバー110によって実行されるような対応する機能と関連して動作し、それにより、認証されたユーザー及びターミナルに対してターミナル動作を有効化するために用いられる認証コードをダウンロードすることによってのチャネルベースネットワーク100に渡る中央制御を可能とする。セットトップボックス131によって実行されるダウンロード制御機能はネットワーク通信の当業者によく知られている。暗号化/解読は、チャネルテーブル情報の「略奪(pirating)」を防ぐために用いられるのが好ましい。
【0050】
図7〜9は、本発明の実施例にしたがった、ユーザーターミナルのセッション中に実行される方法のステップを示したダイアグラムである。ユーザーターミナルのセッションは通常、開始フェーズ(図7、8(A)、及び8(B))及びインターフェースフェーズ(図9)を含む。セットトップボックス131で実行される、顧客サービスでの対話(以下で説明される)以外の全ての機能は自動的に行われることに留意されたい。すなわち、開始フェーズ中の全てのターミナル−サーバー間通信及びサーバー−ターミナル間通信はユーザーの関与なしに実行される。ユーザーインターフェース動作中(即ち、開始フェーズ完了後)、ユーザーはチャネルナンバーを入力し、チャネルナンバーを入力するか若しくはユーザーの入力装置133(図2参照)上に提供された数字のキーパッド204、ファンクションキー205、及びジョイスティック206を用いて表示されたサイトの機能と相互作用することによって、チャネルベースネットワーク上に提供されたインターネットサイト及びユーザーホームページと対話する。それゆえに、ユーザーがユーザーターミナルの中へスマートカードを挿入することによりユーザーターミナルセッションを開始し、次にユーザーターミナルが初期化されたらすぐに選択したチャネルナンバーを入力することだけが必要という点で、ユーザーターミナル130−Aは概ねテレビに似ている。
【0051】
図7,8(A)、及び図8(B)は、ユーザーターミナルセッションのフェーズを初期化する際のサーバー110及びセットトップボックス131の間のデータ送信のフローダイアグラムを示したものである。この初期化フェーズは図6(即ち、ステップ660〜ステップ680)に示されるサーバー110によって実行されるサーバー−ターミナル間通信機能に対応し、図6,7,8(A)及び8(B)中の対応するステップは類似の参照のナンバーによって識別される。開始フェーズは、図7に示される認証及び図8(A)及び8(B)に代替実施例として示されているようなSDRAM218中にチャネルテーブルをロードするプロセスとの概ね2つの部分に分けられる。サーバー110によって実行された動作は各図の左側に示されており、セットトップボックス131によって実行された動作は各図の右側に示されていることに留意されたい。
【0052】
図7は、本発明の実施例の1つにしたがった、セットトップボックス131及びサーバー110が実行する認証プロセスを図示したフローダイアグラムを示している。図7の上部右側を参照すると、セットトップボックス131は、スマートカード232のソケット215への挿入を検出することにより、ユーザーの存在を検出し、初期化プロセスを開始する(ステップ705)。割込みスイッチ214は、スマートカード232のソケット215への挿入によって物理的に作動する。結果として、割込みスイッチ214は、システムコントローラ211へ割込み信号を送信し、次にそこからCPU210に通知する。それに応答して、CPU210はSDRAM218をクリア(消去)し(ステップ710)、通信ポート217を用いてサーバー110にサービス要求メッセージを送信することによりユーザー認証プロセスを開始する(ステップ715)。
【0053】
図7の左側を参照すると、サーバー110は認証チェックを実行(ステップ665−1)することによりセットトップボックス131から送信されたサービス要求に応答している。最初に、サーバー110はユーザー及びターミナル情報に対しての要求を送信し(ステップ730)、次に挿入しているスマートカードからのユーザー識別情報(例えば、顧客識別ナンバー331、ユーザーPIN332、及び年齢識別子336)や要求ターミナルのアセットマネージャフラッシュメモリからのターミナル識別情報(例えば、ボックスシリアルナンバー342(図3(C)のアセットマネージャフラッシュ222を参照))を受け取る。次に、サーバー110は、サービスを要求しているターミナルから送信された情報が有効な顧客アカウントと同一であるか決定する(ステップ730)。このステップは、送信された顧客識別情報及びターミナル情報と、ネットワークデータベース416に記憶されている対応する情報との比較を含む。もし、顧客アカウントが有効でなかったら(例えば、顧客がネットワークにアクセスするための必要な定期的な料金を払っていない)、若しくは送信するセットトップボックス131のシリアルナンバーが有効でなかった場合、サーバー110は次にセットトップボックス110に顧客サービスURLを送信し、それによりサービスを要求するターミナルによって顧客サービスURLが自動的に接続され(ステップ760)、ユーザーターミナルによって表示される(ステップ765、図7の下部右側を参照)。実施例の1つでは、顧客サービスサイトはサービス要求を拒否した理由(例えば、料金未納のアカウントや未認証のユーザーターミナルである)に関する情報を送信する。顧客サービスサイトは、さらに何らかの質問があった場合に顧客が電話すべき電話ナンバーも提供する。以下に説明していくように、サーバー110の認証コードの送信の失敗により、チャネルテーブルがSDRAM218にロードされることを防ぎ、それによりサーバー110は各ユーザーターミナルセッションの開始時にチャネルベースネットワークの各ユーザーターミナルを遠隔的に使用可能にする。サーバー110が有効な顧客アカウントであると確認した場合は、制御は次にステップ730からステップ735へと進んで行く。次に、サーバー110は、挿入されたスマートカードがサービスを要求するターミナルのレジデントユーザーと同一であるか、若しくはゲストユーザーであるかを決定する(ステップ735)。実施例の1つでは、この決定はユーザー識別情報(例えば、挿入されたスマートカードからの顧客ナンバー若しくはユーザーPIN)と、ネットワークデータベース416中にホームターミナルナンバー情報が記憶されているような要求ターミナルから受け取ったターミナル情報(例えば、アセットマネージャフラッシュからのボックスシリアルナンバー)とを比較することにより実行される。もし、ゲストユーザーが検出された場合(即ち、受け取ったユーザー識別情報及びターミナル識別情報がそのユーザーに対してのホームターミナルナンバーと合致しない;ステップ735の分岐でのYES)、サーバー110は次に要求ターミナルへゲスト認証コードを送信する(ステップ740)。逆に、レジデントユーザーが検出された場合(即ち、受け取ったユーザー及びターミナル識別情報がそのユーザーに対してのホームターミナルナンバーと合致する;ステップ735の分岐でのNO)、サーバー110は次に要求ターミナルへレジデントユーザー認証コードを送信する(ステップ745−1)。
【0054】
図7の右側に戻って、サーバー110へユーザー識別情報及びターミナル識別情報を送信した(ステップ725)後に、セットトップボックス131はサーバー110からの認証コードを受信すべく待機する。実施例の1つでは、サーバー110からゲストの認証コードを受信した場合(ステップ750)、セットトップボックスは次にゲストを認証するか決定する。この決定プロセスは、セットボックス131のオーナーによって制御されている情報若しくは予めセットされているフラグのチェックを含み、それによりこのオーナーがゲストユーザーのアクセスを拒否することを可能にする。別の実施例では、このゲスト認証決定プロセスはサービス要求(ステップ715)の前に実行し得る。ゲストを認証しない場合(ステップ750からの分岐がNO)、次にユーザーターミナルはサーバー110(ステップ760、図7の下部左側を参照)をホストとして、ユーザーターミナルによって表示する顧客サービスサイトに接続する(ステップ765)。ゲストを認証する場合(ステップ750からの分岐がYESの場合、若しくはサーバー110よりレジデントユーザー認証コードを受け取った場合(ステップ745−1)、次にセットトップボックス131はSDRAM218中に認証チャネルテーブルを記憶することによって初期化プロセスを完了し(ステップ800、以下に図8(A)及び8(B)を参照して説明)、次にユーザーインタフェースフェーズに入る(ステップ900、下記に図9を参照して説明)。
【0055】
図8(A)及び8(B)は、代替的な実施例にしたがった、SDRAM218中にチャネルテーブルをロード(記憶)するプロセスを示すフローダイアグラムである。特に図8(A)はSDRAM218(図4参照)中にロードされる前にチャネルテーブルをチャネルテーブルフラッシュにダウンロードするチャネルテーブルロードプロセスを示している。別法で、図8(B)は、チャネルテーブルが直接SDRAM218中にダウンロードされ、次にチャネルテーブルフラッシュ219にコピーされるようなチャネルテーブルロードプロセスを示している。両方の実施例で、ロードプロセスの際に実行されるステップのいくつかと、認証プロセス(図7参照)の際に実行されるステップのいくつかとが重なっており、それゆえに類似の参照のナンバーで識別されている。
【0056】
図7を簡潔に参照すると、セットトップボックス131は、ユーザー及びターミナル情報とともに、チャネルテーブルバージョンナンバーをサーバー110に送信していることに留意されたい(ステップ725)。このチャネルテーブルバージョンナンバーは、ユーザー(ユーザーはレジデントユーザーと仮定)に対してチャネルテーブルフラッシュ219に記憶したチャネルテーブルの最新バージョンを示している。
【0057】
さて、図8(A)の左側を参照すると、SDRAM218中にチャネルテーブルをロード(記憶)するプロセスは、サーバー110によって実行されるバージョンチェック手順によって開始される(ステップ645−2)。実施例の1つでは、このバージョンチェック手順は認証フェーズでレジデントユーザーが確認された(即ち、ステップ735の分岐のNO、図7を参照)後で、認証コードの送信(図745−1、図7)の前に実行される。このバージョンチェック手順は、セットトップボックス131から送信されたチャネルテーブルバージョンナンバーと、サービスを要求するレジデントユーザーに対してのアップデートマネージャデータベース418(図5(C)参照)に記憶されている現在のチャネルテーブルバージョンナンバーとの比較(ステップ737)を含む。実施例の1つでは、UPDATE AVAILABLEコードは、セットトップボックス131中に記憶されているチャネルテーブルがサーバー110によって記憶されている現在(マスター)のチャネルテーブルと異なる場合に第1の値(例えば1)が割り当てられ(ステップ737N)、そしてセットトップボックス131中に記憶されているチャネルテーブルがサーバー110によって記憶されている現在(マスター)のチャネルテーブルと同じ場合に第2の値(例えば0)が割り当てられる(ステップ737Y)。次にこのUPDATE AVAILABLEコードは要求ユーザーターミナルのセットトップボックス131に送信される(ステップ745−2)。UPDATE AVAILABLEコードの送信は、レジデントユーザーの認証コードの送信と同時であってもよいことに留意されたい(図7のステップ745−1参照)。続いて、要求ターミナルからチャネルテーブルダウンロード要求を受け取った場合(ステップ670)、要求されたチャネルテーブルはターミナルに送信され(ステップ675)、次にアップデートマネージャデータベース418が上述した方法で修正される(ステップ680)。アップデートマネージャデータベース418が修正された後、サーバー110は図6に示されるようにアイドル状態になる。
【0058】
さて、図8(A)の右側を参照すると、SDRAM218中にチャネルテーブルをロードするプロセスは、サーバー110から受け取ったUPDATE AVAILABLEコードを解読することで開始する(ステップ810)。このステップはレジデントユーザーに対してだけ実行されることに留意されたい。利用可能なアップデートがない場合(ステップ810の分岐のNO)、セットトップボックス131は次に要求ユーザーチャネルテーブルをチャネルテーブルフラッシュ219からSDRAM218中へとコピーし(ステップ860)、ユーザーインタフェース動作を開始する(ステップ900)。アップデートが利用可能な場合(ステップ810の分岐のYES)、若しくはセットトップボックス131によってゲストユーザーが認証された場合(ステップ750の分岐のYES、図7参照)、次にセットトップボックス131は現在のチャネルテーブルデータをダウンロードするための要求を送信する(ステップ820)。要求された特定のチャネルテーブルデータは、挿入されたスマートカード上及びネットワークデータベース416中に記憶されているユーザー識別情報によって決定され、それによりユーザーは未認証のチャネルテーブルデータにアクセスできないようになっていることに留意されたい。説明された実施例では、要求ユーザーがゲストユーザーの場合(ステップ830の分岐のNO)、ダウンロードされたチャネルテーブル情報は次に直接SDRAM218中に記憶される(ステップ840)。逆に、要求ユーザーがレジデントユーザーの場合(ステップ830の分岐のYES)、ダウンロードされたチャネルテーブル情報はチャネルテーブルフラッシュ219に記憶され(ステップ850)、次にSDRAM218中にコピーされる(ステップ860)。チャネルテーブルがSDRAM218中に記憶された後、セットトップボックス131は以下に説明されるユーザーインタフェースフェーズに入る(ステップ900)。
【0059】
図8(B)は、本発明の代替的な実施例にしたがったチャネルテーブルのロードプロセスを示している。図8(A)で示されている実施例で利用されているプロセスのステップと同一のプロセスのステップは、参照のナンバーを同一にしてあり、これらのステップの説明は、簡潔化のために省略している。
【0060】
図8(B)の右側を参照すると、第2の実施例にしたがって、チャネルテーブルフラッシュ219がサービスを要求するレジデントユーザーのための現在のチャネルテーブルを記憶しているということを、サーバー110から受け取ったUPDATE AVAILABLEコードが示している場合(ステップ810の分岐のNO)、次にチャネルテーブルはチャネルテーブルフラッシュ219からSDRAM218中にコピーされ(ステップ815)、さらに次にユーザーインタフェース動作が初期化される(ステップ900)。逆に、アップデートが利用可能な場合(ステップ810の分岐のYES)、若しくはゲストユーザーがセットトップボックス131によって認証された場合(ステップ750の分岐のYES、図7参照)、次にセットトップボックス131は現在のチャネルテーブルデータをダウンロードするように要求を送信する(ステップ820)。第2の実施例では、ダウンロードされたチャネルテーブル情報はSDRAM218中に直接記憶される(ステップ835)。続いて、要求ユーザーがレジデントユーザーの場合(ステップ845の分岐のYES)、ダウンロードされたチャネルテーブルは次にチャネルテーブルフラッシュ219の該ユーザー部分にコピーされる(ステップ855)。このコピープロセスはセッション中のいつ行われてもよい(即ち、図8(B)から分かるように必ずしもユーザーインタフェース動作が開始される前ではない)。説明された実施例では、コピープロセス(ステップ855)の後、若しくは要求ユーザーがゲストであれば(ステップ845の分岐のNO)、ユーザーインタフェース動作(ステップ900)が開始される。別の実施例では、セッション中にコピープロセスはいつでも起こり得る(即ち、図8(B)から分かるように必ずしもユーザーインタフェース動作が開始される前ではない)。
【0061】
図9は、本発明の実施例の1つにしたがったセットトップボックス131(図2参照)のCPU210及びシステムコントローラ211によって実行されるユーザーインタフェースフェーズ900を示す単純化した状態図である。上述した通り、チャネルテーブルがSDRAM218中にロード(記憶)された後にユーザーインタフェースフェーズ900は実行される(セットトップボックス131はこの条件を満たしていない場合、動作できない)。
【0062】
図9の左側を参照すると、説明された実施例では、ユーザーインタフェース動作は挿入されたスマートカード上に記憶されたホームページURLをセットトップボックス131から送信することにより開始し、サーバー110からダウンロードされたホームページ情報を受け取って表示し(ステップ910)、次にアイドル(即ち、図9上部に渡った水平線で示されるような)モードに入る。このホームページサイトもセッション中のいつでも、入力装置133(図2参照)上のHOMEファンクションキーを押下する(ステップ920)ことによって、アクセスすることが可能である。次に入力装置133(図2参照)上の種々の入力キーを用いてHOMEページ操作が実行される。図9ではユーザーのホームページにアクセスすることでユーザーインタフェース動作が開始されるが、代替的な実施例での開始として、SDRAM218中に記憶されたチャネルテーブルの規定部分のサイト名(即ち、予め選択された「お気に入り」サイト)及びチャネルナンバーの表示を含んでもよい。
【0063】
ユーザーインタフェース動作が初期化された後、ユーザーには付加的なインターネットのサイトにアクセスするためのいくつかの選択肢がある。例えば、ユーザーはリモート202に配置された「MENU」ファンクションキーを押下(ステップ930)してもよく、それによってCPU210にSDRAM218中に記憶されたチャネルテーブルからのサイト名(URLではない)及びチャネルナンバーを表示させる(ステップ935)。メニューは共通の特性(例えば、オンラインストア)によって分類されたインターネットサイトに関するグループ、若しくは単に利用可能なチャンネルナンバー及び関連するインターネットサイト名のリストを含んでもよい。ユーザーは、リモート202上のジョイスティック206を用いてインターネットのサイト名を選択する(即ち、カーソルの位置を決め、ジョイスティックと結合しているボタンを押下(クリック)する)(ステップ940)こと、リモート202上の数字キーパッド204を用いて3桁のチャネルナンバーを入力する(ステップ942)こと、若しくは電話のスピードダイアルボタンと同様の方法で動作するようなあらかじめ割り当てられている「サイト」キーを押下すること(ステップ946)のどれか1つかにより、インターネットのサイトに入ることができる。これらの方法のいずれかを用いてチャネルコードが入力されると、CPU210は対応するインターネットアドレス(URL)をSDRAM218中に記憶されているチャネルテーブルから読み込み且つ送信し、選択されたインターネットサイトから受け取ったインターネットサイト情報をダウンロードする。
【0064】
あるいは、ユーザーが記憶しているチャネルナンバーを単純に入力し、それによりメニュー情報を表示せずに、選択したインターネットサイトにアクセスしてもよい。例えば、ユーザーはチャネルナンバー「010」をリモート202の数字キーパッド204上に入力してもよく、それによりCPU210は、SDRAM218中のチャネルナンバー「010」に対応するURL(即ち、www.XYZN.com)を検索且つ送信し、それにより、ユーザーが直ちに「XYZ News」サイトにアクセスできるようにする。この特性により、プルダウン表示を用いてインターネットサイトにアクセスするような従来のネットワークに勝るようなキーの利点を提供する。即ち、そのようなプルダウン表示で多数のインターネットサイトが記憶されると、選択したインターネットサイトにアクセスする前に、対応するサイト名若しくはアイコンへの位置付け及び強調表示という時間のかかる作業を実行しなければならない。対照的に、好きなテレビ局への位置付け同様に、本発明は記憶しているチャネルナンバーのユーザーの入力を可能にし、それによりプルダウン表示を操作せずに直ちに選択されたインターネットサイトに接続する。
【0065】
チャネルナンバーを用いるインターネットサイトへの接続に加えて、ユーザーは数字キーパッド若しくは204ファンクションキー205を用いて(ステップ950及びステップ955)、選択したインターネットサイトでサポートされている何らかの方法による該インターネットサイトとの対話が可能である。同様に、インターネットサイトによってサポートされているジョイスティック機能の命令(即ち、購入するための製品を選択すべくカーソルの位置を決定する)はチャネル選択とは区別され(ステップ944)、次に実行される(ステップ955)。検索及びテレビ機能で通常用いられる別の機能に対応させるために、リモート202上に別のファンクションキーが提供されてもよい。そのようなボタンの例としては、"BACK"及び"FORWARD"(即ち、過去のサイトに戻る)や、(数字でナンバー付けされた次のインターネットサイトにアクセスするための)"CHANNEL UP"及び"CHANNEL DOWN"がある。
【0066】
ワイヤレスキーボード203は、リモート202と同様の方法で機能する。即ち、ユーザーはキーボード上の数字キーを用いてチャネルナンバーを入力し得る。同様に、キーボード203上にサイトキーが提供され得る。さらに、ユーザーは、例えば、ユーザーのホームページによって提供されたE-メール機能に関連するテキストメッセージを入力するためにワイヤレスキーボード203を使用し得る。
【0067】
ユーザーはセッションが完了すると、スマートカード232を取り外す(ステップ960)。スマートカード232の物理的な取外しは、割込みスイッチ214を再び作動させ、それによりシステムコントローラ211を介してCPU210へ割込み信号が送信される。実施例の1つでは、CPU210は、スマートカードが検出されない場合、入力装置133から受け取る全ての信号を無視する(不能にする)(ステップ970)。別の実施例では、CPU210は、スマートカードの取外しによってSDRAM218を消去してもよく、それによりSDRAM218に以前に記憶されたチャネルテーブル情報を消去する。
【0068】
説明されたチャネルベースのネットワークに別の修正をすることも可能である。例えば、図1にユーザーターミナル130−Cによって示されているように、上述したユーザーターミナルの機能のいくつか若しくは全てを実行するために、図2に示されているようなハードウェア及びソフトウェアの構成要素とは異なるものを利用した携帯「web」電話が製造されてもよい。さらに、ユーザーターミナル130−A(上記)のコストがかかり、また単純化の利点が減少するが、本発明のユーザーターミナル機能はWindows95(登録商標)のような高レベルのオペレーティングシステムを搭載したパーソナルコンピュータで実行され得る。即ち、本発明は本明細書中の請求項によってのみ制限される。
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は遠隔通信に関し、特にインターネットをアクセスするために用いられるネットワーク及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
インターネットは、コンピュータ使用者(ユーザー)が他の使用者及び様々なインターネットデータベース(サイト)とネットワークすることのできる近代的な通信システムである。これらのインターネットサイトは、しばしば、ニュース、天気情報或いは例えばクレジットカードナンバー等を用いることによりユーザーにより購入可能な商品或いはサービスを提供する。
【0003】
インターネットは、益々普及しているが、ユーザーになろうとする者の多くにとって、従来の方法によりインターネットにアクセスをするためのコスト及び複雑さを克服することができない。第1に、ユーザーになろうとする者は、高価なパソコン及び必要なソフトウェアを購入しなければならない。次に、ユーザーとなろうとする者は、AOL等のようなインターネットアクセスプロバイダ即ちオンラインサービス提供者のアカウントを取得しなければならない。ユーザーになろうとする者は、インターネットにアクセスするために必要なパソコンのオペレーティングシステムをマスターしなければならない。最後に、ユーザーは、有用且つ興味のあるインターネットサイトをサーチしなければならないが、しばしばユーザーは長く且つややこしいユニフォームリソースロケータ(URL)を暗記し入力したり、所望のインターネットサイトを求めてプルダウンテーブルを探さなければならない。このような障害に遭遇した時、ユーザーになろうとする者の多くは圧倒され、インターネットに対してアクセスしようとする努力を放棄してしまう場合がある。
【0004】
このように、パソコンを購入する余裕が無かったり、パソコンの操作に恐れをなしてしまうような多数のユーザーとなり得る者が存在することを考慮して、パソコンメーカーは低コストであって理解容易なインターネットアクセスシステムを提供することを追求してきた。このようなシステムの1つとしては、カリフォルニア州マウンテンビューのWebTVネットワークにより製造されているものがある。ウェブTVシステムは、ユーザーのテレビ受像器に接続するセットトップボックスを提供し、ユーザーにワイヤレス入力装置を介してインターネットにアクセス可能とし、コンピュータモニタのコストを不用とし、便利なデータ入力方法を提供するものである。しかしながら、WebTVセットトップボックスは、値段の点でパソコンと同等であり、やはりユーザーが、パソコンに用いられるのと同様な効果且つ複雑なソフトウェアをマスターしなければならない。従って、ウェブTVは、インターネットにアクセスするのをやや容易にするものの、多くのユーザーになろうとする者にとって余りに高価且つ複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
必要であるのは、パソコンよりも大幅に廉価であって、テレビ受像器のように使用容易であるようなインターネットアクセスシステムである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の概要)
本発明は、チャネルベースネットワークのためのユーザーターミナルに関する。チャネルベースネットワークは、システムサーバー、少なくとも1つのユーザーターミナル、および少なくとも1つのインターネットサイトを含む。システムサーバーは、スケジュールされた方式でユーザーターミナルにダウンロードされたマスターチャネルテーブルの少なくとも一部を記憶する。マスターチャネルテーブルは、インターネットサイト名、対応するチャネルナンバー、およびインターネットアドレスのリストを含む。
【0007】
本発明の第1の実施態様に従えば、各ユーザーターミナルは、チャネルテーブルのローカルバージョンを記憶するように構成されたメモリ回路(例えば、フラッシュメモリまたはSDRAMメモリを含む)。メニューモードでは、ローカルチャネルテーブルに記憶されたチャネルナンバーおよび対応するインターネットサイト名が、例えばテレビやその他の表示装置に表示される。ユーザーターミナルには入力装置(例えば、テレビのリモコンに類似した装置)が備えられているため、例えばテンキーパッドを用いて選択したインターネットサイト名の隣りに表示されているチャネルナンバーを入力して、表示されたメニューからユーザーがインターネットサイトを選択することができる。チャネルナンバーが入力されると、入力したチャネルナンバーに対応するインターネットアドレス(例えば、URL)が、ローカルチャネルテーブルから読み出され、ユーザーターミナルが、インターネットアドレスをインターネットに向けて発信することで選択されたインターネットサイトに接続される。本発明のユーザーターミナルは、ユーザーがチャネルナンバーを用いてインターネットサイトにアクセスすることができ、プルダウン表示を用いてインターネットサイトにアクセスする従来のネットワークに比べて有利である。すなわち、多数のインターネットサイトがこのようなプルダウン表示に記憶されている場合、選択されたインターネットサイトにアクセスするためにユーザーは対応するサイト名を選択する或いはアイコンをポイントする煩わしい操作を行わなければならない。これとは対照的に、本発明は、好みのテレビ局を選択するのと同様の方法で、ユーザーが記憶したチャネルナンバーを入力することで、プルダウン表示を操作しなくても選択したインターネットサイトに迅速にアクセスすることができる。更に、チャネルテーブルを用いてインターネットサイトを記憶しアクセスすることにより、ユーザーターミナルに関わる製造コストを従来のパソコンに比べ著しく下げることができる。
【0008】
本発明の別の実施態様に従えば、それぞれのユーザーターミナルは、チャネルテーブルの半永久的バージョンを記憶するための不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)、およびチャネルテーブルの一時的バージョンを記憶するための揮発性メモリを有する。各ユーザーのセッション開始時に、ユーザーのセッション開始を認証するべくユーザーターミナルの制御ユニットがネットワークサーバーと対話し(例えば、スマートカードから発信された情報をサーバーに記憶された情報と比較する)、ユーザーのセッションが認可されたら、半永久的チャネルテーブルを不揮発性メモリから揮発性メモリにコピーする。半永久的チャネルテーブルを不揮発性メモリが記憶することで、サーバーからチャネルテーブルデータをダウンロードする時のいらいらする遅れを最小にすることができる。更に、それぞれのユーザーのセッションの開始時に消去される揮発性メモリに記憶された一時的なチャネルテーブルを用いてのみ制御ユニットが動作するため、例えば未成年ユーザーが偶然にアダルトサイトへアクセスしてしまうことを阻止できる。すなわち、ユーザーターミナルがインターネットサイトへアクセスする前に、制御ユニットが半永久的チャネルテーブルを不揮発性メモリから揮発性メモリにコピーしなければならないため、それぞれのユーザーターミナルにはセキュリティシステムが内在的に設けられていると言える。
【0009】
本発明の別の実施態様に従えば、それぞれのユーザーターミナルが、インターネットを介してネットワークサーバーからマスターチャネルテーブルをダウンロードすることにより、ユーザーがセッション中にアクセスできるマスターチャネルテーブルのローカルコピーを得ることができる。上記したように、次にチャネルナンバーおよび対応するインターネットサイト名がローカルコピーから読み出され、例えばテレビ受像器に表示されるため、ユーザーが選択したチャネルナンバーを入力することで簡単に各インターネットサイトにアクセスすることができる。サーバーからのチャネルテーブルのダウンロードをサポートすることで、サーバーでマスターチャネルテーブルがアップデートされる時にアップデートされたチャネルテーブル情報がそれぞれのユーザーターミナルに都合よく供給される。更に、ゲストユーザーが、例えばスマートカードを用いてサーバーに自身を照会することで、離れた場所からパーソナルチャネルテーブル情報に容易にアクセスすることができる。
【0010】
以下の説明および添付した図面より、本発明をより一層理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明によるチャネルベースのネットワークを示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例によるチャネルベースのネットワークのユーザーターミナルを示すブロック図である。
【図3A】図2に示したユーザーターミナルに関係するチャネルテーブルフラッシュメモリ、スマートカード、及びアセットマネージャフラッシュメモリのコンテンツを示す略図である。
【図3B】図2に示したユーザーターミナルに関係するチャネルテーブルフラッシュメモリ、スマートカード、及びアセットマネージャフラッシュメモリのコンテンツを示す略図である。
【図3C】図2に示したユーザーターミナルに関係するチャネルテーブルフラッシュメモリ、スマートカード、及びアセットマネージャフラッシュメモリのコンテンツを示す略図である。
【図4】本発明のチャネルベースのネットワークにより実行される、様々なシステム機能を示すブロック図である。
【図5A】図4で示されたサーバーによりアクセスされるチャネルテーブルデータベース、ネットワークデータベース、及びアップデートマネージャデータベースのコンテンツを示す略図である。
【図5B】図4で示されたサーバーによりアクセスされるチャネルテーブルデータベース、ネットワークデータベース、及びアップデートマネージャデータベースのコンテンツを示す略図である。
【図5C】図4で示されたサーバーによりアクセスされるチャネルテーブルデータベース、ネットワークデータベース、及びアップデートマネージャデータベースのコンテンツを示す略図である。
【図6】図4において示されたサーバーによって実行される機能を示す簡略化された状態図である。
【図7】ユーザーターミナルのスイッチが入れられる時に実行される開始プロセスを示す系統線図である。
【図8A】チャネルベースのネットワークにおいて、システムサーバー及びユーザーターミナルによって実行されるチャネルテーブルローディングの代替プロセスを示す系統線図である。
【図8B】チャネルベースのネットワークにおいて、システムサーバー及びユーザーターミナルによって実行されるチャネルテーブルローディングの代替プロセスを示す系統線図である。
【図9】チャネルベースのネットワークに於いて、ユーザーのターミナルによってサポートされるユーザーインターフェース動作を示す簡略化された状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(発明を実施するための最良の形態)
図1は本発明の実施例に基づくチャネルベースのネットワーク100を示す。チャネルベースネットワーク100は、システムサーバー110、インターネットサイト120−1〜120−4及びユーザーターミナル130−A〜130−Dを有する。
【0013】
システムサーバー110は、公知の通信ハードウェア及び方法を用いてインターネットに接続され、マスターチャネルテーブル112を記憶する。マスターチャネルテーブル112は、チャネルナンバー(CH. NO.)、インターネットサイト名(SITE NAME)及びインターネットアドレス(SITE ADDRESS)のリストを含む。各チャネルナンバーは、「チャネルベースのインターネットアクセスネットワークを設立するための方法("METHOD FOR ESTABLISHING CHANNEL-BASED INTERNET ACCESS NETWORK")」を名称とする同一出願人に譲渡され同時係属している米国特許出願第xx/xxx,xxx号[Attorney Docket CTV-004]に記載されたビジネスモデルに基づき、対応するインターネットサイトアドレス及びインターネットサイト名に割り当てられている。要するに、インターネットサイト120−1〜120−4からの費用の支払いの代償として、サーバー110の所有者は、これらのサイトを、それぞれに対してチャネル番号を付与することによりチャネルベースのネットワーク100に含め、マスターチャネルテーブル112をアップデートすることにより、対応するインターネットサイト名及びインターネットサイト120−1〜120−4のインターネットアドレスを含むようにする。例えば、インターネットサイト130−1(即ち、XYZ News)が、インターネット上に於いてインターネットアドレス"www.XYZN.com"を用いることによりアクセス可能であって、チャネルベースのネットワーク100に含まれることを望むものとする。サーバー110の所有者に対して費用を支払うことの代償として、所有者はインターネットアドレス"www.XYZN.com"に対してチャネル番号「010」を付与する。更に、インターネットサイト名「XYZ NEWS」が、チャネル番号「010」に対応するインターネット名フィールドに記憶される。以下に詳しく述べるように、アップデートされたマスターチャネルテーブル112は、スケジュールされた要領をもってサーバー110からユーザーターミナル130−A〜130−Dにダウンロードされ、それによりユーザーはターミナル130−A〜130−Dからチャネル番号「010」を入力するのみで、「XYZ NEWS」にアクセスすることができる。
【0014】
各ユーザーターミナル130−A〜130−Dは、サーバー110よりダウンロードされたチャンネルテーブルデータを記憶するため及びダウンロードするための回路、ダウンロードされたチャンネルテーブルデータからインターネットサイト名及びチャンネルナンバーの表示するための回路、選択したチャネルナンバーをユーザーが入力できるようにするための回路、選択したチャネルナンバーと関連するような選択されたインターネットサイト120−1〜120−4にユーザーターミナルを接続するための回路を含む。これらのユーザーターミナル機能は、以下で説明される多数の付加的な機能と同様に種々のプラットフォーム上で実行(実装)され得る。例えば、ユーザーターミナル130−Aはセットトップボックス配置を示し、ユーザーターミナル130−Bはパーソナルコンピュータのプラットフォームを示し、ユーザーターミナル130−Cは携帯電話のプラットフォームを示し、さらにユーザーターミナル130−Dは携帯用情報機器(PDA)のプラットフォームを示す。これらプラットフォームの各々は、本発明のチャネルベースネットワークと関連した(以下に説明される)ユーザーターミナル機能を実装するために修正され得る。さらに、ユーザーターミナル130−A〜130−Dで実行される種々の機能を実装するために付加的なプラットフォーム(図示せず)を用いてもよいことは当業者には理解されるであろう。それゆえに、付随の請求項は以下に説明される好適実施例に必ずしも制限されるものではない。
【0015】
図1に示された様々なユーザーターミナル130−A〜130−Dのうち、ユーザーターミナル130−Aは現在好適であると考えられる実施例を示している。ユーザーターミナル130−Aは、インターネットおよびテレビ受像器132に接続されたセットトップボックス131を含み、赤外線などのワイヤレス入力装置133から選択されたチャネル番号を受け取る。セットトップボックス131は、周知の手法を用いてインターネットとインターフェイスするための通信回路、チャネルテーブルデータを記憶するためのチャネルテーブルメモリ、テレビ受像器132および入力装置133と通信するためのインターフェイス回路およびCPUを有する。セットトップボックス131に記憶された命令に応答して、セットトップボックス131のCPUは、入力装置133からユーザーにより入力された010などの選択されたチャネル番号を受け取ることにより、選択されたインターネットサイト例えばサイト120−1にユーザーターミナル130−Aを接続し、チャネルテーブルメモリから、選択されたチャネルに対応するインターネットアドレスを読み出し、通信回路を用いてインターネット上に対応するインターネットアドレスを発信する。選択されたインターネットサイトは、次に、通信回路により受取り、公知の手法をもってテレビ受像器132に表示されたサイト情報を発信することにより応答する。ユーザーターミナル130−Aに関する更なる詳細は、以下の特定の実施例についての説明により明らかとなる。
【0016】
ユーザーターミナル130−A
図2は、本発明の1実施例に基づくユーザーターミナル130−Aを示すブロック図である。
【0017】
図2に示された実施例においては、入力装置133は、限定的ではないが、リモコン202およびワイヤレスキーボード203を含む。リモコン202はテンキーパッド204、1つまたは複数の専用キー205およびジョイスティック206を有する。特に図示されていないが、ワイヤレスキーボード203はリモコン202に設けられたものと同様な専用キー、テンキーパッドおよびジョイスティックを備えている。更に、キーボード203は、テキストのメッセージを入力するための標準的なキーボードをも含んでいる。以下に更に詳しく説明するように、図示された実施例の各入力装置133は、セットトップボックス131におけるIR検出器に対してIR信号を発信することによりセットトップボックス131に向けてユニコードシンボルを提供するものでなければならない。別の実施例においては、ハードワイヤ接続など他の技術を用いて、入力信号をセットトップボックス131に発信することができる。
【0018】
表示装置132に加えて、ユーザーターミナル130−Aはコンタクトフラッシュ231およびプリンタ233を含む1つまたは複数の出力装置を備えている。
【0019】
セットトップボックス131は、CPU210、システムコントローラ211、マイクロコントローラユニット(MCU)212、IRレシーバ213、インタラプトスイッチ214、スマートカードソケット215、通信ポートソケット216、通信ポート217、SDRAM218、専用フラッシュメモリ219、コンパクトフラッシュ(登録商標) ソケット220、アセットマネジャーフラッシュメモリ222、ディスプレイコントローラ223、オーディオコントローラ224、スピーカー225、内部マイク226、外部マイクジャック227およびパラレルポートソケット228を備えている。これらの要素は、図示されているように内部バス230により互いに接続されている。コンパクトフラッシュカード231は、コンパクトフラッシュソケット220に選択的に挿入可能であって、プリンタ233がパラレルポートソケット228に対して選択的に接続可能である。同様に、スマートカード232がスマートカードソケット215に選択的に挿入可能である。
【0020】
図示された実施例においては、CPU210は32ビット80MHzスーパーH RISCプロセッサ(80MIPS)から成り、日立からパーツ番号SH7709(SH−3)として市販されている。CPU210は、ウィンドウズ(登録商標) CEオペレーティングシステムを作動させている。別の実施例として他のプロセッサを用いることもできる。CPU210は、システムコントローラ211に対して直接インターフェイスする。図示された実施例においては、コントローラ211は、特定用途向けIC(ASIC)上に形成されており、これは集積化されたパワーマネージメントと共に集積化されたウィンドウズCEドライバの完全なセットを備えている。システムコントローラ211により提供される機能は、ウィンドウズCE2.xまたはそれより後のものに対して互換性を有する。
【0021】
CPU210およびシステムコントローラ211は、図示されたようにセットトップボックス131の他の要素に対して接続されている。ソケット216に挿入された通信ポート217は、セットトップボックス131がインターネットにアクセスできるようにする。このように通信ポート217は、標準的な電話線に対して、RS232シリアルチャネルなどのような16C550互換のシリアルチャネルを提供するダイヤルアップモデムから成るものであって良い。或いは、通信ポート217は、10ベースTポート、DSLモデム或いはV.90プロトコルモデムから成るものであっても良い。インターネットに対するアクセスを可能にする他の通信ポートも別の実施例において用いることができる。好ましくは、ソケット216はセットトップボックス131に様々な形式のポートを容易に設け得るものから成る。
【0022】
図示された実施例において、SDRAM218は、従来形式の16メガバイト揮発性メモリ回路から成る。他の実施例においては、SDRAM218は他の容量を持つものであったり、別の形式の揮発性メモリから成るものであって良い。以下に詳しく説明するようにSDRAM218は、インターネット上の所定のウェブサイトをアクセスするために用いられるチャネルテーブル情報を記憶する。SDRAM218は、好ましくは比較的高い密度および高速なアクセス能力を有するものから成る。
【0023】
図示された実施例においては、専用のフラッシュメモリ219は、インテルにより市販されている640Fシリーズの16メガバイトメモリ回路から成る。別の実施例においては、フラッシュメモリ219は、他の容量を有するものであったり、別の形式の不揮発性メモリから成るものであって良い。以下に詳しく説明するように、フラッシュメモリ219はサーバー110(図1)からダウンロードされた1つまたは複数のチャネルテーブル219A−219Bの最新バージョンを記憶するための不揮発性記憶装置を提供する。そのため、フラッシュメモリ219はチャネルテーブルフラッシュメモリ219と呼ぶものとする。
【0024】
図3Aは、チャネルテーブルフラッシュメモリ219に記憶されたデータの一例を示す単純化されたダイヤグラム図である。チャネルテーブルフラッシュメモリ219はユーザー1チャネルテーブル219Aおよびユーザー2チャネルテーブル219Bのように2つまたはより多数の部分に分割され、各部分はユーザーターミナル130−Aの登録されたユーザーのためのチャネルテーブルデータを記憶する。図3Aは2つのチャネルテーブルを示しているが、チャネルテーブルフラッシュメモリ219は、対応する数のユーザーのための任意の数のチャネルテーブルを記憶することができる。各チャネルテーブルは、チャネル番号、インターネットサイト名、インターネットサイトアドレス、親コントロールコードおよびお気に入りサイトコードのリストを含む。各チャネル番号は、サーバー110(図1)により特定のインターネットサイトに割り付けられるユニコード値をとしてエンコードされる。各インターネットサイト名は、対応するインターネットサイトの記述或いは認識可能なインターネット名(例えばアメリカオンライン)を含むテキストフィールドから成る。親コントロールコードは、年少者によりアクセスし得るインターネットサイトを親が選択的に制限し得るようにオプションとして提供されるものである。例えば、セットトップボックスのアダルト管理者(ユーザー1)は、年少者のユーザー(ユーザー2)に対してアダルトコンテンツサイトに対して、チャネルテーブル219Bにより示されるようにNなる親コードを設定することにより、このサイトに対するアクセスを制限することができる。お気に入りサイトコードは、ユーザーのお気に入りのインターネットサイトを便利な形で迅速にリストし得るようにオプションとして提供されるものである。これは、例えばチャネルテーブルメニューを表示しながらリモコン202のファンクションキーF1を押すことにより達成される。図示された実施例において、チャネル番号、サイト名、サイトアドレス、親コードおよびお気に入りコードなどのチャネルテーブルに対する入力は、100バイトの容量を必要とする。チャネル番号が3桁であれば、1000個までのチャネルを入力することができる。このように、各チャネルテーブルは、100キロバイトまでのチャネルテーブルフラッシュメモリ219の容量を必要とする。
【0025】
再び図2について、コンパクトフラッシュメモリカード231は、コンパクトフラッシュソケット220を介してセットトップボックス131に接続することができる。図示された実施例においては、コンパクトフラッシュソケット20は、32ビット広幅ファインピッチDRAM/フラッシュDIMMソケットを備え、コンパクトフラッシュメモリカードを受容することができる。以下により詳しく説明するように、コンパクトフラッシュメモリカード231は、Eメールなどのようにセットトップボックス131によりインターネットからダウンロードされた情報を記憶することができる。コンパクトフラッシュメモリカード231は、ソケット220から取外し、互換性を有する装置に再び挿入することができ、これによりセットトップボックス131から別の装置へのデータの移送が可能となる。
【0026】
CPU210およびシステムコントローラ211は更に、IrDAおよび2つのフル互換PS2キーボード/マウスインターフェイスポートをサポートする。2つのPS2インターフェイスポートを介して、2つまでの外部PS2互換デバイスをシステムコントローラ211に接続することができる。従って、ユーザーがキーを押すと、IRレシーバ213は、リモコン202またはワイヤレスキーボード203から対応する赤外線信号を受け取り、これらの信号をマイクロコントローラ213に提供する。マイクロコントローラ213は、これらの赤外線信号の発生源を、赤外線信号に含まれる識別コードにより識別し、ユーザーによりどのキーが押されたかを識別した後に、リモコン202から受け取ったデータ信号を、PS2ポートのいずれかに送信し、ワイヤレスキーボード203から受け取ったデータ信号はPS2ポートの他方に送信する。
【0027】
CPU210およびシステムコントローラ211はまたスマートカードアクセスプロトコルもサポートする。スマートカード232は、スマートカードソケット215に挿入され、スマートカード232とシステムコントローラ211との間の接続を提供する。インタラプトスイッチ214は、スマートカードがスマートカードソケット215に挿入され或いはそれから取り外される度に割り込み信号を発生する。一般に、スマートカード232はスマートカードの所有者に固有の識別情報を含んでいる。
【0028】
図3Bは本発明の実施例に基づくスマートカード232を表すブロック図である。スマートカード232はソケット215(図2)とインターフェイスするソケット310および不揮発性メモリ330に対して許可されない読み出し或いは書き込みを防止するためのコントローラ320を含む。不揮発性メモリ330は、書き込みプロテクトフェンスにより保護された限定された書き込みデータを記憶し、オプションとして日常的に書き換えられるデータを記憶するものであってよい。
【0029】
図3(B)の書込みプロテクトフェンス内に配置された書込み制限データは、顧客ナンバー331、個人識別ナンバー(USER PIN)332、ユーザーホームページURL333、セキュリティパスワード334、POP情報335、及びユーザー年齢識別子336を含む。実施例の1つでは、「顧客」は、対応するチャネルテーブルをチャネルテーブルフラッシュメモリ219に記憶して持ち得るユーザーターミナル130−Aと関連するユーザーのグループとして定義される。「顧客」のある例は、1人以上の大人及び1人以上の子供を含む家族である。各ユーザーは通常、彼自身若しくは彼女自身のスマートカードを持っている。顧客グループの各個人は同じ顧客識別ナンバー331を共有する。しかしながら、顧客グループの各個人はユニークなPIN332を有する。以下に説明していくように、顧客識別ナンバー331は、サーバー110によってアセットマネージャフラッシュ222に記憶されたシリアルンバーと合致する。ホームページURLフィールド333は、ユーザーのためにサーバー110(図1参照)で提供された個人のホームページにアクセスするために用いられ得る。あるいは、ホームページURLフィールド333は、スマートカードの配給者(即ち、銀行預金口座、若しくはプロモーションサイト)によって提供された特定のインターネットサイトを識別し得る。パスワード334は、書込み制限データの変更を許可するような、ユーザーが選択した単語である。1つの顧客グループの全てのメンバーで同一であるPOP情報335は、通信ポート217がインターネットのダイアルアップアクセスを要求した場合に用いられる。年齢識別子336は、個々のユーザーの年齢グループ示す。例えば、年齢識別子336はユーザーが18歳未満であることを示し得る。あるいは、年齢識別子336は、ユーザーの特定の年齢層を識別し得る。
【0030】
所望によりスマートカード232上に提供される常時再書込みされるデータは、最近訪問したサイト情報及びお気に入りサイト情報を含む。この情報は、各セッションの最後にスマートカード232上にダウンロードされてもよく、それによりスマートカードのオーナーがチャネルベースネットワークに「ゲスト」(即ち、顧客でないユーザーのターミナルの使用)としてアクセスすることを可能にする。あるいは、最近訪問したサイト情報及びお気に入りのサイト情報はサーバー110に記憶されてもよく、それによりユーザーはチャネルベースのネットワークの認証されているユーザーターミナルのどれを介してでもこの情報にアクセスが可能となる。
【0031】
図3(C)は、アセットマネージャフラッシュ222中に記憶されるデータの例を示しているブロックダイアグラムである。アセットマネージャフラッシュ222は、インターナルバス230に固定接続された不揮発性メモリである。アセットマネージャフラッシュ222はシリアルナンバー342及び製造日付344などの、セットトップボックス131を識別する情報を永久記憶する。アセットマネージャフラッシュ222は、セットトップボックス131と関連する顧客グループの各ユーザーに対しての現在のチャネルテーブルバージョン情報も記憶する。以下にさらに詳細に説明していくように、このチャネルテーブルバージョン情報はチャネルテーブルのダウンロードの(即ち、マスターチャネルテーブル112がアップデートされたときにチャネルテーブルデータフラッシュ219に記憶されるチャネルテーブルをアップデートするための;図1参照)動作を制御するために用いられる。さらに、アセットマネージャフラッシュ222は、セットトップボックス131の動作を自動的にアップグレードするために用いられる1つ以上のオペレーティングシステムバージョンナンバー346及びアプリケーションソフトウェアバージョンナンバー347を記憶する。実施例の1つでは、これらのナンバーと関連するオペレーティングシステム及びアプリケーションソフトウェアはフラッシュ219上に記憶される。
【0032】
再び図2を参照すると、ディスプレイ132(例えば、従来のテレビ)上への情報の表示をサポートするためにCPU210及びシステムコントローラ211がディスプレイコントローラ223と接続されている。ディスプレイコントローラ223も、QVGAパネル及びSVGAパネルを含む、白黒LCDパネル上若しくはカラーLCDパネル上への情報の表示のサポートをする。ディスプレイコントローラ223は、複合ビデオ出力(RS-170)及びスーパービデオ(Sビデオ)出力を提供し得る。実施例の1つでは、ディスプレイコントローラ223は、IGST社のCyperPro 5000集積回路を含み、表示画像の質を高めるために平衡インピーダンスと共に構成されている。さらに、1ピクセルの行と同様に、入力ビデオ信号から純粋な赤色及び純粋の白色が省略されるのが好ましく、それによりさらに表示画像の質が高められる。
【0033】
CPU210及びシステムコントローラ211は、従来のWindows CE(登録商標)アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を用いての8ビットWAVファイルの記録及び再生をサポートするためにオーディオコントローラ224とも接続される。オーディオコントローラ224は、外部マイクロフォンジャック227を通して内部マイクロフォン226若しくは外部マイクロフォン(図示せず)からの入力信号の受け取りが可能である。オーディオコントローラ224は、スピーカー225に出力信号を提供する。オーディオコントローラ224は、外部スピーカー(例えば、テレビのスピーカー)に左側及び右側の出力信号(LEFT OUT及びRIGHT OUT)も提供し得る。この左側及び右側の出力信号はディスプレイコントローラ223からのSビデオ信号とも結びつけられ、それにより欧州の表示プロトコルである従来のSCART(Syndicat des Constructeurs d'Appareils Radio Recepteurs et Televiseurs)を提供する。説明している実施例では、ディスプレイコントローラ223及びオーディオコントローラ224は、ディスプレイ132と接続されている。
【0034】
チャネルベースネットワーク動作
図4は、本発明の実施例にしたがったチャネルベースネットワーク100によって実行される種々のシステム機能を示している単純化されたブロックダイアグラムである。特に、図4は、チャネルベースネットワーク100を確立し、アップデートするためにサーバー110及びセットトップボックス131によって実行される種々の機能を示している。サーバー110及びセットトップボックス131及び関連ハードウェアリソースのCPUによって実行される機能間の相互作用は概ね正確に示されているが、混乱を避けるためにいくらかの単純化がなされてい例えば、図4のユーザーID(USER ID)は、システムコントローラ(SYS CNTRLR)211を通る代わりに、スマートカード232から直接、セットトップボックス131のCPU210で実行される「AUTHORIZATION/VERSION CHECK」機能へと情報が進むように示されている。
【0035】
図4の上部を参照すると、サーバー110は入力ターミナル401(例えば、パーソナルコンピュータ若しくはワークステーション)、CPU412、チャネルテーブルデータベース414、ネットワークデータベース416、及びアップデートマネージャデータベース418を含む。サーバー110のハードウェア構成要素は、図示されているものと図示されていないものの両方とも、従来のものであり、当業者にはよく知られているものである。入力ターミナル401は、公知のデータ処理技術を用いてチャネルテーブルデータベース414及びネットワークデータベース416にそれぞれチャネルテーブルデータ及びユーザー/ターミナル情報を入力するために用いられる。説明された実施例では、チャネルテーブルデータはチャネルテーブルデータベース414に記憶される前に暗号化され、それによりセットトップボックス131へチャネルテーブル情報をダウンロードするために必要な時間量を最小化する(即ち、ダウンロードプロセスの際に暗号化がいちいち実行されないため)。チャネルテーブルデータベース414は、この方法で入力された1つ以上のマスターチャネルテーブルを記憶する。ネットワークデータベース416は、サービスを要求するユーザーの識別及び認証に用いられるユーザー及びターミナルの情報を記憶する。さらに、ネットワークデータベース416は、各ユーザーがEメール、チャット、及びその他の従来のネットワークユーザーが一般に利用可能なインターネットのアプリケーションに便利且つ安全にアクセスできるようなユーザーホームページ情報を所望に応じて記憶する。アップデータマネージャデータベース418は、ターミナル情報、現在のチャネルテーブルバージョンナンバー、及びその他のユーザーターミナルのアップデート手順の調整に用いられる情報を記憶する。
【0036】
図5(A)、5(B)、及び5(C)は、本発明の単純化された実施例にしたがった、チャネルテーブルデータベース414、ネットワークデータベース416、及びアップデートマネージャデータベース418に記憶されたデータを示している。
【0037】
図5(A)は、チャネルデータベース414に記憶されたデータフィールドを示すダイアグラムである。本発明を説明する目的で、チャネルテーブルデータベース414は、マスターチャネルテーブル112−Aを1つだけ記憶している。別の実施例では、チャネルテーブルデータベース414中に複数のマスターチャネルテーブルが記憶されてよい。図1に示されるチャネルテーブル112と同様、マスターチャネルテーブル112−Aはチャネルナンバー、インターネットサイトアドレス及びインターネットサイト名情報を含む。さらに、マスターチャネルテーブル112−Aは、該マスターチャネルテーブル112−Aにリストされた各インターネットサイトに存在する資料を分類若しくは識別するような1つ以上のデータフィールドを所望に応じて含む。例えば、最も右側の列に示されるように、映画産業で映画内容を評価するために用いられているのと同様な、親の指導コードが提供され、それによりユーザーターミナル管理者(即ち、親)は特定のユーザー(即ち、子供)の利用できるインターネットサイトの種類を制御することが可能となる。例えば、ユーザーターミナル管理者は、「PG」若しくは「G」と評価された全てのサイトへのアクセスを制限してもよい。別の実施例では、これらの親の指導コードは、スマートカード222(図3(B)参照)に記憶されたユーザー年齢データと組み合わせてサーバー110によって利用されてもよく、それにより特定の年齢グループに対して認証されるようなダウンロードされたチャネルテーブル情報を制限する。チャネルテーブルデータベース414に種々の付加的なデータフィールドが提供されてよいことが、当業者には理解されるであろう。
【0038】
図5(A)の下部で示されるように、公知のサービスに対応するチャネルナンバーがチャネルテーブルデータベース414中で同様のサービスを提供するようなサイトに割り当てられてよい。例えば、3桁のナンバー「411」が電話のディレクトリサービスを提供するようなインターネットサイトに割り当てられてよい。さらに、3桁のナンバー「911」が緊急の救急車サービスを提供するサイトに割り当てられてよい。同一出願人に譲渡されている特許出願第xx/xxx,xxx号[Attorney Docket CTV-004]で議論されているように、容易に思い出せるパターン(例えば、「111」、「123」、「999」)である3桁のナンバーは、これらのナンバーに割増の代価を支払うことに同意するインターネットサイトに割り当てられてよい。
【0039】
図5(B)は、ネットワークデータベース416に記憶されたデータフィールドを示したダイアグラムである。ネットワークデータベース416は主として、顧客/ユーザー情報(即ち、ユーザー名/PIN)、「ホーム」のユーザーターミナルシリアルナンバー、及びユーザーステータス情報を記憶するのに用いられる。以下により詳しく示されるように、「ホーム」ユーザーターミナル情報は、特定ユーザーが該特定ユーザー個人のチャネルテーブルを記憶しているユーザーターミナルからネットワークにアクセスしているかどうか、若しくは特定ユーザーが(例えば、ホテルで提供されている)別のユーザーターミナルの「ゲスト」であるかどうかを決定するのに用いられる。ユーザーステータス情報は、ユーザーが現在ネットワークへのアクセスが認証されているかどうか決定するのに用いられる。例えば、ユーザー「DAN DELAY」は、例えば、ユーザー料金の支払いの遅れ若しくは違法行為により期限終了となったアカウントを有していることが示される。
【0040】
主要な顧客/ユーザー情報に付け加えて、ネットワークデータベース416は、個々のチャネルベースネットワークに存在する特定の選択肢に関連した1つ以上のデータフィールドを所望に応じて記憶してもよい。例えば、個々のネットワークは、(ケーブルテレビのペイパービュー方式イベントと同様な)専用のインターネットサイトへのアクセスを提供するような1つ以上の「プレミアム」パッケージと共にインターネットの「標準」パッケージを提供してもよい。このモデルを用いると、個々のユーザーへとダウンロードされるマスターチャネルテーブル112−Aの数は、個々のユーザーに購入されたパッケージによって決定される。例えば、ユーザー「JOE JACK」は、スポーツ中心のインターネットサイトへのアクセスを提供するようなプレミアムパッケージを申し込んでよい。さらに、若いユーザーは、既定の子供用サイト及び/又は教育サイトだけをマスターチャネルテーブル112−Aからダウンロードすることが認証されるようにしてもよい。
【0041】
所望により、ユーザーホームページに関連するような構成の好み(configuration preferences)と関係する付加的な情報がネットワークデータベースに記憶されてもよい。例えば、図4の下部のディスプレイ132で示されるように、ユーザーページ情報は現在受け取っているEメールメッセージ、ストックされた書類情報、及びユーザーが特に興味を持っているローカルなニュースプロバイダへのリンクを含んでよい。
【0042】
ネットワークデータベース416に種々の付加的なデータフィールドが提供されてよいことが、当業者には理解されるであろう。
【0043】
図5(C)は、アップデータマネージャデータベース418に記憶されたデータフィールドを示したダイアグラムである。以下でさらに説明されるように、アップデートマネージャデータベース418は、チャネルベースネットワーク100へ接続しているユーザーターミナルへのアップデートされたチャネルテーブル情報のダウンロードの調整に用いられる。アップデートプロセスを容易にするために、アップデートマネージャデータベース418は、ユーザー及びターミナル情報(ネットワークベースデータベース416から共有され得る)、現在利用可能なチャネルテーブルバージョンのリスト、及びアップデートスケジュールを記憶する。現在のチャネルテーブルバージョン情報は、ユーザーターミナルがチャネルテーブルデータ112−Aの最新のアップデートバージョンを記憶しているかどうか決定する。アップデートスケジュール情報は、サーバー110に(例えば、数多くのアップデートプロセスが同時に要求することによる)負荷がかからないように、ネットワークに接続されている全てのユーザーターミナルのアップデートの調整に用いられる。実施例の1つでは、アップデートスケジュール情報は、ユーザーのグループにアップデートプロセスが実行され得るような一定の時間間隔を割り当て得る。アップデートマネージャデータベース418に種々の付加的なデータフィールドが提供されてよいことが、当業者には理解されるであろう。
【0044】
図4に戻ると、データのエントリに加えて、サーバー110はチャネルベースネットワーク100を保持し且つアップデートするようないくつかのネットワーク動作機能を自動的に実行する。サーバー110によって実行されるネットワーク動作機能は、ユーザーターミナル認証(AUTHORIZATION)、ダウンロード制御(DOWNLOAD CNTL)、アップデート制御(UPDATE CNTL)、バージョンチェック(VERSION CHECK)を含む。以下に詳細に説明されるように、CPU412は、サーバー110が中央位置からチャネルベースネットワーク100のユーザーターミナルを制御(認証)及びアップデートするような、ターミナル認証機能及びダウンロード制御機能を自動的に(即ち、ユーザーの関与なしに)実行し、それによりユーザーは単に自分のターミナルの電源を入れ、テレビの操作と同様の方法で所望のインターネットに接続することが可能となる。さらに、CPU412は、一般に存在するインターネットのサービスプロバイダによって提供されるような機能と同様の、ユーザーホームページのホスト機能を実行する。
【0045】
図6は、本発明の実施例にしたがったサーバー110によって実行される主たるネットワーク動作機能を示すような単純化された状態ダイアグラムである。特に、図6に含まれる主たるネットワーク動作機能は、ユーザー/ターミナル入力動作、チャネルテーブルデータアップデート動作、及びチャネルベースネットワーク100のユーザーターミナルとのサーバー−ターミナル間通信である。
【0046】
図6の最も左側の列を参照すると、新しい若しくはアップデートされたユーザー及び/又はターミナル情報が入力ターミナル401(図4)を介してサーバー110に入力される(ステップ610)と、ユーザー/ターミナル情報入力動作が開始される。新しい/アップデートされた情報がネットワークデータベース416に記憶される(ステップ615)。図5(B)を参照すると、新しいユーザー/ターミナルデータが入力されたとき、このステップには、例えばユーザー名(例えば、JOE JACK)、顧客名(例えば、CUSTOMER 2)、及び新規ユーザーが「レジデント」ユーザーとなるユーザーターミナル(例えば、TERMINAL 2)によって識別されるような新しいレコードの作成が含まれる。ユーザーによって要求されたチャネルテーブルパッケージ(例えば、SPORTS)、及び申し込みステータス(例えば、CURRENT)を含むような新規ユーザーに関する別の情報もネットワークデータベース416に記憶される。図6に戻ると、新しいデータが入力された後、新規ユーザーに対しての新規レコードを含むためにアップデートマネージャデータベース418がアップデートされる。図5(C)を参照すると、このプロセスはターミナル及びユーザー識別データ、及びチャネルテーブルデータベース414中に記憶されるマスターチャネルテーブルのバージョンナンバーの入力が含まれる。例えば、ユーザーJOE JOCKによってSPORTSチャネルの種類が申し込まれ、マスターチャネルテーブル414のある部分が指定されたと仮定すると、現在のチャネルテーブルバージョンのTERMINAL 2へのダウンロードが利用可能であることを示すような、バージョンナンバー(例えば、SPORTS 013)をアップデートマネージャデータベース418中のJOE JACKレコードに記憶する。さらに、サーバー110によって生成された既定のアップデートポリシーにしたがってアップデートスケジュールコードが提供される。図6の参照に戻ると、ステップ620の後、サーバー110は次にさらなる機能の要求を待つようなアイドル状態に戻る。
【0047】
さて、図6の中央の列を参照すると、新規の若しくはアップデートされたチャネルテーブルデータが入力ターミナル401(図4)を介してサーバー110中に入力される(ステップ630)とチャネルテーブルアップデート動作が開始される。図5を参照して上記で説明したように、チャネルテーブルアップデート動作は通常、選択したチャネルナンバーがインターネットサイトに割り当てられた後に実行され、関連するインターネットのアドレス及びこのインターネットサイトに対応するサイト名の入力を含んでいる。実施例の1つでは、チャネルテーブルデータベース414に記憶される(ステップ640)前に、全てのチャネルテーブルデータが暗号化される(ステップ635)。暗号化プロセス(ステップ650)は132ビット若しくはそれより大きい暗号化方法を用いて実行されることに留意されたい。代替的な実施例では、チャネルテーブルデータは、暗号化されていない形態で記憶され、暗号化はユーザーターミナルへのダウンロードの際に実行され得る(しかしながら、この実施例はダウンロード手順を遅らせるかもしれない)。次に、アップデートされたチャネルテーブル情報のユーザーターミナルへのダウンロードをスケジュールするようなアップデートポリシーが生成される(ステップ645)。最後に、新しいチャネルテーブルバージョンナンバーとアップデートスケジュール情報との両方を含むためにアップデートマネージャデータベース418が修正される(ステップ650)。ユーザーターミナルで利用されているアプリケーションソフトウェアとオペーレーティングシステムソフトウェアとのアップグレードは、チャネルテーブルのアップデートと同様に実行されることに留意されたい。次にサーバー110は、さらなる機能の要求を待つようなアイドル状態に戻る。
【0048】
図6の最も右側の列を参照すると、サーバー−ターミナル間の通信がユーザーターミナルからの送信されたサービス要求に応答して開始されている(ステップ660)。これらの要求に応答してサーバー110により実行された機能は、認証及びバージョンチェック手順(ステップ665)から開始する。もしユーザー及びターミナルがサーバー110によって認証されていて、さらにもしユーザーターミナルによるものよりチャネルテーブルデータベース414に記憶されているチャネルテーブルバージョンがより最近のものであれば、要求ユーザーターミナルに認証コード及びアップデート利用可能コードが送信される。これらのコードに応答して、ユーザーターミナルは自動的にチャネルテーブルダウンロード要求をする(ステップ670)。この要求に応答して、要求ユーザーターミナルに認証され、暗号化されたチャネルテーブルデータがチャネルテーブルデータベース414からユーザーターミナルへとダウンロードされる(ステップ675)。最後に、アップデートマネージャデータベース418はユーザーターミナルがアップデートされたことを記録するために修正される(ステップ680)。次に、サーバー110はさらなる機能の要求を待つようなアイドル状態に戻る。
【0049】
さて、図4の下部を参照すると、セットトップボックス131に記憶されたアプリケーションソフトウェア及びオペレーティングシステムソフトウェアが、ターミナル−サーバー間通信(即ち、認証、バージョンチェック、及びダウンロード制御)、ダウンロードされたチャネルテーブルデータの暗号化、及びターミナル−サイト間通信(即ち、サーバー110をホストとするようなインターネットサイト及びユーザーホームページの対話)を生じさせるようなインターフェース動作を実行するためにCPU210によって利用される。認証機能は、サーバー110によって実行されるような対応する機能と関連して動作し、それにより、認証されたユーザー及びターミナルに対してターミナル動作を有効化するために用いられる認証コードをダウンロードすることによってのチャネルベースネットワーク100に渡る中央制御を可能とする。セットトップボックス131によって実行されるダウンロード制御機能はネットワーク通信の当業者によく知られている。暗号化/解読は、チャネルテーブル情報の「略奪(pirating)」を防ぐために用いられるのが好ましい。
【0050】
図7〜9は、本発明の実施例にしたがった、ユーザーターミナルのセッション中に実行される方法のステップを示したダイアグラムである。ユーザーターミナルのセッションは通常、開始フェーズ(図7、8(A)、及び8(B))及びインターフェースフェーズ(図9)を含む。セットトップボックス131で実行される、顧客サービスでの対話(以下で説明される)以外の全ての機能は自動的に行われることに留意されたい。すなわち、開始フェーズ中の全てのターミナル−サーバー間通信及びサーバー−ターミナル間通信はユーザーの関与なしに実行される。ユーザーインターフェース動作中(即ち、開始フェーズ完了後)、ユーザーはチャネルナンバーを入力し、チャネルナンバーを入力するか若しくはユーザーの入力装置133(図2参照)上に提供された数字のキーパッド204、ファンクションキー205、及びジョイスティック206を用いて表示されたサイトの機能と相互作用することによって、チャネルベースネットワーク上に提供されたインターネットサイト及びユーザーホームページと対話する。それゆえに、ユーザーがユーザーターミナルの中へスマートカードを挿入することによりユーザーターミナルセッションを開始し、次にユーザーターミナルが初期化されたらすぐに選択したチャネルナンバーを入力することだけが必要という点で、ユーザーターミナル130−Aは概ねテレビに似ている。
【0051】
図7,8(A)、及び図8(B)は、ユーザーターミナルセッションのフェーズを初期化する際のサーバー110及びセットトップボックス131の間のデータ送信のフローダイアグラムを示したものである。この初期化フェーズは図6(即ち、ステップ660〜ステップ680)に示されるサーバー110によって実行されるサーバー−ターミナル間通信機能に対応し、図6,7,8(A)及び8(B)中の対応するステップは類似の参照のナンバーによって識別される。開始フェーズは、図7に示される認証及び図8(A)及び8(B)に代替実施例として示されているようなSDRAM218中にチャネルテーブルをロードするプロセスとの概ね2つの部分に分けられる。サーバー110によって実行された動作は各図の左側に示されており、セットトップボックス131によって実行された動作は各図の右側に示されていることに留意されたい。
【0052】
図7は、本発明の実施例の1つにしたがった、セットトップボックス131及びサーバー110が実行する認証プロセスを図示したフローダイアグラムを示している。図7の上部右側を参照すると、セットトップボックス131は、スマートカード232のソケット215への挿入を検出することにより、ユーザーの存在を検出し、初期化プロセスを開始する(ステップ705)。割込みスイッチ214は、スマートカード232のソケット215への挿入によって物理的に作動する。結果として、割込みスイッチ214は、システムコントローラ211へ割込み信号を送信し、次にそこからCPU210に通知する。それに応答して、CPU210はSDRAM218をクリア(消去)し(ステップ710)、通信ポート217を用いてサーバー110にサービス要求メッセージを送信することによりユーザー認証プロセスを開始する(ステップ715)。
【0053】
図7の左側を参照すると、サーバー110は認証チェックを実行(ステップ665−1)することによりセットトップボックス131から送信されたサービス要求に応答している。最初に、サーバー110はユーザー及びターミナル情報に対しての要求を送信し(ステップ730)、次に挿入しているスマートカードからのユーザー識別情報(例えば、顧客識別ナンバー331、ユーザーPIN332、及び年齢識別子336)や要求ターミナルのアセットマネージャフラッシュメモリからのターミナル識別情報(例えば、ボックスシリアルナンバー342(図3(C)のアセットマネージャフラッシュ222を参照))を受け取る。次に、サーバー110は、サービスを要求しているターミナルから送信された情報が有効な顧客アカウントと同一であるか決定する(ステップ730)。このステップは、送信された顧客識別情報及びターミナル情報と、ネットワークデータベース416に記憶されている対応する情報との比較を含む。もし、顧客アカウントが有効でなかったら(例えば、顧客がネットワークにアクセスするための必要な定期的な料金を払っていない)、若しくは送信するセットトップボックス131のシリアルナンバーが有効でなかった場合、サーバー110は次にセットトップボックス110に顧客サービスURLを送信し、それによりサービスを要求するターミナルによって顧客サービスURLが自動的に接続され(ステップ760)、ユーザーターミナルによって表示される(ステップ765、図7の下部右側を参照)。実施例の1つでは、顧客サービスサイトはサービス要求を拒否した理由(例えば、料金未納のアカウントや未認証のユーザーターミナルである)に関する情報を送信する。顧客サービスサイトは、さらに何らかの質問があった場合に顧客が電話すべき電話ナンバーも提供する。以下に説明していくように、サーバー110の認証コードの送信の失敗により、チャネルテーブルがSDRAM218にロードされることを防ぎ、それによりサーバー110は各ユーザーターミナルセッションの開始時にチャネルベースネットワークの各ユーザーターミナルを遠隔的に使用可能にする。サーバー110が有効な顧客アカウントであると確認した場合は、制御は次にステップ730からステップ735へと進んで行く。次に、サーバー110は、挿入されたスマートカードがサービスを要求するターミナルのレジデントユーザーと同一であるか、若しくはゲストユーザーであるかを決定する(ステップ735)。実施例の1つでは、この決定はユーザー識別情報(例えば、挿入されたスマートカードからの顧客ナンバー若しくはユーザーPIN)と、ネットワークデータベース416中にホームターミナルナンバー情報が記憶されているような要求ターミナルから受け取ったターミナル情報(例えば、アセットマネージャフラッシュからのボックスシリアルナンバー)とを比較することにより実行される。もし、ゲストユーザーが検出された場合(即ち、受け取ったユーザー識別情報及びターミナル識別情報がそのユーザーに対してのホームターミナルナンバーと合致しない;ステップ735の分岐でのYES)、サーバー110は次に要求ターミナルへゲスト認証コードを送信する(ステップ740)。逆に、レジデントユーザーが検出された場合(即ち、受け取ったユーザー及びターミナル識別情報がそのユーザーに対してのホームターミナルナンバーと合致する;ステップ735の分岐でのNO)、サーバー110は次に要求ターミナルへレジデントユーザー認証コードを送信する(ステップ745−1)。
【0054】
図7の右側に戻って、サーバー110へユーザー識別情報及びターミナル識別情報を送信した(ステップ725)後に、セットトップボックス131はサーバー110からの認証コードを受信すべく待機する。実施例の1つでは、サーバー110からゲストの認証コードを受信した場合(ステップ750)、セットトップボックスは次にゲストを認証するか決定する。この決定プロセスは、セットボックス131のオーナーによって制御されている情報若しくは予めセットされているフラグのチェックを含み、それによりこのオーナーがゲストユーザーのアクセスを拒否することを可能にする。別の実施例では、このゲスト認証決定プロセスはサービス要求(ステップ715)の前に実行し得る。ゲストを認証しない場合(ステップ750からの分岐がNO)、次にユーザーターミナルはサーバー110(ステップ760、図7の下部左側を参照)をホストとして、ユーザーターミナルによって表示する顧客サービスサイトに接続する(ステップ765)。ゲストを認証する場合(ステップ750からの分岐がYESの場合、若しくはサーバー110よりレジデントユーザー認証コードを受け取った場合(ステップ745−1)、次にセットトップボックス131はSDRAM218中に認証チャネルテーブルを記憶することによって初期化プロセスを完了し(ステップ800、以下に図8(A)及び8(B)を参照して説明)、次にユーザーインタフェースフェーズに入る(ステップ900、下記に図9を参照して説明)。
【0055】
図8(A)及び8(B)は、代替的な実施例にしたがった、SDRAM218中にチャネルテーブルをロード(記憶)するプロセスを示すフローダイアグラムである。特に図8(A)はSDRAM218(図4参照)中にロードされる前にチャネルテーブルをチャネルテーブルフラッシュにダウンロードするチャネルテーブルロードプロセスを示している。別法で、図8(B)は、チャネルテーブルが直接SDRAM218中にダウンロードされ、次にチャネルテーブルフラッシュ219にコピーされるようなチャネルテーブルロードプロセスを示している。両方の実施例で、ロードプロセスの際に実行されるステップのいくつかと、認証プロセス(図7参照)の際に実行されるステップのいくつかとが重なっており、それゆえに類似の参照のナンバーで識別されている。
【0056】
図7を簡潔に参照すると、セットトップボックス131は、ユーザー及びターミナル情報とともに、チャネルテーブルバージョンナンバーをサーバー110に送信していることに留意されたい(ステップ725)。このチャネルテーブルバージョンナンバーは、ユーザー(ユーザーはレジデントユーザーと仮定)に対してチャネルテーブルフラッシュ219に記憶したチャネルテーブルの最新バージョンを示している。
【0057】
さて、図8(A)の左側を参照すると、SDRAM218中にチャネルテーブルをロード(記憶)するプロセスは、サーバー110によって実行されるバージョンチェック手順によって開始される(ステップ645−2)。実施例の1つでは、このバージョンチェック手順は認証フェーズでレジデントユーザーが確認された(即ち、ステップ735の分岐のNO、図7を参照)後で、認証コードの送信(図745−1、図7)の前に実行される。このバージョンチェック手順は、セットトップボックス131から送信されたチャネルテーブルバージョンナンバーと、サービスを要求するレジデントユーザーに対してのアップデートマネージャデータベース418(図5(C)参照)に記憶されている現在のチャネルテーブルバージョンナンバーとの比較(ステップ737)を含む。実施例の1つでは、UPDATE AVAILABLEコードは、セットトップボックス131中に記憶されているチャネルテーブルがサーバー110によって記憶されている現在(マスター)のチャネルテーブルと異なる場合に第1の値(例えば1)が割り当てられ(ステップ737N)、そしてセットトップボックス131中に記憶されているチャネルテーブルがサーバー110によって記憶されている現在(マスター)のチャネルテーブルと同じ場合に第2の値(例えば0)が割り当てられる(ステップ737Y)。次にこのUPDATE AVAILABLEコードは要求ユーザーターミナルのセットトップボックス131に送信される(ステップ745−2)。UPDATE AVAILABLEコードの送信は、レジデントユーザーの認証コードの送信と同時であってもよいことに留意されたい(図7のステップ745−1参照)。続いて、要求ターミナルからチャネルテーブルダウンロード要求を受け取った場合(ステップ670)、要求されたチャネルテーブルはターミナルに送信され(ステップ675)、次にアップデートマネージャデータベース418が上述した方法で修正される(ステップ680)。アップデートマネージャデータベース418が修正された後、サーバー110は図6に示されるようにアイドル状態になる。
【0058】
さて、図8(A)の右側を参照すると、SDRAM218中にチャネルテーブルをロードするプロセスは、サーバー110から受け取ったUPDATE AVAILABLEコードを解読することで開始する(ステップ810)。このステップはレジデントユーザーに対してだけ実行されることに留意されたい。利用可能なアップデートがない場合(ステップ810の分岐のNO)、セットトップボックス131は次に要求ユーザーチャネルテーブルをチャネルテーブルフラッシュ219からSDRAM218中へとコピーし(ステップ860)、ユーザーインタフェース動作を開始する(ステップ900)。アップデートが利用可能な場合(ステップ810の分岐のYES)、若しくはセットトップボックス131によってゲストユーザーが認証された場合(ステップ750の分岐のYES、図7参照)、次にセットトップボックス131は現在のチャネルテーブルデータをダウンロードするための要求を送信する(ステップ820)。要求された特定のチャネルテーブルデータは、挿入されたスマートカード上及びネットワークデータベース416中に記憶されているユーザー識別情報によって決定され、それによりユーザーは未認証のチャネルテーブルデータにアクセスできないようになっていることに留意されたい。説明された実施例では、要求ユーザーがゲストユーザーの場合(ステップ830の分岐のNO)、ダウンロードされたチャネルテーブル情報は次に直接SDRAM218中に記憶される(ステップ840)。逆に、要求ユーザーがレジデントユーザーの場合(ステップ830の分岐のYES)、ダウンロードされたチャネルテーブル情報はチャネルテーブルフラッシュ219に記憶され(ステップ850)、次にSDRAM218中にコピーされる(ステップ860)。チャネルテーブルがSDRAM218中に記憶された後、セットトップボックス131は以下に説明されるユーザーインタフェースフェーズに入る(ステップ900)。
【0059】
図8(B)は、本発明の代替的な実施例にしたがったチャネルテーブルのロードプロセスを示している。図8(A)で示されている実施例で利用されているプロセスのステップと同一のプロセスのステップは、参照のナンバーを同一にしてあり、これらのステップの説明は、簡潔化のために省略している。
【0060】
図8(B)の右側を参照すると、第2の実施例にしたがって、チャネルテーブルフラッシュ219がサービスを要求するレジデントユーザーのための現在のチャネルテーブルを記憶しているということを、サーバー110から受け取ったUPDATE AVAILABLEコードが示している場合(ステップ810の分岐のNO)、次にチャネルテーブルはチャネルテーブルフラッシュ219からSDRAM218中にコピーされ(ステップ815)、さらに次にユーザーインタフェース動作が初期化される(ステップ900)。逆に、アップデートが利用可能な場合(ステップ810の分岐のYES)、若しくはゲストユーザーがセットトップボックス131によって認証された場合(ステップ750の分岐のYES、図7参照)、次にセットトップボックス131は現在のチャネルテーブルデータをダウンロードするように要求を送信する(ステップ820)。第2の実施例では、ダウンロードされたチャネルテーブル情報はSDRAM218中に直接記憶される(ステップ835)。続いて、要求ユーザーがレジデントユーザーの場合(ステップ845の分岐のYES)、ダウンロードされたチャネルテーブルは次にチャネルテーブルフラッシュ219の該ユーザー部分にコピーされる(ステップ855)。このコピープロセスはセッション中のいつ行われてもよい(即ち、図8(B)から分かるように必ずしもユーザーインタフェース動作が開始される前ではない)。説明された実施例では、コピープロセス(ステップ855)の後、若しくは要求ユーザーがゲストであれば(ステップ845の分岐のNO)、ユーザーインタフェース動作(ステップ900)が開始される。別の実施例では、セッション中にコピープロセスはいつでも起こり得る(即ち、図8(B)から分かるように必ずしもユーザーインタフェース動作が開始される前ではない)。
【0061】
図9は、本発明の実施例の1つにしたがったセットトップボックス131(図2参照)のCPU210及びシステムコントローラ211によって実行されるユーザーインタフェースフェーズ900を示す単純化した状態図である。上述した通り、チャネルテーブルがSDRAM218中にロード(記憶)された後にユーザーインタフェースフェーズ900は実行される(セットトップボックス131はこの条件を満たしていない場合、動作できない)。
【0062】
図9の左側を参照すると、説明された実施例では、ユーザーインタフェース動作は挿入されたスマートカード上に記憶されたホームページURLをセットトップボックス131から送信することにより開始し、サーバー110からダウンロードされたホームページ情報を受け取って表示し(ステップ910)、次にアイドル(即ち、図9上部に渡った水平線で示されるような)モードに入る。このホームページサイトもセッション中のいつでも、入力装置133(図2参照)上のHOMEファンクションキーを押下する(ステップ920)ことによって、アクセスすることが可能である。次に入力装置133(図2参照)上の種々の入力キーを用いてHOMEページ操作が実行される。図9ではユーザーのホームページにアクセスすることでユーザーインタフェース動作が開始されるが、代替的な実施例での開始として、SDRAM218中に記憶されたチャネルテーブルの規定部分のサイト名(即ち、予め選択された「お気に入り」サイト)及びチャネルナンバーの表示を含んでもよい。
【0063】
ユーザーインタフェース動作が初期化された後、ユーザーには付加的なインターネットのサイトにアクセスするためのいくつかの選択肢がある。例えば、ユーザーはリモート202に配置された「MENU」ファンクションキーを押下(ステップ930)してもよく、それによってCPU210にSDRAM218中に記憶されたチャネルテーブルからのサイト名(URLではない)及びチャネルナンバーを表示させる(ステップ935)。メニューは共通の特性(例えば、オンラインストア)によって分類されたインターネットサイトに関するグループ、若しくは単に利用可能なチャンネルナンバー及び関連するインターネットサイト名のリストを含んでもよい。ユーザーは、リモート202上のジョイスティック206を用いてインターネットのサイト名を選択する(即ち、カーソルの位置を決め、ジョイスティックと結合しているボタンを押下(クリック)する)(ステップ940)こと、リモート202上の数字キーパッド204を用いて3桁のチャネルナンバーを入力する(ステップ942)こと、若しくは電話のスピードダイアルボタンと同様の方法で動作するようなあらかじめ割り当てられている「サイト」キーを押下すること(ステップ946)のどれか1つかにより、インターネットのサイトに入ることができる。これらの方法のいずれかを用いてチャネルコードが入力されると、CPU210は対応するインターネットアドレス(URL)をSDRAM218中に記憶されているチャネルテーブルから読み込み且つ送信し、選択されたインターネットサイトから受け取ったインターネットサイト情報をダウンロードする。
【0064】
あるいは、ユーザーが記憶しているチャネルナンバーを単純に入力し、それによりメニュー情報を表示せずに、選択したインターネットサイトにアクセスしてもよい。例えば、ユーザーはチャネルナンバー「010」をリモート202の数字キーパッド204上に入力してもよく、それによりCPU210は、SDRAM218中のチャネルナンバー「010」に対応するURL(即ち、www.XYZN.com)を検索且つ送信し、それにより、ユーザーが直ちに「XYZ News」サイトにアクセスできるようにする。この特性により、プルダウン表示を用いてインターネットサイトにアクセスするような従来のネットワークに勝るようなキーの利点を提供する。即ち、そのようなプルダウン表示で多数のインターネットサイトが記憶されると、選択したインターネットサイトにアクセスする前に、対応するサイト名若しくはアイコンへの位置付け及び強調表示という時間のかかる作業を実行しなければならない。対照的に、好きなテレビ局への位置付け同様に、本発明は記憶しているチャネルナンバーのユーザーの入力を可能にし、それによりプルダウン表示を操作せずに直ちに選択されたインターネットサイトに接続する。
【0065】
チャネルナンバーを用いるインターネットサイトへの接続に加えて、ユーザーは数字キーパッド若しくは204ファンクションキー205を用いて(ステップ950及びステップ955)、選択したインターネットサイトでサポートされている何らかの方法による該インターネットサイトとの対話が可能である。同様に、インターネットサイトによってサポートされているジョイスティック機能の命令(即ち、購入するための製品を選択すべくカーソルの位置を決定する)はチャネル選択とは区別され(ステップ944)、次に実行される(ステップ955)。検索及びテレビ機能で通常用いられる別の機能に対応させるために、リモート202上に別のファンクションキーが提供されてもよい。そのようなボタンの例としては、"BACK"及び"FORWARD"(即ち、過去のサイトに戻る)や、(数字でナンバー付けされた次のインターネットサイトにアクセスするための)"CHANNEL UP"及び"CHANNEL DOWN"がある。
【0066】
ワイヤレスキーボード203は、リモート202と同様の方法で機能する。即ち、ユーザーはキーボード上の数字キーを用いてチャネルナンバーを入力し得る。同様に、キーボード203上にサイトキーが提供され得る。さらに、ユーザーは、例えば、ユーザーのホームページによって提供されたE-メール機能に関連するテキストメッセージを入力するためにワイヤレスキーボード203を使用し得る。
【0067】
ユーザーはセッションが完了すると、スマートカード232を取り外す(ステップ960)。スマートカード232の物理的な取外しは、割込みスイッチ214を再び作動させ、それによりシステムコントローラ211を介してCPU210へ割込み信号が送信される。実施例の1つでは、CPU210は、スマートカードが検出されない場合、入力装置133から受け取る全ての信号を無視する(不能にする)(ステップ970)。別の実施例では、CPU210は、スマートカードの取外しによってSDRAM218を消去してもよく、それによりSDRAM218に以前に記憶されたチャネルテーブル情報を消去する。
【0068】
説明されたチャネルベースのネットワークに別の修正をすることも可能である。例えば、図1にユーザーターミナル130−Cによって示されているように、上述したユーザーターミナルの機能のいくつか若しくは全てを実行するために、図2に示されているようなハードウェア及びソフトウェアの構成要素とは異なるものを利用した携帯「web」電話が製造されてもよい。さらに、ユーザーターミナル130−A(上記)のコストがかかり、また単純化の利点が減少するが、本発明のユーザーターミナル機能はWindows95(登録商標)のような高レベルのオペレーティングシステムを搭載したパーソナルコンピュータで実行され得る。即ち、本発明は本明細書中の請求項によってのみ制限される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネルベースネットワークのユーザーターミナルであって、
それぞれ、対応するインターネットアドレス及び対応するインターネットサイト名に関連付けられた複数のチャネルナンバーを有するチャネルテーブルを記憶するべく構成されたメモリ回路と、
選択されたチャネルナンバーを入力するための入力装置と、
前記メモリ回路から、前記選択されたチャネルナンバーに対応する前記インターネットアドレスを読み出し、前記選択されたチャネルナンバーに関連付けられた前記インターネットアドレスによりアドレスされた選択されたインターネットサイトに前記ユーザーターミナルを接続するための手段とを備えていることを特徴とするユーザーターミナル。
【請求項2】
前記メモリ回路が、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)を含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項3】
前記メモリ回路がフラッシュメモリを含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項4】
前記フラッシュメモリが、第1のチャネルテーブルを記憶するための第1の部分と、第2のチャネルテーブルを記憶するための第2の部分とを有することを特徴とする請求項3に記載のユーザーターミナル。
【請求項5】
前記チャネルテーブルに記憶された前記各インターネットアドレスが対応する親ガイドコードを含み、所定数値を有する親ガイドコードに対応するインターネットアドレスの発信を阻止するための手段を含むプロセッサを備えていることを特徴とする請求項3に記載のユーザーターミナル。
【請求項6】
前記チャネルテーブルに記憶された前記各インターネットサイト名が、対応するお気に入りサイトコードを含み、所定値を有するお気に入りサイトコードに対応するインターネットサイト名のグループを表示装置上にリストするための手段を備えたプロセッサを更に有することを特徴とする請求項3に記載のユーザーターミナル。
【請求項7】
前記メモリ回路に記憶された前記複数のチャネルナンバー及び対応するインターネットサイト名を表示するための表示装置を更に有することを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項8】
前記表示装置がテレビ受像器を含むことを特徴とする請求項7に記載のユーザーターミナル。
【請求項9】
前記読み出し手段が、
インターネットに対して信号を発信し且つインターネットから信号を受け取るべく構成された通信回路と、
前記入力装置から選択されたチャネルナンバーを受け取るための制御ユニットと、
前記メモリ回路から前記選択されたチャネルナンバーに対応する前記インターネットアドレスを読み出し、前記対応するインターネットアドレスを前記通信回路を介してインターネットに発信するべく構成されたプロセッサとを有することを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項10】
前記制御ユニットが、システムコントローラと、PS2インタフェースポートを介して前記システムコントローラに接続されたマイクロコントローラとを有することを特徴とする請求項9に記載のユーザーターミナル。
【請求項11】
前記制御ユニットが更に、前記マイクロコントローラに接続された赤外線検出器を含み、前記入力装置が、前記赤外線検出器に向けて赤外線信号を発信するための手段を含むことを特徴とする請求項10に記載のユーザーターミナル。
【請求項12】
前記入力装置がテンキーパッド、1つ又は複数の専用ファンクションキー及びジョイスティックを含むことを特徴とする請求項11に記載のユーザーターミナル。
【請求項13】
前記入力装置が、リモコンユニットとして構成されていることを特徴とする請求項12に記載ユーザーターミナル。
【請求項14】
前記入力装置が通常のキーボードを含むことを特徴とする請求項12に記載のユーザーターミナル。
【請求項15】
スマートカードソケットと、前記システムコントローラと前記スマートカードソケットとの間に接続されたインタラプトスイッチとを更に有することを特徴とする請求項8に記載のユーザーターミナル。
【請求項16】
前記ユーザーターミナルのシリアルナンバーを記憶し、前記メモリ回路に記憶された前記チャネルテーブルのバージョンナンバーを記憶するためのアセットマネージャメモリを更に有することを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項17】
前記ユーザーターミナルがテレビ受像器に接続されたセットトップボックスを含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項18】
前記ターミナルがパソコンを含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項19】
前記ユーザーターミナルが携帯電話を含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項20】
前記ユーザーターミナルがPDAを含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項21】
インターネットに接続されたチャネルベースネットワークのユーザーターミナルであって、
それぞれ対応するインターネットアドレス及び対応するインターネットサイト名を有する複数のチャネルナンバーを含む第1のチャネルテーブルを記憶するための不揮発性メモリ回路と、
揮発性メモリ回路と、
入力装置と、
前記入力装置からユーザーにより入力された選択されたチャネルナンバーを受け取るための制御ユニットと、
前記不揮発性メモリ回路から前記揮発性メモリ回路に前記第1のチャネルテーブルを選択的にコピーし、前記揮発性メモリ回路から前記選択されたチャネルナンバーに対応する前記インターネットアドレスを読み出し、前記通信回路を介して前記対応するインターネットアドレスをインターネットに向けて発信するための手段とを有することにより、前記ユーザーターミナルを、前記対応するインターネットアドレスによりアドレスされた選択されたインターネットサイトに接続するようにしたことを特徴とするユーザーターミナル。
【請求項22】
前記不揮発性メモリ回路がフラッシュメモリからなり、前記揮発性メモリがSDRAMからなることを特徴とする請求項20に記載のユーザーターミナル。
【請求項23】
インターネットから第2のチャネルテーブルをダウンロードするための通信回路と、
レジデントユーザーおよびゲストユーザーの一方を検出するための手段と、
レジデントユーザーが検出された時には前記不揮発性メモリ回路に前記ダウンロードされた前記第2のチャネルテーブルを記憶し、前記ゲストユーザーが検出された時には前記揮発性メモリに前記ダウンロードされた前記第2のチャネルテーブルを記憶するための手段とを有し、
レジデントユーザーが検出された時には、前記選択的にコピーを行うための手段が、前記第2のチャネルテーブルを、前記揮発性メモリ回路に記憶した後に前記揮発性メモリにコピーすることを特徴とする請求項20に記載のユーザーターミナル。
【請求項24】
前記検出手段が、システムコントローラと、スマートカードソケットと、前記スマートカードソケットと前記システムコントローラとの間に接続されたインタラプトスイッチとを有することを特徴とする請求項23に記載のユーザーターミナル。
【請求項25】
前記インタラプトスイッチから発信されたインタラプト制御信号に応答して前記揮発性メモリを消去するための手段を更に有することを特徴とする請求項24に記載のユーザーターミナル。
【請求項26】
インターネットに接続された、インターネットアドレスを有するインターネットサイト及びシステムサーバーを含むチャネルベースネットワークのユーザーターミナルであって、
対応するインターネットアドレス及び対応するインターネットサイト名に関連付けられた複数のチャネルナンバーを有し、第1のチャネルナンバーが、インターネットサイトのインターネットアドレス及び前記インターネットサイトを表すインターネット名に関連付けられているようなチャネルテーブルを、インターネットを介して前記システムサーバーからダウンロードするための手段と、
前記第1のチャネルナンバーがユーザーにより入力された時に、前記ダウンロードされたチャネルテーブルから前記インターネットアドレスをインターネット上に発信するための手段とを有することにより、前記ユーザーターミナルを前記インターネットサイトに接続するようにしたことを特徴とするユーザーターミナル。
【請求項27】
スマートカードからのユーザー情報及びアセットマネージャメモリからのターミナル情報をインターネットを介して前記システムサーバーに発信し、前記ユーザーがターミナルを使用することが許可されていることを示す認証コードを前記システムサーバーから受け取るための手段とを更に有することを特徴とする請求項26に記載のユーザーターミナル。
【請求項28】
更に、不揮発性メモリ回路と、
揮発性メモリ回路と、
許可されたユーザーがレジデントユーザーであるか或いはゲストユーザーであるかを検出するための手段と、
前記ユーザーがレジデントユーザーである場合には前記ダウンロードされたチャネルテーブルを不揮発性メモリ回路に記憶し、前記ユーザーがゲストユーザーである場合には前記ダウンロードされたチャネルテーブルを前記揮発性メモリに記憶するための手段とを有することを特徴とする請求項27に記載のユーザーターミナル。
【請求項29】
チャネルベースネットワークに於いてユーザーターミナルを使用するための方法であって、
前記ユーザーターミナルが不揮発性メモリ回路及び揮発性メモリ回路を有し、前記不揮発性メモリ回路が、複数のチャネルナンバー、対応するインターネットアドレス及び対応するインターネットサイト名を含むユーザーチャネルテーブルを記憶するべく構成されており、当該方法が、
ユーザーの存在を検出する過程と、
前記ユーザーがレジデントユーザー或いはゲストユーザーであるかを判定する過程と、
前記ユーザーがレジデントユーザーであると判定された時にのみユーザーチャネルテーブルを前記不揮発性メモリから前記揮発性メモリにコピーする過程を有することを特徴とする方法。
【請求項30】
前記検出過程が、スマートカードがスマートカードソケットに挿入されたことを示すために、前記スマートカードソケットに接続されたインタラプトスイッチからのインタラプト信号を受け取る過程を含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記検出過程の後であって前記判定過程の前に、前記揮発性メモリを消去する過程を更に含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記判定過程の後であって前記コピー過程の前に、インターネットから前記ユーザーチャネルテーブルを前記不揮発性メモリにダウンロードする過程を更に含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項33】
システムサーバーを含むチャネルベースネットワークに於いてユーザーターミナルを使用するための方法であって、
前記システムサーバーが、マスターチャネルテーブルを記憶するためのチャネルテーブルデータベースを有し、ユーザーターミナルが、ユーザーチャネルテーブルを記憶するための不揮発性メモリ回路を有し、前記マスターチャネルテーブル及び前記ユーザーチャネルテーブルのそれぞれが、複数のチャネルナンバー、対応するインターネットアドレス及び対応するインターネットサイト名を有し、当該方法が、
前記マスターチャネルテーブルが前記ユーザーチャネルテーブルと異なるかを判定する過程と、
前記マスターチャネルテーブルが前記ユーザーチャネルテーブルと異なる場合には前記システムサーバーから前記マスターチャネルテーブルをダウンロードする過程と、
前記マスターチャネルテーブルを前記不揮発性メモリに記憶することにより、前記ユーザーチャネルテーブルを前記マスターチャネルテーブルにより置換する過程とを有することを特徴とする方法。
【請求項34】
前記判定過程が、
前記ユーザーチャネルテーブルに対応するバージョンナンバーを前記システムサーバーに発信する過程と、
前記ユーザーチャネルテーブルが前記マスターチャネルテーブルとは異なることを示すアップデート利用可能信号を前記システムサーバーから受け取る過程とを有することを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記ダウンロード過程が、前記システムサーバーに対してリクエストを発信する過程と、前記システムサーバーから発信された前記マスターチャネルテーブルを揮発性メモリに記憶する過程とを有することを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項1】
チャネルベースネットワークのユーザーターミナルであって、
それぞれ、対応するインターネットアドレス及び対応するインターネットサイト名に関連付けられた複数のチャネルナンバーを有するチャネルテーブルを記憶するべく構成されたメモリ回路と、
選択されたチャネルナンバーを入力するための入力装置と、
前記メモリ回路から、前記選択されたチャネルナンバーに対応する前記インターネットアドレスを読み出し、前記選択されたチャネルナンバーに関連付けられた前記インターネットアドレスによりアドレスされた選択されたインターネットサイトに前記ユーザーターミナルを接続するための手段とを備えていることを特徴とするユーザーターミナル。
【請求項2】
前記メモリ回路が、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)を含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項3】
前記メモリ回路がフラッシュメモリを含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項4】
前記フラッシュメモリが、第1のチャネルテーブルを記憶するための第1の部分と、第2のチャネルテーブルを記憶するための第2の部分とを有することを特徴とする請求項3に記載のユーザーターミナル。
【請求項5】
前記チャネルテーブルに記憶された前記各インターネットアドレスが対応する親ガイドコードを含み、所定数値を有する親ガイドコードに対応するインターネットアドレスの発信を阻止するための手段を含むプロセッサを備えていることを特徴とする請求項3に記載のユーザーターミナル。
【請求項6】
前記チャネルテーブルに記憶された前記各インターネットサイト名が、対応するお気に入りサイトコードを含み、所定値を有するお気に入りサイトコードに対応するインターネットサイト名のグループを表示装置上にリストするための手段を備えたプロセッサを更に有することを特徴とする請求項3に記載のユーザーターミナル。
【請求項7】
前記メモリ回路に記憶された前記複数のチャネルナンバー及び対応するインターネットサイト名を表示するための表示装置を更に有することを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項8】
前記表示装置がテレビ受像器を含むことを特徴とする請求項7に記載のユーザーターミナル。
【請求項9】
前記読み出し手段が、
インターネットに対して信号を発信し且つインターネットから信号を受け取るべく構成された通信回路と、
前記入力装置から選択されたチャネルナンバーを受け取るための制御ユニットと、
前記メモリ回路から前記選択されたチャネルナンバーに対応する前記インターネットアドレスを読み出し、前記対応するインターネットアドレスを前記通信回路を介してインターネットに発信するべく構成されたプロセッサとを有することを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項10】
前記制御ユニットが、システムコントローラと、PS2インタフェースポートを介して前記システムコントローラに接続されたマイクロコントローラとを有することを特徴とする請求項9に記載のユーザーターミナル。
【請求項11】
前記制御ユニットが更に、前記マイクロコントローラに接続された赤外線検出器を含み、前記入力装置が、前記赤外線検出器に向けて赤外線信号を発信するための手段を含むことを特徴とする請求項10に記載のユーザーターミナル。
【請求項12】
前記入力装置がテンキーパッド、1つ又は複数の専用ファンクションキー及びジョイスティックを含むことを特徴とする請求項11に記載のユーザーターミナル。
【請求項13】
前記入力装置が、リモコンユニットとして構成されていることを特徴とする請求項12に記載ユーザーターミナル。
【請求項14】
前記入力装置が通常のキーボードを含むことを特徴とする請求項12に記載のユーザーターミナル。
【請求項15】
スマートカードソケットと、前記システムコントローラと前記スマートカードソケットとの間に接続されたインタラプトスイッチとを更に有することを特徴とする請求項8に記載のユーザーターミナル。
【請求項16】
前記ユーザーターミナルのシリアルナンバーを記憶し、前記メモリ回路に記憶された前記チャネルテーブルのバージョンナンバーを記憶するためのアセットマネージャメモリを更に有することを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項17】
前記ユーザーターミナルがテレビ受像器に接続されたセットトップボックスを含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項18】
前記ターミナルがパソコンを含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項19】
前記ユーザーターミナルが携帯電話を含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項20】
前記ユーザーターミナルがPDAを含むことを特徴とする請求項1に記載のユーザーターミナル。
【請求項21】
インターネットに接続されたチャネルベースネットワークのユーザーターミナルであって、
それぞれ対応するインターネットアドレス及び対応するインターネットサイト名を有する複数のチャネルナンバーを含む第1のチャネルテーブルを記憶するための不揮発性メモリ回路と、
揮発性メモリ回路と、
入力装置と、
前記入力装置からユーザーにより入力された選択されたチャネルナンバーを受け取るための制御ユニットと、
前記不揮発性メモリ回路から前記揮発性メモリ回路に前記第1のチャネルテーブルを選択的にコピーし、前記揮発性メモリ回路から前記選択されたチャネルナンバーに対応する前記インターネットアドレスを読み出し、前記通信回路を介して前記対応するインターネットアドレスをインターネットに向けて発信するための手段とを有することにより、前記ユーザーターミナルを、前記対応するインターネットアドレスによりアドレスされた選択されたインターネットサイトに接続するようにしたことを特徴とするユーザーターミナル。
【請求項22】
前記不揮発性メモリ回路がフラッシュメモリからなり、前記揮発性メモリがSDRAMからなることを特徴とする請求項20に記載のユーザーターミナル。
【請求項23】
インターネットから第2のチャネルテーブルをダウンロードするための通信回路と、
レジデントユーザーおよびゲストユーザーの一方を検出するための手段と、
レジデントユーザーが検出された時には前記不揮発性メモリ回路に前記ダウンロードされた前記第2のチャネルテーブルを記憶し、前記ゲストユーザーが検出された時には前記揮発性メモリに前記ダウンロードされた前記第2のチャネルテーブルを記憶するための手段とを有し、
レジデントユーザーが検出された時には、前記選択的にコピーを行うための手段が、前記第2のチャネルテーブルを、前記揮発性メモリ回路に記憶した後に前記揮発性メモリにコピーすることを特徴とする請求項20に記載のユーザーターミナル。
【請求項24】
前記検出手段が、システムコントローラと、スマートカードソケットと、前記スマートカードソケットと前記システムコントローラとの間に接続されたインタラプトスイッチとを有することを特徴とする請求項23に記載のユーザーターミナル。
【請求項25】
前記インタラプトスイッチから発信されたインタラプト制御信号に応答して前記揮発性メモリを消去するための手段を更に有することを特徴とする請求項24に記載のユーザーターミナル。
【請求項26】
インターネットに接続された、インターネットアドレスを有するインターネットサイト及びシステムサーバーを含むチャネルベースネットワークのユーザーターミナルであって、
対応するインターネットアドレス及び対応するインターネットサイト名に関連付けられた複数のチャネルナンバーを有し、第1のチャネルナンバーが、インターネットサイトのインターネットアドレス及び前記インターネットサイトを表すインターネット名に関連付けられているようなチャネルテーブルを、インターネットを介して前記システムサーバーからダウンロードするための手段と、
前記第1のチャネルナンバーがユーザーにより入力された時に、前記ダウンロードされたチャネルテーブルから前記インターネットアドレスをインターネット上に発信するための手段とを有することにより、前記ユーザーターミナルを前記インターネットサイトに接続するようにしたことを特徴とするユーザーターミナル。
【請求項27】
スマートカードからのユーザー情報及びアセットマネージャメモリからのターミナル情報をインターネットを介して前記システムサーバーに発信し、前記ユーザーがターミナルを使用することが許可されていることを示す認証コードを前記システムサーバーから受け取るための手段とを更に有することを特徴とする請求項26に記載のユーザーターミナル。
【請求項28】
更に、不揮発性メモリ回路と、
揮発性メモリ回路と、
許可されたユーザーがレジデントユーザーであるか或いはゲストユーザーであるかを検出するための手段と、
前記ユーザーがレジデントユーザーである場合には前記ダウンロードされたチャネルテーブルを不揮発性メモリ回路に記憶し、前記ユーザーがゲストユーザーである場合には前記ダウンロードされたチャネルテーブルを前記揮発性メモリに記憶するための手段とを有することを特徴とする請求項27に記載のユーザーターミナル。
【請求項29】
チャネルベースネットワークに於いてユーザーターミナルを使用するための方法であって、
前記ユーザーターミナルが不揮発性メモリ回路及び揮発性メモリ回路を有し、前記不揮発性メモリ回路が、複数のチャネルナンバー、対応するインターネットアドレス及び対応するインターネットサイト名を含むユーザーチャネルテーブルを記憶するべく構成されており、当該方法が、
ユーザーの存在を検出する過程と、
前記ユーザーがレジデントユーザー或いはゲストユーザーであるかを判定する過程と、
前記ユーザーがレジデントユーザーであると判定された時にのみユーザーチャネルテーブルを前記不揮発性メモリから前記揮発性メモリにコピーする過程を有することを特徴とする方法。
【請求項30】
前記検出過程が、スマートカードがスマートカードソケットに挿入されたことを示すために、前記スマートカードソケットに接続されたインタラプトスイッチからのインタラプト信号を受け取る過程を含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記検出過程の後であって前記判定過程の前に、前記揮発性メモリを消去する過程を更に含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記判定過程の後であって前記コピー過程の前に、インターネットから前記ユーザーチャネルテーブルを前記不揮発性メモリにダウンロードする過程を更に含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項33】
システムサーバーを含むチャネルベースネットワークに於いてユーザーターミナルを使用するための方法であって、
前記システムサーバーが、マスターチャネルテーブルを記憶するためのチャネルテーブルデータベースを有し、ユーザーターミナルが、ユーザーチャネルテーブルを記憶するための不揮発性メモリ回路を有し、前記マスターチャネルテーブル及び前記ユーザーチャネルテーブルのそれぞれが、複数のチャネルナンバー、対応するインターネットアドレス及び対応するインターネットサイト名を有し、当該方法が、
前記マスターチャネルテーブルが前記ユーザーチャネルテーブルと異なるかを判定する過程と、
前記マスターチャネルテーブルが前記ユーザーチャネルテーブルと異なる場合には前記システムサーバーから前記マスターチャネルテーブルをダウンロードする過程と、
前記マスターチャネルテーブルを前記不揮発性メモリに記憶することにより、前記ユーザーチャネルテーブルを前記マスターチャネルテーブルにより置換する過程とを有することを特徴とする方法。
【請求項34】
前記判定過程が、
前記ユーザーチャネルテーブルに対応するバージョンナンバーを前記システムサーバーに発信する過程と、
前記ユーザーチャネルテーブルが前記マスターチャネルテーブルとは異なることを示すアップデート利用可能信号を前記システムサーバーから受け取る過程とを有することを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記ダウンロード過程が、前記システムサーバーに対してリクエストを発信する過程と、前記システムサーバーから発信された前記マスターチャネルテーブルを揮発性メモリに記憶する過程とを有することを特徴とする請求項33に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【公開番号】特開2012−94155(P2012−94155A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−246463(P2011−246463)
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【分割の表示】特願2001−554585(P2001−554585)の分割
【原出願日】平成13年1月25日(2001.1.25)
【出願人】(502268977)ビアクリックス・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】VIACLIX, INC.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【分割の表示】特願2001−554585(P2001−554585)の分割
【原出願日】平成13年1月25日(2001.1.25)
【出願人】(502268977)ビアクリックス・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】VIACLIX, INC.
【Fターム(参考)】
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