ツボ刺激用テープ
【課題】本発明の課題は、花粉症の症状の緩和に有効なツボを効果的に刺激することができるツボ刺激用テープを提供することにある。
【解決手段】ツボ刺激用テープ1は、伸縮性を有する帯状の粘着テープ10と、複数の凸部20とを備える。複数の凸部20は、粘着テープ10の粘着面において、粘着テープ10の長手方向に並んで配置される。
【解決手段】ツボ刺激用テープ1は、伸縮性を有する帯状の粘着テープ10と、複数の凸部20とを備える。複数の凸部20は、粘着テープ10の粘着面において、粘着テープ10の長手方向に並んで配置される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ツボ刺激用テープ、特に花粉症の症状の緩和に有効なツボ刺激用テープに関するものである。
【背景技術】
【0002】
人間の手首の各部には、東洋医学、特に鍼灸、指圧で言う各種のツボ(経穴)が存在する。これらのツボを意識的に刺激することにより、各種治療効果、或いは、病気予防効果を得られることが知られている。そして、これらのツボを効果的に刺激するための各種のツボ刺激用具が案出されている。例えば、特許文献1には、ツボ刺激パットが開示されている。このツボ刺激パットは、可撓性を有する平板状のパット本体の中央部の表面に凸部を形成したものである。使用者は、手首内側に存在する内関というツボに凸部が当たるようにパットを配置し、リストバンドなどの保持手段によってパットを保持することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−160204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
花粉症の症状の緩和には、手首の内側において手首の腱のすぐ外側の窪んだ部分に位置するツボを刺激することも有効である。しかし、このような位置にあるツボを効果的に刺激することができるツボ刺激用具は、従来存在していなかった。本発明の課題は、花粉症の症状の緩和に有効なツボを効果的に刺激することができるツボ刺激用テープを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様に係るツボ刺激用テープは、伸縮性を有する帯状の粘着テープと、複数の凸部とを備える。複数の凸部は、粘着テープの粘着面において、粘着テープの長手方向に並んで配置される。
【0006】
本発明の第2の態様に係るツボ刺激用テープは、第1の態様のツボ刺激用テープであって、凸部は、粘着テープの粘着面において粘着テープの長手方向に一列に並んで配置される。
【0007】
本発明の第3の態様に係るツボ刺激用テープは、第1の態様または第2の態様のツボ刺激用テープであって、凸部は、粒状の部材である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の第1の態様に係るツボ刺激用テープでは、粘着テープが伸縮性を有する帯状のものであるので、手首の中央の腱のすぐ外側の窪んだ部分に、腱に沿って容易に貼り付けることがきる。また、手首の中央の2つの腱の間の部分に沿って容易に貼り付けることもできる。そして、粘着テープの粘着面には、粘着テープの長手方向に沿って複数の凸部が配置されているので、上記の部分を凸部によって刺激することができる。これにより、花粉症の症状緩和に有効なツボを効果的に刺激することができる。さらに、上記の部分は、手首が使われることにより皮膚が頻繁に伸縮する部分であるが、粘着テープが伸縮性を有するため皮膚から剥がれ難い。
【0009】
本発明の第2の態様に係るツボ刺激用テープでは、凸部が、粘着テープの粘着面において粘着テープの長手方向に一列に並んで配置される。これにより、手首の腱に沿った部分をより有効に刺激することができる。
【0010】
本発明の第3の態様に係るツボ刺激用テープでは、凸部は、粒状の部材である。このため、凸部と接触する皮膚を傷つける恐れが少ない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係るツボ刺激用テープの斜視図。
【図2】ツボ刺激用テープの上面図。
【図3】ツボ刺激用テープを手首に貼付した状態を示す図。
【図4】比較例に係るツボ刺激用パッチの上面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るツボ刺激用テープ1について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るツボ刺激用テープ1の斜視図であり、図2は、ツボ刺激用テープ1の上面図である。ツボ刺激用テープ1は、粘着テープ10と、複数の凸部20とを備える。なお、図面においては、一部の凸部についてのみ符号(20)を付している。
【0013】
粘着テープ10は、キネシオロジーテープなどの伸縮性を有する素材で形成されており、薄い帯状の形状を有する。粘着テープ10の片面には、皮膚粘着用に好適な接着剤が塗布された粘着面となっている。図2に示すように、粘着テープ10は、幅W、長さLの細長形状を有する。幅Wは例えば5mm〜10mmであり、好ましくは8mm程度である。長さLは、たとえば30mm〜80mmであり、好ましくは60mm程度である。幅W及び長さLは、図3に示すような手首の腱の外側において腱に沿った窪んだ部分(以下、簡潔に、「窪み部」と呼ぶ)に貼付するのに適した寸法である。なお、粘着テープ10の長手方向における一方の端部11は、円弧状に湾曲した形状に形成されている。
【0014】
複数の凸部20は、粘着テープ10の粘着面において粘着テープ10の長手方向に並んで配置されている。凸部20は、粘着テープ10の長手方向に一列に並んで配置されている。複数の凸部20は、概ね等間隔に並んで配置されている。凸部20は、それぞれ粒状の形状を有しており、金属製、或いは、樹脂製の部材である。
【0015】
このツボ刺激用テープ1は図3に示すような手首の窪み部に貼付されて使用される。ここで、粘着テープ10が伸縮性を有する帯状のものであるので、腱に沿って窪み部にツボ刺激用テープ1を容易に貼り付けることがきる。
【0016】
そして、粘着テープ10の粘着面には、粘着テープ10の長手方向に沿って複数の凸部20が配置されているので、上記の窪み部のツボを凸部20によって刺激することができる。これにより、花粉症の症状緩和に有効なツボを効果的に刺激することができる。
【0017】
具体的には、手首にある「内関」というツボを刺激することができる。「内関」は、手首の腱の親指側の側方において、手と手首との境界から肘側へ指の幅、約2本分の位置にある。図3において、30は、内関の位置を示している。「内関」は、上述したような位置にあるといわれているが、これを鍼灸の資格者ではない一般人が正確に探し当てて刺激することは容易ではない。しかし、本発明に係るツボ刺激用テープ1によれば、複数の凸部20が粘着テープ10の長手方向に並んで配置されている。従って、手首の親指側の窪み部に沿ってツボ刺激用テープ1を貼付すれば、「内関」の位置を正確に探し当てることができない一般人であっても、「内関」を的確に刺激して花粉症の症状を緩和することができる。
【0018】
さらに、本発明の発明者は、手首の腱の親指側の窪み部に沿って「内関」以外の位置を合わせて刺激することにより、花粉症の症状をより一層、緩和できることを見出した。すなわち、手首には、腱の親指側の窪み部に沿って、「内関」を通る経絡が走っているといわれている。従って、ツボ刺激用テープ1を腱の親指側の窪み部に沿って貼付すれば、「内関」を通る経絡上の複数の位置を「内関」と共に刺激することができる。これにより、花粉症の症状をより有効に緩和することができる。
【0019】
また、上記の窪み部は、手首が使われることにより皮膚が頻繁に伸縮する部分であるが、粘着テープ10が伸縮性を有するため皮膚から剥がれ難い。また、粘着テープ10の端部11が手のひら側に位置するようにツボ刺激用テープ1を貼付するとよい。手のひらと手首との境界部分は、手首を使うことにより皮膚が大きく伸縮する部分であるが、粘着テープ10の端部11が湾曲した形状であることにより、皮膚からはがれ難くすることができる。さらに、凸部20は粒状の部材であるので、凸部20と接触する皮膚を傷つける恐れが少ない。
【実施例】
【0020】
本発明の実施例として、以下のようなツボ刺激用テープを作成した。
【0021】
まず、粘着テープ10として、幅(W)8mm、長さ(L)60mmの細長形状のキネシオロジーテープを用いた。また、凸部20として、直径1.2mmの金粒10個を粘着テープ10上に長手方向に沿って概ね等間隔に配置した。
【比較例】
【0022】
また、本発明の比較例として、図4に示すようなツボ刺激用パッチを作成した。このツボ刺激用パッチは、正方形のパッチ40と、凸部41とを有する。パッチ40の一辺(D)は8mmであり、キネシオロジーテープを用いて作成した。また、凸部41として直径1.2mmの金粒1個をパッチ40の中央に配置した。
【0023】
以上の実施例に係るツボ刺激用テープと比較例に係るツボ刺激用パッチとについて、被験者90人に対して試験を行った。試験では、実施例に係るツボ刺激用テープと比較例に係るツボ刺激用パッチとを被験者の手首に貼付し、花粉症の症状が緩和されたかについてアンケートを行った。その結果を以下の表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
表1から明らかなように、実施例に係るツボ刺激用テープにより花粉症の症状緩和が、比較例に係るツボ刺激用パッチよりも強く得られていることが分かる。
【0026】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0027】
凸部20の配置は、粘着テープ10の長手方向に沿っていればよく、必ずしも上記のような配置に限定されない。例えば、凸部20の配置は、一列に限らず、2列以上で配置されてもよい。ただし、上述した窪み部において腱に沿ってツボをより効果的に刺激するためには、一列に配置されることが望ましい。また、凸部20は、等間隔に配置されるのみならず、全体的又は部分的に不等間隔に配置されてもよい。
【0028】
凸部20は粒状に限らず他の形状であってもよい。例えば、粘着面と接触する側が平らな突起であってもよい。或いは、角のある形状であってもよい。
【0029】
粘着テープ10の端部は、上記のように湾曲した形状とは限らない。また、粘着テープ10の両端が湾曲した形状であってもよい。
【0030】
凸部20の素材は、上述した金属、又は、樹脂に限らず、ツボを刺激できる程度の硬さを有するものであれば足りる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、花粉症の症状の緩和に有効なツボを効果的に刺激することができる効果を有するものであり、ツボ刺激用テープとして有用である。
【符号の説明】
【0032】
1 ツボ刺激用テープ
10 粘着テープ
20 凸部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ツボ刺激用テープ、特に花粉症の症状の緩和に有効なツボ刺激用テープに関するものである。
【背景技術】
【0002】
人間の手首の各部には、東洋医学、特に鍼灸、指圧で言う各種のツボ(経穴)が存在する。これらのツボを意識的に刺激することにより、各種治療効果、或いは、病気予防効果を得られることが知られている。そして、これらのツボを効果的に刺激するための各種のツボ刺激用具が案出されている。例えば、特許文献1には、ツボ刺激パットが開示されている。このツボ刺激パットは、可撓性を有する平板状のパット本体の中央部の表面に凸部を形成したものである。使用者は、手首内側に存在する内関というツボに凸部が当たるようにパットを配置し、リストバンドなどの保持手段によってパットを保持することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−160204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
花粉症の症状の緩和には、手首の内側において手首の腱のすぐ外側の窪んだ部分に位置するツボを刺激することも有効である。しかし、このような位置にあるツボを効果的に刺激することができるツボ刺激用具は、従来存在していなかった。本発明の課題は、花粉症の症状の緩和に有効なツボを効果的に刺激することができるツボ刺激用テープを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様に係るツボ刺激用テープは、伸縮性を有する帯状の粘着テープと、複数の凸部とを備える。複数の凸部は、粘着テープの粘着面において、粘着テープの長手方向に並んで配置される。
【0006】
本発明の第2の態様に係るツボ刺激用テープは、第1の態様のツボ刺激用テープであって、凸部は、粘着テープの粘着面において粘着テープの長手方向に一列に並んで配置される。
【0007】
本発明の第3の態様に係るツボ刺激用テープは、第1の態様または第2の態様のツボ刺激用テープであって、凸部は、粒状の部材である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の第1の態様に係るツボ刺激用テープでは、粘着テープが伸縮性を有する帯状のものであるので、手首の中央の腱のすぐ外側の窪んだ部分に、腱に沿って容易に貼り付けることがきる。また、手首の中央の2つの腱の間の部分に沿って容易に貼り付けることもできる。そして、粘着テープの粘着面には、粘着テープの長手方向に沿って複数の凸部が配置されているので、上記の部分を凸部によって刺激することができる。これにより、花粉症の症状緩和に有効なツボを効果的に刺激することができる。さらに、上記の部分は、手首が使われることにより皮膚が頻繁に伸縮する部分であるが、粘着テープが伸縮性を有するため皮膚から剥がれ難い。
【0009】
本発明の第2の態様に係るツボ刺激用テープでは、凸部が、粘着テープの粘着面において粘着テープの長手方向に一列に並んで配置される。これにより、手首の腱に沿った部分をより有効に刺激することができる。
【0010】
本発明の第3の態様に係るツボ刺激用テープでは、凸部は、粒状の部材である。このため、凸部と接触する皮膚を傷つける恐れが少ない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係るツボ刺激用テープの斜視図。
【図2】ツボ刺激用テープの上面図。
【図3】ツボ刺激用テープを手首に貼付した状態を示す図。
【図4】比較例に係るツボ刺激用パッチの上面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るツボ刺激用テープ1について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るツボ刺激用テープ1の斜視図であり、図2は、ツボ刺激用テープ1の上面図である。ツボ刺激用テープ1は、粘着テープ10と、複数の凸部20とを備える。なお、図面においては、一部の凸部についてのみ符号(20)を付している。
【0013】
粘着テープ10は、キネシオロジーテープなどの伸縮性を有する素材で形成されており、薄い帯状の形状を有する。粘着テープ10の片面には、皮膚粘着用に好適な接着剤が塗布された粘着面となっている。図2に示すように、粘着テープ10は、幅W、長さLの細長形状を有する。幅Wは例えば5mm〜10mmであり、好ましくは8mm程度である。長さLは、たとえば30mm〜80mmであり、好ましくは60mm程度である。幅W及び長さLは、図3に示すような手首の腱の外側において腱に沿った窪んだ部分(以下、簡潔に、「窪み部」と呼ぶ)に貼付するのに適した寸法である。なお、粘着テープ10の長手方向における一方の端部11は、円弧状に湾曲した形状に形成されている。
【0014】
複数の凸部20は、粘着テープ10の粘着面において粘着テープ10の長手方向に並んで配置されている。凸部20は、粘着テープ10の長手方向に一列に並んで配置されている。複数の凸部20は、概ね等間隔に並んで配置されている。凸部20は、それぞれ粒状の形状を有しており、金属製、或いは、樹脂製の部材である。
【0015】
このツボ刺激用テープ1は図3に示すような手首の窪み部に貼付されて使用される。ここで、粘着テープ10が伸縮性を有する帯状のものであるので、腱に沿って窪み部にツボ刺激用テープ1を容易に貼り付けることがきる。
【0016】
そして、粘着テープ10の粘着面には、粘着テープ10の長手方向に沿って複数の凸部20が配置されているので、上記の窪み部のツボを凸部20によって刺激することができる。これにより、花粉症の症状緩和に有効なツボを効果的に刺激することができる。
【0017】
具体的には、手首にある「内関」というツボを刺激することができる。「内関」は、手首の腱の親指側の側方において、手と手首との境界から肘側へ指の幅、約2本分の位置にある。図3において、30は、内関の位置を示している。「内関」は、上述したような位置にあるといわれているが、これを鍼灸の資格者ではない一般人が正確に探し当てて刺激することは容易ではない。しかし、本発明に係るツボ刺激用テープ1によれば、複数の凸部20が粘着テープ10の長手方向に並んで配置されている。従って、手首の親指側の窪み部に沿ってツボ刺激用テープ1を貼付すれば、「内関」の位置を正確に探し当てることができない一般人であっても、「内関」を的確に刺激して花粉症の症状を緩和することができる。
【0018】
さらに、本発明の発明者は、手首の腱の親指側の窪み部に沿って「内関」以外の位置を合わせて刺激することにより、花粉症の症状をより一層、緩和できることを見出した。すなわち、手首には、腱の親指側の窪み部に沿って、「内関」を通る経絡が走っているといわれている。従って、ツボ刺激用テープ1を腱の親指側の窪み部に沿って貼付すれば、「内関」を通る経絡上の複数の位置を「内関」と共に刺激することができる。これにより、花粉症の症状をより有効に緩和することができる。
【0019】
また、上記の窪み部は、手首が使われることにより皮膚が頻繁に伸縮する部分であるが、粘着テープ10が伸縮性を有するため皮膚から剥がれ難い。また、粘着テープ10の端部11が手のひら側に位置するようにツボ刺激用テープ1を貼付するとよい。手のひらと手首との境界部分は、手首を使うことにより皮膚が大きく伸縮する部分であるが、粘着テープ10の端部11が湾曲した形状であることにより、皮膚からはがれ難くすることができる。さらに、凸部20は粒状の部材であるので、凸部20と接触する皮膚を傷つける恐れが少ない。
【実施例】
【0020】
本発明の実施例として、以下のようなツボ刺激用テープを作成した。
【0021】
まず、粘着テープ10として、幅(W)8mm、長さ(L)60mmの細長形状のキネシオロジーテープを用いた。また、凸部20として、直径1.2mmの金粒10個を粘着テープ10上に長手方向に沿って概ね等間隔に配置した。
【比較例】
【0022】
また、本発明の比較例として、図4に示すようなツボ刺激用パッチを作成した。このツボ刺激用パッチは、正方形のパッチ40と、凸部41とを有する。パッチ40の一辺(D)は8mmであり、キネシオロジーテープを用いて作成した。また、凸部41として直径1.2mmの金粒1個をパッチ40の中央に配置した。
【0023】
以上の実施例に係るツボ刺激用テープと比較例に係るツボ刺激用パッチとについて、被験者90人に対して試験を行った。試験では、実施例に係るツボ刺激用テープと比較例に係るツボ刺激用パッチとを被験者の手首に貼付し、花粉症の症状が緩和されたかについてアンケートを行った。その結果を以下の表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
表1から明らかなように、実施例に係るツボ刺激用テープにより花粉症の症状緩和が、比較例に係るツボ刺激用パッチよりも強く得られていることが分かる。
【0026】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0027】
凸部20の配置は、粘着テープ10の長手方向に沿っていればよく、必ずしも上記のような配置に限定されない。例えば、凸部20の配置は、一列に限らず、2列以上で配置されてもよい。ただし、上述した窪み部において腱に沿ってツボをより効果的に刺激するためには、一列に配置されることが望ましい。また、凸部20は、等間隔に配置されるのみならず、全体的又は部分的に不等間隔に配置されてもよい。
【0028】
凸部20は粒状に限らず他の形状であってもよい。例えば、粘着面と接触する側が平らな突起であってもよい。或いは、角のある形状であってもよい。
【0029】
粘着テープ10の端部は、上記のように湾曲した形状とは限らない。また、粘着テープ10の両端が湾曲した形状であってもよい。
【0030】
凸部20の素材は、上述した金属、又は、樹脂に限らず、ツボを刺激できる程度の硬さを有するものであれば足りる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、花粉症の症状の緩和に有効なツボを効果的に刺激することができる効果を有するものであり、ツボ刺激用テープとして有用である。
【符号の説明】
【0032】
1 ツボ刺激用テープ
10 粘着テープ
20 凸部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮性を有する帯状の粘着テープと、
前記粘着テープの粘着面において前記粘着テープの長手方向に並んで配置された複数の凸部と、
を備えるツボ刺激用テープ。
【請求項2】
前記凸部は、前記粘着テープの粘着面において前記粘着テープの長手方向に一列に並んで配置される、
請求項1に記載のツボ刺激用テープ。
【請求項3】
前記凸部は、粒状の部材である、
請求項1又は2に記載のツボ刺激用テープ。
【請求項1】
伸縮性を有する帯状の粘着テープと、
前記粘着テープの粘着面において前記粘着テープの長手方向に並んで配置された複数の凸部と、
を備えるツボ刺激用テープ。
【請求項2】
前記凸部は、前記粘着テープの粘着面において前記粘着テープの長手方向に一列に並んで配置される、
請求項1に記載のツボ刺激用テープ。
【請求項3】
前記凸部は、粒状の部材である、
請求項1又は2に記載のツボ刺激用テープ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2012−29983(P2012−29983A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−173766(P2010−173766)
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【出願人】(510192411)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【出願人】(510192411)
【Fターム(参考)】
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