テイクアウト食品用容器及び同容器の持ち運び用手提げ
【課題】 簡素な構造、製作容易にテイクアウト食品を収容し、運ぶのに好ましいテイクアウト食品用容器及び該容器を手で下げて運ぶのに好ましい手提げを得たい。
【解決手段】 テイクアウト食品を収容する容器1であって、容器1は容器本体2、中間容器4及び蓋体5からなり、容器本体は、底部2aが狭く、上方に開放した拡大する逆台形であり、中間容器4は、容器本体2の開放部に嵌合する深皿状で、周縁部に容器本体の開放部の周縁部2eと係合して開放部に中間容器を保持する係合縁部4cを備え、蓋体は中間容器上に被せて閉蓋し、上方に膨出する逆皿状であり、容器本体に食品を収容し、上方開放部に嵌合した中間容器に他の食品を収容し、中間容器上に蓋体を被せるようにした。
【解決手段】 テイクアウト食品を収容する容器1であって、容器1は容器本体2、中間容器4及び蓋体5からなり、容器本体は、底部2aが狭く、上方に開放した拡大する逆台形であり、中間容器4は、容器本体2の開放部に嵌合する深皿状で、周縁部に容器本体の開放部の周縁部2eと係合して開放部に中間容器を保持する係合縁部4cを備え、蓋体は中間容器上に被せて閉蓋し、上方に膨出する逆皿状であり、容器本体に食品を収容し、上方開放部に嵌合した中間容器に他の食品を収容し、中間容器上に蓋体を被せるようにした。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テイクアウト食品を収容し、運ぶのに好ましいテイクアウト食品用容器及び該容器を手で下げて運ぶのに好ましい手提げに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に実用新案登録第2,525,321号として、矩形箱状体で、逆台形状の容器であって、蓋で閉蓋し、蓋上に容器を積層して段積み可能とした容器を提案した。
この先行技術は、容器蓋の容器からの外れ防止と、容器蓋上に容器を載せた際、載置容器の底の容器蓋からの脱落を防止することができるものである。
【0003】
ところで、テイクアウト食品が提供されているが、従来一般的なテイクアウト食品用の容器は、容器及び蓋からなり、食品内容を需要者に視認可能なように容器、蓋の双方を透明としたり、容器を不透明とし、蓋を透明としたりしたものが実用に供されている。
従来のこの種容器は、一般的に一種類の容器で、ご飯とおかずとを収容する容器は、内部に仕切を設けたり、或いは仕切るための小物入れのような仕切箱を配置したり、或いは仕切を設けず、ご飯とおかずとを仕切片を介装することで仕切ったり、或いは、カレーライス等では、容器に凹凸をつけて内部を仕切、ご飯と汁もの(カレー)とを区画して収容したりしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
以上の従来の容器は、1個の容器にご飯とおかず、或いはご飯と汁ものとを収容するので、平面的な面積が大きくならざるを得ず、おかずの種類が多かったり、カレーライス等では平面形状が極めて大きくなり、持ち運びに不便であり、袋の収容しても姿勢を適正に保持することが難しい。
又カレー等では、一個の容器内を凹凸をつけて仕切ってるので、流動性のある汁ものやおかずとご飯とが一緒になっていまい、味が混じってしまったりする虞もある。従って、テイクアウト食品を、需要者に見た目が美しく、しかも美味しい状態で提供する上において課題がある。
【0005】
本考案は、テイクアウト食品用の容器及びこれの持ち運びにおける以上の課題を解決すべくなされたものである。
本考案の目的とする処は、テイクアウト食品を合理的に、ご飯とおかずとが混在することなく収納することができ、且つ食品の収容容量を大きく確保し外形のつつコンパクト化を図ることができ、しかも食品を収容した容器を下げて容易に持ち運ぶことができ、持ち運びの際の容器の保持も確実であるテイクアウト用容器及びこれの持ち運びよう手提げを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、テイクアウト食品を収容する容器であって、該容器は容器本体、中間容器及び蓋体からなり、容器本体は、底部が狭く、上方が開放した拡大する逆台形であり、中間容器は容器本体の開放部に嵌合する深皿状で、周縁部に容器本体の開放部の周縁部と係合して該開放部に該中間容器を保持する係合縁部を備え、蓋体は中間容器上に被せて閉蓋し、上方に膨出する逆皿状であり、容器本体に食品を収容し、上方開放部に嵌合した中間容器に他の食品を収容し、該中間容器上に蓋体を被せるようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項1では、容器本体に例えばご飯を収容し、蓋として機能する深皿状の中間容器に例えばおかずを収容し、上方に膨出する逆皿状の蓋体で中間容器を蓋することで、収容した食品を上下に積層して相互に完全に区画して混在する多種類の食品を風味を備えることなく収容することができる。
又容器全体としては縦長となるが、平面積は小さくなり、外形がコンパクト化し、持ち運びに便利である。
【0008】
請求項2は、請求項1において、容器本体は逆台形状の立方体状であり、前記中間容器は平面視が矩形で深皿状であり、前記蓋体は平検視が矩形であって逆深皿状であり、透明部材で形成したことを特徴とする。
請求項2では、外形が立方状なので容器本体、中間容器は掴み易く、又持ち運び易く、蓋体が透明なのでおかずの中身を視認することができる。
【0009】
請求項3は、テイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げであって、該手提げは、底片と、該底片と連続する手提げ片を備える頂片と、該頂片及び底片と連続する前後の片とを備え、これ等の片で囲まれ、左右に貫通する空間を備える囲枠状をなす手提げであって、手提げの左右に貫通する空間内にテイクアウト食品用の容器を挿入し、該容器の底面、上面、前後の面を手提げの前記底片、頂片及び前後の片で支持し、手提げの頂片の四隅を谷状に折曲げて係止部を設け、該係止部で容器上部の四隅を押えるようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項3では、容器を手提げで保持して持ち運ぶことができ、持ち運ぶ際、容器は上部の四隅を手提げ頂片部の四隅の谷折り部で弾性的に押圧、保持されるので、手提げによる容器の保持の確実化が図れ、持ち運ぶ際に少々の揺れ等があっても、手提げによる容器保持は確実になされる。
【0011】
請求項4は、手提げ片は、頂片の左右の部分を半円状に対称的に切り欠き、該切り欠き部を起こし、下向き半円状の手提げ部を形成して手提げ片としたことを特徴とする。
請求項4では、持ち運び用の手提げに、簡易に手提げ把持用の手提げ片を設けることができ、頂片部の一部を切り欠いて手提げ片を形成するので、別途の材料を必要とせず、頂片部に切り欠きを設け、切り欠き部の切り起こしという簡易な構成、作業で手提げ片を形成することができる。
【0012】
請求項5は、請求項3において、手提げ片は、前後の片の中間部を縦方向に切り離し、谷折りして上方に起立且つ拝み合わせし、拝み合わせ部に形成した切り欠き部を指掛け部としたことを特徴とする。
請求項5では、持ち運び用の手提げに、簡易に手提げ把持用の手提げ片を設けることができ、前後片の一部を縦方向に切り離して谷折り起立させ、手提げ片を形成するので、別途の材料を必要とせず、前後片に切り離し部を設け、切り離し部を起こすという簡易な構成、作業で手提げ片を形成することができる。
【0013】
請求項6は、請求項3において、運び用手提げの前後の片の一方に切れ目を設け、該切れ目にフォーク、スプーン、箸等を通して保持させるようにしたことを特徴とする。
請求項6では、前後片の一方に切れ目を設け、食べる際に必要なフォーク、スプーン、箸等を保持することができるので、フォーク等が紛失したりすることがなく、又これ等の保持構造も、前後片の一方に切れ目を設けるだけなので簡易な構成、作業で便利な持ち運び用手提げを得ることができる。
【0014】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本考案に係るテイクアウト食品用容器を持ち運び用手提げに収納し、持ち運び可能とした斜視図である。
図1において1はテイクアウト用容器を示し、51は持ち運び用手提げを示す。容器1は底部が幅狭で、上方に拡大する逆台形状で、実施の形態では立方体状をなす。手提げ51は上下、前後を片で囲枠状に囲み、左右が開放した構造である。
【0015】
図2は、持ち運び用手提げ51から容器1を矢印のように抜きだした状態を示す斜視図である。図3は、図2の3−3線断面図である。図4は、容器本体、中間容器、蓋体の分解斜視図である。
容器本体2内には例えばご飯を収容し、中間容器にはおかず等を収容し、蓋体は中間容器の上から被せて閉蓋する。
これ等の図に従って容器の構造について説明する。
容器1の本体2は、底片2a,左右の側片2b,2b、前後の片2c,2cを備えて上方に開放して開放部2dとし、底片2aの面積が小さく、上方に向かって逆台形状に拡大する形状である。
【0016】
容器本体2の平面形状は、平面視において矩形をなし、立方体状で逆台形状である。
容器本体2内には、図3に示したように上方に拡大し、上方に開放した食品収容空間3が形成されている。又左右の側片2b,2b、前後の片2c,2cの上縁部には上下方向に細幅の余片2e…(…は複数を表す。以下同じ)が連続して一体に設けられている。
以上の容器本体は、例えば腰の強い紙のある程度厚いシートを、所定形状に裁断し、折曲、接着して形成した。これについては後述する。
【0017】
容器本体2の開放部2dを上から中蓋状に塞ぐように中間容器4を配設する。
中間容器は4は平面視が矩形で、底片4a、四周片4b…を備え、上方に開放した深い凹皿状で、四周縁部4cを外側方、且つ下方に二重に屈曲し、下向き溝状の係合溝4dを四周縁部4cを囲むように備える。
底片4aの中央部には一段上がった面積の比較的大きい段部4eを設け、底片4aの補強リブとし、又四周片4b…の上部と頂部の四周縁部4cとの間には、囲繞するように段部4fを設け、同様に補強リブとした。
【0018】
以上の中間容器4は、前記した容器本体2の上方開放部2dの上から閉蓋するように嵌合し、四周縁部4cに設けた外側方に延びる係合溝4dを容器本体2の開放部2dを囲む余片2e…に上から係合し、容器本体2を閉蓋しつつ該容器本体2の上部上に嵌合して臨ませ、且つ上端部に支持する。
以上の中間容器4は、例えば樹脂で成形した。
【0019】
5は蓋体で、平面形状は矩形で、上方に膨出した逆凹皿状で、頂片5a、四周片5b…を備え、四周片5b…の下端縁部には外側方に延び、且つ下方に垂下、屈曲した係止縁5cを囲繞するように備える。頂片5aに中間部には、面積の大きい下方に一段下がった段部5dを設け補強リブとする。
以上の蓋体5は、実施の形態では透明な樹脂で形成し、中間容器4に収容したおかず等の食品を外から容易に視認可能とする。
【0020】
以上の蓋体5は、容器本体2の開放部2dの上端部に係合、支持させた中間容器4の上から被せ、蓋体5の周辺部の係止縁5cを中間容器4の四周縁部4c上に係止する。
これにより、蓋体5でおかず等を収容した中間容器4を内部を視認可能な状態で閉蓋し、又中間容器4で容器本体2上を閉蓋して塞ぎ、内部に収容したご飯等を外部から保護する。
【0021】
図5は、容器本体2を形成するブランク片10aの展開図である。
ブランク片10aは、腰の強い所定厚さの紙製のシートで形成し、展開状態で略八角形である。
中央部に周囲を折線10b…で囲まれた正方形の底片部10cを設け、底片部10cの四隅から、これに交わるように隅部においてはV形に2本の折線10d,10dを各隅部毎に外方に都合8本延ばして設け、各外方に若干拡大するように2個の折線10d,10d…で囲まれる部分に、外方に若干拡大する台形状の4個の周片部10e…を区画して形成する。
4個の周片部10e…の各外端部には折線10b…と平行する折線10f…を設ける。
【0022】
4個の周片部10e…間には、該周片部10e…の頂部間を繋ぐ斜辺からなる4個の連続片10h…が一体に形成されており、連続片10h…は隣接するV形の折線10d,10d間に囲まれて略々三角形をなし、V形の折線10d,10d間には、連続片10h…を2分する折線10i…を設ける。
折線10i…の外端部(頂部)を切り欠いてV形切除部10jを設ける。
【0023】
以上のブランク片10aは、底片部10cを囲む折線10bを山折し、折線10d…の内、対称位置に配置した周片部10e´,10e´の折線10d´…を谷折りし、折線10i…を山折りし、連続片10h…の隣接片部10h´…を前記周片部10e´,10e´の両側部に重ね合わせ、接着する。他の周片部10e″,10e″の折線d…は山折する。
以上により、図に示した容器本体2を製作する。連続片10h…の重ねた隣接片部10h´…を符号2f…で示した。
【0024】
図1及び図2に戻ってテイクアウト容器1を携行可能に収容、保持する手提げ51について説明する。
手提げ51は、底片51a、上片51b及び前後の片51c,51dからなり、図3において、断面で示したテイクアウト用容器1の底片2a、前後片2c,2c、蓋体5の頂片5aを囲み、両側に貫通し、両側に側に開放した枠片状である。
【0025】
手提げ51の上片51aには、対称的に上方に起立した下向き半円状の一対の手提げ部である把持部52,52を備え、上片51aには、起立させた把持部52,52を打ち抜いた半円状の欠部53,53を備える。
底片51aの端部は接続フラップ51eで端部の内側を接着され、両側を開放した囲枠状の手提げを構成する。
【0026】
手提げ51の前片51cには、斜めに上下に離間して平行する切れ目54,54を設け、切れ目両端部54a…は小丸状に切込み、切れ目54,54が容易に開き、且つ切れ目端部から裂けるのを防止するように構成した。
かかる切り目54,54に、図1では、例えばフォーク71の柄部分71aを通し、切れ目間の部分を押えバンド55として機能させ、フォーク71を手提げ51で保持させる。
テークアウト食品の種類によっては、フォークに変えてスプーンや箸を保持させても良く、任意である。
以上により手提げ51で容器1の上下面、前後面を囲んで保持し、テークアウト食品を収容した容器1を手提げ可能に保持し、携行することができる。この際、食事に必要な箸、スプーン、フォーク等も手提げ51で一括して保持、携行することができる。
【0027】
以上の手提げ51の両側には、両側方に貫通する保持空間57が形成され、図2では、図1の状態から矢印■の方向に容器本体2、中間容器4、蓋体5を積層したテイクアウト用容器1を手提げ51の一側方に抜き出し、テイクアウト容器1を蓋体5、中間容器4、容器本体2の夫々を分解可能な状態とし、内容物を飲食可能とし、手提げ51の両側に開放する保持空間57を、見得る状態で示したものである。
【0028】
ところで、図1に示すように手提げ51の上片51bの四隅には、V形に下方に谷折りした容器1の係止部である押え部56…を設ける。
該押え部56…は、上片51bの四隅に折線を事前に形成しておき、これを上から押圧することで下方にV形に折り曲げ、容器1の頂部四隅、具体的には蓋体5の四隅を折り押え部56…の曲げ作用で弾性的に押圧する。
【0029】
これにより、手提げ51の片51a,51b,51c,51dで上下、前後を囲まれて保持されたテークアウト容器1は、頂部の四隅を、手提げ51の頂部四隅で押圧、保持され、両側が開放されていても抜け出すことがない。
把持部52を手で把持し、前後にゆする程度では、テークアウト容器1は手提げ51内において押え部56…で四隅が確実に保持され、手提げ51から抜け出すことがなく、テークアウト容器1の携行上好ましい。
【0030】
図6は、手提げ51を形成するブランク片60aの展開図である。
ブランク片60aは図の上下方向に長い幅のある短冊状で、腰の強い紙のある程度厚いシートを裁断して一枚の素材として形成されている。
図の下側には方形の底片部60bが形成され、横の折線60cで区画された逆台形形状の後片60cが連続して設けられ、後片60cの上には横の折線60e及び図の上方に離間し、平行する横の折線60f間で上片60gを連続して設ける。
【0031】
折線60fの図の上方には、前記した後片60dと対称形状で台形形状の前片60hを連続して設け、前片60hの先には折線690iで区画した細幅の貼着部60jを連続して設けた。
上片60gの中央部には、対称形状で、同心円状の2本の半円状切り欠き線で切り欠いた半円状の把持片60k,60kを設け、向い合う両端部は折線60m…で上片60gに連続する。
【0032】
又上片60gの上下の折線60f,60eの両端部には外方を向くV形の折線60n…を設ける。
一方、前片60hには、斜めに直線状の平行する切れ目60p,60pを設け、切れ目60p,60pの両端部には小丸状の切れ目を設けた。
【0033】
以上のフラップ60aは折線60c,60e,60f,60iを山折りし、底片60bの端部と貼着部60jを接着する。
半円状の把持片60k,60kを切れ目から起こし、折線60m…から山折する。これにより、図1、図2に示すように把持部52,52が形成される。
そして、テイクアウト容器1を前記したように収容した状態で上片60g、前後の片60h,60にかかる折線60n…を下方に押圧することで、折線60e,60fの両端部60e´,60e´,60f´,60f´が下方に谷折りされ、前述のようにテイクアウト容器1の頂部四隅を押圧、保持する。
【0034】
図7は、手提げにテイクアウト容器1を挿入する状態を示す説明的斜視図、図8が挿入後の状態を示す斜視図である。
テイクアウト容器1を組み立てた手提げ1の一側方の保持空間57から矢印■に示すように挿入する。この際、把持部52は起こしておく。
保持空間57内に前記した容器1を挿入した後、上片51b四隅の折線60e´…,60n…の部分を上から谷折りする。これにより、四隅はV形に変形し、弾性的に外容器の頂部の四隅を押圧、保持し、保持空間57から外容器1が抜け出すのを抑制する。
爾後、前記容器1に収容したテイクアウト食品に応じて、例えばフォーク71を矢印■に示すように、切れ目54,54に通し、バンド部55で柄部71aを保持する。
【0035】
図9は、手提げの変更された実施の形態を示す斜視図、図10は同側面図である。
手提げ151は前後の片151c,151dの左右方向中間部に上部を上片151bの前後の縁に連続した手提げフラップ152,152を対称的に設け、外フラップ152,152の上部を谷折りして拝み合わせ状とし、この部分に横長の開口152b,152bを設け、把持部152a,152aを形成したものである。
【0036】
手提げは、底片151a、前後の片151c,151d、上片151bで囲まれた両側に開放した保持空間157を前記した実施の形態と同様に備え、上片151bの四隅には、前記と同様に押し下げ、谷折りすることでテイクアウト容器1の頂部の四隅を押圧する押圧部156…を形成した。
【0037】
図11は、図9、図10の実施の形態の手提げのブランク片の展開図である。
ブランク片160aは縦長短冊状であって、腰の強い一枚のある程度厚い紙のシートを裁断して形成される。
図の下側に方形の底片160bを、この上に横の折線160cを設け、この折線160cと上方の横の折線160eで逆台形形状の前片160dを区画し、折線160eの上方に横の折線160fを設けて方形の上片160gを形成する。
折線160fの上方に平行する折線160iを設けた台形形状の後片160hを形成し、この先に折線160iを区画して接着部160jを設ける。
【0038】
前後の片160d,160hには、図の左右方向の中間部に対称的に一方(下側)をU字形に切り欠き、他方(上側)を逆U字形に切り欠き、把持片160k,160kを形成する。
把持片160k,160kは、前記した折線160e,160fの中間部160e´,160f´の部分で上片160gで連続し、先端部に近い部分に横の折線160m,160mを設け、折線160m,160m外の先部には横長の開口部160n,160nを設ける。
又前記と同様に、折線160e,160fの両側部にはV字形の折線160p…を設ける。
【0039】
以上において、折線160c,160e,160f,160iを山折りし、接着部160jを底片160bの端部に接着する。
そして把持片160k,160kを折線160e´,160f´で反対側に谷折りし、更に先端部の折線160m,160mで谷折りして相互に寄る方向に折曲げ、前後片160d,160hから切り欠き線を介して上片160gと連続させつつ起立させ、把持部を構成する。
又V字形の折線160p…と折線160f″,160e″とを谷折りすることで、前記と同様に上片151gの四隅を折曲げ、テイクアウト容器1の頂部の四隅を押圧することは前記と同様である。
【0040】
【考案の効果】
本考案は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、テイクアウト食品を収容する容器をを容器本体、中間容器及び蓋体で構成し、容器本体は、底部が狭く、上方に開放した拡大する逆台形とし、中間容器は、容器本体の開放部に嵌合する深皿状で、周縁部に容器本体の開放部の周縁部と係合して開放部に該中間容器を保持する係合縁部を設け、蓋体は中間容器上に被せて閉蓋し、上方に膨出する逆皿状とし、容器本体に食品を収容し、上方開放部に嵌合した中間容器に他の食品を収容し、中間容器上に蓋体を被せるようにした。
【0041】
請求項1では、容器本体に例えばご飯を収容し、容器本体の蓋として機能する深皿状の中間容器には例えばおかずを収容し、蓋体で蓋することで収容した食品を積層して相互に完全に区画して収容することができる。
そして、容器本体は上方に拡大する逆台形状なので外観性が良好であり、又この上に嵌合する中間容器は容器の拡大部に配置されるので容量を大きくすることができ、深皿状なので多くのおかずを収容することができる。
【0042】
又蓋体は上方に膨出する逆皿状なので、中間容器上に収容するおかず等の食品が山盛りとなって上方に膨出しても、おかず等を蓋体で押圧することなく、山盛り形状を維持したまま、食品の風味を損うことなく閉蓋することがでる。そして深皿状の中間容器と、逆皿状の蓋体とで食品の収容空間を形成するので、該空間を大きく確保することができる。
又容器本体は縦長となるが、平面積は小さくなり、容器本体の食品を収容する容量を大きく設定しつつ、中間容器、蓋体と合せることで大容量を確保しつつ外形が極めてコンパクト化し、外観性の向上、持ち運びに便利となる。
【0043】
請求項2は、請求項1において、容器本体は逆台形状の立方体状であり、前記中間容器は平面視が矩形で深皿状であり、前記蓋体は平検視が矩形であって逆深皿状であり、透明部材で形成した。
【0044】
請求項2では、請求項1の効果に加えるに、外形が立方状なので容器本体は矩形逆台形状なので、手で掴み易く、食べる際に便利であり、又掴み易いことから持ち運び易く便利である。
又中間容器は矩形の深皿状なので、手で掴んで容器本体から外に出し易く、又容器本体から外した状態で安定したおかず等を盛った皿として使用することができ、テイクアウト食品を美味しく食べることができる。
更に蓋体が透明なので、中間容器に収容したおかずの中身を視認することができる。
【0045】
請求項3は、底片と、底片と連続する手提げ片を備える頂片と、頂片及び底片と連続する前後の片とを備え、これ等の片で囲まれ、左右に貫通する空間を備える囲枠状をなす手提げであり、手提げの左右に貫通する空間内にテイクアウト食品用の容器を挿入し、容器の底面、上面、前後の面を手提げの底片、頂片及び前後の片で支持し、手提げの頂片の四隅を谷状に折曲げて係止部とし、係止部で容器上部の四隅を押えるようにしたテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げである。
【0046】
請求項3では、容器を手提げで保持して持ち運ぶことができ、持ち運ぶ際、容器は上部の四隅を手提げ頂片部の四隅の谷折りした係止部で係止して弾性的に押圧、保持されるので、手提げによる容器の保持の確実化が図れ、持ち運ぶ際に少々の揺れ等があっても、手提げによる容器保持は確実になされる。
又手提げへの容器の挿入、取り出しは、容器の周囲を枠状に囲繞する空間内に左右方向から容器を挿入し、頂片の四隅を谷折りしたり、谷折りを解除することで容易になされ、便利である。
更に手提げは、横長の厚紙等の紙片を囲枠状に折って接合し、頂片の四隅に谷折り部を設けることで形成することができるので、原紙の裁断等の製作が容易であり、又手提げとしての構造や、製作も原紙を折り、一部を接着することで得られるので簡易であり、低コストで提供することができる。
【0047】
請求項4は、請求項3において、前記手提げ片は、頂片の左右の部分を半円状に対称的に切り欠き、該切り欠き部を起こし、下向き半円状の手提げ部を形成して手提げ片としたことを特徴とする請求項3のテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げ。
【0048】
請求項4では、請求項3の効果に加えるに、頂片部に対称的に半円状の切り欠き部を設け、これを起こして前後に対称的な下向き半円形の手で掴む手提げ部を形成するので、手提げは二重構造となり、紙製でありながら高い手提げ強度が得られ、重量を増加した弁当等のテイクアウト食品を確実に、安全に持ち運ぶことができる。
又持ち運び用の手提げの手で掴む手提げ部は、頂片部に対称的に半円状の切り欠き部を設け、これを起こして形成できるので、原紙の頂片部に切り欠きを設けておき、爾後山折して起立させれば良く、簡易に手提げ把持用の手提げ部を設けることができること、頂片部の一部を切り欠いて手提げ片を形成するので、別途の材料を必要としないこと等の利点がある。
【0049】
請求項5は、請求項3において、手提げ片は、前後の片の中間部を縦方向に切り離し、谷折りして上方に起立且つ拝み合わせし、拝み合わせ部に形成した切り欠き部を指掛け部とした。
【0050】
請求項5では、請求項3の効果に加えるに、手提げの前後の片を縦方向に切り離し、切り離し部を持ち上げて頂片お前後から上方に伸びる手提げ片を形成し、手提げ片の上部を拝み合わせしてこの部分に切欠を設けて指掛け部としたので、持つ運び手提げを介してテイクアウト食品容器をぶら下げて容易に、円滑に持ち運ぶことができる。
又手提げ片は前後のもので二重構造となり、紙製でありながら高い手提げ強度が得られ、重量を増加した弁当等のテイクアウト食品を確実に、安全に持ち運ぶことができる。
更に持ち運び用の手提げの手で掴む手提げ部は、前後の片に対称的に切り離し部を設け、これを起こして上方に伸ばして形成できるので、原紙の前後片に切り離し部を設けておき、爾後谷折して起立させれば良く、製作容易に手提げ把持用の手提げ部を設けることができること、又前後片の一部を切り離して手提げ片を形成するので、別途の材料を必要としないこと等の利点がある。
【0051】
請求項6は、請求項3において、運び用手提げの前後の片の一方に切れ目を設け、該切れ目にフォーク、スプーン、箸等を通して保持させるようにした。
【0052】
請求項6では、請求項3の効果に加えるに、前後片の一方に切れ目を設け、食べる際に必要なフォーク、スプーン、箸等を保持することができるので、フォーク等が紛失したりすることがなくなる。
又これ等の保持構造も、前後片の一方に切れ目を設けるだけなので簡易な構成、作業で便利な持ち運び用手提げを得ることができ、製作上も前後片の一方に切れ目を設けておきだけで良く、製作容易にフォーク等の肘構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るテイクアウト食品用容器を持ち運び用手提げに収納し、持ち運び可能とした斜視図
【図2】持ち運び用手提げから容器を矢印のように抜きだした状態を示す斜視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】容器本体、中間容器、蓋体の分解斜視図
【図5】容器本体を形成するブランク片の展開図
【図6】手提げを形成するブランク片aの展開図
【図7】手提げにテイクアウト容器を挿入する状態を示す説明的斜視図
【図8】手提げにテイクアウト容器を挿入後の状態を示す説明的斜視図
【図9】手提げの変更された実施の形態を示す斜視図
【図10】図9の実施の形態における手提げの側面図
【図11】図8、図9の実施の形態の手提げのブランク片の展開図
【符号の説明】
1…テイクアウト容器、 2…容器本体、 2a…底部、 2e…周縁部、3…開放部、 4…中間容器、 4a…底部、 4c…係合縁部、 5…蓋体、51,151…手提げ、 51a,151a…底片、 51b,151b…頂片、 51c,51d,151c,151d…前後片、 52,152…手提げ部、 54…切れ目、 56,156…係止部、 57,157…貫通する保持空間。
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、テイクアウト食品を収容し、運ぶのに好ましいテイクアウト食品用容器及び該容器を手で下げて運ぶのに好ましい手提げに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に実用新案登録第2,525,321号として、矩形箱状体で、逆台形状の容器であって、蓋で閉蓋し、蓋上に容器を積層して段積み可能とした容器を提案した。
この先行技術は、容器蓋の容器からの外れ防止と、容器蓋上に容器を載せた際、載置容器の底の容器蓋からの脱落を防止することができるものである。
【0003】
ところで、テイクアウト食品が提供されているが、従来一般的なテイクアウト食品用の容器は、容器及び蓋からなり、食品内容を需要者に視認可能なように容器、蓋の双方を透明としたり、容器を不透明とし、蓋を透明としたりしたものが実用に供されている。
従来のこの種容器は、一般的に一種類の容器で、ご飯とおかずとを収容する容器は、内部に仕切を設けたり、或いは仕切るための小物入れのような仕切箱を配置したり、或いは仕切を設けず、ご飯とおかずとを仕切片を介装することで仕切ったり、或いは、カレーライス等では、容器に凹凸をつけて内部を仕切、ご飯と汁もの(カレー)とを区画して収容したりしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
以上の従来の容器は、1個の容器にご飯とおかず、或いはご飯と汁ものとを収容するので、平面的な面積が大きくならざるを得ず、おかずの種類が多かったり、カレーライス等では平面形状が極めて大きくなり、持ち運びに不便であり、袋の収容しても姿勢を適正に保持することが難しい。
又カレー等では、一個の容器内を凹凸をつけて仕切ってるので、流動性のある汁ものやおかずとご飯とが一緒になっていまい、味が混じってしまったりする虞もある。従って、テイクアウト食品を、需要者に見た目が美しく、しかも美味しい状態で提供する上において課題がある。
【0005】
本考案は、テイクアウト食品用の容器及びこれの持ち運びにおける以上の課題を解決すべくなされたものである。
本考案の目的とする処は、テイクアウト食品を合理的に、ご飯とおかずとが混在することなく収納することができ、且つ食品の収容容量を大きく確保し外形のつつコンパクト化を図ることができ、しかも食品を収容した容器を下げて容易に持ち運ぶことができ、持ち運びの際の容器の保持も確実であるテイクアウト用容器及びこれの持ち運びよう手提げを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、テイクアウト食品を収容する容器であって、該容器は容器本体、中間容器及び蓋体からなり、容器本体は、底部が狭く、上方が開放した拡大する逆台形であり、中間容器は容器本体の開放部に嵌合する深皿状で、周縁部に容器本体の開放部の周縁部と係合して該開放部に該中間容器を保持する係合縁部を備え、蓋体は中間容器上に被せて閉蓋し、上方に膨出する逆皿状であり、容器本体に食品を収容し、上方開放部に嵌合した中間容器に他の食品を収容し、該中間容器上に蓋体を被せるようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項1では、容器本体に例えばご飯を収容し、蓋として機能する深皿状の中間容器に例えばおかずを収容し、上方に膨出する逆皿状の蓋体で中間容器を蓋することで、収容した食品を上下に積層して相互に完全に区画して混在する多種類の食品を風味を備えることなく収容することができる。
又容器全体としては縦長となるが、平面積は小さくなり、外形がコンパクト化し、持ち運びに便利である。
【0008】
請求項2は、請求項1において、容器本体は逆台形状の立方体状であり、前記中間容器は平面視が矩形で深皿状であり、前記蓋体は平検視が矩形であって逆深皿状であり、透明部材で形成したことを特徴とする。
請求項2では、外形が立方状なので容器本体、中間容器は掴み易く、又持ち運び易く、蓋体が透明なのでおかずの中身を視認することができる。
【0009】
請求項3は、テイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げであって、該手提げは、底片と、該底片と連続する手提げ片を備える頂片と、該頂片及び底片と連続する前後の片とを備え、これ等の片で囲まれ、左右に貫通する空間を備える囲枠状をなす手提げであって、手提げの左右に貫通する空間内にテイクアウト食品用の容器を挿入し、該容器の底面、上面、前後の面を手提げの前記底片、頂片及び前後の片で支持し、手提げの頂片の四隅を谷状に折曲げて係止部を設け、該係止部で容器上部の四隅を押えるようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項3では、容器を手提げで保持して持ち運ぶことができ、持ち運ぶ際、容器は上部の四隅を手提げ頂片部の四隅の谷折り部で弾性的に押圧、保持されるので、手提げによる容器の保持の確実化が図れ、持ち運ぶ際に少々の揺れ等があっても、手提げによる容器保持は確実になされる。
【0011】
請求項4は、手提げ片は、頂片の左右の部分を半円状に対称的に切り欠き、該切り欠き部を起こし、下向き半円状の手提げ部を形成して手提げ片としたことを特徴とする。
請求項4では、持ち運び用の手提げに、簡易に手提げ把持用の手提げ片を設けることができ、頂片部の一部を切り欠いて手提げ片を形成するので、別途の材料を必要とせず、頂片部に切り欠きを設け、切り欠き部の切り起こしという簡易な構成、作業で手提げ片を形成することができる。
【0012】
請求項5は、請求項3において、手提げ片は、前後の片の中間部を縦方向に切り離し、谷折りして上方に起立且つ拝み合わせし、拝み合わせ部に形成した切り欠き部を指掛け部としたことを特徴とする。
請求項5では、持ち運び用の手提げに、簡易に手提げ把持用の手提げ片を設けることができ、前後片の一部を縦方向に切り離して谷折り起立させ、手提げ片を形成するので、別途の材料を必要とせず、前後片に切り離し部を設け、切り離し部を起こすという簡易な構成、作業で手提げ片を形成することができる。
【0013】
請求項6は、請求項3において、運び用手提げの前後の片の一方に切れ目を設け、該切れ目にフォーク、スプーン、箸等を通して保持させるようにしたことを特徴とする。
請求項6では、前後片の一方に切れ目を設け、食べる際に必要なフォーク、スプーン、箸等を保持することができるので、フォーク等が紛失したりすることがなく、又これ等の保持構造も、前後片の一方に切れ目を設けるだけなので簡易な構成、作業で便利な持ち運び用手提げを得ることができる。
【0014】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本考案に係るテイクアウト食品用容器を持ち運び用手提げに収納し、持ち運び可能とした斜視図である。
図1において1はテイクアウト用容器を示し、51は持ち運び用手提げを示す。容器1は底部が幅狭で、上方に拡大する逆台形状で、実施の形態では立方体状をなす。手提げ51は上下、前後を片で囲枠状に囲み、左右が開放した構造である。
【0015】
図2は、持ち運び用手提げ51から容器1を矢印のように抜きだした状態を示す斜視図である。図3は、図2の3−3線断面図である。図4は、容器本体、中間容器、蓋体の分解斜視図である。
容器本体2内には例えばご飯を収容し、中間容器にはおかず等を収容し、蓋体は中間容器の上から被せて閉蓋する。
これ等の図に従って容器の構造について説明する。
容器1の本体2は、底片2a,左右の側片2b,2b、前後の片2c,2cを備えて上方に開放して開放部2dとし、底片2aの面積が小さく、上方に向かって逆台形状に拡大する形状である。
【0016】
容器本体2の平面形状は、平面視において矩形をなし、立方体状で逆台形状である。
容器本体2内には、図3に示したように上方に拡大し、上方に開放した食品収容空間3が形成されている。又左右の側片2b,2b、前後の片2c,2cの上縁部には上下方向に細幅の余片2e…(…は複数を表す。以下同じ)が連続して一体に設けられている。
以上の容器本体は、例えば腰の強い紙のある程度厚いシートを、所定形状に裁断し、折曲、接着して形成した。これについては後述する。
【0017】
容器本体2の開放部2dを上から中蓋状に塞ぐように中間容器4を配設する。
中間容器は4は平面視が矩形で、底片4a、四周片4b…を備え、上方に開放した深い凹皿状で、四周縁部4cを外側方、且つ下方に二重に屈曲し、下向き溝状の係合溝4dを四周縁部4cを囲むように備える。
底片4aの中央部には一段上がった面積の比較的大きい段部4eを設け、底片4aの補強リブとし、又四周片4b…の上部と頂部の四周縁部4cとの間には、囲繞するように段部4fを設け、同様に補強リブとした。
【0018】
以上の中間容器4は、前記した容器本体2の上方開放部2dの上から閉蓋するように嵌合し、四周縁部4cに設けた外側方に延びる係合溝4dを容器本体2の開放部2dを囲む余片2e…に上から係合し、容器本体2を閉蓋しつつ該容器本体2の上部上に嵌合して臨ませ、且つ上端部に支持する。
以上の中間容器4は、例えば樹脂で成形した。
【0019】
5は蓋体で、平面形状は矩形で、上方に膨出した逆凹皿状で、頂片5a、四周片5b…を備え、四周片5b…の下端縁部には外側方に延び、且つ下方に垂下、屈曲した係止縁5cを囲繞するように備える。頂片5aに中間部には、面積の大きい下方に一段下がった段部5dを設け補強リブとする。
以上の蓋体5は、実施の形態では透明な樹脂で形成し、中間容器4に収容したおかず等の食品を外から容易に視認可能とする。
【0020】
以上の蓋体5は、容器本体2の開放部2dの上端部に係合、支持させた中間容器4の上から被せ、蓋体5の周辺部の係止縁5cを中間容器4の四周縁部4c上に係止する。
これにより、蓋体5でおかず等を収容した中間容器4を内部を視認可能な状態で閉蓋し、又中間容器4で容器本体2上を閉蓋して塞ぎ、内部に収容したご飯等を外部から保護する。
【0021】
図5は、容器本体2を形成するブランク片10aの展開図である。
ブランク片10aは、腰の強い所定厚さの紙製のシートで形成し、展開状態で略八角形である。
中央部に周囲を折線10b…で囲まれた正方形の底片部10cを設け、底片部10cの四隅から、これに交わるように隅部においてはV形に2本の折線10d,10dを各隅部毎に外方に都合8本延ばして設け、各外方に若干拡大するように2個の折線10d,10d…で囲まれる部分に、外方に若干拡大する台形状の4個の周片部10e…を区画して形成する。
4個の周片部10e…の各外端部には折線10b…と平行する折線10f…を設ける。
【0022】
4個の周片部10e…間には、該周片部10e…の頂部間を繋ぐ斜辺からなる4個の連続片10h…が一体に形成されており、連続片10h…は隣接するV形の折線10d,10d間に囲まれて略々三角形をなし、V形の折線10d,10d間には、連続片10h…を2分する折線10i…を設ける。
折線10i…の外端部(頂部)を切り欠いてV形切除部10jを設ける。
【0023】
以上のブランク片10aは、底片部10cを囲む折線10bを山折し、折線10d…の内、対称位置に配置した周片部10e´,10e´の折線10d´…を谷折りし、折線10i…を山折りし、連続片10h…の隣接片部10h´…を前記周片部10e´,10e´の両側部に重ね合わせ、接着する。他の周片部10e″,10e″の折線d…は山折する。
以上により、図に示した容器本体2を製作する。連続片10h…の重ねた隣接片部10h´…を符号2f…で示した。
【0024】
図1及び図2に戻ってテイクアウト容器1を携行可能に収容、保持する手提げ51について説明する。
手提げ51は、底片51a、上片51b及び前後の片51c,51dからなり、図3において、断面で示したテイクアウト用容器1の底片2a、前後片2c,2c、蓋体5の頂片5aを囲み、両側に貫通し、両側に側に開放した枠片状である。
【0025】
手提げ51の上片51aには、対称的に上方に起立した下向き半円状の一対の手提げ部である把持部52,52を備え、上片51aには、起立させた把持部52,52を打ち抜いた半円状の欠部53,53を備える。
底片51aの端部は接続フラップ51eで端部の内側を接着され、両側を開放した囲枠状の手提げを構成する。
【0026】
手提げ51の前片51cには、斜めに上下に離間して平行する切れ目54,54を設け、切れ目両端部54a…は小丸状に切込み、切れ目54,54が容易に開き、且つ切れ目端部から裂けるのを防止するように構成した。
かかる切り目54,54に、図1では、例えばフォーク71の柄部分71aを通し、切れ目間の部分を押えバンド55として機能させ、フォーク71を手提げ51で保持させる。
テークアウト食品の種類によっては、フォークに変えてスプーンや箸を保持させても良く、任意である。
以上により手提げ51で容器1の上下面、前後面を囲んで保持し、テークアウト食品を収容した容器1を手提げ可能に保持し、携行することができる。この際、食事に必要な箸、スプーン、フォーク等も手提げ51で一括して保持、携行することができる。
【0027】
以上の手提げ51の両側には、両側方に貫通する保持空間57が形成され、図2では、図1の状態から矢印
【0028】
ところで、図1に示すように手提げ51の上片51bの四隅には、V形に下方に谷折りした容器1の係止部である押え部56…を設ける。
該押え部56…は、上片51bの四隅に折線を事前に形成しておき、これを上から押圧することで下方にV形に折り曲げ、容器1の頂部四隅、具体的には蓋体5の四隅を折り押え部56…の曲げ作用で弾性的に押圧する。
【0029】
これにより、手提げ51の片51a,51b,51c,51dで上下、前後を囲まれて保持されたテークアウト容器1は、頂部の四隅を、手提げ51の頂部四隅で押圧、保持され、両側が開放されていても抜け出すことがない。
把持部52を手で把持し、前後にゆする程度では、テークアウト容器1は手提げ51内において押え部56…で四隅が確実に保持され、手提げ51から抜け出すことがなく、テークアウト容器1の携行上好ましい。
【0030】
図6は、手提げ51を形成するブランク片60aの展開図である。
ブランク片60aは図の上下方向に長い幅のある短冊状で、腰の強い紙のある程度厚いシートを裁断して一枚の素材として形成されている。
図の下側には方形の底片部60bが形成され、横の折線60cで区画された逆台形形状の後片60cが連続して設けられ、後片60cの上には横の折線60e及び図の上方に離間し、平行する横の折線60f間で上片60gを連続して設ける。
【0031】
折線60fの図の上方には、前記した後片60dと対称形状で台形形状の前片60hを連続して設け、前片60hの先には折線690iで区画した細幅の貼着部60jを連続して設けた。
上片60gの中央部には、対称形状で、同心円状の2本の半円状切り欠き線で切り欠いた半円状の把持片60k,60kを設け、向い合う両端部は折線60m…で上片60gに連続する。
【0032】
又上片60gの上下の折線60f,60eの両端部には外方を向くV形の折線60n…を設ける。
一方、前片60hには、斜めに直線状の平行する切れ目60p,60pを設け、切れ目60p,60pの両端部には小丸状の切れ目を設けた。
【0033】
以上のフラップ60aは折線60c,60e,60f,60iを山折りし、底片60bの端部と貼着部60jを接着する。
半円状の把持片60k,60kを切れ目から起こし、折線60m…から山折する。これにより、図1、図2に示すように把持部52,52が形成される。
そして、テイクアウト容器1を前記したように収容した状態で上片60g、前後の片60h,60にかかる折線60n…を下方に押圧することで、折線60e,60fの両端部60e´,60e´,60f´,60f´が下方に谷折りされ、前述のようにテイクアウト容器1の頂部四隅を押圧、保持する。
【0034】
図7は、手提げにテイクアウト容器1を挿入する状態を示す説明的斜視図、図8が挿入後の状態を示す斜視図である。
テイクアウト容器1を組み立てた手提げ1の一側方の保持空間57から矢印
保持空間57内に前記した容器1を挿入した後、上片51b四隅の折線60e´…,60n…の部分を上から谷折りする。これにより、四隅はV形に変形し、弾性的に外容器の頂部の四隅を押圧、保持し、保持空間57から外容器1が抜け出すのを抑制する。
爾後、前記容器1に収容したテイクアウト食品に応じて、例えばフォーク71を矢印
【0035】
図9は、手提げの変更された実施の形態を示す斜視図、図10は同側面図である。
手提げ151は前後の片151c,151dの左右方向中間部に上部を上片151bの前後の縁に連続した手提げフラップ152,152を対称的に設け、外フラップ152,152の上部を谷折りして拝み合わせ状とし、この部分に横長の開口152b,152bを設け、把持部152a,152aを形成したものである。
【0036】
手提げは、底片151a、前後の片151c,151d、上片151bで囲まれた両側に開放した保持空間157を前記した実施の形態と同様に備え、上片151bの四隅には、前記と同様に押し下げ、谷折りすることでテイクアウト容器1の頂部の四隅を押圧する押圧部156…を形成した。
【0037】
図11は、図9、図10の実施の形態の手提げのブランク片の展開図である。
ブランク片160aは縦長短冊状であって、腰の強い一枚のある程度厚い紙のシートを裁断して形成される。
図の下側に方形の底片160bを、この上に横の折線160cを設け、この折線160cと上方の横の折線160eで逆台形形状の前片160dを区画し、折線160eの上方に横の折線160fを設けて方形の上片160gを形成する。
折線160fの上方に平行する折線160iを設けた台形形状の後片160hを形成し、この先に折線160iを区画して接着部160jを設ける。
【0038】
前後の片160d,160hには、図の左右方向の中間部に対称的に一方(下側)をU字形に切り欠き、他方(上側)を逆U字形に切り欠き、把持片160k,160kを形成する。
把持片160k,160kは、前記した折線160e,160fの中間部160e´,160f´の部分で上片160gで連続し、先端部に近い部分に横の折線160m,160mを設け、折線160m,160m外の先部には横長の開口部160n,160nを設ける。
又前記と同様に、折線160e,160fの両側部にはV字形の折線160p…を設ける。
【0039】
以上において、折線160c,160e,160f,160iを山折りし、接着部160jを底片160bの端部に接着する。
そして把持片160k,160kを折線160e´,160f´で反対側に谷折りし、更に先端部の折線160m,160mで谷折りして相互に寄る方向に折曲げ、前後片160d,160hから切り欠き線を介して上片160gと連続させつつ起立させ、把持部を構成する。
又V字形の折線160p…と折線160f″,160e″とを谷折りすることで、前記と同様に上片151gの四隅を折曲げ、テイクアウト容器1の頂部の四隅を押圧することは前記と同様である。
【0040】
【考案の効果】
本考案は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、テイクアウト食品を収容する容器をを容器本体、中間容器及び蓋体で構成し、容器本体は、底部が狭く、上方に開放した拡大する逆台形とし、中間容器は、容器本体の開放部に嵌合する深皿状で、周縁部に容器本体の開放部の周縁部と係合して開放部に該中間容器を保持する係合縁部を設け、蓋体は中間容器上に被せて閉蓋し、上方に膨出する逆皿状とし、容器本体に食品を収容し、上方開放部に嵌合した中間容器に他の食品を収容し、中間容器上に蓋体を被せるようにした。
【0041】
請求項1では、容器本体に例えばご飯を収容し、容器本体の蓋として機能する深皿状の中間容器には例えばおかずを収容し、蓋体で蓋することで収容した食品を積層して相互に完全に区画して収容することができる。
そして、容器本体は上方に拡大する逆台形状なので外観性が良好であり、又この上に嵌合する中間容器は容器の拡大部に配置されるので容量を大きくすることができ、深皿状なので多くのおかずを収容することができる。
【0042】
又蓋体は上方に膨出する逆皿状なので、中間容器上に収容するおかず等の食品が山盛りとなって上方に膨出しても、おかず等を蓋体で押圧することなく、山盛り形状を維持したまま、食品の風味を損うことなく閉蓋することがでる。そして深皿状の中間容器と、逆皿状の蓋体とで食品の収容空間を形成するので、該空間を大きく確保することができる。
又容器本体は縦長となるが、平面積は小さくなり、容器本体の食品を収容する容量を大きく設定しつつ、中間容器、蓋体と合せることで大容量を確保しつつ外形が極めてコンパクト化し、外観性の向上、持ち運びに便利となる。
【0043】
請求項2は、請求項1において、容器本体は逆台形状の立方体状であり、前記中間容器は平面視が矩形で深皿状であり、前記蓋体は平検視が矩形であって逆深皿状であり、透明部材で形成した。
【0044】
請求項2では、請求項1の効果に加えるに、外形が立方状なので容器本体は矩形逆台形状なので、手で掴み易く、食べる際に便利であり、又掴み易いことから持ち運び易く便利である。
又中間容器は矩形の深皿状なので、手で掴んで容器本体から外に出し易く、又容器本体から外した状態で安定したおかず等を盛った皿として使用することができ、テイクアウト食品を美味しく食べることができる。
更に蓋体が透明なので、中間容器に収容したおかずの中身を視認することができる。
【0045】
請求項3は、底片と、底片と連続する手提げ片を備える頂片と、頂片及び底片と連続する前後の片とを備え、これ等の片で囲まれ、左右に貫通する空間を備える囲枠状をなす手提げであり、手提げの左右に貫通する空間内にテイクアウト食品用の容器を挿入し、容器の底面、上面、前後の面を手提げの底片、頂片及び前後の片で支持し、手提げの頂片の四隅を谷状に折曲げて係止部とし、係止部で容器上部の四隅を押えるようにしたテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げである。
【0046】
請求項3では、容器を手提げで保持して持ち運ぶことができ、持ち運ぶ際、容器は上部の四隅を手提げ頂片部の四隅の谷折りした係止部で係止して弾性的に押圧、保持されるので、手提げによる容器の保持の確実化が図れ、持ち運ぶ際に少々の揺れ等があっても、手提げによる容器保持は確実になされる。
又手提げへの容器の挿入、取り出しは、容器の周囲を枠状に囲繞する空間内に左右方向から容器を挿入し、頂片の四隅を谷折りしたり、谷折りを解除することで容易になされ、便利である。
更に手提げは、横長の厚紙等の紙片を囲枠状に折って接合し、頂片の四隅に谷折り部を設けることで形成することができるので、原紙の裁断等の製作が容易であり、又手提げとしての構造や、製作も原紙を折り、一部を接着することで得られるので簡易であり、低コストで提供することができる。
【0047】
請求項4は、請求項3において、前記手提げ片は、頂片の左右の部分を半円状に対称的に切り欠き、該切り欠き部を起こし、下向き半円状の手提げ部を形成して手提げ片としたことを特徴とする請求項3のテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げ。
【0048】
請求項4では、請求項3の効果に加えるに、頂片部に対称的に半円状の切り欠き部を設け、これを起こして前後に対称的な下向き半円形の手で掴む手提げ部を形成するので、手提げは二重構造となり、紙製でありながら高い手提げ強度が得られ、重量を増加した弁当等のテイクアウト食品を確実に、安全に持ち運ぶことができる。
又持ち運び用の手提げの手で掴む手提げ部は、頂片部に対称的に半円状の切り欠き部を設け、これを起こして形成できるので、原紙の頂片部に切り欠きを設けておき、爾後山折して起立させれば良く、簡易に手提げ把持用の手提げ部を設けることができること、頂片部の一部を切り欠いて手提げ片を形成するので、別途の材料を必要としないこと等の利点がある。
【0049】
請求項5は、請求項3において、手提げ片は、前後の片の中間部を縦方向に切り離し、谷折りして上方に起立且つ拝み合わせし、拝み合わせ部に形成した切り欠き部を指掛け部とした。
【0050】
請求項5では、請求項3の効果に加えるに、手提げの前後の片を縦方向に切り離し、切り離し部を持ち上げて頂片お前後から上方に伸びる手提げ片を形成し、手提げ片の上部を拝み合わせしてこの部分に切欠を設けて指掛け部としたので、持つ運び手提げを介してテイクアウト食品容器をぶら下げて容易に、円滑に持ち運ぶことができる。
又手提げ片は前後のもので二重構造となり、紙製でありながら高い手提げ強度が得られ、重量を増加した弁当等のテイクアウト食品を確実に、安全に持ち運ぶことができる。
更に持ち運び用の手提げの手で掴む手提げ部は、前後の片に対称的に切り離し部を設け、これを起こして上方に伸ばして形成できるので、原紙の前後片に切り離し部を設けておき、爾後谷折して起立させれば良く、製作容易に手提げ把持用の手提げ部を設けることができること、又前後片の一部を切り離して手提げ片を形成するので、別途の材料を必要としないこと等の利点がある。
【0051】
請求項6は、請求項3において、運び用手提げの前後の片の一方に切れ目を設け、該切れ目にフォーク、スプーン、箸等を通して保持させるようにした。
【0052】
請求項6では、請求項3の効果に加えるに、前後片の一方に切れ目を設け、食べる際に必要なフォーク、スプーン、箸等を保持することができるので、フォーク等が紛失したりすることがなくなる。
又これ等の保持構造も、前後片の一方に切れ目を設けるだけなので簡易な構成、作業で便利な持ち運び用手提げを得ることができ、製作上も前後片の一方に切れ目を設けておきだけで良く、製作容易にフォーク等の肘構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るテイクアウト食品用容器を持ち運び用手提げに収納し、持ち運び可能とした斜視図
【図2】持ち運び用手提げから容器を矢印のように抜きだした状態を示す斜視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】容器本体、中間容器、蓋体の分解斜視図
【図5】容器本体を形成するブランク片の展開図
【図6】手提げを形成するブランク片aの展開図
【図7】手提げにテイクアウト容器を挿入する状態を示す説明的斜視図
【図8】手提げにテイクアウト容器を挿入後の状態を示す説明的斜視図
【図9】手提げの変更された実施の形態を示す斜視図
【図10】図9の実施の形態における手提げの側面図
【図11】図8、図9の実施の形態の手提げのブランク片の展開図
【符号の説明】
1…テイクアウト容器、 2…容器本体、 2a…底部、 2e…周縁部、3…開放部、 4…中間容器、 4a…底部、 4c…係合縁部、 5…蓋体、51,151…手提げ、 51a,151a…底片、 51b,151b…頂片、 51c,51d,151c,151d…前後片、 52,152…手提げ部、 54…切れ目、 56,156…係止部、 57,157…貫通する保持空間。
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 テイクアウト食品を収容する容器であって、該容器は容器本体、中間容器及び蓋体からなり、前記容器本体は、底部が狭く、上方に開放した拡大する逆台形であり、前記中間容器は、前記容器本体の開放部に嵌合する深皿状で、周縁部に容器本体の開放部の周縁部と係合して該開放部に該中間容器を保持する係合縁部を備え、前記蓋体は中間容器上に被せて閉蓋し、上方に膨出する逆皿状であり、前記容器本体に食品を収容し、上方開放部に嵌合した中間容器に他の食品を収容し、該中間容器上に蓋体を被せるようにした、ことを特徴とするテイクアウト食品用容器。
【請求項2】 前記容器本体は逆台形状の立方体状であり、前記中間容器は平面視が矩形で深皿状であり、前記蓋体は平検視が矩形であって逆深皿状であり、透明部材で形成したことを特徴とする請求項1のテイクアウト食品用容器。
【請求項3】 底片と、該底片と連続する手提げ片を備える頂片と、該頂片及び底片と連続する前後の片とを備え、これ等の片で囲まれ、左右に貫通する空間を備える囲枠状をなす手提げであって、該手提げの左右に貫通する空間内にテイクアウト食品用の容器を挿入し、該容器の底面、上面、前後の面を手提げの前記底片、頂片及び前後の片で支持し、手提げの頂片の四隅を谷状に折曲げて係止部を設け、該係止部で容器上部の四隅を押えるようにした、ことを特徴とするテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げ。
【請求項4】 前記手提げ片は、頂片の左右の部分を半円状に対称的に切り欠き、該切り欠き部を起こし、下向き半円状の手提げ部を形成して手提げ片としたことを特徴とする請求項3のテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げ。
【請求項5】 前記手提げ片は、前後の片の中間部を縦方向に切り離し、谷折りして上方に起立且つ拝み合わせし、拝み合わせ部に形成した切り欠き部を指掛け部としたことを特徴とする請求項3のテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げ。
【請求項6】 前記運び用手提げの前後の片の一方に切れ目を設け、該切れ目にフォーク、スプーン、箸等を通して保持させるようにしたことを特徴とする請求項3のテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げ。
【請求項1】 テイクアウト食品を収容する容器であって、該容器は容器本体、中間容器及び蓋体からなり、前記容器本体は、底部が狭く、上方に開放した拡大する逆台形であり、前記中間容器は、前記容器本体の開放部に嵌合する深皿状で、周縁部に容器本体の開放部の周縁部と係合して該開放部に該中間容器を保持する係合縁部を備え、前記蓋体は中間容器上に被せて閉蓋し、上方に膨出する逆皿状であり、前記容器本体に食品を収容し、上方開放部に嵌合した中間容器に他の食品を収容し、該中間容器上に蓋体を被せるようにした、ことを特徴とするテイクアウト食品用容器。
【請求項2】 前記容器本体は逆台形状の立方体状であり、前記中間容器は平面視が矩形で深皿状であり、前記蓋体は平検視が矩形であって逆深皿状であり、透明部材で形成したことを特徴とする請求項1のテイクアウト食品用容器。
【請求項3】 底片と、該底片と連続する手提げ片を備える頂片と、該頂片及び底片と連続する前後の片とを備え、これ等の片で囲まれ、左右に貫通する空間を備える囲枠状をなす手提げであって、該手提げの左右に貫通する空間内にテイクアウト食品用の容器を挿入し、該容器の底面、上面、前後の面を手提げの前記底片、頂片及び前後の片で支持し、手提げの頂片の四隅を谷状に折曲げて係止部を設け、該係止部で容器上部の四隅を押えるようにした、ことを特徴とするテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げ。
【請求項4】 前記手提げ片は、頂片の左右の部分を半円状に対称的に切り欠き、該切り欠き部を起こし、下向き半円状の手提げ部を形成して手提げ片としたことを特徴とする請求項3のテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げ。
【請求項5】 前記手提げ片は、前後の片の中間部を縦方向に切り離し、谷折りして上方に起立且つ拝み合わせし、拝み合わせ部に形成した切り欠き部を指掛け部としたことを特徴とする請求項3のテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げ。
【請求項6】 前記運び用手提げの前後の片の一方に切れ目を設け、該切れ目にフォーク、スプーン、箸等を通して保持させるようにしたことを特徴とする請求項3のテイクアウト食品用容器の持ち運び用手提げ。
【図3】
【図8】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図8】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【登録番号】実用新案登録第3086636号(U3086636)
【登録日】平成14年4月3日(2002.4.3)
【発行日】平成14年6月28日(2002.6.28)
【考案の名称】テイクアウト食品用容器及び同容器の持ち運び用手提げ
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2001−8064(U2001−8064)
【出願日】平成13年12月11日(2001.12.11)
【出願人】(591078594)株式会社織部 (1)
【登録日】平成14年4月3日(2002.4.3)
【発行日】平成14年6月28日(2002.6.28)
【考案の名称】テイクアウト食品用容器及び同容器の持ち運び用手提げ
【国際特許分類】
【出願番号】実願2001−8064(U2001−8064)
【出願日】平成13年12月11日(2001.12.11)
【出願人】(591078594)株式会社織部 (1)
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