説明

テレビや映画の被撮影者が、いかにも視聴者に視線を向けながら発言したり演技していると感じさせるよう撮影する方法

【目的】 テレビや映画の被撮影者が、原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項など読み取ったたり、読み上げたりする際に、いかにも視聴者に視線を向けながら発言したり演技していると感じさせるよう撮影する方法
【構成】 本発明は、テレビや映画の非撮影者に正対する表示装置に、原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項などを表示して、非撮影者に読み取らせたり、読み上げさせたりしながら、当該表示装置の中央の空隙に置いた撮影装置もしくは表示装置の中央に組み込んだ撮像素子などによって被撮影者を撮影することで、非撮影者がテレビや映画の視聴者に、いかにも視線を向けながら発言したり、演技していると感じさせるよう撮影する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビや映画の非撮影者に正対する表示装置に、原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項などを表示して、非撮影者に読み取らせたり、読み上げさせたりしながら、当該表示装置の中央の空隙に置いた撮影装置もしくは表示装置の中央に組み込んだ撮像素子などによって被撮影者を撮影することで、非撮影者がテレビや映画の視聴者に、いかにも視線を向けながら発言したり演技していると感じさせるよう撮影する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、テレビや映画の被撮影者が、原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項などを読み取ったり、読み上げる際に、撮影装置の近傍に表示装置を置くことで、その内容を表示装置から読み取る方法がとられていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したように、従来の方法では、テレビや映画の被撮影者が、原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項などを読み取ったり、読み上げる際に、被撮影者は撮影装置から目線をそらし、別に置かれた表示装置を見る必要があった。そのため、視聴者からは、被撮影者の視線が視聴者から逸れ、不自然に感じられる欠点を有している。
【0004】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、テレビや映画の非撮影者に正対する表示装置に、原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項などを表示して、非撮影者に読み取らせたり、読み上げさせたりしながら、当該表示装置の中央の空隙に置いた撮影装置もしくは表示装置の中央に組み込んだ撮像素子などによって被撮影者を撮影することで、非撮影者がテレビや映画の視聴者に、いかにも視線を向けながら発言したり演技していると感じさせるよう撮影する方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、本発明の形態は、テレビや映画の非撮影者に正対する表示装置に、原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項などを表示して、非撮影者に読み取らせたり、読み上げさせたりしながら、当該表示装置の中央の空隙に置いた撮影装置もしくは表示装置の中央に組み込んだ撮像素子などによって被撮影者を撮影する方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の形態によれば、テレビや映画の被撮影者が、原稿内容や台詞などを表示装置から読み取っているにもかかわらず、いかにも視聴者に視線を向けながら発言したり、演技していると感じさせるよう撮影できることが可能になる。
【0007】
本発明の形態によれば、テレビや映画の被撮影者が、表示装置に表示されるディレクターからの指示を読み取ったり、確認する動作が、撮影装置や撮像素子から視線を大きく動かさずに実行できるため、視聴者からは気づかれずに自然な形の撮影が可能となる。
【0008】
本発明の形態によれば、表示対象を非撮影者自身とすることで、被撮影者が見る側から見た映像として自らの表情を確認したり、表情をコントロールできるため、被撮影者が自らで演技の練習をしたり、演出したりすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明に係る撮影方法の実施の形態を、添付する図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る撮影装置の構成を示す図である。撮影装置(2)は、表示装置(1)の中央の空隙に置かれ非撮影者を撮影する。原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項などは、外部コントロール装置(4)から表示装置(1)に伝送され、表示される。
【0011】
図2は、本発明に係る撮影装置の配置の構成を示す図である。撮影装置(2)は、非撮影者に正対した表示装置(1)の中央の空隙に置かれ、非撮影者(5)を撮影する。表示装置(1)には、原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項などが、外部コントロール装置(4)から伝送される。
【0012】
図3は、本発明に係る撮影装置の構成を示す図である。表示装置(1)の中央に組み込まれた撮像素子(3)により非撮影者を撮影する。原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項などは、外部コントロール装置(4)から表示装置(1)に伝送され、表示される。
【0013】
図4は、本発明に係る撮影装置の配置の構成を示す図である。撮像素子(3)は、非撮影者に正対した表示装置(1)の中央に組み込まれ、非撮影者(5)を撮影する。表示装置(1)には、原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項などが、外部コントロール装置(4)から伝送される。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本発明の形態によれば、テレビや映画の被撮影者が、表示装置に表示される原稿内容や台詞、ディレクターからの指示を読み取ったり、確認する動作が、撮影装置や撮像素子から視線を大きく動かさずに実行できるため、視聴者からは気づかれずに自然な形の撮影が可能となると同時に、被撮影者が自らの表情を、見る側から見た映像として確認しながらコントロールできるため、被撮影者が自らで演技の練習をしたり、演出したりすることが可能となる。そのために、メディア業界や、映画・映像産業の発展にとって有益な手段を提供することとなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る撮影装置の配置の構成を示す図である。
【図2】本発明に係る撮影装置の構成を示す図である。
【図3】本発明に係る撮影装置の配置の構成を示す図である。
【図4】本発明に係る撮影装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0016】
1 表示装置
2 撮影装置
3 撮像素子
4 外部コントロール装置(パーソナルコンピュータ、サーバー)
5 出演者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビや映画の非撮影者に正対する表示装置に、原稿内容や台詞、ディレクターからの連絡事項などを表示して、非撮影者に読み取らせたり、読み上げさせたりしながら、当該表示装置の中央の空隙に置いた撮影装置もしくは表示装置の中央に組み込んだ撮像素子などによって被撮影者を撮影することで、非撮影者がテレビや映画の視聴者に、いかにも視線を向けながら発言していると感じさせるよう撮影する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−118605(P2008−118605A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−329968(P2006−329968)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【出願人】(504199518)
【Fターム(参考)】