説明

テレビジョン放送受信装置

【課題】静止画キャプチャ機能を有するテレビジョン放送受信装置において、ユーザによるテレビ番組の視聴を妨げることなく、キャプチャ画像が記憶されたことユーザに報知することができるようにする。
【解決手段】テレビジョン放送受信装置1は、シャッター音を音声出力するためのシャッター音出力装置16を備えている。シャッター音出力装置16は、フラッシュメモリ15にキャプチャ画像が記憶されたことをユーザに報知するためのシャッター音を記憶すると共に、キャプチャ画像が記憶される際にシャッター音を音声出力する。キャプチャ処理の際に、シャッター音出力装置16によりシャッター音が音声出力されるので、ユーザはキャプチャ処理の成功の有無等を容易に把握することができる。また、キャプチャ処理における付加的な情報に応じたシャッター音を音声出力させることにより、音声出力のみで、ユーザに様々な情報を報知することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテレビジョン放送受信装置に関し、特に、静止画キャプチャ機能を有するテレビジョン放送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザによるキャプチャボタン操作に基づいて、モニタ装置に表示されている動画像の1フレームを静止画像(以下、キャプチャ画像という)として記憶する静止画キャプチャ機能、及びこれを備えたテレビジョン放送受信装置が知られている。
【0003】
このようなテレビジョン放送受信装置では、ユーザがキャプチャボタン操作してキャプチャ画像が記憶媒体に記憶された際、キャプチャ処理が行われたことをOSD(On-Screen Display)表示等によってユーザに報知することが一般的であった。このため、OSD表示によりモニタ画面の一部がスポイルされ、ユーザによるテレビ番組の視聴を妨げる虞れがあった。また、従来のテレビジョン放送受信装置においては、キャプチャ処理が行われたことは、OSD表示によりユーザに報知されていたものの、キャプチャ処理における付加的な情報、例えば、記憶された映像信号のフォーマット等に関する情報については何ら得ることができなかった。
【0004】
ところで、静止画を記憶する際の付加的な情報をユーザに報知するものとして、静止画像を記憶するための記憶媒体の残り容量をユーザに報知できるようにした撮像装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)。また、映像を利用することなく、静止画が記憶されたことをユーザに報知するものとして、シャッター音を発生させる装置を備えたディジタルカメラ等が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−259289号公報
【特許文献2】特開平7−177404号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示の内容をテレビジョン放送受信装置に適用したとしても、ユーザによるテレビ番組の視聴を妨げることなくキャプチャ画像が記憶されたことユーザに報知することはできず、また、キャプチャ処理における付加的な情報をユーザに報知することもできない。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ユーザによるテレビ番組の視聴を妨げることなく、キャプチャ画像が記憶されたことをユーザに報知することができるテレビジョン放送受信装置を提供することを第1の目的とし、キャプチャ処理における付加的な情報をユーザに報知することができるテレビジョン放送受信装置を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、テレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出するデコーダと、前記デコーダにより抽出された1フレーム分の映像信号をキャプチャ画像として記憶するキャプチャ画像記憶手段と、前記デコーダにより抽出された前記映像信号及び前記キャプチャ画像記憶手段に記憶された前記キャプチャ画像をモニタ出力する出力手段とを備えたテレビジョン放送受信装置において、前記キャプチャ画像記憶手段にキャプチャ画像が記憶されたことをユーザに報知するための複数種類のシャッター音を記憶するシャッター音記憶手段と、前記キャプチャ画像記憶手段にキャプチャ画像が記憶される際に、前記シャッター音記憶手段に記憶された複数種類のシャッター音の中から前記キャプチャ画像記憶手段の残り容量に応じてシャッター音を選択し、選択されたシャッター音を音声出力するシャッター音出力手段と、前記キャプチャ画像記憶手段に連続してキャプチャ画像を記憶する際に、前記キャプチャ画像記憶手段に記憶された前フレームの映像信号と、この前フレームに続く後フレームの映像信号の差分値を算出し、算出された差分値が所定値以上の場合に、前記後フレームの映像信号を前記キャプチャ画像記憶手段に記憶させる連続キャプチャ手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、テレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出するデコーダと、前記デコーダにより抽出された1フレーム分の映像信号をキャプチャ画像として記憶するキャプチャ画像記憶手段と、前記デコーダにより抽出された前記映像信号及び前記キャプチャ画像記憶手段に記憶された前記キャプチャ画像をモニタ出力する出力手段とを備えたテレビジョン放送受信装置において、前記キャプチャ画像記憶手段にキャプチャ画像が記憶されたことをユーザに報知するための複数種類のシャッター音を記憶するシャッター音記憶手段と、前記キャプチャ画像記憶手段にキャプチャ画像が記憶される際に、前記シャッター音記憶手段に記憶された複数種類のシャッター音の中からシャッター音を選択し、選択されたシャッター音を音声出力するシャッター音出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載のテレビジョン放送受信装置において、前記シャッター音出力手段は、キャプチャ画像記憶手段の残り容量に応じてシャッター音を選択することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項2に記載のテレビジョン放送受信装置において、前記シャッター音出力手段は、キャプチャ画像として記憶される映像信号のフォーマットに応じてシャッター音を選択することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
以上のように請求項1の発明によれば、キャプチャ画像記憶手段にキャプチャ画像が記憶される際に、シャッター音が音声出力されるので、ユーザは、キャプチャ処理の成功の有無やキャプチャ枚数、キャプチャ間隔などを容易に把握することができる。また、キャプチャ画像記憶手段の残り容量に応じたシャッター音が音声出力されるので、音声出力のみで、ユーザにキャプチャ画像記憶手段の残り容量を報知することができる。また、キャプチャ画像を連続して記憶する際に、キャプチャ画像記憶手段に記憶された前フレームの映像信号と、この前フレームに続く後フレームの映像信号の差分値を算出し、算出された差分値が所定値以上の場合にのみ、後フレームの映像信号をキャプチャ画像記憶手段に記憶するようにしたので、キャプチャ画像記憶手段の容量を節約することができる。また、キャプチャ画像を連続して記憶する際に、キャプチャ画像記憶手段の残り容量に応じたシャッター音が音声出力されるので、ユーザは、キャプチャ画像記憶手段の残り容量を確認しながら、キャプチャ画像を連続して記憶させることができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、キャプチャ画像記憶手段にキャプチャ画像が記憶される際に、シャッター音が音声出力されるので、ユーザは、キャプチャ処理の成功の有無やキャプチャ枚数、キャプチャ間隔などを容易に把握することができる。また、複数種類のシャッター音を音声出力できるので、シャッター音の種類に応じて、様々な情報をユーザに報知することができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、キャプチャ画像記憶手段の残り容量に応じたシャッター音が音声出力されるので、音声出力のみで、ユーザにキャプチャ画像記憶手段の残り容量を報知することができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、キャプチャ画像として記憶される映像信号のフォーマットに応じたシャッター音が音声出力されるので、音声出力のみでユーザに映像信号のフォーマットを報知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の第1の実施形態について図1乃至図3を参照して説明する。図1において、テレビジョン放送受信装置(以下、TV放送受信装置と略す)1は、放送局から配信されるディジタル/アナログテレビジョン放送信号(以下において、ディジタルテレビジョン放送信号とアナログテレビジョン放送信号を区別する必要がないときは、単にTV放送信号とする)をアンテナ10を介して受信し、TV放送信号に含まれる映像信号及び音声信号等をモニタ装置2に出力する装置であり、チューナ11と、デコーダ12と、オンスクリーンディスプレイ部(OSD部)13と、リモコン受信部14と、フラッシュメモリ15と、シャッター音出力装置16と、ROM17と、CPU18とを備えている。
【0016】
TV放送受信装置1には、放送局から所定周波数の高周波電波で発信されるTV放送信号を受信するためのアンテナ10と、テレビ番組の映像を映し出すと共に音声を出力するモニタ装置2が接続される。
【0017】
チューナ(受信手段)11は、その受信周波数を、リモコン3で選局されたチャンネル(ディジタルテレビジョン放送においては物理チャンネル)に対応する周波数に同調させることにより、選局操作されたチャンネルのTV放送信号をアンテナ10を介して受信する。
【0018】
デコーダ12は、リモコン3によりディジタルテレビジョン放送のチャンネルが選局された場合、チューナ11で受信した受信信号を復調して、ディジタル圧縮符号化された、複数のテレビ番組の映像と音声、及びEPG(Electric Program Guide)の信号が時分割多重化された状態のTS(Transport Stream)を生成する。そして、デコーダ12は、このTSから、リモコン3で選局されたチャンネルのテレビ番組の映像信号と音声信号を分離抽出し、それらの信号をディジタル圧縮符号化される前の信号に復号再生し、モニタ装置2へ出力する。
【0019】
また、デコーダ12は、リモコン3によりアナログテレビジョン放送のチャンネルが選局された場合、チューナ11で受信した受信信号を復調して、リモコン3で選局操作されたチャンネルのテレビ番組の映像信号と音声信号を再生し、その映像信号と音声信号をモニタ装置2へ出力する。
【0020】
また、デコーダ12は所定フレーム分の映像信号を一時的に記憶するバッファメモリと、フラッシュメモリ15に記憶された最新のキャプチャ画像とバッファメモリに記憶された1フレーム分の映像信号の差分値を算出する差分演算部とを備えている。デコーダ12は、フラッシュメモリ15に連続してキャプチャ画像を記憶する際に、フラッシュメモリ15に記憶された前フレーム(最新のキャプチャ画像として記憶されたフレーム)の映像信号と、この前フレームに続く後フレーム(バッファメモリに記憶されたフレーム)の映像信号の差分値を算出し、算出された差分値が所定値以上の場合に、後フレームの映像信号をフラッシュメモリ15に記憶させる連続キャプチャ手段として機能する。
【0021】
OSD部(出力手段)13は、オンスクリーンディスプレイ回路を備えており、入力された映像信号に所定の表示画像を重畳してモニタ装置2に出力する。リモコン受信部14は、リモコン3から送出された信号を受信し、CPU18へ出力する。リモコン3は、キャプチャ処理を実行させるためのキャプチャボタン、テンキー及び決定キーなどを備えており、ユーザによるキー操作に応じた赤外線信号をリモコン受信部14に送出する。
【0022】
フラッシュメモリ(キャプチャ画像記憶手段)15は、デコーダ12により抽出された1フレーム分の映像信号をキャプチャ画像として記憶する。なお、キャプチャ画像はJPEG方式等により圧縮され、記憶される。また、フラッシュメモリ15に記憶されたキャプチャ画像は、電源遮断時においても記憶される。
【0023】
シャッター音出力装置16は、シャッター音の音声データを記憶する音声データ格納用メモリと、この音声データを音声出力するためのスピーカやアンプ等を備えている。シャッター音はフラッシュメモリ15にキャプチャ画像が記憶されたことをユーザに報知するためものであり、音声データ格納用メモリには複数種類のシャッター音の音声データが記憶されている。なお、シャッター音の種類としては、例えば、音の高低差による種類、若しくは音の長さの差による種類、又は音声メッセージの違いによる種類などが挙げられる。シャッター音出力装置16は、フラッシュメモリ15にキャプチャ画像が記憶される際に、音声データ格納用メモリに記憶された複数種類のシャッター音の中からフラッシュメモリ15の残り容量に応じてシャッター音を選択し、選択されたシャッター音を音声出力する。
【0024】
ROM17は、TV放送受信装置1のシステム全体を制御するための制御プログラムを記憶している。CPU18は、この制御プログラムに従って各種処理を実行し、TV放送受信装置1全体を制御する。
【0025】
次に、図2のフローチャートを参照して、ユーザによりキャプチャボタンが操作されてからキャプチャ画像が記憶されるまでの処理を説明する。TV放送受信装置1は、システムの稼動中、キャプチャボタンが押下されたか否か監視し(S1)、キャプチャボタンが押下されると(S1でYES)、フラッシュメモリ15の残り容量を算出する(S2)。そして、算出されたフラッシュメモリ15の残り容量に関する情報がシャッター音出力装置16に入力され、シャッター音出力装置16でフラッシュメモリ15の残り容量に応じたシャッター音が選択される(S3)。そして、S4のキャプチャ処理において、デコーダ12により抽出された1フレーム分の映像信号がキャプチャ画像としてフラッシュメモリ15に記憶されると共に、S3において選択されたシャッター音がシャッター音出力装置16から音声出力される。
【0026】
次に、キャプチャボタンが所定時間以上、連続して押下されているか否かが判断される(S5)。キャプチャボタンが連続して押下されていなければ(S5でNO)、S1に戻って、S1からS5までの処理が繰り返される。一方、キャプチャボタンが連続して押下されていれば(S5でYES)、S4においてフラッシュメモリ15に記憶された最新のキャプチャ画像の映像信号と、これに続く、バッファメモリに記憶された1フレーム分の映像信号の差分値が算出される(S6)。そして、差分値が所定値以上であるか否かが判断され(S7)、差分値が所定値以上でなければ(S7でNO)、S5に戻ってS5からの処理が繰り返され、差分値が所定値以上であれば(S7でYES)、S2からの処理を繰り返すことにより、更にキャプチャ画像がフラッシュメモリ15に記憶される。
【0027】
次に、フラッシュメモリ15の残り容量に応じてシャッター音の長さを変化させた具体例について説明する。図3において、モニタ装置2のモニタ画面20にフレームf1が表示されているタイミングで、ユーザによりキャプチャボタンが押下されると(S1でYES)、フラッシュメモリ15の残り容量に応じてシャッター音が選択され(S2及びS3)、フレームf1がキャプチャ画像としてフラッシュメモリ15に記憶されると共に、フラッシュメモリ15の残り容量に応じたシャッター音”カシャッ”が音声出力される。そして、キャプチャボタンが連続して押下されていると(S5でYES)、フレームf1と、このフレームf1に続くフレームf2の映像信号の差分値が算出される(S6)。図3において、フレームf1とフレームf2とでは、映像にほとんど変化がないので差分値が所定値以下となり(S7でNO)、S5に戻って処理が繰り返される。そして、更にキャプチャボタンが連続して押下されていると(S5でYES)、フレームf1と、フレームf1,f2に続くフレームf3の映像信号の差分値が算出される(S6)。フレームf1とフレームf3とでは、映像が大きく変化しているので差分値が所定値以上となり(S7でYES)、S2に戻って、フラッシュメモリの残り容量に応じてシャッター音が選択され(S2及びS3)、S4において、フレームf3がキャプチャ画像としてフラッシュメモリ15に記憶されると共に、フラッシュメモリ15の残り容量に応じたシャッター音”カシャーッ”が音声出力される。以下同様の処理を繰り返して、フレームf4がキャプチャ画像としてフラッシュメモリ15に記憶されると共に、フラッシュメモリ15の残り容量に応じたシャッター音”カシャーーッ”が音声出力される。このようにフラッシュメモリ15の残り容量が少なくなる毎にシャッター音を長くして、フラッシュメモリ15の残り容量をユーザに報知する。
【0028】
本実施形態のTV放送受信装置1によれば、フラッシュメモリ15にキャプチャ画像が記憶される際に、シャッター音が音声出力されるので、ユーザは、キャプチャ処理の成功の有無やキャプチャ枚数、キャプチャ間隔などを容易に把握することができる。またフラッシュメモリ15の残り容量に応じたシャッター音が音声出力されるので、音声出力のみで、ユーザにフラッシュメモリ15の残り容量を報知することができる。また、キャプチャ画像を連続して記憶する際に、フラッシュメモリ15に記憶された前フレームの映像信号と、この前フレームに続く後フレームの映像信号の差分値を算出し、算出された差分値が所定値以上の場合になる場合にのみ、後フレームの映像信号をフラッシュメモリ15に記憶するようにしたので、フラッシュメモリ15の容量を節約することができる。また、キャプチャ画像を連続して記憶する際に、フラッシュメモリ15の残り容量に応じたシャッター音が音声出力されるので、ユーザは、フラッシュメモリ15の残り容量を確認しながら、キャプチャ画像を連続して記憶させることができる。
【0029】
次に、本発明の第2の実施形態について図4を参照して説明する。本実施形態におけるTV放送受信装置1は、キャプチャ画像として記憶される映像信号のフォーマットに応じてシャッター音が選択される点で第1の実施形態と異なる。ここで、映像信号のフォーマットとしては、例えば、1080i,1080p,480i,480p及び720p等からなる画像フォーマット、16:9及び4:3等のアスペクト比、並びに、30f/sec及び24f/sec等のフレームレート等が挙げられる。なお、30f/secは、一般のTV放送で使用され、24f/secは映画などで使用される。
【0030】
TV放送受信装置1は、システムの稼動中、キャプチャボタンが押下されたか否か監視し(S21)、キャプチャボタンが押下されると(S21でYES)、キャプチャされる映像信号のフォーマットを特定する(S22)。そして、特定された映像信号のフォーマットに関する情報がシャッター音出力装置16に入力され、シャッター音出力装置16で映像信号のフォーマットに応じたシャッター音が選択される(S23)。そして、S24のキャプチャ処理において、デコーダ12により抽出された1フレーム分の映像信号がキャプチャ画像としてフラッシュメモリ15に記憶されると共に、S23において選択されたシャッター音がシャッター音出力装置16から音声出力される。
【0031】
本実施形態のTV放送受信装置1によれば、キャプチャ画像として記憶される映像信号のフォーマットに応じたシャッター音が音声出力されるので、音声出力のみでユーザに映像信号のフォーマットを報知することができる。
【0032】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、キャプチャ処理における付加的な情報は、フラッシュメモリ15の残り容量や、映像信号のフォーマットに限られず、例えば、外部機器から入力された映像信号をキャプチャする場合には、この外部機器に関する情報をシャッター音でユーザに報知するなどしてもよい。また、キャプチャ処理が行われたことをシャッター音のみによりユーザに報知する場合に限られず、シャッター音の音声出力と共に、ユーザによるテレビ番組の視聴を妨げない程度のさりげない映像をOSD表示させるなどしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るテレビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図。
【図2】同受信装置のシステム稼動時の処理を示すフローチャート。
【図3】同受信装置のキャプチャ処理の説明図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るテレビジョン放送受信装置のシステム稼動時の処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0034】
1 テレビジョン放送受信装置
2 モニタ装置
3 リモコン
10 アンテナ
11 チューナ(受信手段)
12 デコーダ(連続キャプチャ手段)
13 OSD部(出力手段)
14 リモコン受信部
15 フラッシュメモリ(キャプチャ画像記憶手段)
16 シャッター音出力装置(シャッター音記憶手段、シャッター音出力手段)
17 ROM
18 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出するデコーダと、前記デコーダにより抽出された1フレーム分の映像信号をキャプチャ画像として記憶するキャプチャ画像記憶手段と、前記デコーダにより抽出された前記映像信号及び前記キャプチャ画像記憶手段に記憶された前記キャプチャ画像をモニタ出力する出力手段とを備えたテレビジョン放送受信装置において、
前記キャプチャ画像記憶手段にキャプチャ画像が記憶されたことをユーザに報知するための複数種類のシャッター音を記憶するシャッター音記憶手段と、
前記キャプチャ画像記憶手段にキャプチャ画像が記憶される際に、前記シャッター音記憶手段に記憶された複数種類のシャッター音の中から前記キャプチャ画像記憶手段の残り容量に応じてシャッター音を選択し、選択されたシャッター音を音声出力するシャッター音出力手段と、
前記キャプチャ画像記憶手段に連続してキャプチャ画像を記憶する際に、前記キャプチャ画像記憶手段に記憶された前フレームの映像信号と、この前フレームに続く後フレームの映像信号の差分値を算出し、算出された差分値が所定値以上の場合に、前記後フレームの映像信号を前記キャプチャ画像記憶手段に記憶させる連続キャプチャ手段と、を備えたことを特徴とするテレビジョン放送受信装置。
【請求項2】
テレビジョン放送信号を受信する受信手段と、前記受信手段により受信したテレビジョン放送信号から映像信号を抽出するデコーダと、前記デコーダにより抽出された1フレーム分の映像信号をキャプチャ画像として記憶するキャプチャ画像記憶手段と、前記デコーダにより抽出された前記映像信号及び前記キャプチャ画像記憶手段に記憶された前記キャプチャ画像をモニタ出力する出力手段とを備えたテレビジョン放送受信装置において、
前記キャプチャ画像記憶手段にキャプチャ画像が記憶されたことをユーザに報知するための複数種類のシャッター音を記憶するシャッター音記憶手段と、
前記キャプチャ画像記憶手段にキャプチャ画像が記憶される際に、前記シャッター音記憶手段に記憶された複数種類のシャッター音の中からシャッター音を選択し、選択されたシャッター音を音声出力するシャッター音出力手段と、を備えたことを特徴とするテレビジョン放送受信装置。
【請求項3】
前記シャッター音出力手段は、キャプチャ画像記憶手段の残り容量に応じてシャッター音を選択することを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン放送受信装置。
【請求項4】
前記シャッター音出力手段は、キャプチャ画像として記憶される映像信号のフォーマットに応じてシャッター音を選択することを特徴とする請求項2に記載のテレビジョン放送受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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