説明

テープスクイズ装置

【課題】被着体の表面の端縁からはみ出した接着シートを少しずつ裏面側に折り返すようにして貼付することのできるテープスクイズ装置を提供すること。
【解決手段】被着体の表面W1に接着シートSを貼付した際に、接着シートSを表面W1に貼付した表面W1の端縁Weからはみ出した接着シートSの端縁領域を被着体の側面Ws及び裏面W2に貼付する。テープスクイズ装置10は、被着体Wと接着シートSとを挟み込むとともに、相互に離間接近可能に設けられたスクイズ部材15と、スクイズ部材15の前段に位置して接着シートSを押圧しつつ接着シートSの幅方向両側に初期折曲部S1を形成可能に設けられた初期折曲手段としての押圧ローラ16とを備えている。スクイズ部材15は、テープ端縁領域をワーク対応領域に回り込むように少しずつ近づけて貼付するための側面傾斜部32A、側面押圧部32B、裏面傾斜部33A及び裏面押圧部33Bを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテープスクイズ装置に係り、更に詳しくは、被着面の端縁からはみ出すように接着シートを貼付し、当該はみ出した接着シートの側端領域を被着面の端縁を覆うように貼付することに適したテープスクイズ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車のドア用サッシュ等に外装を施すために、例えば、接着シートを貼付することが行われている。
このような接着シートをサッシュに貼着する場合には、当該接着シートの幅方向両側がサッシュの幅方向両端縁からはみ出るように貼付し、次いで、はみ出した接着シートの側端領域をサッシュの端部裏面側に折り返して貼着することが必要となる。
【0003】
特許文献1には、サッシュに接着シートを貼付することに適合するテープスクイズ装置が開示されている。同装置は、接着シートが貼付されたサッシュを通過させる凹部を備えた本体と、凹部に配置された弾性シートと、当該弾性シートの両側を狭めるように操作可能なスクイズレバーとを備えて構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−152119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたテープスクイズ装置は、左右勝手のあるサッシュの何れにも使用できるとともに、機構を単純化して低コストで提供することができる、という利点がある。
しかしながら、サッシュの端縁からはみ出す状態で貼付された接着シートを折り返して裏面側に貼付するために、サッシュとテープスクイズ装置とを相対移動させても、スクイズレバーによって変形した弾性シートの内面側形状で折り返し角度が一義的に決定しまう構成となっているため、接着シートが裏面に折り返される際に接着シートに弛みやシワが生じてしまい、貼付状態にむらができてしまう。また、接着シートの曲部に一義的な折り返しによる折返方向への負荷が与えられ、接着シートを損傷又は破損してしまう、という不都合がある。
【0006】
[発明の目的]
本発明は、被着面の端縁から外側にはみ出した接着シートを被着面の端縁を覆うように緩やかに折り返しながら、被着体の側面及び裏面に貼り付けることにより、接着シートを損傷又は破損することなく、むらなく綺麗に貼付することのできるテープスクイズ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明は、略平行に延びる少なくとも2つの端縁を有する表面と前記2つの端縁にそれぞれ連なる2つの側面と当該各側面に連なる裏面とを有する被着体の前記表面に、基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを貼付した際に、前記表面の少なくとも一方の端縁からはみ出た前記接着シートの側端領域が当該端縁を覆うように貼付するテープスクイズ装置において、前記接着シートの接着剤層の反対側に位置し、当該接着シートを前記被着体の表面に押圧する表面押圧部及び、当該接着シートを前記被着体の側面に押圧する側面押圧部を有する押圧手段と、前記押圧手段における側面押圧部の前段に位置し、前記接着シートを当該側面押圧部に導く案内手段とを備え、前記案内手段は、前記接着シートの側端領域を前記側面押圧部に次第に近づける側面傾斜部を有する、という構成を採っている。
【0008】
本発明において、前記押圧手段は、前記接着シートを前記被着体の裏面に押圧する裏面押圧部を有し、前記案内手段は、前記接着シートの側端領域を次第に前記裏面押圧部に近づける裏面傾斜部を有する、という構成を採ることが好ましい。
【0009】
また、前記案内手段の前段に位置し、前記側端領域を前記被着体の側面方向に折り曲げて初期折曲部を形成可能に設けられた初期折曲手段を有する構成を採用することができる。
【0010】
更に、前記押圧手段の後段で、前記被着体の裏面側に貼付された側端領域を押圧する追従押圧手段を更に有する構成としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、押圧手段が接着シートの側端領域を、前記側面に押圧する側面押圧部を有し、案内手段が接着シートの側端領域を、次第に側面押圧部に近づける側面傾斜部を有する構成としたから、側端領域を少しずつ折り曲げて側面に貼付することができるようになる。これにより、表面からはみ出た側端領域が被着体の表面の端縁を覆うように緩やかに折り曲げられながら、接着シートを損傷又は破損することなく、むらなく綺麗に貼付することができる。
また、押圧手段が裏面押圧部を有し、案内手段が裏面傾斜部を有する構成としたから、側面よりも更に外側に位置する側端領域を少しずつ裏面側に折り曲げて接着シートを被着体の裏面側に貼付することができる。
更に、初期折曲手段を設けた構成により、接着シートに予め折曲癖を付けて当該接着シートを案内手段に導くことができるので、その後の正確な折り曲げを行うことが可能となり、不規則に折り曲がった状態で接着シートが被着体に貼付されることを防止することができる。
また、追従押圧手段を設けた場合には、接着シートを被着体の側面や裏面に確実に貼付することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態に係るテープスクイズ装置の概略斜視図。
【図2】(A)は図1の分解斜視図、(B)はスクイズ部材の拡大図。
【図3】テープスクイズ装置の側面図。
【図4】テープスクイズ装置の正面図。
【図5】スクイズ部材の動作説明正面図。
【図6】接着シートを側面及び裏面に貼付する動作説明図。
【図7】(A)〜(E)は接着シートを貼付する工程図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るテープスクイズ装置の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態において基準のない例えば、上、下、左、右、または、手前、奥という方向を示した場合は、全て図3を基準としている。
【0014】
図1ないし図4に示されるように、テープスクイズ装置10は、基材シートBSの一方の面(下面)に接着剤層ADを有する接着シートSを例えば自動車のドアサッシュ等の被着体Wに貼付するものである。本実施形態における被着体Wは、被着面としての略平行に延びる2つの端縁Weを有する表面W1と、2つの端縁Weにそれぞれ連なる2つの側面Wsと、当該側面Wsに連なる裏面W2とを有し、この裏面W2の中央に連なる補強部W3とを含む形状を備えている。
【0015】
前記テープスクイズ装置10は、本体12と、この本体12の手前及び奥方向両側に回転可能に支持された一対の操作部材13と、本体12の下面側との間に被着体Wと接着シートSとを挟み込むとともに、操作部材13の操作によって離間接近可能に設けられたスクイズ部材15と、スクイズ部材15の左側に位置して接着シートSを被着体Wの表面W1に押圧する押圧手段を構成する表面押圧部としての押圧ローラ16と、スクイズ部材15の右側となる後段に位置して接着シートSを表面W1に押圧する上部ローラ18と、上部ローラ18の下方に位置して接着シートを裏面W2に押圧する追従押圧手段としての追従押圧ローラ19とを備えて構成されている。押圧ローラ16は、接着シートSの幅方向両側に初期折曲部S1(図7(B)参照)を形成する初期折曲手段としても機能する。
【0016】
前記本体12は、図2(A)に示されるように、中央に位置する内側ブロック20と、当該内側ブロック20に連なって相互に略平行に配置された一対の外側ブロック21、22とからなり、平面視で略H型となる外形に設けられ、外側ブロック21、22間の凹部23に操作部材13が配置されるようになっている。また、外側ブロック21、22のそれぞれの下面側は、図3に示されるように、凹陥部25、26が形成され、凹陥部25に押圧ローラ16が配置される一方、凹陥部26に上部ローラ18が配置されるようになっている。
【0017】
前記操作部材13は、凹部23内に位置して上下に向けられたアーム部27と、このアーム部27の上部に横設された把持部28とを備え、アーム部27の下部にスクイズ部材15が設けられている。アーム部27は、その面内に形成された陥没部27A内にコイルばね30を配置した状態、且つ、凹部23内に配置された状態で、外側ブロック21、22間、コイルばね30及びアーム部27を貫通する軸31によって本体12に取り付けられている。コイルばね30は、図4に示されるように、軸31の上方で一端30Aが陥没部27Aの底部に当接する一方、他端30Bが凹部23の底面側に当接し、スクイズ部材15が相互に接近する方向に付勢されるようになっている。これにより、2つの端縁Weが平行又は略平行であっても、コイルばね30が伸縮できる範囲で接着シートSの側端領域が端縁Weを覆うように貼付することができる。
【0018】
前記スクイズ部材15は、図2(B)に示されるように、U寸法がD寸法よりも小さい台形柱から削り出され、正面視で下方が側方よりも接近した略L字形状のブロックによって構成され、本体12に支持された押圧ローラ16、上部ローラ18と相互に作用して被着体W及び接着シートSを挟持可能に設けられている。各スクイズ部材15は、相対する上段鉛直面32と、当該上段鉛直面32と交差する中間面33と、この中間面33における上段鉛直面32の反対側に連なる下段鉛直面34とを備えている。各上段鉛直面32は、左側から右側に向かうに従って相互に接近するように傾斜する案内手段としての側面傾斜部32Aと、この側面傾斜部32Aの右側に連なるとともに、相互に略平行となる押圧手段としての側面押圧部32Bとを含む。また、各中間面33は、左側から右側に向かうに従って、上段鉛直面32とで形成される傾斜角度が鈍角な角度α1から次第に直角度α2になるように形成された案内手段としての裏面傾斜部33Aと、この裏面傾斜部33Aの後段に連なるとともに被着体Wの裏面W2と略平行に位置する押圧手段としての裏面押圧部33Bとを含む。なお、本実施形態におけるスクイズ部材15は、操作部材13の板状部27と別体構造を図示しているが、当該板状部27の下端部にスクイズ部材15と同様の形状を一体に設けることでもよい。
【0019】
前記押圧ローラ16は、ゴム、樹脂、スポンジ等の弾性を備えた部材を用いて形成され、奥行き方向の長さが表面W1のそれよりも長く形成されている。この押圧ローラ16は、接着シートSを被着体Wの表面W1に押圧したときに、表面W1に対応する領域が凹むことで、表面W1からはみ出した押圧ローラ16部分が端縁Weからはみ出した接着シートSの側端領域を下方に折り曲げ、接着シートSに初期折曲部S1を形成するようになっている。
【0020】
前記上部ローラ18は、押圧ローラ16と同様の構成を備え、接着シートSに最終的な押圧力を付与するようになっている。
追従押圧ローラ19は、ゴム、樹脂、スポンジ等の弾性を備えた部材を用いて形成され、本体12の幅方向両側に設けられた軸受部41に軸42を介して支持されたU字状のアーム部材40の下端側に片持ち姿勢で回転可能に支持されている。アーム部材40は、図示しないバネ等の付勢手段を介して軸42を中心とした付勢力が付与され、各押圧ローラ19は、アーム部材40を揺動させることで、裏面W2の下方に位置して接着シートSの側端領域を当該裏面W2に押圧して貼付することができるようになっている。
【0021】
本実施形態に係るテープスクイズ装置10の使用方法について、図5ないし図7をも参照しながら説明する。
【0022】
始めに、被着体Wの表面W1の幅方向2つの端縁Weよりはみ出す幅を備えた接着シートSを被着体Wの表面W1に貼付する(図7(A)参照)。このとき、接着シートSは、表面W1の全領域に貼付してもよいが、少なくとも押圧ローラ16と上部ローラ18との離間距離よりも少々長い領域に貼付する。そして、図5に示されるように、把持部28を把持したスクイズ部材15を相互に離間させた状態で、押圧ローラ16と上部ローラ18とを被着体Wの表面W1に貼付された接着シートSの基材シートに当接させた後、把持部28への把持を解除する。これにより、押圧ローラ16及び上部ローラ18とスクイズ部材15との間に被着体W及び接着シートSを挟み込む。この時、図7(B)に示されるように、押圧ローラ16が凹むことで、表面W1の2つの端縁Weよりはみ出した接着シートSの幅方向両側であるシート側端領域を側面Ws側へ折り曲げて初期折曲部S1を形成する。
【0023】
このようにして初期折曲部S1が形成された状態で、接着シートが被着面に先付きしないように接着シートSを持ち上げながらテープスクイズ装置10を左方向に移動させると、初期折曲部S1が側面傾斜部32Aと裏面傾斜部33Aによりスクイズ部材15内に導かれる。次いで、スクイズ部材15は、図7(C)、(D)に示されるように、側面傾斜部32Aによって、端縁Weからはみ出した接着シートSの側端領域を被着体Wの側面Wsの側方から次第に当該側面Wsに接近させ、且つ、裏面傾斜部33Aによって、被着体Wの裏面W2の下方から次第に当該裏面W2に接近させる。その後、接着シートSの側端領域は、側面押圧部32B及び裏面押圧部33Bによって、被着体Wに押圧されて貼付されていく。
【0024】
そして、スクイズ部材15を通過した接着シートSは、上部ローラ18及び追従押圧ローラ19を通過するときに、更なる押圧力を受けて完全に貼付されることとなる。
【0025】
従って、このような実施形態によれば、被着体Wの端縁Weからはみ出した接着シートSの側端領域を少しずつ折り返して貼付することができるテープスクイズ装置を提供することができる。
【0026】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0027】
被着体Wは、自動車のドアサッシュに限らず、一定長さの接着シート貼付面を備え、当該接着シート貼付面に接着シートSを貼付する板状体やその他の成形品を含む。
また、前記実施形態では、2つの端縁Weから接着シートSをはみ出すように貼付する場合を示したが、本願発明のテープスクイズ装置10は、何れか一方の端縁からはみ出すようにしたものも対象とすることができる。なお、2つの端縁Weの何れからもはみ出すことのない接着シートSを対象とすることを排除するものではない。
更に、押圧手段や案内手段は、図示のスクイズ部材15に形成したしたものに限定されるものではなく、接着シートSを少しずつ折り曲げるように案内しつつ被着体Wを移動可能とするものであれば足りる。例えば、案内手段としての裏面傾斜部33Aは、上段鉛直面32とで形成する傾斜角度を一定とし、それぞれが左側から右側に向かうに従って上昇するように構成してもよい。また、スクイズ部材15は、台形柱から削り出す必要はなく、例えば、複数のブロックやガイドまたはシャフト部材等を直接または間接的に組み合せて形成してもよいし、型に樹脂や金属等の流体を流し込んだ形成品であってよい。
また、初期折曲手段や追従押圧手段は、ローラにより構成する場合に限らず、例えば、接着シートSの側端領域を折り曲げることができるようなガイド面を備えたものや、エアの噴出によるもの、ブラシ状のもの、ブレード材等であってよいし、必ず設ける必要もない。
更に、追従押圧手段もエアの噴出によるもの、ブラシ状のもの、ブレード材等であってよいし、必ず設ける必要もない。
【符号の説明】
【0028】
10 テープスクイズ装置
16 押圧ローラ(押圧手段)(表面押圧部)(初期折曲手段)
19 追従押圧ローラ
32A 側面傾斜部(案内手段)
32B 側面押圧部(押圧手段)
33A 裏面傾斜部(案内手段)
33B 裏面押圧部(押圧手段)
S 接着シート
S1 初期折曲部
W 被着体
W1 表面
W2 裏面
Ws 側面
We 端縁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略平行に延びる少なくとも2つの端縁を有する表面と前記2つの端縁にそれぞれ連なる2つの側面と当該各側面に連なる裏面とを有する被着体の前記表面に、基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを貼付した際に、前記表面の少なくとも一方の端縁からはみ出た前記接着シートの側端領域が当該端縁を覆うように貼付するテープスクイズ装置において、
前記接着シートの接着剤層の反対側に位置し、当該接着シートを前記被着体の表面に押圧する表面押圧部及び、当該接着シートを前記被着体の側面に押圧する側面押圧部を有する押圧手段と、
前記押圧手段における側面押圧部の前段に位置し、前記接着シートを当該側面押圧部に導く案内手段とを備え、
前記案内手段は、前記接着シートの側端領域を次第に前記側面押圧部に近づける側面傾斜部を有することを特徴とするテープスクイズ装置。
【請求項2】
前記押圧手段は、前記接着シートを前記被着体の裏面に押圧する裏面押圧部を有し、前記案内手段は、前記接着シートの側端領域を次第に前記裏面押圧部に近づける裏面傾斜部を有することを特徴とする請求項1記載のテープスクイズ装置。
【請求項3】
前記案内手段の前段に位置し、前記側端領域を前記被着体の側面方向に折り曲げて初期折曲部を形成可能に設けられた初期折曲手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載のテープスクイズ装置。
【請求項4】
前記押圧手段は、前記被着体の側面と裏面との少なくとも一方に貼付された側端領域に対し、更に押圧力を付与する追従押圧手段を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のテープスクイズ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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