説明

ディスク再生装置

【課題】ディスク再生中にディスクカバーを手動で開けられた場合に、システムの論理矛盾を回避することができるディスク再生装置を提供する。
【解決手段】フロントエンドマイコン(FEマイコン)10は、ディスク再生中にディスクカバーが閉状態から開状態に変化したことを第1所定時間間隔で第1所定回数連続して検出するまで再生状態を維持し、バックエンドマイコン(BEマイコン)11は、ディスク再生中にディスクカバーが閉状態から開状態に変化したことを第2所定時間間隔で第2所定回数連続して検出すると、その後FEマイコンにオープン状態となるよう要求するオープン要求を行うまでに再生要求をFEマイコンに行うことが可能であり、第2所定時間間隔に第2所定回数から1だけ減じた値を積算した値は、第1所定時間間隔に第1所定回数から1だけ減じた値を積算した値に比して短くしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手動で開閉可能なディスクカバーを備えたディスク再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、CD(Compact Disk)等のディスクを覆うためのディスクカバーを有し、開閉ボタンにより手動でディスクカバーを開閉可能なディスク再生装置がある。また、このようなディスク再生装置には、スイッチ等のディスクカバーの開閉を検出するセンサが設けられるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、従来、フロントエンドマイコンとバックエンドマイコンの2つのマイコンを備えたディスク再生装置がある(例えば、特許文献2参照)。フロントエンドマイコンは、ディスクからのデータを読出す読出し部を制御し、ディスクから読み出されたデータはバッファに一旦蓄積される。そして、バックエンドマイコンからの読出し要求に従ってバッファに蓄積されたデータはデコーダに転送される。バッファに蓄積されたデータ量が不足すると、バックエンドマイコンはフロントエンドマイコンに再生要求を行い、フロントエンドマイコンは読出し部を制御してデータ読み出しを開始させる。そして、バッファに蓄積されたデータ量が十分となると、バックエンドマイコンはフロントエンドマイコンに再生停止要求を行い、フロントエンドマイコンはデータ読み出しを停止させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平5−43347号公報
【特許文献2】特開2001−297516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記のようなディスクカバーとディスクカバーの開閉を検出するセンサとを備えるディスク再生装置に、上記のようなフロントエンドマイコンとバックエンドマイコンを設ける構成を採用する場合、次のような問題がある。
【0006】
ディスク再生中にユーザによりディスクカバーが手動で開いた場合、センサはディスクカバーの開状態を示す検出信号を出力する。この検出信号に基づきディスクカバーが開いたと判定する判定条件をフロントエンドマイコンとバックエンドマイコンで異ならせることが想定される。例えば、フロントエンドマイコンでは、タイマ処理により2ms間隔で3回連続して上記開状態を示す検出信号を検知した場合にディスクカバーが開いたと判定するようにし、バックエンドマイコンでは、タイマ処理により3ms間隔で5回連続して上記開状態を示す検出信号を検知した場合にディスクカバーが開いたと判定するようにしたとする。
【0007】
この場合、フロントエンドマイコンのほうがバックエンドマイコンより先にディスクカバーが開いたと判定するので、フロントエンドマイコンはオープン状態となり、ディスクの再生を停止させる。その後、バックエンドマイコンは再生を継続しようとして、フロントエンドマイコンに再生要求を行う場合がある。しかし、フロントエンドマイコンはオープン状態であるのでバックエンドマイコンに再生不可を返答し、バックエンドマイコンは再び再生要求を行い、ループ状態に陥る。このような論理矛盾によりディスク再生装置としてはハングアップしたような状態となってしまう。
【0008】
上記問題点を鑑み、本発明は、ディスク再生中にディスクカバーを手動で開けられた場合に、システムの論理矛盾を回避することができるディスク再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明は、ディスクを覆うための手動により開閉可能なディスクカバーと、前記ディスクカバーの開閉を検出する検出部と、前記ディスクからデータを読み出すデータ読出し部と、前記データ読出し部が読み出したデータを蓄積するバッファと、第1マイコンと、第2マイコンとを備え、前記バッファに蓄積されたデータが不足すると第2マイコンが第1マイコンに再生要求を行い、再生要求された第1マイコンは自己が再生状態である場合に前記データ読出し部を制御してデータの読み出しを開始させるディスク再生装置において、
第1マイコンは、前記ディスク再生中に前記検出部の検出信号に基づき前記ディスクカバーが閉状態から開状態に変化したことを第1所定時間間隔で第1所定回数連続して検出するまで前記再生状態を維持し、
第2マイコンは、前記ディスク再生中に前記検出部の検出信号に基づき前記ディスクカバーが閉状態から開状態に変化したことを第2所定時間間隔で第2所定回数連続して検出すると、その後第1マイコンにオープン状態となるよう要求するオープン要求を行うまでに前記再生要求を第1マイコンに行うことが可能であり、
第2所定時間間隔に第2所定回数から1だけ減じた値を積算した値は、第1所定時間間隔に第1所定回数から1だけ減じた値を積算した値に比して短くしている構成とする。
【0010】
このような構成によれば、ディスク再生中にディスクカバーが手動で開けられた場合、第2マイコンが第1マイコンよりも先にディスクカバーが閉状態から開状態に変化したことを第2所定時間間隔で第2所定回数連続して検出する。その後再生要求を行った場合、第1マイコンは依然再生状態であるので、第1マイコンはデータ読出し制御を行える。従って、第2マイコンからの再生要求に対してシステムが論理矛盾となってしまうことを回避できる。
【0011】
また、上記構成において、第1マイコンは、自己が前記オープン状態であるときに第2マイコンから前記再生要求を受けると、第2マイコンにエラーを返答し、エラーを受けた第2マイコンは異常終了し、
第1マイコンは、前記ディスクカバーが閉状態から開状態に変化したことを第1所定時間間隔で第1所定回数連続して検出すると、第2マイコンからの前記オープン要求を待つオープン待ち状態となり、前記オープン待ち状態のときに第2マイコンから前記再生要求を受けるとディスク無しの旨を第2マイコンに返答する構成としてもよい。
【0012】
このような構成によれば、第1マイコンがオープン状態ではなく、オープン待ち状態となり、第2マイコンから再生要求を受けるとディスク無しの旨を第2マイコンに返答するので、第2マイコンが異常終了することを回避できる。
【0013】
また、上記いずれかの構成において、第1マイコンは、前記ディスクカバーが閉状態から開状態に変化したことを第1所定時間間隔で第1所定回数連続して検出すると、前記ディスクの回転を停止させる構成としてもよい。
【0014】
このような構成によれば、ディスカバーが開いた状態でディスクが回転しているとユーザがディスクに触れて傷つく危険性があるので、ディスクの回転を停止させることで危険性を減らすことができる。
【0015】
また、上記いずれかの構成において、前記検出部は、前記ディスクカバーの開閉に応じてオンオフが切替るプッシュスイッチを有し、前記プッシュスイッチのオンオフに応じた電圧を検出信号として第1マイコンと第2マイコンに出力する構成としてもよい。
【0016】
このような構成によれば、検出部を簡易な構成で実現でき、コストを低減できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のディスク再生装置によれば、ディスク再生中にディスクカバーを手動で開けられた場合に、システムの論理矛盾を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係るディスク再生装置の概略構成図である。
【図2】本発明に係るディスクカバーの開閉を検出する検出部の構成例を示す図である。
【図3】本発明に係るフロントエンドマイコンが行うスイッチ状態検出のタイマ処理の一例に関するフローチャートである。
【図4】チャタリングが生じた場合の一例を説明するための図である。
【図5】ディスクカバーが開けられた場合の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。本発明の一実施形態に係るディスク再生装置100の概略構成図を図1に示す。
【0020】
図1に示すディスク再生装置100は、光ピックアップ2と、スピンドルモータ3と、同期検出/AD変換回路4と、サーボ回路5と、復調/誤り訂正回路6とから構成されるデータ読出し部20を備えている。さらに、ディスク再生装置100は、デコーダ7と、エンコーダ/DA変換回路8と、OSD(On Screen Display)回路9と、フロントエンドマイコン(以下、FEマイコン)10と、バックエンドマイコン(以下、BEマイコン)11と、スイッチ12を有した検出部30と、リモコン受信部13とを備えている。OSD回路9には、外部のモニタ14が接続される。
【0021】
スピンドルモータ3は、ディスク1を回転駆動する。光ピックアップ2は、ディスク1に記録されたデータを光学的に読み出す。同期検出/AD変換回路4は、光ピックアップ2により読み出されたデータを基準クロックに基づき同期検出すると共に、アナログ信号からデジタル信号に変換する。復調/誤り訂正回路6は、デジタル信号に変換されたデータを復調し、誤り訂正を行う。サーボ回路5は、スピンドルモータ3の回転を制御すると共に、光ピックアップ2のフォーカス動作およびトラッキング動作を制御する。FEマイコン10は、BEマイコン11からの指令信号を受けて、データ読出し部20を制御する。
【0022】
デコーダ7は、バッファ15を有しており、復調/誤り訂正回路6が出力するデータは一旦バッファ15に蓄積される。デコーダ7は、バッファ15に蓄積されたデータをBEマイコン11からの読出し要求に従って読み出してデコードを行い、元のデジタル映像信号およびデジタル音声信号に復号する。エンコーダ/DA変換回路8は、復号されたデジタル音声信号をアナログ信号に変換すると共に、復号されたデジタル映像信号を所定の信号方式(NTSC方式等)に従った映像信号に符号化し、符号化された映像信号をアナログ信号に変換する。OSD回路9は、エンコーダ/DA変換回路8から出力される映像信号に文字や図形を重畳してモニタ14に送出する。
【0023】
リモコン受信部13は、不図示のリモコンから送信された赤外線信号を受信し、リモコンコードに変換する。BEマイコン11は、FEマイコン10とATAPI(AT Attachment Packet Interface)による通信を行い、ディスク再生装置100全体の制御を行う。
【0024】
BEマイコン11は、デコーダ7による読出しによりバッファ15に蓄積されたデータ量が不足するとFEマイコン10に再生要求を行う。再生要求を受けたFEマイコン10は、データ読出し部20を制御してデータ読み出しを開始させる。これにより、バッファ15内のデータ量が増加してゆき、データ量が十分となると、BEマイコン11は、FEマイコン10に再生停止要求を行う。再生停止要求を受けたFEマイコン10は、データ読み出しを停止させる。この繰り返しにより再生動作が行われる。
【0025】
また、ディスク再生装置100は、ディスク1を覆うためのディスクカバー(不図示)を有する。ディスクカバーは開閉ボタンにより手動で開閉可能となっており、スイッチ12は、ディスクカバーの開閉状態を検出するためのスイッチである。
【0026】
スイッチ12を用いた検出部30の構成の一例を図2に示す。図2で示す検出部30は、スイッチ12と、電源Vd(例えば+3.3V)と、抵抗Rとから構成される。スイッチ12は、プッシュスイッチであり、本実施形態ではディスクカバーが開状態ではオンとなり、閉状態ではオフとなるようにしている。スイッチ12と抵抗Rが電源Vdとグランドとの間で直列に接続され、スイッチ12と抵抗Rの各接続点にFEマイコン10とBEマイコン11が接続される。ディスクカバーが開状態ではスイッチ12がオンとなり、FEマイコン10およびBEマイコン11に電源Vdの電圧が出力される。また、ディスクカバーが閉状態ではスイッチ12がオフとなり、FEマイコン10およびBEマイコン11に0Vが出力される。
【0027】
次に、FEマイコン10が行うスイッチ状態検出のタイマ処理について図3のフローチャートを用いて説明する。図3のフローチャートで示すタイマ処理は、本実施形態では一例として30ms間隔で行うものとする。
【0028】
タイマ処理が起動すると、まずステップS1で、FEマイコン10は、現在のスイッチ12の状態(オンまたはオフ)を検出部30(図2)から出力される検出電圧に基づき取得すると共に、FEマイコン10の内部で持つスイッチ状態(オンまたはオフ)であるFE内部スイッチ状態を取得する。
【0029】
そして、ステップS2で、FEマイコン10は、取得したFE内部スイッチ状態と現在のスイッチ状態は異なるか否かを判定する。もし同じであれば(ステップS2のN)、ステップS9でFEマイコン10はカウンタをゼロにクリアし、処理は終了する(エンド)。一方、異なれば(ステップS2のY)、ステップS3に進み、FEマイコン10はカウントアップする。
【0030】
ステップS3の後、ステップS4で、FEマイコン10は、カウンタは3以上になったか否かを判定する。もしカウンタが3より小さければ(ステップS4のN)、処理は終了となる(エンド)。一方、カウンタが3以上となれば(ステップS4のY)、ステップS5に進み、FEマイコン10は、FE内部スイッチ状態を現在のスイッチ状態に合わせて変更する。例えば、FE内部スイッチ状態がオフで、現在のスイッチ状態がオンであれば、FE内部スイッチ状態をオンに変更する。
【0031】
ステップS5の後、ステップS6で、FEマイコン10は、FE内部スイッチ状態がオンに変化したか否かを判定する。オンに変化していれば(ステップS6のY)、ステップS7に進み、そうでなければ(ステップS6のN)、処理は終了する(エンド)。
【0032】
ステップS7では、FEマイコン10は、ディスク再生中か否かを判定する。もし再生中でなければ(ステップS7のN)、処理は終了する(エンド)。一方、再生中であれば(ステップS7のY)、ステップS8に進む。ステップS8で、FEマイコン10は、サーボ回路5に指令してスピンドルモータ3の回転を停止させ、ディスク1を緊急停止させる。そして、FEマイコン10は、再生状態からBEマイコン11からのオープン要求を待つオープン待ち状態に移行する。ステップS8の後、処理は終了する(エンド)。
【0033】
このような図3のタイマ処理の具体的な例について図4、図5を用いて説明する。図4は、FEマイコン10が再生状態でディスク再生中にチャタリングが発生した場合の例を示す。チャタリングとは、ディスクカバーは閉まっているが、電気的ノイズや物理的な振動等によりスイッチ12が一瞬オンとなる現象をいう。図4の上段は、検出部30(図2)の出力電圧を示し、50msだけ一瞬スイッチ12がオンとなっている。
【0034】
図4の中段は、FEマイコン10のタイマ処理起動タイミングと、FEマイコン10の内部状態を示す。タイミングT1とそこから30ms経過したタイミングT2とで、FEマイコン10は、タイマ処理を起動し、FE内部スイッチ状態がオフで現在のスイッチ状態がオンであり両者が異なることを検出してカウントアップする(カウンタは2になる)。しかし、タイミングT2から30ms経過したタイミングT3では、FE内部状態と現在のスイッチ状態がオフで一致するので、カウンタがクリアされる。そして、さらに30ms経過したタイミングT4でも、FE内部状態と現在のスイッチ状態がオフで一致するので、カウンタがクリアされる。従って、タイミングT4までFEマイコン10の内部状態は再生状態で維持される。
【0035】
図4の下段は、BEマイコン11のタイマ処理起動タイミングと、FEマイコン10への要求タイミングを示す。BEマイコン11のタイマ処理の間隔は10msとし、タイマ処理により内部スイッチ状態が現在のスイッチ状態と異なることを3回連続して検出できた場合にディスクカバーが開状態または閉状態にされたと判定するようにしている。図4の下段では、BEマイコン11は、タイミングt1、t2、t3と連続して3回、内部スイッチ状態がオフで現在のスイッチ状態がオンで両者が異なることを検出できるので、ディスクカバーが開状態にされたと判定する。
【0036】
すると、その後、タイミングt6でBEマイコン11はFEマイコン10にオープン要求を行う。オープン要求を受けたFEマイコン10は、サーボ回路5に指令しスピンドルモータ3の回転を停止させ、ディスク1の回転を停止させると共に、再生状態からオープン状態に移行する。
【0037】
BEマイコン11は、ディスクカバーが開状態にされたと判定した後、オープン要求を行うまでの間、FEマイコン10に再生要求を行うことができる。図4の下段では、タイミングt4、t5でFEマイコン10に再生要求を行っている。再生要求を受けたタイミングでFEマイコン10は再生状態であるので、データ読出しを開始させることができ、その旨をBEマイコン11に返答する。従って、論理矛盾を回避することができる。
【0038】
図5は、FEマイコン10が再生状態でディスク再生中にディスクカバーが手動で開けられた場合の例を示す。ディスクカバーが手動で開いたので、スイッチ12がオンの状態が継続している(図5の上段)。FEマイコン10は、内部スイッチ状態がオフで現在のスイッチ状態がオンで異なることをタイミングT1、T2、T3で3回連続して検出するので、ディスク1を緊急停止させ、再生状態からオープン待ち状態に移行する。その後、タイミングt6でBEマイコン11からオープン要求を受けると、FEマイコン10は、オープン待ち状態からオープン状態に移行する。
【0039】
タイミングt4でBEマイコン11は再生要求を行うが、タイミングt4ではFEマイコン10は再生状態であるので、データ読み出しを開始させることができ、その旨をBEマイコン11に返答する。従って、論理矛盾を回避することができる。
【0040】
また、タイミングt5でもBEマイコン11は再生要求を行うが、タイミングt5ではFEマイコン10はオープン待ち状態であるので、ディスク無しの旨(NoDisc)をBEマイコン11に返答する。本実施形態では、FEマイコン10がオープン状態の場合に仮にBEマイコン11から再生要求があると、FEマイコン10がBEマイコン11にエラーを返答し、BEマイコン11は異常終了する仕様としているので、タイミングT3ではFEマイコン10をオープン状態ではなくオープン待ち状態とし、再生要求を受けるとディスク無しの旨(NoDisc)をBEマイコン11に返答するようにしている。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変更が可能である。
【0042】
例えば、スイッチ12を用いた検出部30は、ディスクカバーの開閉に応じて発光部から受光部へ出力される光の非遮断・遮断が切替えられる構成であってもよい。
【0043】
また、本発明のディスク再生装置は、例えば、ブルーレイディスク、DVDを再生する装置に適用してもよいし、CDを再生する装置に適用してもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 ディスク
2 光ピックアップ
3 スピンドルモータ
4 同期検出/AD変換回路
5 サーボ回路
6 復調/誤り訂正回路
7 デコーダ
8 エンコーダ/DA変換回路
9 OSD回路
10 フロントエンドマイコン(FEマイコン)
11 バックエンドマイコン(BEマイコン)
12 スイッチ
13 リモコン受信部
14 モニタ
15 バッファ
20 データ読出し部
30 検出部
100 ディスク再生装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクを覆うための手動により開閉可能なディスクカバーと、前記ディスクカバーの開閉を検出する検出部と、前記ディスクからデータを読み出すデータ読出し部と、前記データ読出し部が読み出したデータを蓄積するバッファと、第1マイコンと、第2マイコンとを備え、前記バッファに蓄積されたデータが不足すると第2マイコンが第1マイコンに再生要求を行い、再生要求された第1マイコンは自己が再生状態である場合に前記データ読出し部を制御してデータの読み出しを開始させるディスク再生装置において、
第1マイコンは、前記ディスク再生中に前記検出部の検出信号に基づき前記ディスクカバーが閉状態から開状態に変化したことを第1所定時間間隔で第1所定回数連続して検出するまで前記再生状態を維持し、
第2マイコンは、前記ディスク再生中に前記検出部の検出信号に基づき前記ディスクカバーが閉状態から開状態に変化したことを第2所定時間間隔で第2所定回数連続して検出すると、その後第1マイコンにオープン状態となるよう要求するオープン要求を行うまでに前記再生要求を第1マイコンに行うことが可能であり、
第2所定時間間隔に第2所定回数から1だけ減じた値を積算した値は、第1所定時間間隔に第1所定回数から1だけ減じた値を積算した値に比して短くしている、ことを特徴とするディスク再生装置。
【請求項2】
第1マイコンは、自己が前記オープン状態であるときに第2マイコンから前記再生要求を受けると、第2マイコンにエラーを返答し、エラーを受けた第2マイコンは異常終了し、
第1マイコンは、前記ディスクカバーが閉状態から開状態に変化したことを第1所定時間間隔で第1所定回数連続して検出すると、第2マイコンからの前記オープン要求を待つオープン待ち状態となり、前記オープン待ち状態のときに第2マイコンから前記再生要求を受けるとディスク無しの旨を第2マイコンに返答する、ことを特徴とする請求項1に記載のディスク再生装置。
【請求項3】
第1マイコンは、前記ディスクカバーが閉状態から開状態に変化したことを第1所定時間間隔で第1所定回数連続して検出すると、前記ディスクの回転を停止させる、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディスク再生装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記ディスクカバーの開閉に応じてオンオフが切替るプッシュスイッチを有し、前記プッシュスイッチのオンオフに応じた電圧を検出信号として第1マイコンと第2マイコンに出力する、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のディスク再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−174305(P2012−174305A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−34850(P2011−34850)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)