説明

ディスプレイ装置

【課題】板状の表示物を押さえる複数の押さえ部材と、その押さえ部材を閉位置に維持するロック部材とを備えたディスプレイ装置において、ロック部材の操作を容易化する。
【解決手段】箱状の本体11に板状の表示物20を載置するディスプレイ装置10において、表示物20の縁部を本体11に押さえ付ける閉位置と、該表示物20から離れた開位置との間で揺動する複数の押さえ部材12と、各押さえ部材12の一部に係合してこの押さえ部材12を閉位置に保つロック位置と、ロック解除位置との間で移動自在とされた複数のロック部材13とを設ける。その上で、ロック部材13を互いに揃ってロック位置またはロック解除位置に動くように連係させるワイヤ14等からなる連係手段と、ロック部材13に連結して設けられ、キーの操作によりロック部材13をロック位置とロック解除位置との間で移動させる操作部材18とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスプレイ装置、より詳しくは、箱状に形成された本体の上面に相当する位置に、板状の表示物を載置して展示するディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、サイン、看板、ポスターパネル等を表示、展示するディスプレイ装置の一つとして、箱状に形成された本体の上面(多くの場合、この面が地面に対して略垂直な表示面となるように該本体が設置される)に相当する位置に、板状の表示物を載置して展示するものが知られている。この種のディスプレイ装置には、箱状の本体内に照明手段を備えたいわゆる内照式のものと、照明手段を備えないものとが存在するが、それらのいずれにおいても展示対象の表示物は、多くの場合、その表面側から透明板で覆われた状態で上記本体に載置されるようになっている。なお本明細書において「本体に載置される表示物」とは、展示対象の表示物そのものを意味するのは勿論のこと、展示対象の表示物と上記透明板とを併せたものも意味するものとする。
【0003】
上記構造のディスプレイ装置においては、本体上に載置された表示物を、本体から外れないように保持しておくことが必要となる。従来、そのように表示物を保持するための構造の一つとして、箱状の本体に軸支されて、表示物の縁部を本体に押さえ付ける閉位置と、該表示物から離れた開位置との間で揺動自在とされた複数の押さえ部材(フラップ)と、各押さえ部材の一部に係合してこの押さえ部材を上記閉位置に保つロック位置と、上記係合を解除してこの押さえ部材が開位置まで揺動することを許容するロック解除位置との間で移動自在とされた複数のロック部材とからなる構造が知られている。
【0004】
このような構造においては、押さえ部材を上記開位置に設定して、表示物を本体から取り外したり、それに替えて新しい表示物を本体にセットしたりすることができる。また、この押さえ部材を前記閉位置に設定することにより、該押さえ部材が表示物を押さえている状態を維持させることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のような複数の押さえ部材およびロック部材を備えたディスプレイ装置においては、表示物の盗難や、押さえ部材の開閉による不測の事故等を防止するために、複数の押さえ部材が勝手に開閉されないようにしておく必要がある。そのためには、ロック部材を特定の操作キー(鍵)でしか操作できないように形成しておくことが考えられる。
【0006】
しかし、ディスプレイ装置の箱状の本体は一般に四角形に形成され、その場合上記押さえ部材は4個設けられるので、各押さえ部材に対して最少の1個ずつロック部材が設けられたとしても、ロックあるいはロック解除の際に、上記操作キーによる操作を4回行う必要が生じる。また、押さえ部材が比較的大きいために1つの押さえ部材に対して複数のロック部材が設けられる場合や、箱状の本体が例えば六角形状等に形成される場合、操作キーによる操作は4回では済まないで、さらに多くの回数の操作が必要になる。
【0007】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、板状の表示物を押さえるために複数の押さえ部材を適用した上で、その押さえ部材を閉位置に維持するロック部材の操作が簡単に行われ得るディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によるディスプレイ装置は、
前述したように箱状に形成された本体の上面に相当する位置に、板状の表示物を載置するディスプレイ装置において、
前記本体に軸支されて、前記表示物の縁部を本体に押さえ付ける閉位置と、該表示物から離れた開位置との間で揺動自在とされた複数の押さえ部材と、
これらの押さえ部材の各々に対して少なくとも1つ設けられ、各押さえ部材の一部に係合してこの押さえ部材を前記閉位置に保つロック位置と、前記係合を解除してこの押さえ部材が前記開位置まで揺動することを許容するロック解除位置との間で移動自在とされた複数のロック部材と、
これらのロック部材を、互いに揃って前記ロック位置またはロック解除位置に動くように連係させる連係手段と、
前記複数のロック部材の少なくとも1つに連結して設けられ、所定のロック操作キー(鍵)を受承して、このキーの操作により該ロック部材を前記ロック位置とロック解除位置との間で移動させる操作部材とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
なお上記の押さえ部材は、前記箱状の本体の外縁部に沿って延びる軸を中心に揺動自在としてこの本体に軸支され、その一部に、前記ロック部材の一部が進入、退出する係合孔を有するものであることが望ましい。また、押さえ部材がそのように形成される場合、その押さえ部材はさらに、前記閉位置に設定されたとき板状の表示物に対して略垂直な方向に延びる縦壁部を備えて、この縦壁部に前記係合孔が形成されたものとされた上で、ロック部材は、板状の表示物に対して略垂直な軸を中心に回動して、その一部が前記係合孔に進入、退出するように形成されることが望ましい。
【0010】
また箱状の本体は、四角形等の多角形状の表示物を載置可能に形成されるのが好ましい。その場合、複数の押さえ部材は、多角形状の表示物の各辺近傍部分を押さえるように形成されるのが望ましい。
【0011】
他方、前記操作部材は、ロック部材と一体的に形成されていることが望ましい。
【0012】
また前記操作部材は、複数のロック部材のうちの1つと対応させて1つだけ形成されることが特に好ましい。
【0013】
また前記連係手段は、複数のロック部材の全てを連絡する線部材と、この線部材を、ロック部材とロック部材との間で延びる方向を変えて、緊張した状態に懸架する複数の懸架手段とから構成されるのが望ましい。なお上記線部材としては、ワイヤ、細線、紐類あるいはロッド、さらにはそれらの中のいくつかが組み合わされたものを適用することができる。また上記懸架手段として具体的には、プーリや、あるいは周面が上記ワイヤ等が滑りやすい円滑面とされた円柱状部材などを適用することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によるディスプレイ装置は、複数のロック部材を、互いに揃ってロック位置またはロック解除位置に動くように連係させる連係手段と、複数のロック部材の少なくとも1つに連結して設けられ、所定のロック操作キーを受承して、このキーの操作により該ロック部材を前記ロック位置とロック解除位置との間で移動させる操作部材とを備えたものであるので、キーによって1つの操作部材を操作するだけで、複数のロック部材が全て揃ってロック位置あるいは、ロック解除位置に動くようになる。つまりこのディスプレイ装置においては、複数の押さえ部材を閉位置あるいは開位置に設定しようとするとき、複数のロック部材を全て操作部材によって操作することは不要で、ロック部材の操作は非常に簡単なものとなる。
【0015】
なお、上記の操作部材がロック部材と一体的に形成されている場合は、この操作部材をキーで操作することにより、直接的にロック部材を動かすことができる。しかしそれに限らず、操作部材がロック部材と歯車等を介して連結されていても構わないが、操作部材がロック部材と一体的に形成される場合は、それら両者の構造が簡単なものとなり、ディスプレイ装置のコストも低廉になる。
【0016】
また前記操作部材が、複数のロック部材のうちの1つと対応させて1つだけ形成される場合は、操作部材が1つで済むことにより、ディスプレイ装置のコストを低く抑える効果が得られる。
【0017】
しかしそれに限らず、特にロック部材と一体的に操作部材が形成されるような場合は、部品の共通化による組立作業の容易化等の観点から、全てのロック部材として、操作部材を一体的に有するものを適用しても構わない。つまりその場合は、ロック部材の数だけ操作部材が設けられることになる。そのようにして操作部材を複数設ける場合は、該操作部材中の少なくとも1つがキーによって操作可能とされ、他の操作部材は押さえ部材で覆われる等によって操作不可能とされていてもよいし、あるいは複数の操作部材が全てキーによって操作可能とされてもよい。後者の場合でも、操作可能な複数の操作部材中の1つをキーで操作すれば、前記連係手段の作用により、全てのロック部材がロック位置あるいはロック解除位置に設定されるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態によるディスプレイ装置10の概略平面形状を示すものであり、また図2および図3はそれぞれ、この図1のA−A線、B−B線に沿った部分の断面形状を示す立断面図である。
【0020】
これらの図に示されるように本実施形態のディスプレイ装置10は、一例として概ね上面が開いた四角形の箱状に形成された本体11と、この本体11においてその外縁部(4側面)に沿って延びるように形成された軸11aを中心に揺動自在として該本体11に軸支された4つの押さえ部材12と、これらの押さえ部材12の1つ毎に対応して設けられた概略「く」の字状の4つのロック部材13と、これらのロック部材13の各一端部に接続されてそれらを全て連絡するワイヤ14と、このワイヤ14を、ロック部材13とロック部材13との間で延びる方向を変えて、緊張した状態に懸架する4つのプーリ15とを有している。
【0021】
上記本体11には、その4側面に沿って各々延びる断面「L」字状の受け部11bおよび、相対向する2側面(図1中の左右位置に有る側面)の一部分に沿って延びる受け部11cが形成されている。本実施形態のディスプレイ装置10は一例として四角形の板状の表示物20を表示、展示するものであり、この表示物20は上記受け部11bによって四辺の位置が規定されるとともに、該受け部11bおよび別の受け部11cによって裏面から受けられて、本体11に載置、保持されるようになっている。
【0022】
なお表示物20は、前述したように展示対象物そのものの他、展示対象物の上にそれを保護する透明板が被着されたものであってもよい。また本体11内には蛍光灯等の照明器具が適宜配置されて、いわゆる内照式のディスプレイ装置が構成されてもよいし、あるいはそのような照明器具は配置されなくてもよい。
【0023】
4つの押さえ部材12は上述のように揺動して、図2に実線で示す閉位置と、破線で示す開位置との間を移動可能となっている。これらの押さえ部材12が作業者の手操作で上記閉位置に設定されると、それらの先端部が表示物20を上から押さえて、該表示物20が本体11から脱落しないように保持する。またこれらの押さえ部材12が上記開位置に設定されれば、作業者が表示物20を本体11から取り外したり、それに替えて新しい表示物20を本体11にセットしたりすることができる。
【0024】
4つのプーリ15は、図3に示されるように、本体11に固定されたボルト19等によって、このボルト19の中心軸つまり図3において上下方向に延びる軸の周りに回転可能に保持されている。ワイヤ14は、このように回転可能なプーリ15に懸架されていることにより、自身が延びる方向に円滑に移動可能となっている。
【0025】
ここで、図2に示すロック部材13およびその近辺の構造を、拡大して図4に示す。以下、この図4も参照して説明する。各ロック部材13は図2に示されているように、本体11に固定されたボルト16やナット17等により、該ボルト16の軸周り(つまり表示物20に垂直な軸周り)に回動可能にして本体11に取り付けられている。このロック部材13を上から回動可能に保持するナット状の操作部材18は、中央部分がその外環部に対して回転可能とされた上で、その中央部分には図4に示すように、図示外の特定の操作キー(鍵)を受承するキー孔18aが設けられているものである。また図2に示される押さえ部材12には、操作部材18の真上に相当する位置において、開口12dが設けられている。
【0026】
作業者は、上記押さえ部材12の開口12dを通して、特定の操作キーを操作部材18のキー孔18aに挿し込むことができる。この挿し込まれた操作キーが作業者によって回動操作されると、操作部材18の中央部分がボルト16の軸周りに回動し、該中央部分と一体化したロック部材13を同様に回動させる。なお操作部材18は、上記特定の操作キー以外のキーで操作されても、上述のようにロック部材13を回動させることはない。
【0027】
ロック部材13は上述のように回動して、図4に実線で示すロック位置と、破線で示すロック解除位置との間で移動する。押さえ部材12には、図2に示される通り、それが閉位置に設定されたとき板状の表示物20に対して略垂直な方向に延びる縦壁部12aが形成されている。そしてこの縦壁部12aには、横方向(押さえ部材12が閉位置にあるとき表示物20の表面に略平行となる方向)に延びる長孔12bが設けられている。
【0028】
そこで、押さえ部材12が閉位置にあるときに、ロック部材13が上記ロック位置に設定されると、該ロック部材13の他端部(ワイヤ14に接続されていない方の端部)が係合孔としての上記長孔12b内に進入する。こうしてロック部材13が長孔12bと係合した状態になると、押さえ部材12を閉位置から開位置側に動かすことは不可能になり、押さえ部材12はこの閉位置に維持される。一方、ロック部材13が上記ロック解除位置に設定されると、該ロック部材13の他端部が上記長孔12bから退出する。こうしてロック部材13と長孔12bとの係合が解除されると、作業者は押さえ部材12を閉位置から動かして開位置に設定することができる。
【0029】
以上、図2に示される押さえ部材12およびロック部材13について説明したが、この1つのロック部材13と他の3つのロック部材13とは、前述の通りのワイヤ14で接続されているので、上記1つのロック部材13がロック位置に設定されると、他の3つのロック部材13も同様にロック位置に設定される。反対に、上記1つのロック部材13がロック解除位置に設定されると、他の3つのロック部材13も同様にロック解除位置に設定される。
【0030】
このように本実施形態のディスプレイ装置10においては、1つのロック部材13を操作するだけで、4つのロック部材13を互いに揃ってロック位置あるいはロック解除位置に設定することができるので、4つの押さえ部材12に対してそれぞれ1つずつ設けられた合計4つのロック部材を逐一操作することが必要なディスプレイ装置と比べれば、ロック部材の操作は非常に簡単なものとなる。
【0031】
なお、キーによって操作されることのない3つのロック部材13には、操作部材18が連結されていないものを適用してもよいし、あるいは、操作部材18が連結されているものを適用してもよい。前者の場合は、操作部材18が1つで済むことにより、ディスプレイ装置10のコストを低く抑える効果が得られる。後者の場合は、部品の共通化による組立作業の容易化等の効果が得られる。
【0032】
また、複数のロック部材13の各々に対してそれぞれ操作部材18を設ける場合のように、操作部材18が複数設けられる場合は、前述のような開口12d(図1参照)を1つの押さえ部材12だけに設ける等により、1つの操作部材18のみを操作可能としてもよいし、あるいは全ての押さえ部材12に上記開口12dを設けて、複数の操作部材18を全てキーによって操作可能としてもよい。後者の場合でも、操作可能な複数の操作部材18中の1つをキーで操作すれば、ワイヤ14等からなる連係手段の作用により、全てのロック部材13が揃ってロック位置あるいはロック解除位置に設定されるようになる。
【0033】
また以上説明した実施形態のディスプレイ装置10は、四角形の表示物20を表示、展示するものであるが、本発明のディスプレイ装置はその他、六角形や八角形等の多角形状の表示物を表示、展示するように構成することも勿論可能である。そのような場合、特に辺の数が多い表示物に対しては、各辺毎に押さえ部材を設けずに、例えば1辺置きに押さえ部材を設けるようにしても構わない。
【0034】
さらに本発明のディスプレイ装置は、多角形状の表示物に限らず、例えば正円形や楕円形の表示物を表示、展示するように構成することも可能である。そのような場合、押さえ部材としては、例えば環状部材を2,4あるいは6個等に分割した形状のものを適用することができる。そのような場合でも、複数の押さえ部材に対して1つずつロック部材を設け、それら複数のロック部材を、プーリ等の懸架手段に架けて多角形状に張架されたワイヤで連結することにより、互いに揃ってロック位置、ロック解除位置に設定することができる。
【0035】
また本実施形態では、懸架手段としてのプーリ15および線部材としてのワイヤ14により連係手段が構成されているが、このワイヤ14の代わりに、細線、紐類あるいはロッド、さらにはそれらの中のいくつかが組み合わされたものを適用することができる。またプーリ15の代わりに、周面が上記ワイヤや細線等が滑動できる円滑面とされた円柱状部材等を適用することもできる。
【0036】
さらに本実施形態では、操作部材18とロック部材13とが一体的に形成されているが、操作部材とロック部材とを別体に形成し、それら両者が歯車等を介して連結されていても構わない。さらにロック部材は、特に押さえ部材が比較的大きいような場合、1つの押さえ部材に対して複数設けられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態によるディスプレイ装置の概略形状を示す一部破断平面図
【図2】図1のA−A線に沿った部分の断面形状を示す立断面図
【図3】図1のB−B線に沿った部分の断面形状を示す立断面図
【図4】図2に示された部分の一部を拡大して示す平面図
【符号の説明】
【0038】
10 ディスプレイ装置
11 本体
11a 押さえ部材の揺動軸
11b、11c 本体の表示物受け部
12 押さえ部材
12a 押さえ部材の縦壁部
12b 縦壁部の長孔
12d 押さえ板の開口
13 ロック部材
14 ワイヤ
15 プーリ
16、19 ボルト
18 操作部材
20 表示物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱状に形成された本体の上面に相当する位置に、板状の表示物を載置するディスプレイ装置において、
前記本体に軸支されて、前記表示物の縁部を本体に押さえ付ける閉位置と、該表示物から離れた開位置との間で揺動自在とされた複数の押さえ部材と、
これらの押さえ部材の各々に対して少なくとも1つ設けられ、各押さえ部材の一部に係合してこの押さえ部材を前記閉位置に保つロック位置と、前記係合を解除してこの押さえ部材が前記開位置まで揺動することを許容するロック解除位置との間で移動自在とされた複数のロック部材と、
これらのロック部材を、互いに揃って前記ロック位置またはロック解除位置に動くように連係させる連係手段と、
前記複数のロック部材の少なくとも1つに連結して設けられ、所定のロック操作キーを受承して、このキーの操作により該ロック部材を前記ロック位置とロック解除位置との間で移動させる操作部材とを備えたことを特徴とするディスプレイ装置。
【請求項2】
前記押さえ部材が、前記箱状の本体の外縁部に沿って延びる軸を中心に揺動自在としてこの本体に軸支され、その一部に、前記ロック部材の一部が進入、退出する係合孔を有するものであることを特徴とする請求項1記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記押さえ部材が、前記閉位置に設定されたとき前記板状の表示物に対して略垂直な方向に延びる縦壁部を備えて、この縦壁部に前記係合孔が形成されたものであり、
前記ロック部材が、前記板状の表示物に対して略垂直な軸を中心に回動して、その一部が前記係合孔に進入、退出するように形成されたものであることを特徴とする請求項2記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記箱状の本体が、多角形状の表示物を載置可能に形成され、
前記複数の押さえ部材が、前記表示物の各辺の近傍部分を押さえるように形成されていることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記操作部材が、前記ロック部材と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記操作部材として、操作可能なものが1つだけ形成されていることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記連係手段が、前記複数のロック部材の全てを連絡する線部材と、この線部材を、前記ロック部材とロック部材との間で延びる方向を変えて、緊張した状態に懸架する複数の懸架手段とから構成されていることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載のディスプレイ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−54732(P2010−54732A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−218671(P2008−218671)
【出願日】平成20年8月27日(2008.8.27)
【出願人】(000111166)ニッポ電機株式会社 (21)
【Fターム(参考)】