説明

ディスペンサー容器支持台

【課題】吐出時におけるディスペンサー容器の使用性を向上させたディスペンサー容器支持台を提供する。
【解決手段】ベース部材11と、ディスペンサー容器1が装着される装着台12と、ベース部材11と装着台12との間に配設された複数のコイルばね13とを有しており、コイルばね13の自由長を5mm以上10mm以下とし、コイルばね13のばね定数を0.8N/mm以上1.2N/mm以下とする。また、装着台12にディスペンサー容器1を収納する収納溝14を形成し、その半径を2.8cm以上に設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスペンサー容器支持台に係り、特に装着されるディスペンサー容器の使用性の向上を図ったディスペンサー容器支持台に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば化粧品等を内容物とする容器には、内容物を定量取り出すことが可能なディスペンサーを取り付けたものがある(特許文献1参照)。このディスペンサーが設けられた容器(以下、ディスペンサー容器という)によれば、単に定量ポンプの頭部に設けられた押ボタンを操作するだけで所定量の内容物を容器から取り出すことができるため利便がよい。
【0003】
図12は、従来のディスペンサー容器1を操作している状態を示している。同図に示すように、ディスペンサー容器1は容器本体3にディスペンサー2を設けた構成とされている。ディスペンサー2は吐出口5及び操作部8を設けた押圧ヘッド4を有しており、操作部8を押圧操作することにより容器本体3内の内容物(化粧品等)を吐出口5から吐出する構成とされている。
【0004】
しかしながら、使用者(図中、PPで示す)がディスペンサー容器1を手に把持して使用する場合、その使用性が良くないという問題点があった。これは、図13に示すように、容器本体3を手で把持した上で押圧ヘッド4を押す必要があることによる。
【0005】
即ち、使用者PPがディスペンサー容器1を把持して使用する場合には、手は容器本体3を把持する把持力Fと、押圧ヘッド4を押圧する押圧力Fの二つの力が必要となる。この把持力Fの方向と押圧力Fの方向は異なり、特に押圧力Fの方向は下方向となり手からディスペンサー容器1を離脱させる方向の力となる。
【0006】
このため、特に補助治具等を用いずディスペンサー容器1を把持して使用する場合、その使用性が低下してしまうという問題点があった。この問題点は、特に高齢者等の比較的力の弱い人がディスペンサー容器の操作を行う場合に顕著となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−153889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の問題点を解決する方法として、図14に示すように、ディスペンサー容器1を把持して使用するのではなく、机等の基台9にディスペンサー容器1を載置した状態で使用することが考えられる。この使用態様では、ディスペンサー容器1は基台9に支持されるため、図12及び図13に示す使用態様に比べて把持力Fを小さくできるため、使用性の向上が望まれる。
【0009】
しかしながら通常ディスペンサー容器1は、吐出口5より内容物が水平方向に吐出される構成とされている(図15参照)。このように吐出口5より水平方向に吐出された内容物を手で受けるには、掌を吐出口5に対して垂直にする必要がある。このように掌を向ける動作は不自然な動作であり、よって基台9にディスペンサー容器1を載置した使用態様としても、やはりディスペンサー容器1の使用性は不良であった。
【0010】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、吐出時におけるディスペンサー容器の使用性を向上しうるディスペンサー容器支持台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題は、第1の観点からは、
ベース部材と、
ディスペンサー容器が装着される装着台と、
前記ベース部材と前記装着台との間に配設されるコイルばねとを有しており、
前記ベース部材と前記装着台との間に配設された状態の前記コイルばねの長さを5mm以上10mm以下とし、
前記コイルばねのバネ定数を0.8N/mm以上1.2N/mm以下としたことを特徴とするディスペンサー容器支持台により解決することができる。
【発明の効果】
【0012】
開示のディスペンサー容器支持台によれば、ディスペンサー容器を装着台に装着することにより、ディスペンサー容器支持台に支持させた状態でディスペンサー容器をベース部材に対して傾倒することが可能となる。よって、把持力を軽減しつつ、内容物を下方に向けて吐出することが可能となり、ディスペンサー容器の使用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の一実施形態である容器支持台の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態である容器支持台にディスペンサー容器を装着した状態を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態である容器支持台に装着したディスペンサー容器の使用状態を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態である容器支持台の使用状態を拡大して示す図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態である容器支持台の使用状態をディスペンサー容器と共に拡大して示す図である。
【図6】図6は、装着台に形成される収納溝の半径の決定方法を説明するための図である。
【図7】図7は、コイルばねの配設数の決定方法を説明するための図である。
【図8】図8は、コイルばねに求められる条件を纏めて示す図である。
【図9】図9は、コイルばねのばね定数の決定方法を説明するための図である。
【図10】図10は、本発明の一実施形態の種変形例を説明するための図である(その1)。
【図11】図11は、本発明の一実施形態の種変形例を説明するための図である(その2)。
【図12】図12は、ディスペンサー容器の従来の使用方法を説明するための図である(その1)。
【図13】図13は、従来の使用方法でディスペンサー容器を使用した場合に手に発生する力を説明するための図である。
【図14】図14は、ディスペンサー容器の従来の使用方法を説明するための図である(その3)。
【図15】図15は、ディスペンサー容器を図14に示す使用方法で使用した際に発生する問題点を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
【0015】
図1乃至図3は、本発明の一実施形態であるディスペンサー容器支持台10A(以下、単に容器支持台10Aという)を説明するための概略構成図である。容器支持台10Aは、図1に示すようにベース部材11、装着台12、及びコイルばね13等を有した構成とされている。この容器支持台10Aは、図2及び図3に示すように、ディスペンサー容器1が装着される。
【0016】
ベース部材11は樹脂成形されたものであり、本実施形態では円板形状とされている。このベース部材11は、ディスペンサー容器1の使用時に机等の基台9上に載置される(図2,図3参照)。
【0017】
また本実施形態では、ベース部材11の直径を、後述する装着台12の直径と略同一としている。しかしながら、容器支持台10Aを基台9に載置した時の安定性を高めるためには、ベース部材11の平面視した面積は装着台12に対して大きいことが望ましい。
【0018】
装着台12は樹脂成形されたものであり、本実施形態ではベース部材11と同様に円板形状とされている。なお、ベース部材11及び装着台12の形状は円板形状に限定されるものではなく、他の形状(例えば、平面視で矩形状等)とすることも可能である。
【0019】
装着台12は、その上面にディスペンサー容器1が装着される収納溝14が形成されている。本実施形態では、この収納溝14の半径を2.8cm以上に設定している。
【0020】
この理由について、図6を用いて説明する。図6は、一般に化粧品用のディスペンサー容器として使用されるサンプル1〜9の半径(底面における半径)、高さ、及び容量を示す図である。ここで、ディスペンサー容器の底面における半径に注目すると、その半径は1.82cm〜2.74cmとなっている。よって本実施形態では、これらの一般的な化粧品用ディスペンサー容器のいずれをも収納できるよう、ディスペンサー容器1を収納する収納溝14の半径を2.8cm以上に設定した。
【0021】
次に、一般的な化粧品用ディスペンサー容器の高さに注目すると、高さの範囲は13.7cm〜20.7cmとなっている。そこで収納溝14の深さは、この高さ範囲のディスペンサー容器が装着されても確実に収納溝14内に保持されるよう、2cm以上10cm以下の深さに設定している。
【0022】
上記のように収納溝14の半径及び深さを設定することにより、ディスペンサー容器1を確実に装着台12に装着することができる。この際、図11に示す変形例のように収納溝14内に、スポンジ或いはゴム等の可撓変形しうる材料からなる弾性補助部材25を配設した構成としてもよい。この補助部材25は、ディスペンサー容器の最小半径1.82cmよりも小さい半径の開口が形成された環状形状を有している。この変形例に係る装着台12を用いることにより、種々の半径を有するディスペンサー容器を確実に装着台12に装着することが可能となる。
【0023】
上記構成とされたベース部材11と装着台12との間には、弾性手段が配設されている。本実施形態では、この弾性手段としてコイルばね13を用いた例を示している。このように、ベース部材11と装着台12との間にコイルばね13を配設することにより、装着台12はベース部材11に対して傾動(移動)可能な構成となる。
【0024】
図2は、容器支持台10Aの装着台12にディスペンサー容器1を装着した状態を示している。同図に示すように、ディスペンサー容器1を装着台12に装着した状態において、装着台12はコイルばね13によりベース部材11に対して所定の距離(図中、Lで示す)だけ離間した状態で支持されている。従って、ディスペンサー容器1は、容器支持台10Aにより基台9上に立設した状態で支持された構成となっている(以下、この状態を操作前状態というものとする)。
【0025】
この操作前状態において、使用者PPがディスペンサー容器1を把持して矢印Aで示す方向に傾倒操作すると、図3〜図5に示すように、ディスペンサー容器1が装着された装着台12はベース部材11に対して傾くように移動(傾倒)する。これにより、装着台12の一端部(傾倒側の端部。図中矢印Pで示す)は、ベース部材11と当接した状態となる(以下、この状態を傾倒状態という)。
【0026】
この傾倒状態においては、ディスペンサー容器1はベース部材11(基台9)に対して傾いた状態となっており、よって吐出口5は斜め下方に向いた状態となっている(図3及び図5参照)。従って、使用者PPがディスペンサー容器1に設けられたディスペンサー2の操作部8を押圧操作すると、容器本体3内の内容物は従来のように水平方向ではなく、斜め下方に向け吐出される。
【0027】
よって、このように吐出口5から吐出される内容物を掌で受けるには、従来のように吐出口5に対して掌を垂直にする必要はなく、略水平にすることにより吐出される内容物を掌で受けることができる。よって、容器支持台10Aを用いることにより、使用者PPは無理な姿勢を取ることなくディスペンサー容器1を使用できるため、ディスペンサー容器1の使用性を高めることができる。
【0028】
また傾倒状態では、ディスペンサー容器1は容器支持台10Aにより基台9上に支持されているため、図14を用いて説明したと同様に、使用者PPの容器本体3を把持する把持力は小さくて済む。このため、ディスペンサー容器1の使用時において、使用者PPは主に操作部8を押圧する操作を行えばよいため、容器支持台10Aを用いることによりディスペンサー容器1の使用性を向上させることができる。
【0029】
特に、本実施形態のように傾倒時において、装着台12の一端部Pがベース部材11の上面と当接する構成とすることにより、操作部8の押圧力は主にこの装着台12とベース部材11との当接位置Pに作用するため、使用時にディスペンサー容器1がぐらつくようなことはなく、安定した状態で内容物の吐出動作を行うことができる。
【0030】
ここで、上記のようにディスペンサー容器1の使用性を向上させるのに必要な、容器支持台10Aの各構成要素に要求される特性等について説明する。
【0031】
まず、ベース部材11と装着台12との離間距離L(図2参照)に注目する。この離間距離Lが大きいと、装着台12に装着したディスペンサー容器1がベース部材11(基台9)に対して高い所に位置することとなり、安定性が低下してしまう。また、離間距離Lが極めて小さいと、ベース部材11に対して装着台12が傾倒しなくなり、ディスペンサー容器1の使用時に吐出口5を下方に向けることができなくなってしまう。
【0032】
傾倒時におけるディスペンサー容器1のベース部材11(基台9)に対する傾き角度θ(図4及び図5に矢印で示す)は、本発明者の実験によると10°〜50°が望ましく、また20°〜40°に設定することが更に望ましい。また、前記のように収納溝14の半径は2.8cm以上とする必要があり、仮に収納溝14の半径を2.8cmとした場合、装着台12の直径は最小で約6cmとなる。これらの条件に基づき、ベース部材11と装着台12との離間距離Lを算定すると、この離間距離Lは(5mm)≦L≦(10mm)となる。
【0033】
よって、ディスペンサー容器1を装着台12に載置した状態における離間距離Lをこの範囲で設定することにより、傾倒時におけるディスペンサー容器1の傾き角度θを10°〜50°とすることができる。これにより、傾倒時における内容物の吐出方向の最適化を図ることができ、ディスペンサー容器1の使用性を高めることができる。
【0034】
次に、ベース部材11と装着台12との間に配設されるコイルばね13に注目し、その配設数や特性について説明する。
【0035】
まず、ベース部材11と装着台12との間に配設されるコイルばね13配設数について説明する。図7(A)は、ベース部材11と装着台12との間に1個のコイルばね13を配設した構成を示している。本変形例では同図に示すように、コイルばね13をベース部材11の中心位置に配設した。しかしながら図7(A)に示す構成では、ベース部材11に対して装着台12が不安定になり、ディスペンサー容器1を良好な状態で支持させることができなかった。
【0036】
図2(B)は、ベース部材11と装着台12との間に2個のコイルばね13を配設した構成を示している。本変形例では同図に示すように、2個のコイルばね13をベース部材11の中心位置に対して対象となるよう配設した。この構成とした場合も、1個の配設時と同様に、ベース部材11に対して装着台12が不安定になり、ディスペンサー容器1を良好な状態で支持させることができなかった。
【0037】
図7(C)は、ベース部材11と装着台12との間に3個のコイルばね13を配設した構成を示している。本変形例では同図に示すように、3個のコイルばね13をベース部材11の中心位置に対して対象となるよう、またそれぞれが等間隔となるよう配設した。この構成とした場合、装着台12はベース部材11に対して安定になり、ディスペンサー容器1を良好な状態で支持させることができた。
【0038】
図7(D)は、ベース部材11と装着台12との間に4個のコイルばね13を配設した構成を示している。本変形例では同図に示すように、4個のコイルばね13をベース部材11の中心位置に対して対象となるよう、またそれぞれが等間隔となるよう配設した。この構成とした場合も、図7(C)で示した3個の配設数の時と同様に、ディスペンサー容器1を良好な状態で支持させることができた。
【0039】
また図示は省略するが、ベース部材11と装着台12との間に5個以上コイルばね13を配設した場合についても、ディスペンサー容器1を良好な状態で支持させることができた。しかしながら、コイルばね13の配設数を7個以上に増やすと、コイルばね13が密集してしまい、返って装着台12の移動(傾倒動作)が妨げられる現象が発生した。
【0040】
よって、容器支持台10Aに装着されたディスペンサー容器1の安定性を維持すると共に、操作時に確実にディスペンサー容器1を傾倒動作させるためには、コイルばね13の配設数は3個以上6個以下であることが望ましい。
【0041】
次に、コイルばね13に要求される条件としてばね定数に注目し、以下説明する。
【0042】
図8は、容器支持台10Aに配設されるコイルばね13として、ばね定数が小さいものを用いた場合と、ばね定数が大きいものを用いた場合の得失を纏めて示したものである。同図に示すように、コイルばね13としてばね定数が小さい柔らかいばねを用いた場合には、操作時においてディスペンサー容器1を傾倒させやすいという利点がある。
【0043】
しかしながら、ばね定数が小さ過ぎると、コイルばね13の収縮量が大きいため、ディスペンサー容器1の自重によりコイルばね13が大きく収縮し、ディスペンサー容器1が横揺れして安定性が良くないという問題点が生じる。
【0044】
また、コイルばね13としてばね定数が大きい硬いばねを用いた場合には、ディスペンサー容器1を装着台12に装着した際にコイルばね13が高い安定性を有する利点がある。しかしながら、コイルばね13が硬すぎると、使用時においてディスペンサー容器1を傾倒させようとしても容易に傾けることができず、使用性が低下してしまうという問題点が生じる。
【0045】
一方、コイルばねのばね定数と変形長は、図9に示すような関係を有している。同図は、ばね定数の異なる複数のコイルばねを用意し、これを容器支持台10Aに配設した上で、ディスペンサー容器1として後述するものを装着し、その時のコイルばね13の変形量(変形長)を測定した結果である。またこの変形長を測定する実験と共に、各ばね定数のコイルばね13を設けた容器支持台10Aに対し、実際にディスペンサー容器1を傾倒させて使用した時の使用感を求める実験も併せて行った。
【0046】
なお、本実験で用いるディスペンサー容器1としては、一般に販売され多用されている化粧品用のディスペンサー容器の内、容量が最も大きい200ml入りのディスペンサー容器(重量273g;容器重量+中身重量)を用いることとした(図6参照)。
【0047】
ばね定数が0,8N/mm未満である場合、図9に示すように、ディスペンサー容器1を装着台12に載置した際のコイルばね13の変形長は大きくなっている。このため、コイルばね13としてばね定数が0,8N/mm未満のものを用いた場合には、ディスペンサー容器1の装着時におけるベース部材11に対する装着台12の移動量が大きく、容器支持台10Aに装着されたディスペンサー容器1が不安定になってしまう。
【0048】
これに対し、ばね定数が1.2N/mmを超えると、ディスペンサー容器1の装着時におけるベース部材11に対する装着台12の移動量は適正値(2mm〜4mm)となる。しかしながら、使用性の面においては、ディスペンサー容器1を傾倒するのに大きな力が必要となり、使用性が大きく低下してしまう。
【0049】
よって、上述した各事項を総合すると、容器支持台10Aを構成するコイルばね13のバネ定数を0.8N/mm以上1.2N/mm以下とすることにより、ディスペンサー容器1を安定に支持できると共に、ディスペンサー容器1の使用時における使用性の向上を図ることができる。
【0050】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
【0051】
具体的な変形例を図10に示す。図10(A)に示す容器支持台10Bは、コイルばね13に代えて空気ばね20を用いたものである。空気ばね20のばね定数は、空気ばね20内に封入する空気量により調整することが可能である。
【0052】
また、図10(B)に示す容器支持台10Cは、コイルばね13に代えてゴム21を用いたものである。このゴム21としてはシリコンゴムを用いることができ、また混入するフィラーの濃度によりばね定数を調整することが可能である。
【0053】
また、図10(C)に示す容器支持台10Dは、コイルばね13に代えて蛇腹22を用いたものである。更に図10(D)に示す容器支持台10Bは、ベース部材11と装着台12をボールジョイント23を用いて接続したものである。これらの各容器支持台10B〜10Cについても、ベース部材11に装着されるディスペンサー容器1を傾動させる(傾ける)ことが可能となり、ディスペンサー容器1の使用性を高めることができる。
【符号の説明】
【0054】
1 ディスペンサー容器
2 ディスペンサー
3 容器本体
4 押圧ヘッド
5 吐出口
8 操作部
10A〜10E 容器支持台(ディスペンサー容器支持台)
11 ベース部材
12 装着台
13 コイルばね
14 収納溝
20 空気ばね
21 ゴム
22 蛇腹
23 ボールジョイント
25 弾性補助部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部材と、
ディスペンサー容器が装着される装着台と、
前記ベース部材と前記装着台との間に配設されるコイルばねとを有しており、
前記ベース部材と前記装着台との間に配設された状態の前記コイルばねの長さを5mm以上10mm以下とし、
前記コイルばねのバネ定数を0.8N/mm以上1.2N/mm以下としたことを特徴とするディスペンサー容器支持台。
【請求項2】
前記ベース部材と前記装着台との間に、前記コイルばねを3個以上6個以下配置したことを特徴とする請求項1記載のディスペンサー容器支持台。
【請求項3】
前記装着台に前記ディスペンサー容器を収納する収納溝を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のディスペンサー容器支持台。
【請求項4】
前記収納溝内に、前記ディスペンサー容器を前記装着台に保持するための弾性保持部材を設けたことを特徴とする請求項3記載のディスペンサー容器支持台。
【請求項5】
前記収納溝の半径を2.8cm以上に設定したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のディスペンサー容器支持台。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2012−232785(P2012−232785A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−103098(P2011−103098)
【出願日】平成23年5月2日(2011.5.2)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】