ディスペンサ
【課題】氷片又は氷片及び飲料を放出口から放出するディスペンサにおいて、コップをスノコに置いたときにコップが安定しやすく、コップの出し入れの際にスノコのリブにコップがひっかかりにくくなり、またスノコの上に氷が溜まりにくくなるようなスノコを備えたディスペンサを提供することを目的とする。
【解決手段】氷片又は氷片及び飲料を含む供給物を放出口2から放出するとともに、放出口2の下方に配置されたドレンパネル30で供給物を受けることができるように構成されているディスペンサ1において、ドレンパネル30に着脱自在に係合されるスノコ10を備え、該スノコ10において、ディスペンサ1の手前側21から奥側22へ延伸する複数本の縦リブ61〜64であって、隣接する縦リブ61と縦リブ62との間隔は、ディスペンサ1の手前側21よりも奥側22において広くなるように構成されていることを特徴とする。
【解決手段】氷片又は氷片及び飲料を含む供給物を放出口2から放出するとともに、放出口2の下方に配置されたドレンパネル30で供給物を受けることができるように構成されているディスペンサ1において、ドレンパネル30に着脱自在に係合されるスノコ10を備え、該スノコ10において、ディスペンサ1の手前側21から奥側22へ延伸する複数本の縦リブ61〜64であって、隣接する縦リブ61と縦リブ62との間隔は、ディスペンサ1の手前側21よりも奥側22において広くなるように構成されていることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、氷片又は氷片及び飲料を放出口から放出するディスペンサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、従来用いられているこの種のディスペンサとしては、氷ディスペンサと、飲料とともに氷片を放出する飲料ディスペンサとが例として挙げられる。飲料ディスペンサは、例えば、水、ジュース等の飲料を利用者の操作に応じて、氷片とともに放出するものである。
【0003】
このような氷片を放出するディスペンサとしては、従来、プッシュレバー式のものが使用されていた。図10を参照して説明すると、ディスペンサ101内部に設けられたオーガ式製氷機は、製氷装置106を収容した機械室105の上方に貯氷室108が設けられ、製氷装置106は具体的には、縦長の筒形をなす冷凍ケーシング109の外周面に、冷却パイプ119が巻装されるとともに、内側に螺旋刃を備えたオーガ107が回転自由に収納された構造となっている。そして、冷凍ケーシング109内に供給された製氷水がその内周面で氷結すると、回転するオーガ107の螺旋刃によって掻き取られつつ上方に搬送され、押圧頭を通って柱状に圧縮されたのちさらに片状に砕かれ、この氷片が放出路を通って貯氷室108に送り込まれて貯留されるようになっている。ここで、このディスペンサ101の前部には、利用者によって操作されるレバー103が取り付けられており、例えば、利用者がコップ等をレバー103に押し付けて、レバー103が回動されると、レバー103に内蔵されている電磁スイッチがレバー103の回動を検出し、貯氷室108の氷片を放出口102から放出するように駆動制御される(特許文献1)。
【0004】
このようなプッシュレバー式のディスペンサはコップをレバーに押し当てて氷を注出するが、このとき氷がコップからはみ出したり、レバーからコップを離したときにすぐには氷の注出がとまらないため、氷片の放出口の下方位置に配設されたドレンパネルに係合するスノコの上に氷が落下する可能性がある。そのため、図11のスノコ110のように、リブ111とリブ111との間隔を広くとって、スノコ110に氷が落下しても、スムーズにドレンパネル112内に落ちるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−133650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、コップをスノコに置いて抽出ボタンを押して氷及び飲料を注出させる形式の抽出ボタン式ディスペンサを用いた場合を想定すると、プッシュレバー式と同様にコップからはみ出た氷はスノコに落ちることになる。この場合も、氷がスノコに落ちたときに、スムーズにその下のドレンパネルに氷が落ちるために、スノコのリブ間隔を広くとるのが望ましい。しかしながら、抽出ボタン式のディスペンサの場合、このスノコはコップ等の容器を置くという役割があり、図11のスノコ110のように奥行き方向に設けられたリブ間隔を大きくとると、コップを置いたときに不安定になり、また、横方向にリブを設けた場合はコップを置くときやコップを取り出すときにリブとリブとの間隔が大きいとその間にコップの底が引っかかりやすくなってしまうという問題が考えられる。
【0007】
本発明は、このような問題点に解決を与えるためになされたものであり、コップをスノコに置いたときにコップが安定しやすく、コップの出し入れの際にスノコのリブにコップがひっかかりにくくなり、またスノコの上に氷が溜まりにくくなるようなスノコを備えたディスペンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明に係るディスペンサは、氷片又は氷片及び飲料を含む供給物を放出口から放出するとともに、放出口の下方に配置されたドレンパネルで供給物を受けることができるように構成されているディスペンサにおいて、ドレンパネルに着脱自在に係合されるスノコを備え、該スノコにおいて、ディスペンサの手前側から奥側へ延伸する複数本の縦リブであって、隣接する縦リブと縦リブとの間隔は、ディスペンサの手前側よりも奥側において広くなるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
また、スノコは、さらに、放出口の下方位置に同心円状の複数のリブを備えてもよい。さらに好適には、スノコにおいて、放出口の真下を通り、ディスペンサの手前側から奥側へ向かう直線部分には、前記縦リブは架設されていないことを特徴とする。さらに、スノコは、リブを内側に架設するとともにドレンパネルに係合する枠部を備え、枠部はスノコの表面側に対して外向きに立ち上がる立ち上がり部を有し、スノコを表面側を上にして使用する場合と、表面と反対側の裏面側を上にして使用する場合とで、ドレンパネルとの係合部からのリブの上端部の高さが変わることを特徴としてもよい。
またさらに、リブにおいて、表面側の端部に大きいRが形成され、裏面側の端部にはRは形成されないか、もしくは最小のRが形成されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかるディスペンサによれば、ディスペンサの手前側の縦リブはリブ間隔が狭いため、コップ等の容器を安定して置くことができ、容器の出し入れの際、リブとリブの隙間にコップの底がひっかかりにくくなる。一方で、ディスペンサの奥側の縦リブはリブ間隔が広くなるため、氷片がスノコの下のドレンパネルへスムーズに落ち易く、スノコの上に氷がたまりにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係るスノコを備えるディスペンサ全体の斜視図である。
【図2】スノコの形状を表す平面図である。
【図3】スノコの形状を表す斜視図である。
【図4】スノコを横方向から見た断面図である。
【図5】スノコの表裏を変えて使用する状態を表す斜視図である。
【図6】プッシュレバー式のディスペンサにおけるスノコとドレンパネルの係合状態を表す断面図である。
【図7】抽出ボタン式のディスペンサにおけるスノコとドレンパネルの係合状態を表す断面図である。
【図8】ドレンパネル及び機械室の斜視図である。
【図9】図8に示したドレンパネル及び機械室の平面図である。
【図10】従来のディスペンサの断面図である。
【図11】従来のディスペンサの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】
プッシュレバー式のディスペンサを用いて本願発明を説明する。図1に示すように、ディスペンサ1内部に設けられたオーガ式製氷機(図示せず)で製氷された氷片は、オーガ式製氷機の上部の貯氷室8に送り込まれて貯留されるようになっており、このディスペンサ1の前部には、レバー3が設置され、利用者がコップ等をレバー3に押し付けることによって貯氷室8の氷片が放出口2から放出するように駆動制御される。ディスペンサ1の正面の前方下部には、細長い略直方体形状のドレンパネル30が配設され、ドレンパネル30の内側にはスノコ10が係合されている。放出口2から放出されてスノコ10の上に落下した氷は、後述する複数のリブ61〜71(図2参照)の間を通ってドレンパネル30の内側に落下する。
以下では、本願発明に係るスノコ10の形状について詳細に説明する。
【0014】
まず、図2に示すように、スノコ10は、枠部14と枠部14の内側に架設される複数のリブ61〜71を有する。スノコ10の形状はドレンパネル30の内側に係合するようにドレンパネル30の形状に合わせて略直方形である。なお、図2は図1に示すディスペンサ1に配置した状態のスノコ10を上面から見た図であり、ディスペンサ1の正面側を下側に、背面側を上側にして表された図である。
【0015】
図2を参照してリブ61〜71の詳細な形状について説明する。
まず、1対の縦リブ61、62は、奥行き中心線28を挟んで左右対称に配置される。縦リブ61、62は、まず手前側から奥側に向かって幅aを一定に保ちつつ、ディスペンサ1の正面に対して垂直な方向に平行に延伸し、横中心線29と直交する。横中心線29と直交した後さらに奥側に伸びる縦リブ61、62は互いの幅bを広げつつ延伸し、同心円状リブのうち一番外側のリブ67との交点76、77で終端をなす。交点76、77からは、一対の横方向リブ68が更に横方向に直線的に延伸する。また、縦リブ61、62の外側に左右対称に配設される縦リブ63、64は、縦リブ61、62との一定間隔を保ちつつ延伸する。すなわち、縦リブ63、64はまずは手前側から奥側に向かってディスペンサ1の正面に対して垂直な方向に平行に延伸し、横中心線29と直交する。横中心線29と直交した後さらに奥側に伸びる縦リブ63、64は外側に広がるように曲がりつつ延伸し、同心円状リブのうち一番外側のリブ67との交点78、79で終端をなす。交点78、79からは、一対の横方向リブ69が更に横方向に直線的に延伸する。なお、放出口2の真下を通り、ディスペンサ1の手前側21から奥側22へ向かう直線部分27には、縦リブは架設されないように形成されている。この場合の「直線部分」とは放出口2の真下を通り、手前側21から奥側22に直線的に伸びる、一定の幅をもった帯状の部分をいう(図2参照)。
さらにまた、ディスペンサ1の手前側から奥側に4本の横方向リブ68〜71が等間隔に、互いに平行に横方向に延伸している。
ここで、ディスペンサ1の「手前側」とは、放出口2やレバー3を有するディスペンサ1の正面側において、放出口2から放出された供給物を受けるコップを利用者が出し入れする側をいい、「奥側」とは、ディスペンサ1の背面側をいう。
【0016】
次に、同心円状リブ65〜67は、枠部14、縦リブ61〜64及び横方向リブ68〜71と一体成形されており、同心円状リブ65〜67の中心は、縦中心線28と横中心線29との交点すなわちスノコ10の中心となる。
【0017】
なお、リブの数は、本実施例に限られず、氷の大きさとの関係で適宜変更することができる。また、スノコ10のリブ61〜71の配置による平面的形状は、後述のように適宜表裏を変えて使用する場合を考慮すると、図2で示す本実施例のように、左右対称であることが望ましい。
【0018】
このようなリブ61〜71の形状により、スノコ10の手前側21のリブ間隔aが狭いことより、スノコ10の上にコップを置いたときに安定し、また、コップを出し入れする際にコップの底を横方向リブ68〜71に引っ掛ける可能性も低くなる。一方、スノコ10の奥側22のリブ間隔bが広くなることによって、コップで受け止められずこぼれた氷が、スムーズにドレンパネル30に落下するようになる。またさらに、直線部分27には、縦リブは架設されないように構成されていることにより、放出口2から放出された氷片が縦リブにぶつかったり、氷片とともに放出された飲料が縦リブに当たってしぶきが飛んだりすることを防ぐことができる。また、同心円状のリブ65〜67を備えることで、コップを置くときの安定性がより高まり、また、同心円状のリブ65〜67を放出口2の下方に位置させることにより、利用者がコップを置く位置が放出口2のちょうど下になるように調整し易く、コップで受けられずにスノコ10上に落下する氷の量も減る。
【0019】
次に、図3及び図4を用いて、スノコ10の立体形状について説明する。
前述のようにスノコ10は、枠部14と複数のリブ61〜71を備える。図2及び図3に示すように、枠部14はスノコ10の外周部分を形成する略長方形状の枠である。また、図4に示すように、枠部14は、スノコ10の表面側23に対して外向きに立ち上がる立ち上がり部16を有している。この立ち上がり部16は、高さH3を有している。ここで、図4に示すように表面側23の端部には第1係合部17が形成される。また、枠部14の裏面側24には、後述するドレンパネル30の段部31と係合可能となるように第2係合部18が形成されている。なお、ここで「表面側」とは、枠部14が立ち上り部16を有している面をいい、「裏面側」とはこの表面側23の反対側の面をいう。
また、図4にも示すようにリブの裏面端部から第1係合部17までの高さは高さH1を形成する。さらに、第2係合部18からリブの表面端部までの高さは高さH2を形成する。高さH1及びH2の効果は後述する。
【0020】
さらに、図4のリブの詳細断面図が示すように、各リブの表面側23の端部の二隅には大きいR1が形成され、裏面側24の端部の二隅にはRが形成されないか、若しくは最小のR2が形成される。本実施例では、リブの幅が3mmの場合は「大きいR1」はR1.5mm、「最小のR2」はR0.5mmに設定されるが、具体的なRの数値はこれに限定されない。
なお、「大きいR1」とは、放出口2から落下した氷片がリブとリブとの間をスムーズに通過できる程度の大きさのRをいい、「最小のR2」とは、コップを安定して置ける範囲内の大きさのRをいう。
【0021】
次に、本願発明のスノコ10の表裏を変えて、プッシュレバー式又は抽出ボタン式のいずれの種類のディスペンサでも使用することができる特徴について、図5〜7を参照して説明する。
【0022】
まず、プッシュレバー式のディスペンサでスノコ10を使用する方法について、図5の状態(a)及び図6を参照にして説明する。
プッシュレバー式のディスペンサにスノコ10を用いる場合には、図5の状態(a)のように、スノコ10を表面側23を上にしてドレンパネル30に係合させて使用する。ここで、ドレンパネル30は、細長い略直方体形状であって、外側壁39と内側壁37とからなる二重構造となっており、外側壁39と内側壁37とは上端部38を介して一体成形されている。また、内側壁37に囲まれて、スノコ10に落下した氷を受けるための内側凹部36が画成される。内側壁37の上端付近には上下に並ぶ二つの段部が形成され、下の段部は第1係合段部31を、上の段は第2段部32を構成する。ここで、ドレンパネル30において、上端部38から第1係合段部31までの深さは、前述したスノコ10の高さと同様にH1である。
【0023】
従って、スノコ10を表面側23を上にしてドレンパネル30に係合させる際に、図6に示すように、スノコの第2係合部18をドレンパネル30の第1係合段部31と係合させることによって、ドレンパネル30の第1係合段部31からのスノコ10の表面側23の端部までの高さはH2で、ドレンパネル30の第1係合段部31からの上端部38までの高さH1よりも低くなる。その結果、ドレンパネル30の内側壁37の上端部分が壁となって、氷がドレンパネル30の外、すなわちディスペンサ1の外にこぼれにくくなる。また、スノコ10の表面側23を上にすることで、各リブの大きいRを有する先端部分(図4参照)が上向きに配置される。そのため、放出口2から氷片が落ちてきたときスムーズに氷がスノコ10を通り抜けられるようになっている。なお、第1係合部17と第2段部32とは面一に配置されるようになっている。
【0024】
次に、抽出ボタン式のディスペンサでスノコ10を使用する方法について、図5の状態(b)及び図7を参照にして説明する。
抽出ボタン式のディスペンサにスノコ10を用いる場合には、図5の状態(b)のように、スノコ10を裏面側24を上にしてドレンパネル30に係合させて使用する。スノコ10を裏面側24を上にしてドレンパネル30に係合させるには、図7に示すように、スノコの第1係合部17をドレンパネル30の第1係合段部31と係合させる。ここで、スノコ10の第1係合段部からリブ61〜71の裏面の端部までの高さは、前述した高さH1となる。
【0025】
抽出ボタン式の場合はコップと放出口の距離が近ければ近いほど氷がコップに入りやすくなるため、できるだけスノコ10の高さを高くすることが望まれる。ここで、前述のようにスノコ10をドレンパネル30に係合させることによって、ドレンパネル30の第1係合段部31からのスノコ10の高さはH1となり、図6で示した際の高さH2と比較して、H1−H2分だけ高くなる。また、リブ61〜71の端部は、ドレンパネル30の第1係合段部31からの端部38の高さH1とちょうど同じ高さとなる。その結果、コップに氷や飲料が入り易くなり、また、コップをスノコ10に載せたり取り出したりするときに、コップの底がドレンパネル30にぶつかってコップの中身がこぼれる等の可能性が低くなる。また、スノコ10の裏面側24を上にすることで、各リブのRが形成されていない先端部分(図4参照)が上向きに配置される。そのため、抽出ボタン式のディスペンサに使用するときはコップが安定して置けるように平らな部分を広くすることができ、コップが倒れにくくなる。なお、第2係合部18と第2段部32とは面一に配置されるようになっている。
【0026】
以上のように、1種類のスノコの表裏を変えることによって、プッシュレバー式及び抽出ボタン式のディスペンサのどちらにも使用することができるため、ディスペンサの種類によって、2種類のスノコを作る必要がなく、部品コストの削減及び部品の共通化を達成することができる。
【0027】
上述したドレンパネル30に替えて、図8及び9に示すようなドレンパネル80を用い、機械室85側に後述するドレンパン50を配置してもよい。他の構成に関しては上述のディスペンサ1と同じである。
【0028】
図10に示すような従来のディスペンサ101は、ドレンパネル112が氷や水の放出口102の下部にある為、ドレンパネル112とフロントパネル104との隙間から水が浸入することがある。この隙間から入った水は機械室105内部に入り込み、ベース部115に落ちそのまま機外に漏れ出してしまうという問題があった。
【0029】
この問題を解決するために、図8で示すように、このディスペンサでは、ドレンパネル80の機械室85側の端部に沿って延伸する帯状のガード82と、機械室85内部のベース部にドレンパン50を有する。このドレンパネル80も、ドレンパネル30と同様に細長い略直方体形状であって、外側壁89と内側壁87とからなる二重構造となっており、外側壁89と内側壁87とは上端部88を介して一体成形されている。また、ドレンパネル80には、ドレンパネル30と同様の略長方形状のスノコ81が係合される。また、ガード82の一部(本実施例では、ほぼ中央)には矩形に開口した切欠き84が設けられ、ドレンパン50は切欠き84の下方に位置するように配置される。ガード82が設けられていることにより、ドレンパネル80とフロントパネルの隙間から侵入した水は機械室85への浸入が防止される。さらに、ガード82の一部に切欠き84が設けられているため、浸入した水は切欠き84を通って機械室85側に流れ落ちる。このとき、切欠き84の下に図9に示すようにドレンパン50が設置されているため、機械室85に侵入した水はドレンパン50に溜まり、その結果、水はベース部86に垂れることなく、機外に水が漏れ出すこともなくなる。
【0030】
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 ディスペンサ
2 放出口
10 スノコ
21 手前側
22 奥側
23 表面側
24 裏面側
30 ドレンパネル
61〜64 縦リブ
65〜57 同心円状リブ
【技術分野】
【0001】
本発明は、氷片又は氷片及び飲料を放出口から放出するディスペンサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、従来用いられているこの種のディスペンサとしては、氷ディスペンサと、飲料とともに氷片を放出する飲料ディスペンサとが例として挙げられる。飲料ディスペンサは、例えば、水、ジュース等の飲料を利用者の操作に応じて、氷片とともに放出するものである。
【0003】
このような氷片を放出するディスペンサとしては、従来、プッシュレバー式のものが使用されていた。図10を参照して説明すると、ディスペンサ101内部に設けられたオーガ式製氷機は、製氷装置106を収容した機械室105の上方に貯氷室108が設けられ、製氷装置106は具体的には、縦長の筒形をなす冷凍ケーシング109の外周面に、冷却パイプ119が巻装されるとともに、内側に螺旋刃を備えたオーガ107が回転自由に収納された構造となっている。そして、冷凍ケーシング109内に供給された製氷水がその内周面で氷結すると、回転するオーガ107の螺旋刃によって掻き取られつつ上方に搬送され、押圧頭を通って柱状に圧縮されたのちさらに片状に砕かれ、この氷片が放出路を通って貯氷室108に送り込まれて貯留されるようになっている。ここで、このディスペンサ101の前部には、利用者によって操作されるレバー103が取り付けられており、例えば、利用者がコップ等をレバー103に押し付けて、レバー103が回動されると、レバー103に内蔵されている電磁スイッチがレバー103の回動を検出し、貯氷室108の氷片を放出口102から放出するように駆動制御される(特許文献1)。
【0004】
このようなプッシュレバー式のディスペンサはコップをレバーに押し当てて氷を注出するが、このとき氷がコップからはみ出したり、レバーからコップを離したときにすぐには氷の注出がとまらないため、氷片の放出口の下方位置に配設されたドレンパネルに係合するスノコの上に氷が落下する可能性がある。そのため、図11のスノコ110のように、リブ111とリブ111との間隔を広くとって、スノコ110に氷が落下しても、スムーズにドレンパネル112内に落ちるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−133650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、コップをスノコに置いて抽出ボタンを押して氷及び飲料を注出させる形式の抽出ボタン式ディスペンサを用いた場合を想定すると、プッシュレバー式と同様にコップからはみ出た氷はスノコに落ちることになる。この場合も、氷がスノコに落ちたときに、スムーズにその下のドレンパネルに氷が落ちるために、スノコのリブ間隔を広くとるのが望ましい。しかしながら、抽出ボタン式のディスペンサの場合、このスノコはコップ等の容器を置くという役割があり、図11のスノコ110のように奥行き方向に設けられたリブ間隔を大きくとると、コップを置いたときに不安定になり、また、横方向にリブを設けた場合はコップを置くときやコップを取り出すときにリブとリブとの間隔が大きいとその間にコップの底が引っかかりやすくなってしまうという問題が考えられる。
【0007】
本発明は、このような問題点に解決を与えるためになされたものであり、コップをスノコに置いたときにコップが安定しやすく、コップの出し入れの際にスノコのリブにコップがひっかかりにくくなり、またスノコの上に氷が溜まりにくくなるようなスノコを備えたディスペンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明に係るディスペンサは、氷片又は氷片及び飲料を含む供給物を放出口から放出するとともに、放出口の下方に配置されたドレンパネルで供給物を受けることができるように構成されているディスペンサにおいて、ドレンパネルに着脱自在に係合されるスノコを備え、該スノコにおいて、ディスペンサの手前側から奥側へ延伸する複数本の縦リブであって、隣接する縦リブと縦リブとの間隔は、ディスペンサの手前側よりも奥側において広くなるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
また、スノコは、さらに、放出口の下方位置に同心円状の複数のリブを備えてもよい。さらに好適には、スノコにおいて、放出口の真下を通り、ディスペンサの手前側から奥側へ向かう直線部分には、前記縦リブは架設されていないことを特徴とする。さらに、スノコは、リブを内側に架設するとともにドレンパネルに係合する枠部を備え、枠部はスノコの表面側に対して外向きに立ち上がる立ち上がり部を有し、スノコを表面側を上にして使用する場合と、表面と反対側の裏面側を上にして使用する場合とで、ドレンパネルとの係合部からのリブの上端部の高さが変わることを特徴としてもよい。
またさらに、リブにおいて、表面側の端部に大きいRが形成され、裏面側の端部にはRは形成されないか、もしくは最小のRが形成されてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明にかかるディスペンサによれば、ディスペンサの手前側の縦リブはリブ間隔が狭いため、コップ等の容器を安定して置くことができ、容器の出し入れの際、リブとリブの隙間にコップの底がひっかかりにくくなる。一方で、ディスペンサの奥側の縦リブはリブ間隔が広くなるため、氷片がスノコの下のドレンパネルへスムーズに落ち易く、スノコの上に氷がたまりにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係るスノコを備えるディスペンサ全体の斜視図である。
【図2】スノコの形状を表す平面図である。
【図3】スノコの形状を表す斜視図である。
【図4】スノコを横方向から見た断面図である。
【図5】スノコの表裏を変えて使用する状態を表す斜視図である。
【図6】プッシュレバー式のディスペンサにおけるスノコとドレンパネルの係合状態を表す断面図である。
【図7】抽出ボタン式のディスペンサにおけるスノコとドレンパネルの係合状態を表す断面図である。
【図8】ドレンパネル及び機械室の斜視図である。
【図9】図8に示したドレンパネル及び機械室の平面図である。
【図10】従来のディスペンサの断面図である。
【図11】従来のディスペンサの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】
プッシュレバー式のディスペンサを用いて本願発明を説明する。図1に示すように、ディスペンサ1内部に設けられたオーガ式製氷機(図示せず)で製氷された氷片は、オーガ式製氷機の上部の貯氷室8に送り込まれて貯留されるようになっており、このディスペンサ1の前部には、レバー3が設置され、利用者がコップ等をレバー3に押し付けることによって貯氷室8の氷片が放出口2から放出するように駆動制御される。ディスペンサ1の正面の前方下部には、細長い略直方体形状のドレンパネル30が配設され、ドレンパネル30の内側にはスノコ10が係合されている。放出口2から放出されてスノコ10の上に落下した氷は、後述する複数のリブ61〜71(図2参照)の間を通ってドレンパネル30の内側に落下する。
以下では、本願発明に係るスノコ10の形状について詳細に説明する。
【0014】
まず、図2に示すように、スノコ10は、枠部14と枠部14の内側に架設される複数のリブ61〜71を有する。スノコ10の形状はドレンパネル30の内側に係合するようにドレンパネル30の形状に合わせて略直方形である。なお、図2は図1に示すディスペンサ1に配置した状態のスノコ10を上面から見た図であり、ディスペンサ1の正面側を下側に、背面側を上側にして表された図である。
【0015】
図2を参照してリブ61〜71の詳細な形状について説明する。
まず、1対の縦リブ61、62は、奥行き中心線28を挟んで左右対称に配置される。縦リブ61、62は、まず手前側から奥側に向かって幅aを一定に保ちつつ、ディスペンサ1の正面に対して垂直な方向に平行に延伸し、横中心線29と直交する。横中心線29と直交した後さらに奥側に伸びる縦リブ61、62は互いの幅bを広げつつ延伸し、同心円状リブのうち一番外側のリブ67との交点76、77で終端をなす。交点76、77からは、一対の横方向リブ68が更に横方向に直線的に延伸する。また、縦リブ61、62の外側に左右対称に配設される縦リブ63、64は、縦リブ61、62との一定間隔を保ちつつ延伸する。すなわち、縦リブ63、64はまずは手前側から奥側に向かってディスペンサ1の正面に対して垂直な方向に平行に延伸し、横中心線29と直交する。横中心線29と直交した後さらに奥側に伸びる縦リブ63、64は外側に広がるように曲がりつつ延伸し、同心円状リブのうち一番外側のリブ67との交点78、79で終端をなす。交点78、79からは、一対の横方向リブ69が更に横方向に直線的に延伸する。なお、放出口2の真下を通り、ディスペンサ1の手前側21から奥側22へ向かう直線部分27には、縦リブは架設されないように形成されている。この場合の「直線部分」とは放出口2の真下を通り、手前側21から奥側22に直線的に伸びる、一定の幅をもった帯状の部分をいう(図2参照)。
さらにまた、ディスペンサ1の手前側から奥側に4本の横方向リブ68〜71が等間隔に、互いに平行に横方向に延伸している。
ここで、ディスペンサ1の「手前側」とは、放出口2やレバー3を有するディスペンサ1の正面側において、放出口2から放出された供給物を受けるコップを利用者が出し入れする側をいい、「奥側」とは、ディスペンサ1の背面側をいう。
【0016】
次に、同心円状リブ65〜67は、枠部14、縦リブ61〜64及び横方向リブ68〜71と一体成形されており、同心円状リブ65〜67の中心は、縦中心線28と横中心線29との交点すなわちスノコ10の中心となる。
【0017】
なお、リブの数は、本実施例に限られず、氷の大きさとの関係で適宜変更することができる。また、スノコ10のリブ61〜71の配置による平面的形状は、後述のように適宜表裏を変えて使用する場合を考慮すると、図2で示す本実施例のように、左右対称であることが望ましい。
【0018】
このようなリブ61〜71の形状により、スノコ10の手前側21のリブ間隔aが狭いことより、スノコ10の上にコップを置いたときに安定し、また、コップを出し入れする際にコップの底を横方向リブ68〜71に引っ掛ける可能性も低くなる。一方、スノコ10の奥側22のリブ間隔bが広くなることによって、コップで受け止められずこぼれた氷が、スムーズにドレンパネル30に落下するようになる。またさらに、直線部分27には、縦リブは架設されないように構成されていることにより、放出口2から放出された氷片が縦リブにぶつかったり、氷片とともに放出された飲料が縦リブに当たってしぶきが飛んだりすることを防ぐことができる。また、同心円状のリブ65〜67を備えることで、コップを置くときの安定性がより高まり、また、同心円状のリブ65〜67を放出口2の下方に位置させることにより、利用者がコップを置く位置が放出口2のちょうど下になるように調整し易く、コップで受けられずにスノコ10上に落下する氷の量も減る。
【0019】
次に、図3及び図4を用いて、スノコ10の立体形状について説明する。
前述のようにスノコ10は、枠部14と複数のリブ61〜71を備える。図2及び図3に示すように、枠部14はスノコ10の外周部分を形成する略長方形状の枠である。また、図4に示すように、枠部14は、スノコ10の表面側23に対して外向きに立ち上がる立ち上がり部16を有している。この立ち上がり部16は、高さH3を有している。ここで、図4に示すように表面側23の端部には第1係合部17が形成される。また、枠部14の裏面側24には、後述するドレンパネル30の段部31と係合可能となるように第2係合部18が形成されている。なお、ここで「表面側」とは、枠部14が立ち上り部16を有している面をいい、「裏面側」とはこの表面側23の反対側の面をいう。
また、図4にも示すようにリブの裏面端部から第1係合部17までの高さは高さH1を形成する。さらに、第2係合部18からリブの表面端部までの高さは高さH2を形成する。高さH1及びH2の効果は後述する。
【0020】
さらに、図4のリブの詳細断面図が示すように、各リブの表面側23の端部の二隅には大きいR1が形成され、裏面側24の端部の二隅にはRが形成されないか、若しくは最小のR2が形成される。本実施例では、リブの幅が3mmの場合は「大きいR1」はR1.5mm、「最小のR2」はR0.5mmに設定されるが、具体的なRの数値はこれに限定されない。
なお、「大きいR1」とは、放出口2から落下した氷片がリブとリブとの間をスムーズに通過できる程度の大きさのRをいい、「最小のR2」とは、コップを安定して置ける範囲内の大きさのRをいう。
【0021】
次に、本願発明のスノコ10の表裏を変えて、プッシュレバー式又は抽出ボタン式のいずれの種類のディスペンサでも使用することができる特徴について、図5〜7を参照して説明する。
【0022】
まず、プッシュレバー式のディスペンサでスノコ10を使用する方法について、図5の状態(a)及び図6を参照にして説明する。
プッシュレバー式のディスペンサにスノコ10を用いる場合には、図5の状態(a)のように、スノコ10を表面側23を上にしてドレンパネル30に係合させて使用する。ここで、ドレンパネル30は、細長い略直方体形状であって、外側壁39と内側壁37とからなる二重構造となっており、外側壁39と内側壁37とは上端部38を介して一体成形されている。また、内側壁37に囲まれて、スノコ10に落下した氷を受けるための内側凹部36が画成される。内側壁37の上端付近には上下に並ぶ二つの段部が形成され、下の段部は第1係合段部31を、上の段は第2段部32を構成する。ここで、ドレンパネル30において、上端部38から第1係合段部31までの深さは、前述したスノコ10の高さと同様にH1である。
【0023】
従って、スノコ10を表面側23を上にしてドレンパネル30に係合させる際に、図6に示すように、スノコの第2係合部18をドレンパネル30の第1係合段部31と係合させることによって、ドレンパネル30の第1係合段部31からのスノコ10の表面側23の端部までの高さはH2で、ドレンパネル30の第1係合段部31からの上端部38までの高さH1よりも低くなる。その結果、ドレンパネル30の内側壁37の上端部分が壁となって、氷がドレンパネル30の外、すなわちディスペンサ1の外にこぼれにくくなる。また、スノコ10の表面側23を上にすることで、各リブの大きいRを有する先端部分(図4参照)が上向きに配置される。そのため、放出口2から氷片が落ちてきたときスムーズに氷がスノコ10を通り抜けられるようになっている。なお、第1係合部17と第2段部32とは面一に配置されるようになっている。
【0024】
次に、抽出ボタン式のディスペンサでスノコ10を使用する方法について、図5の状態(b)及び図7を参照にして説明する。
抽出ボタン式のディスペンサにスノコ10を用いる場合には、図5の状態(b)のように、スノコ10を裏面側24を上にしてドレンパネル30に係合させて使用する。スノコ10を裏面側24を上にしてドレンパネル30に係合させるには、図7に示すように、スノコの第1係合部17をドレンパネル30の第1係合段部31と係合させる。ここで、スノコ10の第1係合段部からリブ61〜71の裏面の端部までの高さは、前述した高さH1となる。
【0025】
抽出ボタン式の場合はコップと放出口の距離が近ければ近いほど氷がコップに入りやすくなるため、できるだけスノコ10の高さを高くすることが望まれる。ここで、前述のようにスノコ10をドレンパネル30に係合させることによって、ドレンパネル30の第1係合段部31からのスノコ10の高さはH1となり、図6で示した際の高さH2と比較して、H1−H2分だけ高くなる。また、リブ61〜71の端部は、ドレンパネル30の第1係合段部31からの端部38の高さH1とちょうど同じ高さとなる。その結果、コップに氷や飲料が入り易くなり、また、コップをスノコ10に載せたり取り出したりするときに、コップの底がドレンパネル30にぶつかってコップの中身がこぼれる等の可能性が低くなる。また、スノコ10の裏面側24を上にすることで、各リブのRが形成されていない先端部分(図4参照)が上向きに配置される。そのため、抽出ボタン式のディスペンサに使用するときはコップが安定して置けるように平らな部分を広くすることができ、コップが倒れにくくなる。なお、第2係合部18と第2段部32とは面一に配置されるようになっている。
【0026】
以上のように、1種類のスノコの表裏を変えることによって、プッシュレバー式及び抽出ボタン式のディスペンサのどちらにも使用することができるため、ディスペンサの種類によって、2種類のスノコを作る必要がなく、部品コストの削減及び部品の共通化を達成することができる。
【0027】
上述したドレンパネル30に替えて、図8及び9に示すようなドレンパネル80を用い、機械室85側に後述するドレンパン50を配置してもよい。他の構成に関しては上述のディスペンサ1と同じである。
【0028】
図10に示すような従来のディスペンサ101は、ドレンパネル112が氷や水の放出口102の下部にある為、ドレンパネル112とフロントパネル104との隙間から水が浸入することがある。この隙間から入った水は機械室105内部に入り込み、ベース部115に落ちそのまま機外に漏れ出してしまうという問題があった。
【0029】
この問題を解決するために、図8で示すように、このディスペンサでは、ドレンパネル80の機械室85側の端部に沿って延伸する帯状のガード82と、機械室85内部のベース部にドレンパン50を有する。このドレンパネル80も、ドレンパネル30と同様に細長い略直方体形状であって、外側壁89と内側壁87とからなる二重構造となっており、外側壁89と内側壁87とは上端部88を介して一体成形されている。また、ドレンパネル80には、ドレンパネル30と同様の略長方形状のスノコ81が係合される。また、ガード82の一部(本実施例では、ほぼ中央)には矩形に開口した切欠き84が設けられ、ドレンパン50は切欠き84の下方に位置するように配置される。ガード82が設けられていることにより、ドレンパネル80とフロントパネルの隙間から侵入した水は機械室85への浸入が防止される。さらに、ガード82の一部に切欠き84が設けられているため、浸入した水は切欠き84を通って機械室85側に流れ落ちる。このとき、切欠き84の下に図9に示すようにドレンパン50が設置されているため、機械室85に侵入した水はドレンパン50に溜まり、その結果、水はベース部86に垂れることなく、機外に水が漏れ出すこともなくなる。
【0030】
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 ディスペンサ
2 放出口
10 スノコ
21 手前側
22 奥側
23 表面側
24 裏面側
30 ドレンパネル
61〜64 縦リブ
65〜57 同心円状リブ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
氷片又は氷片及び飲料を含む供給物を放出口から放出するとともに、前記放出口の下方に配置されたドレンパネルで前記供給物を受けることができるように構成されているディスペンサにおいて、
前記ドレンパネルに着脱自在に係合されるスノコを備え、
該スノコにおいて、前記ディスペンサの手前側から奥側へ延伸する複数本の縦リブであって、該隣接する縦リブと縦リブとの間隔は、前記ディスペンサの手前側よりも奥側において広くなるように構成されていることを特徴とするディスペンサ。
【請求項2】
前記スノコは、さらに、前記放出口の下方位置に同心円状の複数のリブを備えることを特徴とする、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記スノコにおいて、前記放出口の真下を通り、前記ディスペンサの手前側から奥側へ向かう直線部分には、前記縦リブは架設されていないことを特徴とする請求項1又は2に記載のディスペンサ。
【請求項4】
前記スノコは、前記リブを内側に架設するとともに前記ドレンパネルに係合する枠部を備え、該枠部は前記スノコの表面側に対して外向きに立ち上がる立ち上がり部を有し、前記スノコを前記表面側を上にして使用する場合と、前記表面と反対側の裏面側を上にして使用する場合とで、前記ドレンパネルとの係合部からの前記リブの上端部の高さが変わることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディスペンサ。
【請求項5】
前記リブにおいて、表面側2隅に大きいRが形成され、裏面側2隅にはRは形成されないか、もしくは最小のRが形成されることを特徴とする請求項4に記載のディスペンサ。
【請求項1】
氷片又は氷片及び飲料を含む供給物を放出口から放出するとともに、前記放出口の下方に配置されたドレンパネルで前記供給物を受けることができるように構成されているディスペンサにおいて、
前記ドレンパネルに着脱自在に係合されるスノコを備え、
該スノコにおいて、前記ディスペンサの手前側から奥側へ延伸する複数本の縦リブであって、該隣接する縦リブと縦リブとの間隔は、前記ディスペンサの手前側よりも奥側において広くなるように構成されていることを特徴とするディスペンサ。
【請求項2】
前記スノコは、さらに、前記放出口の下方位置に同心円状の複数のリブを備えることを特徴とする、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記スノコにおいて、前記放出口の真下を通り、前記ディスペンサの手前側から奥側へ向かう直線部分には、前記縦リブは架設されていないことを特徴とする請求項1又は2に記載のディスペンサ。
【請求項4】
前記スノコは、前記リブを内側に架設するとともに前記ドレンパネルに係合する枠部を備え、該枠部は前記スノコの表面側に対して外向きに立ち上がる立ち上がり部を有し、前記スノコを前記表面側を上にして使用する場合と、前記表面と反対側の裏面側を上にして使用する場合とで、前記ドレンパネルとの係合部からの前記リブの上端部の高さが変わることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディスペンサ。
【請求項5】
前記リブにおいて、表面側2隅に大きいRが形成され、裏面側2隅にはRは形成されないか、もしくは最小のRが形成されることを特徴とする請求項4に記載のディスペンサ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−197086(P2012−197086A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−60994(P2011−60994)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000194893)ホシザキ電機株式会社 (989)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000194893)ホシザキ電機株式会社 (989)
【Fターム(参考)】
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