説明

デジタルプラネタリウム投映装置

【課題】操作手順の記録と実行が可能な装置であって,記録された内容の編集が容易であり,演出の設計自由度が広いデジタルプラネタリウム投映装置を提供すること。
【解決手段】デジタルプラネタリウム投映装置は,投映に関する操作者による操作を受け付ける操作部5と,投映に関する情報を操作者に表示する操作表示パネル28と,操作部5になされた操作手順を記録する手動プロセス記録部29と,手動プロセス記録部29に記録されている操作手順に従って投映を実行する,あるいは所定のプログラミング言語にて操作手順を記録したプログラムコードに従って投映を実行する制御部21と,操作部5になされた操作手順を基に,その操作手順をプログラミング言語にてプログラムコードに記録する番組記録部23とを有し,番組記録部23は,プログラムコードに,操作手順とともに操作表示パネル28の表示内容を示すコメントを記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,デジタル方式のプラネタリウム投映装置(以下,「デジタルプラネタリウム投映装置」とする。)に関する。さらに詳細には,操作実行手順やそのタイミング等を記録できるデジタルプラネタリウム投映装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来,プラネタリウム投映装置による演出では,ドーム型のスクリーンに天体や解説のための補助映像等を投映し,同時に音声による解説を放送する。熟練した操作者は,プラネタリウム装置を操作しつつ,音声解説を放送することにより,観客の反応等を考慮した演出を行う。しかし,熟練者の人数は限られており,熟練していない操作者によってもある程度の演出ができることが望まれる。この問題の対策として,例えば特許文献1には,プラネタリウムの自動演出方法が開示されている。この文献の方法によれば,熟練者の操作を磁気テープ等に記録し,その記録をプログラムによって部分的に修正して実行することができるとされている。
【0003】
近年,デジタル式のプラネタリウム投映装置では,従来の光学式のプラネタリウム投映装置と比較して,実行可能な演出内容がさらに多種多様なものとなっている。その一方で,操作自体は,ジョイスティックやタッチパネル等の入力装置を利用することによって,より容易なものとなっている。例えば,時刻ボリューム,時刻変化ボタン,各種機能の表示・非表示の選択ボタン,視点移動ボタン等の操作によって,日周運動,年周運動,歳差運動の表示や,恒星特有の固有運動の表示,星の光跡を残した移動経路の表示などの様々な演出ができる。さらには,記録されている天体座標と視点座標とを使用してリアルタイム演算することにより,恒星だけでなく,惑星,衛星,彗星,小惑星,銀河,星雲・星団等の天体を投映できるとともに,それらの天体へ視点移動することによる疑似宇宙旅行の演出も可能となっている。
【0004】
従来,このようなデジタルプラネタリウム投映装置において,熟練者でなくても高度な演出を可能とする機能として,所定の一連の操作を記録する,所謂「マクロ機能」を有するものがあった。マクロ機能を利用すると,操作者は記録されたマクロを適宜選択するだけでよく,熟練していない操作者であっても高度な演出が可能となる。また,演出の内容を所定のプログラミング言語によってプログラミングし,スクリプト(プログラムコード)として記録する,所謂「プログラミング機能」を有するものが提案されている。
【特許文献1】特開昭58−132780号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら,マクロ機能を利用する際,選択可能なコマンドが限定される。すなわち,すべてのコマンドを操作画面上で選択できるように実装しようとすると,選択ページや選択ボタンが非常に多くなり,操作画面が煩雑になる。そのため,利用頻度が高いコマンドについてのみ操作画面上で選択可能になっている。従って,すべての機能をマクロで選択できるわけではない。しかし,操作者によっては,マクロで選択できない機能についても自動化したいというニーズがある。
【0006】
そこで,マクロを基にスクリプトを作成する機能を提供することが考えられる。すなわち,プログラミング機能を利用すると,装置に用意された機能すべてを利用することができ,演出の自由度を制約しない。また,マクロで選択可能な機能については自動的にスクリプトを作成するため,プログラミングする部分はマクロで選択できない機能についてのみとなり,プログラミングの負担は軽減される。よって,主としてマクロ機能を利用するユーザであっても,演出の自由度を制約することなく,操作の自動化を図ることができると考えられる。
【0007】
しかし,プログラミング機能およびマクロ−スクリプト変換機能を有するデジタルプラネタリウム装置では,次のような問題がある。すなわち,プログラミング機能を利用するには,プラネタリウム装置の操作とは全く別のスキルであるプログラミング技術を習得する必要がある。そのため,プラネタリウム装置の操作には熟練している操作者であっても,すぐにプログラミングができるものではない。例えば,プログラミング言語で構成されるスクリプトは,その1つ1つのコマンドの理解が難しい。そのため,自動的にスクリプトを作成したとしても,その編集作業は容易でない。結局,コマンドを理解することが必要となり,編集時にはコマンドを理解していない操作者にとってハードルが高いものとなってしまう。従って,演出の自由度が制限される。
【0008】
また一般的に,プログラミング機能は,プログラム製作者(すなわち,プラネタリウムの演出を行う操作者ではない者)向けに提供されている機能である。つまり,スクリプトは,操作者の熟練度に関係なく誰もが同等の操作ができるように,演出全体を記録している。そのため,スクリプトは基本的に,マクロのように手動操作演出の流れを引き継ぎながら演出するものではない。もし,初期化を行わないとすると,スクリプトの実行前の手動操作状態(例えば,時刻や場所を変更している,星座絵を投映している等の投映状態)を引き継ぎながら演出を行うことになる。従って,その操作状態がスクリプトの初期状態と異なれば,誤った演出となってしまう。このことから,スクリプトの実行前には自動的に時刻,場所等の各種の初期化を行っているのが一般的である。
【0009】
しかし,マクロ−スクリプト変換機能を利用するユーザは,主としてプラネタリウム装置の操作者である。つまり,本機能は,マクロに特殊なコマンドを追加したいといったケースに利用される。このため,スクリプトを実行する際に行われる自動初期化が不都合となることが多い。例えば,操作者が演出によって時刻ないし場所の設定を変えていた場合,自動的に初期化を行ってしまうと不自然な投映となってしまう。そのため,スクリプトを利用できないというジレンマが生じてしまう。つまり,自動初期化処理がスクリプトを選択する機会を制限することになっており,演出の設計自由度を狭めている。一方で,スクリプトの自動初期化機能を外すことも考えられるが,時刻や場所等を意識せず,誰もが操作可能となるようにするためには,初期化が必要となる場合もある。
【0010】
本発明は,前記した従来のデジタルプラネタリウム投映装置が有する問題点を少なくとも1つ解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,操作手順の記録と実行が可能な装置であって,記録された内容の編集が容易であり,演出の設計自由度が広いデジタルプラネタリウム投映装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この課題の解決を目的としてなされた本発明のデジタルプラネタリウム投映装置は基本的に,投映に関する操作者による操作を受け付ける操作受け付け部と,投映に関する情報を操作者に表示する表示画面と,操作受け付け部になされた操作手順を記録する操作順序記録部と,操作順序記録部に記録されている操作手順に従って投映を実行する再生部と,操作受け付け部になされた操作を基に,その操作手順を所定のプログラミング言語にてプログラムコードに記録するプログラムコード自動作成部と,プログラムコード自動作成部が作成したプログラムコードに従って投映を実行する第2再生部とを有するデジタルプラネタリウム投映装置である。すなわち,操作順序記録部によって,操作受け付け部になされた操作手順が記録され,再生部によって,その記録された操作手順が実行される。また,プログラムコード自動作成部によって,操作受け付け部になされた操作がプログラムコードに記録され,第2再生部によって,プログラムコードとして記録された操作手順が実行される。
【0012】
そして本発明では,プログラムコード自動作成部が,操作を実行するコマンドとともに当該操作の内容を示すコメントをプログラムコードに記録する。この装置によれば,プログラムコードに操作に関するコメントが記録されるため,プログラムコードに記録されるコマンドの内容を把握し易い。よって,プログラムコードの編集が容易である。
【0013】
さらに本発明では,操作順序記録部が,操作手順とともに表示画面の表示内容に関する画面情報を記録し,プログラムコード自動作成部が,その画面情報を基に表示画面の表示内容に関するコマンドをプログラムコードに記録することとするとよりよい。このようなものであれば,操作手順を基に作成されたプログラムコードを再生するに際し,操作手順とともに画面情報を取得することができる。そのため,操作に関するコマンドの実行に伴って表示画面の表示内容を切り換えることができ,再生箇所の把握が容易となる。また,再生終了あるいは一時停止となった際に,最後の操作を行ったときの表示画面を維持できる。そのため,手動操作への移行をスムーズに行うことができる。
【0014】
さらに本発明では,プログラムコード自動作成部が,画面情報を基にコメントの内容を決定することとするとよりよい。すなわち,操作を実行するコマンドの詳細を説明するよりも,実際に操作者が操作した画面情報の方が,操作の内容を把握し易い。そのため,操作の内容を示すコメントとして画面情報を記録することで,プログラムコードの編集がより容易となる。
【0015】
本発明のデジタルプラネタリウム投映装置はまた,プログラムコード自動作成部が,プログラムコードに,開始操作の直前の投映状態からそのまま実行を開始するか,開始操作の直前の投映状態を破棄して初期投映状態から実行を開始するかを決定する初期化識別情報を記録するとしてもよい。この装置によれば,プログラムコード自動作成部によって作成されたプログラムコードに初期化識別情報が記録される。そのため,プログラムコードの実行時に,第2再生部がこの初期化識別情報を読み込むことで,初期化の選択を行うことができる。よって,演出の設計自由度が広い。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば,操作手順の記録と実行が可能な装置であって,記録された内容の編集が容易であり,演出の設計自由度が広いデジタルプラネタリウム投映装置が実現している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下,本発明を具体化した最良の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,映像情報に基づいて星野等の映像をドームスクリーンに投映するデジタルプラネタリウム投映装置に本発明を適用したものである。
【0018】
本形態のプラネタリウム投映装置は,図1に示すようにドームスクリーン1と,その中央下に設置された投映装置10とを有している。さらに投映装置10は,映像制御部2と,映像投映部3と,魚眼レンズ4と,操作部5と,マイク兼スピーカ6とを備えている。映像制御部2は,ドームスクリーン1上に投映する映像およびプラネタリウム施設内に放送する音声等を制御するためのものである。映像は,映像投映部3と魚眼レンズ4とを介してドームスクリーン1の全面に投映される。また,音声は,マイク兼スピーカ6を介してプラネタリウム施設内に放送される。操作部5は,操作者が本プラネタリウム投映装置を操作するための操作表示パネル等を含むものである。
【0019】
図1に示したプラネタリウム投映装置の映像制御部2は,図2のブロック図に示すように,制御部21,データ格納部22,映像生成部24,音声処理部25を備えている。制御部21は,操作部5からの命令等に従って,映像制御,音声制御,照明制御等を行うものである。また,制御部21は,操作部5の操作表示パネル28の表示切換えを行うこともできる。データ格納部22は,制御に必要な各種データや投映に必要な映像・音声等のファイルを格納するものであり,例えば各天体の明るさ,固有運動の情報や各星座の名前,配列などが記録されている。映像生成部24は,ドームスクリーン1上に投映する映像を生成するものである。生成された映像は,映像投映部3に送られてドームスクリーン1上に投映される。音声処理部25は,プラネタリウム施設内に放送される音声を生成するものである。生成された音声は,マイク兼スピーカ6を介してプラネタリウム施設内に放送される。
【0020】
また,操作部5は,番組記録部23,入力装置26,マシンIF部27,操作表示パネル28,手動プロセス記録部29を備えている。入力装置26は,時刻/経度/緯度/方位や星の明るさ等を変化させるボリュームつまみ,さらにはジョイスティック等の3次元座標入力装置等の入力装置が該当する。マシンIF部27は,操作部5と映像制御部2とのインターフェースである。操作表示パネル28は,操作者によって操作されるタッチパネルであり,表示機能と入力機能とを兼ねる。手動プロセス記録部29は,操作者によって操作表示パネル28を操作された各プロセスを記録し,その順序を含めて手順記録として記録する。手順記録の記録内容や各プロセスの詳細については後述する。番組記録部23は,演出内容が所定のプログラミング言語によってプログラミングされたプログラムコードを番組として記録する。番組の記録内容については後述する。なお,操作部5にはこの他に,電源スイッチ等のハードキー,各種投映表示オンオフを行うハードスイッチも備えられている。
【0021】
本プラネタリウム投映装置によれば,操作部5を操作してドームスクリーン1に星野を投映させ,プラネタリウムの演出を行うことができる。このとき操作表示パネル28には,例えば図3に示すように各種の操作ボタンが表示される。操作者は,操作表示パネル28に表示されている操作ボタンやジョイスティック等の入力装置26を操作し,投映像を適宜変化させつつナレーションを放送して演出を進行する。これらの操作は,従来のプラネタリウム投映装置の操作と同様である。
【0022】
次に,操作部5の操作(指令)とそのときの投映像の状態について,代表的なものをいくつか説明する。
【0023】
まず,“時刻設定指令”は,操作表示パネル28に図3に示すように表示された各ボタンのうちから,操作者が日時設定ボタン31を選択して押下することにより行われる。これにより,操作表示パネル28の表示は,図4に示すように変更され,日時の入力が可能となる。ここでは,2005年の10月6日午後8時の空の様子を投映するように設定している。各数値欄に設定したい数値を入力してOKボタン32を押下すると,図3の表示に戻る。図3における日時設定ボタン31の押下から,図4の各数値入力も含めてOKボタン32の押下までの一連の操作が時刻設定指令である。
【0024】
なお,図4中の「効果」欄の内容及びその上の指令名欄の表示は,指令の種類により異なるものとなる。さらに,図4のような数値入力欄では,負の数等の設定可能範囲外の数値は受け付けないようにされている。
【0025】
また,“場所設定指令”では,操作者は,図3に示す場所設定ボタン33を押下する。これにより,場所設定用の画面が操作表示パネル28に表示される。これは,図4中の「効果」欄を,場所指定用の項目に変更した画面である。この画面で所定の数値等を入力することにより,例えば,経度緯度による場所の設定等ができる。そして,投映する星空の見える場所(地上の位置,すなわち観測者の位置)が設定される。
【0026】
また,“時刻変化指令”では,操作者は,図3に示すスピード変化ボタン34のうちの1つを押下する。これにより,スピードとして+1〜+4(時刻を進める)または−1〜−4(時刻を戻す)等から選択でき,スピード変化ボタン34を押し続けるか実時間を設定することにより,投映されている設定時刻を変化させることができる。操作者がこのスピード変化ボタン34を押している間,所定のスピードで投映像の時刻が変化する。このとき,あらかじめ光跡残しボタン35が押されていれば,各星の移動の様子がその光跡によって表示される。あるいは,年月日を含む変化前の時刻と,変化前の時刻からの変化スピードと,時間変化させる実時間とにより時刻変化指令とすることもできる。
【0027】
さらには,各種投映像の“表示オン指令”あるいは“表示オフ指令”もある。例えば,星座線や各種の天体名等を星野に重ねて表示する場合に用いられる。ここで,各種投映像とは,恒星像や惑星像,光跡,星座線,星座絵,天体名,星座名,天の赤道その他の線像などが含まれる。
【0028】
また,“視点移動指令”は,視線方向を含む移動前の視点開始位置と,開始位置から移動終了までの時間と,移動速度とを含む視点の移動指令である。本指令は,所定の天体へ近づいたり,疑似宇宙旅行を体感したりする演出を行う際に利用される。
【0029】
時刻変化指令および視点移動指令は,操作表示パネル28への各数値の入力によって設定可能であるが,各種の入力装置26によっても行うことができる。すなわち,星野を見ながら,操作部5に設けられたハードスイッチ,ボリュームつまみ,ジョイスティック等によって設定することもできる。
【0030】
なお,図3の表示状態で選択できる指令としては,この他にも次のようなものがある。方位の設定(方位ボタン36),地上風景および昼・夜クロスフェードの設定(地上風景設定ボタン37),またたきの周期と振幅の設定(またたき設定ボタン38),恒星の明るさの設定(恒星調光ボタン39)などである。この他にも,外枠ボタンやタブ等の押下によって移行できる他の表示画面には各種のボタンが用意されているので,種々の指令を行ってさらに演出効果を向上させることができる。
【0031】
続いて,手順記録機能について説明する。本形態のプラネタリウム投映装置では,上記のように行われる各指令をプロセスとして設定し,一連のプロセスを手順記録として手動プロセス記録部29に記録できる。そして,記録した手順記録に従い自動実行できる。ここで,プロセスとは,プラネタリウム投映装置の操作手順である各指令と,各指令の実行から次の指令の実行までの間の時間である待機時間とが組み合わされたものである。この待機時間は,操作者によるプラネタリウム操作では,1つの指令を発令してから次の指令のボタンを押すまでの時間間隔に相当する。各プロセスは,1つの指令と,その次のプロセス開始までの待機時間と,指令の種類によっては必要な各種の数値等のデータとが組み合わされて構成されている。そして,手動プロセス記録部29に記録される手順記録は,各プロセスがその実行順序に従って並べられたものである。
【0032】
手動プロセス記録部29に記録される手順記録について説明する。プラネタリウム投映装置で所定の演出を行う場合には,その演出内容に従った手順で各プロセスが実行される必要がある。まず,手順記録の例を図5に示す。この図に示す例では,第1プロセスとして,指令が「時刻設定」でその設定時刻が[2006/1/1 0:0:0]であるものが記録されている。そして,この手順記録では,第2プロセスは場所設定,第3プロセスは時刻変化,第4プロセスおよび第5プロセスでは天体の名称表示オン,…等が設定されている。
【0033】
図6に手順記録として保存されるデータテーブルの例を示す。手順記録には,図6に示すように,実行されるプロセス順にそのプロセスの詳細情報が記録される。プロセスの詳細情報としては,指令内容とともに,次の指令までの待機時間も記録される。さらに,当該指令を指示する際の操作表示パネル28の画面情報(以下,「操作画面情報」とする)についても併せて記録される。つまり,1つのプロセスの情報として,指令内容と,待機時間と,操作画面情報とが1組で記録される。なお,記憶された各種情報は,操作画面上の操作によって取り出し,読み込み可能なファイルとして,他のデジタルプラネタリウム投映装置等に移植・交換できるようにしてもよい。
【0034】
手順記録の各指令としては,操作者が操作部5からの操作によって入力できるすべての指令を含むことができる。例えば,上記の他にも場所設定,方位設定,高度設定,表示モードの設定(恒星の明るさの設定,またたきの周期と振幅の設定,背景光の設定等)等の各種の設定や,時刻変化,視点位置変化,視線方向移動等のリアルタイム移動,および各種投映像の表示オンオフの設定などが可能である。
【0035】
続いて,手順記録を手動プロセス記録部29に記録する方法について説明する。操作部5の操作表示パネル28から,図3や図4に示すように外枠ボタンとして表示されている手順記録ボタン41を押下する。このボタンは,図3に示すように各種の操作ボタンが表示されている画面においても表示されているので,演出操作の途中であってもその時点での状態から記録開始することができる。もちろん,装置の初期化状態から手順記録ボタン41を押下して,記録開始することもできる。
【0036】
手順記録ボタン41が押下されると,図7に示すように,手順記録1〜手順記録20の各選択ボタン42と,その下段にはコピーボタン43,記録ボタン44,編集ボタン45,削除ボタン46の各ボタンが表示される。また,各選択ボタン42の左上方には実行ボタン47(右向きの黒三角)が表示される。いずれも,手順記録の番号を選択することにより選択可能となる。そして,選択された番号の手順記録の内容をコピー,記録,編集,削除,実行することが出来る。なお,手順記録の個数は20に限らない。より多い場合にはスクロールあるいはページめくり等によって表示できるようにしても良い。
【0037】
また,既に記録内容がある手順記録の選択ボタン41中の文字は,記録内容の無いものと区別されてより大きい文字で表示される。ここでは,手順記録1〜手順記録3には既に記録されている内容があるため,大きい文字で表示されている様子を示している。なお,文字の大きさに限らず,ボタンの形状やボタンの色等によって内容の有無を区別して表示しても良い。操作者は,この表示画面で,選択する手順記録番号の選択ボタン42を押下する。選択された手順記録の選択ボタン42は,反転表示される。例えば,「手順記録1」の選択ボタン42が押下されると,図7に示すように表示される。
【0038】
手順記録を記録する場合には,図7中下段の4つのソフトキーのうち,記録ボタン44を押す。このとき,図7に示すように,選択された手順記録(ここでは,手順記録1)の内容として既に記録されているプロセスがある場合には,既に記録されているプロセスに続けて追加するか,または,既に記録されているプロセスをすべて消去し新たに初めから記録するかを選択するためのウインドウが表示される。あるいは,手順記録1の選択をキャンセルして記録内容のない手順記録番号を選択し直すこともできる。
【0039】
また,記録の開始前に,初期化を行うか否かを選択するためのウインドウが表示される。ここでいう初期化とは,日時や場所,その他のオプション演出の設定を初期状態に戻すことである。初期化を行うと,常に初期状態から実行されるため,実行前の投映状態を意識する必要が無く,熟練していない操作者であっても容易に操作できる。また,初期化を行わないと,直前の投映状態が反映されるため,手動操作の流れのまま,プログラムコードの実行にスムーズに移行することができる。この初期化を行うか否かの情報も記録手順の一部として記録される。なお,初期化の選択は,記録の開始前に限らず,記録の終了後に行ってもよい。また,記録の開始前と終了後との両方で行ってもよい。本形態では,開始前と終了後との両方で行う。
【0040】
記録が開始されると,操作表示パネル28の隅に図8に示す手順記録記録ウインドウ50が表示され,記録モード中であることが判る。この状態で,操作者は通常のプラネタリウム投映装置に対して行うのと同様の操作を行う。すると,記録動作中に操作者によって実行された各操作指令が手動プロセス記録部29に取得される。また,指令ボタンが押される時間の間隔も自動的に取得される。これらが操作画面情報とともにプロセスとして記録される。さらに,各プロセスの実行順序を含めた手順記録が作成されて手動プロセス記録部29に記録され,手順記録番号とともに登録される。
【0041】
また,ボタンによる指令に限らず,視点移動等のジョイスティックを利用して行う操作が行われた場合には,その操作量を数値化して記録する。これにより,例えば,3次元座標を持つ天体情報から生成される宇宙空間内での視点変化手順を記録することができる。また,時刻変化等のボリュームつまみを利用して行う操作が行われた場合には,その操作量も数値化して記録する。これにより,例えば,3次元座標を持つ天体情報から生成される宇宙空間内での時刻変化手順を記録することができる。
【0042】
ここで,記録モード中の操作者の操作は,基本的に一般的なプラネタリウム投映装置の操作と同じである。従って,操作表示パネル28には,操作者の操作に従って図3や図4に示したような通常の操作画面が表示される。この操作画面の左上あるいは右上等の片隅に,図8の手順記録記録ウインドウが重ねて表示される。この手順記録記録ウインドウ50は小さく表示されるので,図3に示すように各種の操作ボタン等が表示されている画面に重ねて表示されても,操作に不都合はない。あるいは,この手順記録記録ウインドウ50を操作者によって移動可能としても良い。すなわち,操作者は,手順記録の記録のために特別な操作や技術を習得する必要はなく,演出内容に合わせた通常のプラネタリウム投映操作を行えばよい。
【0043】
続いて,こうして記録された手順記録を編集する方法について説明する。図7に示したように,手順記録選択画面において文字の大きい手順記録1が選択されている状態で,編集ボタン45を押下する。このとき,この手順記録1として,図5に示した内容が記録されているとすると,操作表示パネル28には,図9に示すように手順記録編集画面が表示される。図9中の中央右欄には,各プロセスがその実行順に並べられて表示される。
【0044】
ここで,第1プロセスである時刻設定プロセス71の内容を編集する場合,このボタンを押下して図に示すような選択状態とする。続いて詳細ボタン72を押下すると,図10に示すようにその詳細な設定内容が表示される。この状態で,時刻設定やその待機時間等を詳細に設定することができる。従って,記録時には操作と操作との間を気にする必要がなく,操作に集中することができる。また,記録時には指令間にあまり間をおかずに短時間で記録し,編集によって適切な待機時間を設定することもできる。
【0045】
この他,経度,緯度,方位などについては,例えば,−100%から100%の間で移動のスピードを変更できる。設定値の変更はキーボードやテンキーなどを用いて数値入力しても良いし,スライドバーやラジオボタンなどを使用して変更できるようにしても良い。さらには,登録された地上風景,スペーストラベル,自動番組名などの一覧をプルダウンメニューなどから選択し,変更できるようにしても良い。
【0046】
また,図9に示す手順記録編集画面ではさらに,各プロセスの順序を変更したり,記録されているプロセスの削除や,記録されていないプロセスの挿入等の編集が可能となっている。手順記録とともにナレーションが記録されている場合には,そのナレーションの内容も編集できる。また,別にナレーション用のテキストデータを製作して各プロセスに対応させて記録させたり,可搬メディア等からナレーションデータを取り込むこともできる。あるいは,他の手順記録に記録されているプロセスの一部をコピーして,つなぎ合わせたり挿入したりすることもできる。
【0047】
また,図7に示したように,手順記録選択画面において文字の大きい手順記録1が選択されている状態で,コード変換ボタン48を押下する。このとき,この手順記録1として,図5に示した内容が記録されているとすると,図11に示すように手順記録1の内容が記録されたプログラムコードが作成される。作成されたプログラムコードは,適当な名前が付され,番組として番組記録部23に記録される。
【0048】
プログラムコードには,図11に示したように各プロセスに対応したコマンドが順次に記録される。詳細には,操作表示パネル28の表示指示内容を示すコマンドと,プロセスの指示内容を示すコマンドと,待機時間を示すコマンドとが記録される。図11の例では,3行目の「SimulationTimeScreen("2006/1/1 0:0:0");」が操作表示パネル28への表示指示内容を,4行目の「SimulationTimeSet("2006/1/1 0:0:0");」がプロセスの指示内容を,5行目の「Sleep(12.5);」が待機時間をそれぞれ示し,3行目〜5行目で第1プロセスを構成する。
【0049】
さらにプログラムコードには,プロセスのコマンドを記録する前の行に,当該プロセスの内容を記述したコメントが記録される。図11の例では,行の先頭に「//」が記録されている行がコメントであり,1行目,2行目,6行目,10行目等が該当する。コメントとなっている行は,プログラムコードの実行時に無視される。コメントには,直下の行に記録されたコードの指示内容が記録される。本形態では,操作表示パネル28へのコマンドと,待機時間を示すコマンドを基にコメントが作成される。つまり,操作画面情報と待機時間の情報とがコメントとしてプログラムコードに記録される。例えば,2行目の「//時刻(設定)[2006/1/1 00:00:00] 待機時間0分12.5秒」では,第1プロセスのコマンドが時刻設定画面への指示であり,設定時間が2006/1/1 00:00:00であることを示している。また,待機時間が12.5秒であることを示している。
【0050】
さらにプログラムコードの先頭の行には,初期化を行うか否かの識別子が記録される。この識別子は,プログラムコードを実行する際に読み取られ,初期化を行うか否かが決定される。図11の例では,先頭行の「Initflag」が識別子であり,その後のパラメータが1か0かによって初期化を行うか否かが決定される。初期化を行うと,プログラムコードに対応する番組の再生直前の投映状態が破棄され,初期投映状態から再生が開始される。一方,初期化を行わないと,番組の再生直前の投映状態からそのままその番組の再生が開始される。
【0051】
作成されたプログラムコードは,テキストファイル形式等の汎用コンピュータで編集可能なファイル形式に保存される。そのため,可搬メディアに取り出すことができる。そして,パーソナルコンピュータのテキスト編集ソフトウェア等により,コマンドの内容の修正や操作表示パネル28では選択できないコマンドの追加等の編集をすることができる。このプログラムコードの編集の際,プログラムコードにはコマンドの意味を記述したコメントが記録されているため,その内容の把握が容易である。なお,操作表示パネル28に直接プログラムコードを編集できる画面を設けてもよい。
【0052】
なお,プログラムコードには,操作表示パネル28の表示内容を指示するコマンドがプロセスの指示内容を示すコマンドとともに記録される。操作表示パネル28の表示内容を指示するコマンドを記録することで,当該プログラムコードを実行する際に操作表示パネル28の表示内容を切り換えることができる。これにより,操作者はプログラムコードによって何が実行されているのかを容易に把握することができる。操作表示パネル28用のコマンドは,表示切換の遅延やプロセスの実行開始の遅延を防止するため,通常,当該プロセスの指示コマンドの直前に記録される。
【0053】
続いて,プログラムコードの作成処理について,図12のフローチャートを参照して説明する。図9の手順記録編集画面において,手順記録番号が選択され,コード変換ボタン48が押されると,この処理が開始される。なお,本形態のプログラムコードの作成処理では,プログラムコードの自動作成中に操作表示パネル28の表示内容も切り換えられる。
【0054】
本処理が開始されると,システムはまず選択された手順記録のデータが読み出される(S101)。次に,初期化情報が抽出され,プログラムコードの先頭行に抽出された初期化情報が書き込まれる(S102)。すなわち,プログラムコードに初期化情報を意味する識別子およびそのパラメータが書き込まれる。
【0055】
次に,記録手順のうち,プロセスに関する情報がプロセス単位で抽出される(S103)。すなわち,手順記録として保存されるデータテーブル(図6参照)から1行ごとにプロセスに関する情報が読み出される。その後,抽出された情報を解析し,操作表示パネル28の表示を切り換えるとともに所定時間待機する(S104)。所定時間待機後に,操作表示パネル28の表示内容および待機時間に関するコメント,すなわちプロセスの内容に対応するコメントが作成され,当該コメントがプログラムコードに書き込まれる(S105)。その後,操作画面情報,指示命令,待機時間の順に,それぞれのコマンドが書き込まれる(S106)。
【0056】
次に,次のプロセスがあるか否かを判断する(S107)。次のプロセスがある場合には(S107:YES),S103の処理に戻り,そのプロセスに関する情報の抽出およびプログラムコードへの書込みを行う。そして,すべてのプロセスのプログラムコードへの書き込みが終了した場合には(S107:NO),再度初期化情報が抽出され,プログラムコードの最終行に,抽出された初期化情報が書き込まれる(S108)。その後,当該プログラムコードが番組記録部23に記録され,番組の一覧に登録される(S109)。
【0057】
なお,プログラムコードへの変換は,手順記録の記録と同時に行ってもよい。例えば,手順記録の記録を開始する際,プログラムコードの作成を行うか否かを選択するためのウインドウを表示する。プログラムコードを作成する場合には,手順記録に操作状態,画面状態,待機時間が記録されるとともに,プログラムコードにそれらに対応するコマンドおよびコメントが書き込まれる。そして,記録手順の記録操作終了後,当該プログラムコードが番組記録部23に保存され,番組の一覧に登録される。
【0058】
続いて,番組を再生する方法について説明する。本形態のプラネタリウム投映装置では,各指令を所定のプログラミング言語でプログラミングしたプログラムコードを番組として番組記録部23に登録できる。そして,作成した番組の内容に従って自動実行,すなわち番組の再生ができる。前述した記録手順を変換したプログラムコードも番組として登録および再生することができる。
【0059】
番組を再生する際には,操作部5の操作表示パネル28から,図3に示したように外枠ボタンとして表示されている番組ボタン49を押下する。このボタンは,図3に示したように各種の操作ボタンが表示されている画面においても表示されているので,演出操作の途中であってもその時点での状態から番組を再生することができる。もちろん,装置の初期化状態から番組ボタン49を押下して,番組を再生することもできる。
【0060】
番組ボタン49が押下されると,図13に示すように,番組記録部23に登録されている番組のタイトルを列挙した各選択ボタン91が表示され,その上段にはスタートボタン92,ポーズボタン93,ストップボタン94の各ボタンが表示される。番組を再生する場合には,番組を選択し,スタートボタン92を押下する。
【0061】
なお,番組名は,図13中の編集ボタン95を押下することによって表示される名前編集ウインドウによって他の名前に変更することができる。図13では,マクロからプログラムコードに変換された番組の名前が「星空自動解説」という名前に変更されている。
【0062】
続いて,番組の再生処理,すなわちプログラムコードの実行処理について,図14のフローチャートを参照して説明する。図13の番組選択画面において,番組が選択され,スタートボタン92が押されると,まず選択されている番組のプログラムコードが読み出される(S201)。
【0063】
次に,プログラムコードの先頭行に初期化情報が記録されているか否かを判断する(S202)。初期化情報が記録されていれば(S202:YES),その初期化情報を基に初期化を行うか否かを判断する(S203)。初期化を行うと判断した場合(S203:YES),初期化を行う(S204)。また,初期化情報を取得できなかった場合(S202:NO)にも,初期化を行う(S204)。初期化を行わないと判断した場合(S203:NO)には,初期化を行わずにS205の処理に移行する。
【0064】
次に,プログラムコードに記録されているコマンドを順次実行する(S205)。最後のコマンドとなるまでコマンドの実行は繰り返される(S206)。最後のコマンドまで実行し終えると,再度,プログラムコードの最終行に初期化情報が記録されているか否かを判断する(S207)。初期化情報が記録されていた場合には(S207:YES),初期化するか否かを判断する(S208)。初期化をすると判断(S208:YES)した場合には,初期化を行う(S209)。
【0065】
なお,本形態では,図11に示したように,初期化情報はコメントとして扱われている行に記録されている。そのため,コマンドの最終行と,コメントを含めたプログラムコード全体としての最終行とが異なる場合がある。本形態では,最終行に初期化情報を記録することもある。そのため,プログラムコードの実行時の最初と最後とで初期化情報の確認および初期化処理を行う。初期化処理(S209)後,あるいは初期化の必要がなかった場合(S207:NO,S208:NO)には,本処理を終了する。
【0066】
以上詳細に説明したように本形態のデジタルプラネタリウム投映装置は,手順記録を基に,あるいは手順記録の記録とともに,プログラムコードを作成することができる。そして,手順記録番号を基に作成されたプログラムコードに,プロセスに関する情報がコメントとして記録される。操作者は,そのコメントを読むことでコマンドの内容を把握することができる。特に,本形態では,コメントとして,実際に操作者が操作表示パネル28を操作した内容が記録される。そのため,操作を実行するコマンドの詳細を記録するよりも,操作の内容を把握し易い。よって,プログラムコードの編集が容易である。
【0067】
また,そのプログラムコードには,初期化を行うか否かを識別する識別子が記録されている。そのため,プログラムコードの実行時に,その初期化識別子を読み込むことで,初期化の選択を行うことができる。よって,演出の設計自由度が広い。従って,操作手順の記録と実行が可能な装置であって,記録された内容の編集が容易であり,演出の設計自由度が広いデジタルプラネタリウム投映装置が実現している。
【0068】
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,図1には単眼式プラネタリウム投映装置を示しているが,多眼式プラネタリウムにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本形態のプラネタリウム投映装置の概略構成図である。
【図2】本形態のプラネタリウム投映装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図3】プラネタリウム操作画面の例を示す説明図である。
【図4】時刻設定画面の例を示す説明図である。
【図5】手順記録の例を示す説明図である。
【図6】手順記録のデータテーブルの例を示す図である。
【図7】手順記録記録・実行画面の例を示す説明図である。
【図8】手順記録記録中を表すウインドウの例を示す説明図である。
【図9】手順記録表示画面の例を示す説明図である。
【図10】手順記録詳細表示画面の例を示す説明図である。
【図11】手順記録のプログラムコードの例を示す図である。
【図12】コード変換処理を示すフローチャートである。
【図13】番組選択・実行画面の例を示す説明図である。
【図14】番組再生処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0070】
5 操作部
21 制御部
23 番組記録部
26 入力装置
28 操作表示パネル
29 手動プロセス記録部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投映に関する操作者による操作を受け付ける操作受け付け部と,投映に関する情報を操作者に表示する表示画面と,前記操作受け付け部になされた操作手順を記録する操作順序記録部と,前記操作順序記録部に記録されている操作手順に従って投映を実行する再生部とを有するデジタルプラネタリウム投映装置において,
前記操作受け付け部になされた操作を基に,その操作手順を所定のプログラミング言語にてプログラムコードに記録するプログラムコード自動作成部と,
前記プログラムコード自動作成部が作成したプログラムコードに従って投映を実行する第2再生部とを有し,
前記プログラムコード自動作成部は,操作を実行するコマンドとともに当該操作の内容を示すコメントをプログラムコードに記録することを特徴とするデジタルプラネタリウム投映装置。
【請求項2】
請求項1に記載するデジタルプラネタリウム投映装置において,
前記操作順序記録部は,操作手順とともに前記表示画面の表示内容に関する画面情報を記録し,
前記プログラムコード自動作成部は,前記画面情報を基に前記表示画面の表示内容に関するコマンドをプログラムコードに記録することを特徴とするデジタルプラネタリウム投映装置。
【請求項3】
請求項2に記載するデジタルプラネタリウム投映装置において,
前記プログラムコード自動作成部は,前記画面情報を基にコメントの内容を決定することを特徴とするデジタルプラネタリウム投映装置。
【請求項4】
投映に関する操作者による操作を受け付ける操作受け付け部と,投映に関する情報を操作者に表示する表示画面と,前記操作受け付け部になされた操作手順を記録する操作順序記録部と,前記操作順序記録部に記録されている操作手順に従って投映を実行する再生部とを有するデジタルプラネタリウム投映装置において,
前記操作受け付け部になされた操作を基に,その操作手順を所定のプログラミング言語にてプログラムコードに記録するプログラムコード自動作成部と,
前記プログラムコード自動作成部が作成したプログラムコードに従って投映を実行する第2再生部とを有し,
前記プログラムコード自動作成部は,前記プログラムコードに,開始操作の直前の投映状態からそのまま実行を開始するか,開始操作の直前の投映状態を破棄して初期投映状態から実行を開始するかを決定する初期化識別情報を記録することを特徴とするデジタルプラネタリウム投映装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−96525(P2008−96525A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−275570(P2006−275570)
【出願日】平成18年10月6日(2006.10.6)
【出願人】(595086410)コニカミノルタプラネタリウム株式会社 (13)
【Fターム(参考)】