説明

デジタル放送システム、デジタル放送受信装置及びデータ受信状態管理方法

【課題】 デジタル放送サービスを提供するにあたり、システム管理効率を向上させること。
【解決手段】 ヘッドエンド100に含まれるデジタル放送サービスを提供するためのデータを提供する各サービス提供サーバーと、前記サービス提供サーバーと連結されたネットワークを通じて受信されるデータの状態をモニタリングし、データの受信に異常状態が発生すると、異常状態別固有情報が含まれるアラームメッセージを生成して前記サービス提供サーバーに伝送するデジタル放送受信装置であるセットトップボックス200と、を含み、前記サービス提供サーバーは、前記デジタル放送受信装置から受信されるアラームメッセージに含まれた前記異常状態別固有情報に従う警告メッセージを生成して出力する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送システム、デジタル放送受信装置及びデータ受信状態管理方法に関し、より詳しくは、デジタル放送システムのセットトップボックスがケーブル網、放送チャンネル及び受信されるデータの状態をモニタリングし、データ受信異常状態が発生すれば、その異常状態に従うアラームメッセージをヘッドエンドに伝送するデジタル放送システム、デジタル放送受信装置及びデータ受信状態管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送システムには、放送データの伝送媒体によってデジタル地上放送とデジタル衛星放送及びケーブルデジタル放送などがある。
【0003】
このようなデジタル放送サービスは、各チャンネル別のプログラム情報をMPEG(Moving Picture Experts Group)符号化規格に従って圧縮し、各伝送媒体別のデジタル変調方式に従って多数のチャンネルに対応するプログラムを多重化して伝送する。したがって、デジタル放送データは、アナログ放送信号のように多数の中継装置を使用しなくとも数十〜数百チャンネルのプログラム情報を伝送することができる。
【0004】
一般に、ケーブルデジタル放送サービスを向上させるためのデジタル放送システムは、放送に関連するデジタル放送データを伝送しながら加入者からアップロードされるデータを処理するヘッドエンド(Head End)と、このヘッドエンドから伝送されるデジタル放送データを元の放送信号に修復してデジタルTVに提供するデジタル放送受信器であるセットトップボックス(Set-top Box)と、を含む。
【0005】
ヘッドエンドは、デジタル放送システムにおいてプログラム情報を受信、生成、再送信するための技術設備を備えたメインコントロールセンターを意味する。そして、セットトップボックスは、注文型ビデオサービス(Video On Demand)のように双方向マルチメディア通信サービスを加入者に提供するための家庭用通信端末を意味する。
【0006】
そして、ケーブルデジタル放送システムでは、オーディオ及びビデオデータの圧縮技術にMPEG−2方式を採用している。また、信号変調は、デジタル方式の一種であるQAM(Quadrature Amplitude modulation)方式に従って振幅と位相を変調している。
【0007】
デジタル放送システムにおいて、デジタル放送受信装置であるセットトップボックスは、ヘッドエンドから伝送されるデジタル化された放送データ、管理データ及び制御データを解読してデジタルテレビ(以下、「デジタルTV」と称す)に提供する。
【0008】
即ち、セットトップボックスは、ヘッドエンドに含まれるデジタル放送サーバー(Audio/Video Server)、放送チャンネル情報を送信するサービス情報サーバー(Service Information Server)、及び加入者情報及び暗号化された放送データを復号するためのキー情報を提供する受信制限サーバー(Conditional Access Server)から伝送される各データを受信及び管理する。そして、セットトップボックスは、加入者の要請に応じて放送データを放送信号に変換し、変換した放送信号をデジタルTVに供給する。
【0009】
図1は、一般的なデジタル放送システムのネットワーク構成を説明するための全体ブロック図である。
【0010】
図1を参照すると、デジタル放送システムは、ヘッドエンド10と、ケーブルモデム端末システムであるCMTS(Cable Modem Termination System)30と、デジタル放送受信装置であるセットップボックス20と、デジタルTV40と、を含む。さらに、ヘッドエンド10は、サービス情報サーバー11と、受信制限サーバー12と、デジタル放送サーバー13と、を含む。
【0011】
また、セットップボックス20は、ケーブルモデム21と、データ処理部22と、受信制限処理部23と、を含む。
【0012】
ヘッドエンド10のサービス情報サーバー11は、デジタル放送サービスを提供するためのサービスデータ(Service Information)を提供する。
【0013】
このような サービス情報サーバー11から提供されるサービスデータは、デジタル放送サーバー13から提供されるプログラム識別子(PID:Program IDentifier)のようなプログラム情報及びイベント情報を含むことができる。
【0014】
また、サービス情報サーバー11は、サービスデータをIPネットワークによりCMTS30に伝送する。
【0015】
デジタル放送サーバー13は、ヘッドエンド10で受信又は生成したプログラムのビデオデータ及びオーディオデータが含まれた放送データを提供する。
【0016】
このとき、デジタル放送サーバー13は、放送データをMPEGコード化方式に従って圧縮し、さらに、悪意的に放送データが使用される(読み出される)ことを防止するために、放送データを暗号化処理して伝送する。
【0017】
そして、デジタル放送サーバー13は、放送データをケーブル網の放送チャンネルを通じてセットトップボックス20に伝送する。
【0018】
受信制限サーバー12は、暗号化された放送データを復号することができるキー情報、各加入者のプログラム別視聴権限情報、各加入者別購入履歴情報などの種々の情報を管理する。これと共に、受信制限サーバー12は、キー情報及び視聴権限情報が含まれた制限データを各セットトップボックス20に提供する。
【0019】
このとき、受信制限サーバー12は、EMM(Entitle Management Message)形態の制限データをCMTS30を通じてセットトップボックス20に伝送するか、又はECM(Entitle Control Message)形態の制限データをセットトップボックス20に伝送することができる。
【0020】
CMTS30は、サービス情報サーバー11及び受信制限サーバー12からIPネットワークを通じて受信されるIPパケット形態のデータを、セットトップボックス20に伝送可能にするために、ケーブルデータに変換する。
【0021】
そして、セットトップボックス20は、加入者のチャンネル選択に応じて、該当放送チャンネルを通じて受信される放送データを放送信号に変換し、変換した放送信号をデジタルTV40に伝送する。
【0022】
より詳しくは、セットトップボックス20のケーブルモデム21は、CMTS30からケーブルデータに変換されたサービスデータを受信して受信制限処理部23に伝送すると共に、ヘッドエンド10から受信される放送データをデータ処理部22に伝送する。
【0023】
受信制限処理部23は、受信制限サーバー12から提供される制限データに含まれるキー情報及び加入者のプログラム別視聴権限情報を管理する。そして、加入者がチャンネルを選択した場合に、この加入者が該当チャンネルの視聴権限を有しているか否かをプログラム別視聴権限情報に従って確認し、視聴権限を有していれば、暗号化された放送データをキー情報に従って復号する。
【0024】
さらに、データ処理部22は、MPEG方式(即ち、MPEGコード化方式)に従って圧縮された放送データを圧縮解除し、圧縮解除された放送データを放送信号に変換する。そして、データ処理部22は、デジタル放送サービスを加入者に提供するために、前記放送信号をデジタルTV40に伝送する。
【0025】
以下、かかるデジタル放送システムのデジタル放送サービスを提供する方法について簡単に説明する。
【0026】
サービス情報サーバー11は、プログラム情報及びイベント情報が含まれるサービスデータをCMTS30を通じてセットトップボックス20に伝送する。また、受信制限サーバー12は、キー情報及び加入者の視聴権限情報をセットトップボックス20に伝送する。
【0027】
そして、デジタル放送サーバー13は、オーディオデータ及びビデオデータが含まれる放送データをセットトップボックス20に伝送する。
【0028】
セットトップボックス20は、加入者がプログラム情報を選択すると、該当プログラム情報のチャンネル情報を取得し、該当加入者が該当プログラム情報を視聴する権限を有しているか否かをプログラム別視聴権限情報に従って確認する。
【0029】
そして、セットトップボックス20は、該当加入者が該当プログラム情報を視聴する権限を有していることを確認すると、取得したチャンネル情報に従う放送データを受信することのできる周波数情報を把握して、該当周波数情報に従って該当チャンネルの放送データを受信する。
【0030】
続いて、セットトップボックス20は、受信した放送データを前記キー情報を用いて復号し、さらにMPEG方式に従って圧縮解除し、圧縮解除された放送データを放送信号に変換する。
【0031】
そして、セットトップボックス20は、変換された前記放送信号をデジタルTV40に伝送する。これにより、加入者はデジタルTVを通じてデジタル放送サービスを受けることができる。
【0032】
しかしながら、従来のデジタル放送システムにおいて、デジタル放送受信装置であるセットトップボックス20は、デジタル放送サーバー13から提供される放送データを放送信号に変換処理してデジタルTV40に伝送する受動的な方式を取っている。
【0033】
したがって、デジタル放送システムのヘッドエンド10の各サーバー11、12、13に異常(error)が発生するか、ケーブル網又は放送チャンネルに異常が発生した場合、セットトップボックス20は、放送データ、サービスデータ及び制限データの中のいずれかのデータを受信できなくなり、そのため加入者にデジタル放送サービスを提供できなくなるが、受動的な方式のセットトップボックス20では、システムで異常が発生したことを把握することができず、さらに効果的な対応を取るのが難しいという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0034】
本発明は上述したような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、システム管理効率を向上させることのできるデジタル放送システム、デジタル放送受信装置及びのデータ受信状態管理方法及び装置を提供することにある。より具体的には、デジタル放送システムのセットトップボックスがヘッドエンドから伝送されるデータ、ケーブル網又は放送チャンネルの状態をモニタリングしながら異常が検知される場合には、異常状態の種類によるアラームメッセージをヘッドエンドに伝送し、ヘッドエンドにアラームメッセージが受信される場合には、異常状態を点検するようにして、ヘッドエンドの各サーバー及びケーブル網管理効率を向上させることのできるデジタル放送システム、デジタル放送受信装置及びデータ受信状態管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0035】
前記目的を達成するための本発明の一側面によるデジタル放送システムは、デジタル放送サービスを提供するためのデータを提供するサービス提供サーバーと、前記サービス提供サーバーと連結されたネットワークを通じて受信されるデータの状態をモニタリングし、データの受信に異常状態が発生すると、異常状態別固有情報が含まれるアラームメッセージを生成して前記サービス提供サーバーに伝送するデジタル放送受信装置と、を含み、前記サービス提供サーバーは、前記デジタル放送受信装置から受信されるアラームメッセージに含まれた前記異常状態別固有情報に従う警告メッセージを生成して出力することを特徴とする
【0036】
前記サービス提供サーバーは、前記デジタル放送システムが提供するプログラム情報及びイベント情報を含むサービスデータをデジタル放送受信装置に提供する第1のサーバーと、ビデオデータ及びオーディオデータを含む放送データを暗号化し、圧縮してデジタル放送受信装置に提供する第2のサーバーと、前記暗号化された放送データを復号できるキー情報及び加入者別プログラム視聴権限情報が含まれる制限データをデジタル放送受信装置に提供する第3のサーバーと、前記デジタル受信装置から受信される前記アラームメッセージに含まれる前記異常状態別固有情報に従う警報メッセージを出力する第4のサーバーと、を含むことができる。
【0037】
また、本発明によるデジタル放送システムは、IPネットワークを通じて受信されるIPパケット形態のデータを、ケーブルネットワークで伝送できるケーブルデータに変換すると共に、前記アラームメッセージを、前記第4のサーバーに伝送できるようにIPパケット形態に変換するケーブルモデム端末システム(CMTS)をさらに含むことができる。
【0038】
さらに、前記デジタル放送受信装置は、前記ケーブルモデム端末システムで変換されたデータを受信すると共に、生成される前記アラームメッセージを前記ケーブルモデム端末システムを通じて前記第4のサーバーに伝送するケーブルモデムと、前記第1のサーバーから受信されるサービスデータを保存しながらサービスデータ受信報告信号を生成し、また、前記第3のサーバーから伝送されるEMM形態の制限データを受信した場合には、第1の制限データ受信報告信号を生成するサービス情報処理部と、前記第2のサーバーから伝送される放送データを圧縮解除して放送信号に変換しながら放送データ受信報告信号を生成し、また、前記第3のサーバーから伝送されるECM形態の制限データを受信した場合には、第2の制限データ受信報告信号を生成するデータ処理部と、前記各受信報告信号の生成状態及び/又はネットワークを通じたデータ受信状態をモニタリングし、異常状態の発生を検知すると、その異常状態に従う異常状態別固有情報が含まれるアラームメッセージを生成して前記第4のサーバーに伝送する異常検知部と、を含むことができる。
【0039】
前記データ処理部は、前記第3のサーバーから受信されるECM形態の制限データを探知し、第2の制限データ受信報告信号を生成して前記異常検知部に伝送するスニファー部を含むことができる。前記データ処理部は、前記第2のサーバーから受信される放送データをMPEG方式に従って圧縮解除しながら放送データ受信報告信号を前記異常検知部に伝送することができる。
【0040】
前記異常検知部は、前記デジタル放送システム内で発生する各異常状態に対応付けた異常状態種類別固有情報を設定する検知情報設定部と、前記各受信報告信号の生成状態及び/又はネットワークを通じたデータ受信状態に従って異常状態の種類を把握し、前記異常状態に従う異常状態種類別固有情報が含まれるアラームメッセージを生成する検知部と、前記検知部で生成されたアラームメッセージを前記ケーブルモデムを通じて前記管理サーバーに伝送するメッセージ伝送部と、を含むことができる。
【0041】
前記検知部は、前記第1ないし第3のサーバーから受信されるデータの受信パワーレベルが所定範囲内に含まれないか、又は受信品質(SNR)値が所定値を超過すると、ネットワークアラームメッセージを生成するネットワーク検知部と、前記サービス情報処理部から受信されるサービスデータ受信報告信号が所定の周期で受信されないときに、サービスデータアラームメッセージを生成するサービスデータ検知部と、前記サービス情報処理部から受信される第1の制限データ受信報告信号又は、スニファー部から受信される第2の制限データ受信報告信号が所定の周期で受信されないときに、制限データアラームメッセージを生成する制限データ検知部と、前記データ処理部から放送データ報告受信信号が所定時間内に所定回数受信されないときに、放送データアラームメッセージを生成する放送データ検知部と、の中の少なくとも一つの検知部を含むことができる。
【0042】
前記異常検知部は、前記ネットワーク検知部でネットワークアラームメッセージが生成されてから所定時間の間に前記各データアラームメッセージが生成されないように制御する検知制御部をさらに含むことができる。
【0043】
また、本発明のデジタル放送受信装置は、サービス情報サーバーと、受信制限サーバーと、デジタル放送サーバーと、管理サーバーと、を含むデジタル放送システムにおいて、ネットワークを通じてデジタル放送サービスを受けるためのデジタル放送受信装置であって、前記サービス情報サーバーから受信されるプログラム情報が含まれたサービスデータを受信したときに、サービスデータ受信報告信号を生成し、また、前記受信制限サーバーからEMM形態の制限データを受信したときに、EMM制限データ受信報告信号を生成するサービス情報処理部と、前記デジタル放送サーバーから放送データを受信したときに、放送データ受信報告信号を生成し、また、前記受信制限サーバーからECM形態の制限データを受信したときに、ECM制限データ受信報告信号を生成するデータ処理部と、前記各受信報告信号の生成状態に従って各サーバーの異常状態又はネットワークの異常状態をモニタリングし、異常状態が発生したときには、異常状態別固有情報が含まれるアラームメッセージを生成して前記管理サーバーに伝送する異常検知部と、を含むことを特徴とする。
【0044】
前記データ処理部は、前記デジタル放送サーバーから受信される放送データをMPEG方式に従って圧縮解除しながら放送データ受信報告信号を生成するデコーダー部と、前記受信制限サーバーからECM形態で受信される制限データを探知し、ECM制限データ受信報告信号を生成するスニファー部と、を含むことができる。
【0045】
前記異常検知部は、前記ネットワークを通じて受信される各データの受信パワーレベルが所定の範囲内に含まれないか、又は受信品質(SNR)値が所定値を超過するとき、ネットワークアラームメッセージを生成するネットワーク検知部と、前記サービス情報処理部から生成されるサービスデータ受信報告信号が所定の周期で受信されないときに、サービスデータアラームメッセージを生成するサービスデータ検知部と、前記デコーダー部から放送データ受信報告信号が所定時間の間に所定回数生成されないときに、放送データアラームメッセージを生成する放送データ検知部と、前記サービス情報処理部から受信されるEMM制限データ受信報告信号又は、前記スニファー部から受信されるECM制限データ受信報告信号が所定の周期で受信されないときに、制限データアラームメッセージを生成する制限データ検知部と、の中の少なくとも一つの検知部を含むことができる。
【0046】
前記ネットワーク検知部でネットワークアラームメッセージが生成されてから所定時間の間、前記各データ検知部の異常状態モニタリング機能を中断させるように制御する検知制御部と、前記各アラームメッセージをネットワークを通じて前記管理サーバーに伝送するメッセージ伝送部と、加入者の要請に応じて、前記サービスデータのプログラム情報に従うグラフィックデータを提供する加入者アプリケーション部と、前記加入者アプリケーション部から提供されるグラフィックデータに従う映像信号を前記放送データに従う放送信号に含まれるように再書込みするディスプレー操作部と、をさらに含むことができる。
【0047】
また本発明のデジタル放送システムにおけるデータ受信状態を管理する方法は、異常状態別固有情報を含む検知情報を設定するステップと、サービス提供サーバーから受信されるデータの受信状態をデジタル放送受信装置でモニタリングするステップと、前記データの受信状態に異常が発生したときに、その異常状態の種類を把握し、前記検知情報に設定された異常状態別固有情報の中からその異常状態に対応する異常状態別固有情報が含まれるアラームメッセージを生成してサービス提供サーバーに伝送するステップと、前記サービス提供サーバーが前記アラームメッセージを受信した前記サービス提供サーバーが警報メッセージをシステム管理者が認知できるように出力するステップと、を含むことを特徴とする。
【0048】
前記サービス提供サーバーから受信されるデータの受信状態をモニタリングするステップは、ネットワークを通じて受信される各データの受信パワーレベルが所定の範囲内に含まれないか、又は受信品質(SNR)値が所定値を超過するか否かを判断するステップと、前記ネットワークを通じて受信される放送データが所定期間の間に所定のフレームが受信されているか否かを判断するステップと、プログラム情報が含まれるサービスデータが所定の周期で受信されているか否かを判断するステップと、暗号化されて伝送されるデータを復号するためのキー情報及び加入者のプログラム別視聴権限情報が含まれる制限データが所定の周期で受信されているか否かを判断するステップと、の中の少なくとも一つのステップを含むことができる。
【0049】
前記データの受信状態が発生したときに、前記アラームメッセージを生成してサービス提供サーバーに伝送するステップは、前記データの受信パワーレベルが所定の範囲内に含まれないか、又は受信品質(SNR)値が所定値を超過するときに、ネットワークアラームメッセージを生成するステップと、前記放送データが所定期間の間に所定のフレームが受信されないときに、放送データアラームメッセージを生成するステップと、前記サービスデータが所定の周期で受信されないときに、サービスデータアラームメッセージを生成するステップと、前記制限データが所定の周期で受信されないときに、制限データアラームメッセージを生成するステップと、の中の少なくとも一つのステップを含むことができる。
【0050】
前記データの受信状態に異常が発生したときに、前記アラームメッセージを生成してサービス提供サーバーに伝送するステップは、前記ネットワークアラームメッセージが生成されてから所定時間の間、前記各データアラームメッセージが生成されないようにモニタリングを中断するステップをさらに含むことができる。また、前記アラームメッセージが前記管理サーバーに伝送されるか否かを判断し、伝送されない場合には、前記設定された電話番号情報及び前記異常状態別固有情報に相当する障害情報が含まれるグラフィックデータを生成するステップと、前記サービス提供サーバーから受信される放送データに従う放送信号に、前記グラフィックデータに従う映像信号が追加されるように再書込みするステップと、をさらに含むことができる。さらに、サービスデータに含まれたプログラム情報を保存すると共に、加入者の要請に応じて前記プログラム情報をデジタルテレビに表示するステップと、前記加入者が該当プログラム情報に関する視聴権限を有しているか否かを確認し、視聴権限を有していれば制限データに含まれたキー情報に従って暗号化された放送データを復号するステップと、前記復号された放送データをMPEG方式に従って圧縮解除し、圧縮解除された放送信号をデジタルテレビに伝送するステップと、をさらに含むことができる。
【0051】
また本発明の管理サーバーを含むデジタル放送システムにおいて、ネットワークを通じてデジタル放送サービスを受けるデジタル放送受信装置でデータ受信状態を管理する方法は、異常状態別固有情報、前記管理サーバーの固有情報及びシステム管理者の電話番号情報が含まれる検知情報を設定するステップと、ネットワークを通じて受信されるデータの受信状態に異常が発生したときに、その異常状態の種類に従う異常状態別固有情報が含まれるネットワークアラームメッセージを生成するステップと、前記ネットワークを通じて受信されるデータの受信報告信号を生成するステップと、前記生成される受信報告信号に対しデータ受信異常状態に従う異常状態別固有情報が含まれるデータアラームメッセージを生成するステップと、前記生成された各アラームメッセージを前記管理サーバーの固有情報に従って伝送するステップと、前記アラームメッセージが前記管理サーバーに伝送されない場合に、前記電話番号情報及び異常状態別固有情報に相当する障害情報をデジタルテレビに表示するステップと、を含むことを特徴とする。
【0052】
前記受信報告信号の生成するステップは、当該デジタル放送システムが備えたデジタル放送サーバーから受信される放送データを圧縮解除しながら放送データ受信報告信号を生成するステップと、当該デジタル放送システムが備えたサービス情報サーバーから受信されるサービスデータを保存しながらサービスデータ受信報告信号を生成するステップと、当該デジタル放送システムが備えた受信制限サーバーからEMM形態又はECM形態で受信される制限データについての制限データ受信報告信号を生成するステップと、の中の少なくとも一つのステップを含むことができる。
【0053】
前記データアラームメッセージを生成するステップは、前記放送データ受信報告信号が所定期間の間に所定回数生成されないときに、放送データアラームメッセージを生成するステップと、前記サービスデータ受信報告信号が所定の周期で生成されないときに、サービスデータアラームメッセージを生成するステップと、前記制限データ受信報告信号が所定の周期で生成されないときに、制限データアラームメッセージを生成するステップと、の中の少なくとも一つのステップを含むことができる。
【0054】
前記ネットワークアラームメッセージが生成されてから所定時間の間、前記各データアラームメッセージが生成されないように制御するステップをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0055】
本発明によれば、デジタル放送システムのデジタル放送受信装置に、例えばケーブル網、放送チャンネル及び受信されるデータのモニタリング機能を持たせて、発生するデータ受信異常状態によるアラームメッセージをサービス提供サーバーに伝送することにより、デジタル放送システムの網及びサービス提供サーバーの状態を効率的に管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0056】
以下、本発明の実施形態によるデジタル放送システム、デジタル放送受信装置及びデータ受信状態管理方法について、添付した図面を参照して詳細に説明する。
【0057】
図2は、本発明の好ましい実施形態によるデジタル放送システムを説明するための全体ブロック図である。
【0058】
図2を参照すると、本発明の実施形態によるデジタル放送システムは、ヘッドエンド100と、デジタル放送受信装置としてのセットトップボックス200と、を備えている。ヘッドエンド100は、サービス提供サーバーとして、管理サーバー110と、サービス情報サーバー120と、受信制限サーバー130と、デジタル放送サーバー(デジタルオーディオ/ビデオサーバーの場合も含む)140と、を含む。セットトップボックス200は、ケーブルモデム210と、データ処理部240と、受信制限処理部250と、サービス情報処理部230と、異常検知部220と、を含んでいる。
【0059】
サービス情報サーバー120は、ヘッドエンド100から提供するデジタル放送サービスのプログラム情報(プログラム識別子(PID)の場合も含む)及びイベント情報が含まれたサービス情報のサービスデータをCMTS300を通じてセットトップボックス200に伝送する。受信制限サーバー130は、暗号化された放送データを復号することができるキー情報と、加入者のプログラム別視聴権限情報とが含まれる制限データをEMM形態又はECM形態でセットトップボックス200に伝送する。
【0060】
そして、デジタル放送サーバー140は、ビデオデータ及びオーディオデータが含まれた放送データをその周波数に対応する放送チャンネルを通じてセットトップボックス200に伝送する。
【0061】
このとき、デジタル放送サーバー140は、放送データが悪意的に読み出されるのを防止するために暗号化し、ビデオデータ及びオーディオデータをMPEG方式に従って圧縮して伝送することができる。
【0062】
管理サーバー110は、詳しくは後述するが、異常状態を検知したセットトップボックス200から伝送されるアラームメッセージを受信した場合に、ユーザインターフェース(図示せず)を通じて管理者(システム管理者)に異常状態が発生したことを認知させるために、警報信号を出力するか、前記アラームメッセージに含まれる異常状態の種類情報(つまり、どの様な異常が発生したかの情報;以下、「異常状態別固有情報」と称す)に従ってサービス情報サーバー120、受信制限サーバー130又はデジタル放送サーバー140に警告信号を伝送する。前記警告信号を受信した該当サーバー120、130、140は、汎用的に装備している自機診断機能を通じて、発生した異常状態(エラー)を解決できるようにする。
【0063】
より詳しくは、管理サーバー110は、アラームメッセージを受信したときに、アラームメッセージに含まれる異常状態別固有情報をポップアップウインドウのような方式でディスプレー手段(図示せず)に表示するか、又は警告音声メッセージを出力して、システム管理者がデータ受信に異常状態が発生したことを認知できるようにする。
【0064】
CMTS300は、IPパケット形態で受信されるサービスデータ及び制限データをケーブルデータに変換してセットトップボックス200に伝送する。その一方で、CMTS300は、セットトップボックス200から伝送されるアラームメッセージをIPパケット形態に変換して管理サーバー110に伝送する。
【0065】
セットトップボックス200は、サービス情報サーバー120から伝送されるサービスデータ及び、受信制限サーバー130から伝送される制限データを用いて、デジタル放送サーバー140から伝送される放送データを放送信号に変換処理してデジタルTV400に伝送する。
【0066】
さらに、セットトップボックス200は、ケーブル網または放送チャンネルの異常状態及び、各サーバー120、130、140から伝送される各データの受信状態をモニタリングする。そして、セットトップボックス200は、データ受信状態の異常を検知した場合には、その異常状態の種類に従う異常状態別固有情報を含むアラームメッセージを生成して管理サーバー110に伝送する。
【0067】
このようなセットトップボックス200のケーブルモデム210は、CMTS300からケーブル網を通じて受信される制限データ及びサービスデータをサービス情報処理部230に伝送する。
【0068】
サービス情報処理部230は、受信したサービスデータ及び制限データに含まれるプログラム情報、キー情報及び該当加入者のプログラム別視聴権限情報を保存する。より詳しくは、サービス情報処理部230は、サービスデータを受信したときには、サービスデータの受信報告信号を異常検知部220に伝送し、EMM形態の制限データを受信したときには、EMM制限データの受信報告信号を異常検知部220に伝送する。
【0069】
一方、受信制限処理部250は、受信制限サーバー130から伝送される制限データに含まれるキー情報及び、該当加入者のプログラム視聴権限情報に従って、データ処理部240によってデジタル放送サーバー140から伝送される放送データを放送信号に変換処理する。
【0070】
即ち、受信制限処理部250は、加入者が任意のプログラム情報を選択すれば、該当加入者が該当プログラムについて視聴権限を有しているか否かをプログラム視聴権限情報に従って確認(判定)し、視聴権限を有していることを確認した場合には、データ処理部240によって受信制限サーバー130から伝送されたキー情報によって暗号化された放送データを復号し、MPEG方式に従って復号された圧縮データを圧縮解除(解凍)する。
【0071】
前記したように、データ処理部240は、受信される放送データをMPEG方式に従って圧縮解除し、そして圧縮解除された放送データを放送信号に変換てデジタルTV400に伝送する。
【0072】
ここで、異常検知部220は、受信される前記サービスデータや制限データの受信報告信号に基づいてデータの受信異常状態をモニタリングし、受信異常状態を検知したときは、その異常状態の種類に応じた異常状態別固有情報を含むアラームメッセージを生成し、ケーブルモデム210を通じてアラームメッセージを管理サーバー110に伝送する。
【0073】
図3は、本発明の好ましい実施形態に従うセットトップボックスの詳細な内部ブロック図である。
【0074】
図3を参照すると、データ処理部240は、チューナー部241と、復調(DEMODULATOR)部242と、多重分割(DEMUX)部243と、MPEGデコーダー部244と、ディスプレー操作部であるDRM(Display Refresh Module)部245と、エンコーダ部246と、を含む。
【0075】
チューナー部241は、アナログ信号形態で受信される放送データ及び制限データをチューニングする。また、復調部242は、前記チューニングされたアナログ信号形態の放送データ及び制限データをデジタル信号形態に変換する。
【0076】
さらに、復調部242は、デジタル形態の制限データ、即ち、キー情報及びプログラム別視聴権限情報を受信制限処理部250に伝送する。
【0077】
そして、多重分割部243は、デジタル信号形態に変換された放送データを逆符号化(reverse-coding)し、逆符号化された放送データをMPEG方式の放送データに変換する。
【0078】
このとき、多重分割部243で逆符号化された放送データの中で、ビデオデータはMPEG2形態になり、オーディオデータはMPEG1形態になる。
【0079】
ここで、加入者がプログラムチャンネルを選択すると、受信制限処理部250は、プログラム別視聴権限情報に従って該当加入者が該当プログラムチャンネルについての視聴権限を有しているか否かを確認し、視聴権限を有していれば、キー情報に従って暗号化された放送データを復号化させる。
【0080】
MPEGデコーダー部244は、放送データをMPEG方式に従って圧縮解除し、圧縮解除された放送データを放送信号に変換する。そして、DRM245は、前記放送信号をデジタルTV400に表示できるように、再書き込み(refresh)する。
【0081】
このとき、MPEGデコーダー部244は、多重分割部243で逆符号化された放送データをMPEG方式に従って圧縮解除しながら放送データの受信報告信号を異常検知部220に伝送する。
【0082】
一例として、放送データの伝送速度が1秒当たり30フレーム(30フレーム/秒)であり、それら放送データが正しく受信される場合には、MPEGデコーダー部244は、1秒当たり30回の伝送速度で放送データの受信報告信号を異常検知部220に伝送する。
【0083】
そして、エンコーダ部246は、再書込みされた放送信号をアナログ信号形態に変換し、変換された放送信号をデジタルTV400に伝送する。
【0084】
一方、ケーブルモデム210は、CMTS300を通じて受信されるIPパケット形態のサービスデータ及び制限データをケーブルデータに変換する。そして、プログラム情報及びイベント情報が含まれたサービスデータをサービス情報処理部230に伝送し、ECM形態の制限データを受信制限処理部250に伝送する。
【0085】
このとき、前記サービスデータが受信されると、サービス情報処理部230は、サービスデータの受信報告信号を異常検知部220に伝送する。また、ECM形態の制限データが受信されると、受信制限処理部250は、ECM制限データの受信報告信号を異常検知部220に伝送する。
【0086】
また、加入者アプリケーション260は、加入者が所望のプログラムチャンネルを選択できるようにする。
【0087】
即ち、加入者アプリケーション260は、加入者が直接又は不図示のリモートコントローラ(例えば、赤外線リモートコントローラ)を通じてプログラムチャンネルを選択できるようにするために、サービス情報処理部230に保存されたプログラム情報に従うチャンネル映像をデジタルTV400に表示するためのグラフィックデータをDRM245に伝送する。そして、DRM245は、デジタルTV400の表示領域の一つの領域を通じて、加入者が選択するためのプログラム情報が表示されるようにグラフィックデータを再書込みする。
【0088】
異常検知部220は、後述するECMスニファー部247又は復調部242(ECMスニファー部247を含む場合)、サービス情報処理部230及びMPEGデコーダー部244から伝送される各受信報告信号に従ってデータの受信異常状態を検知し、受信異常状態を検知した場合には、受信異常状態の種類に応じた異常状態別固有情報を含むアラームメッセージを生成する。そして、異常検知部220は、ケーブルモデム210を通じてアラームメッセージを管理サーバー110に伝送する。
【0089】
図4は、本発明の好ましい実施形態に従う異常検知部220の内部ブロック図である。
【0090】
図4を参照すると、異常検知部220は、検知情報設定部221と、網検知部222と、データ受信検知部223と、検知制御部224と、メッセージ伝送部225と、を含む。
【0091】
検知情報設定部221は、デジタル放送システムのシステム管理者による設定に従ってケーブル網、放送チャンネル及び、ヘッドエンド100内の各サーバー120、130、140の各々で発生する異常状態に対応付けたコード情報及び該当セットトップボックス200の固有情報を設定する。
【0092】
ここで、図5は、本発明の好ましい実施形態に従って検知情報を設定する手順を説明するための図である。
【0093】
図5に示されるように、検知情報設定部221は、アラーム機能を有効にするか否か、より具体的には、システム管理者の設定によってケーブル網、放送チャンネル及びヘッドエンド100の異常状態の検知を行なうか否かを設定し(メニューa)、異常状態の種類に応じて生成されるアラームメッセージを伝送する管理サーバー110のアドレス情報及びシステム管理者の電話番号情報を設定する(メニューb)。この場合、管理サーバー110のアドレス情報は、IPアドレス情報とすることができる。
【0094】
そして、検知情報設定部221は、該当セットトップボックス200が設置された地域の固有情報を設置し(メニューc)、さらに検知情報設定部221は、アラームメッセージを伝送する周期を設定する(メニューd)。
【0095】
このとき、ヘッドエンド100、ケーブル網又は放送チャンネルの異常状態を検知するためのセットトップボックス200として、所定の領域内に設置された多数のセットトップボックス200の中から一つのセットトップボックス200を選択することが望ましい。即ち、共通のヘッドエンド100からデータを受信する多数のセットトップボックス200の中から一のセットトップボックス200を選択し、このセットトップボックス200を用いて異常状態を検知することが望ましい。これにより、共通のヘッドエンド100から一斉にケーブル網又は放送チャンネルの異常状態のアラームメッセージが受信されて処理が複雑になるのを防止することができる。
【0096】
また、検知情報設定部221は、ケーブルモデム210がデータを受信するのに使用するケーブル網の異常状態別固有情報として各種エラーコード情報を設定し(メニューe)、デジタル放送サーバー140から放送データが受信される放送チャンネルの異常状態別固有情報として各種エラーコード情報を設定する(メニューf)。
【0097】
そして、検知情報設定部221は、ヘッドエンド100の異常状態別固有情報として各種エラーコード情報を設定する(メニューg)。
【0098】
即ち、検知情報設定部221は、デジタル放送サーバー140から伝送される放送データの異常状態に従うコード情報、サービス情報サーバー120から伝送されるサービスデータ(SI)の異常状態に従うコード情報及び、受信制限サーバー130から伝送される制限データ(CA)の異常状態に従うコード情報を設定する。
【0099】
そして、網感知部222は、CMTS300を通じて受信されるデータ又は放送チャンネルを通じて受信されるデータの異常状態を検知してアラームメッセージを生成する。
【0100】
図6Aは、本発明の好ましい実施形態に従う網検知部222の内部ブロック図である。
【0101】
図6Aに示されるように、網検知部222は、ケーブル網検知部222a及びチャンネル検知部222bを含む。
【0102】
ケーブル網検知部222aは、ケーブルモデム210を通じて受信されるアナログ信号形態のサービスデータ及び制限データの受信パワーレベルが所定範囲内にないか、又は受信品質値としてSNR(Signal to Noise Ratio)値が所定値を超過する場合、例えば所定値の以下である場合には、ケーブル網に異常が発生したと判断してケーブル網アラームメッセージを生成する。
【0103】
このとき、ケーブル網検知部222aは、所定範囲として受信パワーレベルが+15〜−15dbmvの範囲内にない場合に、ケーブル網に異常が発生したと判断するのが望ましい。
【0104】
また、チャンネル検知部222bは、デジタル放送サーバー140から伝送されるアナログ信号形態の放送データの受信パワーレベルが所定範囲内にないか、又は受信品質値としてSNR値が所定値を超過する場合には、放送チャンネルに異常が発生したと判断してチャンネルアラームメッセージを生成する。
【0105】
一方、データ受信検知部223は、ヘッドエンド100内のデジタル放送サーバー140、サービス情報サーバー120及び受信制限サーバー130から伝送される各データの受信状態に従ってアラームメッセージを生成する。
【0106】
図6Bは、本発明の好ましい実施形態に従うデータ受信検知部223の内部ブロック図である。
【0107】
図6Bに示されるように、データ受信検知部223は、放送データ検知部223aと、サービスデータ検知部223bと、制限データ検知部223cと、を含む。
【0108】
放送データ検知部223aは、MPEGデコーダー部244から伝送される放送データの受信報告信号に従って放送データの受信状態をモニタリングする。そして、異常状態が検知された場合には、放送データ検知部223aは、放送データアラームメッセージを生成する。
【0109】
図7は、本発明の好ましい実施形態に従い放送データ検知部が放送データの受信状態を検知する手順を説明するための図である。
【0110】
図7に示されるように、復調部242は、受信されるアナログ信号形態の放送データをデジタル信号形態に変換してMPEGデコーダー部244に伝送する。MPEGデコーダー部244は、変換された前記放送データをMPEG方式に従って圧縮解除しながら放送データの受信報告信号(report_decode_complete)を異常検知部220内の放送データ検知部223aに伝送する。
【0111】
そして、放送データ検知部223aは、MPEGデコーダー部244から伝送される放送データの受信報告信号が1秒当たり30回受信されるか否かを確認する。例えば、1秒当たり30回未満で放送データの受信報告信号が受信される場合には、放送データ検知部223aは、放送データを伝送するデジタル放送サーバー140に異常が発生したと判断して放送データアラームメッセージを生成する。即ち、放送データ検知部223aは、MPEGデコーダー部244は、放送データアラーム信号が所定時間内に所定回数受信されない場合に、放送データアラームメッセージを生成する。
【0112】
一方、サービスデータ検知部223bは、サービス情報処理部230から受信されるサービスデータの受信報告信号に従ってサービスデータの受信状態をモニタリングする。そして、異常が検知された場合には、サービスデータ検知部223bは、サービスデータアラームメッセージを生成する。
【0113】
図8は、本発明の好ましい実施形態に従ってサービスデータ検知部がサービスデータの受信状態を検知する手順を説明するための図である。
【0114】
図8に示されるように、サービス情報サーバー120は、サービスデータをケーブルモデム210を通じてデータ処理部240に伝送する。
【0115】
そして、データ処理部240は、ケーブルモデム210を通じて受信されるサービスデータをサービス情報処理部230に伝送する。前記データ処理部240からのサービスデータが受信されると、サービス情報処理部230のサービス情報受信部231は、受信したサービスデータをデータベース232に保存しながらサービスデータの受信報告信号(report_stt_receive)を異常検知部220のサービスデータ検知部223bに伝送する。
【0116】
サービス情報サーバー120が伝送するサービスデータの伝送周期について説明すると、表1に示す周期が一例として挙げられる。
【0117】
【表1】

【0118】
前記表1から分かるように、サービス情報サーバー120は、STT(System Time Table)データは1minの周期で伝送し、MGT(Master Guide Table)データは500msecの周期で伝送し、S−VCT(Short-Virture Table)データは2minの周期で伝送し、L−VCT(Long-Virture Table)データは2min、RRT(Routing Region Table)データは1minの周期で伝送する。
【0119】
したがって、サービスデータ検知部223bは、サービスデータの受信報告信号が所定の周期で受信されるか否かに従ってサービス情報サーバー120の異常の有無を判断する。
【0120】
一例として、サービス情報サーバー120が1分周期で伝送するSTTデータを用いる場合、サービス情報処理部230は、STTデータを受信すると、サービスデータの受信報告信号(report_stt_receivce)をサービスデータ検知部223bに伝送する。
【0121】
そして、サービスデータ検知部223bは、サービス情報処理部230から1分周期でサービスデータの受信報告信号が受信されるか否かを確認し、サービスデータの受信報告信号が前記周期で受信されないときには、サービスデータアラームメッセージを生成する。
【0122】
また、制限データ検知部223cは、サービス情報処理部230から伝送されるEMM制限データの受信報告信号又は、復調部242から伝送されるECM制限データの受信報告信号に従って制限データの受信状態をモニタリングする。そして、異常状態が検知されたときには、制限データ検知部223cは、制限データアラームメッセージを生成する。
【0123】
図9は、本発明の好ましい実施形態に従って制限データ検知部が制限データの受信状態を検知する手順を説明するための図である。
【0124】
図9に示されるように、受信制限サーバー130は、EMM形態の制限データをケーブルモデム210を通じてセットトップボックス200内の受信制限処理部250に伝送するか、又はECM形態の制限データをケーブルモデム210を通じて受信制限処理部250に伝送する。
【0125】
まず、受信制限サーバー130がEMM形態の制限データをケーブルモデム210を通じて伝送する場合、サービス情報処理部230は、受信される制限データを受信制限処理部250に伝送しながらEMM制限データの受信報告信号(report_EMM_receive)を制限データ検知部223cに伝送する。
【0126】
そして、制限データ検知部223cは、EMM制限データの受信報告信号の受信状態に従ってEMM制限データアラームメッセージを生成する。即ち、制限データ検知部223cは、所定時間を周期にEMM制限データの受信報告信号が受信されない場合には、受信制限サーバー130から伝送されるEMM制限データの伝送状態に異常が発生したと判断してEMM制限データアラームメッセージを生成する。
【0127】
一方、受信制限サーバー130がECM形態で制限データを伝送する場合には、データ処理部240の復調部242は、受信制限サーバー130から受信される制限データを受信制限処理部250に伝送する。
【0128】
そして、ECMスニファー部247は、復調部242から受信制限処理部250に伝送される前記制限データを探知して、ECM制限データの受信報告信号(report_ECM_receive)を制限データ検知部223cに伝送する。
【0129】
この場合、ECMスニファー部247は、復調部242内にソフトウェアモジュールで具現するか、別のモジュールで具現することができる。
【0130】
そして、制限データ検知部223cは、ECM制限データの受信報告信号が所定の周期で受信されるか否かを確認し、所定の周期で受信されない場合には、ECM形態で受信される制限データの伝送状態に異常が発生したと判断してECM制限データアラームメッセージを生成する。
【0131】
網検知部222及びデータ受信検知部223が生成するアラームメッセージに含まれる情報について説明すると、表2の情報が一例として挙げられる。
【0132】
【表2】

【0133】
前記表2から分かるように、網検知部222及びデータ受信検知部223は、検知情報設定部221で設定した異常状態別固有情報としての異常状態種類別コード情報が含まれるアラームメッセージを生成することができる。
【0134】
即ち、網検知部222及びデータ受信検知部223は、管理者が検知情報設定部221を通じて設定した異常状態種類別コード情報と、該当セットトップボックス200の固有情報とによってアラームメッセージを生成し、IPネットワークを通じて管理サーバー110にアラームメッセージを伝送することができる。
【0135】
前記表2は、例えばケーブル網が切られた場合など、ケーブル網検知部222aがケーブル網を通じてデータを受信することができないときに生成するケーブル網アラームメッセージの一例である。即ち、この例におけるアラームメッセージは、伝送プロトコルにUDP(User Datagram Protocol)を用い、伝送ポートに‘4949'ポートを用いている。
【0136】
さらに、ケーブル網アラームメッセージを伝送するセットトップボックス200の固有情報として、当該セットトップボックス200のモデル(型式)は‘SMT−2000C'であり、シリアルナンバーは‘462391BN30053'であり、異常感知部220に搭載されたソフトウェアバージョンが‘1.7.0'であることを示している。
【0137】
またさらに、該当セットトップボックス200が設置された地域のコード情報が‘2563'であり、発生した異常状態についてのエラーコード情報は、ケーブル網を通じて受信されない異常状態が発生したことを示すコード(‘01')を示している。さらに加えて、ケーブル網アラームメッセージを伝送する時間に関する情報を示している。
【0138】
なお、エラーサブコード情報として、発生した異常状態の種類に関する付加情報と設定することができる。その一例として、ケーブル網又は放送チャンネルを通じてデータが受信されない場合、エラーサブコード情報は、現在受信されているデータの周波数情報とすることができる。また、受信パワーレベルが所定の範囲内に含まれない場合、エラーサブコード情報は、現在の受信パワーレベルの情報とすることができる。
【0139】
また、ケーブル網又は放送チャンネルを通じて受信されるデータのSNR値が所定値を超過する場合、エラーサブコード情報は、現在のSNR値の情報とすることができる。また、放送データが受信されない場合、エラーサブコード情報は、該当プログラムの情報とすることができる。
【0140】
ここで、検知制御部224は、網検知部222又はデータ受信検知部223の各検知部223a、223b、223cから異常状態を検知するように制御する機能を有している。
【0141】
即ち、検知制御部224は、網検知部222でケーブル網又は放送チャンネルの異常状態を優先的に検知するように制御する。その一例として、検知制御部224は、網検知部222でアラームメッセージを生成しない場合には、データ受信検知部223で各データの受信状態を検知してアラームメッセージを生成するようにする。
【0142】
より詳しくは、検知制御部224は、ケーブル網検知部222a及び放送データ検知部223aでケーブル網アラームメッセージ及びEMM制限データアラームメッセージを生成した後、所定時間の間にサービスデータ検知部223b及び制限データ検知部223cでサービスデータアラームメッセージ又はEMM制限データアラームメッセージを生成することを防止するように制御する。
【0143】
このように、検知制御部224がケーブル網アラームメッセージを管理サーバー110に伝送した後、所定時間の間にサービスデータアラームメッセージ又はEMM制限データアラームメッセージが生成されるのを防止する理由は、ケーブル網に異常状態が発生した場合に、ケーブルモデム210を通じて受信されるサービスデータ及び制限データに異常が発生することは当然に起こり得るため、ケーブル網アラームメッセージを管理サーバー110に伝送した後、所定時間内にサービスデータアラームメッセージ又はEMM制限データアラームメッセージを伝送することは不要であるためである。即ち、異常の原因がケーブル網の異常であるにも関わらず、別の原因でサービスデータ及びEMM制限データの受信状態の異常も発生したと勘違いしてしまうことを防止し、これにより効果的な管理を実現することができる。
【0144】
これと同様に、検知制御部224は、チャンネル検知部222bがチャンネルアラームメッセージを管理サーバー110に伝送した後、所定時間の間に放送データ検知部223a及び制限データ検知部223cが放送データアラームメッセージ又はECM制限データアラームメッセージを生成して管理サーバー110に伝送することを防止する。
【0145】
また、検知制御部224は、例えばケーブルモデム210を通じてアラームメッセージが管理サーバー110にアップロードされない場合など、メッセージ伝送部225を通じてアラームメッセージを管理サーバー110に伝送されない場合には、検知情報設定部221で設定された電話番号情報と、異常状態別コード情報に相当する異常状態発生情報とが含まれたグラフィックデータを加入者アプリケーション260に伝送する。
【0146】
そして、加入者アプリケーション260は、受信されたグラフィックデータをDRM245に伝送する。DRM245は、受信したグラフィックデータに従う電話番号情報及び異常状態発生情報がデジタルTV400に表示されるように再書込みする。
【0147】
図10は、本発明の好ましい実施形態に従うデジタル放送システムの状態管理方法を説明するためのフローチャートである。
【0148】
図10を参照すると、デジタル放送システムの管理者は、異常状態種類別コード情報、管理サーバー110の固有情報、該当セットトップボックス200の固有情報などを含む検知情報を、検知情報設定部221を通じてセットトップボックス200に設定する(ステップS100)。
【0149】
異常状態別コード情報は、ケーブル網、放送チャンネル、ヘッドエンド100内の各サーバー110、120、130に発生する異常状態の種類に従う固有情報を含んでいる。また、管理サーバー110の固有情報には、ヘッドエンド100に含まれる管理サーバー110のIPアドレス情報及び、管理サーバー110を通じてデジタル放送システムを管理する管理者の電話番号情報を含めることができる。
【0150】
そして、セットトップボックス200の固有情報には、該当セットトップボックス200が設置された地域のコード情報及び、該当セットトップボックス200がアラームメッセージを伝送する周期時間情報などを含めることができる。
【0151】
セットトップボックス200の異常検知部220は、管理者により検知情報が設定されると、詳しくは既述のようにしてケーブル網又は放送チャンネルの異常状態を検知する。そして、異常状態を検知すると、ケーブル網アラームメッセージ又はチャンネルアラームメッセージを生成する(ステップS110)。
【0152】
一例として、セットトップボックス200の網検知部222は、ケーブル網を通じてアナログ信号形態で受信されるサービスデータ及び制限データの受信パワーレベルが所定範囲内に含まれないか、又はSNR値が所定値を超過する場合に、ケーブル網アラームメッセージを生成する。
【0153】
そして、網検知部222は、放送チャンネルを通じてアナログ信号形態で受信される放送データ及び制限データの受信パワーレベルが所定範囲内に含まれないか、又はSNR値が所定値を超過する場合に、チャンネルアラームメッセージを生成する。
【0154】
このとき、網検知部222は、所定範囲として受信されるアナログ信号の受信レベルが+15〜−15dbmvの範囲内に含まれないときに、ケーブル網アラームメッセージ又はチャンネルアラームメッセージを生成するように設定することができる。
【0155】
そして、検知制御部224は、異常検知部220でケーブル網アラームメッセージが生成されたか否かを確認する(ステップS120)。
【0156】
検知制御部224は、ケーブル網アラームメッセージが生成された場合には、そのメッセージが生成されてから所定時間の間にサービスデータアラームメッセージ及びEMM制限データアラームメッセージが生成されることを防止する(ステップS130)。
【0157】
また、検知制御部224は、チャンネルアラームメッセージが生成されたか否かを確認し(ステップS140)、チャンネルアラームメッセージが生成された場合には、そのメッセージが生成されてから所定時間の間に放送データアラームメッセージ及びECM制限データアラームメッセージが生成されることを防止する(ステップS150)。
【0158】
このとき、検知制御部224は、ケーブル網アラームメッセージ又はチャンネルアラームメッセージが生成されてから所定時間の間に各アラームメッセージが生成されないようにする時間の設定値は、ケーブル網又は放送チャンネルに発生した異常状態が解消されるのに必要な時間(例えば、経験値に基づく時間)に設定することが望ましい。
【0159】
そして、セットトップボックス200は、ケーブル網アラームメッセージ及びチャンネルアラームメッセージが生成されていない場合に、ヘッドエンド100内の各サーバー120、130、140から伝送される各データが正常に受信されているか否かを確認し、データ受信の異常状態を検知するとデータアラームメッセージを生成する(ステップS160)。
【0160】
異常検知部220は、生成されたアラームメッセージをケーブルモデム210を通じて管理サーバー110に伝送し(ステップS170)、アラームメッセージがケーブルモデム210を通じてヘッドエンド100内の管理サーバー110に伝送されたか否かを確認する(ステップS180)。
【0161】
前記ステップS180における確認の結果、ケーブルモデム210又はケーブル網に異常状態が発生したことによるアラームメッセージが管理サーバー110に伝送されない場合には、異常検知部220は、設定されたシステム管理者の電話番号情報及びアラームメッセージによる異常状態発生情報が含まれたグラフィックデータを加入者アプリケーション260に伝送し、加入者アプリケーション260は、DRM245を通じてグラフィックデータをデジタルTVに表示して、加入者がデジタル放送サービスに障害が発生したことを認知してシステム管理者に障害が発生したことを報告することができるようにする(ステップS190)。
【0162】
一方、前記ステップS180における確認の結果、ケーブルモデム210又はケーブル網に異常状態が発生したことによるアラームメッセージが管理サーバー110に伝送される場合には、管理サーバー110は、異常検知部220から受信されるアラームメッセージに含まれる異常状態種類別コード情報に従って異常状態の種類を把握して、該当サーバーに警告信号を伝送するか、あるいはシステム管理者が異常状態を認知するように警報信号を出力する(ステップS200)。
【0163】
図11Aは、本発明の好ましい実施形態に従って放送データアラームメッセージを生成する流れを示すフローチャートである。
【0164】
図11Aを参照すると、セットトップボックス200のチューナー部241は、加入者が選択したプログラム情報に従う放送チャンネルを通じてアナログ信号形態の放送データをチューニングする(ステップS161a)。
【0165】
そして、復調部242は、アナログ信号形態の放送データをデジタル信号形態の放送データに変換する。さらに、多重分割部243は、デジタル信号形態に変換された放送データを逆符号化する。
【0166】
MPEGデコーダー部244は、放送データをMPEG方式に従って圧縮解除しながら放送データの受信報告信号を異常検知部220に伝送する(ステップS161b)。
【0167】
そして、異常検知部220は、MPEGデコーダー部244から受信される放送データの受信報告信号が正常に受信されているか否かを確認する(ステップS161c)。
【0168】
一例として、デジタル放送サーバー140が1秒当たり30フレームの放送データを伝送する場合には、異常検知部220は、MPEGデコーダー部244から放送データ報告信号が1秒当たり30回受信されるか否かを確認する。
【0169】
異常検知部220は、放送データ報告信号が1秒当たり30回受信されないときには、デジタル放送サーバー140に異常状態が発生したと判断して、放送データアラームメッセージを生成する(ステップS161d)。
【0170】
図11Bは、本発明の好ましい実施形態に従ってサービスデータアラームメッセージを生成する流れを示すフローチャートである。
【0171】
図11Bを参照すると、サービス情報サーバー120は、ヘッドエンド100から提供するプログラム情報及びイベント情報が含まれるサービスデータを、IPネットワークを通じてCMTS300に伝送する。そして、CMTS300は、IPパケット形態のサービスデータをケーブルデータに変換し、変換されたケーブルデータをセットトップボックス200に伝送する(ステップS162a)。
【0172】
セットトップボックス200のケーブルモデム210は、CMTS300から受信されるサービスデータをサービス情報処理部230に伝送する(ステップS162b)。
【0173】
サービス情報処理部230は、ケーブルモデム210から受信されるサービスデータに含まれるプログラム情報及びイベント情報などをデータベース232に保存しながらサービスデータの受信報告信号を異常検知部220に伝送する(ステップS162c)。
【0174】
異常検知部220は、サービス情報処理部230から伝送されるサービスデータ報告信号が予め設定された所定の周期で受信されているか否かを確認する(ステップS162d)。
【0175】
一例として、サービス情報サーバー120が1分周期で伝送するSTTを用いる場合には、異常検知部220は、サービスデータの受信報告信号が1分周期で受信されているか否かを確認し、受信報告信号が前記周期で受信されないときには、サービス情報サーバー120に異常状態が発生したと判断してサービスデータアラームメッセージを生成する(ステップS162e)。
【0176】
図11Cは、本発明の好ましい実施形態に従って制限データアラームメッセージを生成する流れを示すフローチャートである。
【0177】
図11Cを参照すると、ヘッドエンド100の受信制限サーバー130は、EMM形態で制限データをケーブルモデム210に伝送するか、又はECM形態で制限データをセットトップボックス200に伝送する(ステップS163a)。
【0178】
ケーブルモデム210は、受信制限サーバー130からEMM形態で受信される制限データをサービス情報処理部230に伝送する。さらに、サービス情報処理部230は、ケーブルモデム210から受信した制限データを受信制限処理部250に伝送しながらEMM制限データの受信報告信号を異常検知部220に伝送する(ステップS163b)。
【0179】
異常検知部220は、サービス情報処理部230からEMM制限データの受信報告信号が予め設定された所定時間を周期に受信されているか否かを確認し(ステップS163c)、受信報告信号が前記所定時間を周期に受信されないときには、EMM制限データアラームメッセージを生成する(S163d)。
【0180】
一方、データ処理部240の復調部242は、ECM形態で受信される制限データを受信制限処理部250装置に伝送する。ECMスニファー部247は、復調部242から受信制限処理部250に伝送される前記制限データを探知して、ECM 制限データの受信報告信号を異常検知部220に伝送する(ステップS163e)。
【0181】
そして、異常検知部220は、ECMスニファー部247からECM制限データの受信報告信号が予め設定された所定時間を周期に受信されているか否かを確認し(ステップS163f)、受信報告信号が前記所定時間を周期に受信されないときには、ECM制限データアラームメッセージを生成する(ステップS163g)。
【0182】
このとき、異常検知部220で生成するアラームメッセージには、異常状態種類別コード情報、管理サーバー110の固有情報、セットトップボックス200の固有情報などが含まれる。
【0183】
以上、本発明の好適な実施の形態について添付の図面を参照して詳細に説明したが、以上の説明及び添付図面における多くの特定詳細は本発明のより全般的理解のために提供されるだけ、これら特定事項が本発明の範囲内で所定の変形や変更が可能であることは、当該技術分野で通常の知識を有する者には自明なことであろう。
【図面の簡単な説明】
【0184】
【図1】一般的なデジタル放送システムのネットワーク連結を説明するための全体ブロック図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態によるデジタル放送システムを説明するための全体ブロック図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態に従うセットトップボックスの内部ブロック図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態に従う異常検知部の内部ブロック図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態に従って検知情報を設定する手順を説明するための図である。
【図6A】本発明の好ましい実施形態に従う網検知部の内部ブロック図である。
【図6B】本発明の好ましい実施形態に従うデータ受信検知部の内部ブロック図である。
【図7】本発明の好ましい実施形態に従って放送データ検知部が放送データの受信状態を検知することを説明するための図である。
【図8】本発明の好ましい実施形態に従ってサービスデータ検知部がサービスデータの受信状態を検知することを説明するための図である。
【図9】本発明の好ましい実施形態に従って制限データ検知部が制限データの受信状態を検知することを説明するための図である。
【図10】本発明の好ましい実施形態に従うデジタル放送システムの状態管理方法を説明するためのフローチャートである。
【図11A】本発明の好ましい実施形態に従って放送データアラームメッセージを生成する流れを説明するフローチャートである。
【図11B】本発明の好ましい実施形態に従ってサービスデータアラームメッセージを生成する流れを説明するフローチャートである。
【図11C】本発明の好ましい実施形態に従って制限データアラームメッセージを生成する流れを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0185】
100 ヘッドエンド
110 管理サーバー
120 サービス情報サーバー
130 受信制限サーバー
140 デジタル放送サーバー
200 セットトップボックス
210 ケーブルモデム
220 異常検知部
221 検知情報設定部
222 網検知部
222a ケーブル網検知部
222b チャンネル検知部
223 データ受信検知部
223a 放送データ検知部
223b サービスデータ検知部
223c 制限データ検知部
224 検知制御部
225 メッセージ伝送部
230 サービス情報処理部
231 サービス情報受信部
232 データベース
240 データ処理部
241 チューナー部
242 復調部
243 多重分割部
244 MPEGデコーダー部
245 DRM
246 エンコーダ部
250 受信制限処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送サービスを提供するためのデータを提供するサービス提供サーバーと、
前記サービス提供サーバーと連結されたネットワークを通じて受信されるデータの状態をモニタリングし、データの受信に異常状態が発生すると、異常状態別固有情報が含まれるアラームメッセージを生成して前記サービス提供サーバーに伝送するデジタル放送受信装置と、を含み、
前記サービス提供サーバーは、前記デジタル放送受信装置から受信されるアラームメッセージに含まれた前記異常状態別固有情報に従う警告メッセージを生成して出力すること
を特徴とするデジタル放送システム。
【請求項2】
前記サービス提供サーバーは、
前記デジタル放送システムが提供するプログラム情報及びイベント情報を含むサービスデータをデジタル放送受信装置に提供する第1のサーバーと、
ビデオデータ及びオーディオデータを含む放送データを暗号化し、圧縮してデジタル放送受信装置に提供する第2のサーバーと、
前記暗号化された放送データを復号できるキー情報及び加入者別プログラム視聴権限情報が含まれる制限データをデジタル放送受信装置に提供する第3のサーバーと、
前記デジタル受信装置から受信される前記アラームメッセージに含まれる前記異常状態別固有情報に従う警報メッセージを出力する第4のサーバーと、を含むこと
を特徴とする請求項1記載のデジタル放送システム。
【請求項3】
前記第4のサーバーは、前記アラームメッセージに含まれる前記異常状態別固有情報に従う警報信号を生成して、前記第1ないし第3のサーバーの中の該当サーバーに伝送すること
を特徴とする請求項2記載のデジタル放送システム。
【請求項4】
IPネットワークを通じて受信されるIPパケット形態のデータを、ケーブルネットワークで伝送できるケーブルデータに変換すると共に、前記アラームメッセージを、前記第4のサーバーに伝送できるようにIPパケット形態に変換するケーブルモデム端末システム(CMTS)をさらに含むこと
を特徴とする請求項2記載のデジタル放送システム。
【請求項5】
前記デジタル放送受信装置は、
前記ケーブルモデム端末システムで変換されたデータを受信すると共に、生成される前記アラームメッセージを前記ケーブルモデム端末システムを通じて前記第4のサーバーに伝送するケーブルモデムと、
前記第1のサーバーから受信されるサービスデータを保存しながらサービスデータ受信報告信号を生成し、また、前記第3のサーバーから伝送されるEMM形態の制限データを受信した場合には、第1の制限データ受信報告信号を生成するサービス情報処理部と、
前記第2のサーバーから伝送される放送データを圧縮解除して放送信号に変換しながら放送データ受信報告信号を生成し、また、前記第3のサーバーから伝送されるECM形態の制限データを受信した場合には、第2の制限データ受信報告信号を生成するデータ処理部と、
前記各受信報告信号の生成状態及び/又はネットワークを通じたデータ受信状態をモニタリングし、異常状態の発生を検知すると、その異常状態に従う異常状態別固有情報が含まれるアラームメッセージを生成して前記第4のサーバーに伝送する異常検知部と、を含むこと
を特徴とする請求項4記載のデジタル放送システム。
【請求項6】
前記データ処理部は、前記第3のサーバーから受信されるECM形態の制限データを探知し、第2の制限データ受信報告信号を生成して前記異常検知部に伝送するスニファー部を含むこと
を特徴とする請求項5記載のデジタル放送システム。
【請求項7】
前記データ処理部は、前記第2のサーバーから受信される放送データをMPEG方式に従って圧縮解除しながら放送データ受信報告信号を前記異常検知部に伝送すること
を特徴とする請求項5記載のデジタル放送システム。
【請求項8】
前記異常検知部は、前記デジタル放送システム内で発生する各異常状態に対応付けた異常状態種類別固有情報を設定する検知情報設定部と、
前記各受信報告信号の生成状態及び/又はネットワークを通じたデータ受信状態に従って異常状態の種類を把握し、前記異常状態に従う異常状態種類別固有情報が含まれるアラームメッセージを生成する検知部と、
前記検知部で生成されたアラームメッセージを前記ケーブルモデムを通じて前記管理サーバーに伝送するメッセージ伝送部と、を含むこと
を特徴とする請求項5記載のデジタル放送システム。
【請求項9】
前記検知部は、
前記第1ないし第3のサーバーから受信されるデータの受信パワーレベルが所定範囲内に含まれないか、又は受信品質(SNR)値が所定値を超過すると、ネットワークアラームメッセージを生成するネットワーク検知部と、
前記サービス情報処理部から受信されるサービスデータ受信報告信号が所定の周期で受信されないときに、サービスデータアラームメッセージを生成するサービスデータ検知部と、
前記サービス情報処理部から受信される第1の制限データ受信報告信号又は、スニファー部から受信される第2の制限データ受信報告信号が所定の周期で受信されないときに、制限データアラームメッセージを生成する制限データ検知部と、
前記データ処理部から放送データ報告受信信号が所定時間内に所定回数受信されないときに、放送データアラームメッセージを生成する放送データ検知部と、の中の少なくとも一つの検知部を含むこと
を特徴とする請求項8記載のデジタル放送システム。
【請求項10】
前記異常検知部は、前記ネットワーク検知部でネットワークアラームメッセージが生成されてから所定時間の間に前記各データアラームメッセージが生成されないように制御する検知制御部をさらに含むこと
を特徴とする請求項9記載のデジタル放送システム。
【請求項11】
前記検知情報設定部は、前記管理サーバーのアドレス情報と、システム管理者の電話番号情報と、該当デジタル放送受信装置の固有情報と、アラームメッセージの伝送周期情報と、の中の少なくとも一つの情報を設定すること
を特徴とする請求項9記載のデジタル放送システム。
【請求項12】
前記異常検知部は、デジタル放送受信装置の固有情報と、各異常状態の付加情報と、の中の少なくとも一つの情報が含まれるアラームメッセージを前記伝送周期情報に基づいて生成すること
を特徴とする請求項9記載のデジタル放送システム。
【請求項13】
前記異常検知部は、前記生成されるアラームメッセージが前記管理サーバーに伝送されない場合に、前記設定された電話番号情報及び異常状態別固有情報に相当する障害情報が含まれるグラフィックデータを前記データ処理部に伝送すること
を特徴とする請求項11記載のデジタル放送システム。
【請求項14】
前記データ処理部は、前記異常検知部からグラフィックデータが受信される場合には、前記放送データに従う放送信号に前記グラフィックデータに従うグラフィック信号が追加されるように再書込みして、加入者がデジタルテレビを通じて前記電話番号情報及び前記障害情報を認知できるようにすること
を特徴とする請求項13記載のデジタル放送システム。
【請求項15】
サービス情報サーバーと、受信制限サーバーと、デジタル放送サーバーと、管理サーバーと、を含むデジタル放送システムにおいて、ネットワークを通じてデジタル放送サービスを受けるためのデジタル放送受信装置であって、
前記サービス情報サーバーから受信されるプログラム情報が含まれたサービスデータを受信したときに、サービスデータ受信報告信号を生成し、また、前記受信制限サーバーからEMM形態の制限データを受信したときに、EMM制限データ受信報告信号を生成するサービス情報処理部と、
前記デジタル放送サーバーから放送データを受信したときに、放送データ受信報告信号を生成し、また、前記受信制限サーバーからECM形態の制限データを受信したときに、ECM制限データ受信報告信号を生成するデータ処理部と、
前記各受信報告信号の生成状態に従って各サーバーの異常状態又はネットワークの異常状態をモニタリングし、異常状態が発生したときには、異常状態別固有情報が含まれるアラームメッセージを生成して前記管理サーバーに伝送する異常検知部と、を含むこと
を特徴とするデジタル放送システムのデジタル放送受信装置。
【請求項16】
前記データ処理部は、
前記デジタル放送サーバーから受信される放送データをMPEG方式に従って圧縮解除しながら放送データ受信報告信号を生成するデコーダー部と、
前記受信制限サーバーからECM形態で受信される制限データを探知し、ECM制限データ受信報告信号を生成するスニファー部と、を含むこと
を特徴とする請求項15記載のデジタル放送システムのデジタル放送受信装置。
【請求項17】
前記異常検知部は、
前記ネットワークを通じて受信される各データの受信パワーレベルが所定の範囲内に含まれないか、又は受信品質(SNR)値が所定値を超過するとき、ネットワークアラームメッセージを生成するネットワーク検知部と、
前記サービス情報処理部から生成されるサービスデータ受信報告信号が所定の周期で受信されないときに、サービスデータアラームメッセージを生成するサービスデータ検知部と、
前記デコーダー部から放送データ受信報告信号が所定時間の間に所定回数生成されないときに、放送データアラームメッセージを生成する放送データ検知部と、
前記サービス情報処理部から受信されるEMM制限データ受信報告信号又は、前記スニファー部から受信されるECM制限データ受信報告信号が所定の周期で受信されないときに、制限データアラームメッセージを生成する制限データ検知部と、の中の少なくとも一つの検知部を含むこと
を特徴とする請求項16記載のデジタル放送システムのデジタル放送受信装置。
【請求項18】
前記ネットワーク検知部でネットワークアラームメッセージが生成されてから所定時間の間、前記各データ検知部の異常状態モニタリング機能を中断させるように制御する検知制御部と、
前記各アラームメッセージをネットワークを通じて前記管理サーバーに伝送するメッセージ伝送部と、をさらに含むこと
を特徴とする請求項17記載のデジタル放送システムのデジタル放送受信装置。
【請求項19】
加入者の要請に応じて、前記サービスデータのプログラム情報に従うグラフィックデータを提供する加入者アプリケーション部と、
前記加入者アプリケーション部から提供されるグラフィックデータに従う映像信号を前記放送データに従う放送信号に含まれるように再書込みするディスプレー操作部と、をさらに含むこと
を特徴とする請求項15記載のデジタル放送システムのデジタル放送受信装置。
【請求項20】
デジタル放送システムにおけるデータ受信状態を管理する方法であって、
異常状態別固有情報を含む検知情報を設定するステップと、
サービス提供サーバーから受信されるデータの受信状態をデジタル放送受信装置でモニタリングするステップと、
前記データの受信状態に異常が発生したときに、その異常状態の種類を把握し、前記検知情報に設定された異常状態別固有情報の中からその異常状態に対応する異常状態別固有情報が含まれるアラームメッセージを生成してサービス提供サーバーに伝送するステップと、
前記サービス提供サーバーが前記アラームメッセージを受信した前記サービス提供サーバーが警報メッセージをシステム管理者が認知できるように出力するステップと、を含むこと
を特徴とするデジタル放送システムのデータ受信状態管理方法。
【請求項21】
前記検知情報は、前記アラームメッセージを送信する管理サーバーのアドレス情報と、システム管理者の電話番号情報と、前記デジタル放送受信装置が設置される該当地域の固有情報と、アラームメッセージの伝送周期情報と、の中の少なくとも一つの情報を含むこと
を特徴とする請求項20記載のデジタル放送システムのデータ受信状態管理方法。
【請求項22】
前記サービス提供サーバーから受信されるデータの受信状態をモニタリングするステップは、
ネットワークを通じて受信される各データの受信パワーレベルが所定の範囲内に含まれないか、又は受信品質(SNR)値が所定値を超過するか否かを判断するステップと、
前記ネットワークを通じて受信される放送データが所定期間の間に所定のフレームが受信されているか否かを判断するステップと、
プログラム情報が含まれるサービスデータが所定の周期で受信されているか否かを判断するステップと、
暗号化されて伝送されるデータを復号するためのキー情報及び加入者のプログラム別視聴権限情報が含まれる制限データが所定の周期で受信されているか否かを判断するステップと、の中の少なくとも一つのステップを含むこと
を特徴とする請求項20記載のデジタル放送システムのデータ受信状態管理方法。
【請求項23】
前記データの受信状態が発生したときに、前記アラームメッセージを生成してサービス提供サーバーに伝送するステップは、
前記データの受信パワーレベルが所定の範囲内に含まれないか、又は受信品質(SNR)値が所定値を超過するときに、ネットワークアラームメッセージを生成するステップと、
前記放送データが所定期間の間に所定のフレームが受信されないときに、放送データアラームメッセージを生成するステップと、
前記サービスデータが所定の周期で受信されないときに、サービスデータアラームメッセージを生成するステップと、
前記制限データが所定の周期で受信されないときに、制限データアラームメッセージを生成するステップと、の中の少なくとも一つのステップを含むこと
を特徴とする請求項20記載のデジタル放送システムのデータ受信状態管理方法。
【請求項24】
前記データの受信状態に異常が発生したときに、前記アラームメッセージを生成してサービス提供サーバーに伝送するステップは、
前記ネットワークアラームメッセージが生成されてから所定時間の間、前記各データアラームメッセージが生成されないようにモニタリングを中断するステップをさらに含むこと
を特徴とする請求項23記載のデジタル放送システムのデータ受信状態管理方法。
【請求項25】
前記アラームメッセージが前記管理サーバーに伝送されるか否かを判断し、伝送されない場合には、前記設定された電話番号情報及び前記異常状態別固有情報に相当する障害情報が含まれるグラフィックデータを生成するステップと、
前記サービス提供サーバーから受信される放送データに従う放送信号に、前記グラフィックデータに従う映像信号が追加されるように再書込みするステップと、をさらに含むこと
を特徴とする請求項21記載のデジタル放送システムのデータ受信状態管理方法。
【請求項26】
サービスデータに含まれたプログラム情報を保存すると共に、加入者の要請に応じて前記プログラム情報をデジタルテレビに表示するステップと、
前記加入者が該当プログラム情報に関する視聴権限を有しているか否かを確認し、視聴権限を有していれば制限データに含まれたキー情報に従って暗号化された放送データを復号するステップと、
前記復号された放送データをMPEG方式に従って圧縮解除し、圧縮解除された放送信号をデジタルテレビに伝送するステップと、をさらに含むこと
を特徴とする請求項20記載のデジタル放送システムのデータ受信状態管理方法。
【請求項27】
管理サーバーを含むデジタル放送システムにおいて、ネットワークを通じてデジタル放送サービスを受けるデジタル放送受信装置でデータ受信状態を管理する方法であって、
異常状態別固有情報、前記管理サーバーの固有情報及びシステム管理者の電話番号情報が含まれる検知情報を設定するステップと、
ネットワークを通じて受信されるデータの受信状態に異常が発生したときに、その異常状態の種類に従う異常状態別固有情報が含まれるネットワークアラームメッセージを生成するステップと、
前記ネットワークを通じて受信されるデータの受信報告信号を生成するステップと、
前記生成される受信報告信号に対しデータ受信異常状態に従う異常状態別固有情報が含まれるデータアラームメッセージを生成するステップと、
前記生成された各アラームメッセージを前記管理サーバーの固有情報に従って伝送するステップと、
前記アラームメッセージが前記管理サーバーに伝送されない場合に、前記電話番号情報及び異常状態別固有情報に相当する障害情報をデジタルテレビに表示するステップと、を含むこと
を特徴とするデジタル放送システムのデジタル受信装置においてデータ受信状態を管理する方法。
【請求項28】
前記受信報告信号の生成するステップは、
当該デジタル放送システムが備えたデジタル放送サーバーから受信される放送データを圧縮解除しながら放送データ受信報告信号を生成するステップと、
当該デジタル放送システムが備えたサービス情報サーバーから受信されるサービスデータを保存しながらサービスデータ受信報告信号を生成するステップと、
当該デジタル放送システムが備えた受信制限サーバーからEMM形態又はECM形態で受信される制限データについての制限データ受信報告信号を生成するステップと、の中の少なくとも一つのステップを含むこと
を特徴とする請求項27記載のデジタル放送システムのデジタル受信装置においてデータ受信状態を管理する方法。
【請求項29】
前記データアラームメッセージを生成するステップは、
前記放送データ受信報告信号が所定期間の間に所定回数生成されないときに、放送データアラームメッセージを生成するステップと、
前記サービスデータ受信報告信号が所定の周期で生成されないときに、サービスデータアラームメッセージを生成するステップと、
前記制限データ受信報告信号が所定の周期で生成されないときに、制限データアラームメッセージを生成するステップと、の中の少なくとも一つのステップを含むこと
を特徴とする請求項27記載のデジタル放送システムのデジタル受信装置においてデータ受信状態を管理する方法。
【請求項30】
前記ネットワークアラームメッセージが生成されてから所定時間の間、前記各データアラームメッセージが生成されないように制御するステップをさらに含むこと
を特徴とする請求項29記載のデジタル放送システムのデジタル受信装置においてデータ受信状態を管理する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【公開番号】特開2006−54873(P2006−54873A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−226355(P2005−226355)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】