データの絞り込みシステム
【課題】
物理的に離れたサーバのデータベースからデータを取得し絞り込むに当たって、データベースへのアクセス回数を減らし、データの絞り込みに要する時間を短縮しようとするものである。
【解決手段】
ネットワーク上のデータベースからデータを取得し絞り込むに際して、ユーザ端末において、条件に合致するデータをネットワーク上のデータベースから取得する手段、前記取得したデータをユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び追加の条件により前記ユーザ端末のメモリーに記憶したデータのなかから前記追加の条件に合致するデータを抽出表示する手段を備えたデータの絞り込みシステムである。そして、複数の追加の条件によりデータを検索する場合、追加条件により抽出表示されたデータの行番号をユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び前記追加の条件で記憶した行番号に基づいて行番号に該当するデータを表示する手段を備えることができる。
なし
物理的に離れたサーバのデータベースからデータを取得し絞り込むに当たって、データベースへのアクセス回数を減らし、データの絞り込みに要する時間を短縮しようとするものである。
【解決手段】
ネットワーク上のデータベースからデータを取得し絞り込むに際して、ユーザ端末において、条件に合致するデータをネットワーク上のデータベースから取得する手段、前記取得したデータをユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び追加の条件により前記ユーザ端末のメモリーに記憶したデータのなかから前記追加の条件に合致するデータを抽出表示する手段を備えたデータの絞り込みシステムである。そして、複数の追加の条件によりデータを検索する場合、追加条件により抽出表示されたデータの行番号をユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び前記追加の条件で記憶した行番号に基づいて行番号に該当するデータを表示する手段を備えることができる。
なし
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ、中でも表形式で表示し得るデータの絞り込み技術に関する。より詳細には、データベースサーバ、データベース及び複数のユーザ端末とから構成されるネットワークにおいて、ユーザ端末にデータベースからデータを取り込み、取り込んだデータに基づいて、ユーザ端末上でデータを絞り込む技術に関する。
【背景技術】
【0002】
広く企業等で使用されている業務アプリケーションは、ユーザが操作するコンピュータ(端末)とは異なるコンピュータ(サーバ)のデータベースに格納されているデータを扱うのが一般的である。ユーザは、サーバに格納されているデータベースのなかから、自分自身が必要とするデータ、即ち、所定の条件に合致するデータ、を取得する場合が多い。データを取得する場合、取得すべきデータの該当する条件が明確であるときには、データ取得時にその条件を指定するだけで特に問題はない。しかし、いくつかの異なる条件のもとでデータを検索し、その検索の結果に基づいて意思決定する場合又は条件を変更しながらデータを絞り込んでいきたいというような場合には問題があった。
【0003】
このような場合には、指定する条件を一件ずつ変更して、検索されたデータを確認しながら必要とするデータを取得することになる。一般的には、検索する条件を変更する度毎に、該当するデータをネットワーク上のサーバのデータベースにアクセスしデータを取得することになる。この際、物理的に離れたネットワーク上のサーバのデータベースから検索し抽出されたデータは、物理的に離れたサーバのコンピュータからネットワークを介してユーザの端末(コンピュータ)に転送されることになる。従って、この処理は、同一のコンピューター内で処理を行う場合に比べて、非常に長い時間を必要とすることになる。そのため、データの取得完了を待つ間、思考が中断されてしまうという問題がある。
【0004】
また、指定する条件を一件ずつ変更して、検索されたデータを確認しながら必要とするデータを取得する際には、確認のため、一件前の条件に後戻りしたい場合がある。このような場合には、ネットワーク上のサーバのデータベースから、一々データを取得しているため、データの検索と転送に更に長時間を必要とするという問題がある。
【0005】
表形式又は帳票形式のデータベースからデータを検索する方法ないし装置は知られている。例えば、表形式又は帳票形式のデータを高速で検索ないし通信量を削減する方法、装置が特開2003−114901号公報(特許文献1)、特開2002−334103号公報(特許文献2)、特開2001−216305号公報(特許文献3)、特開平10−171817号公報(特許文献4)に、表形式を有する不定形な帳票データの検索方法、装置が特開2001−125905号公報(特許文献5)に、記載されている。しかしながら、条件の異なるデータを検索し、その結果を確認しながら必要とするデータを取得する場合、効率よくデータを検索する方法乃至装置は見当たらない。
【0006】
【特許文献1】特開2003−114901号公報
【特許文献2】特開2002−334103号公報
【特許文献3】特開2001−216305号公報
【特許文献4】特開平10−171817号公報
【特許文献5】特開2001−125905号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、物理的に離れたサーバのデータベースからデータを取得し絞り込みを行うに当たって、データベースへのアクセス回数を減らし、データの絞り込みに要する時間を短縮しようとするものである。そして、コンピュータ画面に表示される大量のデータから、ユーザがフレキシブルに検索条件を指定することを可能にし、ユーザがデータの分析に集中することを可能にするデータ絞り込みシステムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の要旨は、ネットワーク上のデータベースからデータを取得し絞り込むに際して、ユーザ端末において、条件に合致するデータをネットワーク上のデータベースから取得する手段、前記取得したデータをユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び追加の条件により前記ユーザ端末のメモリーに記憶したデータのなかから前記追加の条件に合致するデータを抽出表示する手段を備えたデータの絞り込みシステムである。
【0009】
本発明は、更に、複数の追加の条件によりデータを検索する場合、追加条件により抽出表示されたデータの行番号をユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び前記追加の条件で記憶した行番号に基づいて行番号に該当するデータを表示する手段を備えたことを特徴とするデータの絞り込みシステムである。これにより、データベースから取得したデータに基づき、いくつかの異なる条件のもとでデータを検索し、その検索の結果に基づいて意思決定すること、また、条件を変更しながらデータを絞り込むことを容易にすることができる。
【0010】
本発明で取り扱うデータは、表形式で表示し得るものが好ましい。特に、人事関係のデータを扱うのに適している。即ち、データが、社員番号(コード番号)、氏名、所属、性別、生年月日、住所、連絡先、勤続年数等の人事に関する表形式で表示可能なものであることを特徴とするデータの絞り込みシステムである。また、データの内容については、上記項目のものに限られるものではなく、適宜項目を増減することができる。
【0011】
本発明のデータ絞り込みシステムは、コンピュータ用プログラムとして記述し、利用することができる。即ち、ネットワーク上のデータベースからデータを取得し絞り込むに際して、ユーザ端末において、条件に合致するデータをネットワーク上のデータベースから取得する手段、前記取得したデータをユーザ端末のメモリーに記憶する手段、追加の条件により前記ユーザ端末のメモリーに記憶したデータのなかから前記追加の条件に合致するデータを抽出表示する手段並びに複数の追加の条件によりデータを抽出表示するため、追加条件により抽出表示されたデータの行番号をユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び前記追加の条件で記憶した行番号に基づいて行番号に該当するデータを表示する手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明のデータ絞り込みシステムは、条件に該当するデータの絞り込みを、ユーザの端末(コンピューター)にて行うことにより、データが格納されているサーバからのデータ取得回数を減らすことができる。また、ユーザは、現在画面に表示されているデータに対し必要とする条件を指定するに際して、既に取得済みでユーザの端末のメモリに展開済みのデータに対して操作を行うため非常に高速な処理が可能となる。ユーザはデータの取得に煩わされること無くデータの分析に注力することができる。更に、このシステムでは指定した条件の履歴を保持しているため、直前に指定した条件での表示に戻ることができる。この場合もコンピューター間のデータ転送は発生しないため、非常に短い時間で処理を実行することが可能である。
【0013】
本発明は、検索によりデータの絞り込みをする場合、先ずサーバのデータベースからデータを取得し、この取得したデータを基本にして、ユーザが端末にて各種追加の条件を設定してデータを絞り込んでいくことを特徴とするものである。そして、データベースへのデータ取得のためのアクセス回数を減らすことができ、検索に要する時間を短縮することができる。また、ユーザは、現在画面に表示されているデータに対し追加の条件を指定する際には、ユーザ端末のメモリに展開済みのデータに対して操作を行うため、非常に高速な処理が可能となる。従ってユーザがデータの取得に煩わされること無く、データの分析に注力することができる。更に、本発明では、指定した条件の履歴を保持しているため、直前に指定した条件のデータ表示に戻ることができる。この場合もサーバコンピューターとユーザ端末との間のデータ転送は発生しないため、非常に短い時間で処理を実行することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。本発明はこれに限定されるものではない。
【実施例】
【0015】
社員の所属を変更するケースにつき、人事データのなかから、条件を変更しながら、所属変更社員を絞り込む場合を例に、本発明を説明する。社員の所属変更に当たっての前提は、次のとおりである。即ち、1)移動先の事務所は決まっており、転居を伴わない範囲で異動する、2)特定の部署(この例では、第一販売課)に所属する社員を異動する、3)異動させたい人数は3人である、4)条件はある程度決まっているが、その条件だけでは予定人数に達しない場合には近い条件の社員も対象とする、である。
【0016】
ユーザ端末3は、ネットワーク4を介して、データベース1を管理するサーバ2に接続される。ユーザ端末3は、複数存在する。ネットワークは、専用回線で構成されていてもよいし、通常の電話回線で構成されていてもよい。ネットワークの構成を図1に示した。ユーザ端末3からサーバ2を経由してデータベース1にアクセスし、会社社員全員のデータを取得する。取得した会社員全員のデータは、ユーザ端末3のメモリー8に記憶される。取得した社員全員のデータの一部を図2に示す。社員全員という条件で、まず、データを取得する。この取得したデータは、ユーザ端末のメモリー8に記憶される。取得したデータのなかから、追加の条件で更にデータを絞り込んでいく。データは、人事に関するもので、コード番号(社員番号)、氏名、所属、性別、生年月日、住所、連絡先、勤続年数等を内容としている。このデータは表形式で表示しうるものであり、氏名毎に一組のデータを形成している。各組のデータに行番号を付して、氏名毎に区別することができる。尚、データの内容は、上記した項目に限られるものではなく、適宜増減することができる。
【0017】
社員全員の中から所属を変更する社員3人を絞り込むことになる。所属を変更する対象の部署は第一販売課であるので、社員全員のデータの中から先ず第一販売課に所属する社員を抽出する。ユーザ端末のメモリー8に記憶した社員全員のデータのなかから、第一販売課に所属する社員を抽出する。第一販売課に所属する社員という条件は、追加の一つの条件である。抽出された第一販売課に所属する社員のデータの一部を、図3に示した。
【0018】
従来の業務アプリケーションでは、全社員のデータから第一販売課の社員のデータを絞り込むに際しては、所属が第一販売課の社員という条件に該当するデータをデータベースサーバーに要求し、その結果のデータがユーザ端末に転送されユーザ端末の画面上に表示されていた。これに対して、本発明においては、所属が第一販売課の社員というデータをデータベースから取得を行うことなく、同様の結果を得るものである。
【0019】
具体的には、次の手順に従う。ユーザは、画面上に表示されているデータの条件を指定したい列の上でマウスの右ボタンをクリックすることにより表示されるメニュー(図4参照)から「列の条件設定」を選択する。すると列の条件設定画面(図5参照)が表示されるので、ここに条件を指定する。条件は一つの属性、例えば、氏名、所属、性別、生年月日、住所、連絡先、勤続年数等に対して5つまで指定でき、それぞれの条件を全て満たすもの(AND)かどれか一つを満たすもの(OR)の別を指定することができる。
【0020】
また、条件は列ごとに別々のものを指定できる。たとえば、「性別」の列で「1:男性」を、「所属名」の列で「第一販売課」を指定すると、「第一販売課に所属する男性」のデータが抽出され、その一覧が表示される。このように列をまたがり、またそれぞれの列の中でも複数の条件を指定することができる。このときの検索実行のフローを図6に示す。
【0021】
上記で指定した「第一販売課に所属する男性」に合致する人数は、予定人数である3人を超えている。この場合、さらに条件を追加することにより新たな検索を行い絞り込みをすることになる。ここで、「住所」の列に対し図7に示したように、住所が江戸川区に合致する条件を指定する。この条件を指定して実行すると、第一販売課に所属する男性で江戸川区に居住する者が抽出され、表示される。
【0022】
この絞り込みの結果、予定人数に一致した場合はそこで絞り込みの作業を終了し、表示されている全てのデータの「所属名」を移動先の名称に変更して所属変更処理を完了することになる。しかし、絞り込みすぎて予定人数を下回ってしまった場合には、更に、条件を拡げる必要がある。この場合には、「住所」の列で条件の指定を行うと、図7の先ほど指定した条件が残った状態で表示される。ここに新規追加される条件を加えて新しい指定条件とする。条件の指定画面は図8に示したように江東区を江戸川区に対して「OR」の関係を指定して、「第一販売課に所属する男性で、江戸川区または江東区に居住する者」を抽出し表示する。このようにして、表示データを確認しながら、従条件を必要に応じて追加しながら、対象となるデータを決定することが簡単に行うことができる。
【0023】
この際、条件の指定の仕方によっては絞り込みが不十分になる場合も考えられる。例えば、先ほどの例で「江東区に居住するもの」の条件を追加したために予定人数を上回ってしまった場合には、「江東区に居住するもの」の条件を取り下げる。即ち、「住所」列で条件設定画面(図8)を表示し、2番目の条件である「江東区」をクリアして再実行すれば目的を達成できる。
【0024】
本発明において、条件の指定履歴を管理しており、指定した順序を追って条件を解除することができる。即ち、図4で示されるメニューで、「一つ前の条件に戻る」を選択すると、一番最後に指定した条件での実行を破棄し、ひとつ前の段階に表示されていた内容に戻ることができる。ここまでの例では、「第一販売課に所属する男性で、江戸川区または江東区に居住する者」の状態から「一つ前の条件に戻る」と、「江東区に居住するもの」がなかったこととなり、「第一販売課に所属する男性で、江戸川区に居住する者」が一覧表示されることになる。この「一つ前の条件に戻る」操作では、再度条件に該当するかどうかの判断を行うことはしない。これは、前に戻る処理を行う場合、処理前の時点で表示されていないデータも条件判断の対象とする必要があり、そのためには全件から調査を開始する必要があることから処理時間を要してしまうためである。
【0025】
本発明においては、指定された条件の履歴を保持するとともに、その時点で表示されていたデータの行番号情報を保持することにより、迅速に前の状態に戻すことが可能となる。例えば、図9に示したような構造のデータで、次の検索を順を追って実行する場合を例に説明する。1)年齢が30歳より大きい人、2)東京都に住んでいる人、である。この場合、最初の条件である「年齢が30歳以上の人」での検索実行で、図10に示したような結果となる。このとき、次の情報が実行履歴として保持される。即ち、検索実行条件情報(年齢>30)、検索実行前表示行情報(図12)である。検索実行前表示行情報として、図9のデータにおける行番号101〜106が端末のメモリーに記憶される。図12において、〇印を付した行番号が記憶される。
【0026】
次に、上記結果に対し次の条件である「東京都に住んでいる人」を追加して実行した結果は図11に示したようになる。このとき保持される実行履歴は、検索実行条件情報(年齢>30、住所=東京都)、検索実行前表示行情報(図13)である。検索実行前表示行情報として、図10のデータにおける行番号101、104、105が端末のメモリーに記憶される。このように、検索の実行が行われて行くたびにこの2種類の情報が増えていくことになる。図13において、〇印を付した行番号が記憶される。
【0027】
追加の条件によりデータを絞り込んだ場合、絞り込んだデータは図10又は図11のように表示されることは既に述べた。表示の仕方は、これに限られるものではない。例えば、「年齢が30歳より大きい人」という追加の条件で抽出されるデータを色づける方法、逆に、抽出されないデータを色づける、二重線で消す又は網掛けにして、抽出されるデータと区別する表示方法もある。図10に相当するデータの表示で、抽出されないデータを網掛けにした例を図17に示した。また、同様に、図11に相当する表示で抽出されないデータを網掛けにした例を図18に示した。
【0028】
ここまで実行されたときに「一つ前の条件に戻る」処理を実行した場合は、図14に示す流れで処理が実行される。再度検索を行うことなく、作成済みの表示用情報を元にデータの表示を行うだけで直前の状態に戻ることができ、要する時間を短く抑えることが可能となっている。例えば、「東京都に住んでいる人」の条件の前の条件「年齢が30歳以上の人」に戻ると、記憶された行番号に基づいて、図10又は図17のデータが再表示することができる。
【0029】
従来のシステム、方法と本発明のシステムで、同じ条件設定によるデータの絞り込みを行った場合の、データベースからのデータ取得回数の比較を行う。図15に検索条件と検索結果の関係を示した。従来のシステム、方法の場合、図15において、検索を実施するたびに、サーバのデータベースにアクセスしデータを取得している。これに対して、本発明においては、図16に示したように、初の条件を「所属」が「第一販売課」に設定したときのみ、サーバのデータベースからデータを取得している。その後の検索においては、サーバのデータベースにはアクセスせず、ユーザ端末において処理している。尚、図15、図16において、データベースにアクセスしてデータを取得するものを二重線で囲み、端末で処理するものを一重線で囲んだ。
【0030】
データ表示にかかる時間は、データの取得元にかかわらず一定である。図15より、本発明においては、サーバのコンピュータからのデータ取得回数を少なく済ますことが可能である。そのため、データの転送にかかる時間が短縮され、処理の効率化が実現できる。例えば、あるシステムにおいて、データ100件の転送には約1秒程度の時間を要する。つまり、条件を変えながら10回絞り込みを行うとデータ転送だけで10秒必要となる。本発明においては、データの転送は最初の1回のみで済ませることができるため、その分データの転送に必要となる時間を削減することができる。
【0031】
本発明は、業務アプリケーションの一部として組み込むこともできる。即ち、本発明は、データ一覧表示を行う部品(オブジェクト)の機能として実現することができる。従来の検索方法では、条件を指定させる画面及び指定された条件に基づいて行うデータ取得処理を、条件設定によるデータ取得を実現したい機能の数だけ作りこむ必要があった。一方、本発明においては、一覧表示のためにこの部品を使用することにより簡単に指定された条件でデータを絞り込む機能を実現することができる。そのことによりアプリケーション開発期間の短縮が見込まれるというメリットもある。
【産業上の利用可能性】
【0032】
コンピュータの画面に表示されている大量のデータの中から、利用者がフレキシブルに検索条件を指定することができ、それによって、データの検索時間の短縮を図ることができ、データの分析に注力することが可能となり、ビジネスの効率化に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】ネットワークの構成を示す図である
【図2】社員全員のデータの一部を示す例である
【図3】第一販売課に所属する社員のデータの一部を示す例である
【図4】条件設定メニューの例を示す図である
【図5】列の条件設定画面の例を示す図である
【図6】検索実行のフローを示す図である
【図7】条件を追加する例を示す図である
【図8】他の条件を追加する例を示す図である
【図9】個人情報の例を示す図である
【図10】年齢を条件に抽出されたデータの例を示す図である
【図11】年齢に住所を条件として付加した場合の例を示す図である
【図12】年齢を条件にしたときの検索実行前の表示行情報を示す図である
【図13】年齢に住所を条件として付加したときの検索実行前の表示行情報を示す図である
【図14】条件を一つ前に戻す操作の処理フローを示す図である
【図15】従来の検索条件と検索結果の関係の例を示す図である
【図16】本発明の検索条件と検索結果の関係の例を示す図である
【図17】追加の条件で抽出されたデータの他の表示例を示す図である
【図18】追加の条件で抽出されたデータの他の表示例を示す図である
【符号の説明】
【0034】
1 データベース
2 サーバ
3 ユーザ端末
4 ネットワーク
8 ユーザ端末のメモリー
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ、中でも表形式で表示し得るデータの絞り込み技術に関する。より詳細には、データベースサーバ、データベース及び複数のユーザ端末とから構成されるネットワークにおいて、ユーザ端末にデータベースからデータを取り込み、取り込んだデータに基づいて、ユーザ端末上でデータを絞り込む技術に関する。
【背景技術】
【0002】
広く企業等で使用されている業務アプリケーションは、ユーザが操作するコンピュータ(端末)とは異なるコンピュータ(サーバ)のデータベースに格納されているデータを扱うのが一般的である。ユーザは、サーバに格納されているデータベースのなかから、自分自身が必要とするデータ、即ち、所定の条件に合致するデータ、を取得する場合が多い。データを取得する場合、取得すべきデータの該当する条件が明確であるときには、データ取得時にその条件を指定するだけで特に問題はない。しかし、いくつかの異なる条件のもとでデータを検索し、その検索の結果に基づいて意思決定する場合又は条件を変更しながらデータを絞り込んでいきたいというような場合には問題があった。
【0003】
このような場合には、指定する条件を一件ずつ変更して、検索されたデータを確認しながら必要とするデータを取得することになる。一般的には、検索する条件を変更する度毎に、該当するデータをネットワーク上のサーバのデータベースにアクセスしデータを取得することになる。この際、物理的に離れたネットワーク上のサーバのデータベースから検索し抽出されたデータは、物理的に離れたサーバのコンピュータからネットワークを介してユーザの端末(コンピュータ)に転送されることになる。従って、この処理は、同一のコンピューター内で処理を行う場合に比べて、非常に長い時間を必要とすることになる。そのため、データの取得完了を待つ間、思考が中断されてしまうという問題がある。
【0004】
また、指定する条件を一件ずつ変更して、検索されたデータを確認しながら必要とするデータを取得する際には、確認のため、一件前の条件に後戻りしたい場合がある。このような場合には、ネットワーク上のサーバのデータベースから、一々データを取得しているため、データの検索と転送に更に長時間を必要とするという問題がある。
【0005】
表形式又は帳票形式のデータベースからデータを検索する方法ないし装置は知られている。例えば、表形式又は帳票形式のデータを高速で検索ないし通信量を削減する方法、装置が特開2003−114901号公報(特許文献1)、特開2002−334103号公報(特許文献2)、特開2001−216305号公報(特許文献3)、特開平10−171817号公報(特許文献4)に、表形式を有する不定形な帳票データの検索方法、装置が特開2001−125905号公報(特許文献5)に、記載されている。しかしながら、条件の異なるデータを検索し、その結果を確認しながら必要とするデータを取得する場合、効率よくデータを検索する方法乃至装置は見当たらない。
【0006】
【特許文献1】特開2003−114901号公報
【特許文献2】特開2002−334103号公報
【特許文献3】特開2001−216305号公報
【特許文献4】特開平10−171817号公報
【特許文献5】特開2001−125905号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、物理的に離れたサーバのデータベースからデータを取得し絞り込みを行うに当たって、データベースへのアクセス回数を減らし、データの絞り込みに要する時間を短縮しようとするものである。そして、コンピュータ画面に表示される大量のデータから、ユーザがフレキシブルに検索条件を指定することを可能にし、ユーザがデータの分析に集中することを可能にするデータ絞り込みシステムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の要旨は、ネットワーク上のデータベースからデータを取得し絞り込むに際して、ユーザ端末において、条件に合致するデータをネットワーク上のデータベースから取得する手段、前記取得したデータをユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び追加の条件により前記ユーザ端末のメモリーに記憶したデータのなかから前記追加の条件に合致するデータを抽出表示する手段を備えたデータの絞り込みシステムである。
【0009】
本発明は、更に、複数の追加の条件によりデータを検索する場合、追加条件により抽出表示されたデータの行番号をユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び前記追加の条件で記憶した行番号に基づいて行番号に該当するデータを表示する手段を備えたことを特徴とするデータの絞り込みシステムである。これにより、データベースから取得したデータに基づき、いくつかの異なる条件のもとでデータを検索し、その検索の結果に基づいて意思決定すること、また、条件を変更しながらデータを絞り込むことを容易にすることができる。
【0010】
本発明で取り扱うデータは、表形式で表示し得るものが好ましい。特に、人事関係のデータを扱うのに適している。即ち、データが、社員番号(コード番号)、氏名、所属、性別、生年月日、住所、連絡先、勤続年数等の人事に関する表形式で表示可能なものであることを特徴とするデータの絞り込みシステムである。また、データの内容については、上記項目のものに限られるものではなく、適宜項目を増減することができる。
【0011】
本発明のデータ絞り込みシステムは、コンピュータ用プログラムとして記述し、利用することができる。即ち、ネットワーク上のデータベースからデータを取得し絞り込むに際して、ユーザ端末において、条件に合致するデータをネットワーク上のデータベースから取得する手段、前記取得したデータをユーザ端末のメモリーに記憶する手段、追加の条件により前記ユーザ端末のメモリーに記憶したデータのなかから前記追加の条件に合致するデータを抽出表示する手段並びに複数の追加の条件によりデータを抽出表示するため、追加条件により抽出表示されたデータの行番号をユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び前記追加の条件で記憶した行番号に基づいて行番号に該当するデータを表示する手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明のデータ絞り込みシステムは、条件に該当するデータの絞り込みを、ユーザの端末(コンピューター)にて行うことにより、データが格納されているサーバからのデータ取得回数を減らすことができる。また、ユーザは、現在画面に表示されているデータに対し必要とする条件を指定するに際して、既に取得済みでユーザの端末のメモリに展開済みのデータに対して操作を行うため非常に高速な処理が可能となる。ユーザはデータの取得に煩わされること無くデータの分析に注力することができる。更に、このシステムでは指定した条件の履歴を保持しているため、直前に指定した条件での表示に戻ることができる。この場合もコンピューター間のデータ転送は発生しないため、非常に短い時間で処理を実行することが可能である。
【0013】
本発明は、検索によりデータの絞り込みをする場合、先ずサーバのデータベースからデータを取得し、この取得したデータを基本にして、ユーザが端末にて各種追加の条件を設定してデータを絞り込んでいくことを特徴とするものである。そして、データベースへのデータ取得のためのアクセス回数を減らすことができ、検索に要する時間を短縮することができる。また、ユーザは、現在画面に表示されているデータに対し追加の条件を指定する際には、ユーザ端末のメモリに展開済みのデータに対して操作を行うため、非常に高速な処理が可能となる。従ってユーザがデータの取得に煩わされること無く、データの分析に注力することができる。更に、本発明では、指定した条件の履歴を保持しているため、直前に指定した条件のデータ表示に戻ることができる。この場合もサーバコンピューターとユーザ端末との間のデータ転送は発生しないため、非常に短い時間で処理を実行することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。本発明はこれに限定されるものではない。
【実施例】
【0015】
社員の所属を変更するケースにつき、人事データのなかから、条件を変更しながら、所属変更社員を絞り込む場合を例に、本発明を説明する。社員の所属変更に当たっての前提は、次のとおりである。即ち、1)移動先の事務所は決まっており、転居を伴わない範囲で異動する、2)特定の部署(この例では、第一販売課)に所属する社員を異動する、3)異動させたい人数は3人である、4)条件はある程度決まっているが、その条件だけでは予定人数に達しない場合には近い条件の社員も対象とする、である。
【0016】
ユーザ端末3は、ネットワーク4を介して、データベース1を管理するサーバ2に接続される。ユーザ端末3は、複数存在する。ネットワークは、専用回線で構成されていてもよいし、通常の電話回線で構成されていてもよい。ネットワークの構成を図1に示した。ユーザ端末3からサーバ2を経由してデータベース1にアクセスし、会社社員全員のデータを取得する。取得した会社員全員のデータは、ユーザ端末3のメモリー8に記憶される。取得した社員全員のデータの一部を図2に示す。社員全員という条件で、まず、データを取得する。この取得したデータは、ユーザ端末のメモリー8に記憶される。取得したデータのなかから、追加の条件で更にデータを絞り込んでいく。データは、人事に関するもので、コード番号(社員番号)、氏名、所属、性別、生年月日、住所、連絡先、勤続年数等を内容としている。このデータは表形式で表示しうるものであり、氏名毎に一組のデータを形成している。各組のデータに行番号を付して、氏名毎に区別することができる。尚、データの内容は、上記した項目に限られるものではなく、適宜増減することができる。
【0017】
社員全員の中から所属を変更する社員3人を絞り込むことになる。所属を変更する対象の部署は第一販売課であるので、社員全員のデータの中から先ず第一販売課に所属する社員を抽出する。ユーザ端末のメモリー8に記憶した社員全員のデータのなかから、第一販売課に所属する社員を抽出する。第一販売課に所属する社員という条件は、追加の一つの条件である。抽出された第一販売課に所属する社員のデータの一部を、図3に示した。
【0018】
従来の業務アプリケーションでは、全社員のデータから第一販売課の社員のデータを絞り込むに際しては、所属が第一販売課の社員という条件に該当するデータをデータベースサーバーに要求し、その結果のデータがユーザ端末に転送されユーザ端末の画面上に表示されていた。これに対して、本発明においては、所属が第一販売課の社員というデータをデータベースから取得を行うことなく、同様の結果を得るものである。
【0019】
具体的には、次の手順に従う。ユーザは、画面上に表示されているデータの条件を指定したい列の上でマウスの右ボタンをクリックすることにより表示されるメニュー(図4参照)から「列の条件設定」を選択する。すると列の条件設定画面(図5参照)が表示されるので、ここに条件を指定する。条件は一つの属性、例えば、氏名、所属、性別、生年月日、住所、連絡先、勤続年数等に対して5つまで指定でき、それぞれの条件を全て満たすもの(AND)かどれか一つを満たすもの(OR)の別を指定することができる。
【0020】
また、条件は列ごとに別々のものを指定できる。たとえば、「性別」の列で「1:男性」を、「所属名」の列で「第一販売課」を指定すると、「第一販売課に所属する男性」のデータが抽出され、その一覧が表示される。このように列をまたがり、またそれぞれの列の中でも複数の条件を指定することができる。このときの検索実行のフローを図6に示す。
【0021】
上記で指定した「第一販売課に所属する男性」に合致する人数は、予定人数である3人を超えている。この場合、さらに条件を追加することにより新たな検索を行い絞り込みをすることになる。ここで、「住所」の列に対し図7に示したように、住所が江戸川区に合致する条件を指定する。この条件を指定して実行すると、第一販売課に所属する男性で江戸川区に居住する者が抽出され、表示される。
【0022】
この絞り込みの結果、予定人数に一致した場合はそこで絞り込みの作業を終了し、表示されている全てのデータの「所属名」を移動先の名称に変更して所属変更処理を完了することになる。しかし、絞り込みすぎて予定人数を下回ってしまった場合には、更に、条件を拡げる必要がある。この場合には、「住所」の列で条件の指定を行うと、図7の先ほど指定した条件が残った状態で表示される。ここに新規追加される条件を加えて新しい指定条件とする。条件の指定画面は図8に示したように江東区を江戸川区に対して「OR」の関係を指定して、「第一販売課に所属する男性で、江戸川区または江東区に居住する者」を抽出し表示する。このようにして、表示データを確認しながら、従条件を必要に応じて追加しながら、対象となるデータを決定することが簡単に行うことができる。
【0023】
この際、条件の指定の仕方によっては絞り込みが不十分になる場合も考えられる。例えば、先ほどの例で「江東区に居住するもの」の条件を追加したために予定人数を上回ってしまった場合には、「江東区に居住するもの」の条件を取り下げる。即ち、「住所」列で条件設定画面(図8)を表示し、2番目の条件である「江東区」をクリアして再実行すれば目的を達成できる。
【0024】
本発明において、条件の指定履歴を管理しており、指定した順序を追って条件を解除することができる。即ち、図4で示されるメニューで、「一つ前の条件に戻る」を選択すると、一番最後に指定した条件での実行を破棄し、ひとつ前の段階に表示されていた内容に戻ることができる。ここまでの例では、「第一販売課に所属する男性で、江戸川区または江東区に居住する者」の状態から「一つ前の条件に戻る」と、「江東区に居住するもの」がなかったこととなり、「第一販売課に所属する男性で、江戸川区に居住する者」が一覧表示されることになる。この「一つ前の条件に戻る」操作では、再度条件に該当するかどうかの判断を行うことはしない。これは、前に戻る処理を行う場合、処理前の時点で表示されていないデータも条件判断の対象とする必要があり、そのためには全件から調査を開始する必要があることから処理時間を要してしまうためである。
【0025】
本発明においては、指定された条件の履歴を保持するとともに、その時点で表示されていたデータの行番号情報を保持することにより、迅速に前の状態に戻すことが可能となる。例えば、図9に示したような構造のデータで、次の検索を順を追って実行する場合を例に説明する。1)年齢が30歳より大きい人、2)東京都に住んでいる人、である。この場合、最初の条件である「年齢が30歳以上の人」での検索実行で、図10に示したような結果となる。このとき、次の情報が実行履歴として保持される。即ち、検索実行条件情報(年齢>30)、検索実行前表示行情報(図12)である。検索実行前表示行情報として、図9のデータにおける行番号101〜106が端末のメモリーに記憶される。図12において、〇印を付した行番号が記憶される。
【0026】
次に、上記結果に対し次の条件である「東京都に住んでいる人」を追加して実行した結果は図11に示したようになる。このとき保持される実行履歴は、検索実行条件情報(年齢>30、住所=東京都)、検索実行前表示行情報(図13)である。検索実行前表示行情報として、図10のデータにおける行番号101、104、105が端末のメモリーに記憶される。このように、検索の実行が行われて行くたびにこの2種類の情報が増えていくことになる。図13において、〇印を付した行番号が記憶される。
【0027】
追加の条件によりデータを絞り込んだ場合、絞り込んだデータは図10又は図11のように表示されることは既に述べた。表示の仕方は、これに限られるものではない。例えば、「年齢が30歳より大きい人」という追加の条件で抽出されるデータを色づける方法、逆に、抽出されないデータを色づける、二重線で消す又は網掛けにして、抽出されるデータと区別する表示方法もある。図10に相当するデータの表示で、抽出されないデータを網掛けにした例を図17に示した。また、同様に、図11に相当する表示で抽出されないデータを網掛けにした例を図18に示した。
【0028】
ここまで実行されたときに「一つ前の条件に戻る」処理を実行した場合は、図14に示す流れで処理が実行される。再度検索を行うことなく、作成済みの表示用情報を元にデータの表示を行うだけで直前の状態に戻ることができ、要する時間を短く抑えることが可能となっている。例えば、「東京都に住んでいる人」の条件の前の条件「年齢が30歳以上の人」に戻ると、記憶された行番号に基づいて、図10又は図17のデータが再表示することができる。
【0029】
従来のシステム、方法と本発明のシステムで、同じ条件設定によるデータの絞り込みを行った場合の、データベースからのデータ取得回数の比較を行う。図15に検索条件と検索結果の関係を示した。従来のシステム、方法の場合、図15において、検索を実施するたびに、サーバのデータベースにアクセスしデータを取得している。これに対して、本発明においては、図16に示したように、初の条件を「所属」が「第一販売課」に設定したときのみ、サーバのデータベースからデータを取得している。その後の検索においては、サーバのデータベースにはアクセスせず、ユーザ端末において処理している。尚、図15、図16において、データベースにアクセスしてデータを取得するものを二重線で囲み、端末で処理するものを一重線で囲んだ。
【0030】
データ表示にかかる時間は、データの取得元にかかわらず一定である。図15より、本発明においては、サーバのコンピュータからのデータ取得回数を少なく済ますことが可能である。そのため、データの転送にかかる時間が短縮され、処理の効率化が実現できる。例えば、あるシステムにおいて、データ100件の転送には約1秒程度の時間を要する。つまり、条件を変えながら10回絞り込みを行うとデータ転送だけで10秒必要となる。本発明においては、データの転送は最初の1回のみで済ませることができるため、その分データの転送に必要となる時間を削減することができる。
【0031】
本発明は、業務アプリケーションの一部として組み込むこともできる。即ち、本発明は、データ一覧表示を行う部品(オブジェクト)の機能として実現することができる。従来の検索方法では、条件を指定させる画面及び指定された条件に基づいて行うデータ取得処理を、条件設定によるデータ取得を実現したい機能の数だけ作りこむ必要があった。一方、本発明においては、一覧表示のためにこの部品を使用することにより簡単に指定された条件でデータを絞り込む機能を実現することができる。そのことによりアプリケーション開発期間の短縮が見込まれるというメリットもある。
【産業上の利用可能性】
【0032】
コンピュータの画面に表示されている大量のデータの中から、利用者がフレキシブルに検索条件を指定することができ、それによって、データの検索時間の短縮を図ることができ、データの分析に注力することが可能となり、ビジネスの効率化に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】ネットワークの構成を示す図である
【図2】社員全員のデータの一部を示す例である
【図3】第一販売課に所属する社員のデータの一部を示す例である
【図4】条件設定メニューの例を示す図である
【図5】列の条件設定画面の例を示す図である
【図6】検索実行のフローを示す図である
【図7】条件を追加する例を示す図である
【図8】他の条件を追加する例を示す図である
【図9】個人情報の例を示す図である
【図10】年齢を条件に抽出されたデータの例を示す図である
【図11】年齢に住所を条件として付加した場合の例を示す図である
【図12】年齢を条件にしたときの検索実行前の表示行情報を示す図である
【図13】年齢に住所を条件として付加したときの検索実行前の表示行情報を示す図である
【図14】条件を一つ前に戻す操作の処理フローを示す図である
【図15】従来の検索条件と検索結果の関係の例を示す図である
【図16】本発明の検索条件と検索結果の関係の例を示す図である
【図17】追加の条件で抽出されたデータの他の表示例を示す図である
【図18】追加の条件で抽出されたデータの他の表示例を示す図である
【符号の説明】
【0034】
1 データベース
2 サーバ
3 ユーザ端末
4 ネットワーク
8 ユーザ端末のメモリー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上のデータベースからデータを取得し絞り込むに際して、ユーザ端末において、条件に合致するデータをネットワーク上のデータベースから取得する手段、前記取得したデータをユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び追加の条件により前記ユーザ端末のメモリーに記憶したデータのなかから前記追加の条件に合致するデータを抽出表示する手段を備えたデータの絞り込みシステム。
【請求項2】
複数の追加の条件によりデータを検索する場合、追加条件により抽出表示されたデータの行番号をユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び前記追加の条件で記憶した行番号に基づいて行番号に該当するデータを表示する手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のデータの絞り込みシステム。
【請求項3】
データが、社員番号、氏名、所属、性別、生年月日、住所、連絡先、勤続年数等の人事に関する表形式で表示可能なものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータの絞り込みシステム。
【請求項4】
ネットワーク上のデータベースからデータを取得し絞り込むに際して、ユーザ端末において、条件に合致するデータをネットワーク上のデータベースから取得する手段、前記取得したデータをユーザ端末のメモリーに記憶する手段、追加の条件により前記ユーザ端末のメモリーに記憶したデータのなかから前記追加の条件に合致するデータを抽出表示する手段並びに複数の追加の条件によりデータを抽出表示するため、追加条件により抽出表示されたデータの行番号をユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び前記追加の条件で記憶した行番号に基づいて行番号に該当するデータを表示する手段として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
ネットワーク上のデータベースからデータを取得し絞り込むに際して、ユーザ端末において、条件に合致するデータをネットワーク上のデータベースから取得する手段、前記取得したデータをユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び追加の条件により前記ユーザ端末のメモリーに記憶したデータのなかから前記追加の条件に合致するデータを抽出表示する手段を備えたデータの絞り込みシステム。
【請求項2】
複数の追加の条件によりデータを検索する場合、追加条件により抽出表示されたデータの行番号をユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び前記追加の条件で記憶した行番号に基づいて行番号に該当するデータを表示する手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のデータの絞り込みシステム。
【請求項3】
データが、社員番号、氏名、所属、性別、生年月日、住所、連絡先、勤続年数等の人事に関する表形式で表示可能なものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータの絞り込みシステム。
【請求項4】
ネットワーク上のデータベースからデータを取得し絞り込むに際して、ユーザ端末において、条件に合致するデータをネットワーク上のデータベースから取得する手段、前記取得したデータをユーザ端末のメモリーに記憶する手段、追加の条件により前記ユーザ端末のメモリーに記憶したデータのなかから前記追加の条件に合致するデータを抽出表示する手段並びに複数の追加の条件によりデータを抽出表示するため、追加条件により抽出表示されたデータの行番号をユーザ端末のメモリーに記憶する手段及び前記追加の条件で記憶した行番号に基づいて行番号に該当するデータを表示する手段として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2006−18647(P2006−18647A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−196750(P2004−196750)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【出願人】(596166623)株式会社OSK (25)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【出願人】(596166623)株式会社OSK (25)
【Fターム(参考)】
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