説明

データベースにおけるオプショナル機能の対応レベルを発見するためのシステム

デバイスについて、開示される。デバイスは、デバイス対応機能のデータ構造を記憶する、記憶デバイスを含む。データ構造は、動的に、またはOpen Mobile Allianceデバイス管理プロトコルを使用するコマンドに基づいて、作成される。一実施形態において、データ構造は、ルートオブジェクトを含み、リストおよびツリー階層構造のうちの少なくとも1つにおいて構成される。一実施形態において、デバイス対応機能のデータ構造は、OMA DMツリーの対応機能管理オブジェクトとして格納される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
Open Mobile Alliance(OMA)デバイス管理(DM)規格は、仮想DMツリー内に格納される一連の格納データの論理集合である、管理オブジェクト(MO)と呼ばれる拡張機能に対応する。OMA DMに対応するデバイスは、典型的には、MOと、アプリケーション、関数、エージェント、あるいはそのサービスを構成するために、MOを利用し得る、デバイス上の他のソフトウェアまたはファームウェア構成要素との間の媒介として作用する、組み込まれたOMA DMクライアントを有する。デバイス上またはその他の場所にある、任意のそのような構成要素は、本明細書では、エージェントと称される。OMA DMクライアントおよびOMA DMサーバと相互作用するエンティティとして、MOを作成、修正、または削除し、デバイスに要求を行う、ユーザ、ネットワークオペレータ、ハンドセット製造業者、エンタープライズアドミニストレータ、エージェント、またはアプリケーションであり得る、管理権限者(MA)が挙げられる。
【0002】
デバイス上の各MOは、典型的には、特定のエージェントアプリケーションまたはデバイスの能力に関連する、データを含む。例えば、電子メールMOは、電子メールエージェントと関連付けられたデータを含み得る。複数の電子メールエージェントが、デバイス上にインストールされている場合、それぞれが、別個の電子メールMOを使用するか、または、すべてが、同一の電子メールMOを使用し得る。デバイス上のMOおよびエージェントはすべて、典型的には、単一のDMクライアントを経由して、相互作用する。デバイス管理(DM)ツリーは、論理階層様式において、MOを編成する。これらのMOはそれぞれ、単一整数値、インジケータ、フラグ、ユーアールアイ(URI)を含む、複数のノードを含み得る、または、例えば、写真および/または他の情報を含み得る。
【0003】
MOレジストリは、MO記述のために使用される値のリポジトリとして維持される。MOレジストリ内で使用される標識は、OMAワークグループによって定義されるMOへの値の割当、外部エンティティによって定義されるMOへの値の割当、および/または試験または私用のために使用される値を指し得る。MO記述のコピーは、各登録されたMOにリンクされ得る。
【0004】
本明細書で使用される場合、用語「デバイス」は、ある場合には、電気無線通信能力を有する、携帯電話、携帯情報端末、手持ち式またはラップトップコンピュータ、および類似のデバイス等の携帯デバイスを指す場合がある。他の場合には、用語「デバイス」は、固定回線電話、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワークノード等、類似能力を有するが運搬可能ではないデバイスを指す場合がある。また、用語「デバイス」は、通信セッションを終了可能な任意のハードウェアまたはソフトウェア構成要素を指し得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
最初に、本開示の1つ以上の実施形態の例証的実装を以下で提供するが、開示されたシステムおよび/または方法は、現在既知であるか、または既存であるかにかかわらず、任意の数の技法を使用して実装され得ることを理解されたい。本開示は、本明細書で例証および説明される例示的設計および実装を含む、以下で例証される例証的実装、図面、および技法に決して限定されるべきではないが、同等物の全範囲とともに、添付の請求項の範囲内で修正され得る。
【0006】
サービスプロバイダならびにその他にとって、デバイスの対応機能の知識を有することは、有用となり得る。Open Mobile Alliance(OMA)デバイス管理(DM)プロトコル環境では、DMツリーは、特定のサービスまたは機能と関連付けられたMOを含むように提供される。MOは、特定のサービスに関する詳細を含む。しかしながら、DMツリーは、全てのデバイス対応サービスおよび機能の集中化された場所を含まない。故に、デバイスのOMA DM対応機能に関する情報が所望される時、デバイス管理(DM)サーバは、複数のコマンドをデバイス上のDMクライアントに送信し、どのMOがDMツリー対応であるかを発見し、DMサーバは、DMツリーをローカルで再作成する。DMツリーが再作成されると、DMサーバは、手動でDMツリー全体を検索し、特定のサービスに対応しているかどうかを決定する。DMツリーを通しての手動検索は、困難かつ時間がかかる可能性があり、DMツリー全体を再作成することは、リソースを消費する。また、手動検索の際、DMツリーが編成される方法のため、DMサーバが、デバイス上の新しい機能の存在を見落とす可能性、または発見しない可能性がある。すなわち、DMサーバが、特定のサービスまたはオブジェクトを検索する場所を知らない場合、DMサーバは、新しい機能を見つけられない場合がある。
【0007】
故に、ある実施形態では、MO、例えば、デバイス対応機能管理オブジェクト(SupFeatMO)は、デバイス対応機能を含むように提供される。SupFeatMOは、いくつかの事例では、デバイス対応機能およびサービスのリストであり得る、データ構造であるか、またはそれを含む。他の事例では、SupFeatMOは、デバイスの対応機能に関連する種々のMOを含む、DMツリーのサブツリーまたはブランチを含む場合がある。他の事例では、SupFeatMOは、アレイ、ファイル、またはある他の種類のデータ構造である場合がある。サブツリー内のMOは、デバイスの対応機能に関連するDMツリー内に、他のMOのリンクまたは表示を含む場合がある。SupFeatMOは、DMツリーが修正されると、動的に更新され、デバイスの機能の簡便かつ容易にアクセス可能な知識を提供し得る。また、DMツリーのMOに変更が生じると、変更の日時が、SupFeatMO内の対応機能とともに記録され得る。このように、DMツリー内の対応機能の監査または追跡は、サーバまたは他のシステム内ではなく、SupFeatMO内で編成され得る。また、対応機能の中央場所またはデータ構造を提供することは、DMサーバが、デバイス上のOMA DM対応機能に対するクエリを要求する度に、DMツリー全体を検索する必要性を排除または削減する。
【0008】
別の実施形態では、デバイス上のエージェントは、SupFeatMOへの対応機能情報を編成または管理する。いくつかの事例では、エージェントは、DMツリーに関連するトランザクションを能動的に監視し、新しい機能が追加されるのに伴って、エージェントは、デバイスの新しい機能によって、SupFeatMOを更新する場合がある。エージェントが、DMツリーに対する変更に気付くと、SupFeatMOは、リアルタイムに、または別様に、エージェントによって、デバイスの対応機能の現状を反映するように更新され得る。他の事例では、エージェントは、周期的に走査し、DMツリーから対応機能情報を抽出し、機能をSupFeatMOにコンパイルする場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ここで、本開示のより完全な理解のために、添付の図面および発明を実施するための形態と関連して、以下の簡単な説明を参照する(類似参照数字は、類似部品を表す)。
【図1】図1は、本開示の実施形態による、デバイスの対応機能を提供するためのシステムの略図である。
【図2】図2は、本開示の実施形態による、対応機能管理オブジェクトの実施例の略図である。
【図3a】図3aは、本開示の実施形態による、対応サービスを維持する方法の工程図である。
【図3b】図3bは、本開示の実施形態による、対応サービスのデータ構造を維持する方法の工程図である。
【図4】図4は、本開示の種々の実施形態のうちのいくつかに対して、動作可能なデバイスを含む無線通信システムの略図である。
【図5】図5は、本開示の種々の実施形態のうちのいくつかに対して、動作可能なデバイスのブロック図である。
【図6】図6は、本開示の種々の実施形態のうちのいくつかに対して、動作可能なデバイス上に実装され得る、ソフトウェア環境の略図である。
【図7】図7は、本開示の種々の実施形態のうちのいくつかに適切な、例証的コンピュータシステムである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、1つ以上の管理権限者(MA)104、デバイス管理(DM)ツリー102、DMクライアント106、エージェント108、およびDMサーバ110を含む、デバイスの対応機能を提供するためのシステム100の実施形態のブロック図である。ある実施形態では、これらのエンティティのいくつかは、存在しなくてもよい、あるいは相互に、または図示されない他のエンティティとの種々の組み合わせで組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、DMクライアント106およびエージェント108は、単一の物理的エンティティに、または2つ以上の物理的エンティティにともに位置する場合がある。DMサーバ110が、対応機能情報のために、DMクライアント106にクエリを送信すると、対応機能情報は、DMクライアント106によって、DMツリー102からの情報とともに、DMサーバ110に提供され得る。
【0011】
DMツリー102は、ルートオブジェクト112に関して、階層様式または他の周知の様式において編成される、1つ以上の管理オブジェクト(MO)114から114を含む。MO114から114は、デバイス上のアプリケーションによって使用される情報を表す場合がある。例えば、MO114は、電子メールアプリケーションと関連付けられた電子メールMOである場合がある。MO114は、ウェブブラウザMO、ファームウェアMO、または他のデバイス関連MOを含み得る。いくつかの事例では、MO114から114はそれぞれ、識別子、およびOMA DMデバイス対応機能を含むMOに関する1つ以上のノードを有し得る。例えば、MO114は、POPバージョン3または4、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)、インターネットアサインドナンバーオーソリティ(IANA)、ならびに他の機能およびプロトコル等、MO対応機能を有する、電子メールであり得る。
【0012】
対応機能管理オブジェクト(SupFeatMO)116は、ルートオブジェクト112下、または、DMツリー102内のいずれかの場所に位置するか、あるいはDMツリー102から分離し得、デバイス上の1つ以上の対応機能に関連する情報を格納し得る。SupFeatMO116は、簡約されたアクセス可能フォーマットで、デバイスの対応機能情報を格納する場合がある。SupFeatMO116は、テキストファイルとして、対応機能情報をウェブブラウザに提供する、拡張マークアップ言語(XML)ファイルとして、ディレクトリパスのリストとして、グラフィック表示として、DMサーバ110によってアクセス可能な他の形式において、または当業者に想起される他の様式において、デバイスの対応機能をリスト化し得る。ある実施形態では、SupFeatMO116は、例えば、デバイスの対応機能にリンクを提供するURI/URLのリストを含む場合がある。ある実施形態では、SupFeatMO116は、デバイスの1つ以上の未対応機能を含む場合がある。以下は、SupFeatMO116内に含まれ得る、情報の実施例である。これは、例示にすぎず、類似結果を達成するために、他の構文も使用され得ることを理解されたい。
【0013】
【化1】

上述の実施例では、<feature>は、受信または送信簡易メール転送プロトコル(SMTP)アドレスを表す場合がある。<current state>および<previous state>は、DMツリー102のMO114から114のうちの1つの現状または以前の状態を表す場合がある。<modifying MA>および<date-time>は、機能を修正したMAおよび修正日時を表す。
【0014】
エージェント108は、OMA DMプロトコルトランザクションを監視するように構成される、アプリケーションを含む場合がある。DMクライアント106または他のシステムが、DMツリー102を更新する、あるいはそれと相互作用するのに伴って、エージェント108は、新しい機能または能力が追加されていないかどうかを監視、検出、あるいは別様に決定し得る。いくつかの事例では、エージェント108は、XML入力またはディレクトリパス等、SupFeatMO116内のエントリを全体的あるいは部分的に追加、修正、もしくは削除する場合がある。新しいサービスのインストール中に、またはDMツリー102の初期作成の際に、エージェント108は、DMツリー102上のトランザクションを監視し、MO114から114が、デバイスの対応および/または未対応機能に対して更新されるのに伴って、SupFeatMO116を記録あるいは更新し得る。
【0015】
DMツリー102の変更を観察するために、種々の技術が使用される場合がある。例えば、ある実施形態では、エージェント108は、DMクライアント106またはDMサーバ110等のエンティティによる、DMツリー102を伴うOMA DMプロトコルトランザクションを傍受する場合がある。MO114から114のうちの1つ以上またはDMツリー102の構造に関する、OMA DMプロトコルトランザクションが生じると、エージェント108は、デバイスの対応機能が、追加、削除、または修正された場合、SupFeatMO116を更新する。
【0016】
いくつかの実施形態では、エージェント108は、更新されたMOの検索において、DMツリー102を周期的にトラバースする場合がある。例えば、エージェント108は、毎日、または、例えば、DMサーバ110によって規定され得る他の時間において、DMツリー102をトラバースする場合がある。別の実施形態では、また、MA104、ユーザ、または他のアプリケーションが、DMツリー102を監視し、デバイスの対応機能に関連するMO114から114のうちの1つの構造における変化の場合、SupFeatMO116を修正するか、または別様に、エージェント108が、更新されたMO情報によって、更新するのを促進する場合がある。
【0017】
他の実施形態では、エージェント108は、DMツリー102のメモリサイズを監視する場合がある。メモリサイズに変更が生じると、エージェント108は、DMツリー102を走査し、変更がDMツリー102のどこに生じたかどうかを決定する。メモリサイズの変更の決定は、例えば、MO114から114のメモリブロックサイズの変更について、DMツリー102を監視する、Java(登録商標)ベースのリスナアプリケーションの使用を伴う場合がある。リスナアプリケーションが、メモリブロック変更を識別すると、ルートオブジェクト112またはその他の場所におけるトリガが、エージェント108を起動し、DMツリー102を走査して、MO114から114のうちの任意のものにおける変更を捜す場合がある。代替として、リスナアプリケーションは、メモリブロックの変更を識別し、DMツリー102内の変更場所を決定し、続いて、エージェント108に、変更されたDMツリー102の部分を通知する場合がある。他の実施形態では、システム、ファイル、またはDMツリー102等の構造内の変更を監視し、応答するための他の周知の技術が、使用され得る。
【0018】
また、エージェント108を使用して、DMツリー102からデバイス対応機能関連情報を選択的に抽出し得る。したがって、DMサーバ110がデバイスの対応機能情報を所望する度に、DMツリー102を提供および手動でトラバースするのではなく、エージェント108は、デバイス対応機能情報のリスト、要約、または他の詳細をDMサーバ110等の要求者に提供することを促進し得る。いくつかの実施形態では、エージェント108は、クエリを行い、特定のデバイス対応情報を提供し得る。さらに他の実施形態では、エージェント108は、単に、SupFeatMO116を維持または更新するのを促進し、DMサーバ110等の要求者は、所望に応じて、クエリまたは分析を行うように、SupFeatMO116が提供される。
【0019】
DMサーバ110は、OMA DMに関連する情報および要求を処理ならびに格納するための1つ以上の集中化システムを含む場合がある。また、DMサーバ110は、DMクライアント106に、メンテナンスおよびサービス対応を提供する。例えば、新しいサービス、アプリケーション、または機能が、デバイスにロードされると、DMサーバ110は、DMクライアント106対応管理オブジェクトを決定する必要があり得る。
【0020】
DMサーバ110からの対応機能情報の要求は、DMクライアント106またはDMエージェント108によって処理され得る。DMクライアント106は、DMツリー102を管理または評価可能な任意の構成要素である場合がある。ある実施形態では、DMクライアント106は、携帯デバイス上に常駐し、他の実施形態では、その他の場所に常駐する場合がある。いくつかの事例では、DMクライアント106は、DMサーバ110を経由して、SupFeatMO116を取得し、MA104に送信し得る。上述のように、DMクライアント106および/またはDMエージェント108、あるいはそれらの組み合わせはSupFeatMO116を直接提供するか、あるいはSupFeatMO116からの対応機能情報をDMサーバ110または他の要求エンティティによって使用可能なフォーマットにコンパイルする場合がある。
【0021】
図2は、SupFeatMO116の実施形態のブロック図である。本実施例では、1つ以上の対応機能202aから202が、SupFeatMOノード201下に存在する。ある実施形態では、対応機能202aから202は、現状204aから204および以前の状態206aから206を含む、管理オブジェクトを含む場合がある。現状204aから204は、対応機能202aから202のうちの1つを最近修正したMAを定義し得る、修正MA208aから208と、修正が生じた時に関する情報を提供する、日時210aから210とを含む。以前の状態206aから206は、対応機能202aから202を以前に修正されたMAを定義する、修正MA212aから212と、以前の修正が生じた時を示す、日時214aから214とを含む。
【0022】
対応機能202aから202は、デバイスの対応機能に関連する、DMツリー102のMOを表す、または含む場合がある。例えば、対応機能202aから202は、DMツリー102からの電子メールMO、ウェブブラウザMO、またはアドレスブックMOの対応機能MOを含む場合がある。対応機能202aから202はそれぞれ、例えば、POPバージョン3または4、IMAP、IANA、あるいは他のOMA DMプロトコルまたはデバイスセキュリティ対応機能等、電子メールMOもしくはウェブブラウザMOである、プロトコルを表す場合がある。
【0023】
図3aは、対応サービスを維持する方法300の工程図を例証する。ブロック302では、対応サービスのデータ構造を維持するための方法を提供する。ある実施形態では、対応サービスのデータ構造は、OMA DMツリー上の管理オブジェクト内に格納され得る。また、対応サービスのデータ構造は、対応サービスのそれぞれの修正に関連する、1つ以上の状態および日付情報を含む。
【0024】
図3bは、対応サービスのデータ構造を維持する方法301の工程図を例証する。ブロック304では、方法は、Open Mobile Alliance(OMA)デバイス管理(DM)管理オブジェクト(MO)のデバイス対応サービスのデータ構造を提供するステップを含む。ブロック306では、方法は、対応サービスに関連するOMA DMツリーの修正の検出に応答して、デバイス対応サービスのデータ構造を更新するステップを提供する。
【0025】
図4は、デバイス401の実施形態を含む、無線通信システムを例証する。デバイス401は、本開示の側面を実装するために動作可能であるが、本開示は、これらの実装に限定されるべきではない。携帯電話として例証されているが、デバイス401は、無線ハンドセット、ポケットベル、携帯情報端末(PDA)、携帯用コンピュータ、タブレットコンピュータ、またはラップトップコンピュータを含む、種々の形態を成し得る。多くの好適なデバイスは、これらの機能のうちのいくつかまたは全てを組み合わせる。本開示のいくつかの実施形態では、デバイス401は、携帯用、ラップトップ、またはタブレットコンピュータのような汎用コンピュータデバイスではなく、むしろ、携帯電話、無線ハンドセット、ポケットベル、PDA、または車両に設置された電気通信デバイス等の特殊アプリケーション通信デバイスである。別の実施形態では、デバイス401は、携帯用、ラップトップ、または他のコンピューティングデバイスであり得る。デバイス401は、ゲーム、在庫管理、ジョブ制御、遠隔測定データ収集、および/またはタスク管理機能等、特殊活動に対応し得る。
【0026】
デバイス401は、ディスプレイ402を含み得る。また、デバイス401は、ユーザによる入力のために、概して404と称される、タッチセンサ式表面、キーボード、または他の入力キーを含み得る。キーボードは、QWERTY、Dvorak、AZERTY、および逐次タイプ等、完全または縮小英数キーボード、または電話キーパッドと関連付けられたアルファベット文字を伴う従来の数字キーパッドであり得る。入力キーは、さらなる入力機能を提供するように内向きに押下され得る、トラックホイール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションまたは機能キーを含み得る。デバイス401は、ユーザが選択するためのオプション、ユーザが作動させるための制御、および/またはユーザが指図するためのカーソルあるいは他のインジケータを提示し得る。また、デバイス401は、音声ベースのコマンドを許可する場合がある。
【0027】
さらに、デバイス401は、ダイヤルする番号、またはデバイス401の動作を構成するための種々のパラメータ値を含む、ユーザからのデータ入力を許可し得る。さらに、デバイス401は、ユーザコマンドに応答して、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアアプリケーションを実行し得る。これらのアプリケーションは、ユーザ対話に応答して、種々のカスタマイズされた機能を果たすように、デバイス401を構成し得る。加えて、デバイス401は、例えば、無線基地局、無線アクセスポイント、またはピアデバイス401から、無線でプログラムおよび/または構成され得、外部入力機構/インターフェースを有していなくてもよい。
【0028】
デバイス401によって実行可能な種々のアプリケーションの中には、ディスプレイ402がウェブページを表示することを可能にするウェブブラウザがある。ウェブページは、無線ネットワークアクセスノード、携帯電話の基地局、ピアデバイス401、または任意の他の無線通信ネットワークあるいはシステム400との無線通信を経由して、取得され得る。ネットワーク400は、インターネット等の有線ネットワーク408に連結される。無線リンクおよび有線ネットワークを経由して、デバイス401は、サーバ410等の種々のサーバ上の情報へのアクセスを有する。サーバ410は、ディスプレイ402上に示され得る、内容を提供し得る。代替として、デバイス401は、中継型またはホップ型接続において、媒介として作用するピアデバイス401を通して、ネットワーク400にアクセスし得る。
【0029】
図5は、デバイス401のブロック図を示す。デバイス401の種々の既知の構成要素が描写されているが、ある実施形態では、列挙された構成要素および/または列挙されていない付加的な構成要素のサブ集合が、デバイス401に含まれ得る。デバイス401は、メモリ504と、デジタル信号プロセッサ(DSP)502を組み込み得る、中央処理装置(CPU)1310とを含む。示されるように、デバイス401はさらに、アンテナおよびフロントエンドユニット506と、無線周波数(RF)送受信機508と、アナログベースバンド処理ユニット510と、マイクロホン512と、イヤホンスピーカ514と、ヘッドセットポート516と、入力/出力インターフェース518と、可撤性メモリカード520と、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート522と、短距離無線通信サブシステム524と、アラート526と、キーパッド528と、タッチセンサ式表面を含み得る、液晶ディスプレイ(LCD)530と、LCDコントローラ532と、電荷結合素子(CCD)カメラ534と、カメラコントローラ536と、グローバルポジショニングシステム(GPS)モジュール538とを含み得る。ある実施形態では、デバイス401は、タッチセンサ式画面を提供しない、別の種類のディスプレイを含み得る。ある実施形態では、DSP502は、入力/出力インターフェース518を通過せずに、メモリ504と直接通信し得る。
【0030】
DSP502または何らかの他の形態のコントローラあるいは中央処理ユニットは、メモリ504に格納された、またはDSP502自体内に含まれるメモリに格納された、組み込みソフトウェアまたはファームウェアに従って、デバイス401の種々の構成要素を制御するように動作する。組み込みソフトウェアまたはファームウェアに加えて、DSP502は、メモリ504に格納された、または、可撤性メモリカード520のような携帯用データ記憶媒体等の情報担体媒体を介して、あるいは有線または無線ネットワーク通信を介して利用可能となった、他のアプリケーションを実行し得る。アプリケーションソフトウェアは、所望の機能性を提供するようにDSP502を構成する、コンパイルされた一式の機械可読命令を備えてもよく、または、アプリケーションソフトウェアは、DSP502を間接的に構成するようにインタープリタまたはコンパイラによって処理される、高次ソフトウェア命令であり得る。
【0031】
アンテナおよびフロントエンドユニット506は、無線信号と電気信号との間で変換するように提供され得、デバイス401が、セルラーネットワークまたは何らかの他の利用可能な無線通信ネットワークから、あるいはピアデバイス401から、情報を送受信することを可能にする。ある実施形態では、アンテナおよびフロントエンドユニット506は、ビーム形成および/または多重入出力(MIMO)動作に対応するように、複数のアンテナを含み得る。当業者に公知であるように、MIMO動作は、困難なチャネル条件を克服し、および/またはチャネルスループットを増加させるために使用することができる、空間的多様性を提供し得る。アンテナおよびフロントエンドユニット506は、アンテナ同調および/またはインピーダンス整合構成要素、RF電力増幅器、および/または低雑音増幅器を含み得る。
【0032】
RF送受信機508は、周波数偏移を提供し、受信したRF信号をベースバンドに変換し、ベースバンド伝送信号をRFに変換する。いくつかの説明では、無線送受信機またはRF送受信機は、変調/復調、符号化/復号、インターリービング/デインターリービング、拡散/逆拡散、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、周期的接頭辞添付/除去、および他の信号処理機能等、他の信号処理機能性を含むと理解され得る。簡単にする目的で、ここでの説明は、RFおよび/または無線段階から、この信号処理の説明を分離し、その信号処理を、アナログベースバンド処理ユニット510および/またはDSP502あるいは他の中央処理ユニットに概念的に割り当てる。いくつかの実施形態では、RF送受信機508、アンテナおよびフロントエンド506の一部、およびアナログベースバンド処理ユニット510は、1つ以上の処理ユニットおよび/または特定用途向け集積回路(ASIC)に組み入れられ得る。
【0033】
アナログベースバンド処理ユニット510は、入力および出力の種々のアナログ処理、例えば、マイクロホン512およびヘッドセット516からの入力、ならびにイヤホン514およびヘッドセット516への出力のアナログ処理を提供し得る。本目的のために、アナログベースバンド処理ユニット510は、デバイス401を携帯電話として使用可能にする、内蔵マイクロホン512およびイヤホンスピーカ514に接続するためのポートを有し得る。さらに、アナログベースバンド処理ユニット410は、ヘッドセットまたは他のハンズフリーマイクロホンおよびスピーカ構成に接続するためのポートを含み得る。アナログベースバンド処理ユニット510は、1つの信号方向にデジタル/アナログ変換を、反対の信号方向にアナログ/デジタル変換を提供し得る。いくつかの実施形態では、アナログベースバンド処理ユニット510の機能性の少なくとも一部が、デジタル処理構成要素によって、例えば、DSP502によって、または他の中央処理ユニットによって提供され得る。
【0034】
DSP502は、変調/復調、符号化/復号、インターリービング/デインターリービング、拡散/逆拡散、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、周期的接頭辞添付/除去、および無線通信と関連する他の信号処理機能を行ってもよい。ある実施形態では、例えば、符号分割多重アクセス(CDMA)技術アプリケーションで、伝送器機能のために、DSP502は、変調、符号化、インターリービング、および拡散を行ってもよく、受信機機能のために、DSP502は、逆拡散、デインターリービング、復号、および復調を行ってもよい。別の実施形態では、例えば、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)技術アプリケーションで、伝送器機能のために、DSP502は、変調、符号化、インターリービング、逆高速フーリエ変換、および周期的接頭辞添付を行ってもよく、受信機機能のために、DSP502は、周期的接頭辞除去、高速フーリエ変換、デインターリービング、復号、および復調を行ってもよい。他の無線技術アプリケーションでは、さらに他の信号処理機能、および信号処理機能の組み合わせが、DSP502によって行われ得る。
【0035】
DSP502は、アナログベースバンド処理ユニット510を経由して、無線ネットワークと通信し得る。いくつかの実施形態では、通信は、インターネット接続を提供し、ユーザがインターネット上のコンテンツへのアクセスを獲得し、電子メールまたはテキストメッセージを送受信することを可能にし得る。入力/出力インターフェース518は、DSP502ならびに種々のメモリおよびインターフェースを相互接続する。メモリ504および可撤性メモリカード520は、DSP502の動作を構成するためのソフトウェアならびにデータを提供し得る。とりわけ、インターフェースは、USBインターフェース522および短距離無線通信サブシステム524であり得る。USBインターフェース522を使用して、デバイス401を充電し得、また、デバイス401を周辺デバイスとして機能させ、パーソナルコンピュータまたは他のコンピュータシステムと情報を交換可能にし得る。短距離無線通信サブシステム524は、赤外線ポート、Bluetoothインターフェース、IEEE802.11準拠無線インターフェース、あるいはデバイス401が他の近くの携帯デバイスおよび/または無線基地局と無線通信することを可能にし得る、任意の他の短距離無線通信サブシステムを含み得る。また、長距離無線通信サブシステム550が存在し得、IEEE802.16と準拠し得る。
【0036】
さらに、入力/出力インターフェース518は、トリガされると、例えば、ベルを鳴らす、メロディを再生する、または振動することによって、デバイス401にユーザへ通知を提供させる、アラート526にDSP502を接続し得る。アラート526は、無音で振動することによって、または特定の架電者に対して特定の事前に割り当てられたメロディを再生することによって、着信電話、新しいテキストメッセージ、および予約のリマインダ等の種々の事象のうちのいずれかをユーザに警告するための機構としての機能を果たし得る。
【0037】
キーパッド528は、インターフェース518を経由して、DSP502に連結し、ユーザが、選択を行う、情報を入力する、または別様に、デバイス401に入力を提供するための1つの機構を提供する。キーパッド528は、QWERTY、Dvorak、AZERTY、および逐次タイプ等、完全または縮小英数キーボード、または電話キーパッドと関連付けられたアルファベット文字を伴う従来の数字キーパッドであり得る。入力キーは、さらなる入力機能を提供するように内向きに押下され得る、トラックホイール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションまたは機能キーを含み得る。別の入力機構は、タッチスクリーン能力を含み、また、ユーザにテキストおよび/またはグラフィックを表示し得る、LCD530であり得る。LCDコントローラ532は、DSP502をLCD530に連結する。
【0038】
CCDカメラ534は、装備された場合、デバイス401がデジタル写真を撮ることを可能にする。DSP502は、カメラコントローラ536を介してCCDカメラ534と通信する。別の実施形態では、電荷結合素子カメラ以外の技術に従って動作するカメラが採用され得る。GPSセンサ538は、グローバルポジショニングシステム信号を復号するようにDSP502に連結され、それによって、デバイス401がその位置を決定することを可能にする。また、種々の他の周辺機器も、付加的な機能、例えば、ラジオおよびテレビ受信を提供するように含まれ得る。
【0039】
図6は、DSP502によって実装され得る、ソフトウェア環境602を例証する。代替として、ソフトウェア環境602は、デバイス401上の中央処理装置(CPU)1310によって、または組み合わされたDSP機能を伴う論理CPUによって、ホストされた実行環境で実行可能である。DSP502は、そこからソフトウェアの他の部分が動作するプラットフォームを提供する、オペレーティングシステムドライバ604を実行する。オペレーティングシステムドライバ604は、アプリケーションソフトウェアにアクセス可能である標準化インターフェースを伴うノードハードウェアに対するドライバを提供する。オペレーティングシステムドライバ604は、デバイス401上で起動するアプリケーション間の制御を転送し、アプリケーションを監視し、アプリケーションをプリエンプトし、制御、監視、および時として、実行スレッドを含む、論理処理のプリエンプトまたは終了等、下層オペレーティングシステムプラットフォームの他の機能を果たす、アプリケーション管理サービス(「AMS」)606を含む。
【0040】
また、図6に示されるのは、ウェブブラウザアプリケーション608、メディアプレーヤアプリケーション610、およびJava(登録商標)アプレット612である。ウェブブラウザアプリケーション608は、ウェブブラウザとして作動するようにデバイス608を構成し、ユーザは情報を書式に入力し、ウェブページを検索し閲覧するように、リンクを選択できる。メディアプレーヤアプリケーション610は、音声または視聴覚媒体を検索し再生するように、デバイス401を構成する。Java(登録商標)アプレット612は、ゲーム、ユーティリティ、および他の機能性を提供するように、UE401を構成する。また、AMS606は、アプレット612が実行可能なJava(登録商標)仮想マシンをホストし得る。また、Cプログラミング言語で書かれた実行可能プログラムおよびアプリケーションに対応するCランタイム環境等、他の実行環境もホストされ得る。構成要素614は、転送プロトコル性能に関連する機能性を提供する場合がある。
【0041】
上述のデバイス401および他の構成要素は、上述の作用に関連する命令を実行可能な処理構成要素を含む場合がある。図7は、本願に開示する1つ以上の実施形態を実装するのに適切な、処理構成要素1310を含むシステム1300の実施例を例証する。プロセッサ1310(中央処理装置またはCPUと称される場合がある)に加えて、システム1300は、ネットワーク接続性デバイス1320、ランダムアクセスメモリ(RAM)1330、読取専用メモリ(ROM)1340、2次記憶装置1350、および入力/出力(I/O)デバイス1360を含む場合がある。これらの構成要素は、バス1370を経由して、相互に通信する場合がある。ある場合には、これらの構成要素のいくつかは、存在しなくてもよく、あるいは相互または示されない他の構成要素との種々の組み合わせにおいて、組み合わせられ得る。これらの構成要素は、単一の物理的エンティティに、または2つ以上の物理的エンティティに位置する場合がある。プロセッサ1310によって行われ得るものとして本明細書で説明される、任意の作用は、プロセッサ1310によって単独で、または上述のDSP502等、図面に示されている、あるいは示されていない1つ以上の構成要素と併せて、プロセッサ1310によって行われる場合がある。DSP502は、別個の構成要素として示されるが、DSP502は、プロセッサ1310内に組み込まれる場合がある。
【0042】
プロセッサ1310は、ネットワーク接続デバイス1320、RAM1330、ROM1340、または2次記憶装置1350(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、または光ディスク等、種々のディスクベースのシステムを含む場合がある)からアクセスし得る、命令、コード、コンピュータプログラム、あるいはスクリプトを実行する。1つだけのプロセッサ1310が示されているが、複数のプロセッサが存在し得る。したがって、命令は、プロセッサによって実行されるものとして論議され得るが、命令は、同時に、連続的に、または別様に、1つまたは複数のプロセッサによって実行され得る。プロセッサ1310は、1つ以上のCPUチップとして実装され得る。
【0043】
ネットワーク接続デバイス1320は、モデム、モデムバンク、イーサネット(登録商標)デバイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースデバイス、シリアルインターフェース、トークンリングデバイス、光ファイバ分散データインターフェース(FDDI)デバイス、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)デバイス、符号分割多重アクセス(CDMA)デバイス、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)無線送受信機デバイス等の無線送受信機デバイス、マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX)デバイス、および/またはネットワークに接続するための他の周知のデバイスの形態を成し得る。これらのネットワーク接続デバイス1320は、プロセッサ1310が情報を受信する場合がある、またはプロセッサ1310が情報を出力する場合がある、インターネットまたは1つ以上の電気通信ネットワーク、あるいは他のネットワークと、プロセッサ1310が通信することを可能にし得る。
【0044】
また、ネットワーク接続デバイス1320は、無線周波数信号またはマイクロ波周波数信号等、電磁波の形態でデータを無線で伝送および/または受信することができる、1つ以上の送受信機構成要素1325を含む場合がある。代替として、データは、導電体の中またはその表面上、同軸ケーブルの中、導波管の中、光ファイバ等の光媒体の中、または他の媒体の中で伝播し得る。送受信機構成要素1325は、別個の受信および伝送ユニット、または単一の送受信機を含む場合がある。送受信機構成要素1325によって送受信される情報は、プロセッサ1310によって処理されたデータまたはプロセッサ1310によって実行される命令を含み得る。そのような情報は、例えば、コンピュータデータベースバンド信号または搬送波として具現化される信号の形態において、ネットワークから受信され、そこに出力され得る。データは、データを処理または生成するか、あるいはデータを伝送または受信するために望ましくあり得る異なる順序に従って、順序付けられ得る。ベースバンド信号、搬送波に組み込まれた信号、または現在使用されている、あるいは今後開発される他の種類の信号が、伝送媒体と呼ばれてもよく、当業者に周知のいくつかの方法に従って生成され得る。
【0045】
RAM1330は、揮発性データを格納し、恐らく、プロセッサ1310によって実行される命令を格納するためにも使用される場合がある。ROM1340は、典型的には、2次記憶装置1350のメモリ容量と類似メモリ容量を有する、不揮発性メモリデバイスである。ROM1340は、命令と、恐らく、命令の実行の際に読み取られるデータを格納するために使用される場合がある。RAM1330およびROM1340の両方へのアクセスは、典型的には、2次記憶装置1350へのアクセスよりも速い。2次記憶装置1350は、典型的には、1つ以上のディスクドライブまたはテープドライブから成り、RAM1330が全作業データを保持するほど十分に大きくない場合に、データの不揮発性記憶のために、またはオーバーフローデータ記憶デバイスとして使用される場合がある。2次記憶装置1350は、RAM1330にロードされるプログラムが実行のために選択されると、そのようなプログラムを記憶するために使用され得る。
【0046】
I/Oデバイス1360は、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、スイッチ、ダイヤル、マウス、トラックボール、音声認識装置、カード読取装置、紙テープ読取装置、プリンタ、ビデオモニタ、または他の周知の入力デバイスを含み得る。また、送受信機1325は、ネットワーク接続デバイス1320の構成要素の代わりに、またはそれに加えて、I/Oデバイス1360の構成要素として見なされる場合がある。I/Oデバイス1360の一部または全部は、ディスプレイ402および入力404等、デバイス401の上述の図面に描写される種々の構成要素と実質的に類似し得る。
【0047】
ある実施形態では、デバイスが開示される。デバイスは、デバイス対応機能のデータ構造を格納する、記憶デバイスを含む。データ構造は、動的に、またはOpen Mobile Allianceデバイス管理プロトコルを使用するコマンドに基づいて、作成される。
【0048】
代替実施形態では、対応サービスを維持する方法が提供される。方法は、対応サービスのデータ構造を含む管理オブジェクトを有する、Open Mobile Alliance(OMA)デバイス管理(DM)ツリーを提供するステップを含む。さらに、方法は、OMA DMツリーの修正が検出される場合、対応サービスのデータ構造を更新するステップを含む。
【0049】
OMA DM 1.2.1は、あらゆる目的のために、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0050】
いくつかの実施形態を本開示で提供したが、開示されたシステムおよび方法は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、多くの他の具体的形態で具現化され得ることを理解されたい。本実施例は、制限的ではなく例証的と見なされるものであり、本明細書で与えられる詳細に制限されることを意図するものではない。例えば、種々の要素または構成要素が組み合わされるか、または別のシステムに統合され得、または、ある機能が省略されるか、あるいは実装されなくてもよい。
【0051】
また、個別または別個のものとして種々の実施形態で説明および例証される、技術、システム、サブシステム、および方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、または方法と組み合わされるか、あるいは統合され得る。相互に連結される、または直接連結される、あるいは通信するものとして示される、または論議される他の項目は、電気的であろうと、機械的であろうと、または別の方法であろうと、何らかのインターフェース、デバイス、または中間構成要素を通して、間接的に連結されるか、または通信し得る。変更、置換、および改変の他の実施例が、当業者によって究明可能であり、本明細書で開示される精神および範囲から逸脱することなく行うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイス対応機能のデータ構造を含む記憶装置を含み、該データ構造は、Open Mobile Alliance(OMA)デバイス管理(DM)プロトコルを使用するコマンドに基づいて作成される、デバイス。
【請求項2】
前記データ構造は、ルートオブジェクトを含み、リストおよびツリー階層構造のうちの少なくとも1つにおいて構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記デバイス対応機能のデータ構造は、OMA DMツリーの対応機能管理オブジェクトとして格納される、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記対応機能管理オブジェクトは、前記デバイスの複数の対応機能に関連する1つ以上の対応機能オブジェクトを伴う構造を含む、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
対応機能管理オブジェクトにおいてリスト化される対応機能は、特定の時間インスタンスにおける前記デバイス対応機能に関連するDMツリー管理オブジェクトの内容の正確な表示である、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記デバイス対応機能管理オブジェクトは、デバイス管理ツリー、リンクリスト、アレイ、およびファイルのうちの1つ内に位置し、該デバイス対応機能管理オブジェクトは、複数の管理オブジェクトを含む、請求項4に記載のデバイス。
【請求項7】
前記デバイス対応機能管理オブジェクトの複数の対応機能のそれぞれは、
該デバイス対応機能管理オブジェクトを修正した管理権限者と、該管理権限者が該デバイス対応機能管理オブジェクトを修正した日時とに関連付けられた現状の管理オブジェクト、および、
該デバイス対応機能管理オブジェクトを修正した同一または異なる管理権限者と、該管理権限者が該デバイス対応機能管理オブジェクトを修正した以前の日時とに関連付けられた以前の管理オブジェクト
のうちの1つに関連付けられる、請求項4に記載のデバイス。
【請求項8】
前記デバイスの対応機能のデータ構造のエントリは、拡張マークアップ言語(XML)エントリ、ユーアールエル(URL)エントリ、ディレクトリパスエントリ、およびグラフィック表示エントリのうちの1つを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
プロセッサによって実行されると、複数の管理オブジェクトを含むOpen Mobile Alliance(OMA)デバイス管理(DM)デバイス管理ツリーに対する変更を監視するエージェントをさらに含み、該エージェントは、特定の時間インスタンスにおける該デバイス管理ツリーの状態に基づいて、前記デバイスの対応機能に関するデバイス対応機能管理オブジェクトを更新するように動作する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記エージェントは、前記デバイス管理ツリーに関するデバイス管理トランザクションを監視し、該トランザクションが、前記デバイスの対応機能に関連する該デバイス管理ツリーに対する変更を伴う場合に、前記デバイス対応機能管理オブジェクトを更新する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記エージェントは、前記デバイス管理ツリー全体を走査し、前記デバイスの対応機能の場所を突き止める、請求項9に記載のデバイス。
【請求項12】
前記エージェントは、前記デバイスツリーのメモリサイズの変更を監視し、変更が生じた場合に、該エージェントは、該デバイス管理ツリーを走査し、前記デバイス対応機能管理オブジェクトを更新する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項13】
前記デバイス管理ツリーを監視し、データのブロックが変更された場合に、該デバイス管理ツリーの変更を前記エージェントに通知するように構成されるリスナをさらに含む、請求項9に記載のデバイス。
【請求項14】
前記エージェントは、前記デバイス対応機能管理オブジェクトの対応機能のそれぞれに対して、
該デバイス対応機能管理オブジェクトを修正した管理権限者と、該管理権限者が該デバイス対応機能管理オブジェクトを修正した日時とに関連付けられた現状の管理オブジェクト、および、
該デバイス対応機能管理オブジェクトを修正した同一または異なる管理権限者と、該管理権限者が該デバイス対応機能管理オブジェクトを修正した以前の日時とに関連付けられた以前の管理オブジェクト
のうちの1つを決定する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項15】
前記エージェントは、前記デバイス対応機能管理オブジェクトを作成するようにさらに動作する、請求項9に記載のデバイス。
【請求項16】
対応サービスを維持する方法であって、
対応サービスのデータ構造を含む管理オブジェクトを有するOpen Mobile Alliance(OMA)デバイス管理(DM)ツリーを提供することと、
該OMA DMツリーの修正が検出された場合に、該対応サービスのデータ構造を更新することと
を含む、方法。
【請求項17】
前記対応サービスのそれぞれの修正に関連する1つ以上の状態および日付情報を維持することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
Open Mobile Alliance(OMA)デバイス管理(DM)管理オブジェクト(MO)においてデバイス対応サービスのデータ構造を提供することと、
対応サービスに関連するOMA DMツリーの修正の検出に応答して、前記デバイス対応サービスのデータ構造を更新することと
をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記対応サービスは、デバイス対応サービスおよびデバイス機能を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記OMA DMツリーを周期的に走査し、変更を検出すること、
該OMA DMツリーに対する変更の通知を受信すること、および、
該OMA DMツリーに対する更新を監視すること
のうちの1つ以上に応答して、前記対応サービスのデータ構造を更新することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
デバイス対応機能のデータ構造を含む記憶装置を含み、該データ構造は、デバイス対応サービスの変更に応答して、Open Mobile Alliance(OMA)デバイス管理(DM)プロトコルを使用して、動的に作成される、デバイス。
【請求項22】
前記データ構造は、ルートオブジェクトを含み、リストおよびツリー階層構造のうちの少なくとも1つにおいて構成される、請求項21に記載のデバイス。
【請求項23】
前記デバイス対応機能のデータ構造は、OMA DMツリーの対応機能管理オブジェクトとして格納される、請求項22に記載のデバイス。
【請求項24】
前記対応機能管理オブジェクトは、前記デバイスの複数の対応機能に関連する1つ以上の対応機能オブジェクトを伴う構造を含む、請求項23に記載のデバイス。
【請求項25】
前記対応機能管理オブジェクトにおいてリスト化される前記対応機能は、特定の時間インスタンスにおける前記デバイス対応機能に関連するDMツリー管理オブジェクトの内容の正確な表示である、請求項24に記載のデバイス。
【請求項26】
前記デバイス対応機能管理オブジェクトは、デバイス管理ツリー、リンクリスト、アレイ、およびファイルのうちの1つ内に位置し、該デバイス対応機能管理オブジェクトは、複数の管理オブジェクトを含む、請求項24に記載のデバイス。
【請求項27】
請求項16から20のいずれかに記載の方法を実行するための命令を記憶しているコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−515373(P2012−515373A)
【公表日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544758(P2011−544758)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際出願番号】PCT/CA2010/000045
【国際公開番号】WO2010/081224
【国際公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.GSM
【出願人】(500043574)リサーチ イン モーション リミテッド (531)
【氏名又は名称原語表記】Research In Motion Limited
【住所又は居所原語表記】295 Phillip Street, Waterloo, Ontario N2L 3W8 Canada
【Fターム(参考)】