説明

データベース検索方法及びその装置

【課題】 本発明は、データベースの付与キーワードを自動的に追加することができ、付与キーワードの精度を向上することができるデータベース検索方法及びその装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 ユーザが入力したキーワードを組み合わせた全ての組み合わせパターンで前記本体データベースを検索し、各組み合わせパターンによる検索結果のマルチメディアデータを前記組み合わせパターンとともに表示し、ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用されていないキーワードを、前記ユーザが選択したマルチメディアデータの候補キーワードとして、各キーワードとその利用情報が格納される利用頻度データベースに登録し前記候補キーワードの候補回数をカウントアップし、利用頻度データベースの候補キーワードの候補回数が所定の付与上限値以上となったとき前記候補キーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードに追加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データベース検索方法及びその装置に関し、ユーザが入力したキーワードを用いてマルチメディアデータを蓄積したデータベースを検索するデータベース検索方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々なデータをデータベース化しネットワークを介して公開しているシステムが増えてきている。様々なデータとは、テキストデータ、画像データ、音楽データ等のマルチメディアデータを指す。具体的には、テキストデータは、一般的な文献等テキストで構成されているデータである。画像データは、絵画、写真、壁紙等のデータである。音楽データは、楽曲や携帯電話の着メロや着歌等のデータである。通常、上記データが組み合わされてネットワーク上で公開されている。
【0003】
検索する立場のユーザは、通常、Webブラウザから検索キーワードを入力して、検索し、求めているデータを探し出す。その場合、検索される側のデータベースには、データとリンクしたキーワードを予め付与しておく必要がある。テキストデータの場合は、データとリンクしたキーワードは、既に、そのテキストデータ本体で保有しているが、画像データや音楽データの場合、キーワードは保持していないため、予めそのデータを示すキーワードを付与しておく必要がある。
【0004】
このような検索システムにおいては、従来、関連するキーワードをユーザによりフィードバックしてもらい、関連付けされたキーワードを用いて、より改善されたイメージ検索を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
なお、特許文献2には、コミュニティ生成の候補となるキーワードの利用頻度を収集し、利用頻度が閾値を超える場合はコミュニティを生成し、コミュニティサーバーに報告することによって、コミュニティサーバーへの通信負荷の集中を防止することが記載されている。
【0006】
また、特許文献3には、過去に入力した画像データに対し、以前の検索履歴を活用して高頻度入力キーワード、重要キーワードを追加登録または修正できるようにした画像データベース作成方法が記載されている。
【0007】
また、特許文献4には、マルチメディア情報をデータ蓄積対象情報として利用者に提示し、データ蓄積対象情報の特徴を表わす文字列を入力させ、利用者が入力した文字列をデータ蓄積対象情報と対応づけてデータベースに記録することが記載されている。
【特許文献1】特開2002−19711号公報
【特許文献2】特開2003−223427号公報
【特許文献3】特開平2−253373号公報
【特許文献4】特開2002−157259号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に記載の技術は、ユーザから関連するキーワードをフィードバックしてもらい関連性を高める方法はユーザ依存であり、ユーザの善意でキーワードの重み付けされており、悪意のあるユーザでは、健全なデータベースを構築していくことが望めない。
【0009】
一般的にも、予め付与するキーワードは、そのデータベースを構築した人あるいは、運用管理する保守者が付与することとなるが、その人物が想定できないキーワードで検索される場合、当該データが検索されることは困難であるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、データベースの付与キーワードを自動的に追加することができ、付与キーワードの精度を向上することができるデータベース検索方法及びその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の発明は、ユーザが入力したキーワードを用いて、マルチメディアデータが付与キーワードとともに格納された本体データベースを検索するデータベース検索方法において、
前記ユーザが入力したキーワードを組み合わせた全ての組み合わせパターンで前記本体データベースを検索し、
各組み合わせパターンによる検索結果のマルチメディアデータを前記組み合わせパターンとともに表示し、
前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用されていないキーワードを、前記ユーザが選択したマルチメディアデータの候補キーワードとして、各キーワードとその利用情報が格納される利用頻度データベースに登録し前記候補キーワードの候補回数をカウントアップし、
前記利用頻度データベースの候補キーワードの候補回数が所定の付与上限値以上となったとき前記候補キーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードに追加することにより、データベースの付与キーワードを自動的に追加することができ、付与キーワードの精度が向上する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、ユーザが入力したキーワードを用いて、マルチメディアデータが付与キーワードとともに格納された本体データベースを検索するデータベース検索装置において、
前記ユーザが入力したキーワードを組み合わせた全ての組み合わせパターンで前記本体データベースを検索する検索手段と、
各組み合わせパターンによる検索結果のマルチメディアデータを前記組み合わせパターンとともに表示する検索結果表示手段と、
前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用されていないキーワードを、前記ユーザが選択したマルチメディアデータの候補キーワードとして、各キーワードとその利用情報が格納される利用頻度データベースに登録し前記候補キーワードの候補回数をカウントアップする候補キーワード管理手段と、
前記利用頻度データベースの候補キーワードの候補回数が所定の付与上限値以上となったとき前記候補キーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードに追加するキーワード追加手段を有することにより、データベースの付与キーワードを自動的に追加することができ、付与キーワードの精度が向上する。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2記載のデータベース検索装置において、
前記キーワード追加手段は、前記利用頻度データベースにおける候補キーワード及び同義語データベースに同義語として登録されているキーワードの候補回数の総和が前記所定の付与上限値以上となったとき、前記候補キーワード及び同義語のキーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードに追加することにより、付与キーワードの精度が更に向上する。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3記載のデータベース検索装置において、
前記候補キーワード管理手段は、前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用されていないキーワードが前記候補キーワードとして利用頻度データベースに登録されており、前記ユーザのアカウントが過去のアカウントを格納するアカウントデータベースに既に登録されているとき、前記候補回数のカウントアップを禁止することにより、同一ユーザによる同一データを検索する操作が多数回行われても候補回数のカウントアップが禁止されて付与キーワードの追加を抑制することが可能となり、対象データとは関係のない付与キーワードが付与されることを防止でき、自動的に付与するキーワードの精度を更に高めることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項2または4記載のデータベース検索装置において、
前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用された使用キーワードについて前記利用頻度データベースに登録されている前記使用キーワードの使用回数をカウントアップする使用キーワード管理手段と、
前記利用頻度データベースの使用キーワードの使用回数が所定の使用キーワード削除期間0であるとき前記使用キーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードから削除する付与キーワード削除手段を有することにより、間違った付与キーワードや時間と共に風化した付与キーワードを自動的に削除でき、付与キーワードの精度を更に高めることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、データベースの付与キーワードを自動的に追加することができ、付与キーワードの精度を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明のデータベース検索方法を適用した検索システムの一実施形態の機能ブロック図を示す。本実施形態では画像情報の検索を例に取って説明する。
【0019】
同図中、クライアント装置102はネットワーク104を介してサーバ装置106と接続される。なお、ユーザ100はクライアント装置102を操作し、保守者108はサーバ装置106の保守管理を行う。
【0020】
サーバ装置106内の検索部110は、ユーザ100から入力された検索キーワードの組み合わせパターンを作成し、その検索キーワードの各パターンで本体データベース128の検索を行って検索結果の画像情報をユーザ100へ提示する。提示する画像情報に検索キーワードの組み合わせパターンを併せて提示することにより、選択画面生成部112にその検索キーワードの組み合わせパターンを渡すことが可能となる。
【0021】
選択画面生成部112は、検索結果の画像情報の中からユーザ100が選んだ画像情報を受け、ユーザ100が選んだ画像情報の詳細画像情報をユーザ100に提示する。また、ユーザ100が選んだ選択情報を受ける時に、検索に使用された検索キーワードの組み合わせパターンも取得しキーワードチェック部114へ渡す。
【0022】
キーワードチェック部114は、ユーザ100が選択した画像情報と、検索に使用された検索キーワードの組み合わせパターンを取得する。取得した検索キーワードには、実際に検索に使用されたキーワードと、検索には使用されていないキーワードが含まれている。この検索に使用されていないキーワードは、ユーザ100が選択した画像情報に追加付与できる可能性を秘めた候補となるキーワードと判断できる。
【0023】
この候補となるキーワード(以降「候補キーワード」と呼ぶ)を利用頻度データベース130に保管しておく。保管する際には、その利用回数を増加する。また、候補キーワードと同義のキーワードを予め登録されている同義語データベース132を利用することにより、同義語情報も利用頻度データベース130に保管する。また、アカウントデータベース134を利用して、同一アカウントによる同一データに対する検索操作(同一検索条件を使用)した場合は、利用回数の増加は行わない。
【0024】
キーワード自動付与部116は定期的に処理を行う。利用頻度データベース130に保管されている候補キーワードと、その同義語が既に利用頻度データベース130に登録済みであれば、その同義語の利用回数も含めた利用回数が一定回数以上であれば、その候補キーワード並びにその同義語(同義語データベース132に登録されてある同義語)を、検索対象のデータベースである本体データベース128に付与されているキーワード群に追加付与する。
【0025】
キーワード自動削除部118は、本体データベース128に付与されているキーワードが、一定期間内に使用回数が一度も無い場合は、その本体データベース128に付与されているキーワード群から削除する。しかし、そのキーワードの同義語が一定期間内に少なくとも1回以上使用されていれば、そのキーワードを削除しない。
【0026】
利用頻度データベース130には随時、候補キーワードが追加されていくが、候補キーワード自動削除部120は、一定期間内に使用回数が一度も無い場合は、その利用頻度データベース130に保管されている候補キーワードを削除する。しかし、そのキーワードの同義語が一定期間内に少なくとも1回以上使用されていれば、そのキーワードを削除しない。
【0027】
キーワード自動付与上限値データ編集部122は、保守者108の操作により、キーワード自動付与部116が自動付与処理を行う際に、候補キーワードの利用回数の上限値を判断するキーワード自動付与上限値データ136を編集する。
【0028】
キーワード自動削除期間データ編集部124は、保守者108の操作により、キーワード自動削除部118が自動削除処理を行う際に、付与キーワードが、一度も利用されていないと判断するキーワード自動削除期間データ138を編集する。
【0029】
候補キーワード自動削除期間データ編集部126は、保守者108の操作により、候補キーワード自動削除部120が自動削除処理を行う際に、候補キーワードが一度も利用されていないと判断する候補キーワード自動削除期間データ140を編集する。
【0030】
図2は、本体データベース128の構成図を示す。同図中、データ識別番号フィールド128−1をエントリとし、データタイトルフィールド128−2と、データフィールド128−3と、付与キーワードフィールド128−4が設けられている。
【0031】
図3は、利用頻度データベース130の構成図を示す。同図中、データ識別番号フィールド130−1をエントリとし、キーワードフィールド130−2と、利用回数フィールド130−3と、候補回数フィールド130−4と、自動削除不可フラグフィールド130−5と、更新日付フィールド130−6と、同義語IDフィールド130−7と、アクセスアカウントフィールド130−8が設けられている。
【0032】
図4は、同義語データベース132の構成図を示す。同図中、同義語IDフィールド132−1をエントリとして、同義語フィールド132−2が設けられている。
【0033】
図5は、アカウントデータベース134の構成図を示す。同図中、アカウントIDフィールド134−1をエントリとして、アカウントフィールド134−2が設けられている。
【0034】
なお、図6に示すように、本体データベース128と利用頻度データベース130はデータ識別番号で関係づけられている。また、利用頻度データベース130と同義語データベース132は同義語IDで関係づけられており、利用頻度データベース130とアカウントデータベース134はアカウントで関係づけられている。
【0035】
本発明におけるキーワード自動付与方法は、大きく2つの動作から成り立つ。1つは候補キーワードの利用回数(以降、候補回数と呼ぶ)を利用頻度データベース130に書き込む動作、もう1つは候補キーワードの候補回数を利用頻度データベース130から読込み、一定回数以上であれば、候補キーワードを本体データベース128に自動付与する動作である。
【0036】
候補キーワードの候補回数を利用頻度データベース130に書き込む動作について説明する。図7は、本動作のクライアント装置102とサーバ装置106が行う処理の流れを示す。同図中、クライアント装置102に表示されている検索キーワード入力画面200で、ユーザ100は、1つまたは複数の検索キーワードを入力し、検索要求を検索部110に対して行う。
【0037】
検索部110は、入力された複数の検索キーワードの組み合わせパターンを作成する。各パターンには、候補キーワードがある。候補キーワードは、検索で使用しなかったキーワード、あるいは、ノット(Not)条件となったキーワードである。
【0038】
次に、検索部110はそれぞれのパターンの検索条件で本体データベース128を検索する。検索した結果をクライアント装置102に対して検索結果画面202を表示する。検索結果画面202には、パターン毎に検索結果を表示するとともに、候補キーワードを画面に書き込む。候補キーワードは表示/非表示どちらでも構わない情報として保持させる。
【0039】
ユーザ100は、検索結果画面202の中から自分が欲していない情報であれば、再度検索キーワード入力画面200にて検索キーワードを変えて検索する。欲している情報があれば、その情報を選択する。ユーザ100は欲している情報とその情報と候補キーワードを選択画面生成部112に送る。
【0040】
選択画面生成部112は、選択されたこと示す情報をクライアント装置102に表示するとともに、キーワードチェック部114に制御を渡す。選択画面生成部112は、キーワードチェック部114に選択された情報とその情報の候補キーワードを渡す。キーワードチェック部114は、利用頻度データベース130の選択された情報にリンクされているキーワードに対して候補キーワードの候補回数を1だけ増加させる。候補キーワードが利用頻度データベース130に無い場合は候補キーワードを追加し、候補回数を1とする。また、候補キーワードと同義語のキーワードが存在するか同義語データベース132を検索する。同義語が存在したならば、その同義語IDを同義語IDフィールドに書き込む。同義語が存在しないならば、同義語が無いことを示す値としてヌル(null)を同義語IDフィールドに書き込む。
【0041】
候補キーワードを本体データベース128に自動付与する動作について説明する。キーワード自動付与部116は、定期的に動作するものである。常駐プログラムとして動作して指定の時刻に処理が動くものとしてもよく。または、サーバ装置106のオペレーションシステム(OS)が指定の時刻にキーワード自動付与部116を起動させる方法でもよい。キーワード自動付与部116は、キーワード自動付与上限値データ132を読込む。
【0042】
次に、利用頻度データベース130の全データを対象に、候補キーワードの候補回数と、その候補キーワードと同義語IDが同一の候補キーワードの候補回数との総和がキーワード自動付与上限値以上である候補キーワードのデータを抽出する。その候補キーワードを本体データベース128の付与キーワードに追加し、候補キーワードとその候補キーワードと同義語データベース132に登録さている同一の同義語IDすべてのキーワードを付与キーワードに追加する。次に、候補キーワードが、本体データベース128へ自動付与されたことを示すために、候補キーワードとその候補キーワードと同一の同義語IDのキーワードの利用頻度データベース130の候補回数をヌルとする。
【0043】
ここで、図8に、キーワードの組み合わせパターンを示す。図8(A)はキーワード「A」が指定され、ノット条件を使用した場合の組み合わせパターンであり、図8(B)はキーワード「A」が指定され、ノット条件を使用しなかった場合の組み合わせパターンである。図8(C)はキーワード「A」「B」が指定され、ノット条件を使用した場合の組み合わせパターンであり、図8(D)はキーワード「A」「B」が指定され、ノット条件を使用しなかった場合の組み合わせパターンである。図8(E)はキーワード「A」「B」「C」が指定され、ノット条件を使用した場合の組み合わせパターンであり、図8(F)はキーワード「A」「B」「C」が指定され、ノット条件を使用しなかった場合の組み合わせパターンである。
【0044】
指定キーワードが1からnまでの組み合わせパターンのパターン数は次式で表すことができる。
【0045】
(n−1)(n−2)+…+
また、「ノット条件を使用した場合」と「ノット条件を使用しなかった場合」を記しているが、それぞれにおいて検索結果画面202に表示するデータ数が異なる。どちらの場合においても、マンマシンインタフェースとして一長一短があるが、本発明では、図8の候補キーワードとして抽出可能である。
【0046】
図8(E)に示すノット条件を使用した場合は、例えば、パターン2で、もし「A」and「B」という条件で検索したら、パターン1でヒットした画像までヒットしてしまう。同様にパターン5で、もし「A」のみで検索したら、パターン1、パターン2、パターン3でヒットした画像までヒットすることになる。その場合、画像情報として重複した情報が表示されてしまい、大量の情報が表示してしまうことになり、ユーザ100には見づらい画面となってしまう。
【0047】
そのため、ノット条件を付与することによりパターン2では、パターン1でヒットした画像以外をヒットすることができ、パターン5では、パターン1、パターン2やパターン3でヒットした画像以外をヒットすることができ、各パターンで重複することのない画像を表示することができる。なお、ノット条件を使用しない場合は、重複しても大量でもいいから結果画面に表示して欲しいユーザ100向けに有用である。
【0048】
キーワード自動付与部106の動作、つまり、候補キーワードとその同義語をキーワードとして付与する仕組みを、図9を用いて説明する。図9において、利用頻度データベース130の枠X、つまり、同義語データベース132における同義語IDが同一のキーワード「C」「C’」「C’’」「C’’’」それぞれの候補回数の総和がキーワード自動付与上限値136より超えていたならば、同義語データベース132の枠Yつまり、同一同義語全てのキーワード、つまり、「C」「C’」「C’’」「C’’’」を、本体データベース128の枠Zに追加付与する。
【0049】
一般的に、ユーザ100が入力したキーワードと、本体データベース128に付与されているキーワード(付与キーワード)が一致したものを、検索結果としてユーザ100に提示する。本体データベース128の付与キーワードが、そのデータベースを構築した人あるいは運用管理する保守者が付与することとなるが、その人物が想定できないキーワードで検索した場合、当該データを検索することは困難となる。しかし、ユーザ100が入力したキーワードを基に、その組み合わせパターンを作成し、実際には検索キーワードとしては使用されなかったキーワードを候補キーワードとして蓄積し、一定回数以上の候補キーワードを付与キーワードとして、自動的に付与することができる。
【0050】
また、時間と共にキーワードが変化していくキーワードには特に有用である。例えば、アーティスト名で「ドリームカムトゥルー」というアーティストは、当初は一般的にその名で通用していても、時が経てば「ドリカム」というように略称が一般化していく。アーティスト名に限らず他の名称も当初の名称から、略称、通称、俗称等様々な名称に変わっていく場合や、同様に「ドリームカムトゥルー」を「ドリーム・カム・トゥルー」「ドリームズカムトゥルー」「ドリームカムトルー」などと表記したり、「バイオリン」を「ヴァイオリン」と表記するように、英語をカタカナ表記した場合など、表記方法はさまざまである。図10に同義語データベース132の具体例を示す。
【0051】
同義語データベース132を取り入れ、同義語データベース132に登録されてあるキーワードは、対にして処理することにより、付与キーワードの精度が向上できる。例えば、「A」「B」「C」と入力し、検索の組み合わせパターンの「A」and「B」で検索した組み合わせでデータがヒットしたものをユーザ100が選択した場合、「C」についての同義語である「C’」と「C’’」を「C」と共に自動付与する。
【0052】
抽象的なデータに対して抽象的なキーワードを付与する場合も困難である。滑稽なお化けの画像データを「怖い」というキーワードとするか「面白い」というキーワードにするかでも大きな違いがある。音楽データについても、聴く人によって印象が異なるため、付与するキーワードも困難であるが、このようにキーワードを自動的に追加付与していくため、非常に効果がある。
【0053】
このようにして構築された本体データベース128に対して検索する場合、「A」「B」の同義語も既に付与されていることとなる。つまり、従来のような検索エンジン内で、「A」や「B」の同義語「A’」や「B’」等を検索キーワードにOR条件で付与して検索する必要は無く、既に「A’」が付与されているため、ユーザ100側で「A」であろうと「A’」であろうと、データベースの検索エンジン(例えばOracle等)の検索のみでヒットできるようになる。従来のようにOR条件で同義語を付与する処理が無いため、検索速度も早くなる効果がある。
【0054】
次に、キーワードチェック部114は、選択画面生成部112からキーワードチェック部114に選択された画像情報とその情報の候補キーワードを受け取るが、同時にログインアカウントも受け取る。利用頻度データベース130の選択された情報にリンクされているキーワードに対して候補キーワードの候補回数を1だけ増加する前に、候補キーワード毎に登録されているアクセスアカウントがログインアカウントと同一であれば、候補回数を1だけ増加する処理は行わない。同一でなければ候補回数を1だけ増加し、アカウントデータベース134にログインアカウントを追加登録する。候補キーワードが利用頻度データベース130に無い場合は、候補キーワードを追加し、候補回数を1とし、アカウントデータベース134にログインアカウントを追加登録する。図11にアカウントデータベース134の具体例を示す。
【0055】
ログインしているアカウントの管理を行っていない場合、同一ユーザ100により多数回同じ操作をされた場合、特に悪意ある操作である場合、対象データとは関係のない付与キーワードが付与される可能性が高くなる。アカウントデータベース134を取り入れることにより、同一ユーザ100による同一データを検索する操作を多数回操作された場合、自動付与する機能を抑制することが可能となり、自動付与するキーワードの精度を更に高めることが可能となる。
【0056】
本発明におけるキーワード自動削除方法は、大きく2つの動作から成り立つ。1つは検索に使用されたキーワード(以降「使用キーワード」と呼ぶ)の利用回数を利用頻度データベース130に書き込む動作、もう1つは使用キーワードの利用回数を利用頻度データベース130から読込み、一定期間内の利用回数が0であれば、使用キーワードを本体データベース128から自動削除する動作である。
【0057】
1つ目の動作では、クライアント装置102に表示されている検索キーワード入力画面200で、ユーザ100は1つまたは複数の検索キーワードを入力し、検索要求を検索部110に対して行う。検索部110は、入力された複数の検索キーワードの組み合わせパターンを作成する。各パターンには、使用キーワードがある。使用キーワードは、本体データベース128に付与されているキーワードと同じキーワードを意味する。
【0058】
次に、検索部110は、それぞれのパターンの検索条件で本体データベース128を検索する。検索した結果をクライアント装置102に対して検索結果画面202を表示する。検索結果画面202には、パターン毎に、検索結果を表示するとともに、使用キーワードを画面に書き込む。使用キーワードは表示/非表示どちらでも構わない情報として保持させる。
【0059】
ユーザ100は、検索結果画面202の中から自分が欲していない情報であれば、再度検索キーワード入力画面200にて、検索キーワードを変えて検索する。欲している情報があれば、その情報を選択する。ユーザ100は、欲している情報と使用キーワードを選択画面生成部112に送る。選択画面生成部112は、選択されたこと示す情報をクライアント装置102に表示するとともに、キーワードチェック部114に制御を渡す。
【0060】
選択画面生成部112は、キーワードチェック部114に選択された情報と使用キーワードを渡す。キーワードチェック部114は、利用頻度データベース130の選択された情報にリンクされているキーワードに対して使用キーワードの利用回数を1だけ増加し、更新日付に、現在の日付を書き込む。
【0061】
2つ目の動作では、キーワード自動削除部118は定期的に動作して、キーワード自動削除期間データ134を読込む。次に、利用頻度データベース130の全データを対象に現在の日付と更新日付の差がキーワード自動削除期間以上のデータを抽出し、その使用キーワードと同一の同義語IDのキーワードが現在の日付と更新日付の差がキーワード自動削除期間以上である場合のみ、本体データベース128の付与キーワードから削除する。使用キーワードが、本体データベース128から削除されたことを示すために、自動削除されたキーワード及びこれと同一の同義語IDのキーワードの利用頻度データベース130の利用回数504をヌルとする。
【0062】
本体データベース128を構築した人あるいは運用管理する保守者が付与したキーワードが間違ったキーワードであった場合や、間違った候補キーワードが自動付与された場合や、あるいは、時間と共に風化していった付与キーワードが有る場合、自動的に削除することができる。
【0063】
これにより、本体データベース128の付与キーワードが無限に増大することを防ぐことができる。また、悪意あるユーザ100が、意図的に無関係なキーワードを候補キーワードとして指定しても、自動的に削除することができる。また、同義語データベース132に登録されてあるキーワードは、対にして処理することにより、付与キーワードの精度が向上できる。
【0064】
キーワードチェック部114において、候補回数を1だけ増加するタイミング、または、利用頻度データベース130に無く候補キーワードを追加し候補回数を1とするタイミングで、更新日付に現在の日付を上書きする。
【0065】
候補キーワード自動削除部120は定期的に動作し、候補キーワード自動削除期間データ136を読込む。次に、利用頻度データベース130の全データを対象に現在の日付と更新日付の差が候補キーワード自動削除期間以上のデータを抽出し、その候補キーワードと同一の同義語IDのキーワードが現在の日付と更新日付の差が候補キーワード自動削除期間以上である場合のみ、候補キーワードとその候補キーワードと同一の同義語の候補キーワードのデータを利用頻度データベース130から削除する。
【0066】
ユーザ100が指定したキーワードの中で候補キーワードとなるキーワードは、随時、利用頻度データベース130に登録する。新たな候補キーワードは、新規に追加する。このため、不特定多数のユーザ100が入力したキーワードから候補キーワードとなるものは時間と共に増大して行き、候補キーワードが無限に増大することを防止できる。また、 同義語データベース132に登録されてあるキーワードは、対にして処理することにより、候補キーワードの精度が向上できる。
【0067】
本発明のキーワード自動登録について更に詳しく説明する。
【0068】
検索部110は、ユーザ100が指定した検索キーワードを入力情報として、本体データベース128を検索する。図12は、ユーザ100が操作する検索キーワード入力画面のイメージを示し、図13は、検索部110が実行する処理のフローチャートを示す。
【0069】
図13において、検索キーワード入力画面で入力されたキーワードは、入力情報110−1として検索部110に渡され、ステップ110−2で、入力情報110−1を読み込む。次に、ステップ110−3で、入力情報のキーワードを分割する。ここでは、区切り文字(スペース)で分割し、「海 砂浜 夕日」というキーワードであれば、「海」「砂浜」「夕日」の3つのキーワードに分割する。
【0070】
ステップ110−4で、分割されたキーワードの組み合わせパターンを生成する。「海」「砂浜」「夕日」の3つのキーワードは、以下の7パターンとなる
パターン1:「海」and「砂浜」and「夕日」
パターン2:「海」and「砂浜」and「Not夕日」
パターン3:「海」and「夕日」and「Not砂浜」
パターン4:「砂浜」and「夕日」and「Not海」
パターン5:「海」and「Not砂浜」and「Not夕日」
パターン6:「砂浜」and「Not海」and「Not夕日」
パターン7:「夕日」and「Not海」and「Not砂浜」
ステップ110−5で、検索パターンの1つで、本体データベース128に対して、検索実行する。検索の対象フィールドは、本体データベース128の付与キーワードフィールドである。本実施形態では、図2に示す本体データベース128の付与キーワードフィールド128−4に存在するキーワードは、図3に示す利用頻度データベース130のキーワードフィールド130−2にも存在しキーワードの二重管理となっているが、既に運用中のシステムでは本体データベース128は既存データベースとして存在し、本発明のポイントの1つである利用頻度データベース130を新たに導入することにより、本発明が実現可能となる。つまり、既存データベースを変更することなく導入可能である。
【0071】
もちろん、本体データベース128の付与キーワードフィールド128−4を設けず、利用頻度データベース130のキーワードフィールド130−2のみでも本発明は実現可能である。その場合は、ステップ110−5は、キーワードフィールド130−2を検索対象のフィールドとなり、検索条件としては、キーワードフィールド130−2がヌルの場合、AND条件を付けて検索することにより実現可能である。
【0072】
ステップ110−6で、検索結果を出力情報110−9に書き込む。ステップ110−7で、検索パターンの数だけ検索を実行したか判断する。本実施形態では、検索パターンの数は7回となる。
【0073】
ステップ110−8では、出力情報110−9を図14に示すような画面として出力する。図14においては、各検索パターンのキーワード、ヒット件数、ヒットした画像情報画像タイトルや画像サムネイルを表示情報(あるいは非表示情報)として、画面内に埋め込んでおく。この埋め込まれた情報は、選択画面生成部112へ渡す情報となる。
【0074】
ユーザ100が求めている画像が見つからなかった場合は、別のキーワードで検索することとなるが、その場合は、図14の「検索画面へ」ボタンをクリックして図12に戻り、別キーワードで再度検索操作を行う。ユーザ100が求めている画像がヒットするまで、何度か図14から図12に戻ることを繰り返した場合、選択画面生成部112に渡す図14に埋め込まれた情報は、最後に指定したキーワードとなる。ユーザ100が求めている画像が見つかった場合は、対象の画像タイトルあるいは画像サムネイルをクリックすることにより、対象の画像のダウンロードが可能となる。
【0075】
選択画面生成部112は、ユーザ100が図14に示すダウンロード対象の画像をクリックすることにより起動される。ダウンロード対象の画面をユーザ100に表示する画面のイメージを図15に示し、ダウンロード画面を生成する処理のフローチャートを図16に示す。
【0076】
図16において、ダウンロード対象の画像情報は、入力情報112−1として選択画面生成部112に渡され、ステップ112−2で、入力情報112−1を読み込む。
【0077】
ステップ112−3で、入力情報112−1に含まれている画像情報(この場合では画像Aの情報)を本体データベース128から読み込む。ステップ112−4で、読み込んだ画像情報画像タイトル、画像情報を、出力情報112−7に対して書き込む。ステップ112−5で、出力情報112−7の情報を、図15に示すような画面に生成して出力する。
【0078】
ステップ112−6で、キーワードチェック部114をコールする。キーワードチェック部114に対しては、入力情報110−1のデータ識別番号、画像の検索実行キーワードを渡す。本情報は、入力情報114−1に相当する。キーワードチェック部114は、選択画面生成部112から起動されるものである。選択画面生成部112はキーワードチェック部114に対して入力情報114−1を渡す。
【0079】
図17は、キーワードチェック部114が実行する処理のフローチャートを示す。同図中、ステップ114−2で、入力情報114−1を読み込む。ステップ114−3で、使用キーワードの更新を行う。ステップ114−4で、利用頻度データベース130の対象画像の「海」に対し利用回数フィールド130−3のカウントアップ処理を行い、ステップ114−5で、「砂浜」に対し利用回数フィールド130−3のカウントアップを行っている。ステップ114−4とステップ114−5は、対象キーワードが違うだけで、処理自体は同じ処理である。使用キーワードの数分、利用回数フィールド130−3のカウントアップ処理を行う。また、更新日付フィールド130−6を現在日付で更新する。
【0080】
ステップ114−6で、候補キーワードの更新を行う。ステップ114−7では、対象画像の「夕日」に対し候補回数フィールド130−4のカウントアップ処理を行う。候補キーワードの数分、候補回数フィールド130−4のカウントアップ処理を行う。ステップ114−8で、候補キーワードと同義のキーワードが登録されてあるか検索し、その同義語IDを取得する。
【0081】
ステップ114−9で同義語IDを取得できたか判断する。取得できた場合は、ステップ114−10で同義語IDを利用頻度データベース130の当該画像の同義語フィールド130−7に書き込む。取得できなかった場合は、ステップ114−11でヌルを同義語フィールド130−7に書き込む。
【0082】
例えば、「夕日」のキーワードが、画像Aのキーワードフィールド130−2に登録されていない場合は、利用頻度データベース130に1レコード追加する。追加レコードの情報は、以下の通りとなる。
1.データ識別番号フィールド130−1は、画像Aの画像識別番号であり、例えば「1」となる。
2.キーワードフィールド130−2は、候補キーワードであり、例えば「夕日」となる。
3.利用回数フィールド130−3は、ヌルとなる。
4.候補回数フィールド130−4は、「1」となる。
5.自動削除フラグフィールド130−5は、「0」となる。
6.更新日付フィールド130−6は、現在の日付となる。
7.同義語IDフィールド130−7は、同義語データベース132にキーワードフィールド130−2と同じのキーワードが登録されてある場合は、その同義語IDを付与する。同義語が登録されていない場合は、同義語が無いことを示す値としてヌルを付与する。
【0083】
キーワード自動付与部116は、本体データベース128の付与キーワードフィールド128−4に付与されるべきキーワードを、利用頻度データベース130の候補回数フィールド130−4の値が、キーワード自動付与上限値情報116−1の「キーワード自動付与上限値」以上であれば、対象のキーワードフィールド130−2の内容を本体データベース128の付与キーワードフィールド128−4に追加する処理である。
【0084】
また、選択画面生成部112はキーワードチェック部114を起動するが、その場合のキーワードチェック処理のフローチャートを図18に示す。図18において、図17と異なる点は、ステップ114−5の実行後に、ステップ114−12で候補キーワードは既に利用頻度データベース130に登録されており、ログインアカウントが利用頻度データベース130のアクセスアカウントフィールド128−8に登録されているか否かを判別し、この条件を満足する場合にステップ114−6に進み、この条件を満足しない場合にステップ114−6〜ステップ114−11を迂回して処理を終了する点である。つまり、同一アカウントによる複数回のカウントアップを抑制している。
【0085】
図19は、キーワード自動付与部116が実行する処理のフローチャートを示す。キーワード自動付与部116は、常駐プログラムとして動作し指定の時刻に処理が動くものとしてもよく。または、本システムのOS側が指定の時刻にキーワード自動付与部116を起動させる方法でもよい。
【0086】
同図中、ステップ116−2で、キーワード自動付与上限値情報116−1を読み込む。ステップ116−3で、利用頻度データベース130において同一のデータ識別番号で、かつ、同一の同義語IDの候補回数フィールド130−4の総和が、キーワード自動付与上限値(例えば10回)以上のデータを検索する。ステップ116−4で、ステップ116−3で検索した情報があるか判定し、0件であれば分岐NOに進み処理を終了する。1件以上あれば分岐YESのステップ116−5に進む。
【0087】
ステップ116−5で、本体データベース128の対象画像の付与キーワードフィールド128−4に、利用頻度データベース130のキーワードフィールド130−2の内容(例えば「夕日」)を追加する。ステップ116−6で、対象キーワードと同義のキーワード(同義語)を同義語データベース132より取得し、キーワードフィールド130−2(例えば「夕焼け」)を追加する。
【0088】
ステップ116−7で、候補キーワードから、付与キーワードとなったことを示すために、利用回数フィールド130−3を「0」とする。ステップ116−8で、候補回数フィールド130−4をヌルとする。ステップ116−9で、更新日付フィールド130−6を現在日付で更新する。
【0089】
ステップ116−10で、同義語の候補キーワードに対して、利用回数フィールド130−3を「0」とする。ステップ116−11で、同義語の候補キーワードに対して、候補回数フィールド130−4をヌルとする。ステップ116−12で、同義語の候補キーワードに対して、更新日付フィールド130−6を現在日付で更新する。ステップ116−13では、ステップ116−3でヒットした件数の判定を行う。つまり、ステップ116−5〜116−12をヒットした回数分処理する。
【0090】
ここで、本発明で用いるデータベースの具体例について説明する。
【0091】
図20は、本体データベース128の具体例を示す。同図中、データ識別番号フィールド128−1は本データベースでユニークな番号とする。データタイトルフィールド128−2に画像タイトルが格納され、データフィールド128−3に画像の実体データが格納される。付与キーワードフィールド128−4にデータに付与されているキーワード「海」「夏」「砂浜」「海岸」等が格納される。
【0092】
なお、データは、画像実体でもよく、または、画像実体が格納されている場所の位置情報フォルダのフルパスでもよい。マルチメディア対応のデータベースであれば、画像実体を格納するケースが多い。また、Oracleに代表されるリレーショヌルデータベースの場合は、画像実体が格納されている場所の位置情報フォルダのフルパスとなるケースが多い。
【0093】
図21は、利用頻度データベース130の具体例を示す。同図中、データ識別番号フィールド130−1は、本体データベース128のデータ識別番号とリンクするためのデータ識別番号とする。キーワードフィールド130−2には、本体データベース128の付与キーワードに格納されているキーワード、または、付与されるべき候補キーワードを格納する。本実施形態では、キーワードを文字列の状態で示しているが、長いキーワードが存在したり、画像毎に同じキーワードが存在する場合は、データベース領域の不要に増大することなる。その対策としては、キーワードを文字列として持つのではなく、キーワードIDで持つことによりデータベース領域を少なくすることも可能である。その場合、キーワードデータベースなる別データベースでキーワードIDを管理する。
【0094】
利用回数フィールド130−3はヌル(付与キーワードフィールド128−4が候補キーワードであることを示す)または0以上の数字(付与キーワードフィールド128−4が付与キーワードであることを示し、数値が検索に使用されたカウントを示す)を格納する。候補回数130−4はヌル(付与キーワードフィールド128−4が付与キーワードであることを示す)または0以上の数字(付与キーワードフィールド128−4が候補キーワードであることを示し、数値がNOT条件として検索に使用されたカウントを示す)を格納する。
【0095】
自動削除不可フラグフィールド130−5は、値0が「キーワード自動削除部」の削除可能データであることを示し、値1が「キーワード自動削除部」の削除不可データであることを示す。
【0096】
更新日付フィールド130−6は、対象レコードが更新された時点の日付情報を格納する。同義語IDフィールド130−7は、同義語データベース132に登録されてあるIDを格納する。アクセスアカウントフィールド130−8は、アカウントデータベースに登録されてあるアカウントIDを格納する。なお、複数のアカウントが指定したキーワードである場合は、複数アカウントの情報を格納する。
【0097】
本体データベース128が図20に示す状態で、利用頻度データベース130が図21に示す状態でキーワード自動付与処理が実行された後の場合、本体データベース128の状態を図22に示し、利用頻度データベース130の状態を図23に示す。図22の本体データベース128では、画像Aについて「夕日」が自動付与されている。また、画像Aについて「夕日」が自動付与されているので、図23の利用頻度データベース130では、データ識別番号フィールド130−1が画像Aに対応しているデータ識別番号「1」で、キーワードフィールド130−2が「夕日」のレコードに対して、利用回数フィールド130−3が「0」となり、候補回数フィールド130−4がヌルとなっている。
【0098】
図24は、キーワード自動削除部118が実行する処理のフローチャートを示す。キーワード自動削除部118は、本体データベース128の付与キーワードフィールド128−4に付与されているキーワードが、キーワード自動削除期間情報118−1の一定期間内に使用されていない場合、対象のキーワーを付与キーワードフィールド128−4から削除する処理を実行する。キーワード自動削除部118は、常駐プログラムとして動作して指定の時刻に処理が動くものとしてもよく。または、本システムのOS側が指定の時刻にキーワード自動削除部118を起動させる方法でもよい。
【0099】
同図中、ステップ118−2で、キーワード自動削除判定期間情報118−1を読み込む。ステップ118−3で、前回判定日付から、判定期間を経過しており、自動削除処理を行ってよいか判定する。
【0100】
判定期間未満であれば分岐NOに進んで処理を終了し、判定期間を経過していれば分岐YESのステップ118−4に進む。ステップ118−4で、利用頻度データベース130のデータ内で「候補回数」がヌルで「更新日付」が現在の日付より「判定期間」以前のデータを検索する。ステップ118−5で検索した情報があるか判定し、0件であれば分岐NOに進んで処理を終了し、1件以上あれば分岐YESのステップ118−6に進む。
【0101】
ステップ118−6では、ステップ118−4でヒットしたデータ(削除対象キーワード)において、同一データ識別番号で同義語のデータが、利用頻度データベース130のデータ内で「候補回数」がヌルで「更新日付」が現在の日付より「判定期間」以内のデータを検索する。ステップ118−7で検索した情報があるか判定し、0件であれば分岐NOのステップS118−8に進み、1件以上あれば分岐YESに進んで処理を終了する。
【0102】
ステップ118−8で、本体データベース128の対象画像の付与キーワードフィールド128−4から削除対象キーワードを削除する。図21の利用頻度データベース130の例ではキーワードが「海岸」のレコードを削除対象キーワードとして、本体データベース128の対象画像の付与キーワードフィールド128−4から「海岸」を削除する。この結果、図25に、本体データベース128の画像Aについて「海岸」が自動削除された場合を示す。
【0103】
ステップ118−9で、付与キーワードから削除されたため、利用頻度データベース130の「海岸」のレコードの利用回数フィールド130−3をヌルとする。ステップ118−10で、利用頻度データベース130の「海岸」のレコードの候補回数フィールド130−4を「0」とする。
【0104】
ステップ118−11で、ステップ118−4でヒットした件数の判定を行う。つまり、ステップ118−8〜118−10をヒットした回数分処理する。次に、ステップ118−12で、利用回数フィールド130−3がヌル以外のレコードを「0」に初期化する。ステップ118−13で、キーワード自動削除期間情報118−1の「前回判定日付」を現在の日付に更新する。図26に、自動削除後の利用頻度データベース130を示す。ここでは、キーワード「海岸」を自動削除したために、利用回数フィールド130−3がヌルとなり、候補回数フィールド130−4が「0」となっている。
【0105】
なお、検索システム構築時データベース構築時に保守者が予め付与しているキーワードはキーワード自動削除対象外としたい場合は、データベース構築時に自動削除不可フラグフィールド130−5を1とすることにより、ステップ118−5の判定から外すことも可能である。
【0106】
図27は、候補キーワード自動削除部120が実行する処理のフローチャートを示す。候補キーワード自動削除部120は、利用頻度データベース130に際限なく追加されていく候補キーワードが一定期間内に使用されていない場合に削除する処理を実行する。候補キーワード自動削除部120は、常駐プログラムとして動作して指定の時刻に処理が動くものとしてもよく。または、本システムのOS側が指定の時刻に候補キーワード自動削除部120を起動させる方法でもよい。
【0107】
同図中、ステップ120−2で、候補キーワード自動削除判定期間情報120−1を読み込む。ステップ120−3で、前回判定日付から、判定期間を経過しており、自動削除処理を行ってよいか判定する。判定期間未満であれば分岐NOに進んで処理を終了し、判定期間を経過していれば分岐YESのステップ120−4に進む。
【0108】
ステップ120−4で、利用頻度データベース130のデータ内で「利用回数」がヌルで「更新日付」が現在の日付より「判定期間」以前のデータを検索し、ステップ120−5で検索した情報があるか判定する。0件であれば分岐NOに進んで処理を終了し、1件以上あれば分岐YESのステップ120−6に進む。ステップ120−6で、上記ヒットしたデータ(削除対象候補キーワード)において、同一データ識別番号で同義語のデータが、利用頻度データベース130のデータ内で「利用回数」がヌルで「更新日付」が現在の日付より「判定期間」以内のデータを検索する。ステップ120−7で検索した情報があるか判定し、0件であれば分岐NOのステップS120−8に進み、1件以上あれば分岐YESに進んで処理を終了する。
【0109】
ステップ120−8で、利用頻度データベース130の削除対象候補キーワードのレコードを削除する。次に、ステップ120−9で、ステップ120−4でヒットした件数の判定を行う。つまり、ステップ120−8をヒットした回数分処理する。この後、ステップ120−10で、候補キーワード自動削除期間情報120−1の「前回判定日付」を現在の日付に更新する。
【0110】
図28は、キーワード自動付与上限値データ編集部122が実行する処理のフローチャートを示す。キーワード自動付与上限値データ編集部122は、常駐プログラムとして動作してもよく。または、保守者108が必要に応じて起動させる方法でもよい。
【0111】
同図中、ステップ122−1で、キーワード自動付与上限値データ136を読み込む。ステップ122−2で、キーワード自動付与上限値データ136の編集画面を表示する。保守者108はこの編集画面上でキーワード自動付与上限値データを編集する。編集後、ステップ122−3に移行する。ステップ122−3で、前ステップにて編集された内容を、キーワード自動付与上限値データ136に書込み終了する。
【0112】
図29は、キーワード自動削除期間データ編集部124が実行する処理のフローチャートを示す。キーワード自動削除期間データ編集部124は、常駐プログラムとして動作してもよく。または、保守者108が必要に応じて起動させる方法でもよい。
【0113】
同図中、ステップ124−1で、キーワード自動削除期間データ138を読み込む。ステップ124−2で、キーワード自動削除期間データ138の編集画面を表示する。保守者108はこの編集画面上でキーワード自動削除期間データを編集する。編集後、ステップ124−3に移行する。ステップ124−3で、前ステップにて編集された内容を、キーワード自動削除期間データ138に書込み終了する。
【0114】
図30は、候補キーワード自動削除期間データ編集部126が実行する処理のフローチャートを示す。候補キーワード自動削除期間データ編集部126は、常駐プログラムとして動作してもよく。または、保守者108が必要に応じて起動させる方法でもよい。
【0115】
同図中、ステップ126−1で、候補キーワード自動削除期間データ140を読み込む。ステップ126−2で、候補キーワード自動削除期間データ140の編集画面を表示する。保守者108はこの編集画面上で候補キーワード自動削除期間データを編集する。編集後、ステップ126−3に移行する。ステップ126−3で、前ステップにて編集された内容を、候補キーワード自動削除期間データ140に書込み終了する。
【0116】
なお、検索部110が請求項記載の検索手段及び検索結果表示手段に対応し、キーワードチェック部114が候補キーワード管理手段及び使用キーワード管理手段に対応し、キーワード自動付与部116がキーワード追加手段に対応し、キーワード自動削除部118が付与キーワード削除手段に対応し、候補キーワード自動削除部120が候補キーワード削除手段に対応し、キーワード自動付与上限値データ編集部122が付与上限値編集手段に対応し、キーワード自動削除期間データ編集部124が使用キーワード削除期間編集手段に対応し、候補キーワード自動削除期間データ編集部126が候補キーワード削除期間編集手段に対応する。
(付記1)
ユーザが入力したキーワードを用いて、マルチメディアデータが付与キーワードとともに格納された本体データベースを検索するデータベース検索方法において、
前記ユーザが入力したキーワードを組み合わせた全ての組み合わせパターンで前記本体データベースを検索し、
各組み合わせパターンによる検索結果のマルチメディアデータを前記組み合わせパターンとともに表示し、
前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用されていないキーワードを、前記ユーザが選択したマルチメディアデータの候補キーワードとして、各キーワードとその利用情報が格納される利用頻度データベースに登録し前記候補キーワードの候補回数をカウントアップし、
前記利用頻度データベースの候補キーワードの候補回数が所定の付与上限値以上となったとき前記候補キーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードに追加することを特徴とするデータベース検索方法。
(付記2)
付記1記載のデータベース検索方法において、
前記利用頻度データベースにおける候補キーワード及び同義語データベースに同義語として登録されているキーワードの候補回数の総和が前記所定の付与上限値以上となったとき、前記候補キーワード及び同義語のキーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードに追加することを特徴とするデータベース検索方法。
(付記3)
ユーザが入力したキーワードを用いて、マルチメディアデータが付与キーワードとともに格納された本体データベースを検索するデータベース検索装置において、
前記ユーザが入力したキーワードを組み合わせた全ての組み合わせパターンで前記本体データベースを検索する検索手段と、
各組み合わせパターンによる検索結果のマルチメディアデータを前記組み合わせパターンとともに表示する検索結果表示手段と、
前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用されていないキーワードを、前記ユーザが選択したマルチメディアデータの候補キーワードとして、各キーワードとその利用情報が格納される利用頻度データベースに登録し前記候補キーワードの候補回数をカウントアップする候補キーワード管理手段と、
前記利用頻度データベースの候補キーワードの候補回数が所定の付与上限値以上となったとき前記候補キーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードに追加するキーワード追加手段を
有することを特徴とするデータベース検索装置。
(付記4)
付記3記載のデータベース検索装置において、
前記キーワード追加手段は、前記利用頻度データベースにおける候補キーワード及び同義語データベースに同義語として登録されているキーワードの候補回数の総和が前記所定の付与上限値以上となったとき、前記候補キーワード及び同義語のキーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードに追加することを特徴とするデータベース検索装置。
(付記5)
付記3または4記載のデータベース検索装置において、
前記候補キーワード管理手段は、前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用されていないキーワードが前記候補キーワードとして利用頻度データベースに登録されており、前記ユーザのアカウントが過去のアカウントを格納するアカウントデータベースに既に登録されているとき、前記候補回数のカウントアップを禁止することを特徴とするデータベース検索装置。
(付記6)
付記3または5記載のデータベース検索装置において、
前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用された使用キーワードについて前記利用頻度データベースに登録されている前記使用キーワードの使用回数をカウントアップする使用キーワード管理手段と、
前記利用頻度データベースの使用キーワードの使用回数が所定の使用キーワード削除期間0であるとき前記使用キーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードから削除する付与キーワード削除手段を
有することを特徴とするデータベース検索装置。
(付記7)
付記6記載のデータベース検索装置において、
前記付与キーワード削除手段は、前記利用頻度データベースの使用キーワードの使用回数が前記所定の使用キーワード削除期間0であるとき前記使用キーワード及び前記同義語データベースに同義語として登録されているキーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードから削除することを特徴とするデータベース検索装置。
(付記8)
付記3乃至7のいずれか記載のデータベース検索装置において、
前記利用頻度データベースの候補キーワードの候補回数が所定の候補キーワード削除期間0であるとき前記候補キーワードを前記利用頻度データベースから削除する候補キーワード削除手段を
有することを特徴とするデータベース検索装置。
(付記9)
付記8記載のデータベース検索装置において、
前記候補キーワード削除手段は、前記利用頻度データベースの候補キーワードの候補回数が前記所定の候補キーワード削除期間0であるとき前記候補キーワード及び前記同義語データベースに同義語として登録されているキーワードを前記利用頻度データベースから削除することを特徴とするデータベース検索装置。
(付記10)
付記3または4記載のデータベース検索装置において、
前記付与上限値を編集する付与上限値編集手段を
有することを特徴とするデータベース検索装置。
(付記11)
付記6または7記載のデータベース検索装置において、
前記使用キーワード削除期間を編集する使用キーワード削除期間編集手段を
有することを特徴とするデータベース検索装置。
(付記12)
付記8または9記載のデータベース検索装置において、
前記候補キーワード削除期間を編集する候補キーワード削除期間編集手段を
有することを特徴とするデータベース検索装置。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】本発明のデータベース検索方法を適用した検索システムの一実施形態の機能ブロック図である。
【図2】本体データベースの構成図である。
【図3】利用頻度データベースの構成図である。
【図4】同義語データベースの構成図である。
【図5】アカウントデータベースの構成図である。
【図6】本体データベース,利用頻度データベース,同義語データベース,アカウントデータベースの関係づけ示す図である。
【図7】本動作のクライアント装置とサーバ装置が行う処理の流れを示す図である。
【図8】キーワードの組み合わせパターンを示す図である。
【図9】候補キーワードとその同義語をキーワードとして付与する仕組みを説明するための図である。
【図10】同義語データベースの具体例を示す図である。
【図11】アカウントデータベースの具体例を示す図である。
【図12】ユーザが操作する検索キーワード入力画面のイメージを示す図である。
【図13】検索部が実行する処理のフローチャートである。
【図14】検索結果出力画面のイメージを示す図である。
【図15】ダウンロード対象の画面を表示する画面のイメージを示す図である。
【図16】ダウンロード画面を生成する処理のフローチャートである。
【図17】キーワードチェック部が実行する処理のフローチャートである。
【図18】キーワードチェック処理のフローチャートである。
【図19】キーワード自動付与部が実行する処理のフローチャートである。
【図20】本体データベースの具体例を示す図である。
【図21】利用頻度データベースの具体例を示す図である。
【図22】キーワード自動付与処理が実行された後の本体データベースの具体例を示す図である。
【図23】キーワード自動付与処理が実行された後の利用頻度データベースの具体例を示す図である。
【図24】キーワード自動削除部が実行する処理のフローチャートである。
【図25】キーワード自動削除処理が実行された後の本体データベースの具体例を示す図である。
【図26】キーワード自動削除処理が実行された後の利用頻度データベースの具体例を示す図である。
【図27】候補キーワード自動削除部が実行する処理のフローチャートである。
【図28】キーワード自動付与上限値データ編集部が実行する処理のフローチャートである。
【図29】キーワード自動削除期間データ編集部が実行する処理のフローチャートである。
【図30】候補キーワード自動削除期間データ編集部が実行する処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0118】
102 クライアント装置
104 ネットワーク
106 サーバ装置
110 検索部
112 選択画面生成部
114 キーワードチェック部
116 キーワード自動付与部
118 キーワード自動削除部
120 候補キーワード自動削除部
122 キーワード自動付与上限値データ編集部
124 キーワード自動削除期間データ編集部
126 候補キーワード自動削除期間データ編集部
128 本体データベース
130 利用頻度データベース
132 同義語データベース
134 アカウントデータベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが入力したキーワードを用いて、マルチメディアデータが付与キーワードとともに格納された本体データベースを検索するデータベース検索方法において、
前記ユーザが入力したキーワードを組み合わせた全ての組み合わせパターンで前記本体データベースを検索し、
各組み合わせパターンによる検索結果のマルチメディアデータを前記組み合わせパターンとともに表示し、
前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用されていないキーワードを、前記ユーザが選択したマルチメディアデータの候補キーワードとして、各キーワードとその利用情報が格納される利用頻度データベースに登録し前記候補キーワードの候補回数をカウントアップし、
前記利用頻度データベースの候補キーワードの候補回数が所定の付与上限値以上となったとき前記候補キーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードに追加することを特徴とするデータベース検索方法。
【請求項2】
ユーザが入力したキーワードを用いて、マルチメディアデータが付与キーワードとともに格納された本体データベースを検索するデータベース検索装置において、
前記ユーザが入力したキーワードを組み合わせた全ての組み合わせパターンで前記本体データベースを検索する検索手段と、
各組み合わせパターンによる検索結果のマルチメディアデータを前記組み合わせパターンとともに表示する検索結果表示手段と、
前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用されていないキーワードを、前記ユーザが選択したマルチメディアデータの候補キーワードとして、各キーワードとその利用情報が格納される利用頻度データベースに登録し前記候補キーワードの候補回数をカウントアップする候補キーワード管理手段と、
前記利用頻度データベースの候補キーワードの候補回数が所定の付与上限値以上となったとき前記候補キーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードに追加するキーワード追加手段を
有することを特徴とするデータベース検索装置。
【請求項3】
請求項2記載のデータベース検索装置において、
前記キーワード追加手段は、前記利用頻度データベースにおける候補キーワード及び同義語データベースに同義語として登録されているキーワードの候補回数の総和が前記所定の付与上限値以上となったとき、前記候補キーワード及び同義語のキーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードに追加することを特徴とするデータベース検索装置。
【請求項4】
請求項2または3記載のデータベース検索装置において、
前記候補キーワード管理手段は、前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用されていないキーワードが前記候補キーワードとして利用頻度データベースに登録されており、前記ユーザのアカウントが過去のアカウントを格納するアカウントデータベースに既に登録されているとき、前記候補回数のカウントアップを禁止することを特徴とするデータベース検索装置。
【請求項5】
請求項2または4記載のデータベース検索装置において、
前記ユーザが選択したマルチメディアデータに対応する組み合わせパターンにおいてユーザが入力したキーワードのうち検索に使用された使用キーワードについて前記利用頻度データベースに登録されている前記使用キーワードの使用回数をカウントアップする使用キーワード管理手段と、
前記利用頻度データベースの使用キーワードの使用回数が所定の使用キーワード削除期間0であるとき前記使用キーワードを前記本体データベースの該当するマルチメディアデータの付与キーワードから削除する付与キーワード削除手段を
有することを特徴とするデータベース検索装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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