説明

データ保管方法およびデータ保管システム

【課題】誰もが気軽にデータ保管を依頼でき、しかもコンピュータの外部記憶装置の余裕記憶領域を有効に活用したデータ保管方法およびデータ保管システムを提供する。
【解決手段】通信回線により接続されたデータ保管コンピュータ12群の各余裕記憶領域からなる提供データ保管領域41aを取りまとめた仮想外部記憶装置Wを備える仮想データセンタ2により、前記仮想外部記憶装置Wの一部の仮想外部記憶装置W1に利用者側端末1からのデータを保管するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ保管方法およびデータ保管システムに関する。さらに詳しくは、ネットワークに接続されたコンピュータ群により仮想的なデータ保管システムを構築し、そのシステムによりデータを保管するデータ保管方法およびデータ保管システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、地震などの災害に備えて重要なデータを遠隔地のデータ保管施設に保管してバックアップすることがなされている。しかるに、このデータ保管施設を自らが構築し運営するとなると、設備費過多に陥るとともに、ランニングコストの上昇を招来するという問題がある。そのため、データのバックアップなどのデータ保管を専門の会社に依頼することが一般的になされている。
【0003】
ところが、かかる専門会社はその数が限られていて、誰でもが気軽にデータのバックアップなどのデータ保管を依頼しがたいという事情がある。
【0004】
その一方、コンピュータの普及に伴い、コンピュータを複数台所有し、各コンピュータの外部記憶装置の記憶容量に余裕が生じ、その余裕記憶領域を有効に活用したいという要求が、それぞれのコンピュータの所有者や利用者から生じてきている。そして、これらの余裕記憶領域を有効に活用することができれば、それらのコンピュータは広範囲に分散しているところから、災害に強いデータ保管システムを構築できることが期待される。
【0005】
しかしながら、現状においては、誰もが気軽にデータ保管を依頼できる方法およびシステム、あるいはコンピュータの外部記憶装置の余裕記憶領域を有効に活用できる方法およびシステムは存在しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、誰もが気軽にデータ保管を依頼でき、しかもコンピュータの外部記憶装置の余裕記憶領域を有効に活用したデータ保管方法およびデータ保管システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のデータ保管方法は、通信回線により接続されたデータ保管コンピュータ群の各余裕記憶領域からなる提供データ保管領域を取りまとめた仮想外部記憶装置を備える仮想データセンタによるデータ保管方法であって、前記仮想外部記憶装置に利用者側端末からのデータを保管することを特徴とする。
【0008】
本発明のデータ保管方法においては、利用者側端末からのデータを複製し、その複製されたデータを元のデータを保管するデータ保管コンピュータと異なるデータ保管コンピュータに分散保管するのが好ましい。
【0009】
また、本発明のデータ保管方法においては、保管するデータ量および保管期間に応じて課金をなしてもよく、あるいは当初に所定額の課金をなしてもよい。
【0010】
さらに、本発明のデータ保管方法においては、仮想データセンタのホームページにより利用者の登録をなしてもよく、あるいは仮想データセンタのホームページにより資源提供者の登録をなしてもよい。
【0011】
一方、本発明のデータ保管システムは、利用者側端末と、該利用者側端末と通信回線を介して接続されている仮想データセンタとを備えてなるデータ保管システムであって、 前記仮想データセンタが、通信回線により接続されたデータ保管コンピュータ群の各余裕記憶領域を取りまとめた仮想外部記憶装置を備えてなることを特徴とする。
【0012】
本発明のデータ保管システムにおいては、仮想データセンタが、例えば、窓口コンピュータと、コーディネートコンピュータとを備えてなるものとされる。
【0013】
その場合、窓口コンピュータが、仮想データセンタのホームページを格納するホームページ格納部と、利用者の管理をなす利用者管理部と、資源提供者の管理をなす資源提供者管理部と、利用者側端末から受信したデータを処理する受信データ処理部とを備えてなるのが好ましく、また、コーディネートコンピュータが、各データ保管コンピュータの提供データ保管領域の使用状況を監視する資源使用状況監視部と、各データ保管コンピュータの提供データ保管領域を取りまとめて仮想外部記憶装置として構築する仮想外部記憶装置構築処理部と、仮想外部記憶装置の一部の提供データ保管領域を選定して特定の利用者側端末にマウントする仮想外部記憶装置マウント処理部とを備えてなるのが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、前記の如く構成されているので、誰もが気軽にデータ保管を依頼でき、しかもコンピュータの外部記憶装置の余裕記憶領域を有効に活用してデータ保管がなし得るという優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0016】
実施形態1
図1に本発明の実施形態1に係るデータ保管方法に適用されるデータ保管システムを概略ブロック図で示し、図2に同システムのより具体的な構成をブロック図で示す。
【0017】
データ保管システム(以下、本システムという)Uは、図1に示すように、利用者側端末1群と、本システムUの利用者CUの利用者側端末1群と通信回線を介して接続され利用者側端末1からのデータを保管する仮想データセンタ2とを主要構成要素として備えてなるものとされる。ここで、通信回線は、例えばインターネットとされる。
【0018】
利用者側端末1は、例えば通信手段と画像表示手段とを有するパソコンとされる。
【0019】
仮想データセンタ2は、図2に示すように、利用者側端末1群と通信回線を介して接続される窓口コンピュータ11と、窓口コンピュータ11と接続され、利用者側端末1からのデータを保管する、資源提供者RSから提供されるデータ保管コンピュータ12群と、データ保管コンピュータ12群と通信回線等を介して接続されるとともに窓口コンピュータ11と接続され、データ保管コンピュータ12群を仮想外部記憶装置Wとして機能させ仮想データセンタ2を構築するためのコーディネートコンピュータ13とを主要構成要素として備えてなるものとされる。なお、コーディネートコンピュータ13は、利用者側端末1群と通信回線を介して接続されるようにされてもよい。
【0020】
そして、仮想データセンタ2は、仮想データセンタ運営本部TCによりその運営がなされる。仮想データセンタ運営本部TCは、図2に示すように、本システムUの利用者CUおよび本システムUにデータ保管コンピュータ12の提供をなす資源提供者RSの審査をなす審査室R1、ならびに利用者CUおよび資源提供者RSとの契約をなす契約室R2とを備えてなるものとされる。
【0021】
窓口コンピュータ11は、図3に示すように、ホームページデータ格納部14と、利用者管理部15と、資源提供者管理部16と、受信データ処理部17と、各種データおよびメッセージを送受信するための送受信部18と、所定の手順によりデータ保管サービスを提供するように各部を制御する制御部19とを主要部として備えてなるものとされる。
【0022】
ホームページデータ格納部14は、仮想データセンタ2のホームページのデータを格納するものとされている。ホームページデータ格納部14に格納されたデータは、制御部19の制御の下で送受信部18により通信回線を介して利用者側端末1に送られて、利用者側端末1の画像表示手段により表示される。
【0023】
図4に、ホームページデータ格納部14に格納され利用者側端末1の画像表示手段により表示されるホームページの一例を示す。
【0024】
図4は、仮想データセンタ2のホームページのトップページ20を示しており、このトップページ20は、仮想データセンタ2の業務を紹介する業務紹介部21と、紹介されている業務を利用することを希望する者(利用者CU)が登録申請をする際の手続を説明している申請手続説明部22と、登録申請をなした利用者CUの登録をなす利用者登録部23と、登録された利用者CUがデータ保管サービスを利用するようログインするためのログイン操作部24とを含むものとされる。
【0025】
業務紹介部21には、例えば図5に示すように、利用者CUのデータを保管する業務が、保管期間や料金などとともに標準料金表の形態で紹介されている。例えば、保管データ容量が1GB(ギガバイト)までであれば、100日間で0.1GBあたり1万円等と表示されている。
【0026】
申請手続説明部22には、例えば、利用規約欄と、利用規約に同意する意志を確認する確認ボタンと、利用者登録に必要な書類およびその送付先などについての説明欄とが設けられている。この申請手続説明部22においては、同意ボタンをクリックすると、説明欄が表示されるようにされている。
【0027】
利用者登録部23には、例えば、利用者情報を記入する利用者情報記入フォーマットが設けられている。利用者情報記入フォーマットには、利用者CUの氏名または名称を記入する氏名・名称記入枠、住所を記入する住所記入枠、電話番号を記入する電話番号記入枠、FAX番号を記入するFAX番号記入枠、Eメールアドレスを記入するメールアドレス記入枠などが設けられる外、所望する利用条件(後述の利用方式、容量、期間等)を記載する利用条件記載枠が設けられている。
【0028】
利用規約には、例えば、信用情報機関に信用情報を問い合わせることに同意する旨を確認する条項、利用に関する条項、保証金に関する条項、免責条項などが設けられている。
【0029】
利用者登録に必要な書類は、個人であれば、運転免許証の写し、住民票、所得証明、クレジットカード情報などとされ、法人であれば、登記簿謄本、決算書、取引銀行、銀行口座番号などとされる。
【0030】
図6に、仮想データセンタ2のホームページの他の一例を示す。図6のホームページは、トップページ20のログイン操作部24(図4参照)において所定のログイン操作(識別番号およびパスワードの入力等)を行ったときに表示されるメンバーズページ25であり、このメンバーズページ25は、データ送信操作部26と、容量割当要求操作部27と、保管データ管理操作部28とを含む。
【0031】
データ送信操作部26は、利用者CUが保管するデータを仮想データセンタ2に送信する操作を行うものとされる。
【0032】
容量割当要求操作部27は、後述するファイルシステム方式において、利用者CUが利用者側端末1にマウントするように所望容量のデータ保管領域41a(図9、図11参照)の割当を要求する操作を行うものとされる。
【0033】
保管データ管理操作部28は、利用者CUが保管したデータの読み出し、消去等のデータの管理行為を行うものとされる。
【0034】
次に、窓口コンピュータ11の利用者管理部15(図3参照)を説明する。
【0035】
図7に示すように、窓口コンピュータ11の利用者管理部15は、利用者データ登録部31と、利用条件情報格納部32と、利用状況監視部33と、利用許可部34と、課金部35とを有する。
【0036】
利用者データ登録部31は、ホームページの利用者情報記入フォーマットに入力がなされると、当該利用者CUに仮識別番号を発番するとともに、入力された利用者データを利用者CUごとに仮識別番号とともに格納するものとれさる。この利用者データ登録部31に登録されるデータには、当該利用者CUが利用可能なポイント数も含まれるようにされてもよい。
【0037】
利用者CUの登録は、例えば、所定の審査手続きの後に利用者CUに通知される本識別番号、パスワードおよびセキュリティコードを用いて、利用者CUがメンバーズページ25にログインすることにより完了する。あるいは、利用者CUの登録は、仮想データセンタ運営本部TCが、所定の審査後に直接登録するようにしてもよい。なお、この場合は、利用者CUへは、本識別番号等の通知の際に、登録が完了している旨も合わせて通知される。
【0038】
ここで、仮識別番号と本識別番号とは、通常、同一番号とされる。以下、この識別番号を利用者識別番号という。
【0039】
また、利用者データ登録部31は、登録期間の終期が近づいた利用者CUに対して、登録期間を延長するか否かを問い合わせるメッセージも生成するものとされる。このメッセージは、窓口コンピュータ11の送受信部17により当該利用者側端末1に送信される。
【0040】
利用条件情報格納部32は、各利用者CUに対して仮想データセンタ運営本部TCに設けられている審査室R1の審査により利用が許可された利用条件に関する情報(以下、利用条件情報という)を格納するものとされる。利用条件情報には、仮想データセンタ2の利用方式(後述のファイル保管方式、ファイルシステム方式)、最大利用可能容量および利用可能期間等の具体的な利用条件を示す情報が含まれる。
【0041】
利用状況監視部33は、利用者CUの利用状況を利用者識別番号に基づいて監視し、監視結果を利用状況情報として保管するものとされる。ここで、監視される利用状況には、仮想外部記憶装置Wに保管されている当該利用者のデータの容量、保管時間、利用者側端末1にマウントされた提供データ保管領域41aの容量およびその期間に関する情報が含まれる。
【0042】
利用許可部34は、利用条件情報および利用状況情報を参照して、利用者側端末1からのデータの送信、保管、読み出しおよび後述する容量の割当要求等の利用に関する許否を判断するものとされる。利用許可部34の判断結果は、コーディネートコンピュータ13および利用者側端末1に通知される。また、利用許可部34が、前記要求に対する許否を判断する際には、必要に応じて利用者CUの意思確認処理が行われる(例:見積金額の提示、それに対する利用者CUの諾否の意思確認)。
【0043】
課金部35は、利用状況情報を参照して、所定の算定方式により当該利用者CUに対する課金処理を行うものとされる。この課金処理には、請求書の発行、クレジット会社への引き落とし依頼の処理、当該利用者CUが有するポイントから利用金額に相当するポイントの引き去り処理などの処理が含まれる。
【0044】
所定の算定方式としては、例えば下記方式が用いられる。
【0045】
請求金額=(所定係数) X (保管データ容量) X (保管期間)
所定係数は、利用するデータ保管コンピュータ12に応じて予め設定されている係数とされる。例えば、処理速度が速い高性能のデータ保管コンピュータ12の係数は高く、処理速度が遅い低性能のデータ保管コンピュータ12の係数は低く設定されている。
【0046】
なお、課金処理については、前記利用状況に応じて課金する方式の他に、契約時に契約保管データ容量および契約期間、利用するデータ保管コンピュータ12の種類を設定しておき、それによりいわゆる一括前払い方式によるものとしてもよい。
【0047】
次に、窓口コンピュータ11の資源提供者管理部16(図3参照)を説明する。
【0048】
図8に示すように、資源提供者管理部16は、提供者データ登録部36と、提供条件情報格納部37と、償金部38とを主要部として備えてなるものとされる。
【0049】
提供者データ登録部36は、データ保管用資源の提供者(資源提供者)RS、例えばデータ保管コンピュータ12の所有者に関する情報(提供者情報)を登録するものとされる。以下、提供者データ登録部36による登録について説明する。
【0050】
資源提供者RSは、その氏名または名称、住所、電話番号、FAX番号、Eメールアドレス等の情報、および提供する資源の詳細情報および希望対価についての情報を仮想データセンタ運営本部TCに申告する。仮想データセンタ運営本部TCは、申告された情報に基づいて審査室R1により審査し、その審査結果および契約条件が仮想データセンタ運営本部TCから当該資源提供者RSに通知される。当該資源提供者RSが契約条件を応諾すると、当該資源提供者RSと仮想データセンタ運営本部TCとの間でデータ管理コンピュータ提供契約が取り交わされる。
【0051】
そして、この契約がなされると、申告された情報および契約条件は、資源提供者情報として各資源提供者RSに対して発番される識別番号(資源提供者識別番号)とともに提供者データ登録部36に入力されて登録される。また、この契約に基づいて提供された資源(ハードウェア資源およびソフトウェア)に対しては、その識別番号(資源識別番号)およびセキュリティコードが付与される。この資源識別番号およびセキュリティコードも提供者データ登録部36に入力されて登録される。ここで、資源識別番号は、その資源提供者に付与される資源提供者識別番号と関連づけられた番号とされる。例えば、資源提供者識別番号に枝番を付した番号とされる。
【0052】
提供資源情報格納部37は、提供が許可された資源に関する情報(提供資源情報)を格納するものとされる。提供資源情報には、提供データ保管領域41aの容量、性能、提供開始時期、提供期間および提供対価に関する情報と、提供データ保管領域41aのアクセス情報(当該データ保管コンピュータ12のグローバルIPアドレスないしはドメイン名、提供データ保管領域のディレクトリ情報等)とが含まれる。
【0053】
償金部38は、提供資源情報を参照して、所定の算定方式により各提供者RSが受け取るべき償金を算出し、算出された金額を各提供者RSに支払うための償金処理を行うものとされる。償金処理には、支払通知書の発行、指定銀行口座への償金の振り込み依頼等が含まれる。
【0054】
ここで、所定の算定方式としては、例えば下記方式が用いられる。
【0055】
償金金額=(所定係数) X (提供データ容量) X (提供期間)
所定係数は、提供されるデータ保管コンピュータ12に応じて予め設定されている係数とされる。例えば、処理速度が速い高性能のデータ保管コンピュータ12の係数は高く、処理速度が遅い低性能のデータ保管コンピュータ12の係数は低く設定されている。
【0056】
次に、窓口コンピュータ11の受信データ処理部17(図3参照)を説明する。
【0057】
受信データ処理部17は、利用者側端末1から受信したデータに対して所定の処理をなすものとされる。この所定の処理には、例えば、保管させるデータ保管コンピュータ12に対応させたファイル形式の変更、データの分割、データの複製などがある。
【0058】
次に、データ保管コンピュータ12について説明する。
【0059】
図9に示すように、データ保管コンピュータ12は、データ保管部41と資源提供処理部42と送受信部43と制御部44とを備え、契約に基づいて当該コンピュータのデータ保管部41の所定領域を提供データ保管領域41aとしてコーディネートコンピュータ13の制御の下に利用させるよう提供するものとされる。
【0060】
ここで、データ保管部41は、例えばハードディスク装置から構成される。当該データ保管コンピュータ12の所有者ないし管理者(以下、単に所有者という)は、パーティションを区切る等してデータ保管部41の不使用領域(余裕記憶領域)を提供データ保管領域41aとして区分し、その容量およびディレクトリ情報を当該データ保管コンピュータ12のグローバルIPアドレスないしはドメイン名とともに仮想データセンタ運営本部TCに通知する。この通知された容量、ディレクトリ情報、グローバルIPアドレスなどは窓口コンピュータ11およびコーディネートコンピュータ13に入力されて提供資源情報の一部を構成する。
【0061】
資源提供処理部42は、データ保管コンピュータ12自体による提供データ保管領域41aの使用を禁止する等、提供データ保管領域41aの仮想外部記憶装置Wとしての利用を確保するための処理を行う。この処理は、例えば、Windows(登録商標)におけるNTFSファイルシステムのユーザアクセス制限などを利用することによりなされる。
【0062】
しかして、資源提供処理部42は、資源識別番号およびセキュリティコードの入力により起動されて待機状態となる。
【0063】
次に、コーディネートコンピュータ13を説明する。
【0064】
図10に示すように、コーディネートコンピュータ13は、資源使用状況監視部45と、仮想外部記憶装置構築処理部46と、仮想外部記憶装置マウント処理部47と、各種データおよびメッセージを送受信するための送受信部48と、所定の手順によりデータ保管サービスを提供するように各部を制御する制御部49とを主要部として備えてなるものとされる。
【0065】
資源使用状況監視部45は、全てのデータ保管コンピュータ12の提供データ保管領域41aについての使用状況を監視し、その監視結果を資源使用状況情報として保持するものとされる。この使用状況を監視は、例えば、Windows(登録商標)における論理ディスクマネージャの情報などを取得することによりなされる。
【0066】
仮想外部記憶装置構築処理部46は、各データ保管コンピュータ12の提供データ保管領域41aを束ねて、仮想的な1つのデータ保管装置つまり仮想外部記憶装置Wとして利用し得るよう制御するものとされる。
【0067】
すなわち、仮想外部記憶装置構築処理部46は、提供資源情報および資源使用状況情報を参照して、各データ保管コンピュータ12に接続し、利用者側端末1からのデータを適宜の提供データ保管領域41a(または41a、41a、・・・)への格納を窓口コンピュータ11に指令する一方、利用者側端末1においてデータの読み出し、消去等の管理行為がなされた場合には、要求されたデータを読み出して利用者側端末1への送信を窓口コンピュータ11に指令する等の処理を行うものとされる。
【0068】
図11に、仮想外部記憶装置構築処理部46により構築される仮想外部記憶装置Wの概念図を示す。図11に示すように、仮想外部記憶装置Wは、コーディネートコンピュータ13と接続された各データ保管コンピュータ12の提供データ保管領域41aから構成されている。
【0069】
仮想外部記憶装置マウント処理部47は、利用者側端末1の仮想外部記憶装置マウント処理補助部53(図12参照)と協働して、利用者側端末1における通常のファイル操作(マウスによるデータファイルのドラッグ・アンド・ドロップ、ワープロソフト等の各種アプリケーションにおけるファイルの保管操作等)によって、仮想データセンタ2におけるデータの保管、取り出し、書き換えおよび消去が行えるように、仮想外部記憶装置Wの一部の提供データ保管領域41a(または41a、41a、・・・)を選定し仮想外部記憶装置W1とし、選定された仮想外部記憶装置W1を利用者側端末1にマウントするものとされる。つまり、特定の利用者側端末1のみが、前記仮想外部記憶装置W1に常時アクセスし得るように接続関係を維持するものとされる。この接続関係の維持は、例えば、Windows(登録商標)におけるネットワークドライブ機能によりなされる。
【0070】
次に、利用者側端末1を説明する。
【0071】
図12に示すように、利用者側端末1は、保管データ定期更新部51と、ホームページ経由ファイル送信部52と、仮想外部記憶装置マウント処理補助部53とを主要部として備えてなるものとされる。
【0072】
保管データ定期更新部51は、仮想外部記憶装置Wに保管されたデータが常に最新のものとなるように、フォルダを指定する等して予め決められた範囲の保管対象データを仮想データセンタ2に定期的に送信して保管データを更新するものとされる。このような保管データ定期更新部51は、対応する処理を行うためのプログラムを有するソフトウェアを利用者側端末1にインストールすることによって構成される。
【0073】
ホームページ経由ファイル送信部52は、メンバーズページ25のファイル送信操作部26において利用者CUが所定操作を実行したときに利用者側端末1において起動されて、所定の手順により利用者CUが指定したデータファイルを仮想データセンタ2に送信するよう制御するものとされる。このようなホームページ経由ファイル送信部52は、対応する処理を行うためのプログラムを有するソフトウェアを利用者側端末1にインストールすることによって構成される。
【0074】
仮想外部記憶装置マウント処理補助部53は、仮想外部記憶装置マウント処理部45と協働して、前記選定された提供データ保管領域41aを利用者側端末1にマウントするものとされる。このような仮想外部記憶装置マウント処理補助部53は、例えばオペレーティングシステムのWindows(登録商標)が有する「ネットワークドライブの割り当て」機能を利用して構成することができる。
【0075】
以下、仮想外部記憶装置Wの運用方法を具体的に説明する。利用者CUは、例えば、下記のような2種類の方式で仮想外部記憶装置Wを利用するものとされる。ここで、データの送信は全て暗号化されて実行される。この暗号化については、公知の各種暗号処理を適宜に用いることができ、その適用に特に限定はない。
【0076】
1)ファイル保管方式
予め設定された最大容量の範囲で、利用者側端末1から送信されるデータをファイル単位で仮想外部記憶装置Wに保管する方式である。この方式においては、コーディネートコンピュータ13は、利用許可部34により送信が許可された利用者側端末1からのデータファイルを仮想外部記憶装置Wを構成するいずれかのデータ保管コンピュータ12の適当なデータ保管領域41aへの格納を指令していく。
【0077】
この場合、コーディネートコンピュータ13は、例えば、各データファイルを所定数ずつ複製し、1つのファイルの複製ファイルを異なった地域にある別個のデータ保管コンピュータ12のデータ保管領域41aに保管するようにして分散保管を窓口コンピュータ11に指令するようにしてもよい。これにより、1つの地域で災害が発生し、その地域のデータ保管コンピュータ12の提供データ保管領域41aからデータファイルを取り出すことが不能となったような場合にも、他の地域のデータ管理コンピュータ12の提供データ保管領域41aから当該データの複製データを随時取り出し得るよう保管することが可能となる。したがって、保管データが消失したり、利用者CUが必要とするときにそのデータを利用できなくなったりするのを避けることが可能となる。
【0078】
ここで、ファイル保管方式においては、実際に保管されたデータの容量と保管時間とに基づいて課金がなされるものとされてもよい。例えば、保管されたデータファイル毎に容量と保管日数(保管開始日を1日目とする)と使用されたデータ保管コンピュータ12毎に設定されている係数とに基づいて料金を算出し、全てのデータファイルについての料金の合計を課金するものとされてもよい。
【0079】
また、ファイル保管方式において、利用者CUが仮想データセンタ2、より具体的には仮想外部記憶装置Wにデータを送信する送信方法には下記3種類の方法がある。
【0080】
a)保管データ定期更新部51(図12参照)による送信方法
保管データ定期更新部51が、予め決められた範囲の保管対象データを設定された時間毎に仮想データセンタ2に送信して、保管データを定期的に更新する方法である。
【0081】
このとき、保管データ定期更新部51は、(い)全ての保管対象データを所定時間毎に送信して、その内容の変更の有無に拘わらず全てのデータを定期的に書き換えるフルバックアップ方式か、(ろ)初回のみ全ての保管対象データを送信し、2回目以後は前回の送信時以後に保管対象データについて追加、更新、削除等の変更があった場合にその変更内容を示す差分ファイルを作成し、作成された差分ファイルのみを仮想データセンタ2に送信し、その差分ファイルを追加的に分散保管するよう依頼する差分バックアップ方式かのいずれかを利用者の設定により選択し、選択された方式によりデータを送信するものとされる。
【0082】
b)仮想データセンタ2のホームページによる送信方法
メンバーズページ25(図6参照)のデータ送信操作部26において利用者CUが所定操作を行うことによりデータを送信する方法であり、下記手順によるものとされる。
【0083】
手順1:利用者CUが、画像表示手段により表示されるトップページ20(図4参照)のログイン操作部24において、利用者識別番号およびパスワードの入力等の所定のログイン操作を実行する。これによりメンバーズページ25が表示される。
【0084】
手順2:利用者CUが、データ送信操作部26によりファイルの指定、そのファイルの送信意思の表示等の所定操作を行う。これにより、ファイル送信の許否が利用許可部34(図7参照)により判定される。
【0085】
手順3:データ送信が許可されると、利用者側端末1からのデータが窓口コンピュータ11により受信され、コーディネートコンピュータ13からの指令により前述した方法によりデータが分散保管される一方、データ送信が許可されない場合は、利用許可部34によりその旨のメッセージが生成され、利用者側端末1に送信される。
【0086】
c)汎用のファイル転送用ソフトウェアによる送信方法
汎用のファイル転送用ソフトウェアを利用者CUが利用者側端末1にインストールし、それを用いて仮想データセンタ2から指示された転送方式および手順により保管対象データのファイルを個々に送信する方法であり、ファイルの保管要求があったときに利用許可部34により保管の許否が判定され、許可されると窓口コンピュータ11により受信ファイルがコーディネートコンピュータ13からの指令により転送されて分散保管が実行される一方、許可されない場合は受信が行われずその旨のメッセージが生成されて利用者側端末1に送信される。
【0087】
2)ファイルシステム方式
仮想外部記憶装置マウント処理部47と仮想外部記憶装置マウント処理補助部53との協働により、仮想外部記憶装置Wの一部の提供データ保管領域41aを利用者側端末1にマウントする方式であり、下記手順により利用される。ここで、ファイルシステム方式においては、例えば、マウントされた容量とその期間と使用されたデータ保管コンピュータ12毎に設定されている係数とに基づいて課金がなされる。
【0088】
手順1:利用者CUが、トップページ20のログイン操作部24において、利用者識別番号およびパスワードの入力等の所定のログイン操作を実行する。これにより、メンバーズページ25が利用者側端末1の画像表示手段により表示される。
【0089】
手順2:利用者が、メンバーズページ25の容量割当要求操作部27において、所望の容量を割り当てるように要求する。これにより利用許可部34によりその要求に対する判定がなされる。
【0090】
手順3:要求が許可されると、コーディネートコンピュータ13の仮想外部記憶装置マウント処理部47により、提供資源情報および資源使用状況情報に基づいて、要求された容量の提供データ保管領域41aが抽出され、抽出された提供データ保管領域41aに当該利用者CU専用のファイルシステムが構築される。
【0091】
手順4:前記構築されたファイルシステムの構成情報およびアクセス情報等の、仮想外部記憶装置Wを利用者側端末1にマウントするのに必要とされる情報を含むメッセージが仮想外部記憶装置マウント処理部47により生成され、当該利用者CUに送信される。
【0092】
手順5:前記必要とされる情報を参照して、利用者CUが、仮想外部記憶装置マウント処理補助部53を用いて前記構築されたファイルシステムを利用者側端末1にマウントする。
【0093】
このように、実施形態1のデータ保管システムUにおいては、インターネット等の広域ネットワークに接続された各コンピュータが有する、不使用のデータ保管用ハードウェア資源(ハードディスク装置等)である提供データ保管領域41aが、仮想外部記憶装置Wとして纏められ、この仮想外部記憶装置Wにネット経由で各利用者CUからのデータが保管される。このため、全世界に存在する膨大な余剰のデータ保管用ハードウェア資源を有効活用することが可能となる。したがって、専用のストレージシステムを用意する場合と比較して費用を大幅に抑えることが可能となり、利用者CUに安価なデータ保管サービスを提供することが可能となる。
【0094】
また、予め決められた容量をマウントする方式の他、実際に保管したデータの容量と保管時間とに基づいて課金するものとすることによって、実際の使用状態に応じた課金を行うことが可能となる。これにより、容量を確保するためのみの課金が排除される。したがって、さらに安価なデータ保管サービスを提供することが可能となる。
【0095】
また、保管データが複製されて、複製データが広域ネットワークを介して日本各地または世界各地のコンピュータに保管されるので、専用のデータ保管システムを各地に設ける等の莫大な費用を投じることなく保管データが利用不能になる可能性を極めて小さくすることが可能となる。したがって、安価な料金で安全性の極めて高いデータ保管サービスを提供することが可能となる。
【0096】
実施形態2
図13に本発明の実施形態2の要部を示す。実施形態2は実施形態1を改変してなるものであって、資源提供者RSの登録も資源提供者側端末を介してホームページによりなし得るようにされてなるものとされる。
【0097】
なお、実施形態2のその余の構成は、実施形態1と同様とされている。
【0098】
以下、実施形態2の実施形態1と異なる点を主として説明する。
【0099】
図13に、ホームページデータ格納部14に格納され利用者側端末1および資源提供者端末の画像表示手段により表示されるホームページの一例を示す。
【0100】
図13は、仮想データセンタ2のホームページのトップページ60を示しており、このトップページ60は、仮想データセンタ2の業務を紹介する業務紹介部61と、紹介されている業務を利用することを希望する者(利用者CU)、および紹介されている業務のためにデータ保管コンピュータ12を提供することを希望する者(資源提供者RS)が登録申請をする際の手続を説明している申請手続説明部62と、登録申請をなした利用者CUの登録をなす利用者登録部63と、登録申請をなした資源提供者RSの登録をなす提供者登録部64と、登録された利用者CUおよび資源提供者RSがログインするためのログイン操作部65とを含むものとされる。
【0101】
業務紹介部61には、利用者CUのデータを保管する業務が保管期間や料金などが標準料金表の形態で紹介されるとともに、資源提供者RSにより提供されるデータ保管コンピュータ12の提供容量に対する対価も標準対価表の形態で紹介されている。例えば、提供データ容量が1GB(ギガバイト)までであれば、100日間で0.1GBあたり8千円等と表示されている。
【0102】
申請手続説明部62には、例えば、規約欄と、規約に同意する意志を確認する確認ボタンと、登録に必要な書類およびその送付先などについての説明欄とが設けられている。この申請手続説明部62においては、同意ボタンをクリックすると、説明欄が表示されるようにされている。
【0103】
利用者登録部63には、例えば、利用者情報を記入する利用者情報記入フォーマットが設けられている。利用者情報記入フォーマットには、利用者CUの氏名または名称を記入する氏名・名称記入枠、住所を記入する住所記入枠、電話番号を記入する電話番号記入枠、FAX番号を記入するFAX番号記入枠、Eメールアドレスを記入するメールアドレス記入枠などが設けられる外、所望する利用条件(後述の利用方式、容量、期間等)を記載する利用条件記載枠が設けられている。
【0104】
提供者登録部64には、例えば、提供者情報を記入する提供者情報記入フォーマットが設けられている。提供者情報記入フォーマットには、資源提供者RSの氏名または名称を記入する氏名・名称記入枠、住所を記入する住所記入枠、電話番号を記入する電話番号記入枠、FAX番号を記入するFAX番号記入枠、Eメールアドレスを記入するメールアドレス記入枠などが設けられる外、所望する提供条件(容量、期間等)を記載する提供条件記載枠が設けられている。
【0105】
規約には、例えば、信用情報機関に信用情報を問い合わせることに同意する旨を確認する条項、利用に関する条項、保証金に関する条項、免責条項、提供資源に関する保証条項、損害賠償に関する条項などが設けられている。
【0106】
登録に必要な書類は、個人であれば、運転免許証の写し、住民票、所得証明、クレジットカード情報などとされ、法人であれば、登記簿謄本、決算書、取引銀行、銀行口座番号などとされる。
【0107】
図14に、仮想データセンタ2のホームページの他の一例を示す。図14のホームページは、トップページ60のログイン操作部65(図13参照)において所定のログイン操作(識別番号およびパスワードの入力等)を行ったときに表示される資源提供者ページ70であり、この資源提供者ページ70は、資源登録操作部71と、提供者情報操作部72とを含む。
【0108】
資源登録操作部71は、資源提供者RSが提供する資源の照会、登録、変更、削除をする操作を行うものとされる。
【0109】
提供者情報操作部72は、資源提供者RSの登録上方の変更、例えば、氏名、名称、住所、銀行口座、パスワードなどの照会、追加登録、変更などの操作を行うものとされる。
【0110】
このように、実施形態2では、資源提供者RSの登録および提供資源の登録も仮想データセンタ2のホームページによりなすようにされているので、資源提供者RSをより広範囲から募集することができ、より安定したデータ保管システムUを構築できる。
【産業上の利用可能性】
【0111】
本発明は、広域ネットワークに接続された膨大な数のコンピュータの余裕記憶領域を有効活用して、データ保管をなすことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明の実施形態1に係るデータ保管システムの概略ブロック図である。
【図2】同システムのより具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】同システムの窓口コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図4】同窓口コンピュータにより表示されるホームページの一例の概略ブロック図である。
【図5】同ホームページにより表示される表示の一例の概略図である。
【図6】同窓口コンピュータにより表示されるホームページの他の一例の概略ブロック図である。
【図7】同窓口コンピュータの利用者管理部の構成を示すブロック図である。
【図8】同窓口コンピュータの提供者管理部の構成を示すブロック図である。
【図9】仮想データセンタのデータ保管コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図10】仮想データセンタのコーディネートコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図11】仮想外部記憶装置の概念を示すブロック図である。
【図12】実施形態1のシステムの利用者側端末の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施形態2の図4相当図である。
【図14】同実施形態の図6相当図である。
【符号の説明】
【0113】
1 利用者側端末
2 仮想データセンタ
11 窓口コンピュータ
12 資源提供コンピュータ(データ保管コンピュータ)
13 コーディネートコンピュータ
U データ保管システム
W 仮想外部記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線により接続されたデータ保管コンピュータ群の各余裕記憶領域からなる提供データ保管領域を取りまとめた仮想外部記憶装置を備える仮想データセンタによるデータ保管方法であって、
前記仮想外部記憶装置に利用者側端末からのデータを保管することを特徴とするデータ保管方法。
【請求項2】
利用者側端末からのデータを複製し、その複製されたデータを元のデータを保管するデータ保管コンピュータと異なるデータ保管コンピュータに分散保管することを特徴とする請求項1記載のデータ保管方法。
【請求項3】
保管するデータ量および保管期間に応じて課金をなすことを特徴とする請求項1記載のデータ保管方法。
【請求項4】
当初に所定額の課金をなすことを特徴とする請求項1記載のデータ保管方法。
【請求項5】
仮想データセンタのホームページにより利用者の登録をなすことを特徴とする請求項1記載のデータ保管方法。
【請求項6】
仮想データセンタのホームページにより資源提供者の登録をなすことを特徴とする請求項1記載のデータ保管方法。
【請求項7】
利用者側端末と、該利用者側端末と通信回線を介して接続されている仮想データセンタとを備えてなるデータ保管システムであって、
前記仮想データセンタが、通信回線により接続されたデータ保管コンピュータ群の各余裕記憶領域を取りまとめた仮想外部記憶装置を備えてなることを特徴とするデータ保管システム。
【請求項8】
仮想データセンタが、窓口コンピュータと、コーディネートコンピュータとを備えてなることを特徴とする請求項7記載のデータ保管システム。
【請求項9】
窓口コンピュータが、仮想データセンタのホームページを格納するホームページ格納部と、利用者の管理をなす利用者管理部と、資源提供者の管理をなす資源提供者管理部と、利用者側端末から受信したデータを処理する受信データ処理部とを備えてなることを特徴とする請求項8記載のデータ保管システム。
【請求項10】
コーディネートコンピュータが、各データ保管コンピュータの提供データ保管領域の使用状況を監視する資源使用状況監視部と、各データ保管コンピュータの提供データ保管領域を取りまとめて仮想外部記憶装置として構築する仮想外部記憶装置構築処理部と、仮想外部記憶装置の一部の提供データ保管領域を選定して特定の利用者側端末にマウントする仮想外部記憶装置マウント処理部とを備えてなることを特徴とする請求項8記載のデータ保管システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−172018(P2007−172018A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−364482(P2005−364482)
【出願日】平成17年12月19日(2005.12.19)
【出願人】(305051635)
【Fターム(参考)】