データ検索/帳票出力指示装置
【課題】 データ検索による検索結果を用いた帳票出力において、帳票のフィールドと出力対象のデータ項目が1対1で関連付けられているのが現状である。このため特にデータ項目数が多いデータでは、各データの帳票出力する項目が多くなってしまい、重要な項目がうまく主張できない。
【解決手段】 複数のフィールドを有する帳票に任意のデータを帳票出力できる帳票出力装置に対して、複数のデータ項目を有するマスタデータの集合から所定のマスタデータを検索して前記帳票出力装置に出力指示するデータ検索/帳票出力指示装置において、
帳票出力設定として帳票内の各フィールドに対して出力するデータ項目を関連付ける際に、固定のデータ項目を関連付ける静的な関連付け手段に加え、検索条件に該当するデータ項目を動的なデータ項目としてフィールドに関連付ける動的な関連付け手段とを備えた構成とする。
【解決手段】 複数のフィールドを有する帳票に任意のデータを帳票出力できる帳票出力装置に対して、複数のデータ項目を有するマスタデータの集合から所定のマスタデータを検索して前記帳票出力装置に出力指示するデータ検索/帳票出力指示装置において、
帳票出力設定として帳票内の各フィールドに対して出力するデータ項目を関連付ける際に、固定のデータ項目を関連付ける静的な関連付け手段に加え、検索条件に該当するデータ項目を動的なデータ項目としてフィールドに関連付ける動的な関連付け手段とを備えた構成とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索条件に該当したデータ項目を動的に利用可能な検索/帳票出力に関する装置/媒体、および手法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の検索技術は、検索対象となるデータの多様化に伴い、その特性に応じたデータ検索手法も多種多様となっている。また検索手法の多様化に応じて検索結果の表示方法も、多くの件数を表示するために少ない情報量であるが、本質的な情報を効率的に表示する方法が主流となっている。
【0003】
すなわち、検索結果の表示情報が少なく判断ができない場合は、詳細情報を表示/確認することを前提に、より多くのデータ数を表示することを実現している。
【0004】
例えば、インターネット上の検索サイトなどでは、検索結果を一覧する場合に各データに対して固定データ項目として「タイトル」や「URL」などの固定データ項目を表示している。そしてさらに、本文項目のうち検索条件に該当した前後の文書を一定量分ピックアップして情報量を絞る一方で、検索条件の該当部分を強調表示する手法が代表的な例である。
【0005】
一方で近年の帳票出力技術は、事前に作成した帳票を選択して格納されたデータ群から検索を行い、検索結果から選択したデータを帳票出力する業務フローを実現する技術が一般的である。
【0006】
その際に、検索と帳票の関係は検索対象データのデータ項目と帳票のフィールドが1対1で関連付けられている。
【0007】
しかしながら、上記の検索技術と帳票出力技術の進むべき方向性は、少ない領域に多くの情報を表現する点では共通であるが、表示する内容については異なったものとなっている。
【0008】
検索技術は検索結果が完全でない情報であってもよく、より少ない情報(部分情報)で所定のデータをユーザが入手するかが重要となる。
【0009】
逆に、帳票出力は帳票領域により完全な情報を効率的な情報配置をするかが重要となる。
【0010】
上記を鑑みて、背景技術として検索したデータを帳票出力する技術に関する最近の開示技術例を以下に示す。
【0011】
特許文献1では帳票のフィールドに論理項目を適用して固定のデータ項目の組み合わせをユーザに意識させない技術を開示している。
【0012】
また特許文献2では、出力条件をユーザに操作させることによりユーザが所望とする帳票出力を実現する技術を開示している。
【0013】
また特許文献3では、帳票内のフィールドを出力データに応じて動的にレイアウトする技術を開示している。
【特許文献1】特開平7−57024号公報
【特許文献2】特開平10−207969号公報
【特許文献3】特開2005−135397号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、上記の背景技術における特許文献1は、帳票のフィールドに論理項目を設定することで出力データをユーザに意識させないことは実現可能であるが、内部的には論理項目の定義に依存するため出力項目はデータ間で共通であり、検索条件に該当したデータ項目を動的に帳票出力できない問題がある。
【0015】
また特許文献2は、検索の条件項目と出力項目が連動した帳票出力である。このため、出力項目を検索条件に該当したデータ項目を動的に選択する帳票出力が実現できない問題がある。
【0016】
さらに特許文献3は、出力データに応じて該当するフィールドが動的にレイアウトされる。
【0017】
すなわち、不要なフィールドに対しては、出力するデータをNULL等に操作することでフィールドの領域をなくし、必要なデータのみを所定の位置に出力することが可能である。
【0018】
しかしながら本発明の課題を実現するには、帳票作成に多大な時間がかかってしまい、現実的にはユーザが容易に設定できない問題がある。
【0019】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものである。
【0020】
本発明の第1の目的は、検索において検索条件に該当したデータ項目を各データから動的に取得して帳票出力可能なデータ検索/帳票出力指示装置を提供することである。
【0021】
また第2の目的は、前記第1の目的実現において、動的なデータ項目の取得する際に、セキュリティーを考慮した取得可能なデータ項目の制御が実現できるデータ検索/帳票出力指示装置を提供することである。
【0022】
次に第3の目的は、前記第1、2の目的実現において、検索条件の該当データ項目が複数あった場合でも優先順位を用いた効率的なデータ項目が動的に選択可能なデータ検索/帳票出力指示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記第1の目的である、検索条件に該当した項目の動的データとしての利用を達成するために、従来のデータ検索/帳票出力指示装置において、請求項1に記載の発明は以下の手段を有する。
【0024】
帳票出力設定において、帳票内の各フィールドと出力データ項目を関連付ける際に、固定のデータ項目を関連付ける手段に加え、検索条件の該当データ項目を動的なデータ項目としてフィールドに関連付ける手段を備えた構成となる。
【0025】
次に上記第2の目的である、動的なデータ項目の利用範囲の制御を達成するために、請求項2に記載の発明は、前記請求項1の発明に対して、さらに以下を追加した構成となる。
【0026】
動的なデータ項目の設定において、各項目に対して動的なデータ項目として利用可能か否かを設定する手段と、前記設定に基づき最終的な動的データ項目を決定する手段を備えた構成となる。
【0027】
次に上記第3の目的である、検索条件の該当データ項目が複数存在した場合でも動的なデータ項目として優先順位に基づくデータ項目選択を達成するために、請求項3記載の発明は、前記請求項1、又は請求項2の発明に対して、さらに以下を追加した構成となる。
【0028】
検索条件に該当するデータ項目が複数ある場合、動的なデータ項目を決定する際に、データ項目の優先順位付けを設定する手段と、前記設定に基づき動的なデータ項目を決定する手段を備えた構成となる。
【発明の効果】
【0029】
請求項1に記載のデータ検索/帳票出力指示装置では、検索において検索条件に該当したデータ項目を各データから動的に取得した帳票出力可能となる。このため効率的なデータ検索/帳票出力が実現可能となる。
【0030】
次に、請求項2に記載の装置では、動的なデータ項目の取得する際に、セキュリティーを考慮した取得可能なデータ項目の公開/非公開制御が実現可能となる。このため効率的なデータ検索/帳票出力が実現可能となる。
【0031】
次に、請求項3に記載の装置では、検索条件の該当データ項目が複数あった場合でも優先順位を用いた効率的なデータ項目が選択可能となる。このため効率的なデータ検索/帳票出力が実現可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
【0033】
以下、本発明の実施例について図を参照しながら説明する。
【0034】
図1は本発明のデータ検索/帳票出力指示装置が適用されたサーバーに対して検索/帳票出力指示の操作画面を有するクライアントから指示/操作を実現可能したネットワーク構成を示すブロック図である。
【0035】
同図において、101はローカルエリアネットワーク(LAN)を示す。
【0036】
クライアント用パーソナルコンピュータ(以下「クライアントPC」)111,112,113及び、本発明のデータ検索/帳票出力指示装置となるサーバー用パーソナルコンピュータ(以下「サーバーPC」)121が、このLANに接続されている。
【0037】
また、サーバーPC121は実際の帳票出力装置構成となる。もちろん帳票出力装置は別のサーバーPCで実現しても構わない。
【0038】
クライアントPC111,112,113の検索/出力ソフトウェアから指示を受け、処理結果を指示したクライアントPCのブラウザに対して返す処理を行うものである。
【0039】
但し、本発明においては、サーバーおよびクライアント間の通信手法については特に限定するものではない。また、サーバーPCにおいて、直接本発明のデータ検索/帳票出力指示サーバーに対する指示処理を行う形態であっても構わないものとする。
【0040】
クライアントPC111,112,113内の構成は、LAN101に接続でき、かつ検索/帳票出力機能が動作する機能を有する一般的なPCであれば、特に限定するものではないため、説明を省略する。
【0041】
次に図2は、本実施例の図1に示したサーバーPC121及び各クライアントPCの概略構成である。図示おいて、201はビデオRAM(VRAM)で、CRT表示装置202の画面に表示される文字、イメージを展開記憶する。203はビットムーブユニット(BMU)で、メモリ間あるいはメモリと各デバイス間のデータ転送をコントロールする。
【0042】
204は入力に関する各種キーを備えたキーボードであり、205は画面上でアイコンなどを指し示すためなどに用いられるポインティングデバイス(PD)である。
【0043】
206はCPUで、208のROMに記憶された制御プログラム(本発明に係るプログラムやエラー処理プログラムをはじめ、後述する本発明を実現するためのプログラムも記憶されている)に基づいて本装置の各部を制御する。
【0044】
209は上述した各プログラムを206のCPUが実行するときにワークエリア、エラー処理時の一時退避エリアとして用いられるRAM、210はハードディスクドライブ(HDD)、211はフレキシブルディスクドライブ(FDD)、をそれぞれ示す。
【0045】
なお、各ディスクには後述するアプリケーションプログラムやデータ、データベース、ライブラリなどの保存用に用いられる。
【0046】
212はネットワークインターフェイス(NET−I/F)を示し、クライアントPC111,112,113との間でネットワークを経由してデータ転送を行うためにネットワーク上でデータ制御、診断を行う。
【0047】
207は上述した各ユニット間を接続するI/Oバス(アドレスバス、データバス及び制御バスからなる)である。
【0048】
上記構成において、装置に電源を投入すると、CPU(206)はROM(208)のブートプログラムに従って装置を初期化し、HDD(210)らOSのロードを行い、その後で各種アプリケーション等を動作させることになる。
【0049】
なお、本実施形態の装置は、凡用の情報処理装置(パーソナルコンピュータ等)をその基礎にしているので、プログラムはハードディスク等に記憶されているものとしたが、もちろんROMに記憶させるようにしてもよい。記憶媒体によって本発明が限定されるものでもない。
【0050】
さらに、図3は本発明に係るモジュール構成を説明するブロック図である。
【0051】
まず図示において111は図1にて示したクライアントPCである。
【0052】
また121はサーバーPCである。
【0053】
301は、クライアントPC111とサーバーPC121間のデータのやりとりを行うためのネットワークを示している。なお特にプロトコルは限定しないものとする。
【0054】
クライアントPC111内の302はクライアント側の動作を記憶したアプリケーションである。
【0055】
アプリケーション内のモジュールとして303の検索指示UI、および304の帳票出力指示UIが記憶されている。
【0056】
アプリケーションは一般的なアプリ形式でもよく、またWEBブラウザなどのPLUG−IN形式で自動的に配信する方式でもよい。
【0057】
またサーバーPC121内の305は、帳票及びデータを管理するサーバアプリケーションである。
【0058】
アプリケーション内のモジュールとしては306の検索処理モジュール、307の帳票出力モジュール、308のデータ管理モジュール、309の帳票管理モジュールなどがあり、各モジュールはクライアントからのリクエストに応じてメモリ上にロードされ処理を実行する。
【0059】
また310は、306、307、308、309の各モジュールが扱うデータを格納するデータベースであり、必要に応じてデータの登録・引出しが行われる。
【0060】
<問題点の整理1>
次に図4を用いて、本発明が解決しようとする問題点を再度説明する。
【0061】
まず401は、キーワードを検索条件として検索結果一覧を表示する画面例である。
【0062】
画面401内の上部が検索指示を示しており、402は検索キーワードを入力するコントロールである。また403は402に入力されたキーワードを検索条件として検索処理を指示するボタンである。
【0063】
ボタン403が押されることにより、402に入力されたキーワード情報が図1のデータ検索/帳票出力指示装置121に送付される。
【0064】
データ検索/帳票出力指示装置121では、図3の検索306が動作してデータベース310からデータを検索して結果をクライアントPC111に返す。
【0065】
PC111では返された情報を用いて検索UI303に表示される処理となる。
【0066】
図示において検索結果が表示される領域が404である。
【0067】
本例ではタイトルが「クリスマス」のデータ405と、タイトルが「お正月」のデータ406が検索結果として表示されている。
【0068】
このうちデータ405、406のいずれも本文データはキーワードの「イベント」が該当した部分を含んだ表示となっており、文書が長いため最後の部分が省略された表示になっている。
【0069】
次に図示において410は、検索データを出力する帳票を示している。本例では2つのデータを出力可能なフィールド構成となっている。
【0070】
1つめのデータのタイトルを出力する「タイトルフィールド1」のフィールド411と、本文を出力する「本文フィールド1」のフィールド412である。
【0071】
そして、2つめのデータのタイトルを出力する「タイトルフィールド2」であるフィールド413と「本文フィールド2」であるフィールド414、の4つのフィールドで構成されている。
【0072】
そして図示において帳票410に対して検索画面401で検索した結果が帳票出力結果420である。
【0073】
図示でもわかるとおり、本文フィールド1の412および本文フィールド2の414にそれぞれ出力された422、424の本文は領域不足のため本文が全て表示されない問題がある。
【0074】
検索としては検索条件に該当した部分を示すことで所定のデータを取得できることが重要であるため、本文の部分的な表示であっても目的が果たせる。しかし、帳票出力においてはデータの欠損は問題となる。
【0075】
このため、帳票出力を利用する場合のデータはデータ項目を細分化したデータ管理が必要となる。その一方で細分化したデータ項目を全て帳票出力することにより重要点が他の情報に埋もれてしまう問題がある。
【0076】
<問題の整理2>
次に図5、および図6を用いて、前記問題点2を受けて本発明が解決しようとする問題点を説明する。
【0077】
図4で示した例は、検索対象を1つのデータ項目として大きな「本文」のデータ項目を用いており、該当部分を強調する検索手法であったが、検索結果の表示と帳票出力を考慮した場合に複数のデータ項目に分けたデータ管理での問題を示したものである。
【0078】
まず図5はデータの格納例を示している。
【0079】
各データのデータ項目としては、「製品名」「価格」「PPM」そして「階調」が設定されている。
【0080】
製品名「A」は特長が「2000階調」であり、製品名「B」は価格の安さ「100万円」、製品名「C」は「80PPM」というのが特長となっているデータ例である。
【0081】
これらデータ群に対して「特長」というキーワードで検索を行った場合、各データが該当するため従来技術を用いると、全てのデータ項目が表示されてしまう。
【0082】
もしくは表示用に設定された項目だけが表示されてしまうという問題が残る。
【0083】
本発明はこの帳票出力方法を図6のようにキーワードに該当した各データのデータ項目だけを抽出した仮想的なデータ項目を帳票出力することにある。
【実施例1】
【0084】
本実施例1は、本発明のデータ検索/帳票出力指示装置における帳票出力のフィールド関連付け方法に関して記載する。
【0085】
まず図7において、帳票のフィールドと出力データ項目の関連付けのイメージを示す。410は図4にて示した帳票例を用いている。なお701はデータ項目の構成例を示した表である。
【0086】
411および413のタイトル用フィールドに対して、データ項目「製品名」を関連付けている。関連付けを示した線が702である。
【0087】
これにより、検索結果の「製品名」の各データ項目値が帳票出力の際にこの2つのフィールドに出力される。
【0088】
なお本処理はデータ項目とフィールドの1対1対応である一般的な帳票出力の例となる。
【0089】
次に412および414の各フィールドに対して、データ項目の全てのうち検索条件に該当するデータ項目を本フィールドに割り当てるイメージを示した線が703である。
【0090】
本設定により、各データのデータ項目のうち検索条件に該当したデータ項目を動的に選択して出力することが可能になる。
【0091】
次に図8を用いて、前記図7で示したフィールドに対する動的なデータ項目の設定画面例を示す。本設定画面は、図4の本文フィールド1である412に対してどのデータ項目を出力するかの設定例である。
【0092】
図示において、801は設定全体を管理する画面を示している。次に802は、現在対象となっているフィールド名を表示するコントロールであり、「本文フィールド1」が表示されている。
【0093】
次に803は対象となるデータ項目を設定するコントロールである。本例では「(検索条件の該当項目)」という本発明のポイントである、検索条件に該当したデータ項目を動的に割り当てる選択肢を示している。なお、806で示した選択肢としては、既存のデータ項目である「製品名」「価格」「PPM」そして「階調」も表示されている。
【0094】
ここで「(検索条件の該当項目)」を選択することにより、各データが有する各データ項目のうちで検索条件に該当した項目を動的に採用して帳票出力する設定が可能となる。
【0095】
なお、804および805は本設定の有効/無効を決定する「OK」「キャンセル」ボタンである。
【0096】
また、本設定内容は、サーバー121のデータ保存領域に保存されて、実際の検索時にメモリ展開されて使用される。
【0097】
次に図9を用いて本実施例1で示した「検索条件の該当項目」による帳票出力時の動的なデータ項目選択処理に関するフローチャートを示す。
【0098】
まずステップS901は、クライアントPCの画面操作による入力を示している。検索条件および対象となる帳票をUIから指示する。これにより、ユーザが所望とするデータ検索とともに使用する帳票が確定する。
【0099】
次にステップS902に進むが、ステップS902からは前記ステップS901で指示された情報を用いたサーバーPC側の処理となる。
【0100】
ステップS902は指定された帳票に関する出力設定において、前記図8で説明した「(検索条件に該当する項目)」の動的なデータ項目の設定が含まれているかを判断する。
【0101】
もし含まれている場合はステップS903に進む。一方含まれていない場合は、ステップS903をスキップしてS904に進む。
【0102】
ステップS903では、本発明の特長である、「(検索条件に該当する項目)」の設定がなされている場合の処理であり、検索条件に該当したデータのデータ項目値を出力するデータとして動的に取得する。次にステップS904は従来の帳票出力と同様に既に各フィールドとデータ項目が静的に関連付けられている情報を元に出力するデータの関連付いているデータ項目値を取得する。
【0103】
次にステップS905はステップS903とステップS904で取得したデータを用いて、帳票出力に使用する最終データを作成する処理である。
【0104】
一般的に帳票出力データはCSV形式もしくはXML形式が用いられることが多いが、本発明では出力するデータが表現できるのであれば特に限定しない。
【0105】
そして次のステップS906では、S905にて作成された最終出力データとステップS901で指定された帳票を用いて帳票出力を行う処理である。これにより帳票出力が完了する。なお帳票出力としてはプリンタに出力してもよく、PDF形式等のファイル形式で出力するものでもよい。特に本発明では限定しない。
【0106】
以上図示で説明したように、本実施例1を用いることで、検索において検索条件に該当したデータ項目を各データから動的に取得して帳票出力可能となる。このため効率的なデータ検索/帳票出力が実現可能となる。
【実施例2】
【0107】
次に本発明の請求項2記載の実施例として本実施例2を用いて説明する。
【0108】
本実施例2は、前記実施例1にて検索条件に該当するデータ項目を動的に使用する例に対して、動的な検索条件への該当項目として公開したくないデータがある場合の対策を示した例である。
【0109】
図10は、非公開のデータ項目を示した例である。図10の下段2行の1001で示した「開発コメント」および「原価」などはデータ項目としては存在するが、一般ユーザには非公開とすべきデータ項目であるものとする。
【0110】
この場合に、前記実施例1の図8にて示した「(検索条件の該当項目)」では、全てのデータ項目が対象となってしまうため、非公開とするデータ項目を制御ができない問題がある。従って本実施例2では、このような問題に対処した例を示す。
【0111】
図11は、本対処を行った設定方法の例である。図示において801〜805は図8を用いて実施例1で説明した内容と同様なので説明を省略する。
【0112】
一方1101は、出力するデータ項目の選択コントロール803で「(検索条件の該当項目)」が選択された場合に有効になる項目選択のコントロールである。この1101には各データ項目が選択するチェックボックスを伴って表示されている。
【0113】
本例では、「開発コメント」および「原価」に関してチェックをはずした例であり、このチェックをOFFすることによって動的なデータ項目として非公開(対象外)とすることが可能となる。またこの場合に対象外となったデータは検索結果として対象外となるものとする。
【0114】
また、実施例1の図7で示した帳票内のフィールドでは、「タイトルフィールド1」、「タイトルフィールド2」の411および412には「製品名」が静的な情報として割り当てられている。
【0115】
これにより、もし検索条件に該当するデータが「製品名」のデータ項目である場合でも、タイトルと本文が重複するケースに対して本選択コントロールで「製品名」をOFFにすることで回避が可能となる。
【0116】
また、その際に本文フィールドに表示する内容は代替処理として静的に割り当てられているもの、および非公開のデータをはずした項目を選択すること処理が考えられる。
【0117】
本処理は次の実施例3で説明する。
【0118】
次に図12を用いて本実施例2のフローチャートを示す。
【0119】
本フローチャートは、実施例1で示したフローチャートのステップS903とステップS904の間に非公開設定されたデータ項目を有するデータを検索結果から排除する処理を追加したものである。従って既に図9の説明において説明した内容は省略するものとする。
【0120】
図示において、ステップS1201はステップS903で取得した検索条件に該当した動的なデータ項目値から非公開のデータ項目に属するデータがあるかを判断する処理である。属するデータがある場合はステップS1202に進む。属するデータがない場合はステップS904に進む。ステップS1202では対象外となったデータを検索結果から排除する処理を行う。本処理により、非公開としたいデータ項目があった場合には検索対象外とすることが可能となる。
【0121】
以上図示で説明したように、本実施例2を用いることで、動的なデータ項目の取得する際に、セキュリティーを考慮した取得可能なデータ項目の制御が実現可能となる。結果として、効率的な帳票出力が実現可能となる。
【実施例3】
【0122】
次に本発明の請求項3に記載の実施例として本実施例3を用いて説明する。
【0123】
本実施例3は、前記実施例1、実施例2にて検索条件に該当するデータ項目が2つ以上存在する場合にどちらのデータ項目を優先するかが判断できない問題が考えられる。
【0124】
また実施例2の中で記載したように静的に割り当てられたデータ項目と動的なデータ項目が重複するため、該当項目が出力できない問題が考えられる。
【0125】
本実施例はこれら問題に対策した実施例である。
【0126】
図13は上記の例を実際のデータで示した例である。まずデータ項目としては「製品名」「価格」「PPM」「階調」、そして「原価」がある。
【0127】
この中で「製品名」はあるフィールドと静的に1対1で割り当てられている項目であり、「原価」は非公開のデータ項目に設定されているものとする。
【0128】
このデータ群に対してキーワード「特長」で検索した場合に、製品名「A(特長)」は製品名のデータ項目値が該当してしまうため、検索条件に該当する動的なデータ項目としても採用されてしまうため、前述のとおり既に静的に割り当てられたフィールドと重複してしまう。
【0129】
次に製品名「B」の場合は、非公開データ項目が該当してしまうため、対象外データとなる。
【0130】
次に製品名「C」の場合は、「価格」と「PPM」の2つが検索条件に該当してしまうため、どちらを選択すべきかが判断できない問題が考えられる。
【0131】
図14は上記問題に対応した設定画面である。図示において、1401は帳票のフィールドに対する対応項目を設定する設定画面であり、図11で示した設定画面の拡張である。
【0132】
本設定画面と図11で示した画面の相違点は、1402の「検索条件に該当する項目の範囲で静的な割り当てがされた情報をグレーアウトできる点と、1403および1404を用いて1402内の上に位置する項目を優先順位が高いものとして設定できる点である。
【0133】
1403は現在選択されている項目の優先順位を1つ上げる処理を行い、1404は逆に優先順位を1つ下げる処理を行う。
【0134】
これにより、検索条件に該当する複数のデータ項目が存在した場合であっても、本設定の優先順位に従って一意にデータ項目を選択することが可能となる。
【0135】
一方で1402の「製品名」のように既に静的な割り当てがされたデータ項目は非選択状態でグレーアウトされることにより、動的なデータ項目として選択不可の状態を設定することが可能となる。
【0136】
さらに該当項目がない場合は1402の優先順位に従って検索条件に該当しないデータ項目であっても重複することなく表示することが可能となる。
【0137】
次に図15を用いて本実施例3のフローチャートを示す。
【0138】
本フローチャートは、実施例2で示したフローチャートのステップS903とステップS1201の間に本実施例3のポイントを追加したものである。従って既に図12の説明において説明した内容は省略するものとする。
【0139】
図示において、ステップS1501はステップS903で取得した検索条件に該当した動的なデータ項目値をもとに検索条件に該当するデータ項目の重複/静的に割り当てられたデータの重複採用があるかを判断する。重複がある場合はステップS1502に進み、ない場合はステップS1201に進む。
【0140】
ステップS1502では、図13の製品名「C」のように検索条件に該当するデータ項目が複数ある場合は、図14のコントロール1402にて設定した優先順位に従って、最終的なデータ項目を決定する。この場合は、価格がPPMより優先順位が高い設定のためデータ項目「価格」のデータ項目値「90万円(特長)」が最終データ項目となる。
【0141】
また、図13の製品名「A(特長)」のように該当するデータが既に他のフィールドに静的に割り当てられている場合は、やはり図14のコントロール1402にて設定した優先順位に従って、最終的なデータ項目を決定する。この場合は、データ項目「製品名」が静的割り当て済みであるため、優先順位の高いデータ項目「価格」が採用され、データ項目値「200万円」を最終的なデータ項目の値とする。
【0142】
そして本処理後にステップS1201に進む。
【0143】
以上図示で説明したように、検索条件の該当データ項目が複数あった場合でも優先順位を用いた効率的なデータ項目が選択可能となる。結果として、効率的な帳票出力が実現可能となる。
【0144】
以上、実施例1〜実施例3にて説明した各実施形態を実現することにより、従来のシンプルな帳票出力に対して、検索結果から動的なデータ項目を取得することができ、効率的な帳票出力を実現可能となるデータ検索/帳票出力指示装置を実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0145】
【図1】本発明の実施例におけるネットワーク構成図
【図2】本発明の実施例におけるサーバーPCの構成図
【図3】本発明の実施例のモジュール構成を説明するブロック図
【図4】本発明の問題点1の説明例
【図5】本発明の問題点2のデータ構造例
【図6】本発明の問題点2の解決後のデータ表示例
【図7】本発明の実施例1におけるフィールドとデータ項目の関連付けイメージ
【図8】本発明の実施例1におけるフィールドとデータ項目の関連付け設定例
【図9】本発明の実施例1におけるフローチャート
【図10】本発明の実施例2におけるデータ構造例
【図11】本発明の実施例2におけるフィールドとデータ項目の関連付け設定例
【図12】本発明の実施例2におけるフローチャート
【図13】本発明の実施例3におけるデータ構造例
【図14】本発明の実施例3におけるフィールドとデータ項目の関連付け設定例
【図15】本発明の実施例3におけるフローチャート
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索条件に該当したデータ項目を動的に利用可能な検索/帳票出力に関する装置/媒体、および手法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の検索技術は、検索対象となるデータの多様化に伴い、その特性に応じたデータ検索手法も多種多様となっている。また検索手法の多様化に応じて検索結果の表示方法も、多くの件数を表示するために少ない情報量であるが、本質的な情報を効率的に表示する方法が主流となっている。
【0003】
すなわち、検索結果の表示情報が少なく判断ができない場合は、詳細情報を表示/確認することを前提に、より多くのデータ数を表示することを実現している。
【0004】
例えば、インターネット上の検索サイトなどでは、検索結果を一覧する場合に各データに対して固定データ項目として「タイトル」や「URL」などの固定データ項目を表示している。そしてさらに、本文項目のうち検索条件に該当した前後の文書を一定量分ピックアップして情報量を絞る一方で、検索条件の該当部分を強調表示する手法が代表的な例である。
【0005】
一方で近年の帳票出力技術は、事前に作成した帳票を選択して格納されたデータ群から検索を行い、検索結果から選択したデータを帳票出力する業務フローを実現する技術が一般的である。
【0006】
その際に、検索と帳票の関係は検索対象データのデータ項目と帳票のフィールドが1対1で関連付けられている。
【0007】
しかしながら、上記の検索技術と帳票出力技術の進むべき方向性は、少ない領域に多くの情報を表現する点では共通であるが、表示する内容については異なったものとなっている。
【0008】
検索技術は検索結果が完全でない情報であってもよく、より少ない情報(部分情報)で所定のデータをユーザが入手するかが重要となる。
【0009】
逆に、帳票出力は帳票領域により完全な情報を効率的な情報配置をするかが重要となる。
【0010】
上記を鑑みて、背景技術として検索したデータを帳票出力する技術に関する最近の開示技術例を以下に示す。
【0011】
特許文献1では帳票のフィールドに論理項目を適用して固定のデータ項目の組み合わせをユーザに意識させない技術を開示している。
【0012】
また特許文献2では、出力条件をユーザに操作させることによりユーザが所望とする帳票出力を実現する技術を開示している。
【0013】
また特許文献3では、帳票内のフィールドを出力データに応じて動的にレイアウトする技術を開示している。
【特許文献1】特開平7−57024号公報
【特許文献2】特開平10−207969号公報
【特許文献3】特開2005−135397号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、上記の背景技術における特許文献1は、帳票のフィールドに論理項目を設定することで出力データをユーザに意識させないことは実現可能であるが、内部的には論理項目の定義に依存するため出力項目はデータ間で共通であり、検索条件に該当したデータ項目を動的に帳票出力できない問題がある。
【0015】
また特許文献2は、検索の条件項目と出力項目が連動した帳票出力である。このため、出力項目を検索条件に該当したデータ項目を動的に選択する帳票出力が実現できない問題がある。
【0016】
さらに特許文献3は、出力データに応じて該当するフィールドが動的にレイアウトされる。
【0017】
すなわち、不要なフィールドに対しては、出力するデータをNULL等に操作することでフィールドの領域をなくし、必要なデータのみを所定の位置に出力することが可能である。
【0018】
しかしながら本発明の課題を実現するには、帳票作成に多大な時間がかかってしまい、現実的にはユーザが容易に設定できない問題がある。
【0019】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものである。
【0020】
本発明の第1の目的は、検索において検索条件に該当したデータ項目を各データから動的に取得して帳票出力可能なデータ検索/帳票出力指示装置を提供することである。
【0021】
また第2の目的は、前記第1の目的実現において、動的なデータ項目の取得する際に、セキュリティーを考慮した取得可能なデータ項目の制御が実現できるデータ検索/帳票出力指示装置を提供することである。
【0022】
次に第3の目的は、前記第1、2の目的実現において、検索条件の該当データ項目が複数あった場合でも優先順位を用いた効率的なデータ項目が動的に選択可能なデータ検索/帳票出力指示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記第1の目的である、検索条件に該当した項目の動的データとしての利用を達成するために、従来のデータ検索/帳票出力指示装置において、請求項1に記載の発明は以下の手段を有する。
【0024】
帳票出力設定において、帳票内の各フィールドと出力データ項目を関連付ける際に、固定のデータ項目を関連付ける手段に加え、検索条件の該当データ項目を動的なデータ項目としてフィールドに関連付ける手段を備えた構成となる。
【0025】
次に上記第2の目的である、動的なデータ項目の利用範囲の制御を達成するために、請求項2に記載の発明は、前記請求項1の発明に対して、さらに以下を追加した構成となる。
【0026】
動的なデータ項目の設定において、各項目に対して動的なデータ項目として利用可能か否かを設定する手段と、前記設定に基づき最終的な動的データ項目を決定する手段を備えた構成となる。
【0027】
次に上記第3の目的である、検索条件の該当データ項目が複数存在した場合でも動的なデータ項目として優先順位に基づくデータ項目選択を達成するために、請求項3記載の発明は、前記請求項1、又は請求項2の発明に対して、さらに以下を追加した構成となる。
【0028】
検索条件に該当するデータ項目が複数ある場合、動的なデータ項目を決定する際に、データ項目の優先順位付けを設定する手段と、前記設定に基づき動的なデータ項目を決定する手段を備えた構成となる。
【発明の効果】
【0029】
請求項1に記載のデータ検索/帳票出力指示装置では、検索において検索条件に該当したデータ項目を各データから動的に取得した帳票出力可能となる。このため効率的なデータ検索/帳票出力が実現可能となる。
【0030】
次に、請求項2に記載の装置では、動的なデータ項目の取得する際に、セキュリティーを考慮した取得可能なデータ項目の公開/非公開制御が実現可能となる。このため効率的なデータ検索/帳票出力が実現可能となる。
【0031】
次に、請求項3に記載の装置では、検索条件の該当データ項目が複数あった場合でも優先順位を用いた効率的なデータ項目が選択可能となる。このため効率的なデータ検索/帳票出力が実現可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
【0033】
以下、本発明の実施例について図を参照しながら説明する。
【0034】
図1は本発明のデータ検索/帳票出力指示装置が適用されたサーバーに対して検索/帳票出力指示の操作画面を有するクライアントから指示/操作を実現可能したネットワーク構成を示すブロック図である。
【0035】
同図において、101はローカルエリアネットワーク(LAN)を示す。
【0036】
クライアント用パーソナルコンピュータ(以下「クライアントPC」)111,112,113及び、本発明のデータ検索/帳票出力指示装置となるサーバー用パーソナルコンピュータ(以下「サーバーPC」)121が、このLANに接続されている。
【0037】
また、サーバーPC121は実際の帳票出力装置構成となる。もちろん帳票出力装置は別のサーバーPCで実現しても構わない。
【0038】
クライアントPC111,112,113の検索/出力ソフトウェアから指示を受け、処理結果を指示したクライアントPCのブラウザに対して返す処理を行うものである。
【0039】
但し、本発明においては、サーバーおよびクライアント間の通信手法については特に限定するものではない。また、サーバーPCにおいて、直接本発明のデータ検索/帳票出力指示サーバーに対する指示処理を行う形態であっても構わないものとする。
【0040】
クライアントPC111,112,113内の構成は、LAN101に接続でき、かつ検索/帳票出力機能が動作する機能を有する一般的なPCであれば、特に限定するものではないため、説明を省略する。
【0041】
次に図2は、本実施例の図1に示したサーバーPC121及び各クライアントPCの概略構成である。図示おいて、201はビデオRAM(VRAM)で、CRT表示装置202の画面に表示される文字、イメージを展開記憶する。203はビットムーブユニット(BMU)で、メモリ間あるいはメモリと各デバイス間のデータ転送をコントロールする。
【0042】
204は入力に関する各種キーを備えたキーボードであり、205は画面上でアイコンなどを指し示すためなどに用いられるポインティングデバイス(PD)である。
【0043】
206はCPUで、208のROMに記憶された制御プログラム(本発明に係るプログラムやエラー処理プログラムをはじめ、後述する本発明を実現するためのプログラムも記憶されている)に基づいて本装置の各部を制御する。
【0044】
209は上述した各プログラムを206のCPUが実行するときにワークエリア、エラー処理時の一時退避エリアとして用いられるRAM、210はハードディスクドライブ(HDD)、211はフレキシブルディスクドライブ(FDD)、をそれぞれ示す。
【0045】
なお、各ディスクには後述するアプリケーションプログラムやデータ、データベース、ライブラリなどの保存用に用いられる。
【0046】
212はネットワークインターフェイス(NET−I/F)を示し、クライアントPC111,112,113との間でネットワークを経由してデータ転送を行うためにネットワーク上でデータ制御、診断を行う。
【0047】
207は上述した各ユニット間を接続するI/Oバス(アドレスバス、データバス及び制御バスからなる)である。
【0048】
上記構成において、装置に電源を投入すると、CPU(206)はROM(208)のブートプログラムに従って装置を初期化し、HDD(210)らOSのロードを行い、その後で各種アプリケーション等を動作させることになる。
【0049】
なお、本実施形態の装置は、凡用の情報処理装置(パーソナルコンピュータ等)をその基礎にしているので、プログラムはハードディスク等に記憶されているものとしたが、もちろんROMに記憶させるようにしてもよい。記憶媒体によって本発明が限定されるものでもない。
【0050】
さらに、図3は本発明に係るモジュール構成を説明するブロック図である。
【0051】
まず図示において111は図1にて示したクライアントPCである。
【0052】
また121はサーバーPCである。
【0053】
301は、クライアントPC111とサーバーPC121間のデータのやりとりを行うためのネットワークを示している。なお特にプロトコルは限定しないものとする。
【0054】
クライアントPC111内の302はクライアント側の動作を記憶したアプリケーションである。
【0055】
アプリケーション内のモジュールとして303の検索指示UI、および304の帳票出力指示UIが記憶されている。
【0056】
アプリケーションは一般的なアプリ形式でもよく、またWEBブラウザなどのPLUG−IN形式で自動的に配信する方式でもよい。
【0057】
またサーバーPC121内の305は、帳票及びデータを管理するサーバアプリケーションである。
【0058】
アプリケーション内のモジュールとしては306の検索処理モジュール、307の帳票出力モジュール、308のデータ管理モジュール、309の帳票管理モジュールなどがあり、各モジュールはクライアントからのリクエストに応じてメモリ上にロードされ処理を実行する。
【0059】
また310は、306、307、308、309の各モジュールが扱うデータを格納するデータベースであり、必要に応じてデータの登録・引出しが行われる。
【0060】
<問題点の整理1>
次に図4を用いて、本発明が解決しようとする問題点を再度説明する。
【0061】
まず401は、キーワードを検索条件として検索結果一覧を表示する画面例である。
【0062】
画面401内の上部が検索指示を示しており、402は検索キーワードを入力するコントロールである。また403は402に入力されたキーワードを検索条件として検索処理を指示するボタンである。
【0063】
ボタン403が押されることにより、402に入力されたキーワード情報が図1のデータ検索/帳票出力指示装置121に送付される。
【0064】
データ検索/帳票出力指示装置121では、図3の検索306が動作してデータベース310からデータを検索して結果をクライアントPC111に返す。
【0065】
PC111では返された情報を用いて検索UI303に表示される処理となる。
【0066】
図示において検索結果が表示される領域が404である。
【0067】
本例ではタイトルが「クリスマス」のデータ405と、タイトルが「お正月」のデータ406が検索結果として表示されている。
【0068】
このうちデータ405、406のいずれも本文データはキーワードの「イベント」が該当した部分を含んだ表示となっており、文書が長いため最後の部分が省略された表示になっている。
【0069】
次に図示において410は、検索データを出力する帳票を示している。本例では2つのデータを出力可能なフィールド構成となっている。
【0070】
1つめのデータのタイトルを出力する「タイトルフィールド1」のフィールド411と、本文を出力する「本文フィールド1」のフィールド412である。
【0071】
そして、2つめのデータのタイトルを出力する「タイトルフィールド2」であるフィールド413と「本文フィールド2」であるフィールド414、の4つのフィールドで構成されている。
【0072】
そして図示において帳票410に対して検索画面401で検索した結果が帳票出力結果420である。
【0073】
図示でもわかるとおり、本文フィールド1の412および本文フィールド2の414にそれぞれ出力された422、424の本文は領域不足のため本文が全て表示されない問題がある。
【0074】
検索としては検索条件に該当した部分を示すことで所定のデータを取得できることが重要であるため、本文の部分的な表示であっても目的が果たせる。しかし、帳票出力においてはデータの欠損は問題となる。
【0075】
このため、帳票出力を利用する場合のデータはデータ項目を細分化したデータ管理が必要となる。その一方で細分化したデータ項目を全て帳票出力することにより重要点が他の情報に埋もれてしまう問題がある。
【0076】
<問題の整理2>
次に図5、および図6を用いて、前記問題点2を受けて本発明が解決しようとする問題点を説明する。
【0077】
図4で示した例は、検索対象を1つのデータ項目として大きな「本文」のデータ項目を用いており、該当部分を強調する検索手法であったが、検索結果の表示と帳票出力を考慮した場合に複数のデータ項目に分けたデータ管理での問題を示したものである。
【0078】
まず図5はデータの格納例を示している。
【0079】
各データのデータ項目としては、「製品名」「価格」「PPM」そして「階調」が設定されている。
【0080】
製品名「A」は特長が「2000階調」であり、製品名「B」は価格の安さ「100万円」、製品名「C」は「80PPM」というのが特長となっているデータ例である。
【0081】
これらデータ群に対して「特長」というキーワードで検索を行った場合、各データが該当するため従来技術を用いると、全てのデータ項目が表示されてしまう。
【0082】
もしくは表示用に設定された項目だけが表示されてしまうという問題が残る。
【0083】
本発明はこの帳票出力方法を図6のようにキーワードに該当した各データのデータ項目だけを抽出した仮想的なデータ項目を帳票出力することにある。
【実施例1】
【0084】
本実施例1は、本発明のデータ検索/帳票出力指示装置における帳票出力のフィールド関連付け方法に関して記載する。
【0085】
まず図7において、帳票のフィールドと出力データ項目の関連付けのイメージを示す。410は図4にて示した帳票例を用いている。なお701はデータ項目の構成例を示した表である。
【0086】
411および413のタイトル用フィールドに対して、データ項目「製品名」を関連付けている。関連付けを示した線が702である。
【0087】
これにより、検索結果の「製品名」の各データ項目値が帳票出力の際にこの2つのフィールドに出力される。
【0088】
なお本処理はデータ項目とフィールドの1対1対応である一般的な帳票出力の例となる。
【0089】
次に412および414の各フィールドに対して、データ項目の全てのうち検索条件に該当するデータ項目を本フィールドに割り当てるイメージを示した線が703である。
【0090】
本設定により、各データのデータ項目のうち検索条件に該当したデータ項目を動的に選択して出力することが可能になる。
【0091】
次に図8を用いて、前記図7で示したフィールドに対する動的なデータ項目の設定画面例を示す。本設定画面は、図4の本文フィールド1である412に対してどのデータ項目を出力するかの設定例である。
【0092】
図示において、801は設定全体を管理する画面を示している。次に802は、現在対象となっているフィールド名を表示するコントロールであり、「本文フィールド1」が表示されている。
【0093】
次に803は対象となるデータ項目を設定するコントロールである。本例では「(検索条件の該当項目)」という本発明のポイントである、検索条件に該当したデータ項目を動的に割り当てる選択肢を示している。なお、806で示した選択肢としては、既存のデータ項目である「製品名」「価格」「PPM」そして「階調」も表示されている。
【0094】
ここで「(検索条件の該当項目)」を選択することにより、各データが有する各データ項目のうちで検索条件に該当した項目を動的に採用して帳票出力する設定が可能となる。
【0095】
なお、804および805は本設定の有効/無効を決定する「OK」「キャンセル」ボタンである。
【0096】
また、本設定内容は、サーバー121のデータ保存領域に保存されて、実際の検索時にメモリ展開されて使用される。
【0097】
次に図9を用いて本実施例1で示した「検索条件の該当項目」による帳票出力時の動的なデータ項目選択処理に関するフローチャートを示す。
【0098】
まずステップS901は、クライアントPCの画面操作による入力を示している。検索条件および対象となる帳票をUIから指示する。これにより、ユーザが所望とするデータ検索とともに使用する帳票が確定する。
【0099】
次にステップS902に進むが、ステップS902からは前記ステップS901で指示された情報を用いたサーバーPC側の処理となる。
【0100】
ステップS902は指定された帳票に関する出力設定において、前記図8で説明した「(検索条件に該当する項目)」の動的なデータ項目の設定が含まれているかを判断する。
【0101】
もし含まれている場合はステップS903に進む。一方含まれていない場合は、ステップS903をスキップしてS904に進む。
【0102】
ステップS903では、本発明の特長である、「(検索条件に該当する項目)」の設定がなされている場合の処理であり、検索条件に該当したデータのデータ項目値を出力するデータとして動的に取得する。次にステップS904は従来の帳票出力と同様に既に各フィールドとデータ項目が静的に関連付けられている情報を元に出力するデータの関連付いているデータ項目値を取得する。
【0103】
次にステップS905はステップS903とステップS904で取得したデータを用いて、帳票出力に使用する最終データを作成する処理である。
【0104】
一般的に帳票出力データはCSV形式もしくはXML形式が用いられることが多いが、本発明では出力するデータが表現できるのであれば特に限定しない。
【0105】
そして次のステップS906では、S905にて作成された最終出力データとステップS901で指定された帳票を用いて帳票出力を行う処理である。これにより帳票出力が完了する。なお帳票出力としてはプリンタに出力してもよく、PDF形式等のファイル形式で出力するものでもよい。特に本発明では限定しない。
【0106】
以上図示で説明したように、本実施例1を用いることで、検索において検索条件に該当したデータ項目を各データから動的に取得して帳票出力可能となる。このため効率的なデータ検索/帳票出力が実現可能となる。
【実施例2】
【0107】
次に本発明の請求項2記載の実施例として本実施例2を用いて説明する。
【0108】
本実施例2は、前記実施例1にて検索条件に該当するデータ項目を動的に使用する例に対して、動的な検索条件への該当項目として公開したくないデータがある場合の対策を示した例である。
【0109】
図10は、非公開のデータ項目を示した例である。図10の下段2行の1001で示した「開発コメント」および「原価」などはデータ項目としては存在するが、一般ユーザには非公開とすべきデータ項目であるものとする。
【0110】
この場合に、前記実施例1の図8にて示した「(検索条件の該当項目)」では、全てのデータ項目が対象となってしまうため、非公開とするデータ項目を制御ができない問題がある。従って本実施例2では、このような問題に対処した例を示す。
【0111】
図11は、本対処を行った設定方法の例である。図示において801〜805は図8を用いて実施例1で説明した内容と同様なので説明を省略する。
【0112】
一方1101は、出力するデータ項目の選択コントロール803で「(検索条件の該当項目)」が選択された場合に有効になる項目選択のコントロールである。この1101には各データ項目が選択するチェックボックスを伴って表示されている。
【0113】
本例では、「開発コメント」および「原価」に関してチェックをはずした例であり、このチェックをOFFすることによって動的なデータ項目として非公開(対象外)とすることが可能となる。またこの場合に対象外となったデータは検索結果として対象外となるものとする。
【0114】
また、実施例1の図7で示した帳票内のフィールドでは、「タイトルフィールド1」、「タイトルフィールド2」の411および412には「製品名」が静的な情報として割り当てられている。
【0115】
これにより、もし検索条件に該当するデータが「製品名」のデータ項目である場合でも、タイトルと本文が重複するケースに対して本選択コントロールで「製品名」をOFFにすることで回避が可能となる。
【0116】
また、その際に本文フィールドに表示する内容は代替処理として静的に割り当てられているもの、および非公開のデータをはずした項目を選択すること処理が考えられる。
【0117】
本処理は次の実施例3で説明する。
【0118】
次に図12を用いて本実施例2のフローチャートを示す。
【0119】
本フローチャートは、実施例1で示したフローチャートのステップS903とステップS904の間に非公開設定されたデータ項目を有するデータを検索結果から排除する処理を追加したものである。従って既に図9の説明において説明した内容は省略するものとする。
【0120】
図示において、ステップS1201はステップS903で取得した検索条件に該当した動的なデータ項目値から非公開のデータ項目に属するデータがあるかを判断する処理である。属するデータがある場合はステップS1202に進む。属するデータがない場合はステップS904に進む。ステップS1202では対象外となったデータを検索結果から排除する処理を行う。本処理により、非公開としたいデータ項目があった場合には検索対象外とすることが可能となる。
【0121】
以上図示で説明したように、本実施例2を用いることで、動的なデータ項目の取得する際に、セキュリティーを考慮した取得可能なデータ項目の制御が実現可能となる。結果として、効率的な帳票出力が実現可能となる。
【実施例3】
【0122】
次に本発明の請求項3に記載の実施例として本実施例3を用いて説明する。
【0123】
本実施例3は、前記実施例1、実施例2にて検索条件に該当するデータ項目が2つ以上存在する場合にどちらのデータ項目を優先するかが判断できない問題が考えられる。
【0124】
また実施例2の中で記載したように静的に割り当てられたデータ項目と動的なデータ項目が重複するため、該当項目が出力できない問題が考えられる。
【0125】
本実施例はこれら問題に対策した実施例である。
【0126】
図13は上記の例を実際のデータで示した例である。まずデータ項目としては「製品名」「価格」「PPM」「階調」、そして「原価」がある。
【0127】
この中で「製品名」はあるフィールドと静的に1対1で割り当てられている項目であり、「原価」は非公開のデータ項目に設定されているものとする。
【0128】
このデータ群に対してキーワード「特長」で検索した場合に、製品名「A(特長)」は製品名のデータ項目値が該当してしまうため、検索条件に該当する動的なデータ項目としても採用されてしまうため、前述のとおり既に静的に割り当てられたフィールドと重複してしまう。
【0129】
次に製品名「B」の場合は、非公開データ項目が該当してしまうため、対象外データとなる。
【0130】
次に製品名「C」の場合は、「価格」と「PPM」の2つが検索条件に該当してしまうため、どちらを選択すべきかが判断できない問題が考えられる。
【0131】
図14は上記問題に対応した設定画面である。図示において、1401は帳票のフィールドに対する対応項目を設定する設定画面であり、図11で示した設定画面の拡張である。
【0132】
本設定画面と図11で示した画面の相違点は、1402の「検索条件に該当する項目の範囲で静的な割り当てがされた情報をグレーアウトできる点と、1403および1404を用いて1402内の上に位置する項目を優先順位が高いものとして設定できる点である。
【0133】
1403は現在選択されている項目の優先順位を1つ上げる処理を行い、1404は逆に優先順位を1つ下げる処理を行う。
【0134】
これにより、検索条件に該当する複数のデータ項目が存在した場合であっても、本設定の優先順位に従って一意にデータ項目を選択することが可能となる。
【0135】
一方で1402の「製品名」のように既に静的な割り当てがされたデータ項目は非選択状態でグレーアウトされることにより、動的なデータ項目として選択不可の状態を設定することが可能となる。
【0136】
さらに該当項目がない場合は1402の優先順位に従って検索条件に該当しないデータ項目であっても重複することなく表示することが可能となる。
【0137】
次に図15を用いて本実施例3のフローチャートを示す。
【0138】
本フローチャートは、実施例2で示したフローチャートのステップS903とステップS1201の間に本実施例3のポイントを追加したものである。従って既に図12の説明において説明した内容は省略するものとする。
【0139】
図示において、ステップS1501はステップS903で取得した検索条件に該当した動的なデータ項目値をもとに検索条件に該当するデータ項目の重複/静的に割り当てられたデータの重複採用があるかを判断する。重複がある場合はステップS1502に進み、ない場合はステップS1201に進む。
【0140】
ステップS1502では、図13の製品名「C」のように検索条件に該当するデータ項目が複数ある場合は、図14のコントロール1402にて設定した優先順位に従って、最終的なデータ項目を決定する。この場合は、価格がPPMより優先順位が高い設定のためデータ項目「価格」のデータ項目値「90万円(特長)」が最終データ項目となる。
【0141】
また、図13の製品名「A(特長)」のように該当するデータが既に他のフィールドに静的に割り当てられている場合は、やはり図14のコントロール1402にて設定した優先順位に従って、最終的なデータ項目を決定する。この場合は、データ項目「製品名」が静的割り当て済みであるため、優先順位の高いデータ項目「価格」が採用され、データ項目値「200万円」を最終的なデータ項目の値とする。
【0142】
そして本処理後にステップS1201に進む。
【0143】
以上図示で説明したように、検索条件の該当データ項目が複数あった場合でも優先順位を用いた効率的なデータ項目が選択可能となる。結果として、効率的な帳票出力が実現可能となる。
【0144】
以上、実施例1〜実施例3にて説明した各実施形態を実現することにより、従来のシンプルな帳票出力に対して、検索結果から動的なデータ項目を取得することができ、効率的な帳票出力を実現可能となるデータ検索/帳票出力指示装置を実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0145】
【図1】本発明の実施例におけるネットワーク構成図
【図2】本発明の実施例におけるサーバーPCの構成図
【図3】本発明の実施例のモジュール構成を説明するブロック図
【図4】本発明の問題点1の説明例
【図5】本発明の問題点2のデータ構造例
【図6】本発明の問題点2の解決後のデータ表示例
【図7】本発明の実施例1におけるフィールドとデータ項目の関連付けイメージ
【図8】本発明の実施例1におけるフィールドとデータ項目の関連付け設定例
【図9】本発明の実施例1におけるフローチャート
【図10】本発明の実施例2におけるデータ構造例
【図11】本発明の実施例2におけるフィールドとデータ項目の関連付け設定例
【図12】本発明の実施例2におけるフローチャート
【図13】本発明の実施例3におけるデータ構造例
【図14】本発明の実施例3におけるフィールドとデータ項目の関連付け設定例
【図15】本発明の実施例3におけるフローチャート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のフィールドを有する帳票に任意のデータを帳票出力できる帳票出力装置に対して、複数のデータ項目を有するマスタデータの集合から所定のマスタデータを検索して前記帳票出力装置に出力指示するデータ検索/帳票出力指示装置において、
帳票出力設定として帳票内の各フィールドに対して出力するデータ項目を関連付ける際に、固定のデータ項目を関連付ける静的な関連付け手段に加え、検索条件に該当するデータ項目を動的なデータ項目としてフィールドに関連付ける動的な関連付け手段を具備することにより、
検索条件に該当したデータ項目を帳票出力に利用可能となることを特徴とするデータ検索/帳票出力指示装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ検索/帳票出力指示装置において、
フィールドへの関連付けに対して動的なデータ項目を設定する際に、各項目に対して動的なデータ項目として利用可能か否かを設定する設定手段と、前記設定手段の設定に基づいて最終的に利用する動的なデータ項目を決定する決定手段とを具備することにより、
検索条件に該当するデータ項目に対して公開/非公開が制御可能となることを特徴とするデータ検索/帳票出力指示装置。
【請求項3】
請求項1、又は請求項2に記載のデータ検索/帳票出力指示装置において、
検索条件に該当するデータ項目が複数ある場合、フィールド関連付けに対して動的なデータ項目を決定する際に、データ項目の優先順位付けを設定する設定手段と、前記設定手段で設定に基づいて動的なデータ項目を決定する決定手段とを具備することにより、
検索条件の該当データ項目が複数存在した場合でも動的なデータ項目として優先順位に基づいたデータ項目を選択可能なことを特徴とするデータ検索/帳票出力指示装置。
【請求項1】
複数のフィールドを有する帳票に任意のデータを帳票出力できる帳票出力装置に対して、複数のデータ項目を有するマスタデータの集合から所定のマスタデータを検索して前記帳票出力装置に出力指示するデータ検索/帳票出力指示装置において、
帳票出力設定として帳票内の各フィールドに対して出力するデータ項目を関連付ける際に、固定のデータ項目を関連付ける静的な関連付け手段に加え、検索条件に該当するデータ項目を動的なデータ項目としてフィールドに関連付ける動的な関連付け手段を具備することにより、
検索条件に該当したデータ項目を帳票出力に利用可能となることを特徴とするデータ検索/帳票出力指示装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ検索/帳票出力指示装置において、
フィールドへの関連付けに対して動的なデータ項目を設定する際に、各項目に対して動的なデータ項目として利用可能か否かを設定する設定手段と、前記設定手段の設定に基づいて最終的に利用する動的なデータ項目を決定する決定手段とを具備することにより、
検索条件に該当するデータ項目に対して公開/非公開が制御可能となることを特徴とするデータ検索/帳票出力指示装置。
【請求項3】
請求項1、又は請求項2に記載のデータ検索/帳票出力指示装置において、
検索条件に該当するデータ項目が複数ある場合、フィールド関連付けに対して動的なデータ項目を決定する際に、データ項目の優先順位付けを設定する設定手段と、前記設定手段で設定に基づいて動的なデータ項目を決定する決定手段とを具備することにより、
検索条件の該当データ項目が複数存在した場合でも動的なデータ項目として優先順位に基づいたデータ項目を選択可能なことを特徴とするデータ検索/帳票出力指示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−117910(P2010−117910A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−291018(P2008−291018)
【出願日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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