説明

データ管理プログラム、およびデータ管理システム

【課題】画像ファイルを適切に管理すること。
【解決手段】データ管理プログラムは、第1の記憶媒体に記録されている第1データファイルと、第2の記憶媒体に記録され、該第2の記憶媒体から削除された第2データファイルに関する情報とを照合する照合手順と、照合手順での照合結果に応じた処理を選択可能に表示する表示手順とをコンピュータに実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ管理プログラム、およびデータ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
次のような情報処理装置が知られている。この情報処理装置は、記録されているファイルの派生関係を視覚的に表示する(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−316815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報処理装置では、記憶装置に記録されているファイルの派生関係を表示するのみで、複数の記憶媒体に記録されている画像ファイルを個別に削除した場合に、画像ファイルを適切に管理することはできなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によるデータ管理プログラムは、第1の記憶媒体に記録されている第1データファイルと、第2の記憶媒体に記録され、該第2の記憶媒体から削除された第2データファイルに関する情報とを照合する照合手順と、照合手順での照合結果に応じた処理を選択可能に表示する表示手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明では、照合結果に応じた処理は、第1データファイルのうち、第2の記憶媒体から削除された第2データファイルに対応するデータファイルを、第1の記憶媒体から第2の記憶媒体にコピーするコピー処理と、第1データファイルのうち、第2の記憶媒体から削除された第2データファイルに対応するデータファイルを第1の記憶媒体から削除する削除処理の少なくとも一方であるようにしてもよい。
第2の記憶媒体から第2データファイルが削除されたときに、削除された該第2のデータファイルを特定するための属性情報を記録する記録手順をさらに有し、照合手順は、第1の記憶媒体に記録されている第1データファイルの属性と、属性情報とを照合するようにしてもよい。
記録手順は、第2の記憶媒体から削除された第2データファイルのファイル名、データサイズ、および生成日時の少なくとも1つを属性情報として記録するようにしてもよい。
記録手順は、第2の記憶媒体に記録されている第2データファイルのファイル名が変更された後に、該第2データファイルが第2の記憶媒体から削除された場合には、変更前のファイル名を属性情報として記録し、照合手順は、属性情報として記録されている変更前のファイル名と、第1の記憶媒体に記録されている第1データファイルのファイル名とを照合するようにしてもよい。
第2の記憶媒体から削除された第2データファイルを生成する際に記録された第3データファイルが第1の記憶媒体と第2の記憶媒体に記録されている場合には、削除処理は、第2の記憶媒体から削除された第2データファイルに対応するデータファイルを第1の記憶媒体から削除するとともに、第3データファイルを第1の記憶媒体および第2の記憶媒体から削除する処理であってもよい。
第1の記憶媒体と第2の記憶媒体は、1つの記憶媒体内に設けられた2つの記憶領域であってもよい。
本発明によるデータ管理システムは、第1の記憶媒体に記録されている第1データファイルと、第2の記憶媒体に記録され、該第2の記憶媒体から削除された第2データファイルに関する情報とを照合する照合手段と、照合手段による照合結果に応じた処理を選択可能に表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、照合結果に応じた処理は、第1データファイルのうち、第2の記憶媒体から削除された第2データファイルに対応するデータファイルを、第1の記憶媒体から第2の記憶媒体にコピーするコピー処理と、第1データファイルのうち、第2の記憶媒体から削除された第2データファイルに対応するデータファイルを第1の記憶媒体から削除する削除処理の少なくとも一方であるようにしてもよい。
第2の記憶媒体から第2データファイルが削除されたときに、削除された該第2のデータファイルを特定するための属性情報を記録する記録手段をさらに備え、照合手段は、第1の記憶媒体に記録されている第1データファイルの属性と、属性情報とを照合するようにしてもよい。
記録手段は、第2の記憶媒体から削除された第2データファイルのファイル名、データサイズ、および生成日時の少なくとも1つを属性情報として記録するようにしてもよい。
記録手段は、第2の記憶媒体に記録されている第2データファイルのファイル名が変更された後に、該第2データファイルが第2の記憶媒体から削除された場合には、変更前のファイル名を属性情報として記録し、照合手段は、属性情報として記録されている変更前のファイル名と、第1の記憶媒体に記録されている第1データファイルのファイル名とを照合するようにしてもよい。
第2の記憶媒体から削除された第2データファイルを生成する際に記録された第3データファイルが第1の記憶媒体と第2の記憶媒体に記録されている場合には、削除処理は、第2の記憶媒体から削除された第2データファイルに対応するデータファイルを第1の記憶媒体から削除するとともに、第3データファイルを第1の記憶媒体および第2の記憶媒体から削除する処理であってもよい。
第1の記憶媒体と第2の記憶媒体は、1つの記憶媒体内に設けられた2つの記憶領域であってもよい。
第1の記憶媒体は、カメラに搭載された内部メモリ、またはカメラに着脱可能な外部メモリであり、第2の記憶媒体は、カメラと接続可能な機器に搭載される記録装置であってもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数の記憶媒体に記録されている画像ファイルを適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】カメラ100の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】パソコン200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図3】データ管理処理の流れを示すフローチャート図である。
【図4】削除記録データベースの具体例を示す図である。
【図5】選択画面の具体例を示す第1の図である。
【図6】選択画面の具体例を示す第2の図である。
【図7】選択画面の具体例を示す第3の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施の形態におけるカメラの一実施の形態の構成を示すブロック図である。カメラ100は、操作部材101と、レンズ102と、撮像素子103と、制御装置104と、メモリカードスロット105と、モニタ106と、接続IF(インタフェース)107とを備えている。操作部材101は、使用者によって操作される種々の入力部材、例えば電源ボタン、レリーズボタン、ズームボタン、十字キー、決定ボタン、再生ボタン、削除ボタンなどを含んでいる。
【0009】
レンズ102は、複数の光学レンズから構成されるが、図1では代表して1枚のレンズで表している。撮像素子103は、例えばCCDやCMOSなどのイメージセンサーであり、レンズ102により結像した被写体像を撮像する。そして、撮像によって得られた画像信号を制御装置104へ出力する。
【0010】
制御装置104は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路により構成され、カメラ100を制御する。なお、制御装置104を構成するメモリには、SDRAMやフラッシュメモリが含まれる。SDRAMは、揮発性のメモリであって、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、フラッシュメモリは、不揮発性のメモリであって、制御装置104が実行するプログラムのデータや、プログラム実行時に読み込まれる種々のパラメータなどが記録されている。
【0011】
制御装置104は、撮像素子103から入力された画像信号に基づいて所定の画像形式、例えばJPEG形式の画像データ(以下、「本画像データ」と呼ぶ)を生成する。また、制御装置104は、生成した本画像データに基づいて、表示用画像データ、例えばサムネイル画像データを生成する。制御装置104は、生成した本画像データとサムネイル画像データとを含み、さらにヘッダ情報を付加した画像ファイル(Jpegファイル)を生成してメモリカードスロット105へ出力する。
【0012】
メモリカードスロット105は、記憶媒体としてのメモリカードを挿入するためのスロットであり、制御装置104から出力された画像ファイルをメモリカードに書き込んで記録する。また、メモリカードスロット105は、制御装置104からの指示に基づいて、メモリカード内に記憶されている画像ファイルを読み込む。
【0013】
モニタ106は、カメラ100の背面に搭載された液晶モニタ(背面モニタ)であり、当該モニタ106には、メモリカードに記憶されている画像やカメラ100を設定するための設定メニューなどが表示される。また、制御装置104は、使用者によってカメラ100のモードが撮影モードに設定されると、撮像素子103から時系列で取得した画像の表示用画像データをモニタ106に出力する。これによってモニタ106にはスルー画が表示される。
【0014】
接続IF107は、図2で後述するパソコン200等の外部機器を接続するためのインタフェース部である。接続IF107としては、例えば、カメラ100とパソコン200とを有線接続するためのUSBインタフェースや、カメラ100とパソコン200とを無線接続するための無線LANモジュール等が用いられる。制御装置104は、この接続IF107を介して、メモリカードに記録されている画像ファイルのデータをパソコン200へ転送することができる。
【0015】
図2は、本実施の形態におけるパソコン200の一実施の形態の構成を示すブロック図である。パソコン200は、操作部材201と、接続IF202と、制御装置203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、モニタ205とを備えている。
【0016】
操作部材201は、ユーザによって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。接続IF202は、上述したカメラ100などの外部機器を接続するためのインターフェー部である。この接続IF202も、カメラ100が備える接続IF107と同様に、カメラ100と有線接続するためのUSBインタフェースや、無線接続を行うための無線LANモジュール等が使用される。本実施の形態では、例えば、この接続IF202を介してカメラ100から画像ファイルのデータが取り込まれる。あるいは、接続IF202にメモリカードリーダーを接続し、カメラ100で撮影された画像ファイルのデータが記録されているメモリカードを該メモリカードリーダーに挿入して、画像ファイルのデータを取り込むようにしてもよい。
【0017】
制御装置203は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、パソコン200の全体を制御する。なお、制御装置203を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリとして使用されたり、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。
【0018】
HDD204は、接続IF202を介して取り込まれた画像ファイルや、制御装置203で実行される種々のプログラム等を記録するための記録装置である。例えば、HDD204には、図3で後述する処理を実行するためのプログラムのデータが記録される。このプログラムは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されて提供される。パソコン200においては、ユーザが記憶媒体を用いてプログラムのデータをHDD204にインストールすることによって、制御装置203がプログラムを実行できるようになる。モニタ205は、例えば液晶モニタであって、制御装置203から出力される表示用データの画像を表示する。
【0019】
本実施の形態におけるパソコン200では、制御装置203は、使用者からの指示に基づいてHDD204内に記録されている画像ファイルを削除することができる。このように、パソコン200上で画像ファイルの削除が行われた場合には、カメラ100で撮影時にメモリカードスロット105に挿入されていたメモリカード内には記録されている画像ファイルが、HDD204には記録されていないという状況が生じる。このような場合に、制御装置203は、HDD204から削除された画像ファイルをカメラ100のメモリカードからHDD204にコピーするか、HDD204から削除された画像ファイルをカメラ100のメモリカードからも削除するかを、使用者が選択できるようにする。そして、制御装置203は、使用者からの指示に応じて、メモリカードからHDD204への画像ファイルのコピー処理、またはメモリカードからの画像ファイルの削除処理を実行する。具体的には、図3に示すように処理を行う。
【0020】
図3は、本実施の形態におけるデータ管理処理の流れを示すフローチャートである。図3に示す処理は、使用者によってパソコン200上で図3に示すデータ管理処理の実行開始が指示されると起動するプログラムとして、制御装置203により実行される。例えば、使用者は、パソコン200上でデータ管理アプリケーションを起動させることによって、図3に示すデータ管理処理の実行開始を指示することができる。
【0021】
ステップS10において、制御装置203は、HDD204に記録されている画像ファイルの削除が使用者によって指示されたか否かを判断する。例えば、使用者は、画面上にHDD204に記録されている画像ファイルの一覧を表示させ、該一覧の中から削除したい画像ファイルを選択することにより、任意の画像ファイルの削除を指示することができる。ステップS10で肯定判断した場合には、ステップS20へ進む。
【0022】
ステップS20では、制御装置203は、使用者によって指定された画像ファイルのデータをHDD204から削除して、ステップS30へ進む。ステップS30では、制御装置203は、ステップS20で削除した画像ファイルに関する情報を管理するための削除記録データベースを更新する。具体的には、制御装置203は、図4に示すような削除記録データベースを用いて、HDD204から削除した画像ファイルを管理する。この削除記録データベースは、HDD204に記録されており、図4に示すように、削除された画像ファイルの属性情報として、ファイル名4a、オリジナルファイル名4b、ファイルサイズ(画像ファイルのデータサイズ)4cを記録することにより、削除された画像ファイルを管理するものである。また、該削除データベースには、削除した画像ファイルに記録されているサムネイル画像データも記録される。
【0023】
なお、ファイル名4aとは、HDD204から削除された画像ファイルに付されていた画像ファイル名を意味し、オリジナルファイル名4bは、撮影による画像ファイル生成時にカメラ100側で付されたオリジナルのファイル名を意味する。すなわち、撮影時に付されたファイル名が変更されていない場合には、ファイル名4aとオリジナルファイル名4bとは同じものとなる。一方、使用者によって撮影後にファイル名が変更された場合には、ファイル名4aとオリジナルファイル名とは異なるものとなる。例えば、図4における1行目のデータは、オリジナルファイル名4bがDSC_0001.jpgであるのに対して、ファイル名4aはKyoto1.jpgであることから、使用者によって撮影後にファイル名が変更されていることがわかる。
【0024】
また、制御装置203は、カメラ100から画像ファイルを取り込んだときに、その時点で画像ファイルに付されているファイル名をオリジナルファイル名として記録しておくことにより、その後にファイル名が変更された場合でもオリジナルファイル名を特定することが可能となる。この場合、例えば、ファイル名記録データベースをHDD204に設け、画像ファイルをカメラ100から取り込んだタイミングで、このファイル名記録データベースにオリジナルファイル名を格納しておけばよい。また、その後にファイル名が変更された場合には、ファイル名記録データベース内に、オリジナルファイル名と変更後のファイル名とを関連付けて記録しておけば、制御装置203は、画像ファイルが削除されたときに、その画像ファイルのファイル名4aとオリジナルファイル名4bとを特定して、削除記録データベースに記録することができる。
【0025】
あるいは、カメラ100が撮影時にオリジナルファイル名を画像ファイルのヘッダ情報として記録することができる場合には、制御装置203は、画像ファイルが削除されたときに、その画像ファイルの現在のファイル名と、ヘッダ情報として記録されているオリジナルファイル名とに基づいて、その画像ファイルのファイル名4aとオリジナルファイル名4bとを特定して、削除記録データベースに記録するようにしてもよい。
【0026】
その後、ステップS40へ進み、制御装置203は、接続IF202を介してパソコン200にカメラ100が接続されたか否かを判断する。ステップS40で否定判断した場合には、後述するステップS130へ進む。これに対して、ステップS40で肯定判断した場合には、ステップS50へ進む。なお、ここでは、接続IF202を介して有線接続または無線接続によりカメラ100を接続する例について説明するが、上述したように、接続IF202にメモリカードリーダーを接続してメモリカードを読み込む構成の場合には、メモリカードリーダーにメモリカードが挿入されたことを検出されたときに、ステップS40で肯定判断するようにすればよい。
【0027】
ステップS50では、制御装置203は、ステップS40で接続を検出したカメラ100のメモリカード内に記録されている画像ファイルと、HDD204に記録されている削除記録データベースとを照合して、カメラ100のメモリカード内に記録されている画像ファイルの中に、HDD204からは既に削除された画像ファイルが存在するか否かを判定する。
【0028】
具体的には、制御装置203は、カメラ100のメモリカード内に記録されている画像ファイルのファイル名とファイルサイズとを特定し、これと削除記録データベースに記録されているオリジナルファイル名4bとファイルサイズ4cとを照合する。その結果、カメラ100のメモリカード内に記録されている画像ファイルのファイル名およびファイルサイズと一致するデータが削除記録データベース内に存在する場合には、制御装置203は、カメラ100のメモリカード内に記録されている画像ファイルの中に、HDD204から既に削除された画像ファイルが存在すると判定し、ステップS60で肯定判断する。一方、カメラ100のメモリカード内に記録されている画像ファイルのファイル名およびファイルサイズと一致するデータが削除記録データベース内に存在しない場合には、制御装置203は、カメラ100のメモリカード内に記録されている画像ファイルの中に、HDD204から既に削除された画像ファイルは存在しないと判定し、ステップS60で否定判断する。
【0029】
ステップS60で否定判断した場合には、後述するステップS130へ進む。これに対して、ステップS60で肯定判断した場合には、ステップS70へ進む。ステップS70では、制御装置203は、使用者に対して、HDD204から削除済みの画像ファイルと同一の画像ファイルのデータをカメラ100のメモリカードからコピーするか、あるいはHDD204から削除済みの画像ファイルと同一の画像ファイルのデータをカメラ100のメモリカードから削除するかを選択するための選択画面をモニタ205に表示する。
【0030】
例えば、制御装置203は、図5に示すような選択画面をモニタ205に表示する。この選択画面には、HDD204内から削除された画像ファイルの画像のサムネイル画像(以下、「PC内画像」と呼ぶ)5aと、カメラ100のメモリカード内に記録されている画像のサムネイル画像(以下、「カメラ内画像」と呼ぶ)5bとが左右に並べて配置されている。また、該選択画面には、HDD204から削除された画像ファイルのデータをカメラ100のメモリカードから削除するか、HDD204から削除された画像ファイルのデータをカメラ100のメモリカードからHDD204へコピーするかを選択するためのチェックボックス5cおよび5dが配置されている。このように、同一の画像ファイルであることが想定されるPC内画像5aとカメラ内画像5bとを並べて表示することにより、使用者は、PC内画像5aとカメラ内画像5bとを見比べて、これらが同一の画像であるか否かを確認することができる。
【0031】
使用者は、HDD204から削除された画像ファイルと同じ画像ファイルのデータをカメラ100のメモリカードから削除したい場合には、その画像ファイルのPC内画像5aとカメラ内画像5bとに対応する「削除」チェックボックス5cにチェックを入れることで、該画像ファイルのデータのカメラ100のメモリカードからの削除を選択することができる。一方、使用者は、HDD204から削除された画像ファイルと同じ画像ファイルのデータをカメラ100のメモリカードからHDD204へコピーしたい場合には、その画像ファイルのPC内画像5aとカメラ内画像5bとに対応する「コピー」チェックボックス5dにチェックを入れることで、該画像ファイルのHDD204への再コピーを選択することができる。なお、表示するサムネイル画像の数が一画面内には収まらない場合には、使用者は、ページ送りボタン5eを操作して、ページ切り替えを行うことができる。
【0032】
使用者は、PC内画像5aとカメラ内画像5bとの各組に対して、「削除」チェックボックス5cか「コピー」チェックボックス5dのいずれかにチェックを入れた後、画面下部に配置されている「一括処理」ボタン5fを押下することにより、チェックボックスの選択状況に応じた処理を一括して処理するように指示することができる。制御装置203は、使用者によって「一括処理」ボタン5fが押下された場合には、PC内画像5aとカメラ内画像5bとに対応する画像ファイルを対象として、それぞれに対応するチェックボックスの選択状況に応じた処理を実行する。また、使用者は、画面下部に配置されている「キャンセル」ボタン5gを押下することにより、選択画面の表示をキャンセルすることができる。制御装置203は、使用者によって「キャンセル」ボタン5gが押下された場合には、チェックボックスの選択状況に応じた処理を実行しないで、選択画面の表示を終了する。
【0033】
すなわち、ステップS80において、制御装置203は、使用者によって「一括処理」ボタン5fが押下されたことにより、チェックボックスの選択状況に応じた一括処理の実行が指示されたか否かを判断する。ステップS80で否定判断した場合には、ステップS140へ進み、制御装置203は、使用者によって「キャンセル」ボタン5gが押下されたことにより、選択画面の表示がキャンセルされたか否かを判断する。ステップS140で否定判断した場合には、ステップS80へ戻る。これに対して、ステップS140で肯定判断した場合には、ステップS10へ戻る。
【0034】
一方、ステップS80で肯定判断した場合には、ステップS90へ進み、制御装置203は、選択画面上の1件目のPC内画像5aとカメラ内画像5bとの組に対して、「削除」チェックボックス5cが選択されているか否かを判断する。ステップS90で肯定判断した場合、すなわち「削除」チェックボックス5cが選択されている場合には、ステップS100へ進み、制御装置203は、カメラ100のメモリカード内から、該1件目のPC内画像5aとカメラ内画像5bとの組に対応する画像ファイルのデータを削除して、ステップS120へ進む。これに対して、ステップS90で否定判断した場合、すなわち「コピー」チェックボックス5dが選択されている場合には、ステップS110へ進み、制御装置203は、該1件目のPC内画像5aとカメラ内画像5bとの組に対応する画像ファイルのデータをカメラ100のメモリカード内から読み出してHDD204へコピーし、ステップS120へ進む。
【0035】
ステップS120では、制御装置203は、選択画面上に表示されている全てのPC内画像5aとカメラ内画像5bとの組を対象として、ステップS90〜ステップS110の処理の実行が完了したか否かを判断する。ステップS120で否定判断した場合には、ステップS90へ戻り、選択画面上の2件目以降のPC内画像5aとカメラ内画像5bとの組に対して、ステップS90〜ステップS110の処理を繰り返す。これに対して、ステップS120で肯定判断した場合には、ステップS130へ進む。
【0036】
ステップS130では、制御装置203は、使用者によってデータ管理アプリケーションの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS130で否定判断した場合には、ステップS10へ戻って、上述した処理を繰り返す。これに対して、ステップS130で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0037】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)制御装置203は、HDD204内に記録されている削除記録データベースとカメラ100のメモリカードに記録されている画像ファイルとを照合し、照合結果に応じた画像ファイルの削除処理またはコピー処理を選択画面上に選択可能に表示するようにした。これによって、使用者は、照合結果に応じて、HDD204上で削除された画像ファイルと同じ画像ファイルのデータをカメラ100のメモリカードから削除する削除処理と、HDD204上で削除された画像ファイルと同じ画像ファイルのデータをカメラ100のメモリカードからHDD204へコピーするコピー処理とのいずれを実行するかを選択することができる。
【0038】
(2)制御装置203は、削除記録データベースにHDD204から削除された画像ファイルのファイル名4a、オリジナルファイル名4b、ファイルサイズ4cとを記録しておき、これらの属性情報を用いてカメラ100のメモリカードに記録されている画像ファイルとの照合を行なうようにした。これによって、メモリカード内の画像ファイルの中から、HDD204から削除された画像ファイルと同一の画像ファイルを精度高く特定することができる。
【0039】
(3)制御装置203は、削除記録データベースに記録する属性情報にオリジナルファイル名4bを含めるようにした。これによって、パソコン200上でファイル名が変更された後に削除された画像ファイルについても、メモリカード内の画像ファイルの中から、HDD204から削除された画像ファイルと同一の画像ファイルを精度高く特定することができる。
【0040】
―変形例―
なお、上述した実施の形態のカメラ100とパソコン200とで構成されるデータ管理システムは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、カメラ100からパソコン200へ画像を取り込み、使用者は、パソコン200のHDD204に記録されている画像ファイルのデータを削除する場合の例について説明した。このため、上述した実施の形態では、画像ファイルが削除されるのはパソコン200側のみであったため、パソコン200側にのみ削除記録データベースを持たせておけばよかった。しかしながら、カメラ100のメモリカードとパソコン200のHDD204のそれぞれから画像ファイルのデータが削除されることも考えられる。この場合には、カメラ100とパソコン200との両方に、それぞれの装置から削除された画像ファイルを管理するための削除記録データベースを記録しておく必要がある。この場合にカメラ100のメモリカードとパソコン200のHDD204に記録する削除記録データベースの内容や、削除記録データベースへのデータの記録方法は、上述した実施の形態と同様である。
【0041】
このように、カメラ100のメモリカードとパソコン200のHDD204とにそれぞれ削除記録データベースを記録した場合には、制御装置203は、パソコン200にカメラ100が接続されたことを検出したときに、例えば図6に示すような選択画面を表示すればよい。具体的には、制御装置203は、カメラ100側の削除記録データベースとパソコン200側の削除記録データベースとを照合し、カメラ100とパソコン200のいずれか一方から削除された画像ファイル、すなわちカメラ100とパソコン200のいずれか一方にはデータが残っている画像ファイルを特定する。そして、特定した画像ファイルのサムネイル画像を図6に示すように一覧表示する。すなわち、制御装置203は、図5に示した選択画面と同様に、PC内画像5aとカメラ内画像5bとを並べて表示し、PC内画像5aとカメラ内画像5bとの間に「削除」チェックボックス5cと「コピー」チェックボックス5dとを配置した選択画面を表示する。
【0042】
さらに、PC内画像5aとカメラ内画像5bとの間には、コピー可能な方向を示す矢印6aが配置され、これによって、カメラ100のメモリカードとパソコン200のHDD204のどちらに画像ファイルが残っており、どちらからどちらへのコピーが可能かを使用者に示すことができる。使用者は、この図6に示す選択画面上で、矢印6aの方向を参考にしながら、それぞれのPC内画像5aとカメラ内画像5bとの組に対応する「削除」チェックボックス5cか「コピー」チェックボックス5dのいずれかにチェックを入れることになる。
【0043】
制御装置203は、使用者によって「削除」チェックボックス5cにチェックが入れられた画像ファイルについては、カメラ100とパソコン200のそれぞれに記録された削除記録データベースのデータに基づいて、カメラ100のメモリカードとパソコン200のHDD204のどちらから画像ファイルが削除されたか(どちらに画像ファイルが残っているか)を判定し、画像ファイルが残っている方から該当する画像ファイルのデータを削除する。さらに削除した画像ファイルのデータに対応するデータを削除記録データベースから削除してもよい。一方、制御装置203は、使用者によって「コピー」チェックボックス5dにチェックが入れられた画像ファイルについては、カメラ100とパソコン200のそれぞれに記録された削除記録データベースのデータに基づいて、カメラ100のメモリカードとパソコン200のHDD204のどちらから画像ファイルが削除されたか(どちらに画像ファイルが残っているか)を判定し、画像ファイルが残っている方から削除された方へ該当する画像ファイルのデータをコピーする。
【0044】
これによって、カメラ100のメモリカードとパソコン200のHDD204のそれぞれから画像ファイルが削除される可能性がある場合でも、両者の削除記録データベースを照合して、画像ファイルデータの削除やコピーを行なうことが可能となる。なお、図6に示すページ送りボタン5e、「一括処理」ボタン5f、「キャンセル」ボタン5gについては、上述した図5と同様のため、詳細な説明は省略する。
【0045】
(2)上述した実施の形態では、カメラ100では、撮影時に画像ファイル(例えばJpeg形式の画像ファイル)を生成してメモリカードに記録する例について説明した。しかしながら、カメラ100が画像ファイル(例えばJpeg形式の画像ファイル)とともに、該Jpegファイルに関連付けてRAWデータを記録したRAWファイルを記録可能な場合や、該Jpegファイルに関連付けて撮影時に録音した音声データを記録した音声ファイルを記録可能な場合にも本発明は適用可能である。
【0046】
例えば、カメラ100で同時記録されたJpegファイルとRAWファイルとが取り込まれたことにより、HDD204にJpegファイルとRAWファイルとが関連付けて記録されているときに、HDD204内からJpegファイルのみが削除された場合には、図4に示したように、削除記録データベースにはJpegファイルの削除記録が残る。この場合、制御装置203は、パソコン200にカメラ100が接続されたときに、HDD204内の削除記録データベースを参照して、Jpegファイルのみが削除されたことを特定し、使用者に対して、該Jpegファイルと同じJpegファイルのデータをカメラ100のメモリカードから削除するか、該Jpegファイルと同じJpegファイルのデータをカメラ100のメモリカードからHDD204にコピーするか、該Jpegファイルと同時記録されたRAWファイルをHDD204から削除するとともに、カメラ100のメモリカードから該Jpegファイルと同じJpegファイルのデータと同時記録されたRAWファイルのデータとを削除するかを確認するためのメッセージを表示し、使用者からの指示に応じて処理を実行すればよい。
【0047】
あるいは、制御装置203は、パソコン200にカメラ100が接続されたときに、HDD204内の削除記録データベースを参照して、図7に示すような選択画面を表示するようにしてもよい。具体的には、制御装置203は、JpegファイルとRAWファイル、またはJpegファイルと音声ファイルとが同時記録されている場合に、HDD204内の削除記録データベースを参照して、これらの同時記録されているファイルの少なくとも一方が削除されたものを特定して、それらを選択画面上に一覧表示する。なお、図7に示すPC内画像5a,カメラ内画像5b、「削除」チェックボックス5c、「コピー」チェックボックス5d、ページ送りボタン5e、「一括処理」ボタン5f、「キャンセル」ボタン5g、矢印6aについては、上述した図5及び図6と同様のため、詳細な説明は省略し、図5や図6との相違点を中心に説明する。
【0048】
図7に示す例では、選択画面上に表示された1件目の情報7aは、同時記録されたJpegファイルとRAWファイルとがHDD204に記録されていた状態でRAWファイルのみがHDD204から削除された例を示している。この場合、PC内画像5aの欄には、削除されたRAWファイルのサムネイル画像とともに、RAWファイルが削除されていることを示す「RAW」の文字列7dが表示される。使用者は、この1件目の情報7aに対応して表示されている「削除」チェックボックス5cにチェックを入れることにより、カメラ100のメモリカードからも同じRAWファイルのデータを削除するように指示することができる。あるいは、「削除」チェックボックス5cにチェックを入れることにより、カメラ100のメモリカードからも同じRAWファイルのデータを削除するとともに、HDD204とカメラ100のメモリカードから該RAWファイルと関連付けて記録されているJpegファイルのデータも削除するように指示できるようにしてもよい。一方、使用者は、この1件目の情報7aに対応して表示されている「コピー」チェックボックス5dにチェックを入れることにより、HDD204から削除されたRAWファイルと同じRAWファイルのデータをカメラ100のメモリカードからHDD204にコピーするように指示することができる。
【0049】
また、選択画面上に表示された2件目の情報7bは、同時記録されたJpegファイルとRAWファイルとがHDD204に記録されていた状態でJpegファイルのみがHDD204から削除された例を示している。この場合、PC内画像5aの欄には、削除されたJpegファイルのサムネイル画像とともに、Jpegファイルが削除されていることを示す「Jpeg」の文字列7eが表示される。使用者は、この2件目の情報7bに対応して表示されている「削除」チェックボックス5cにチェックを入れることにより、カメラ100のメモリカードからも同じJpegファイルのデータを削除するように指示することができる。あるいは、「削除」チェックボックス5cにチェックを入れることにより、カメラ100のメモリカードからも同じJpegファイルのデータを削除するとともに、HDD204とカメラ100のメモリカードから該Jpegファイルと関連付けて記録されているRAWファイルのデータも削除するように指示できるようにしてもよい。一方、使用者は、この2件目の情報7bに対応して表示されている「コピー」チェックボックス5dにチェックを入れることにより、HDD204から削除されたJpegファイルと同じJpegファイルのデータをカメラ100のメモリカードからHDD204にコピーするように指示することができる。
【0050】
また、選択画面上に表示された3件目の情報7cは、同時記録されたJpegファイルと音声ファイルとがHDD204に記録されていた状態で音声ファイルのみがHDD204から削除された例を示している。この場合、PC内画像5aの欄には、削除された音声ファイルを示す音符マーク7fとともに、音声ファイルが削除されていることを示す「音声」の文字列7gが表示される。使用者は、この3件目の情報7cに対応して表示されている「削除」チェックボックス5cにチェックを入れることにより、カメラ100のメモリカードからも同じ音声ファイルのデータを削除するように指示することができる。あるいは、「削除」チェックボックス5cにチェックを入れることにより、カメラ100のメモリカードからも同じ音声ファイルのデータを削除するとともに、HDD204とカメラ100のメモリカードから該音声ファイルと関連付けて記録されているJpegファイルのデータも削除するように指示できるようにしてもよい。一方、使用者は、この3件目の情報7cに対応して表示されている「コピー」チェックボックス5dにチェックを入れることにより、HDD204から削除された音声ファイルと同じ音声ファイルのデータをカメラ100のメモリカードからHDD204にコピーするように指示することができる。
【0051】
(3)上述した実施の形態では、HDD204に記録される削除記録データベースでは、図4に示したように、削除された画像ファイルの属性情報として、ファイル名4a、オリジナルファイル名4b、ファイルサイズ(画像ファイルのデータサイズ)4cを記録することにより、削除された画像ファイルを管理するようにした。そして、制御装置203は、カメラ100のメモリカード内に記録されている画像ファイルのファイル名とファイルサイズとを特定し、これと削除記録データベースに記録されているオリジナルファイル名4bとファイルサイズ4cとを照合する例について説明した。しかしながら、削除記録データベースに記録する属性情報として、他の情報を記録することもできる。例えば、画像ファイルの生成日時を属性情報に追加してもよい。あるいは、ファイル名4a、オリジナルファイル名4b、ファイルサイズ4c、画像ファイルの生成日時の少なくとも1つを属性情報として削除記録データベースに記録するようにしてもよい。
【0052】
(4)上述した実施の形態では、カメラ100のメモリカードに記録されている画像ファイルをパソコン200のHDD204に取り込んで記録する場合の処理について説明した。しかしながら、カメラ100のメモリカードに記録されている画像ファイルを他のカメラのメモリカードや内蔵メモリに取り込んで記録する場合にも本発明は適用可能である。あるいは、カメラ100のメモリカードに記録されている画像ファイルをパソコン200のHDD204に取り込んで記録した後に、さらにカメラ100のメモリカードまたはパソコン200のHDD204から他の装置(例えば他のカメラや他のパソコン等)に画像ファイルをコピーしたときに、パソコン200と他の装置との間でも本発明は適用可能である。また、1つの記憶媒体内を複数の記憶領域に分け、一方の記憶領域から他方の記憶領域に画像ファイルをコピーした後に、少なくとも一方の記憶領域から画像ファイルが削除された場合にも、本発明は適用可能である。
【0053】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【符号の説明】
【0054】
100 カメラ、101、201 操作部材、102 レンズ、103 撮像素子、104、203 制御装置、105 メモリカードスロット、106、205 モニタ、107、202 接続IF、200 パソコン、204 HDD

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の記憶媒体に記録されている第1データファイルと、第2の記憶媒体に記録され、該第2の記憶媒体から削除された第2データファイルに関する情報とを照合する照合手順と、
前記照合手順での照合結果に応じた処理を選択可能に表示する表示手順とをコンピュータに実行させるためのデータ管理プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ管理プログラムにおいて、
前記照合結果に応じた処理は、前記第1データファイルのうち、前記第2の記憶媒体から削除された前記第2データファイルに対応するデータファイルを、前記第1の記憶媒体から前記第2の記憶媒体にコピーするコピー処理と、前記第1データファイルのうち、前記第2の記憶媒体から削除された前記第2データファイルに対応するデータファイルを前記第1の記憶媒体から削除する削除処理の少なくとも一方であることを特徴とするデータ管理プログラム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のデータ管理プログラムにおいて、
前記第2の記憶媒体から前記第2データファイルが削除されたときに、削除された該第2のデータファイルを特定するための属性情報を記録する記録手順をさらに有し、
前記照合手順は、前記第1の記憶媒体に記録されている前記第1データファイルの属性と、前記属性情報とを照合することを特徴とするデータ管理プログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のデータ管理プログラムにおいて、
前記記録手順は、前記第2の記憶媒体から削除された前記第2データファイルのファイル名、データサイズ、および生成日時の少なくとも1つを前記属性情報として記録することを特徴とするデータ管理プログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のデータ管理プログラムにおいて、
前記記録手順は、前記第2の記憶媒体に記録されている前記第2データファイルのファイル名が変更された後に、該第2データファイルが前記第2の記憶媒体から削除された場合には、変更前のファイル名を前記属性情報として記録し、
前記照合手順は、前記属性情報として記録されている前記変更前のファイル名と、前記第1の記憶媒体に記録されている前記第1データファイルのファイル名とを照合することを特徴とするデータ管理プログラム。
【請求項6】
請求項2に記載のデータ管理プログラムにおいて、
前記第2の記憶媒体から削除された前記第2データファイルを生成する際に記録された第3データファイルが前記第1の記憶媒体と前記第2の記憶媒体に記録されている場合には、前記削除処理は、前記第2の記憶媒体から削除された前記第2データファイルに対応するデータファイルを前記第1の記憶媒体から削除するとともに、前記第3データファイルを前記第1の記憶媒体および前記第2の記憶媒体から削除する処理であることを特徴とするデータ管理プログラム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載のデータ管理プログラムにおいて、
前記第1の記憶媒体と前記第2の記憶媒体は、1つの記憶媒体内に設けられた2つの記憶領域であることを特徴とするデータ管理プログラム。
【請求項8】
第1の記憶媒体に記録されている第1データファイルと、第2の記憶媒体に記録され、該第2の記憶媒体から削除された第2データファイルに関する情報とを照合する照合手段と、
前記照合手段による照合結果に応じた処理を選択可能に表示する表示手段とを備えることを特徴とするデータ管理システム。
【請求項9】
請求項8に記載のデータ管理システムにおいて、
前記照合結果に応じた処理は、前記第1データファイルのうち、前記第2の記憶媒体から削除された前記第2データファイルに対応するデータファイルを、前記第1の記憶媒体から前記第2の記憶媒体にコピーするコピー処理と、前記第1データファイルのうち、前記第2の記憶媒体から削除された前記第2データファイルに対応するデータファイルを前記第1の記憶媒体から削除する削除処理の少なくとも一方であることを特徴とするデータ管理システム。
【請求項10】
請求項8または9に記載のデータ管理システムにおいて、
前記第2の記憶媒体から前記第2データファイルが削除されたときに、削除された該第2のデータファイルを特定するための属性情報を記録する記録手段をさらに備え、
前記照合手段は、前記第1の記憶媒体に記録されている前記第1データファイルの属性と、前記属性情報とを照合することを特徴とするデータ管理システム。
【請求項11】
請求項10に記載のデータ管理システムにおいて、
前記記録手段は、前記第2の記憶媒体から削除された前記第2データファイルのファイル名、データサイズ、および生成日時の少なくとも1つを前記属性情報として記録することを特徴とするデータ管理システム。
【請求項12】
請求項11に記載のデータ管理システムにおいて、
前記記録手段は、前記第2の記憶媒体に記録されている前記第2データファイルのファイル名が変更された後に、該第2データファイルが前記第2の記憶媒体から削除された場合には、変更前のファイル名を前記属性情報として記録し、
前記照合手段は、前記属性情報として記録されている前記変更前のファイル名と、前記第1の記憶媒体に記録されている前記第1データファイルのファイル名とを照合することを特徴とするデータ管理システム。
【請求項13】
請求項9に記載のデータ管理システムにおいて、
前記第2の記憶媒体から削除された前記第2データファイルを生成する際に記録された第3データファイルが前記第1の記憶媒体と前記第2の記憶媒体に記録されている場合には、前記削除処理は、前記第2の記憶媒体から削除された前記第2データファイルに対応するデータファイルを前記第1の記憶媒体から削除するとともに、前記第3データファイルを前記第1の記憶媒体および前記第2の記憶媒体から削除する処理であることを特徴とするデータ管理システム。
【請求項14】
請求項8〜13のいずれか一項に記載のデータ管理システムにおいて、
前記第1の記憶媒体と前記第2の記憶媒体は、1つの記憶媒体内に設けられた2つの記憶領域であることを特徴とするデータ管理システム。
【請求項15】
請求項8〜13のいずれか一項に記載のデータ管理システムにおいて、
前記第1の記憶媒体は、カメラに搭載された内部メモリ、またはカメラに着脱可能な外部メモリであり、前記第2の記憶媒体は、前記カメラと接続可能な機器に搭載される記録装置であることを特徴とするデータ管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−248459(P2011−248459A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118551(P2010−118551)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】