説明

トイレットロール製品

【課題】コンパクトでありディスペンサー機能を有するトイレットロール製品を提供する。
【解決手段】
収納箱内にトイレットロールが収納されたトイレットロール製品であって、トイレットロールの周面が対面する箱正面に取り出し口形成ミシン目線と、この取り出し口形成ミシン目線を箱内面から覆う外側フィルム及び内側フィルムとを有し、前記外側フィルムと内側フィルムとが、取り出し口形成ミシン目線の範囲内においてその縁部同士が互い違いに重なりあって、内部に収納されたトイレットロールを引出し可能とするスリット口を形成しているトイレットロール製品により解決される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレットロールを収納箱に収納したトイレットロール製品に関する。
【背景技術】
【0002】
帯状の水解性衛生薄葉紙をロール状にしたトイレットロールはよく知られるところである。このトイレットロールは、消耗品であること、さらに常備されている必要性があることから、4〜18ロール程度の個数をセットとして市販されている。
そして、トイレットロールは、嵩張る製品であるとともに上述のとおり比較的多くの個数がセットで販売されるため、購入後に新たな包装をせずにそのまま持ち帰りができるように、取っ手が設けられたフィルム包装形態で市販に供される。
また、トイレットロールは、4〜18ロールと多くの個数がセット包装された販売されていることから商品陳列スペースの多い、ホームセンターやスーパーマーケットでの販売が主であった。
しかしながら、近年、いわゆるコンビニエンスストアが普及し、高齢者の増加や一人暮らしの若年層の生活スタイルの変化等とも相まって、かかるコンビニエンスストアにおいて日用品であるトイレットペーパーを購入したいという要望が高まってきている。
しかしながら、従来のトイレットロール製品においては、かかるコンビニエンストア等の小店舗における販売形態には適しておらず、種々の不都合が生ずる。
例えば、(1)コンビニエンスストアにおいては、スーパーマーケットやホームセンターと比較して商品陳列棚におけるスペースが狭く、従来の4〜18ロールのような多数個がセットされた製品を陳列し難い。また(2)コンビニエンスストアにおいては、いわゆるレジ袋に入る程度の小さい品物が購入されることが多いが、従来製品は、このような小さい品物の購入とともに購入されることが考慮されていない。(3)さらに、特に、コンビニエンスストアを利用する機会が多いと思われる若い女性などにおいては、多量のトイレットペーパーを露出したまま持ち帰るのに抵抗を感じることがある。(4)また、高齢者においては、嵩ばる多数ロールが包装を持ち帰るのに困難を生ずる場合がある。(5)また、世帯当たりの人数が少ない家庭では、従来製品のような多数ロールであると、多数個を消費するまでの期間が長く、開封後長期間保管しなければならないため衛生面において問題がある。(6)さらに、このような長期保存は、特に、ワンルームマンション等に多く見られるトイレ浴槽一体型のユニットバスなどで保管するにはスペースの点でも衛生面でも適さない。(7)また、従来フィルム包装の製品は、開封後に製品のいくつかを取り出したときにフィルムの余り部分がくしゃくしゃとして見栄えが悪い。
このように、従来の4〜18ロールがフィルム包装されている製品形態は、コンビニエンスストアの普及や、種々の生活スタイルにおいて様々な問題点がある。
【0003】
他方、近年、トイレットロールの使用環境であるトイレ或いは便器のデザイン性が格段に向上してきたり、部屋の間取りに対するトイレの位置などに変化が見られてきたりすることから、従来のペーパーホルダーを壁等に設置して常に一定の位置にトイレットロールを設置する態様よりも、ティシュペーパーのボックスのように持ち運んでどこでも使用できたり、設置位置を自由にできたり、さらには使用中にトイレットロールが外部から視認できないことが望ましい場合が考えられるようになってきた。また、トイレットロールのなかには、ペーパーに香料を付与した所謂香り付きと称されるものがあるが、従来のペーパーホルダーに設置する態様であると、その香料がトイレ内やその周辺に飛散して、トイレ内あるいはその周辺が意図する以上の強い香りとなってしまう場合があった。
そして、従来の4〜18ロール程度の個数をフィルム包装してセットとして市販されている製品は、壁等に設置されたペーパーホルダーの利用を前提としていることから、このような使用態様の変化に対応できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願2007−65801号公報
【特許文献2】特願2005−331236号公報
【特許文献3】特開2000−403408号公報
【特許文献4】特開平11−241056号公報
【特許文献5】特開平5−218514号公報
【特許文献6】特願2003−379685号公報
【特許文献7】実願平6−13286号公報
【特許文献8】特願2002−270232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の主たる課題は、上述の種々の問題点を解決し、特に狭いスペースで陳列することができるとともに、購入後に持ち帰るにあたっては第三者がそれがトイレットロールであることが容易には認識することができず、また、コンパクトで持ち運びしやすく、保管スペースも少なく、さらには自身がディスペンサー機能を有してペーパーホルダーがなくとも極めて使用しやすく、しかもインテリア性、デザイン性に富むことができる、トイレットロール製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決した本発明及びその作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
収納箱内にトイレットロールが収納されたトイレットロール製品であって、
前記収納箱は、トイレットロールの周面が対面する面に取り出し口又は取り出し口形成ミシン目線を有し、かつ、その取り出し口又は取り出し口形成ミシン目線を箱内面から覆う外側フィルム及び内側フィルムとを有し、前記外側フィルムと内側フィルムとは、前記取り出し口又は取り出し口形成ミシン目線の範囲内においてその縁部同士が互い違いに重なりあって、内部に収納されたトイレットロールを引出し可能とするスリット口を形成し、かつ前記取り出し口又は取り出し口形成ミシン目線の裂開により形成される取り出し口の縁をヒンジとする封止片を有し、
前記内側フィルム及び外側フィルムの、厚みが150〜250μmであり、強度が150〜250kg/cm2であり、モジュラスが15kg/cm2〜50kg/cm2であり、前記内側フィルム及び外側フィルムの少なくとも一方は前記重なり合う部分が粗面化されていることを特徴とするトイレットロール製品。
【0007】
<請求項2記載の発明>
前記ヒンジ状の封止片の先端部が、収納箱に収められたトイレットロールの軸心と平行なヒンジを介して、収納箱内面側に向かって屈曲可能に構成されている請求項1記載のトイレットロール製品。
【0008】
<請求項3記載の発明>
内側フィルムの収納箱内面側に隣接して抑え片が取り出し口範囲に延在され、前記封止片を取り出し口に押し当てたさいに、前記抑え片が封止片を支持するように構成されている請求項1記載のトイレットロール製品。
【0009】
<請求項4記載の発明>
前記粗面化が、エンボス加工、熱処理加工によるものである請求項1記載のトイレットロール製品。
【0010】
<請求項5記載の発明>
前記内側フィルム及び外側フィルムが、エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの何れかである請求項1記載のトイレットロール製品。
【0011】
<請求項6記載の発明>
内側フィルム及び外側フィルムは、モジュラスが15kg/cm2以上である請求項1記載のトイレットロール製品。
【0012】
(作用効果)
本発明においては、トイレットロールが収納箱に納められているとともに、外側フィルムと内側フィルムとが、前記取り出し口又は取り出し口形成ミシン目線の範囲内においてその縁部同士が互い違いに重なりあって、内部に収納されたトイレットロールを引出し可能とするスリット口を形成しているため、トイレットロールを引き出したときに、その重なり合い部分がシートを挟持するため、シートを引き出してもロールが内部で過度に回転することなく、スムーズに引き出すことができ、そのままディスペンサーとして機能する。
したがって、購入者は、設置位置をきにすることなくどこでも使用できるし、いわゆるポップアップ式のティシュペーパーと同様に、室内を持ち歩いて移動することができる。また、コンパクト性にも優れるようになる。
【0013】
特に本発明においては、 前記内側フィルム及び外側フィルムの厚みが100〜150μmであり、強度が150〜250kg/cm2であり、かつ、前記内側フィルム及び外側フィルムの少なくとも一方の重なり合う部分が粗面化されているので、内外各側フィルムが適度な厚さで、各フィルムの強度が保持されるとともに、シート引出し時に当該引き出されたシートを内外各側フィルムが適度に支持するとともに、その重なり合い部分とシートとの摩擦が適度なものとなり、シートがスムーズに引き出せるようになる。
すなわち、内側フィルム及び外側フィルムの少なくとも一方を粗面化することで、デザイン性に優れるとともに、勢いよくシートを引出しても、シートとフィルムの摩擦によって、ブレーキ作用が働き、収納箱内部での過度のロールの回転が防止される。
【0014】
なお、内側フィルム及び外側フィルムの少なくとも一方の収納箱内面側に香料が担持されていることとすれば、ペーパーに香料を付与されたものでなくても、シートが内側フォルムと外側フィルムと擦れる際に、ペーパーに香りが付与されることになる。従って、従来の香り付きのトイレットロールを、従来のペーパーホルダーに設置する態様で問題となっていた、その香料がトイレ内に飛散して、トイレ内が意図する以上の強い香りとなってしまうという問題が改善される。
【0015】
さらに、この効果は、前記各フィルムにおける粗面化が、エンボス加工、熱処理加工によるものであるとより一層効果的なものとなる。
【0016】
また、かかるフィルムは、上記の効果に加えてコスト面、取り扱い性さらには衛生面からして、エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの何れかであるのが望ましい。
【0017】
また、内側フィルム及び外側フィルムは、モジュラスが15kg/cm2以上であると、シート引出し性及び、引出し時のシート支持性がより一層良好なものとなる。
【0018】
他方、本収納箱は、ロール形状、低坪量に拘泥されるトイレットロールを構成する衛生薄葉紙よりも、印刷性に優れるものとすることができ、デザイン性の高い模様を付することで、製品全体としてデザイン性、インテリア性の高いものとすることができる。さらに、ロール形状、低坪量に拘泥されるトイレットロールと異なり、収納箱自体はその形状をデザインすることができるためデザイン性、インテリア性の高いものとすることができる。
【0019】
また、トイレットロールが収納箱内に納められているとともに、その収納箱が上述のようにディスペンサー機能を有していることから、使用に際して、例えば、従来のペーパーホルダーでの使用態様のように、トイレットロールの回転軸を水平或いは横方向としてシートを引き出す使用態様に限定されず、例えば、回転軸を垂直方向、縦方向としてシートを引き出す使用態様も可能となる。
【0020】
さらに、従来のフィルム包装では、トイレットロールの形状、積み重ね形状に沿った製品外観となるため、一見してトイレットロール製品であることが理解出来る外観であったが、本発明では収納箱の形状により外観が定まるため一見してそれがトイレットロールであることが理解しがたい製品となる。また、従来のフィルム包装と比較して、強度面において、また、収納箱内に収めることにより、トイレットロールの形状に依存しない載置形態をとることができるため(例えば、従来包装形態では常に端面が上下になるようにしか陳列し難かった。)商品陳列棚における設置スペースを減少させたり、種々の陳列形態をとることが可能となる。
【0021】
また、収納箱に収められていることから、従来のフィルム包装と比較して開封後に外装フィルムの一部が余ってくしゃくしゃになり見栄えがわるくなるという欠点もない。
【0022】
また、トイレットロールを1〜3個程度収納、特に1個収納することとすれば、極めてコンパクト性に優れるようになるとともに、従来技術において示した、コンビニエンスストアにおける利便性、コンビニエンスストアを利用する生活スタイルに特に適したものとなる。
【0023】
また、前記取り出し口又は取り出し口形成ミシン目線の裂開により形成される取り出し口は、その取り出し口の縁の一部をヒンジとするヒンジ蓋を有するものとすれば、使用開始後にもスリットが封止できるため、衛生面に優れるようになる。
【0024】
そのうえ、前記ヒンジ状の封止片の先端部が、収納箱に収められたトイレットロールの軸心と平行なヒンジを介して、収納箱内面側に向かって屈曲可能に構成されている場合、このように屈曲させて使用すれば、スリット間から引き出されたシートを前記屈曲した先端縁で抑えてカットすることができるようになり、引出したシートのカット性が向上する。
【0025】
また、そのような使用をするにあたって、内側フィルムの収納箱内面側に隣接して抑え片が取り出し口範囲に延在され、前記封止片を取り出し口に押し当てたさいに、前記抑え片が封止片を支持するように構成されていると、前記屈曲された先端縁をフィルムに押しつけてもフィルムが伸びたり、剥がれたりすることがなくなり、スリット口構成の耐久性が向上するとともに、シートカット性が良好になる。
【発明の効果】
【0026】
以上の本発明によれば、特に狭いスペースで陳列することができるとともに、購入後に持ち帰るにあたっては第三者がそれがトイレットロールであることが容易には認識することができず、また、コンパクトで保管スペースを少なくでき、設置位置を問わず使用することができるとともに室内外において持ち運んで使用することができ、さらにインテリア性、デザイン性に富むことができ、しかも極めて優れた引出し性等の使用性に優れる、トイレットロール製品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明にかかるトイレットロール製品の正面側からの斜視図である。
【図2】本発明にかかるトイレットロール製品の構造を説明するための図である。
【図3】本発明にかかるトイレットロール製品の正面図である。
【図4】本発明にかかる内側フィルムと外側フィルムとの関係を示す断面図である。
【図5】本発明にかかるトイレットロール製品の構造を説明する他の図である。
【図6】本発明にかかるトイレットロール製品の背面側からの斜視図である。
【図7】本発明にかかるトイレットロールの例を示す斜視図である。
【図8】本発明にかかるトイレットロールの別の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次いで、本発明の実施の形態を図1〜8を参照しながら以下に詳述する。
本発明は、収納箱1の内部にトイレットロールRが収納されたトイレットロール製品X1である。以下、具体的に説明する。
本形態の製品における収納箱1は、トイレットロールRの周面R1が対面する面に取り出し口又は取出し口形成ミシン目線21が形成された箱本体10と、その取り出し口等を箱内面から覆う外側フィルム31及び内側フィルム32とを有する(図示例は、取出し口形成ミシン目線が形成された形態である)。
【0029】
箱本体10は、収納箱X1の外郭をなすものであり、その大きさ、形状、構造、展開形状等は適宜の構成を採用できる。
【0030】
箱本体の形状の具体例としては、図示のような、実質的に、正面11、側面12、背面13、天面14、底面15が矩形である直六面体形状が好ましい形状として挙げられる。
【0031】
ただし、収納箱1の形状は、この直六面体形状に限らず、円筒状、多角柱状等であってもよい。もちろん、収納箱1(箱本体10)の形状は、このような単純な立体形状に限らない。
【0032】
なお、以下、図示例を参照しながら、便宜上、取り出し口形成ミシン目線を形成した面を正面11として説明するが、本発明においては、必ずしもこの面を正面として使用しなければならないことを意図するものではない。すなわち、本発明のトイレットロール製品の使用にあたっては、使用者がこの正面に対面して使用しなければならないわけではない。
【0033】
他方、箱本体は、商品陳列の点や使用時にトイレ内で載置しやすいなどの点から少なくとも平坦な面を有するのが望ましく、製品同士が積み重ねられる点で平行な二つの平面を有する形状が望ましい。特に、好適な形状は、構造が比較的単純であり、製造も容易であるとともに、いずれの面同士を隣接、上下に重ねて並べても商品陳列スペースを取らず、コンパクト性に優れる直六面体形状である。
【0034】
箱本体を直六面体とするのであれば、その具体的な構造例としては、特に図2に示すように、正面11、背面13、天面14、底面15及び、正面11の正面側縁11Eと背面13の背面側縁13Eからそれぞれ延在する側面短片12s,12s、天面14の側面側縁14Eから延在する側面片12Aと、この側面片12Aの先端に連接する側面先端片12tとを有して、前記側面短面片12s,12sを側面側(箱内面側)に折曲げ、これに重ねるようにして側面片12Aを重ね合わせ、前記側面先端片12tを収納箱内部側に折曲げるようにして差し込んでなる、キャラメル箱の様な構造が好ましい構造として例示できる。
【0035】
その他の箱本体10の構造としては、例えば、所謂ティシュカートンと同様の構造が挙げられる。ただし、箱本体10はこれらの構造に限られず、既知の包装箱の構造を適宜採用できる。
なお、収納箱1の大きさは、トイレットロールRの大きさ、収納個数に応じて適宜設定する。
【0036】
他方、本製品にかかる収納箱1においては、その側面12に内部のトイレットロールを交換するための開閉自在な蓋部を有するのが望ましい。この蓋部は、例えば、上述のキャラメル箱様の構造を採れば、側面を構成する側面片12Aが、側面先端片12tの差し込み、引き抜きを選択することで、天面14との境界14Eをヒンジとするヒンジ蓋とするようにすればよい。ただし、図示はしないが、ヒンジ蓋は、適宜の裂開用ミシン目を配置して、これの裂開によって形成されるようにしてもよい。
【0037】
他方、本発明の製品X1では、箱外面には既知の印刷技術などによって模様等をほどこしたり、エンボス加工を施すなどしたりして、デザイン性を高めるのが望ましい。このようなデザイン性のあるものとすれば、購買意欲を喚起させる製品となるとともに、家庭での製品保管時のインテリアとの相性に優れるものとなり、さらに、コンビニエンスストア等の雑多な小店舗内において購入対象者が商品を発見しやすくなるという利点がある。
【0038】
ここで、本発明の箱本体10は、例えば、バージンパルプ、古紙パルプ等の各種のパルプを主原料とする既知の板紙素材により形成することができる。前記板紙は、剛性を確保できる点で、好適には、坪量250〜500g/m2、好適には350〜400g/m2のコートボール紙である。
【0039】
他方、本発明の製品X1においては、取り出し口形成ミシン目線が形成されている正面以外の面、例えば背面13、或いは側面12の外面側に壁、便器、貯水タンクなどへの取付けるための取り付け手段40が設けられているが望ましい(図示例では背面に設けている)。かかる取り付け手段40によって、製品を載置して使用するだけでなく、種々の使用態様が可能となる。取り付け手段40としては、フックを掛けるための孔、この孔形成様の裂開様ミシン目線など適宜の取り付け手段が挙げられる。好適な例としては、図示されるように粘着テープ40によるものである。この図示例では、粘着テープ40の粘着面が被覆テープで被覆されており、使用態様に応じて被覆テープを剥離して粘着面を露出して壁等へ貼付して取り付けることができるように構成している。
【0040】
他方、本発明の製品X1では、側面12にトイレットロールRの管芯内R2に挿入され、前記トイレットロールRを回動自在に支持する、支持片又は支持片形成ミシン目線を設けるのが望ましい(図示例は、支持片形成ミシン目線を配置した例である)。具体例としては、図示例のように、箱本体10の側面12のほぼ中央部に、箱内に収納されたトイレットロールRの管芯R2に対面する位置に、一対の押し込み片が形成されるように押し込み片ミシン目線50,50を配して、このミシン目線内を押し込むようにしてミシン目線を裂開すると押し込み片が形成されるとともに、その押し込み片が収納箱内に収納されたトイレットロールRの管芯R2内に挿入されるようにした構成が例示できる。かかる押し込み片の形成によって、内部のトイレットロールRが回動自在な状態で好適に軸支持されるようになる。なお、使用にさいしてこの支持片が底側或いは上側にしての使用を想定するのであれば、一方側面のみに支持片などを形成する態様とすることができる。
【0041】
他方、前記取り出し口形成ミシン目線2は、本形態においては、そのミシン目線2の裂開によりヒンジ蓋状の封止片20が形成されるようになっている。より具体的には、図示の形態では、天面14の縁に平行な直線上の折り筋21とこの折り筋の両端から底面側に向かう二本の平行なミシン目線2A,2Aとこれらのミシン目線2A,2Aの両端を繋ぐミシン目線2Bによる略コ字状にミシン目線が配されており、この略コ字状のミシン目線の裂開よって、前記折り筋21をヒンジとするヒンジ蓋状の封止片20が形成されるとともに、箱本体10に取り出し口2’が形成されるようになっている。なお、ミシン目線2は、図示例の略コ字状に限らず、例えば、似ベースボール型、アーチ型等とすることができる。また、ヒンジとなる折り筋21は、必ずしも天面14に平行である必要はない。さらに、ミシン目線2A,2Bの具体的な長さ、折り筋21の具体的な長さ、位置は、収納するトイレットロールRの大きさや個数に応じて適宜、設定する。但し、ヒンジとなる折り筋21は図示例の如くミシン目線2Bに対して天面14側にある形態が望ましい。ヒンジ蓋状の封止片20を形成したときに、封止片20の底面15側が自由側となり、開封後に保管したときに上方からの埃や塵の進入を効果的に防止できるものとなる。
【0042】
他方、本製品X1では特徴的に前記取出し口又は取出し口形成ミシン目線2の範囲を収納箱内面側から、外側フィルム31と内側フィルム32との2枚のフィルムによって覆っている。この外側フィルム31と内側フィルム32とは、前記取り出し口形成ミシン目線2で囲まれる範囲内においてその縁部同士が互い違いに重なりあうようにして、その重なり縁部分35が内部に収納されたトイレットロールを引出し可能とするスリット口36を形成している。なお、本発明及び本明細書における外側フィルム31、内側フィルム32とは、前記重なり縁部分35において箱内面側に位置するフィルムを内側フィルム、箱外面側に位置するフィルムを外側フィルムと称している。
【0043】
上記構成により、当該スリット口36から内部のロールペーパーRからシートSを順次引き出して、ディスペンサーとしての使用が可能となる。なお、図示例は、取出し口形成ミシン目線2を配した例であり、本例においては、前記スリット口36は、ミシン目線2の裂開による取出し口2’の形成とともに外面に露出する。ここで、スリット口36の幅は、内部に収納されたトイレットロールRの幅よりも幅広となるようにする。
【0044】
他方、内側フィルムと外側フィルムとの重なり縁部分35の幅は、20〜40mmとするのが望ましく、特に25〜35mmとするのが極めて望ましい。この25〜35mm幅であると、トイレットロールRから引き出されたシートSと当該縁部分5との摩擦及び箱外面へのシートの案内に優れ、使用性に優れたものとなる。
【0045】
ここで、図示の形態では、外側フィルム31が天面14側に位置し、内側フィルム32が底面15側に位置する態様であるが、この逆であっても良い。外側フィルム31が天面側に位置し、内側フィルム32が底面側に位置している形態とすれば、当該底面を下側として載置したときに、箱外側からはトイレットロールRから引き出されたシートSが天面側(上側)から底面側(下側)に向かって、すなわち下方に向かって引き出される態様となり、ペーパーホルダーを利用した一般的なトイレットロールRの使用態様に近い態様となる。
【0046】
前記外側フィルム31と内側フィルム32とは、取り出し口形成ミシン目線2で囲まれる範囲の外周縁部において、箱本体内面に接着すればよく、接着態様は、周縁に対して熱圧着、熱融着、接着剤により貼付することができる(図示例においては接着部分を符号37で示す)。
【0047】
他方、本発明にかかる前記内側フィルム及び外側フィルムの少なくとも一方の重なり合う部分が粗面化されている。その粗面化は、例えば、エンボス加工、熱処理加工によるものが望ましい。コスト安に効果的に粗面化を達成できる。このように粗面化されていることにより、デザイン性に優れるとともに、適度な摩擦が生じて、シートSを引き出す際に良好な抵抗が生じ、シートSの引出し性が向上する。
【0048】
ここで、各フィルム31,32の厚さについては、上記粗面化と相まって十分な効果を発揮されるように、100〜250μmとする。100μm未満であると強度不足となって破損のおそれがあり、250μmを超えてもコスト高となるだけである。また、強度が150〜250kg/cm2であるのが望ましい。
【0049】
これら外側フィルム31及び内側フィルム32は、例えば、樹脂製の透明、不透明、半透明のフィルムが例示でき、適宜の印刷が施されているのが望ましい。透明であれば、内部のロール状態が視認可能となるので、例えば、模様付きトイレットロール等を外部から視認可能となる点で望ましい。
【0050】
ここで、各フィルムの素材は限定されるものではないが、例示すると、ポリプロピレンフィルムシート、ポリエチレンフィルムシート、ポリビニルアルコールフィルムシート、ポリエチレンテレフタレートフィルムシート、アクリルフィルムシートなど既知の樹脂製フィルムが採用できる。
【0051】
好ましくは、板紙への密着性に優れるなどの利点があり、耐久効果もあり、焼却廃棄時に有害ガスの発生し難く、しかも安価であるポリプロピレンフィルムシート、そのなかでも、非延伸のいわゆるCPPよりも、二軸延伸のいわゆるOPP、もしくはエチレン酢酸ビニル共重合体フィルムが特に剛性や耐久性、シートの取り出しやすさ、粗面化の点で優れるため適する。なお、外側フィルム31と内側フィルム32とが異なる素材であってもよい。
【0052】
また、内側フィルム及び外側フィルムは、モジュラスが15kg/cm2〜50kg/cm2以内であるのが望ましく、かかる範囲であるとシート引出し性及び、引出し時のシート支持性がより一層良好なものとなる。ここで、本発明におけるモジュラスとは、JIS L 1018に規定されるニット生地試験方法(5%モジュラス測定試験)に準じて測定した値をいう。この測定は、島津製作所社製、AUTOGRAPH、AGS−IKNDにより測定することができる。
【0053】
さらに、本製品X1においては、外側フィルム31及び内側フィルム32の少なくとも一方の収納箱内面側に香料が担持されているものとすることができる。香料の担持方法や香料自体は特に限定されるものではないが、例示すれば、担持方法としては、香料をそのままフィルム原料に練り込むことで担持させたり、マイクロカプセル内に内包させてバインダー等によってフィルム表面に付着させるようにしたりする。マイクロカプセルによるものとするのであれば、少なくとも内側フィルムと外側フィルムとが重なり合う部分の両フィルムが対面する部分には担持させる。このようにすると、シートSを引き出す際に、マイクロカプセルが壊れて、引出しにともなってシートに香料が付着するようになる。
【0054】
なお、本発明に係るトイレットロール製品X1においては、トイレットロールRの収納形態として、好ましくは、本発明の効果であるコンパクト性の点で1個のトイレットロールRが収納されているのが望ましい。
但し、内在するロールを2個および3個とする場合には、使用時にロール周面同士が接しないように、支持片の位置と包装容器の形状および取出口の位置と数を設定する。
【0055】
ここで、本製品において収納箱内に収納されるトイレットロールの基本的な構成は、帯状の連続衛生薄葉紙を紙管に適宜巻き取ってなる従来既知のものが用いられる。シートが2プライであるか3プライであるか等のトイレットロールにおける既知の構成については特に限定はされない。
【0056】
ただし、本製品X1においては、使用開始時にトイレットロールRのシート端部Sを収納箱外側から引き出す必要がある。従って、本製品X1においては、例えば、図7に示すように、トイレットロールRをそのシート端部Sが狭窄となるようにし、このトイレットロールRを収納箱内にそのシート端部Sが外側フィルム31と内側フィルム32との重なり縁部分35の範囲内に位置させて当該重なり縁部35で挟持させる態様で収納させたり、さらにそのシート端部Sをスリット口36から一部露出させるようにして収納しておくのが望ましい。このようにすれば、特に取出し口形成ミシン目線2を有する形態では、ミシン目線2の裂開してスリット口36が露出すると、当該スリット口36からシート端部Sが露出するので直ぐにそのシート端部Sを摘んで使用することができる。
【0057】
また、図8に示すように、トイレットロールRをシート端部Sに粘着テープ60を配したものとして、その粘着テープ60をスリット口を介して各フィルム31,32よりも箱外面側に露出させ、さらに取出し口形成ミシン目線2で囲まれる範囲の箱内面側に接着しておくようにすれば、ミシン目線2の開封と同時にシートSが引き出され、その使用開始時の利便性が高まるものとなるので、かかる態様とするのも望ましい。この場合の粘着テープは既知のものが使用できるが、弱粘着あるいは再剥離、再接着可能であるものが使用開始時に剥離しやすく望ましい。
【0058】
他方、本発明においては、図示例の如く、前記封止片20のヒンジ21と平行に折り筋25が形成されており、この折り筋25をもって、ヒンジ蓋状の封止片20の先端部25Aが、収納箱内面側に向かって屈曲可能に構成されている。なお、折り筋25とは、予め折り曲げを容易にするための線であり、溝線、ミシン目線、さらには印刷により目視的に折曲げることと視覚的認識できるようにした線を包含する。
【0059】
そして、この先端部25を屈曲させることで、ヒンジ蓋状の封止片20の先端縁が、外側フィルム31及び内側フィルム32の間を通って引き出されたシートSに対して接するようにすることができ、もってその封止片20の先端縁をカット縁として、シートをカットしやすくなるという効果を奏する。
【0060】
さらに、本発明にかかる収納箱においては、図4から理解されるように、内側フィルム32の収納箱内面側に隣接して抑え片26が取り出し口2’範囲に延在され、前記封止片20を取り出し口2’に押し当てたさいに、前記抑え片26が封止片20を支持するように構成されている。
【0061】
従って、使用するにあたって、例えば、各フィルム31,32の間のスリット口36からシートSを引き出した後、前記封止片20を内側フィルム32に押し当てると、前記抑え片26がその封止片20及び内側フィルム32を支持し、もって引き出されたシートSが封止片20と、内側フィルム32を介した抑え片26とでしっかりと挟持されるため、当該挟持状態で、露出するシートSを引っ張ると、容易にその封止片20の先端縁20Eに沿ってシートが切断されるようになり、使用感に優れたものとなる。
【0062】
なお、抑え片26の具体的作成については適宜設計事項である。例えば、別紙を断面L字状、断面コ字状の別紙を収納箱内面に接着剤26Sにより貼付してもよいし、背面を構成する面から下面を構成する面の内側に沿って延在し、さらに前面の内側にそって起立するような構成に収納箱本体を形成するようにしてもよい。これは適宜の設計事項である。
【0063】
ここで、以上の説明では、取り出し口を形成した面を便宜的に正面として説明したが、本発明は、この正面に対面しての使用に限定されるものではない。従って、例えば、上記説明の箱側面に需用者が正面として認知するように印刷・模様・文字・図形を施した態様としてもよい。また、例えば、収納されるトイレットロールの端面が上下方向となる態様で使用するようにしてもよい。この場合ならば、ロールの軸方向と略平行にある取出口は、使用の際には縦長のものとして認知されるものとなるがこれも本発明の製品である。すなわち、取り出し口は、使用時に底面となる面以外の任意の面、位置にあればよいのである。
【0064】
以上、詳述の本発明のトイレットロール製品X1では、上述の従来製品における種々の課題が解決されるのである。
【実施例】
【0065】
次いで、本発明にかかる製品の実施例及び比較例について、特に実使用にかかる引出し性等の試験を行ない評価した結果について説明する。各実施例及び比較例は、図1にかかる収納箱を形成し、取り出し口のスリットを構成するためのフィルムを各種変更したものである。各例についての具体的な内側フィルム及び外側フィルムの素材、物性、各種粗面化加工、物性等については下記表1に示すとおりである。なお、トイレットロールは各例について同じものを使用した。なお、具体的な試験方法と評価は以下のとおりである。
【0066】
(1)引出し性
トイレットロールを最後まで引き出す操作を行い、フィルムの状況を目視にて確認した。評価は、トイレットロールが引出し中に切れてペーパー端が収納箱内に入り込み引出しが不能になるか否かを基本評価として、その他にフィルムが収納箱から剥がれないこと、フィルムがたるまないこと、フィルムが破けないことの3点を評価した。表1中評価の欄は、最後まで引き出すことができ、かつ、上記3点をすべて満たすものを○、最後まで引き出すことができ、かつ、上記2点を満たすものを△、最後まで引き出すことができない、或いは、上記2点以上満たさないものを×として表している。
【0067】
(2)切り取り性
トイレットロールを最後直前まで引き出した後、封止片を用いてトイレットペーパーを切断する操作を行ない、その際のフィルムの状況等を目視等により確認した。
【0068】
評価は、トイレットロールが引出し中に破れないことを基本として、その他に切り取り時にフィルムが破けないこと、切り取り時にフィルムが緩まないこと、ペーパーの切り取りがスムーズに行えることの3点を評価した。表1中評価の欄は、最後まで引き出すことができ、かつ、上記3点をすべて満たすものを○、最後まで引き出すことができ、かつ、上記2点を満たすものを△、最後まで引き出すことがでない、或いは、上記2点以上満たさないものを×として表している。
【0069】
(3)ニップ性1
トイレットロールを最後まで引き出す操作を行い、フィルムの状況を目視にて確認した。評価は、トイレットロールが引出し中に切れてペーパー端が収納箱内に入り込み引出しが不能になるか否かを基本評価として、その他にトイレットロール(ペーパー)がフィルム間をスムーズに通ること、フィルム間のニップが緩まないこと、フィルムが破けないことの3点を評価した。表1中評価の欄は、最後まで引き出すことができ、かつ、上記3点をすべて満たすものを○、最後まで引き出すことができ、かつ、上記2点を満たすものを△、最後まで引き出すことがでない、或いは、上記2点以上満たさないものを×として表している。
【0070】
(4)ニップ性2
トイレットロールを適宜長さ引き出した後、封止片を用いてトイレットペーパーを切断する操作を行ない、次にペーパー端を引出しやすいか否かにより確認した。
【0071】
評価は、切り取り後にペーパー端部が上側下側のフィルムに密着して止まっているか否か、フィルムが破けないこと、ペーパーがスムーズに引き出せることの3点を評価した。表1中評価の欄は、上記3点をすべて満たすものを○、上記2点を満たすものを△、上記2点以上満たさないものを×として表している。
【0072】
【表1】

【0073】
表1に示されるとおり、本願発明の製品は、各試験のすべての評価項目について○という結果となった。これに対して比較例は、何れかの評価で○がなく、比較例2と比較例13を除けば、いずれも×の評価のあるものとなった。また、比較例2と比較例13については○の評価がなく△の評価のみである。
このことから、本願発明のトイレットロール収納製品は、使用時におけるトイレットロールの引出し、切断という操作にかかる点において極めて優れたものであることが示されたといえる。
【符号の説明】
【0074】
X1…トイレットロール製品、R…トイレットロール、R1・・・トイレットロールの周面、R2…トイレットロールの管芯、S…シート(シート端部)1…収納箱、2,2A,2B・・・取出し口形成ミシン目線、2’・・・取出し口、10…箱本体、11…正面、11E・・・正面の正面側縁、12…側面、12A・・・側面片、12s・・・側面短片、12t・・・側面先端片、13…背面、13E・・・背面の背面側縁、14…天面、14E・・・天面の側面縁、15…底面、20…封止片、21…折り筋、25…折り筋、25A…屈曲部、26…抑え片、31…外側フィルム,32…内側フィルム、35…外側フィルムと内側フィルムとの重なり部分、36…スリット口、37…接着部、40…取り付け手段(粘着テープ)、50…支持片形成ミシン目線(押し込み片形成ミシン目線)60…粘着テープ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納箱内にトイレットロールが収納されたトイレットロール製品であって、
前記収納箱は、トイレットロールの周面が対面する面に取り出し口又は取り出し口形成ミシン目線を有し、かつ、その取り出し口又は取り出し口形成ミシン目線を箱内面から覆う外側フィルム及び内側フィルムとを有し、前記外側フィルムと内側フィルムとは、前記取り出し口又は取り出し口形成ミシン目線の範囲内においてその縁部同士が互い違いに重なりあって、内部に収納されたトイレットロールを引出し可能とするスリット口を形成し、かつ前記取り出し口又は取り出し口形成ミシン目線の裂開により形成される取り出し口の縁をヒンジとする封止片を有し、
前記内側フィルム及び外側フィルムの、厚みが150〜250μmであり、強度が150〜250kg/cm2であり、モジュラスが15kg/cm2〜50kg/cm2であり、前記内側フィルム及び外側フィルムの少なくとも一方は前記重なり合う部分が粗面化されていることを特徴とするトイレットロール製品。
【請求項2】
前記ヒンジ状の封止片の先端部が、収納箱に収められたトイレットロールの軸心と平行なヒンジを介して、収納箱内面側に向かって屈曲可能に構成されている請求項1記載のトイレットロール製品。
【請求項3】
内側フィルムの収納箱内面側に隣接して抑え片が取り出し口範囲に延在され、前記封止片を取り出し口に押し当てたさいに、前記抑え片が封止片を支持するように構成されている請求項1記載のトイレットロール製品。
【請求項4】
前記粗面化が、エンボス加工、熱処理加工によるものである請求項1記載のトイレットロール製品。
【請求項5】
前記内側フィルム及び外側フィルムが、エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの何れかである請求項1記載のトイレットロール製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−50510(P2011−50510A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−201029(P2009−201029)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(390029148)大王製紙株式会社 (2,041)
【Fターム(参考)】