トイレルーム用カウンター
【課題】トイレットペーパーホルダーを移動自在、回動可能にカウンターに吊持し、高齢者や身体の不自由な人達でも無理な姿勢を取らずにトイレットペーパーを使用することのできるトイレルーム用のカウンターを提供する。
【解決手段】トイレルームに設置され、壁面に沿って設けられるカウンターであって、該カウンターの裏面に木桟を固定するとともに、この木桟部２の下面２１にガイドレール３をカウンターの長さ方向に沿って凹設し、このガイドレール３によってトイレットペーパーホルダー５をスライド自在に吊持してなるトイレルーム用カウンターＡ。好ましくは、上記トイレットペーパーホルダー５の上部に突設されたガイド４が上記ガイドレール３にスライド自在に遊嵌合するとともに、上記ガイド４はトイレットペーパーホルダー５本体にユニバーサルジョイント６を介して回動可能に結合される。
【解決手段】トイレルームに設置され、壁面に沿って設けられるカウンターであって、該カウンターの裏面に木桟を固定するとともに、この木桟部２の下面２１にガイドレール３をカウンターの長さ方向に沿って凹設し、このガイドレール３によってトイレットペーパーホルダー５をスライド自在に吊持してなるトイレルーム用カウンターＡ。好ましくは、上記トイレットペーパーホルダー５の上部に突設されたガイド４が上記ガイドレール３にスライド自在に遊嵌合するとともに、上記ガイド４はトイレットペーパーホルダー５本体にユニバーサルジョイント６を介して回動可能に結合される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、トイレルームに設置されるカウンター関する。さらに詳しくは、上記カウンターの裏面に長さ方向にスライド自在とされたペーパーホルダーを有するトイレルーム用カウンターの構造に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、トイレルームにおけるペーパーホルダーは、手洗いカウンターの裏面にビス留めして固定され、使用者は用を足した後、便器に座ったまま手を伸ばしトイレットペーパーを引き出して使用することが常であった。しかしながら、高齢者や身体の不自由な人達には手を伸ばすことが困難である場合も多く、そこで、上記した身体の不自由な使用者が手を伸ばすことなくトイレットペーパーを使えるように配慮されたトイレ用キャビネットが種々提案されている。
【０００３】
例えば、下記特許文献１には、トイレブースの左または右壁に沿わせて配置され、少なくとも手洗いボウルを備えたトイレ用手洗いキャビネットであって、この手洗い用キャビネットは標準的トイレブースの奥行寸法の１／２〜３／４の範囲の長さで、かつ、便器との隙間を確保するために便器側の角が落とされた形状とされていることを特徴とするトイレ用手洗いキャビネットが提案されている。
【０００４】
そして上記手洗い用キャビネットにペーパーホルダーがトイレブースの幅方向、奥行き方向にスライド移動自在に、または高さ方向に移動可能に取り付けられているため、使用者がトイレを使用するとき、肘の当たりを解消し、床の清掃を容易におこなえるとともに、トイレットペーパーを簡単に使用できるペーパーホルダーが提供できるという効果がある旨記載されている。
【特許文献１】特開平０７−３１５５３号公報（第９〜１２頁、第１、第２図、第３図）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記特許文献１に記載のトイレ用手洗いキャビネットにおけるペーパーホルダーは、幅方向、奥行き方向等直線の移動は自在であるが、その場における回動はできないという問題がある。
【０００６】
そこで、本発明はこのような問題を解決して、直線移動のみならずその場における回動も可能としたトイレットペーパーホルダーを使い勝手のよいようにカウンター下面に沿って移動自在とし、回動も可能とすることにより、健常者はもとより、高齢者や身体の不自由な人達も無理な姿勢を取らずにトイレットペーパーを使用することのできるトイレルーム用のカウンターを提供することを、その課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項１に記載の発明によれば、トイレルームに設置され、壁面に沿って設けられるカウンターであって、該カウンターの裏面に木桟を固定するとともに、この木桟部の下面にガイドレールをカウンターの長さ方向に沿って凹設し、このガイドレールによってトイレットペーパーホルダーをスライド自在に吊持してなるトイレルーム用カウンターが提供される。
【０００８】
上記カウンターとしては人造大理石、アルミ仕上げ、ＦＲＰ等種々の材質のものが使用可能である。また、ガイドレールは、上記カウンターの裏面の長さ方向に沿ってやや斜め方向でもよく、曲がっていてもよい。また、端部が直角に曲げられていてもよい。要するにカウンターの長さ方向に沿って凹設されていればよい。
【０００９】
請求項２に記載のトイレルーム用カウンターは、請求項１に記載の発明に加えて、上記トイレットペーパーホルダーの上部に突設されたガイドが上記ガイドレールにスライド自在に遊嵌合するとともに、上記ガイドはトイレットペーパーホルダー本体にユニバーサルジョイントを介して回動可能に結合される。上記ユニバーサルジョイントは端部が回動可能の球状とされたジョイント部と、それを回動可能に受けるジョイント受け部とから構成される。
【００１０】
請求項３に記載のトイレルーム用カウンターは、請求項１に記載の発明に加えて上記カウンターの下方の側方に手洗いキャビネットを設けるとともに、この手洗いキャビネットの天板は上記カウンターに連設される。
【発明の効果】
【００１１】
請求項１に記載の発明にかかるトイレルーム用カウンターは上記のとおりであり、該カウンターの裏面に木桟を固定するとともに、この木桟部の下面にカウンターの長さ方向に沿って凹設されたガイドレールによってトイレットペーパーホルダーがスライド自在に保持され、カウンターの裏面で長さ方向に沿ってスライド自在とされているため、例えば、こどもがトイレを使用する際、トイレットペーパーホルダーを手元に引き寄せ、使い勝手よくロールペーパーからトイレットペーパーを引き出して使用することができる。また、高齢者等、身体の不自由な人達がトイレを使用するときも、手を伸ばして無理な姿勢をとることなく、使い勝手よくロールペーパーからトイレットペーパーを引き出して使用することができる。
【００１２】
請求項２に記載のトイレルーム用カウンターは上記のとおりであり、請求項１のトイレルーム用カウンターの有する効果に加え、上記トイレットペーパーホルダーの上部に突設されたガイドが上記ガイドレールにスライド自在に遊嵌合するとともに、上記ガイドはトイレットペーパーホルダー本体にユニバーサルジョイントを介して回動可能に結合されているため、使用者は用を済ませた後、トイレットペーパーホルダーを手元へ近付けるとともに、回動させ、さらに使い勝手よくロールペーパーからトイレットペーパーを引き出して使用することができる。
【００１３】
請求項３に記載のトイレルーム用カウンターは上記のとおりであり、請求項１
のトイレルーム用カウンターの有する効果に加え、上記カウンターの下方の側方に手洗いキャビネットを設け、この手洗いキャビネットの天板は上記カウンターに連設されるため、この手洗いキャビネット内にロールペーパー、トイレ洗剤等種々のトイレタリーグッヅが収納可能となり、トイレ空間を有効に利用できる。また、用を済ませた後、立ち上がってトイレ内で最小動作で手を洗え、快適にトイレルームを使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図１は、便器８を備えるトイレルームに設置された本発明の第１実施形態にかかるトイレルーム用カウンターＡを示す外観斜視図である。図２は、図１に示すトイレルーム用カウンターＡにおけるカウンター部１のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
【００１５】
図１、図２に示すように、トイレルーム用カウンターＡのカウンター部１は、天板１１とエプロン１２とからなり、天板１１の裏面には木桟部２が固定されている。また、この木桟部２の下面２１にはガイドレール３がカウンター部１の長さ方向に沿って凹設され、このガイドレール３にトイレットペーパーホルダー５の上面５１に突設されたガイド４が遊嵌合し、図１に矢印で示すようにスライド自在とされる。このようにして、トイレットペーパーホルダー５はガイドレール３によってスライド自在に吊持される。
【００１６】
また、上記トイレットペーパーホルダー５は、図２に示すように、ロールペーパー９を保持し、ガイド４が木桟部２の下面２１でその長さ方向に沿ってスライド自在とされているため、使用者は用を済ませた後、トイレットペーパーホルダー５を手元へ近付け、使い勝手よく、トイレットペーパーを引き出して使用することができる。
【００１７】
図３は本発明の第２実施形態にかかるトイレルーム用カウンターＡのカウンター部１を示す側断面図である。本第２実施形態においては、上記ガイド４とトイレットペーパーホルダー５とはユニバーサルジョイント６によって結合されている。すなわち、ガイド４の他端部を球状のジョイント部６１とし、ペーパーホルダー５の本体上部にジョイント受け部６２を設け、トイレットペーパーホルダー５がユニバーサルジョイント６を介して回動可能とされている。
【００１８】
このようにすることにより、使用者は用を済ませた後、ペーパーホルダー５を手元へ近付け、さらに回動させ、ロールペーパー９を使い勝手よく引き出してトイレットペーパーを使用することができる。
【００１９】
図４は、本発明の第２実施形態のトイレルーム用カウンターＡの変形例を示す外観斜視図である。本変形例においては、上記カウンター部１の下方の側方に手洗いキャビネット７を設置し、手洗いキャビネット７の天板７１とカウンター部１とが連設されている。
【００２０】
このように、本発明にかかるトイレルーム用カウンターＡに隣接して手洗いキャビネット７を設けることにより、ロールペーパー９、トイレ用洗剤等種々のトイレタリーグッズを手洗いキャビネット７に収納することができる。また、用を済ませた後、立ち上がってトイレ内で最小動作で手を洗うことが可能で快適にトイレルームを使用できる。
【００２１】
以上述べたように、上記第１実施形態においては、例えば、こどもが便器８に座り、用を足した後、ペーパーホルダー５をスライドさせ、こどもの側に寄せれば、ロールペーパー９からトイレットペーパーを使い勝手よく、引き出して使用することができる。また、第２実施形態において、高齢者等、身体の不自由な人達がトイレを使用するとき、ペーパーホルダー５を手元に引き寄せ、使い勝手のよいように回動させることによって、手を伸ばして無理な姿勢をとることなく、使い勝手よくトイレットペーパーを引き出して使用することができる。このように、本発明のトイレルーム用カウンターを用いることにより、健常者はもとより、こどもや高齢者、身体の不自由な人達等がトイレを快適に、使い勝手よく使用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明の第１実施形態にかかるトイレルーム用カウンターを示す外観斜視図である。
【図２】図１におけるＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
【図３】本発明の第２実施形態にかかるカウンター部を示す側断面図である。
【図４】本発明の第２実施形態の変形例にかかるトイレルーム用カウンターを示す外観斜視図である。
【符号の説明】
【００２３】
Ａ 本発明の第１実施形態にかかるトイレルーム用カウンター
１ カウンター部
１１ 天板
１２ エプロン
２ 木桟部
２１ 下面
３ ガイドレール
４ ガイド
５ トイレットペーパーホルダー
５１ 上面
６ ユニバーサルジョイント
６１ ジョイント部
６２ ジョイント受け部
７ 手洗いキャビネット
７１ 天板
８ 便器
９ ロールペーパー
【技術分野】
【０００１】
本発明は、トイレルームに設置されるカウンター関する。さらに詳しくは、上記カウンターの裏面に長さ方向にスライド自在とされたペーパーホルダーを有するトイレルーム用カウンターの構造に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、トイレルームにおけるペーパーホルダーは、手洗いカウンターの裏面にビス留めして固定され、使用者は用を足した後、便器に座ったまま手を伸ばしトイレットペーパーを引き出して使用することが常であった。しかしながら、高齢者や身体の不自由な人達には手を伸ばすことが困難である場合も多く、そこで、上記した身体の不自由な使用者が手を伸ばすことなくトイレットペーパーを使えるように配慮されたトイレ用キャビネットが種々提案されている。
【０００３】
例えば、下記特許文献１には、トイレブースの左または右壁に沿わせて配置され、少なくとも手洗いボウルを備えたトイレ用手洗いキャビネットであって、この手洗い用キャビネットは標準的トイレブースの奥行寸法の１／２〜３／４の範囲の長さで、かつ、便器との隙間を確保するために便器側の角が落とされた形状とされていることを特徴とするトイレ用手洗いキャビネットが提案されている。
【０００４】
そして上記手洗い用キャビネットにペーパーホルダーがトイレブースの幅方向、奥行き方向にスライド移動自在に、または高さ方向に移動可能に取り付けられているため、使用者がトイレを使用するとき、肘の当たりを解消し、床の清掃を容易におこなえるとともに、トイレットペーパーを簡単に使用できるペーパーホルダーが提供できるという効果がある旨記載されている。
【特許文献１】特開平０７−３１５５３号公報（第９〜１２頁、第１、第２図、第３図）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上記特許文献１に記載のトイレ用手洗いキャビネットにおけるペーパーホルダーは、幅方向、奥行き方向等直線の移動は自在であるが、その場における回動はできないという問題がある。
【０００６】
そこで、本発明はこのような問題を解決して、直線移動のみならずその場における回動も可能としたトイレットペーパーホルダーを使い勝手のよいようにカウンター下面に沿って移動自在とし、回動も可能とすることにより、健常者はもとより、高齢者や身体の不自由な人達も無理な姿勢を取らずにトイレットペーパーを使用することのできるトイレルーム用のカウンターを提供することを、その課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項１に記載の発明によれば、トイレルームに設置され、壁面に沿って設けられるカウンターであって、該カウンターの裏面に木桟を固定するとともに、この木桟部の下面にガイドレールをカウンターの長さ方向に沿って凹設し、このガイドレールによってトイレットペーパーホルダーをスライド自在に吊持してなるトイレルーム用カウンターが提供される。
【０００８】
上記カウンターとしては人造大理石、アルミ仕上げ、ＦＲＰ等種々の材質のものが使用可能である。また、ガイドレールは、上記カウンターの裏面の長さ方向に沿ってやや斜め方向でもよく、曲がっていてもよい。また、端部が直角に曲げられていてもよい。要するにカウンターの長さ方向に沿って凹設されていればよい。
【０００９】
請求項２に記載のトイレルーム用カウンターは、請求項１に記載の発明に加えて、上記トイレットペーパーホルダーの上部に突設されたガイドが上記ガイドレールにスライド自在に遊嵌合するとともに、上記ガイドはトイレットペーパーホルダー本体にユニバーサルジョイントを介して回動可能に結合される。上記ユニバーサルジョイントは端部が回動可能の球状とされたジョイント部と、それを回動可能に受けるジョイント受け部とから構成される。
【００１０】
請求項３に記載のトイレルーム用カウンターは、請求項１に記載の発明に加えて上記カウンターの下方の側方に手洗いキャビネットを設けるとともに、この手洗いキャビネットの天板は上記カウンターに連設される。
【発明の効果】
【００１１】
請求項１に記載の発明にかかるトイレルーム用カウンターは上記のとおりであり、該カウンターの裏面に木桟を固定するとともに、この木桟部の下面にカウンターの長さ方向に沿って凹設されたガイドレールによってトイレットペーパーホルダーがスライド自在に保持され、カウンターの裏面で長さ方向に沿ってスライド自在とされているため、例えば、こどもがトイレを使用する際、トイレットペーパーホルダーを手元に引き寄せ、使い勝手よくロールペーパーからトイレットペーパーを引き出して使用することができる。また、高齢者等、身体の不自由な人達がトイレを使用するときも、手を伸ばして無理な姿勢をとることなく、使い勝手よくロールペーパーからトイレットペーパーを引き出して使用することができる。
【００１２】
請求項２に記載のトイレルーム用カウンターは上記のとおりであり、請求項１のトイレルーム用カウンターの有する効果に加え、上記トイレットペーパーホルダーの上部に突設されたガイドが上記ガイドレールにスライド自在に遊嵌合するとともに、上記ガイドはトイレットペーパーホルダー本体にユニバーサルジョイントを介して回動可能に結合されているため、使用者は用を済ませた後、トイレットペーパーホルダーを手元へ近付けるとともに、回動させ、さらに使い勝手よくロールペーパーからトイレットペーパーを引き出して使用することができる。
【００１３】
請求項３に記載のトイレルーム用カウンターは上記のとおりであり、請求項１
のトイレルーム用カウンターの有する効果に加え、上記カウンターの下方の側方に手洗いキャビネットを設け、この手洗いキャビネットの天板は上記カウンターに連設されるため、この手洗いキャビネット内にロールペーパー、トイレ洗剤等種々のトイレタリーグッヅが収納可能となり、トイレ空間を有効に利用できる。また、用を済ませた後、立ち上がってトイレ内で最小動作で手を洗え、快適にトイレルームを使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図１は、便器８を備えるトイレルームに設置された本発明の第１実施形態にかかるトイレルーム用カウンターＡを示す外観斜視図である。図２は、図１に示すトイレルーム用カウンターＡにおけるカウンター部１のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
【００１５】
図１、図２に示すように、トイレルーム用カウンターＡのカウンター部１は、天板１１とエプロン１２とからなり、天板１１の裏面には木桟部２が固定されている。また、この木桟部２の下面２１にはガイドレール３がカウンター部１の長さ方向に沿って凹設され、このガイドレール３にトイレットペーパーホルダー５の上面５１に突設されたガイド４が遊嵌合し、図１に矢印で示すようにスライド自在とされる。このようにして、トイレットペーパーホルダー５はガイドレール３によってスライド自在に吊持される。
【００１６】
また、上記トイレットペーパーホルダー５は、図２に示すように、ロールペーパー９を保持し、ガイド４が木桟部２の下面２１でその長さ方向に沿ってスライド自在とされているため、使用者は用を済ませた後、トイレットペーパーホルダー５を手元へ近付け、使い勝手よく、トイレットペーパーを引き出して使用することができる。
【００１７】
図３は本発明の第２実施形態にかかるトイレルーム用カウンターＡのカウンター部１を示す側断面図である。本第２実施形態においては、上記ガイド４とトイレットペーパーホルダー５とはユニバーサルジョイント６によって結合されている。すなわち、ガイド４の他端部を球状のジョイント部６１とし、ペーパーホルダー５の本体上部にジョイント受け部６２を設け、トイレットペーパーホルダー５がユニバーサルジョイント６を介して回動可能とされている。
【００１８】
このようにすることにより、使用者は用を済ませた後、ペーパーホルダー５を手元へ近付け、さらに回動させ、ロールペーパー９を使い勝手よく引き出してトイレットペーパーを使用することができる。
【００１９】
図４は、本発明の第２実施形態のトイレルーム用カウンターＡの変形例を示す外観斜視図である。本変形例においては、上記カウンター部１の下方の側方に手洗いキャビネット７を設置し、手洗いキャビネット７の天板７１とカウンター部１とが連設されている。
【００２０】
このように、本発明にかかるトイレルーム用カウンターＡに隣接して手洗いキャビネット７を設けることにより、ロールペーパー９、トイレ用洗剤等種々のトイレタリーグッズを手洗いキャビネット７に収納することができる。また、用を済ませた後、立ち上がってトイレ内で最小動作で手を洗うことが可能で快適にトイレルームを使用できる。
【００２１】
以上述べたように、上記第１実施形態においては、例えば、こどもが便器８に座り、用を足した後、ペーパーホルダー５をスライドさせ、こどもの側に寄せれば、ロールペーパー９からトイレットペーパーを使い勝手よく、引き出して使用することができる。また、第２実施形態において、高齢者等、身体の不自由な人達がトイレを使用するとき、ペーパーホルダー５を手元に引き寄せ、使い勝手のよいように回動させることによって、手を伸ばして無理な姿勢をとることなく、使い勝手よくトイレットペーパーを引き出して使用することができる。このように、本発明のトイレルーム用カウンターを用いることにより、健常者はもとより、こどもや高齢者、身体の不自由な人達等がトイレを快適に、使い勝手よく使用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明の第１実施形態にかかるトイレルーム用カウンターを示す外観斜視図である。
【図２】図１におけるＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
【図３】本発明の第２実施形態にかかるカウンター部を示す側断面図である。
【図４】本発明の第２実施形態の変形例にかかるトイレルーム用カウンターを示す外観斜視図である。
【符号の説明】
【００２３】
Ａ 本発明の第１実施形態にかかるトイレルーム用カウンター
１ カウンター部
１１ 天板
１２ エプロン
２ 木桟部
２１ 下面
３ ガイドレール
４ ガイド
５ トイレットペーパーホルダー
５１ 上面
６ ユニバーサルジョイント
６１ ジョイント部
６２ ジョイント受け部
７ 手洗いキャビネット
７１ 天板
８ 便器
９ ロールペーパー
【特許請求の範囲】
【請求項１】
トイレルームに設置され、壁面に沿って設けられるカウンターであって、該カウンターの裏面に木桟を固定するとともに、この木桟部の下面にガイドレールをカウンターの長さ方向に沿って凹設し、このガイドレールによってトイレットペーパーホルダーをスライド自在に吊持してなるトイレルーム用カウンター。
【請求項２】
上記トイレットペーパーホルダーの上部に突設されたガイドが上記ガイドレールにスライド自在に遊嵌合するとともに、上記ガイドはトイレットペーパーホルダー本体にユニバーサルジョイントを介して回動可能に結合された請求項１に記載のトイレルーム用カウンター。
【請求項３】
上記カウンターの下方の側方に手洗いキャビネットを設けるとともに、この手洗いキャビネットの天板は上記カウンターに連設された請求項１に記載のトイレルーム用カウンター。
【請求項１】
トイレルームに設置され、壁面に沿って設けられるカウンターであって、該カウンターの裏面に木桟を固定するとともに、この木桟部の下面にガイドレールをカウンターの長さ方向に沿って凹設し、このガイドレールによってトイレットペーパーホルダーをスライド自在に吊持してなるトイレルーム用カウンター。
【請求項２】
上記トイレットペーパーホルダーの上部に突設されたガイドが上記ガイドレールにスライド自在に遊嵌合するとともに、上記ガイドはトイレットペーパーホルダー本体にユニバーサルジョイントを介して回動可能に結合された請求項１に記載のトイレルーム用カウンター。
【請求項３】
上記カウンターの下方の側方に手洗いキャビネットを設けるとともに、この手洗いキャビネットの天板は上記カウンターに連設された請求項１に記載のトイレルーム用カウンター。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００８−２８９６９４（Ｐ２００８−２８９６９４Ａ）
【公開日】平成２０年１２月４日（２００８．１２．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−１３８７８０（Ｐ２００７−１３８７８０）
【出願日】平成１９年５月２５日（２００７．５．２５）
【出願人】（０００００５８３２）パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年１２月４日（２００８．１２．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年５月２５日（２００７．５．２５）
【出願人】（０００００５８３２）パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Ｆターム（参考）】
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