説明

トイレ装置

【課題】本発明は、化粧カバーをトイレ装置により密着させることにより、外観全体として一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】側面に化粧カバー2、3を備えたトイレ装置1において、化粧カバー2、3はトイレ装置1に固定するための固定部(フック32、受部33、支持部34)を備え、化粧カバー2、3は、それ自体が撓んだ状態で前記トイレ装置1に固定されることを特徴としている。このように構成された本発明においては、化粧カバー2、3がトイレ装置1にそれ自体が撓んだ状態で固定されるため、トイレ装置1に製造誤差が発生し、トイレ装置1と化粧カバー2、3とに隙間が生じたとしても、化粧カバー2、3をトイレ装置1に密着して固定することができるため、カバー2、3とトイレ装置1との隙間が減り、外観全体として一体感のある高意匠のトイレ装置1を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレ室に設置するトイレ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のトイレ装置は、トイレ装置をトイレ室の床に設置する際の施工スペースとして装置本体の後方に凹部が設けられていたり、トイレ装置本体のトラップがむき出しになっていたりしており、それらによりトイレ装置全体の外観意匠が低下することを防ぐために、化粧カバーで覆い隠しているものがある(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
このような場合、トイレ装置に用いられる化粧カバーは、トイレ装置と別材質であることが多く、トイレ装置と化粧カバーとの間に隙間が生まれ、トイレ装置と化粧カバーとを密着させて外観全体としての一体感のある高意匠のトイレ装置を実現することが難しいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−213007号公報
【特許文献2】特開2006−328725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明は、化粧カバーをトイレ装置により密着させることにより、外観全体として一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、側面に化粧カバーを備えたトイレ装置において、前記化粧カバーは前記トイレ装置に固定するための固定部を備え、前記化粧カバーは、それ自体が撓んだ状態で前記トイレ装置に固定されることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、化粧カバーがトイレ装置にそれ自体が撓んだ状態で固定されるため、トイレ装置に製造誤差が発生し、トイレ装置と化粧カバーとに隙間が生じたとしても、化粧カバーをトイレ装置に密着して固定することができるため、カバーとトイレ装置との隙間が減り、外観全体として一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することができる。
【0006】
本発明において、好ましくは、前記化粧カバーは、前記トイレ装置より取り外した状態で、前記化粧カバーの外郭が前記トイレ装置への取付方向とは逆方向に湾曲する湾曲部を有しており、前記化粧カバーを前記トイレ装置に取り付けた状態で、前記湾曲部が前記トイレ装置の外郭に倣うように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、化粧カバーは、トイレ装置より取り外した状態で、化粧カバーの外郭がトイレ装置への取付方向とは逆方向に湾曲し、トイレ装置に取り付けた状態で、トイレ装置の外郭に倣う湾曲部を有しているため、トイレ装置に化粧カバーを取り付けた際に、この化粧カバーの湾曲部がトイレ装置に倣うように撓んだ状態で取付られるために、化粧カバーをトイレ装置の外郭と一体的に密着して固定することができるため、カバーとトイレ装置との隙間が減り、外観全体としてより一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することができる。
【0007】
本発明において、好ましくは、前記化粧カバーは、前記化粧カバーを前記トイレ装置に取り付けた状態で、前記化粧カバーの外郭は前記トイレ装置側に湾曲していることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、化粧カバーがトイレ装置側に湾曲して撓んだ状態で固定されるため、カバーとトイレ装置との隙間が減り、化粧カバーをトイレ装置に密着して固定することができる。それにより、外観全体としてより一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することができる。
【0008】
本発明において、好ましくは、トイレ装置の化粧カバーとの外郭接触面は、斜面テーパー形状になっていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、トイレ装置に製造誤差が発生し、トイレ装置と化粧カバーとの接触面に寸法のズレが生じたとしても、そのズレを目立たなくすることができるので、外観全体としてより一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、化粧カバーは、化粧カバーの上方側に配置されトイレ装置を内外側から挟み込むことにより固定する上方固定部と、化粧カバーの下方側に配置されトイレ装置に粘着力により固定する下方固定部と、を備えていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、化粧カバー全体の湾曲が復元しようとする力が下方固定部をトイレ装置に押し付ける方向に働くため、化粧カバーとトイレ装置をより密着して固定することができるので、外観全体としてより一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、前記上方固定部は、前記化粧カバーとは別部材で構成され、前記化粧カバーを前記トイレ装置に固定するための挟持部と、前記上方固定部を前記化粧カバーに回転自在に取り付けるための支軸と、前記上方固定部が回転しないように前記化粧カバーに固定するための係止部とを備えていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、使用者が、予め定められた取り外し手順を踏まえずに、化粧カバーを水平方向に強引に引っ張り取り外そうとした場合、上方固定部の係止部が外れ上方固定部の支軸を中心に回転し化粧カバーから外れるようになっているので、化粧カバー自体が破壊されることを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、化粧カバーをトイレ装置により密着させることにより、外観全体として一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を適用した第一実施形態のトイレ装置を示す斜視透視図である。
【図2】本発明を適用した第一実施形態のトイレ装置に使用される化粧カバーを示す斜視図である。
【図3】本発明を適用した第一実施形態のトイレ装置の外殻状態を示す断面図である。
【図4】(a)本発明を適用した第二実施形態のトイレ装置に使用される化粧カバーを示す斜視図、(b)上方固定部(フック)が外れた状態の図4(a)の化粧カバーを示す斜視図、
【図5】図4の化粧カバーの6面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明を適用した第一実施形態のトイレ装置1を示す斜視透視図である。図1を使用して、本発明のトイレ装置1における全体構成について詳説する。
トイレ装置1は、陶器で形成される便器本体部7と、使用者が排泄を行うボウル部4と、溜水を貯留して図示しない建物の排水配管内の臭気や衛生害虫の侵入防止を図るトラップ部5と、および、図示しない建物の排水配管内とトラップ部5とを連通する排水ソケット6と、を備えている。一般的にトイレ装置1の便器本体部7の材質は陶器またはアクリル樹脂であるが、前述のような通水経路を構成する必要があることから、外郭には凸凹形状である通水経路部分をむき出しにした方が生産性は良好である。本発明において、前述の外郭に生じた凸凹形状である部分を、化粧カバー2、3で覆うことにより、トイレ装置1として一体感があるデザインとなるよう配慮されている。化粧カバー2、3をトイレ装置1に組み付ける方法は後述する。
【0014】
図2は、本発明を適用した第一実施形態のトイレ装置に使用される化粧カバーを示す斜視図である。図2を使用して、化粧カバー2、3の構造について詳説する。
化粧カバー3をとり上げて説明するが、構造的には左右対称である。化粧カバー3の外郭を構成している部分が化粧部材31であり、トイレで使用される酸性やアルカリ性の洗剤を配慮してポリプロピレン等を材質として選定することが推奨される。化粧部材31の上部には、トイレ装置1の便器本体部7に係合するようフック32(上方固定部)が所定間隔を空けて2箇所設けられている。素材の持つ弾性強度を利用して化粧部材31をトイレ装置1の便器本体部7に引き付ける必要があることから、耐クリープ強度の高いポリアセタールやポリブチレンテレフタレートなどが推奨される。化粧部材31の下方には受部33(下方固定部)、支持部34が設けられ、化粧カバー3全体の質量をトイレ装置1の便器本体部7で受けている。また化粧部材31の下方には接着手段33aが設けられ、化粧カバー3がトイレ装置1の便器本体部7から脱落しないようになっている。接着方法としては、マジックテープ(登録商標)と称されるような着脱自在の面ファスナー構造が推奨される。
【0015】
図3は、本発明を適用した第一実施形態のトイレ装置の外殻状態を示す断面図である。図3を使用して、トイレ装置1、便器本体部7、化粧カバー2、3の形状について詳説する。
トイレ装置1の便器本体部7と化粧カバー2、3の外形および外郭の曲率半径は、設計通りの正確な寸法であれば隙間や段差が発生することは少ないが、実際にはサイズの大きなトイレ装置1と、サイズの小さな化粧カバー2、3を設計通りに正確な寸法で生産することは難しい。特に、便器本体部7が陶器で形成される場合は、製造誤差が生じ易く設計通りに正確な寸法で生産することは極めて難しい。本発明において、トイレ装置1の便器本体部7と化粧カバー2、3の接合面は斜面テーパ11で面接触するようになっているので、トイレ装置1の便器本体部7に製造誤差が発生し、トイレ装置1の便器本体部7と化粧カバー2、3との接触面に寸法のズレが生じたとしても、そのズレを目立たなくすることができるので、よりトイレ装置1外観全体を一体感のあるものとすることができる。また化粧部材31外郭の床に対する上下方向の曲率半径R1と、トイレ装置1の便器本体部7が化粧部材31と接する外郭部分の床に対する上下方向の曲率半径R2の関係は、R1<R2の関係としており、化粧部材31がトイレ装置1の便器本体部7から飛び出して段差を生じないよう配慮されている。機能的に凸凹のあるトイレ装置1に対して、樹脂製の化粧カバー3を組み合わせて外観全体としての一体感を実現すると共に、トイレ装置1の便器本体部7と化粧部材31とが別材質であっても、視覚的には隙間や段差が発生しているように見えることを防止し、高意匠の外郭を実現することができるようになっている。
【0016】
上述した本発明の実施形態によるトイレ装置によれば、側面に化粧カバー3を備えたトイレ装置において、化粧カバー3はトイレ装置に固定するための固定部(フック32、受部33、支持部34)を備え、化粧カバー3をトイレ装置1に取り付けた状態で、化粧カバー3の外郭はトイレ装置1側に湾曲していることを特徴とすることにより、化粧カバー3がトイレ装置1側に湾曲し撓んだ状態で固定されるため、化粧カバー3とトイレ装置1との隙間が減り、化粧カバー3をトイレ装置1に密着して固定することができる。それにより、トイレ装置1外観全体を一体感のあるものとすることができ、意匠性が向上する。
【0017】
また、本発明の実施形態によるトイレ装置によれば、トイレ装置1の化粧カバー3との外郭接触面11は、斜面テーパー形状になっていることを特徴とすることにより、トイレ装置1に製造誤差が発生し、トイレ装置1と化粧カバー3との接触面に寸法のズレが生じたとしても、そのズレを目立たなくすることができるので、よりトイレ装置1外観全体を一体感のあるものとすることができ、意匠性が向上する。
【0018】
本発明の実施形態によるトイレ装置によれば、化粧カバー3は、化粧カバー3の上方側に配置されトイレ装置1を内外側から挟み込むことにより固定する上方固定部(フック32)と、化粧カバー3の下方側に配置されトイレ装置1に粘着力により固定する下方固定部(受部33)と、を備えていることを特徴とすることにより、化粧カバー3全体の湾曲が復元しようとする力が下方固定部(受部33)をトイレ装置1に押し付ける方向に働くため、より化粧カバー3とトイレ装置1をより密着して固定することができるので、よりトイレ装置1外観全体を一体感のあるものとすることができ、意匠性が向上する。
【0019】
また、上述の実施形態によるトイレ装置1によれば、化粧カバー3における外郭全体の曲率半径R1と、トイレ装置1における化粧カバー3との接合面の曲率半径R2とが、R2>R1であることを特徴とすることにより、化粧カバー3がトイレ装置外郭面より外側へ飛び出すことがないため、よりトイレ装置1外観全体を一体感のあるものとすることができ、意匠性が向上する。
【0020】
つぎに、図4、図5を参照して、本発明の第二実施形態のトイレ装置に使用される化粧カバーを説明する。
ここで、図4(a)は、本発明を適用した第二実施形態のトイレ装置に使用される化粧カバーを示す斜視図である。図4(b)は、上方固定部(フック)が外れた状態の図4(a)の化粧カバーを示す斜視図である。図5は、図4の化粧カバーの6面図である。図4、図5において、上述した本発明の第一実施形態による化粧カバーと同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0021】
化粧カバー3は、化粧カバーの本体部である化粧部材31と、化粧カバー3の上方にはトイレ装置1の便器本体部7に係合するようフック32(上方固定部)と、化粧カバー3の下方には受部33(下方固定部)と、化粧カバー3の側方には支持部34と、を備えている。受部33(下方固定部)とそれに対応して接するトイレ装置1の便器本体部7との両方には、面ファスナー構造が設けられ互いが接着するようになっている。
【0022】
フック32(上方固定部)は、化粧部材31とは別部材で構成され、便器本体部7の内側から挟み込むように化粧カバー3を固定するための挟持部32aと、化粧部材31に形成される水平方向の穴に係合しフック32を化粧部材31にして回転させる支軸32bと、化粧部材31に形成される鉛直方向の穴に係合しフック32が回転しないように固定する係止部32cとを備えている。
【0023】
ここで、化粧カバー3のトイレ装置1の便器本体部7への取付方法について説明する。まず、化粧部材31の鉛直方向の穴にフック32の係止部32cをしっかり嵌め込み、フック32が化粧カバー3に対して回転しないように固定する。次に、便器本体部7の側面の開口に対して、フック32の挟持部32aと化粧カバー3とで便器本体部7の内外面を挟み込むように便器本体部7の側面の開口に挿入する。その後、受部33(下方固定部)とトイレ装置1の便器本体部7とを面ファスナーにて接着し、化粧カバー3を便器本体部7に固定する。
【0024】
化粧カバー3をトイレ装置1から取り外す際は、上述の取付手順とは逆手順で容易に取り外すことができる。万が一、使用者が、そのような手順を踏まえずに、化粧カバー3を水平方向に強引に引っ張り取り外そうとした場合、フック32の係止部32cが化粧部材31の鉛直方向の穴から外れフック32が支軸32bを中心に回転し化粧カバー3が外れるようになっている(図4bの状態)。このような構造により、化粧カバー3が破壊されること防ぐことができている。
【0025】
ここで、図5を参照して、化粧カバー3の化粧部材31の外郭形状を説明する。図5の上面図及び下面図を見て明らかのように、化粧部材31の水平方向は、便器本体部7に取り付けていない状態で、化粧部材31の外郭が全体的に便器本体部7への取付方向とは逆方向に湾曲している湾曲部31aを有している。このように湾曲している形状により、便器本体部7が予め設計された寸法とは異なる寸法で成型されても、化粧カバー3の湾曲部31aがトイレ装置に倣うように撓んだ状態で取付られるために、化粧カバーをトイレ装置の外郭と一体的に密着して固定することができる。それより、カバーとトイレ装置との隙間が減り、外観全体としてより一体感のある高意匠のトイレ装置を提供することができる。便器本体部7が陶器で形成される場合には、予め設計された寸法通り設計することは難しいため、本発明を陶器で形成された便器本体部7に適用すると特に有効である。
【0026】
上述した本発明の実施形態によるトイレ装置によれば、側面に化粧カバー2、3を備えたトイレ装置1において、化粧カバー2、3はトイレ装置1に固定するための固定部(フック32、受部33、支持部34)を備え、化粧カバー2、3は、それ自体が撓んだ状態で前記トイレ装置1に固定されることを特徴としている。このように構成された本発明においては、化粧カバー2、3がトイレ装置1にそれ自体が撓んだ状態で固定されるため、トイレ装置1に製造誤差が発生し、トイレ装置1と化粧カバー2、3とに隙間が生じたとしても、化粧カバー2、3をトイレ装置1に密着して固定することができるため、カバー2、3とトイレ装置1との隙間が減り、外観全体として一体感のある高意匠のトイレ装置1を提供することができる。
【0027】
また、上述した本発明の実施形態によるトイレ装置によれば、化粧カバー2、3は、トイレ装置1より取り外した状態で、化粧カバー2、3の外郭がトイレ装置1への取付方向とは逆方向に湾曲する湾曲部31aを有しており、化粧カバー2、3をトイレ装置1に取り付けた状態で、湾曲部31aがトイレ装置1の外郭に倣うように構成されていることを特徴としている。このように構成された本発明においては、化粧カバー2、3は、トイレ装置1より取り外した状態で、化粧カバー2、3の外郭がトイレ装置1への取付方向とは逆方向に湾曲し、トイレ装置1に取り付けた状態で、トイレ装置1の外郭に倣う湾曲部31aを有しているため、トイレ装置1に化粧カバー2、3を取り付けた際に、この化粧カバー2、3の湾曲部31aがトイレ装置1に倣うように撓んだ状態で取付られるために、化粧カバー2、3をトイレ装置1の外郭と一体的に密着して固定することができるため、カバー2、3とトイレ装置1との隙間が減り、外観全体としてより一体感のある高意匠のトイレ装置1を提供することができる。
【0028】
上述した本発明の実施形態によるトイレ装置によれば、上方固定部32は、化粧カバーとは別部材で構成され、化粧カバー2、3をトイレ装置1に固定するための挟持部32aと、上方固定部32を化粧カバー2、3に回転自在に取り付けるための支軸32bと、上方固定部32が回転しないように化粧カバー2、3に固定するための係止部32cとを備えていることを特徴としている。このように構成された本発明においては、使用者が、予め定められた取り外し手順を踏まえずに、化粧カバー2、3を水平方向に強引に引っ張り取り外そうとした場合、上方固定部32の係止部32cが外れ上方固定部32の支軸32bを中心に回転し化粧カバー2、3から外れるようになっているので、化粧カバーが2、3破壊すること防ぐことができる。
【0029】
以上の実施形態によって本発明が限定されることはなく、その細部の構成において様々な変更形態が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0030】
1…トイレ装置
2…化粧カバー
3…化粧カバー
4…ボール部
5…トラップ部
6…排水ソケット
7…便器本体部
11…斜面テーパ
31…化粧部材
31a…湾曲部
32…フック(上方固定部)
32a…挟持部
32b…支軸
32c…係止部
33…受部(下方固定部)
34…支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面に化粧カバーを備えたトイレ装置において、前記化粧カバーは前記トイレ装置に固定するための固定部を備え、前記化粧カバーは、それ自体が撓んだ状態で前記トイレ装置に固定されることを特徴とするトイレ装置。
【請求項2】
前記化粧カバーは、前記トイレ装置より取り外した状態で、前記化粧カバーの外郭が前記トイレ装置への取付方向とは逆方向に湾曲する湾曲部を有しており、前記化粧カバーを前記トイレ装置に取り付けた状態で、前記湾曲部が前記トイレ装置の外郭に倣うように構成されていることを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
【請求項3】
前記化粧カバーは、前記化粧カバーを前記トイレ装置に取り付けた状態で、前記化粧カバーの外郭は前記トイレ装置側に湾曲していることを特徴とする請求項1又は2記載のトイレ装置。
【請求項4】
前記トイレ装置の前記化粧カバーとの外郭接触面は、斜面テーパー形状になっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のトイレ装置。
【請求項5】
前記化粧カバーは、前記化粧カバーの上方側に配置され前記トイレ装置を内外側から挟み込むことにより固定される上方固定部と、前記化粧カバーの下方側に配置され前記トイレ装置と接着するにより固定される下方固定部と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項にに記載のトイレ装置。
【請求項6】
前記上方固定部は、前記化粧カバーとは別部材で構成され、前記化粧カバーを前記トイレ装置に固定するための挟持部と、前記上方固定部を前記化粧カバーに回転自在に取り付けるための支軸と、前記上方固定部が回転しないように前記化粧カバーに固定するための係止部とを備えていることを特徴とする請求項5に記載のトイレ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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