説明

トラクタのキャビン

【課題】 トラクタのキャビンにおいて、運転者の視界を良好にする。
【解決手段】 キャビンルーム1外周部にフロントガラス5、リヤガラス6、及びサイドドアガラス7を形成するトラクタキャビンにおいて、前記キャビンルーフ4の後端部で、ルーフフレーム8のリヤビーム9上側部に前記リヤガラス6の上端後方部に張出させてエアコンユニット10を配置し、キャビンルーフ(4)を支持装着するルーフフレーム(8)を、リヤピラー(13)側を低くしフロントピラー(19)側を高くするように前上り傾斜に構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トラクタのキャビンに関する。
【背景技術】
【0002】
トラクタのキャビンルーフの後部にエアコンユニットを設け、運転者の視界を良好にする技術が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−255921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さらに、運転者の視界を良好にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、キャビンルーム(1)のフロア(2)上の運転席(3)を、上側にキャビンルーフ(4)を構成し、キャビンルーム(1)外周部にフロントガラス(5)、リヤガラス(6)、及びドアガラス(7)を形成するトラクタキャビンにおいて、前記キャビンルーフ(4)の後端部で、ルーフフレーム(8)のリヤビーム(9)上側部に前記リヤガラス(6)の上端後方部に張出させてエアコンユニット(10)を配置すると共に、前記エアコンユニット(10)から送出されるエアーを噴出する噴出口(11)、及びダクト(12)をキャビンルーフ(4)に配置しする構成とし、前記キャビンルーフ(4)を支持装着するルーフフレーム(8)を、リヤピラー(13)側を低くしフロントピラー(19)側を高くするように前上り傾斜に構成したことを特徴とする。
【0006】
キャビンルーム1の運転席3に着座して運転操作する運転者は、フロントガラス5や、サイドドアガラス7、及びリヤガラス6等を透視しながら所定のトラクタ作業を行う。このキャビンルーフ4の後端部にエアコンユニット10が装着されていて、このエアコンユニット10の電動によって、調整エアーが、キャビンルーフ4のダクト12を通して噴出口11からキャビンルーム1に送られて空調される。このようなエアコンユニット10は、ルーフフレーム8のリヤビーム9上側に支持されて、後方に長く張出す張出形態に装着されていても、フロントガラス5はもとより、リヤガラス6の上端のリヤビーム9に対する連結域を高く形成維持して、運転者の視界域を広くする。
【0007】
さらに、前記フフロントピラー14、及びリヤピラー13の上端部間に亘って連結されるルーフフレーム8は、後端部リヤビーム9部が低く、前端部のフロントガラス14部側が高く構成されているため、このリヤビーム9部の後側上部に装着のエアコンユニット10の取付高さを高く維持して、リヤガラス14の視界域を高く維持させるとともに、フロントガラス14の視界域をも高く維持する。しかも、この左右両側部のサイドドアガラスの上端の視界域をも高くする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記キャビンルーム1の運転席3の後側に形成のリヤガラス6を、このリヤガラス6下端部に対して、リヤガラス6上端部を後側のエアコンユニット10の下側部に位置させように後側上り傾斜面に形成する。
【0009】
前記リヤガラス6を後側上り傾斜面に設けて、上端縁をキャビンルーフ4の後方に突出して設けられるエアコンユニット10の下面に位置させる形態とするものであるから、エアコンユニット10はリヤビーム9上に安定した状態に取付支持させると共に、リヤガラス6の上端部は、このリヤビーム9の構成に拘らずできるだけ高位置に設定して連結取付けることができ、リヤガラス6の上端部を後位に位置させて後方視界域を高く広く維持する。
【0010】
請求項3に記載の発明は、前記エアコンユニット10は、ルーフフレーム8後端のリヤビーム9の後部に装着し、このルーフフレーム8の後側へ張出するエアコンユニット10の外周部を被覆するエアコンカバー15を、このアンダカバー16と、アッパカバー17とで構成する。
【0011】
前記エアコンユニット10は、リヤビーム9の後側上部に取付けて、キャビンルーフ4の後方へ長く突出、乃至張出す形態とする。しかも、このエアコンユニット10の底部はアンダカバー16で覆われ、上部のアッパカバー17で覆われる。従って、このようなエアコンカバー15は、エアコンユニット10を取付けた状態であっても着脱できる形態としたり、又は、アンダカバー16をリヤビーム9上に取付けた状態において、エアコンユニット10を取付けて、この後でアッパカバー17を着脱することができる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明は、エアコンユニット10をキャビンルーフ4の後方に突出させて取付けるため、このキャビンルーフ4の下面の天井部を上昇させて、フロントガラス5からの前方視界を広くすることができ、運転席3上部のスペースを高く維持して、キャビン全体の高さを低くして、コンパクトな形態とすることができる。又、エアコンユニット10がキャビンルーフ4の外側に配置されているため、キャビンルーム1内部におけるエアコン運転の騒音を軽減して、運転操作性や、運転環境を良好とすることができ、キャビンの外側からエアコンユニット10の着脱を簡単、容易に行うことができる。
【0013】
また、キャビンルーフ4をルーフフレーム8を前上り後下りの傾斜に形成するため、前端側のルーフ厚さを薄くし、後端側のルーフ厚さを厚くするように形成して、キャビンルーム1内では、フロントガラス5や、サイドのドアガラス7を透視する前方視界を広くすることができ、リヤガラス6上側のリヤビーム9上のキャビンルーフ1の高さを高く形成して、このリヤビーム9後側部に支持させるエアコンユニット10の設置スペースを高く形成して、リヤガラス6を透視する後方視界を広く維持することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、リヤガラス6を後上部に傾斜させて、エアコンユニット10の下側部に位置させることによって、キャビンルーム1の後部スペースを広くして、後方作業部の視界を広くし、透視を行い易くすることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、ルームフレーム8のリヤビーム9に、エアコンカバー15のアンダカバー16の前端部を支持させて取付けたり、又は、アンダカバー16とアッパカバー17とから一体的に形成されるエアコンカバー15を後側から勘合するようにして被覆設定するものであるから、エアコンユニット10の着脱や、メンテナンス等を簡単、容易に行うことができ、リヤガラス6の上部視界を広く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】トラクタキャビンの側面図。
【図2】そのキャビンフレーム部の側面図。
【図3】その斜視図。
【図4】キャビンルーフ部の平面図。
【図5】一部別例を示すキャビンの側面図。
【図6】一部別例を示すキャビンの側面図。
【図7】キャビンルーフ部の下側斜視図。
【図8】別例キャビンのドアガラス部の内側斜視図。
【図9】その外側斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図例に基づいて、トラクタ車体は、前部にエンジンを搭載し、運転席3前側のステアリングハンドル18を操作することによって操向する左右一対の前輪、及び前記エンジンから連動される伝動機構を内装するミッションケースの後部に左右一対の後輪を軸装して走行する乗用四輪走行形態の構成として、この車体上のダッシュボート部19と、後輪上部のフェンダ20との間に亘って運転席3、及び底部のフロア2の上側部を覆ってキャビンルーム1を形成するキャビンを構成する。車体の後部には、リフトアームによって昇降されるリフトリンクを介して耕耘装置等の作業機を装着して、耕耘等の農作業することができる。
【0018】
前記キャビンは、底部にステップフロア21や、運転席3を搭載するシートフロア等のフロア3を形成し、このシートフロア部の左右両側部に後輪フェンダ20、及びこのフェンダ20の内側に形成のフェンダカバー23などを設け、シートフロア部のバケット状に窪ませて、この下面を車体の上側面に載せるようにして、支持装着する。このステップフロア21の前側中央部にステアリングポスト23部を覆うダッシュボード19を有し、エンジンボンネットの後側部を覆うようにして装着する。前記ステップフロア21の外側には昇降ステップ24を有する。
【0019】
このようなフロア3部の上側には、左右両側部にフロントピラー14や、リヤピラー13、及びミッドピラー25等を配置して、これら各ピラー14、13、25等の上端部に囲桁状のルーフフレーム8を取付けて支持し、この上側にキャビンルーフ4を取付ける。前記フロントピラー14の下端部はステップフロア21の前端外側部に位置して、中央部のダッシュボード19の上端縁部と上側のルーフフレーム8のフロントビーム26部との間に亘ってフロントガラス5を設け、このフロントガラス5の左右両側部には下側にアンダガラス27を形成して、足元前方の視界を広く構成している。
【0020】
前記フロントピラー14とミッドピラー25との間にはドア口を形成してサイドドアガラス7を開閉可能に設ける。このサイドドアガラス7は後端縁をミッドピラー25に蝶番状開閉ヒンジで取付けて、前端縁部を内、外方へ開閉回動することができる。このドアガラス7の上端縁は、前記ルーフフレーム8のサイドビーム29の下縁に沿わせる形態に形成し、下端縁は、ドア口のステップフロア21乃至フェンダ20上縁に沿わせる形態に形成している。前記ミッドピラー25とリヤピラー13との間には、サイドガラス28を開閉可能に設ける。このサイドガラス28の上端縁は、前記サイドビーム29の下縁に沿わせる形態に形成し、下端縁は、フェンダ20の上縁に沿わせる形態に形成している。
【0021】
前記左右のリヤピラー13間には、リヤガラス6を開閉可能に設ける。このリヤガラス6の上端縁は、前記ルーフフレーム8のリヤビーム9の下縁に沿わせ、下端縁は、リヤピラー13の下端部間を連結する連結桟30上縁に沿わせた形態に形成している。
【0022】
前記各ピラー13、14、25等の上端に構成されるルーフフレーム8は、平面視で囲桁状に構成されて、このうちリヤビーム9、31と左右両側のサイドビーム29、32は、上下二段に構成されて、上側のリヤビーム31とサイドビーム29は、フロントビーム26と共に略同一高さの水平面上に配置されるが、下側のリヤビーム9とサイドビーム32は、前記フロントビーム26部から後方下側へ下り傾斜Aに形成されて、これら後端の上、下リヤビーム31、9との間に、エアコンユニット10を収容するための適宜高さのユニットスペース33を形成する。
【0023】
このユニットスペース33の下側には、半皿状のアンダカバー16を位置させて、このサンダカバー16の前端縁を前記リヤビーム9上に支持連結して、左右両側縁部をリヤピラー13の上端部に連結する。アンダカバー16の下面はリヤビーム9の後方へ略水平形態に張出形成させている。又、アンダカバー16の上面はリヤビーム9から後側へ突出するアーム34に固定して支持させる。
【0024】
前記アンダカバー16上のユニットスペース33に、ブロワー35、ダクト36、熱交換器37等をケーシング38に内装したエアコンユニット10を位置させて、リヤビーム31から後側に突出する取付アーム39に取付ける。このエアコンユニット10の吹出口40をキャビンルーム1側へ開口して、キャビンルーフ4の下側に配置のダクト12に連通して調整エアーを送出することができる。
【0025】
前記アンダカバー16の下面は、リヤビーム9の下縁よりも下側へ突出させないように、できるだけ高位置に形成維持させて、リヤガラス6からの後方視界を邪魔し難い形態に構成する。このアンダカバー16の上側にはアッパカバー17を被覆して取付け、ユニットスペース33内に装着のエアコンユニット10の上側部を覆うエアコンカバー15を構成する。このアッパカバー17の前端縁はリヤビーム31に固定し、後周縁はアンダカバー16の後周縁に連結固定して、これらエアコンユニット10、及びエアコンカバー15を、リヤビーム9、31及びリヤピラー13上部等に支持させて取付ける。
【0026】
ここにおいて、キャビンルーム1のフロア2上の運転席3を、上側にキャビンルーフ4を構成し、キャビンルーム1外周部にフロントガラス5、リヤガラス6、及びサイドドアガラス7を形成するトラクタキャビンにおいて、前記キャビンルーフ4の後端部で、ルーフフレーム8のリヤビーム9上側部に前記リヤガラス6の上端後方部に張出させてエアコンユニット10を配置すると共に、前記エアコンユニット10から送出されるエアーを噴出する噴出口11、及びダクト12をキャビンルーフ4に配置して、キャビンルーム1内に循環送風することを特徴とする空調装置の構成とする。
【0027】
キャビンルーム1の運転席3に着座して運転操作する運転者は、フロントガラス5や、サイドドアガラス7、及びリヤガラス6等を透視しながら所定のトラクタ作業を行う。このキャビンルーフ4の後端部にエアコンユニット10が装着されていて、このエアコンユニット10の電動によって、調整エアーが、キャビンルーフ4のダクト12を通して噴出口11からキャビンルーム1に送られて空調される。
【0028】
このようなエアコンユニット10は、ルーフフレーム8のリヤビーム9上側に支持されて、後方に長く張出す張出形態に装着されていても、フロントガラス5はもとより、リヤガラス6の上端のリヤビーム9に対する連結域を高く形成維持して、運転者の視界域を広くする。このようにしてリヤビーム9の後側上部に支持させて取付けるエアコンユニット10の着脱形態を簡単化すると共に、この前側のルーフフレーム8上に構成するキャビンルーフ4の取付形態を制限し難く、このキャビンルーフ4の着脱をも簡単に行うことができる。
【0029】
又、前記キャビンルーフ4を支持装着するルーフフレーム8を、リヤピラー13側を低くしフロントピラー19側を高くするように前上り傾斜に構成する。
前記フロントピラー14、及びリヤピラー13の上端部間にわたって連結されるルーフフレーム8は、後端部リヤビーム9部が低く、前端部のフロントガラス14部側が高く構成されているため、このリヤビーム9部の後側上部に装着のエアコンユニット10の取付高さを高く維持して、リヤガラス14の視界域を高く維持させるとともに、フロントガラス14の視界域をも高く維持する。しかも、この左右両側部のサイドドアガラスの上端の視界域をも高くする。
【0030】
又、前記キャビンルーム1の運転席3の後側に形成のリヤガラス6を、このリヤガラス6下端部に対して、リヤガラス6上端部を後側のエアコンユニット10の下側部に位置させように後側上り傾斜面に形成する。
【0031】
前記リヤガラス6を後側上り傾斜面に設けて、上端縁をキャビンルーフ4の後方に突出して設けられるエアコンユニット10の下面に位置させる形態とするものであるから、エアコンユニット10はリヤビーム9上に安定した状態に取付支持させると共に、リヤガラス6の上端部は、このリヤビーム9の構成に拘らずできるだけ高位置に設定して連結取付けることができ、リヤガラス6の上端部を後位に位置させて後方視界域を高く広く維持する。
【0032】
又、前記エアコンユニット10は、ルーフフレーム8後端のリヤビーム9の後部に装着し、このルーフフレーム8の後側へ張出するエアコンユニット10の外周部を被覆するエアコンカバー15を、このアンダカバー16と、アッパカバー17とで構成する。
【0033】
前記エアコンユニット10は、リヤビーム9の後側上部に取付けて、キャビンルーフ4の後方へ長く突出、乃至張出す形態とする。しかも、このエアコンユニット10の底部はアンダカバー16で覆われ、上部のアッパカバー17で覆われる。従って、このようなエアコンカバー15は、エアコンユニット10を取付けた状態であっても着脱できる形態としたり、又は、アンダカバー16をリヤビーム9上に取付けた状態において、エアコンユニット10を取付けて、この後でアッパカバー17を着脱することができる。
【0034】
主として、図5において、エアコンユニット10は、リヤピラー13の上端部から後方へ延びるルーフフレーム8の後端部のリヤビーム31に取付けられる。このキャビンユニット10の外周部は、アンダカバー16とアッパカバー17とからなるエアコンカバー15を、後側部から勘合させて、リヤビーム31の上下に固定の前カバー41部に連結して取付ける。リヤガラス6は、これらリヤピラー13や、上側のルーフフレーム8の後端部、下側のフェンダ20の後端部、乃至連結桟30等に外周端縁を連接させるもので、平面視凹字状断面形態に湾曲させたもので、この後側面を後側上りの傾斜B面に形成して、上端部を後方へ張出させた形態としている。このリヤガラス6の上端縁は前記エアコンカバー15の下面に接近させて、ゴムダンパー、乃至ゴムシール42等を介在させて気密的に接合させることもできる。
【0035】
図6において、前記キャビンルーフ4は、キャビンルーム1の上側部を覆って、外周部を前記キャビンフレーム8のフロントビーム26、サイドビーム32、及びリヤビーム31の上側に取付ける。このキャビンルーフ4の後端縁は、前記エアコンカバー15のアッパカバー17の前端縁上面に重合させるようにして連結することができる。前記吹出口40を連結させるダクト12は、キャビンルーフ4の下側外周部沿って環状に配置し、このダクト12に吹出噴出口11を形成している。
【0036】
前記キャビンルーフ4の下側には、ダクト12を一体として構成して、このキャビンルーフ4をルーフフレーム8の上側に支持装着する。キャビンルーフ4の構成を簡単化し、着脱を簡単に行うことができる。前記ダクト12はキャビンルーフ4の左右両側部を、左右ドアガラス7の内側に沿うような形態に配置して、中央部の運転席3直上部を頭上スペースを高く形成する形態として、キャビン全体の高さをできるだけ低くコンパクトな形態とする。
【0037】
又、キャビンルーフ4の前側部にはフロントガラス5の内面沿ってフロントダクト43部を設けて、前記左右両側部のダクト12の前端部間を連通して環状形態のダクト12を構成する。又、この環状形態のダクト12の内周部で、左右フロントピラー14側角部に位置してオーディオ44を配置して、前方視界を広く維持する形態としている。45はフロントピラー14に取付けるサイドミラー、46は昇降ハンドルである。
【0038】
次に、主として図7に基づいて、前記エアコンカバー15のアンダカバー15は、リヤガラス6上端部のリヤビーム9上から後方へ張出す形態であるが、このアンダカバー16の下面にウインドウォッシャ噴出用の噴出口48を、後側上部からリヤガラス6の後側面に噴出するように構成したものである。49はワイパーである。51は水タンク、50はバックライトである。
【0039】
次に、主として図8、図9に基づいて、前記キャビンの左右各ドアガラス7の内側にワイパモータ52を取付け、このドアガラス7の外側にワイパー53を設けて、ワイパモータ52によってドアガラス7の軸穴を通してワイパアーム54に連結するワイパ軸55を回動して、ドアガラス7の外側面に掃除することにより、側部前方の視界を良好に維持する。56はドアガラス7の内側ハンドルである。
【符号の説明】
【0040】
1 キャビンルーム
2 フロア
3 運転席
4 キャビンルーフ
5 フロントガラス
6 リヤガラス
7 サイドドアガラス
8 ルーフフレーム
9 リヤビーム
10 エアコンユニット
11 噴出口
12 ダクト
13 リヤピラー
14 フロントピラー
15 エアコンカバー
16 アンダカバー
17 アッパカバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビンルーム(1)のフロア(2)上の運転席(3)を、上側にキャビンルーフ(4)を構成し、キャビンルーム(1)外周部にフロントガラス(5)、リヤガラス(6)、及びドアガラス(7)を形成するトラクタキャビンにおいて、前記キャビンルーフ(4)の後端部で、ルーフフレーム(8)のリヤビーム(9)上側部に前記リヤガラス(6)の上端後方部に張出させてエアコンユニット(10)を配置すると共に、前記エアコンユニット(10)から送出されるエアーを噴出する噴出口(11)、及びダクト(12)をキャビンルーフ(4)に配置する構成とし、
前記キャビンルーフ(4)を支持装着するルーフフレーム(8)を、リヤピラー(13)側を低くしフロントピラー(19)側を高くするように前上り傾斜に構成したことを特徴とするトラクタのキャビン。
【請求項2】
前記キャビンルーム(1)の運転席(3)の後側に形成のリヤガラス(6)を、このリヤガラス(6)下端部に対してリヤガラス(6)上端部を後側のエアコンユニット(10)の下側部に位置させるように後側上り傾斜面に形成したことを特徴とする請求項1に記載のトラクタのキャビン。
【請求項3】
前記エアコンユニット(10)は、ルーフフレーム(8)後端のリヤビーム(9)の後部に装着し、このルーフフレーム(8)の後側へ張出するエアコンユニット(10)の外周部を被覆するエアコンカバー(15)を、このアンダカバー(16)と、アッパカバー(17)とで構成することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のトラクタのキャビン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−224278(P2012−224278A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95217(P2011−95217)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】