説明

トリガー式噴出器

【課題】容器体Aの口頸部3にトリガー式ディスペンサーBを装着したトリガー式噴出器であって、長時間のトリガー操作を行っても手が疲れたり、痛くなったりすることを極力防止でき、また、安定した把持状態での噴出操作が可能で取り扱い上便利なトリガー式噴出器を提案する。
【解決手段】容器体Aの胴部2の上部を把持可能な把持部2aに構成するとともに、把持部2aを握った手の上面を係止するための係止面aを前記把持部上方に設けることにより、把持部を握る指に掛かる負担を軽減し、常時所定位置での噴出器の把持を可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトリガー式噴出器に関する。
【背景技術】
【0002】
トリガー式噴出器として、容器体にトリガー付きのディスペンサーを装着し、トリガー操作により容器体内の液を霧状或いは泡状或いは水柱状に噴出する如く構成したものが種々知られている。これらの一般的な形態として、前記ディスペンサーは口頸部に装着キャップを螺着することにより容器体に固定し、また装着キャップ上に延設した本体部の前部下部よりトリガーを引き込み可能に垂設し、トリガーの引き込みにより内臓ポンプ機構の作用で容器体内の液を吸い上げ、本体部前部に嵌着したノズルの噴出口より液を噴出する如く構成している。(特許文献1)
【0003】
従来のこの種の噴出器は例えば容器体の胴部上部を小径に形成し、その部分を握って全体を持ち、人差指一本或いは人差指と中指の二本の指でトリガー操作を行う。また、トリガーの長さは、トリガー操作時に掛ける一本或いは二本の指の幅等を考慮して一般に50mm前後が採用されている。
【特許文献1】特開平11−276945号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この様な従来の噴出器に於いて、一度に多量に使用する種類の収納液を収納したものの場合、吐出回数が多くなって手が疲れたり、長時間のハンドリングで手が痛くなったりする欠点があった。本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、長時間トリガー操作を行っても、疲れ,痛み等が生じるのを極力防止でき、また、安定した把持状態での噴出操作が可能であるとともに、トリガーの理想的な指掛け位置を容易に特定できる等、取り扱い上も極めて便利であるトリガー式噴出器を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の手段として、胴部上に口頸部を起立した容器体と、前記口頸部に装着したトリガー式のディスペンサーとを備え、前記胴部の上部を把持可能な把持部に構成するとともに、該把持部を握った手の上面を係止するための係止面を前記把持部上方に設け、且つ、前記容器体前方に揺動可能に垂設したトリガーの下端を前記係止面より下方に垂下した。
【0006】
第2の手段として、前記第1の手段に於いて、前記係止面を、装着キャップ外面より突設した板状突部の下面として構成した。
【0007】
第3の手段として、前記第1の手段に於いて、前記係止面を、前記ディスペンサーを構成する本体部の後部を装着キャップの下端レベルまで下方へ垂設し、その下面として構成した。
【0008】
第4の手段として、前記第1の手段に於いて、前記係止面を、前記把持部の外周上端部に突設した突出部の下面として構成した。
【0009】
第5の手段として、前記第1の手段に於いて、前記係止面を、前記把持部外周に嵌合させた嵌合筒部外面より突設した板状突部の下面として構成した。
【0010】
第6の手段として、前記第1乃至第5の手段のいずれかに於いて、前記把持部の前面下部に指掛凹部を形成した。
【0011】
第7の手段として、前記第1乃至第5の手段のいずれかに於いて、前記トリガーの枢着部から下端部に至る長さを50〜90mmに構成するとともに、トリガーの支点から力点の距離:トリガーの支点から作用点の距離=3.5:1以上で、且つ、前記係止面をトリガー力点と略水平に保つ如く構成した。
【0012】
第8の手段として、前記第1乃至第7の手段のいずれかに於いて、界面活性剤を含む洗浄剤組成物を収納した。
【発明の効果】
【0013】
上記した如く本発明トリガー式噴出器は、握った手の上面を係止するための係止面aを設けているため、噴出器1を持つ理想的な位置を常時容易に把握でき、その結果トリガー14の理想的な指掛け位置を容易に特定できて安定した把持状態での噴出操作が可能となる。また、噴出器1全体を握る指の負担を軽減し、長時間の使用の場合にも指が疲れたり,痛くなったりすることを極力防止できる。
【0014】
また、係止面aをディスペンサーBの装着キャップ11外面より突設した板状突部19の下面に構成した場合には、係止面aが充分な突出幅或いは面積を得られ、握った手の上面の接触面積を必要に応じてできるだけ大きく形成でき、より安定して噴出器の支持を行える。
【0015】
また、前記係止面aが、前記容器体口頸部3外周に嵌合させた前記ディスペンサーBを構成する装着キャップ11上の本体部13の後部を前記装着キャップ11の下端レベルまで下方へ垂設し、その下面として構成した場合には、同様に係止面aの充分な突出幅或いは面積を得られ、より安定した噴出器の支持を行える。
【0016】
また、前記係止面aを前記把持部2aの外周上端部に突設した突出部25の下面として構成した場合には、容器体A成形時に一体に係止面aを形成できる利点を兼ね備える。
【0017】
また、前記係止面aを前記把持部2a外周に嵌合させた嵌合筒部27外面上端より突設した板状突部28の下面として構成した場合にも同様に、より安定した噴出器の支持を行えるとともに、これら嵌合筒部27及び板状突部28を別部材として構成しているため、その色を変える等により装飾的効果の増大にも寄与する。
【0018】
前記把持部2aの前面下部に指掛凹部4を形成したものにあっては、例えば指掛凹部4に薬指20及び小指21の二本の指を掛け、手の上面を係止面aに当接してトリガー式噴出器1を持つことができるため、噴出器を握る位置がより明確となり、しかもフリーな中指24及び人差指23がトリガー14操作をより行い易くなる利点を兼ね備える。
【0019】
前記トリガーの枢着部から下端部に至る長さを50〜90mmに構成するとともに、トリガーの支点から力点の距離:トリガーの支点から作用点の距離=3.5:1以上で、且つ、前記係止面をトリガー力点と略水平に保つ如く構成したものにあっては、支点,作用点の位置は変えずにトリガーを長くして指掛部に掛かる力を弱め理想的な把持状態を保てることから、操作する負担を軽減し、長時間の使用の場合にも指が疲れたり痛くなったりすることを極力防止できるという効果を更に増大するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明トリガー式噴出器の一例を示し、該トリガー式噴出器1は、容器体Aと、ディスペンサーBとで構成している。
【0022】
容器体Aは、胴部2の上に口頸部3を起立するとともに、胴部2の上部を把持可能な把持部2aとして構成している。図示例では、胴部2の下部を円筒状に、その上部を円錐台形状で前部下部に指掛凹部4を凹設した把持部2aを形成している。
【0023】
ディスペンサーBは容器体Aに装着し、容器体内の液を噴出するものであり、容器体Aに対してその口頸部3外周に嵌合させた装着キャップ11により固定している。この装着キャップ11の上には、ポンプ機構を司るシリンダ12等を内蔵した本体部(シュラウド)13を備え、本体部13の前部より容器体A前方へトリガー14を垂設している。本体部13の先端にはノズル15を嵌着してその前面に噴出口16を開口している。このディスペンサーBは内臓するポンプ機構を選択し、また、ノズルの内部構造を選択することにより、容器体内の液を水柱状,泡状或いは霧状等の形態に噴出することができる。
【0024】
トリガー14は、上端を前記本体部13に枢着して容器体A前方に揺動可能に垂設したもので、下端を後述する係止面より下方に垂下している。また、トリガー14の操作により内蔵ポンプ機構の作用で容器体A内の液を吸い上げ、噴出する如く構成している。トリガー14の前面下端部に指掛部17を設けている。指掛部17は、その上部との境を明確にする構造であれば種々の形態を採用でき、例えば、図1の例の如く、その前面が前方へ山形に屈曲した稜線を備え、その下方を指掛部17として構成しても良く、或いは、指掛部の部分を凹部として形成しても良い。前記指掛部17は、人差指と中指の二本の指が掛けられ、また、これらの指が一般的な大人の指の幅の場合を想定して、その長さL1 を35mm〜40mm前後の長さとすることが好ましい。また、本発明ではトリガー14の枢着部18から下端に至る長さLが50mm〜90mmとなる如く通常のこの種のトリガー長さである50mm程度と比較して長く構成している。トリガーの長さが90mmを越えると、トリガーが逆に引きにくく、ボトル容積が減少するなどの製品設計に困難性が生じる。
【0025】
本発明では、把持部2aを握った手の上面を係止するための係止面aを把持部2a上方に設けている。図1の場合は、係止面aを前記装着キャップ11外面より突設した板状突部19の下面に設けた例である。この場合、装着キャップ11の外周下端後部より後方へ舌片状の板状突部19を突設し、その下面を係止面aとしている。その他この形態の板状突部19の例として、図4に示す如く、装着キャップ11の外周下端部よりフランジ状の板状突部19を突設してその下面を係止面aとして構成しても良い。図4の例の場合には、板状突部19の位置合せを必要とせずに容器体に対する組み付けが容易となる利点がある。
【0026】
また、本発明のトリガー式噴出器は、トリガー14の枢着部から下端部に至る長さを前記50〜90mmに構成するとともに、図2に示す如く、トリガーの支点P1 から力点P2 の距離L2 :トリガーの支点P1 から作用点P3 の距離L3 =3.5:1以上であり、且つ、前記係止面aをトリガー力点P2 と略水平に保つ如く構成している。ここで支点P1 はトリガー14の枢着部の軸心を、力点P2 はトリガー14の下端部を、作用点P3 はトリガー14とシリンダ12内を摺動するプランジャ先端との当接部分を示す。これらの要件と効果との関連を下記の三種類のトリガー式噴出器を対象に試験を行った。結果を表1に示す。
【0027】
[トリガー式噴出器の種類]

(イ)…図9に示す如き現行形態で、下記表1に示す構造のトリガー式噴出器(商品名:カビ取りルックパワフルジェル:ライオン(株)製)
(ロ)…(イ) をベースとし、トリガーの長さを長く構成した下記表1に示す構造の噴出器
(ハ)…本発明のトリガー式噴出器であって、(イ) をベースとし、トリガーの長さを長く構成し、また、図5にある如き係止面aを設けた下記表1に示す構造の噴出器
[評価方法]
上記各トリガー式噴出器のトリガーの引きの軽さについて、パネラーがそれぞれ下記の7段階から選択し、複数のパネラーの平均点を評価とした。尚、評価は絶対評価であり、パネラーの数は七名であった。

非常に軽い……………7点 やや重い…………3点
かなり軽い……………6点 かなり重い………2点
やや軽い………………5点 非常に重い………1点
どちらともいえない…4点
【0028】
【表1】

※試験の結果、(ハ)の本発明のトリガー式噴出器が安定感があり、引き易く、疲れにくいという結果を得た。
【0029】
また、上記の如く構成したトリガー式噴出器1を使用する場合には、図1の状態から把持部2a部分を握ってトリガー式噴出器1を持つ。この際例えば薬指20と小指21を前記指掛凹部4に掛けるとともに、把持部2a上部外周に反対側から親指22を掛けて持ち、握った手の上面に係止面aが当接して安定して噴出器を持つことができ、また、その握る位置も自ずから一定に確保される。次いで人差指23と中指24をトリガー14下部の指掛部17に引っ掛けて引き込めば噴出口16より収納液が噴出する。尚、トリガー14を引く指の数は一本,二本に限らず指掛部17の長さ等に応じて二本以上であっても当然可能である。
【0030】
図5は他の例を示し、本例ではディスペンサーBの本体部13の後部を下方へ装着キャップ11の下端レベルまで垂下し、その下面を係止面aとして構成している。その他の構成は図1の例と同様である。
【0031】
図6は更に他の例を示し、本例は把持部2aの外周上端部に突出部25を形成し、該突出部25下面を係止面aとしてた例であり、具体的には、把持部2aの後部上端に突出部25としての膨出部25a を膨出形成し、その下面を係止面aとして構成しており、膨出部25a の下部に凹み26を連設している。その他の構成は図1の例と同様である。尚、突出部25として、上記膨出部に代えて一体に形成した中実の板状突出部を採用することも可能である。
【0032】
図7は更に他の例を示し、本例では把持部2a外周に嵌合させた嵌合筒部27外面上端部より突設した板状突部28の下面を係止面aとして構成した係止面形成部材29を用いている。この係止面形成部材29は、図8に示す如く、円筒状の嵌合筒部27の外周上端部より舌片状の板状突部28を突設している。また、この場合の容器体Aは、図1の例に於いて、胴部2の上端部である把持部2aの上部を段部30を介して小径に形成し、この小径部分に嵌合筒部27を嵌着している。段部30の直上に係合凹部31を周設し、前記嵌合筒部27内周下端部の係合突条32を乗り越え係合させている。また、把持部2aの下方の胴部2は前方へやや突出して形成している。その他の構成は図1の例と基本的に同様である。
【0033】
上記の如く構成したトリガー式噴出器1は、例えば、住居用洗剤,整髪剤、芳香剤,消臭剤,カビ取り剤,防虫剤等の霧状,泡状,液状に噴出する内容物を収納する。特に、界面活性剤を含む洗浄剤組成物の収納に好適である。界面活性剤を含む洗浄剤組成物は、1乃至複数種類の界面活性剤を洗浄基材として、その他香料,色素,添加剤等を構成要素として加えたものであり、具体的例を表2及び表3にそれぞれに示す。
【0034】
尚、表2及び表3に於いて、成分名の※1乃至※38は以下の通りである。
−アニオン界面活性剤−
※1:C14 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム[ライオン(株) 社製]
※2:C14 αオレフィンスルホン酸ナトリウム[ライオン(株) 社製]
※3:C 12〜C14 ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩(n=2〜5)[BASF(株)社製(商品名:プルファラックLF-403)]
※4:ヤシ脂肪酸カリウム[日本油脂(株)社製「ヤシ油脂肪酸」を水酸化カリウムで中和]
−両性界面活性剤−
※5:C12 アルキルアミノプロピオン酸[一方社油脂(株)社製(商品名:アンフォラックL-18)]
※6:C12 脂肪酸アミドプロピルベタイン[一方社油脂(株)社製(商品名:LPB-30)]−ノニオン界面活性剤−
※7:C12 アルキルアミンオキシド[ライオンアクゾ(株)社製(商品名:AX剤)]
※8:ミリスチルジメチルアミンオキシド[ライオンアクゾ(株)社製(商品名:アロモックスDM14D-N )]
−カチオン界面活性剤−
※9:塩化ベンザルコニウム[ライオンアクゾ(株)社製(商品名:アーカードCB-50 )]
※10:塩化ジデシルジメチルアンモニウム[ライオンアクゾ(株)社製(商品名:アーカード210-80E )]
※11:C16 〜C18 アルキルトリメチルアンモニウムメトサルフェート[アクゾNV(商品名:AARQUAD HT-29MS PG)]
−酸−
※12:EDTA[アクゾ(株)社製(商品名:デゾルビンZ )]
※13:クエン酸[扶桑化学工業(株)社製]
※14:スルファミン酸[扶桑化学工業(株)社製]
※15:グリコール酸[(株)デュポン社製]
−溶剤−
※16:ジエチレングリコールモノブチルエーテル[協和発酵工業(株)社製(商品名:ブチルカルビトール95-P)]
※17:エタノール
※18:ポリエーテル変性シリコーン[東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)社製(商品名:CF1188HV RPS-96 )]
※19:フェニルグリコール[日本乳化剤(株)社製(商品名:フェニルグリコール)]
※20:フェニルジグリコール[日本乳化剤(株)社製(商品名:フェニルジグリコール)]
−アルカリ剤−
※21:モノエタノールアミン[三井化学(株)社製]
※22:ジエタノールアミン[三井化学(株)社製]
※23:トリエタノールアミン[日本触媒(株)社製]
※24:水酸化ナトリウム
※25:水酸化カリウム
−芳香族スルホン酸塩−
※26:ベンゼンスルホン酸ナトリウム[東京化成工業(株)社製(商品名:ベンゼンスルホン酸ナトリウム)]
※27:キシレンスルホン酸ナトリウム[テイカ(株)社製(商品名:キシレンスルホン酸ナトリウム)]
※28:トルエンスルホン酸ナトリウム[テイカ(株)社製(商品名:トルエンスルホン酸ナトリウム)]
−高分子化合物−
※29:キサンタンガム[メルク(株)社製(商品名:ケルザンT)]
※30:カルボキシメチルセルロース[ダイセル化学工業(株)社製(商品名:CMC1260 )]
※31:ポリエチレングリコール6000[ライオンケミカル(株)社製(商品名:PEG ♯6000)]
※32:ポリエチレングリコール300 [ライオンケミカル(株)社製(商品名:PEG ♯300 )] ※33:アクリル酸系共重合体[一方社油脂工業(株)社製(商品名:AAC-1 )]
−その他−
※34:次亜塩素酸ナトリウム
※35:コロイダルシリカ[日産化学工業(株)社製(商品名:スノーテックAK)]
※36:色素
※37:香料
※38:精製水

尚、第2表及び第3表に於いて、数値は重量部を示す。
【0035】
【表2】

【0036】
【表3】

【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明トリガー式噴出器の側面図である。(実施例1)
【図2】本発明トリガー式噴出器の要部側面図である。(実施例1)
【図3】本発明に於ける板状突部の部分の平面図である。(実施例1)
【図4】本発明トリガー式噴出器の側面図である。(実施例2)
【図5】本発明トリガー式噴出器の側面図である。(実施例3)
【図6】本発明トリガー式噴出器の側面図である。(実施例4)
【図7】本発明トリガー式噴出器の側面図である。(実施例5)
【図8】本発明トリガー式噴出器の係止面形成部材の斜視図である。(実施例5)
【図9】従来のトリガー式噴出器の側面図である。
【符号の説明】
【0038】
2…胴部,2a…把持部,3…口頸部,4…指掛凹部,11…装着キャップ,17…指掛部, 19,28…板状突部,25…突出部,A…容器体,B…ディスペンサー,a…係止面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
胴部上に口頸部を起立した容器体と、前記口頸部に装着したトリガー式のディスペンサーとを備え、前記胴部の上部を把持可能な把持部に構成するとともに、該把持部を握った手の上面を係止するための係止面を前記把持部上方に設け、且つ、前記容器体前方に揺動可能に垂設したトリガーの下端を前記係止面より下方に垂下したことを特徴とするトリガー式噴出器。
【請求項2】
前記係止面が、装着キャップ外面より突設した板状突部の下面である請求項1記載のトリガー式噴出器。
【請求項3】
前記係止面が、前記ディスペンサーを構成する本体部の後部を装着キャップの下端レベルまで下方へ垂設し、その下面として構成してなる請求項1記載のトリガー式噴出器。
【請求項4】
前記係止面が、前記把持部の外周上端部に突設した突出部の下面である請求項1記載のトリガー式噴出器。
【請求項5】
前記係止面が、前記把持部外周に嵌合させた嵌合筒部外面より突設した板状突部の下面である請求項1記載のトリガー式噴出器。
【請求項6】
前記把持部の前面下部に指掛凹部を形成してなる請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のトリガー式噴出器。
【請求項7】
前記トリガーの枢着部から下端部に至る長さを50〜90mmに構成するとともに、トリガーの支点から力点の距離:トリガーの支点から作用点の距離=3.5:1以上で、且つ、前記係止面をトリガー力点と略水平に保つ如く構成してなる請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のトリガー式噴出器。
【請求項8】
界面活性剤を含む洗浄剤組成物を収納してなる請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のトリガー式噴出器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−186242(P2007−186242A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−6542(P2006−6542)
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】