説明

トリガー式噴出器

【課題】トリガー式噴出器を大型化することなく、トリガー式噴出器を把持したときの安定性を向上させて操作性を向上させることを目的とする。
【解決手段】容器10の口部に装着される噴出器本体2と、噴出器本体2を覆うシュラウド3と、が備えられ、噴出器本体2の前端部分に、ノズル5が設けられているとともに前後方向に揺動可能なトリガー6が垂下されており、トリガー6を後方に揺動させることで容器10内の内溶液がノズル5から噴出されるトリガー式噴出器1において、シュラウド3の後部には、シュラウド3の上側に被せられる第一位置と、シュラウド3の下側部分に配置される第二位置と、の間で、横方向に延在する軸線S回りに回転可能な保持部材4が装着され、第二位置に配置された保持部材4の少なくとも一部は、シュラウド3の後方に向けて突出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式噴出器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のトリガー式噴出器として、従来、例えば下記特許文献1に示されているような、容器口部に装着される噴出器本体と、噴出器本体を覆うシュラウドと、が備えられた構成が知られている。上記した噴出器本体の前端部分には、容器内の内溶液を噴出させるノズルが設けられているとともに、前後方向に揺動可能なトリガーが垂下されている。また、上記したシュラウドの後部は、噴出器本体の装着部(キャップ部分)よりも後方側に向けて突出されている。このような構成のトリガー式噴出器では、シュラウドの下方部分(キャップ部分)を把持するとともにトリガーに人差し指を掛け、その人差し指でトリガーを後方に揺動させることにより、容器内の内溶液がノズルから噴出される。このようにトリガー式噴出器を使用する際、シュラウドの下方部分を把持する手の甲のうち、親指と人差し指との間の部分の上に、シュラウドの後部の下端面が載せられる。これにより、トリガー式噴出器を把持したときの安定性が増し、操作性を向上させることができる。
【特許文献1】特開2002−102756号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記した従来のトリガー式噴出器では、シュラウドの後部下端面の面積を大きくすることで、トリガー式噴出器を把持したときの安定性が更に良くなり、操作性をより向上させることができる。しかしながら、シュラウドの後部下端面の面積を大きくすると、トリガー式噴出器が大型化して嵩張るため、店頭での陳列時や使用者による収納時に広いスペースが必要になるという問題がある。
【0004】
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、トリガー式噴出器を大型化することなく、トリガー式噴出器を把持したときの安定性を向上させて操作性を向上させることができるトリガー式噴出器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るトリガー式噴出器は、容器口部に装着される噴出器本体と、該噴出器本体を覆うシュラウドと、が備えられ、前記噴出器本体の前端部分に、ノズルが設けられているとともに前後方向に揺動可能なトリガーが垂下されており、該トリガーを後方に揺動させることで前記容器内の内溶液が前記ノズルから噴出されるトリガー式噴出器において、前記シュラウドの後部には、前記シュラウドの上側に被せられる第一位置と、前記シュラウドの下側部分に配置される第二位置と、の間で、横方向に延在する軸線回りに回転可能な保持部材が装着され、前記第二位置に配置された前記保持部材の少なくとも一部は、前記シュラウドの後方に向けて突出されることを特徴としている。
【0006】
このような特徴により、使用前のトリガー式噴出器は、保持部材が第一位置に配置されてシュラウドの上側に被せられる。これにより、保持部材がシュラウドの後方に突出されることもなく、トリガー式噴出器が小型になる。一方、使用する際には、まず、横方向に延在する軸回りに保持部材を回転させ、保持部材を第二位置に配置させる。これにより、保持部材は、シュラウドの下側部分に配置されるとともに、保持部材の少なくとも一部がシュラウドの後方側に向けて突出される。次に、シュラウドの下方部分を把持するとともに、トリガーに人差し指を掛ける。このとき、シュラウドの下方部分を把持する手の甲のうち、親指と人差し指との間の部分の上に保持部材が載せられ、この保持部材を介してトリガー式噴出器が手の甲に支持される。この保持部材は、少なくとも一部がシュラウドの後方側に向けて突出されているので、トリガー式噴出器は大面積で支持される。続いて、上記した人差し指でトリガーを引くことで、トリガーが後方に揺動し、ノズルから内溶液が噴出される。
【0007】
また、本発明に係るトリガー式噴出器は、前記保持部材が、前記シュラウドの横方向に突出されていることが好ましい。
【0008】
これにより、保持部材の面積が横方向に拡大されるので、シュラウドの下方部分を把持した際のトリガー式噴出器の支持面積が更に拡大される。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るトリガー式噴出器によれば、保持部材を第一位置に配置させることによりトリガー式噴出器が小型になり、また、保持部材を第二位置に配置させることにより、使用時におけるトリガー式噴出器の支持面積が拡大されるので、トリガー式噴出器を大型化することなく、トリガー式噴出器を把持したときの安定性を向上させて操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係るトリガー式噴出器の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は使用前のトリガー式噴出器1の側面図であり、図2は使用前のトリガー式噴出器1の平面図であり、図3は使用前のトリガー式噴出器1の後面図であり、図4は使用時のトリガー式噴出器1の側面図であり、図5は使用時のトリガー式噴出器1の平面図であり、図6は使用時のトリガー式噴出器1の側面図である。
なお、本発明では、トリガー式噴出器1のノズル5側(図1における左側)を前方とし、その反対側(図1における右側)を後方とする。また、後述するシュラウド3の幅方向、つまり、前後方向に直交する水平方向(図2における縦方向)を横方向とする。
【0011】
図1から図3に示すように、トリガー式噴出器1は、容器10内の内溶液を噴出させるための噴出器であり、その概略構成としては、容器10の口部に装着される噴出器本体2と、噴出器本体2を覆うシュラウド3と、シュラウド3に装着された保持部材4と、を備えている。
【0012】
噴出器本体2は、その前端部分に設けられたノズル5と、前端部分に垂下された前後方向に揺動可能なトリガー6と、トリガー6の後方に配設されたポンプ7と、容器10の口部に装着される装着キャップ8と、下端開口部が容器10内に配置されたパイプ9と、を備えている。また、噴出器本体2には、パイプ9の上端部に連結される上下方向に延在する図示せぬ縦筒部と、縦筒部の上端部から前方に延設されるとともに先端にノズル5が連結され、その内部が上記縦筒部内及びノズル5内にそれぞれ連通した図示せぬ横筒部と、が備えられている。この噴出器本体2では、トリガー6を後方へ揺動させることでポンプ7が作動する。そして、このポンプ7によって、パイプ9の下端から容器10内の内溶液が吸い上げられ、その内溶液が上記した縦筒部及び横筒部を通ってノズル5に送られ、ノズル5から噴出される。
【0013】
シュラウド3は、上記したポンプ7、図示せぬ縦筒部及び横筒部をそれぞれ覆う断面視コ字形状の外殻部であり、噴出器本体2の外形(外観)を構成するものである。シュラウド3の前面及び下面はそれぞれ開放されている。このシュラウド3は、上記した装着キャップ8の上方に配設されており、シュラウド3の前端部の前方に上記したノズル5が配設され、また、シュラウド3の前端部の下方に上記したトリガー6が配設されている。詳しく説明すると、シュラウド3は、前後方向に延設されているとともに横方向に間隔をあけて対向配置された左右一対の側壁部30と、左右一対の側壁部30の上端部分を閉塞する上壁部31と、左右一対の側壁部30の後端部分を閉塞する後壁部32と、を備えている。また、シュラウド3の後部は上記した装着キャップ8よりも後方に突出されており、このシュラウド3の後部上面は後方側に向かうに従い下向きに傾斜されている。つまり、後壁部32は、後方側に向かって下向きに傾斜されている。なお、後壁部32は、シュラウド3の外方(後方斜め上側)に向けて膨出した湾曲形状を成している。
【0014】
保持部材4は、横方向に延在する軸線S回りに回転可能な部材であり、シュラウド3の後部に装着されている。この保持部材4は、シュラウド3の後部上面に沿って延在する板部からなり、この保持部材4の横幅L1はシュラウド3の横幅L2よりも大きく、保持部材4の横方向の側部(側板部40)はシュラウド3の横方向両側にそれぞれ突出されている。詳しく説明すると、保持部材4は、横方向に間隔をあけて並列に配設された両側の側板部40と、両側の側板部40間を連結する連結板部41と、両側の側板部40にそれぞれ突設された両側の支持板部42と、を備えている。
【0015】
側板部40は、シュラウド3の後壁部32と同様の曲率半径で湾曲した板部であり、シュラウド3の横方向両側(側壁部30の外側)にそれぞれ配設されている。これら両側の側板部40は、実質的にシュラウド3の横幅L2以上の間隔をあけて並設されている。また、側板部40の上面には、横方向に延在する複数の凸部43が間隔をあけて並設されている。
【0016】
連結板部41は、シュラウド3の上壁部31に沿って横方向に延在する板部であり、両側の側板部40の上端(前端)間に架設されている。この連結板部41と両側の側板部40とは、図2に示すように平面視略コ字(凹)状を成しており、このコ字状の連結板部41及び両側の側板部40の内側には、シュラウド3の後部を通すことが可能となっている。
【0017】
支持板部42は、両側の側板部40の下面にそれぞれ突設された板部であり、側板部40の内縁(横方向内側の側端)から垂下されているとともにシュラウド3の側壁部30の外面に沿って延設されている。そして、両側の支持板部42は、シュラウド3の後部を横方向両側から挟み込むように配設されている。支持板部42の先端部の内面(シュラウド3の側壁部30の外面に対向する面)には、軸線S上に配設された円柱形状の回転軸部44が突設されている。この回転軸部44は、シュラウド3の側壁部30に形成された丸孔状の軸受け33に軸支されている。なお、回転軸部44は、軸受け33の内側に軸線S回りに回転可能に嵌合されているが、回転軸部44と軸受け33とは、保持部材4が任意の回転位置で保持される程度の摩擦力を持って嵌合されている。
【0018】
上記した構成の保持部材4は、シュラウド3の上側に被せられる第一位置(図1、図2に示す位置)と、シュラウド3の下側部分に配置される第二位置(図4、図5に示す位置)と、の間で回転可能となっている。詳しく説明すると、第一位置における保持部材4は、図1、図2に示すように、湾曲形状の側板部40がシュラウド3の後壁部32の上方に配置されているとともに後壁部32に沿って延在されている。また、連結板部41の下面がシュラウド3の上壁部31の後端部に当接されており、前方側(図1における反時計回り)の回転が規制されている。一方、第二位置における保持部材4は、図4、図5に示すように、側板部40がシュラウド3の後部の下端部分の両側にそれぞれ配置されており、湾曲形状の側板部40は下向きに膨出した向きに配置されている。また、連結板部41がシュラウド3の後壁部32の下端部から後方に向けて突出されているとともに、連結板部41の基端側(図4における左側)の端面がシュラウド3の後壁部32の下端部に当接されており、下方側(図4における時計回り)の回転が規制されている。
【0019】
次に、上記した構成からなるトリガー式噴出器1の作用について説明する。
【0020】
使用前のトリガー式噴出器1は、図1、図2に示すように、保持部材4が第一位置に配置されてシュラウド3の上側に被せられている。これにより、保持部材4の側板部40がシュラウド3の後壁部32に沿って配置されるとともに保持部材4の連結板部41がシュラウド3の上壁部31の上に載置された状態となり、保持部材4がシュラウド3の後方に突出されず、トリガー式噴出器1が小型となる。
【0021】
一方、トリガー式噴出器1を使用する際には、まず、保持部材4を軸線S回りに後方側に回転させ、図4、図5に示すように、保持部材4を第二位置に配置する。これにより、保持部材4がシュラウド3の後部の下側部分に配置され、保持部材4の連結板部41がシュラウド3の後端部の下端から後方に向けて突出されるとともに、保持部材4の側板部40がシュラウド3の後部下端の両側にそれぞれ配置される。
【0022】
次に、シュラウド3の下方の装着キャップ8を把持するとともに、人差し指をトリガー6に掛ける。このとき、装着キャップ8を把持する手の甲のうち、親指と人差し指との間の部分の上に、シュラウド3(側壁部30)の後部の下端面、及び、保持部材4の側板部40及び連結板部41がそれぞれ載せられ、これら保持部材4及びシュラウド3の後部を介してトリガー式噴出器1が手の甲に支持される。前記した保持部材4は、連結板部41がシュラウド3の後方に延びているとともに側板部40が横方向の両側にそれぞれ突出されているので、トリガー式噴出器1は大面積で支持される。
【0023】
次に、上記した人差し指でトリガー6を引いてトリガー6を後方に揺動させる。これにより、ポンプ7が作動し、容器10内の内溶液がパイプ9の下端から吸い上げられ、この内溶液が図示せぬ縦筒部及び横筒部を通ってノズル5に送られ、ノズル5から噴出される。
【0024】
また、上記したトリガー式噴出器1では、保持部材4の回転軸部44がシュラウド3の軸受け33に対してある程度の摩擦力を持って嵌合されているので、トリガー式噴出器1を使用する際、図6に示すように、保持部材4が上記した第一位置と第二位置との間の任意の位置に配置されるように保持部材4の回転角度を調整することも可能である。
なお、上述した任意の位置への配置は、回転軸部44及び軸受け33を多角形に形成したり、或いは、回転軸部44及び軸受け33のそれぞれに形成された係合凸部若しくは係合凹部による凹凸係合などを採用したりして行うこともできる。
【0025】
上記した構成からなるトリガー式噴出器1によれば、保持部材4を第一位置に配置させることによりトリガー式噴出器1が小型になり、また、その保持部材4を回転させて第二位置に配置させることにより、トリガー式噴出器1を把持した際のトリガー式噴出器1の支持面積が拡大されるので、トリガー式噴出器1を大型化することなく、トリガー式噴出器1を把持したときの安定性が向上し、トリガー式噴出器1の操作性を向上させることができる。
【0026】
また、上記したトリガー式噴出器1によれば、保持部材4がシュラウド3の横方向の両側にそれぞれ突出されているので、保持部材4の面積が横方向に広くなっている。これにより、装着キャップ8を把持した際のトリガー式噴出器1の支持面積が横方向にも拡大される。したがって、トリガー式噴出器1を把持したときの安定性が特に良く、トリガー式噴出器1の操作性を向上させることができる。
【0027】
また、上記したトリガー式噴出器1によれば、保持部材4の回転角度を調整し、任意の位置に保持部材4を配置させることが可能であるので、手の大きさ等に応じて保持部材4の回転角度を適宜調整することで、保持部材4が手の甲に合致し、トリガー式噴出器1を把持したときの安定性が更に向上し、トリガー式噴出器1の操作性をより一層向上させることができる。
【0028】
以上、本発明に係るトリガー式噴出器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、両側の側板部40と連結板部41とが平面視コ字状に配設されて側板部40に支持板部42が突設された構成からなる保持部材4が備えられており、支持板部42に突設された回転軸部44を軸支する軸受け33がシュラウド3の側壁部30に形成されているが、本発明の保持部材は、シュラウド3を両側から挟み込む凹形状の保持部材4に限定されず、図7、図8に示すように、シュラウド3の後壁部32を覆う保持部材であってもよい。詳しく説明すると、シュラウド3の後壁部32の表面に重ね合わせられる湾曲板状の保持部材104が備えられ、この保持部104の下端部に配設された回転軸部144が、シュラウド3の後壁部32の下端部に形成された切り欠き状の軸受け133に軸支されている。
【0029】
また、上記した実施の形態では、保持部材4の側板部40がシュラウド3の横方向両側にそれぞれ突出されているが、本発明は、保持部材の側板部がシュラウド3の横方向の一方側にのみ突出されていてもよく、或いは、保持部材の両側の側板部がシュラウド3の横方向から突出されていなくてもよい。この場合、両側の支持板部42間に前記側板部が配置され、側板部の横幅をシュラウド3の横幅とほぼ等しくすることができる。例えば、図8に示すように、保持部材104の横幅L1´がシュラウド3の横幅L2と同一若しくはそれ以下にすることも可能である。
【0030】
また、上記した実施の形態では、シュラウド3の後部が装着キャップ8の後方に突出されているが、本発明は、シュラウドの後部が後方に突出されていなくてもよい。例えば、シュラウドの後壁部が装着キャップ8の外周面の延長線に形成されていてもよい。この場合、装着キャップ8を把持した際、装着キャップ8を把持した手の甲の上にシュラウドの後部が載せられないが、保持部材4を第二位置に配置させることで手の甲の上に保持部材4が載せられ、この保持部材4を介してトリガー式噴出器が支持される。
【0031】
また、上記した実施の形態では、保持部材4(連結板部41や側板部40)がシュラウド3の後部表面(上壁部31や後壁部32)に沿って延在されているが、本発明は、保持部材がシュラウドの後部の表面形状と異なる形状に形成されていてもよい。例えば、湾曲形状のシュラウド3の後壁部32に対して、く字状に屈曲された保持部材が被せられていてもよい。
また、本発明は、噴出器本体2とシュラウド3とが一体的に形成されていてもよく、或いは、噴出器本体2とシュラウド3とが別体で形成されてシュラウド3を噴出器本体2に被着させてもよい。
【0032】
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための使用前のトリガー式噴出器の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態を説明するための使用前のトリガー式噴出器の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態を説明するための使用前のトリガー式噴出器の後面図である。
【図4】本発明の実施の形態を説明するための使用時のトリガー式噴出器の側面図である。
【図5】本発明の実施の形態を説明するための使用時のトリガー式噴出器の平面図である。
【図6】本発明の実施の形態を説明するための使用時のトリガー式噴出器の平面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態を説明するための使用前のトリガー式噴出器の側面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を説明するための使用前のトリガー式噴出器の平面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 トリガー式噴出器
2 噴出器本体
3 シュラウド
4 保持部材
5 ノズル
6 トリガー
10 容器
S 軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器口部に装着される噴出器本体と、該噴出器本体を覆うシュラウドと、が備えられ、
前記噴出器本体の前端部分に、ノズルが設けられているとともに前後方向に揺動可能なトリガーが垂下されており、
該トリガーを後方に揺動させることで前記容器内の内溶液が前記ノズルから噴出されるトリガー式噴出器において、
前記シュラウドの後部には、前記シュラウドの上側に被せられる第一位置と、前記シュラウドの下側部分に配置される第二位置と、の間で、横方向に延在する軸線回りに回転可能な保持部材が装着され、
前記第二位置に配置された前記保持部材の少なくとも一部は、前記シュラウドの後方に向けて突出されることを特徴とするトリガー式噴出器。
【請求項2】
請求項1記載のトリガー式噴出器において、
前記保持部材は、前記シュラウドの横方向に突出されていることを特徴とするトリガー式噴出器。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−51925(P2010−51925A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−222088(P2008−222088)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】