説明

トレーニング器具

主として上肢や体幹の筋力を強化するトレーニング器具であって、特に柔道のトレーニングに好適なものを提供する。 トレーニング者の肩幅よりも長いバー2と、バー2と直交する回転軸7を介してバー2の中間部に回転自在に取り付けられ、トレーニング者が回転軸7の両側の部分を手で握って操作するように形成された押圧操作部3と、押圧操作部3を介してバー2に与えられる押圧力と背反する負荷をバー2の両端に与える負荷付与手段14と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として上肢や体幹の筋力を強化するためのトレーニング器具に関し、特に柔道のトレーニングに好適なものに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、柔道は、相手に各種の技を掛けて倒す格闘技であり、相手を引き付ける力、押す力、腰を捻る力等の強化が必要不可欠である。
【0003】
現在、相手を引き付ける力を強化するためのトレーニング器具は存在するが、相手を押す力や腰を捻る力を強化するために開発されたトレーニング器具は存在しない。
【0004】
また、従来より、上肢や体幹の筋力を強化するトレーニング器具は存在するが、単純な動作を繰り返し行うものが殆どであり、立位姿勢で柔道の取り組みにおける複雑な挙動に近似した動作でトレーニングを行うことができるものは存在せず、そのようなトレーニング器具の開発が要望されていた。
【発明の開示】
【0005】
本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであり、その目的は、主として上肢や体幹の筋力を強化するトレーニング器具であって、特に柔道のトレーニングに好適なものを提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するために、第1の発明に係るトレーニング器具は、
トレーニング者の肩幅よりも長いバーと、
前記バーと直交する回転軸を介して前記バーの中間部に回転自在に取り付けられ、トレーニング者が前記回転軸の両側の部分を手で握って操作するように形成された押圧操作部と、
前記押圧操作部を介して前記バーに与えられる押圧力と背反する負荷を前記バーの両端に与える負荷付与手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0007】
また、第2の発明に係るトレーニング器具は、
トレーニング者の肩幅よりも長いバーと、
トレーニング者が立つ面と前記バーの両端とを連結する複数の弾性体と、
を備え、
前記各弾性体は、その弾性限度内において前記バーの上下動及び捻りを許容すると共に、前記バーの上昇及び捻りと背反する負荷を前記バーに与えることを特徴としている。
【0008】
また、第3の発明に係るトレーニング器具は、
トレーニング者の肩幅よりも長いバーと、
前記バーの両端に取り付けられ、トレーニング者がトレーニングを行うスペースの両側に配置された二つの固定物の間に前記バーを連結する複数の弾性体と、
を備え、
前記各弾性体は、その弾性限度内において前記バーの自由な動きを許容すると共に、この動きと背反する負荷を前記バーに与えることを特徴としている。
【0009】
また、第4の発明に係るトレーニング器具は、
トレーニング者の胴体に巻着する胴巻き部と、
トレーニング者がトレーニングを行うスペースの周囲に配置された固定物に前記胴巻き部を連結する複数の弾性体と、
を備え、
前記各弾性体は、その弾性限度内において前記胴巻き部の捻りを許容すると共に、この捻りと背反する負荷を前記胴巻き部に与えることを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態のトレーニング器具1の全体斜視図である。
【図2】図2は、トレーニング器具1の一部平面図である。
【図3】図3は、図2の一部拡大断面図である。
【図4】図4は、図2の一部拡大断面図である。
【図5】図5は、トレーニング器具1の一部拡大斜視図である。
【図6】図6は、トレーニング器具1の使用方法の説明図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施形態のトレーニング器具101の全体斜視図である。
【図8】図8は、トレーニング器具101の平面図である。
【図9】図9は、トレーニング器具101の踏台104の側面図である。
【図10】図10は、トレーニング器具101の使用方法の説明図である。
【図11】図11は、本発明の第3の実施形態のトレーニング器具201の全体斜視図である。
【図12】図12は、トレーニング器具201の側面図である。
【図13】図13は、トレーニング器具201の使用方法の説明図である。
【図14】図14は、本発明の第4の実施形態のトレーニング器具301の全体斜視図である。
【図15】図15は、トレーニング器具301の平面図である。
【図16】図16は、トレーニング器具301の使用方法の説明図である。
【図17】図17は、第1の実施形態の変形例を示す図である。
【図18】図18は、第1の実施形態の変形例を示す図である。
【図19】図19は、第1の実施形態の変形例を示す図である。
【図20】図20は、第1の実施形態の変形例を示す図である。
【図21】図21は、第1の実施形態の変形例を示す図である。
【図22】図22は、第2の実施形態の変形例を示す図である。
【図23】図23は、第2の実施形態の変形例を示す図である。
【図24】図24は、第2の実施形態の変形例を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態のトレーニング器具1の全体斜視図、図2はトレーニング器具1の一部拡大平面図、図3、図4は図2の一部拡大断面図、図5はトレーニング器具1の一部拡大斜視図、図6はトレーニング器具1の使用方法の説明図である。
【0012】
図1に示すように、このトレーニング器具1は、金属等の剛性を有する材料により形成されたバー2を備えている。このバー2は、一般的な体格のトレーニング者の肩幅よりも長く形成されており、トレーニング者の前方に水平に配置した状態で両端がトレーニング者の側方に数10cm程度突出する。
【0013】
このバー2の長さ方向中央部には押圧操作部3が取り付けられている。この押圧操作部3は、金属等の剛性を有する材料により形成されており、バー2と平行に延びる細長いハンドルバー4(回転体)と、その両端に取り付けられたハンドル5、5とを有している。
【0014】
バー2の長さ方向中央部には筒状の支持部材6が固定されている。図2に示すように、この支持部材6は、径外方向に突出した突出部6aを有しており、ハンドルバー4は、この突出部6aの先端部にネジ7(回転軸)を介して取り付けられている。
【0015】
図3に示すように、突出部6aとハンドルバー4の間、及びネジ7の頭部7aとハンドルバー4の間にはそれぞれスラストベアリング8が介挿されており、ハンドルバー4は、バー2と直交するネジ7の軸部7bのまわりにスムーズに回転することができる。
【0016】
図4に示すように、ハンドル5は、複数本の棒材を組み合わせることにより形成された口の字形のもので、トレーニング者が手で握る握り部5aは円柱状に形成されている。この握り部5aと対向する前部5bの長さ方向中央部が、ネジ9(支軸)を介してハンドルバー4の端部に取り付けられている。
【0017】
すなわち、前部5bの長さ方向中央部には貫通孔5cが形成され、この貫通孔5cには断面ハット形の筒状のライナー10が回転しないように嵌着されている。このライナー10は、摩擦係数が低い材料により形成されており、ネジ9の軸部9b(ネジ7の軸部7bと平行)が回転自在に嵌合している。
【0018】
そして、ハンドルバー4の先端部には、ネジ9の軸部9bの先端が螺合するネジ孔11が設けられている。ハンドルバー4とハンドル5の前部5bの間、及びライナー10とネジ9の頭部9aの間には、それぞれ微小なクリアランスが形成されており、ハンドル5は、ネジ9の軸部9bのまわりにスムーズに回転することができる。
【0019】
なお、ネジ孔11は、ハンドルバー4の両端部にそれぞれ長さ方向に所定間隔をおいて複数個ずつ設けられており、ネジ9を螺着するネジ孔11を変更することで、ハンドル5の位置を変更することができる。
【0020】
図1に示すように、バー2の左右両端には、バー2と直交すると共に互いに平行に延びるアーム12が固定されている。各アーム12の先端部には貫通孔12aが設けられており、この貫通孔12aには、ワイヤ13の環状の端部13aが取り付けられている。そして、ワイヤ13、13の他方の端部13bは、ウエイトトレーニングマシン14(負荷付与手段)から引き出された一対のロープ15、15の先端部に連結されている。
【0021】
このウエイトトレーニングマシン14は、左右に間隔をおいて垂直に立設された一対のウエイト昇降部16、16と、これらを挟むように左右両側に垂直に立設された一対のガイドバー17、17と、これらガイドバー17、17間に架設された状態で昇降可能に固定されたロープガイド部18とを備えている。
【0022】
図5に示すように、各ウエイト昇降部16は、垂直に立設された左右一対の案内バー19、19と、これらに昇降自在に取り付けられたウエイト支持部20と、このウエイト支持部20の下方に配置され、案内バー19、19に昇降自在に係合すると共に上下方向に積層された複数個の板状のウエイト21、21、・・・と、案内バー19、19の上端に取り付けられたロープ案内装置22とを備えている。
【0023】
トレーニングルームの床面には、壁面Wに沿うように長方形状の板材23が固定されており、その上面に案内バー19、19が立設されている。
【0024】
また、この板材23の垂直上方に位置するようにトレーニングルームの壁面Wに長方形状の板材24が水平に固定されており、その前面にロープ案内装置22が固定されている。
【0025】
ウエイト支持部20は、案内バー19、19に昇降自在に係合すると共に上面に左右一対の軸受板25、25を有しており、この軸受板25、25により滑車26が垂直かつ回転自在に軸支されている。また、ウエイト支持部20の下面から、各ウエイト21を貫通するシャフト27が垂直下方に向けて突出している。
【0026】
シャフト27には、前後に貫通する貫通孔27a、27a、・・・が軸方向に一定間隔をおいて設けられており、その間隔は一つのウエイト21の厚みと等しくなっている。
【0027】
各ウエイト21には、前後に貫通するピン挿通孔21aと、上下に貫通すると共にシャフト27を貫通させるシャフト挿通孔21bとが設けられている。
【0028】
各ウエイト21が上下に重なり合った状態で、最上位に位置するウエイト21の上面にウエイト支持部20が当接すると、シャフト27の各貫通孔27aがいずれかのウエイト21のピン挿通孔21aと整合する。任意のウエイト21のピン挿通孔21aにピン28を挿通すると、このピン28は、そのウエイト21及びシャフト27を貫通して先端部がシャフト27の後方に突出する。
【0029】
この状態でウエイト支持部20が上昇すると、ピン28を挿通したウエイト21及びその上方に位置する全てのウエイト21がウエイト支持部20に吊り下げられた状態で一緒に上昇する。したがって、ピン28を挿通するウエイト21を変更することで、ウエイト支持部20に吊り下げられるウエイト21の個数を調節することができる。
【0030】
ロープ案内装置22は、案内バー19、19の上端及び板材24に固定されたハウジング29と、このハウジング29に水平方向に回動自在に軸支された軸受部30と、この軸受部30に垂直かつ回転自在に軸支された滑車31とを備えている。
【0031】
ガイドバー17、17は、上端が支持部材32を介して板材24に固定され、下端が板材23に固定されている。
【0032】
ロープガイド部18は、ガイドバー17、17に水平且つ昇降可能に固定された板状の支持部材34と、この支持部材34の前面の左右両端に取り付けられた一対のホルダー35、35と、各ホルダー35に水平方向に回動自在に軸支された軸受部36と、各軸受部36に垂直かつ回転自在に軸支された滑車37と、支持部材34の左右両端の上部に固定された軸受部38と、各軸受部38に垂直かつ回転自在に軸支された滑車39とを備えている。
【0033】
なお、各軸受部36の前端部には、滑車37から引き出されたロープ15を前方に案内するゲート部40が設けられている。また、各軸受部38の前端部にはガイド棒41が設けられ、滑車39との間にロープ15を通す隙間を形成している。
【0034】
ゲート部40に引き込まれたロープ15は、滑車37の外周部に巻き掛けられ、ホルダー35の頂部の貫通孔35aを貫通して滑車39の外周部に係合し、その上方の滑車31の外周部に巻き掛けられて下方に延伸し、滑車26の外周部に巻き掛けられて上方に延伸し、上端がハウジング29の下面に取り付けられている。
【0035】
ゲート部40から引き出されたロープ15を前方に引っ張ると、ウエイト支持部20及びこれらに吊り下げられるウエイト21が上昇し、ロープ15を引っ張る力を緩めると、ウエイト支持部20及びウエイト21が下降する。
【0036】
次に、このトレーニング器具1の使用方法を図6に基づいて説明する。トレーニング者が両手で押圧操作部3のハンドル5、5を握って前方に押圧すると、その押圧力が支持部材6を介してバー2に伝達され、さらにアーム12、12、ワイヤ13、13を介してロープ15、15(図5参照)に伝達される。
【0037】
これにより、各ウエイト支持部20に上昇方向の力が与えられ、ウエイト支持部20及びこれに吊り下げられたウエイト21が持ち上がるため、これらの重量がロープ15、15に作用する。その重量は、ワイヤ13、13及びアーム12、12を介してバー2の両端に伝達され、バー2に後方への負荷を与える。
【0038】
トレーニング者が、この負荷に負けないように両腕を突き出して押圧操作部3を前方に押圧する動作を繰り返すことで、上腕や体幹の筋力を強化することができる。また、押圧操作部3が両方向に360°回転自在で不安定であるため、手首を鍛えることができると共に前腕の筋力も強化することができる。
【0039】
また、本実施形態では、ハンドル5、5が両方向に360°回転自在となっており、手首を回すことができるため、手首や腕の角度が柔道着を掴む手首や前腕の角度に近いものとなり、柔道の取り組みで行われる押しや引きの動作と極めて近似した動作及びイメージでトレーニングを行うことができる。なお、ハンドル5の握り部5aに柔道着と同じ素材の布を巻き付けておくことで、より実際の柔道の取り組みに近似したイメージでのトレーニングが可能となる。
【0040】
また、押圧操作部3を押圧する際には、ハンドル5、5をしっかりと握って両腕を前方に突き出すため、握力や肩の筋力を強化することもできる。さらに、押圧操作部3を押圧する際には足を踏ん張ってバランスをとる必要があるため、上半身だけでなく下半身の筋力を強化することもできる。特に、上腕筋、前腕筋、腹直筋、大胸筋、広背筋等を鍛えることができる。
【0041】
また、本実施形態では、ロープ15、15を介してバー2の両端を引っ張って負荷を与えるようにしているため、バー2が不安定で、押圧操作部3を操作する際にバー2が垂直面内で揺動する。このような構造であると、下半身の強化に特に有効である。
【0042】
このトレーニング器具1でトレーニング行うことにより、柔道の取り組みにおいて、相手の引き付けや押しに対し、腕で突っ張って抵抗する力をつけることができる。
【0043】
なお、ウエイトトレーニングマシン14がバー2に与える負荷の大きさは、ウエイト支持部20に吊り下げられるウエイト21の個数を変更することにより調節可能である。また、ロープ15、15の床面からの高さは、ロープガイド部18の支持部材34を昇降させることにより調節可能である。
【0044】
また、本実施形態では、ロープガイド部18の滑車37、37を支持する軸受部36、36が水平方向に回動自在であるため、トレーニング者が両腕を突き出す方向を変えた場合に、ワイヤ13、13が外れたり、捻れを起こして余計な抵抗力を生むことがないので安全度が高い。
【0045】
さらに、ウエイト21の重量を計測することで、バー2に与える負荷の大きさを知ることができるため、数値的根拠に基づいた合理性の高いトレーニングを行うことができる。
【0046】
図17〜図21は上記第1の実施形態の変形例を示している。
【0047】
図17に示す例では、支持部材6をバー2の中心軸まわりに回転させて任意の位置で固定できるようになっている。押圧操作部3をバー2の中心軸まわりに略180°回転した位置に回動させて固定し、この位置において押圧操作部3を介してバー2に矢印方向に引張力を与えると、この引張力と背反する負荷がウエイトトレーニングマシン14(図1参照)によってバー2の両端に与えられることになる。このようにすることで、両手で相手を掴んで引き付ける際の動作と近似した動作でトレーニングを行うことができる。
【0048】
図18に示す例では、押圧操作部3に代えて片手操作用の押圧操作部42をネジ7を介して回転自在に取り付け可能となっている。この押圧操作部42は、押圧操作部3のハンドル5と同様に形成され、トレーニング者が片手で握って操作する。このようにすることで、片手で相手を掴んで押す際の動作と近似した動作でトレーニングを行うことができる。
【0049】
図19に示す例では、一対のハンドル5を一方が他方に対してネジ7の軸方向に段差Xが生じるようにハンドルバー4に取り付け可能となっている。すなわち、一方のハンドル5とハンドルバー4の間に段差Xに相当する高さのスペーサ50を挿入することができるようになっている。このようにすることで、一方の腕を伸ばして他方の腕を縮めた状態でトレーニングを行うことができるため、様々な取り組み態様に対応したトレーニングを行うことができる。
【0050】
図20に示す例では、トレーニング者の運動量を算出して表示する運動量表示手段43を備えている。この運動量表示手段43は、昇降するウエイト21の個数及び昇降回数をカウントするカウンタ44と、このカウンタ44の検出値に基づいて運動量を算出する計数回路45と、この計数回路45が算出した運動量を表示する表示装置46とを備えている。
【0051】
なお、計数回路45や表示装置46は、専用に設計されたものでもよいし、一般的なパーソナルコンピュータを利用して、ソフトウエアのみを新規に作成するようにしてもよい。また、表示される運動量は特に限定されないが、例えば昇降回数、総重量、運動エネルギー(カロリー)等を表示することができる。このようにすることで、数値的根拠に基づいた合理的なトレーニングを行うことができる。
【0052】
図21に示す例では、仮想の対戦相手である人形47をバー2に取り付けるための人形取付部48を備えている。この人形取付部48は棒状のもので、一端が支持部材6の外周面に固定され、バー2と直交する方向に突出している。人形47をトレーニング者の正面に対向配置し、固定部材49によって人形取付部48の先端に固定する。このようにすることで、実際の取り組みをイメージしたトレーニングを行うことができる。
【0053】
なお、図17乃至図21に示した例は、単独で実施してもよいし、幾つかを適宜組み合わせて実施してもよい。
【0054】
また、バー2に作用する押圧力や引張力の大きさに応じてバー2の一端側に作用する負荷の大きさと他端側に作用する負荷の大きさが瞬時に不均衡になるように構成してもよい。このようにすると、実際の柔道の取り組みにおける変化に富んだ動きに近似したトレーニングが可能となる。
【0055】
そのような作用効果を奏する機構としては、例えば、一方のウエイト昇降部16にクラッチ機構を設けて、そのウエイト昇降部16に連結されたワイヤ15の速度が一定速度を超えるとクラッチ機構が作動してワイヤ15への負荷の伝達が遮断されるようにしたもの等が考えられる。
【0056】
また、バー2を押したり引いたりする動作が急停止した場合にウエイト21が急降下するのを防ぐ機構を設けておくと安全である。そのような機構としては、例えば、ワイヤ15を案内する滑車に、遠心力が所定値以上になると揺動するフライウエイトと、このフライウエイトが揺動するとワイヤ15を掴んで把持するブレーキシューとを設けたもの等が考えられる。
【0057】
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図7は本発明の第2の実施形態のトレーニング器具101の全体斜視図、図8はトレーニング器具101の平面図、図9はトレーニング器具101の踏台104の側面図、図10はトレーニング器具101の使用方法の説明図である。
【0058】
図7に示すように、このトレーニング器具101は、細長いバー102を備えている。このバー102は、一般的な体格のトレーニング者の肩幅よりも長く形成されており、トレーニング者が肩の上に担いだ状態で端部がトレーニング者の両側に数10cmずつ突出する。
【0059】
図8に示すように、バー102は、金属等の剛性を有する材料で形成されたバー本体102aを有しており、その左右両端には環状の連結部102bが形成されている。各連結部102bには、ゴム等で形成された複数本の紐状の弾性体103、103・・・が挿通されている。また、バー本体102aの外周面には、樹脂材料で形成された弾性を有するチューブ102cが装着されている。
【0060】
104は踏台で、床面上に載置されており、剛性を有する矩形状の板材により形成されている。図9に示すように、踏台104の下面には、踏台104が床面に対して滑るのを防止するべく、摩擦係数が高い材料により形成されたシート部材105(滑り止め手段)が貼着されている。
【0061】
踏台104の上面の各角部には、環状の連結部材106が立設されており、各連結部材106には、連結環107を介して弾性体103が連結されている。各弾性体103は連結部102b及び連結環107に挿通され、両端(図示せず)が互いに結ばれている。弾性体103は連結環107及び連結部102bに対して着脱自在であり、弾性体103の数を変更したり、他の弾性体と交換することで、バー102に与える負荷の大きさを調節することができる。
【0062】
次に、このトレーニング器具101の使用方法を図10に基づいて説明する。トレーニング者が踏台104上に乗り、バー102を肩の上に水平に担いで持ち上げると、各弾性体103が弾性限度内で伸長し、バー102の左右両端に下向きの負荷が発生する。また、肩の上に担いだバー102を左右に捻ることにより、各弾性体103が弾性限度内で伸縮し、捻りと背反する負荷がバー102の左右両端に発生する。
【0063】
バー102を肩の上に担いで膝を屈伸するスクワット動作を繰り返し行うと共に、その動作の途中でバー102を左右に捻ることで、下半身や体幹の筋力を強化することができる。なお、バー102を後手で腰の高さに引き上げて左右に捻るようにしてもよい。スクワット動作を行う際には、身体を屈伸する動作をゆっくり行うと、弾性体103の負荷が上体や膝に作用する時間が長くなり、効果的である。
【0064】
このような動作を行うことにより、特に、大腿四頭筋、大腿二頭筋(ハムストリング)、腓腹筋及びヒラメ筋(ふくらはぎ)、広背筋、腹筋、大殿筋等を鍛えることができる。これにより、柔道に必要な体の芯を作ることができ、技を掛けたときや競り合ったときの体のバランスを良くすることができる。
【0065】
このトレーニング器具101は、弾性体103によってバー102に負荷を与えるようにしているため、バー102を比較的軽量にすることができる。したがって、重量で負荷を与えるトレーニング器具(例えば、スクワットシャフト等)に比べ、捻ったときに働く慣性力が小さいため、過大なねじり力や捻り力が身体に作用せず、安全であると共に素早い動作でのトレーニングが可能である。
【0066】
また、このトレーニング器具101は、極めて簡素な構造であり、製作費用が安価であると共に、移動が容易であるという利点がある。
【0067】
さらに、弾性体103の弾発力を計測することで、バー102に与える負荷の大きさを知ることができるため、数値的根拠に基づいた合理性の高いトレーニングを行うことができる。
【0068】
なお、本実施形態では、床面上に載置した踏台104に弾性体103を取り付けるようにしているが、弾性体103を適宜の取付手段を介して床面に取り付けるようにしてもよい。
【0069】
図22〜図24は上記第2の実施形態の変形例を示している。
【0070】
図22に示す例では、バー102の各連結部102bが、踏台104の各連結部材106に対して、それぞれ複数本の弾性体103及びそれらの間に設けられた複数個の連結環107によって連結されており、連結環107と弾性体103の数を任意に増減することができるようになっている。このようにすると、踏台104からバー102までの高さを調節できるため、背丈の異なる複数のトレーニング者に対応することができる。また、弾性体103の数を変更したり、弾性体103を弾発力が異なるものに取り替えることで、バー102に与える負荷の大きさを調節することができる。
【0071】
図23に示す例では、トレーニング者の運動量を算出して表示する運動量表示手段108を備えている。この運動量表示手段108は、バー102の昇降回数をカウントするカウンタ109と、このカウンタ109の検出値に基づいて運動量を算出する計数回路110と、この計数回路110が算出した運動量を表示する表示装置111とを備えている。
【0072】
なお、計数回路110や表示装置111は、専用に設計されたものでもよいし、一般的なパーソナルコンピュータを利用して、ソフトウエアのみを新規に作成するようにしてもよい。また、表示される運動量は特に限定されないが、例えば昇降回数、総重量、運動エネルギー(カロリー)等を表示することができる。このようにすることで、数値的根拠に基づいた合理的なトレーニングを行うことができる。
【0073】
図24に示す例では、踏台104を、前後に延びる中心線112に沿って左右一対の分割部104a、104bに等分割すると共に、これらの境界部に設けた一対の蝶番113によって分割部104a、104bを回動可能に連結しており、踏台104を中心線112に沿って折り畳み可能としている。このようにすると、踏台104を折り畳んでコンパクトにすることができるため、運搬性及び収納性が向上する。
【0074】
なお、図22乃至図24に示した例は、単独で実施してもよいし、幾つかを適宜組み合わせて実施してもよい。
【0075】
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図11は本発明の第3の実施形態のトレーニング器具201の全体斜視図、図12はトレーニング器具201の側面図、図13はトレーニング器具201の使用方法の説明図である。
【0076】
このトレーニング器具201は、トレーニング者がトレーニングを行うスペースの両側に配置された二つの固定物S、S間に連結して使用するものであって、固定物S、Sの間隔よりも短いバー202を備えている。このバー202は、一般的な体格のトレーニング者の肩幅よりも長く形成されており、トレーニング者の前方に配置した状態で端部がトレーニング者の両側に数10cmずつ突出する。なお、固定物Sは、既存のもの(例えば他のトレーニング器具の支柱等)を利用してもよいし、専用に設計されたものでもよい。
【0077】
図12に示すように、バー202は、金属等の剛性を有する材料で形成されたバー本体202aを有しており、その左右両端には環状の連結部202bが形成されている。各連結部202bには、ゴム等で形成された複数本の紐状の弾性体203、203、・・・が連結環204を介して取り付けられている。
【0078】
各弾性体203は連結環204に挿通され、固定物Sの外周部に巻き掛けられて両端(図示せず)が互いに結ばれている。弾性体203は連結環204及び固定物Sに着脱自在であり、弾性体203の数を変更したり、他の弾性体に取り替えることにより、バー202に与える負荷の大きさを調節することができる。
【0079】
次に、このトレーニング器具201の使用方法を図13に基づいて説明する。トレーニング者がバー202を両手で持ち、身体を軸にした回転、捻り、踏み込み等を行うことで、これらの動作と背反する負荷がバー202の左右両端に発生する。
【0080】
バー202は、各弾性体203の弾性限度内において自由に動かすことができるため、全身の筋力を強化することができる。特に、前腕筋、上腕二等筋、上腕三等筋、大腿四等筋、広背筋等を鍛えることができる。
【0081】
また、このトレーニング器具201は、弾性体203でバー202に負荷を与えるようにしているため、バー202を比較的軽量にすることができる。したがって、捻ったときに働く慣性力が小さいため、過大なねじり力や捻り力が身体に作用せず、安全であると共に素早い動作でのトレーニングが可能である。
【0082】
トレーニング者は、バー202を自由にかつ素早く動かすことができるので、実際の柔道の取り組みと近似した動作及びイメージでトレーニングを行うことができる。
【0083】
例えば、右足で踏み込みながら左手でバー202を押し、右手でバー202を引いて身体を右に捻ることで、左の大外刈りと同様の動作を行うことができる。
【0084】
また、右足、左足の順に踏み込みながら、右手でバー202を押し、左手でバー202を引き、身体を左に180°捻ることで、右の担ぎ技と同様の動作を行うことができる。
【0085】
このトレーニング器具201は、極めて簡素な構造であり、製作費用が安価であると共に、軽量であるため移動が容易であるという利点がある。
【0086】
また、弾性体203の弾発力を計測することで、バー202に与える負荷の大きさを知ることができるため、数値的根拠に基づいた合理性の高いトレーニングを行うことができる。
【0087】
また、バー202を連結する固定物が有る場所であれば、いかなる場所でもトレーニングを行うことができるという利点も有る。
【0088】
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。図14は本発明の第4の実施形態のトレーニング器具301の全体斜視図、図15はトレーニング器具301の平面図、図16はトレーニング器具301の使用方法の説明図である。
【0089】
図14に示すように、このトレーニング器具301は、トレーニング者がトレーニングを行うスペースの周囲に配置された複数の固定物S’、S’・・・に連結して使用するものであって、トレーニング者の胴体に巻着される胴巻き部302を備えている。
【0090】
なお、固定物S’は、既存のもの(例えば他のトレーニング器具の支柱等)を利用してもよいし、専用に設計されたものであってももよい。
【0091】
図15に示すように、胴巻き部302は、樹脂材料で形成された可撓性チューブ303と、このチューブ303内に挿通されると共に両端がチューブ303から突出したチェーン304と、このチェーン304の一端に取り付けられたフック状の係止具305とを備えている。
【0092】
胴巻き部302は楕円状に形成されており、その長径方向両端には、ゴム等で形成された複数本の紐状の弾性体306、306・・・が一対の連結環307、307を介して連結されている。各弾性体306は両端が互いに結び合わされ、連結環307、307に挿通され、フック状の連結部材308及びワイヤ309を介して固定物S’に上下動可能に連結されている。
【0093】
なお、弾性体306は連結環307及び連結部材308に着脱自在であり、弾性体306の数を増減したり、他の弾性体に取り替えることで、胴巻き部302に与える負荷の大きさを調節することができる。
【0094】
次に、このトレーニング器具301の使用方法を説明する。胴巻き部302をトレーニング者の胴体に巻き付け、適度の強さに締め付けた状態で、チェーン304の一端に取り付けられた係止具305をチェーン304の他端の適所に引っ掛けて係止する。
【0095】
図16に示すように、トレーニング者が胴体を左右に捻ることで、各弾性体306が伸縮し、捻りと背反する負荷が胴巻き部302に作用する。この負荷はトレーニング者の胴体に直接作用するため、体幹の筋力を確実に強化することができる。特に、腹直筋や腹斜筋等を鍛えることができる。
【0096】
また、トレーニング者が、足を前に出す、あるいは後に引く等の動作を捻りと同時に行うことで、実際の柔道の取り組みと近似した動作及びイメージでトレーニングを行うことができる。
【0097】
このトレーニング器具301は、極めて簡素な構造であり、製作費用が安価であると共に、軽量であるため移動が容易であるという利点がある。
【0098】
また、弾性体306で負荷を与えるようにしているため、胴巻き部302は軽量であり、捻ったときに働く慣性力が小さい。したがって、過大なねじり力や捻り力が身体に作用しないため、安全であると共に素早い動作でのトレーニングが可能である。
【0099】
また、胴巻き部302を連結する固定物が有る場所であれば、いかなる場所でもトレーニングを行うことができるという利点がある。
【0100】
さらに、弾性体306の弾発力を計測することで、胴巻き部302に与える負荷の大きさを知ることができるため、数値的根拠に基づいた合理性の高いトレーニングを行うことができる。
【0101】
なお、本発明の構成は上記の各実施形態で示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。
【0102】
また、本発明のトレーニング器具は、柔道以外のトレーニングにも使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0103】
第1の発明のトレーニング器具は、トレーニング者が両手で押圧操作部を握って前方に押圧することにより、バーの両端に押圧方向と背反する方向の負荷が発生する。トレーニング者がこの負荷に負けないように押圧操作部を前方に押圧する動作を繰り返すことで、上腕や体幹の筋力を強化することができる。また、押圧操作部は回転自在で不安定であるため、手首を鍛えることができると共に前腕の筋力も強化することができる。また、押圧操作部を両手でしっかりと握って両腕を前方に突き出す必要があるため、握力や肩の筋力を強化することもできる。さらに、押圧操作部を押圧する際には足を踏ん張ってバランスをとる必要があるため、上半身だけでなく下半身の筋力を強化することもできる。
【0104】
第2の発明のトレーニング器具は、トレーニング者がバーを肩の上に担いで持ち上げることによりバーの両端に下向きの負荷が発生し、肩の上に担いだバーを左右に捻ることにより捻りと背反する負荷がバーに発生する。バーを肩の上に担いで膝を屈伸するスクワット動作を繰り返し行うと共に、その動作の途中で左右の捻りを行うことで、下半身や体幹の筋力を強化することができる。また、バーを後手で腰の高さに引き上げて左右に捻るようにしても同様の効果を得ることができる。
【0105】
第3の発明のトレーニング器具は、トレーニング者がバーを両手で持ち、身体を軸にした回転、捻り、踏み込み等を行うことで、これらの動作と背反する負荷がバーに発生する。このトレーニング器具では、バーの動きが制限されないため、全身の筋力を強化できると共に、実際の柔道の取り組みと近似した動作及びイメージでトレーニングを行うことができる。
【0106】
第4の発明のトレーニング器具は、トレーニング者が胴体を左右に捻ることで、捻りと背反する負荷が胴巻き部に発生する。この負荷はトレーニング者の胴体に直接作用するため、体幹の筋力を確実に強化することができる。また、トレーニング者が、足を前に出す、あるいは足を後ろに引く等の動作を捻りと同時に行うことができるので、実際の柔道の取り組みと近似した動作及びイメージでトレーニングを行うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレーニング者の肩幅よりも長いバーと、
前記バーと直交する回転軸を介して前記バーの中間部に回転自在に取り付けられ、トレーニング者が前記回転軸の両側の部分を手で握って操作するように形成された押圧操作部と、
前記押圧操作部を介して前記バーに与えられる押圧力と背反する負荷を前記バーの両端に与える負荷付与手段と、
を備えたことを特徴とするトレーニング器具。
【請求項2】
前記押圧操作部は、前記回転軸を介して前記バーに回転自在に取り付けられた回転体と、前記回転軸と平行な支軸を介して前記回転体に回転自在に取り付けられた一対のハンドルと、を有することを特徴とする請求項1記載のトレーニング器具。
【請求項3】
前記押圧操作部は、前記バーの中心軸まわりに略180°回転した位置に移動可能であると共に、この位置において前記押圧操作部を介して前記バーに引張力を与えると、該引張力と背反する負荷が前記負荷付与手段により前記バーに与えられることを特徴とする請求項1記載のトレーニング器具。
【請求項4】
前記押圧操作部に代えて片手操作用の押圧操作部を前記回転軸を介して前記バーに回転自在に取り付け可能であることを特徴とする請求項1記載のトレーニング器具。
【請求項5】
前記一対のハンドルを一方が他方に対して前記回転軸の軸方向に段差が生じるように前記回転体に取り付け可能であることを特徴とする請求項2記載のトレーニング器具。
【請求項6】
トレーニング者の運動量を算出して表示する運動量表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のトレーニング器具。
【請求項7】
仮想の対戦相手である人形をトレーニング者の正面に対向配置した状態で前記バーに取り付け可能であることを特徴とする請求項1記載のトレーニング器具。
【請求項8】
トレーニング者の肩幅よりも長いバーと、
トレーニング者が立つ面と前記バーの両端とを連結する複数の弾性体と、
を備え、
前記各弾性体は、その弾性限度内において前記バーの上下動及び捻りを許容すると共に、前記バーの上昇及び捻りと背反する負荷を前記バーに与えることを特徴とするトレーニング器具。
【請求項9】
床面上に載置されると共にトレーニング者が乗る踏台を備え、この踏台に前記各弾性体の下端部が取り付けられたことを特徴とする請求項8記載のトレーニング器具。
【請求項10】
トレーニング者の肩幅よりも長いバーと、
前記バーの両端に取り付けられ、トレーニング者がトレーニングを行うスペースの両側に配置された二つの固定物の間に前記バーを連結する複数の弾性体と、
を備え、
前記各弾性体は、その弾性限度内において前記バーの自由な動きを許容すると共に、この動きと背反する負荷を前記バーに与えることを特徴とするトレーニング器具。
【請求項11】
トレーニング者の胴体に巻着する胴巻き部と、
トレーニング者がトレーニングを行うスペースの周囲に配置された固定物に前記胴巻き部を連結する複数の弾性体と、
を備え、
前記各弾性体は、その弾性限度内において前記胴巻き部の捻りを許容すると共に、この捻りと背反する負荷を前記胴巻き部に与えることを特徴とするトレーニング器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【国際公開番号】WO2005/097266
【国際公開日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【発行日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−512105(P2006−512105)
【国際出願番号】PCT/JP2005/006787
【国際出願日】平成17年4月6日(2005.4.6)
【出願人】(504133110)国立大学法人 電気通信大学 (383)