説明

ナースコールシステム

【課題】 オーダリングシステム等で変更された患者情報を看護師がナースコール親機で確認した際に、確認者の情報も合わせて履歴に残すことができるナースコールシステムを提供する。
【解決手段】 ナースコール親機2に、患者情報を表示するためのLCD20と、オーダリングシステム等で変更された患者情報の確認履歴を記憶する履歴記憶部26と、患者情報が変更されたらLCD20に表示により通知し、変更された患者情報の確認操作が成されたら、確認者登録の為の画面をLCD20に表示し、確認者登録が成されたら確認者情報を含む確認履歴を履歴記憶部26に記録する親機CPU27とを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はナースコールシステムに関し、特にオーダリングシステムが接続されて、オーダ等の患者情報が変更されたらナースコール親機に変更情報が通知されるナースコールシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ナースコールシステムにオーダリングシステムが接続されて、患者の担当看護師や救護区分等の看護師が変更する担当看護師等の患者情報に加え、検査や処方等の医師が変更する患者情報をナースコール親機のディスプレイに表示可能として、看護師が内容を把握し易くしたナースコールシステムが普及している。
このようなナースコールシステムの中には、変更情報が確実に担当看護師に伝わるように、変更されたことをナースコール親機のディスプレイに表示したり、担当看護師の携帯端末に通知するよう構成されたシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−252652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のナースコールシステムでは、オーダリングシステム等で変更された患者情報がナースコール親機で確認できるよう確認有無の履歴を残すよう構成されている。しかしながら、確認の有無が記録されるだけで、誰が確認したかまで履歴に残らないため、責任の所在が不明瞭になりがちであった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、オーダリングシステム等で変更された患者情報を看護師がナースコール親機等で確認した際に、確認者の情報も合わせて履歴に残すことができるナースコールシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースコール子機からの呼び出しに看護師が応答するためのナースコール親機と、ナースコール子機からの呼び出しを報知し、呼出信号をナースコール親機に伝送するための廊下灯と、患者名、担当医師、担当看護師、救護区分、処方等の患者情報が蓄積されるナースコールサーバと、看護師が携行してナースコール子機からの呼び出しに応答するための携帯端末と、ナースコール親機と廊下灯及び携帯端末の間の通信を制御する制御機とを有するナースコールシステムであって、ナースコールサーバには患者の処方等のオーダを変更するためのオーダリングシステムが接続される一方、ナースコール親機は患者情報を表示するためのディスプレイと、患者情報が変更されたら変更されたことをディスプレイに表示して看護師に通知する通知制御手段と、変更された患者情報の確認履歴を記憶する履歴記憶部と、患者情報変更の確認操作が成されたら、確認者を登録させる登録画面をディスプレイに表示し、確認者情報を含む確認履歴を履歴記憶部に記録する確認者登録制御手段と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、患者情報が変更されたらその情報がナースコール親機のディスプレイに表示される。そして、この情報の確認操作が成されたら、登録画面が表示されて確認者情報が記録される。そのため、履歴情報に誰が確認したのかを記録して残す事ができ、変更された患者情報を確認した責任を認識させることができる。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、携帯端末は個々の看護師が携行すると共に、ナースコール親機は、患者と携帯端末を看護師に関連付けた情報を記憶する看護師関連情報記憶部を有し、通知制御手段は、患者情報が変更されたら、看護師関連情報記憶部の情報を基に、関連する携帯端末の情報と変更された患者情報を制御機に通知し、制御機は、携帯端末の情報と変更された患者情報を受けて、特定された携帯端末に対して変更された患者情報を通知する携帯端末通知手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、変更された患者情報は関係する看護師が携行する携帯端末にも送信されるので、看護師はナースステーションに戻ることなく変更内容を確認でき、便利である。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2に記載の構成において、患者情報変更の通知を受けた携帯端末により所定の確認操作が成されたら、携帯端末からナースコール親機に対して確認信号が送信され、確認信号を受信したナースコール親機の確認者登録制御手段は、看護師関連情報記憶部の情報を基に確認者を特定し、確認履歴を履歴記憶部に記録することを特徴とする。
この構成によれば、携帯端末から変更内容を確認する操作をすれば、ナースコール親機の履歴記憶部に確認者情報が登録されるので、ナースコール親機での確認と同様に確認履歴を残すことができる。よって、看護師はナースコール親機で登録操作しなくても、患者情報を確認した責任を認識させることができる。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1に記載の構成において、ナースコール親機は、変更項目に応じて確認者登録の有無を設定した登録有無設定記憶部を有し、確認者登録制御部は、登録有無設定記憶部において確認者登録無しに設定されている項目の変更に対しては登録画面を表示せず、確認者情報のない確認履歴を履歴記憶部に記録することを特徴とする。
この構成によれば、例えば担当医師の変更等比較的重要度の低い患者情報の変更に対しては、確認者の登録操作を無くすことができ、確認操作に伴う看護師の負担を軽減できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、患者情報が変更されたらその情報がナースコール親機のディスプレイに表示され、確認操作が成されたら登録画面が表示されて確認者情報が記録されるため、履歴情報に誰が確認したのかを記録して残す事ができ、変更された患者情報を確認した責任を認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係るナースコールシステムの実施形態の一例を示す構成図である。
【図2】ナースコール親機の要部ブロック図である。
【図3】制御機の要部ブロック図である。
【図4】患者情報が変更されたことを示すナースコール親機ディスプレイの最初の表示画面説明図である。
【図5】患者情報の変更一覧を表示したナースコール親機ディスプレイの表示画面説明図である。
【図6】具体的な変更内容を表示したナースコール親機ディスプレイの表示画面説明図である。
【図7】確認者を登録するための画面を表示したナースコール親機ディスプレイの表示画面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係るナースコールシステムの一例を示す構成図であり、1は患者が看護師を呼び出すためにベッド毎に設置されたナースコール子機、2はナースコール子機1からの呼び出しに看護師が応答するためにナースステーションに設置されたナースコール親機、3はナースコール子機1からの呼び出しを報知し、ナースコール子機1からの呼出信号をナースコール親機2に伝送制御する廊下灯、4は患者情報が蓄積されたナースコールサーバ、5は看護師が携行してナースコール子機1からの呼び出しに応答するための携帯端末、6はナースコール子機1とナースコール親機2の間の通信、ナースコール子機1と携帯端末5の間の通信、更にはナースコール親機2と携帯端末5の間の通信を制御する制御機、7は携帯端末5と通信する基地局、8は携帯端末5の呼び出し/通話を制御する交換機、9は医師が患者の処方等のオーダを作成/変更するオーダリングシステム、10は病室や共用部を撮像するWebカメラである。
【0012】
尚、2aはナースコール親機2と同等に機能を備えたナースコール副親機である。また、ナースコールサーバ4が蓄積している患者情報とは、具体的に患者名、担当医師、担当看護師、救護区分、処方、検査等であり、担当看護師、救護区分等は主にナースコール親機2やナースコールサーバ4等で看護師により変更され、処方や検査、更にはカルテや会計情報等はオーダリングシステム9で医師等により変更される。
【0013】
ナースコール子機1は伝送線L1で病室毎に廊下灯3に接続され、廊下灯3は廊下灯幹線L2により制御機6に接続されている。そして、制御機6は親機幹線L3によりナースコール親機2に接続され、交換機8は伝送線L4により制御機6に接続されている。
一方、ナースコールサーバ4、及びナースコール副親機2aはLAN回線L5によりナースコール親機2に接続され、オーダリングシステム9もLAN回線L5によりナースコールサーバ4に接続されている。更に、Webカメラ10は、専用のLAN回線L6によりナースコール親機2に接続されている。
【0014】
図2のブロック図は、ナースコール親機2の要部構成を示している。この図2に示すように、ナースコール親機2は、液晶ディスプレイ(以下、LCDと称する)20、LCD20の表示を制御するLCDコントローラ21、LCD20に一体に設けられたタッチパネルから成る操作部22、個々の看護師に担当患者と携帯端末とを関連付けたテーブルを記憶する看護師関連情報記憶部23、変更された患者情報を記憶する患者情報変更内容記憶部24、変更項目に応じて確認者登録の有無を設定した登録有無設定記憶部25、変更された患者情報の確認履歴を記憶する履歴記憶部26、ナースコール親機2全体を制御する親機CPU27、ナースコールサーバ4や制御機6、更にはWebカメラ10と通信するための親機インターフェース(親機IF)28等を備えている。
【0015】
図3のブロック図は、制御機6の要部構成を示している。この図3に示すように、制御機6はナースコール子機1と携帯端末5を関連付けたテーブルを記憶する携帯−子機対応テーブル記憶部32、携帯端末5と通信する機能を備えると共に制御機6全体を制御する制御機CPU33、ナースコール親機2や廊下灯3、更には携帯端末5と通信するための制御機インターフェース(制御機IF)34等を備えている。
【0016】
このように構成されたナースコールシステムについて、以下、オーダリングシステム9において患者情報が変更された場合の動作を説明する。患者情報が変更されたら、ナースコール親機2と携帯端末5に変更が通知され、双方で確認することができる。
最初にナースコール親機2へ通知され、ナースコール親機2により確認する動作を説明する。図4〜図7は、患者情報の中のオーダが変更された場合のナースコール親機2のLCD20に表示されている画面の変化を示しており、これらの図を基に説明する。
今、オーダリングシステム9において、例えば患者B(患者名「BBB」)のオーダのうち例えば投薬が変更されたとすると、この変更情報がナースコールサーバ4に送信される。
【0017】
オーダリングシステム9においてオーダが変更されたら、オーダリングシステム9から変更情報がナースコールサーバ4に送信される。オーダの変更情報が送信されたナースコールサーバ4は、自身が記憶している患者Bの患者情報を書き換えると共に、ナースコール親機2に対して患者Bに関するオーダの変更情報を送信する。
オーダ変更情報を入手したナースコール親機2は、親機CPU27により、患者情報変更内容記憶部24にオーダ変更情報を記憶すると共に、図4に示すように、LCD20に表示されているメニュー上の「オーダ変更情報」ボタンD1を点滅させ、オーダ変更があることを看護師に視覚的に通知する。
【0018】
尚、オーダ情報には、処方、検査情報に加えてカルテや会計情報も含まれるが、ここではその中の看護師が必要とする患者の投薬等の処方や検査情報等が変更されたら、変更情報がナースコール親機2に通知される。また、図4〜図7において、E1は病棟レイアウト表示エリア、E2は必要な情報を表示させるための複数のタッチパネルのタッチボタンから成るメニューエリアであり、図4の待受状態ではこの2つのエリアが表示された状態となっている。
【0019】
この「オーダ変更情報」ボタンD1の点滅を認識した看護師により、「オーダ変更情報」ボタンD1がタッチ操作されると、親機CPU27は図5に示すように未確認状態の「オーダ変更情報」の一覧W1をポップアップ表示する。この表示の中で確認したいオーダ変更がタッチ操作、具体的に「NO.2、部屋番号106」患者名「BBB」のタッチボタンD2がタッチ操作されると、このタッチボタンD2の色が図5に示すように変化して操作されたことが表示される。
【0020】
この図5において、「オーダ変更情報」の一覧W1の中の「重要フラグ」の欄Fは、確認者登録の有無を示す欄であり、チェックされている場合は、この後確認者登録が必要であることを示している。親機CPU27は、登録有無設定記憶部25において項目毎に設定されている確認者登録の有無情報を読み取り、「重要度フラグ」の欄Fに表示する。
【0021】
タッチボタンD2がタッチ操作されると、図6に示すように、タッチボタンD2に対応する「変更情報」の詳細W2が「オーダ変更情報」W1に代わって表示される。この表示により、患者Bの投薬情報の具体的変更内容が表示される。
この「変更情報」の詳細W2を看護師が確認し、その後確認ボタンD3がタッチ操作されると、親機CPU27は「変更情報」の詳細W2に代わって、図7に示す看護師名の一覧から成る「確認者登録」画面W3を表示する。この看護師名の一覧は、看護師関連情報記憶部23から読み込んで表示される。
【0022】
この表示の中の、確認者自身の名前を表示したエリアD4を看護師がタッチ操作すると、確認操作は終了となり、確認者情報が登録され、ポップアップ表示は消えて図4に示す待受画面に戻る。ここでは、看護師名「ddd」のエリアD4がタッチ操作されて色が変わった状態を示し、この後待受画面に戻る。
【0023】
尚、図6に示す「変更情報」の詳細W2は、「オーダ変更情報」の一覧W1において「重要フラグ」の欄Fがチェックされていたので確認ボタンD3が操作されると「確認者登録」画面W3が表示されるが、「重要フラグ」の欄Fがチェックされていなければ、確認者情報は登録されないので、確認ボタンD3が操作されても「確認者登録」画面W3は表示されず、確認操作は終了となる。
また、「確認者登録」画面W3が表示されたにも関わらず、確認者の登録操作が行われない場合は、オーダ変更情報は未確認と判断して登録せずに待受画面に戻る。この場合、「オーダ変更情報」エリアD1をタッチ操作すると、図5に示す画面が再び表示されることになる。また、「オーダ変更情報」ボタンD1は、1件でも未確認情報があれば点灯状態を継続する。
【0024】
こうして、「確認者登録」画面W3において確認者情報の登録操作が成されたら、変更された患者情報の確認履歴は、親機CPU27の制御により履歴記憶部26に確認者情報と共に記憶される。この履歴情報は、メニューエリアE2の中に表示されている図示しない「オーダ変更履歴確認」ボタンをタッチ操作することにより、一覧を表示させることができ、確認できる。
【0025】
このように、オーダが変更されたらその情報がナースコール親機2のディスプレイに表示される。そして、この情報の確認操作が成されたら、確認者登録画面が表示されて確認者情報が記録される。そのため、履歴情報に誰が確認したのかを記録して残す事ができ、変更された患者情報を確認した責任を認識させることができる。
また、登録有無設定記憶部25により確認者を登録させる項目を設定するので、例えば担当医師の変更等比較的重要度の低い患者情報の変更に対しては、確認者の登録操作を無くすことができ、確認操作に伴う看護師の負担を軽減できる。
【0026】
次に、変更された患者情報を携帯端末5に送信し、携帯端末5により確認する動作を説明する。ナースコール親機2は、ナースコールサーバ4からオーダ変更情報の通知を受けると、その情報を制御機6へ送信する。その際、親機CPU27は、看護師関連情報記憶部23から患者情報が変更された患者に関連付けられている携帯端末5を特定し、その携帯端末情報も合わせて制御機6へ送信する。
【0027】
オーダ変更情報を受けた制御機CPU33は、携帯端末5との通信機能により、変更情報に含まれる携帯端末情報を基に、特定された携帯端末5に対して変更情報のメール送信を行うよう交換機8を制御する。交換機8は、制御機6により指定された携帯端末5を基地局7を介して呼び出し、制御機6から送信されたオーダ変更情報をメール送信する。
【0028】
このメールを受信した携帯端末5は、通知音等で看護師に通知し、メール内容を確認した看護師により確認操作、例えば「♯」ボタンが操作されると、携帯端末5から交換機8、制御機6を介してナースコール親機2に確認信号が送信される。
この確認信号を受信したナースコール親機2は、親機CPU27が確認信号に含まれる携帯端末番号情報を基に、看護師関連情報記憶部23を参照して看護師を特定し、特定した看護師を確認者として確認履歴に登録する。こうして、履歴記憶部26には確認者情報を含む履歴が記憶される。
【0029】
このように、変更された患者情報は関係する看護師が携行する携帯端末5にも送信され、看護師はナースステーションに戻ることなく変更内容を確認でき、便利である。
また、携帯端末5から変更内容を確認する操作を行うことで、ナースコール親機2に確認者情報が登録されるので、ナースコール親機2での確認と同様に確認履歴を残すことができ、看護師はナースコール親機で登録操作しなくても、患者情報を確認した責任を認識させることができる。
【0030】
尚、上記実施形態では、オーダ情報の変更について説明したが、他の患者情報に変更に対しても同様の表示制御、及び確認制御が成される、更にナースコール親機やサーバにおいて患者情報が変更された場合も同様であり、変更内容がナースコール親機2を介して担当看護師に通知され、確認者の情報が必要に応じて記憶される。
また、担当看護師のみに患者情報の変更を通知しているが、例えばグループナーシング(患者を複数の看護師が看護する体系)がなされている場合には、患者情報が変更された患者の担当グループが携行する複数の携帯端末5に通知するようにしてもよい。
更に、確認者の登録操作を、予め登録された看護師一覧から選択して登録する方法を採っているが、直接氏名を入力しても良いし、個人を特定できるIDを入力しても良い。更に、IDカードを携行している場合は、IDカードをナースコール親機2に認識させて登録しても良い。
また、ナースコールサーバ4が患者情報を記憶しているが、ナースコール親機2に記憶させても良い。また、重要度フラグFの設定は、予め設定しても良いが、医師がオーダ変更時に設定しても良い。
【符号の説明】
【0031】
1・・ナースコール子機、2・・ナースコール親機、4・・ナースコールサーバ、5・・携帯端末、6・・制御機、9・・オーダリングシステム、20・・LCD(ディスプレイ)、22・・操作部、23・・看護師関連情報記憶部、24・・患者情報変更内容記憶部、25・・登録有無設定記憶部、26・・履歴記憶部、27・・親機CPU(通知制御手段、確認者登録制御手段)、33・・制御機CPU(携帯端末通知手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、前記ナースコール子機からの呼び出しに看護師が応答するためのナースコール親機と、前記ナースコール子機からの呼び出しを報知し、呼出信号を前記ナースコール親機に伝送するための廊下灯と、患者名、担当医師、担当看護師、救護区分、処方等の患者情報が蓄積されるナースコールサーバと、看護師が携行して前記ナースコール子機からの呼び出しに応答するための携帯端末と、前記ナースコール親機と前記廊下灯及び前記携帯端末の間の通信を制御する制御機とを有するナースコールシステムであって、
前記ナースコールサーバには患者の処方等のオーダを変更するためのオーダリングシステムが接続される一方、
前記ナースコール親機は前記患者情報を表示するためのディスプレイと、前記患者情報が変更されたら変更されたことを前記ディスプレイに表示して看護師に通知する通知制御手段と、変更された患者情報の確認履歴を記憶する履歴記憶部と、患者情報変更の確認操作が成されたら、確認者を登録させる登録画面を前記ディスプレイに表示し、確認者情報を含む確認履歴を前記履歴記憶部に記録する確認者登録制御手段と、を有することを特徴とするナースコールシステム。
【請求項2】
前記携帯端末は個々の看護師が携行すると共に、前記ナースコール親機は、患者と携帯端末を看護師に関連付けた情報を記憶する看護師関連情報記憶部を有し、
前記通知制御手段は、前記患者情報が変更されたら、前記看護師関連情報記憶部の情報を基に、関連する携帯端末の情報と変更された患者情報を前記制御機に通知し、
前記制御機は、携帯端末の情報と変更された患者情報を受けて、特定された携帯端末に対して変更された患者情報を通知する携帯端末通知手段を有することを特徴とする請求項1記載のナースコールシステム。
【請求項3】
患者情報変更の通知を受けた前記携帯端末により所定の確認操作が成されたら、前記携帯端末から前記ナースコール親機に対して確認信号が送信され、
前記確認信号を受信した前記ナースコール親機の確認者登録制御手段は、前記看護師関連情報記憶部の情報を基に確認者を特定し、確認履歴を前記履歴記憶部に記録することを特徴とする請求項2記載のナースコールシステム。
【請求項4】
前記ナースコール親機は、変更項目に応じて確認者登録の有無を設定した登録有無設定記憶部を有し、前記確認者登録制御部は、前記登録有無設定記憶部において確認者登録無しに設定されている項目の変更に対しては前記登録画面を表示せず、確認者情報のない確認履歴を前記履歴記憶部に記録することを特徴とする請求項1記載のナースコールシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−227243(P2010−227243A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−77101(P2009−77101)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000100908)アイホン株式会社 (777)
【Fターム(参考)】