説明

ニホンミツバチの誘引剤

【課題】ニホンミツバチの分蜂群や逃亡群を捕獲するのに有効な集合フェロモン物質を有効成分とする誘引剤を提供する。
【解決手段】3−ヒドロキシオクタン酸を含み、さらに、9−オキソ−2−デセン酸、10−ヒドロキシ−2−デセン酸、10−ヒドロキシデカン酸、9−ヒドロキシデセン酸、p−ヒドロキシ安息香酸メチルなどの女王物質あるいはロイヤルゼリー物質とからなる群から選ばれる一以上を含んでなる二ホンミツバチの誘引剤で、好ましくは3−ヒドロキシオクタン酸と9−オキソ−2−デセン酸の混合重量比が1:1〜1:0.001である誘引剤がニホンミツバチの群を誘引し、その結果その分蜂群や逃亡群の捕獲、不安定な群の安定化が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はニホンミツバチ(学名:Apis cerana japonica)の群を誘引することにより、その分蜂群や分蜂群や逃亡群を捕獲し、不安定な群を安定化することのできる集合フェロモン物質を有効成分として含有するニホンミツバチの誘引剤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ニホンミツバチはトウヨウミツバチ(学名:Apis cerana)の一亜種で日本古来の野生種で、古くから飼育され、その蜂蜜は貴重なものとして珍重されてきた。しかし、明治時代に欧米からセイヨウミツバチ(学名:Apis mellifera)が輸入され、蜂蜜の生産効率が高く、飼育管理が比較的容易なセイヨウミツバチによる養蜂業が盛んになると、ニホンミツバチは生息場所を追われ、セイヨウミツバチが余り生息しない地域で一部の愛好家が細々と飼育する状態が続いた。
【0003】
ところが最近では、外国産蜂蜜の輸入拡大に伴う国内養蜂業の衰退により、ミツバチの天敵であるスズメバチや害虫のヘギダニ等への対抗手段を有する野生種のニホンミツバチが生息地域を拡大しつつあり、独特の風味を持つ蜂蜜を採るためにこれを飼育する愛好家の数も増加している。ニホンミツバチは日本固有の野生種であるために病虫害に防除に手間が掛からない反面、飼育管理の方法が確立されていないために解決すべき問題も多い。
【0004】
例えば、分峰(巣別れ)の頻度は高いが、分峰群を捕獲するのが困難で飼育エリアから逃がしてしまうケースが多い。また、生息環境の変化に敏感なために群が不安定となり比較的容易に逃亡する。これらのことが必要な群数の確保を困難にしていた。
【0005】
中国南部が原産地といわれる東洋蘭の一種のキンリョウヘン(金稜辺)は江戸時代に輸入され栽培されてきたが、この花の香気にニホンミツバチが誘引されることは愛好家の中で知られている。そして、分峰シーズンとキンリョウヘン開花時期が重なる地域ではキンリョウヘンの花を用いて分峰群を誘導、集結させて捕獲する方法がとられている。しかし、この方法は天候や地域に必然的に左右され、分峰の捕獲方法としては実用上限界があった。
【0006】
キンリョウヘンの香気成分に関する研究がなされており、働き蜂のナサノフ腺から分泌される集合フェロモンと同様な成分がキンリョウヘンにも含有されていると報告されている。また、キンリョウヘンの花香中の含有成分はリナロール、リナロールオキサイド、脂肪酸の15種類以上にわたり、いずれも単独成分でニホンミツバチを誘引するという報告がある。(非特許文献1)
【0007】
しかし、これらの誘引試験はポリエチレンバッグの閉鎖空間中で実施されたクローズシステムであり、実用的な誘引剤の評価方法としても、実際に新たな問題が残されていた。
【非特許文献1】H.Sasagawa,S.Matsuyama、日本動物学会要旨集14巻49頁(1997);笹川浩美、日本動物学会要旨集15巻42頁(1998)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らは実用的な誘引剤の評価を行うために、屋外でのオープンスペースでキンリョウヘンの花にニホンミツバチが誘引され、対照群には誘引されないオープンシステムによる評価方法を考案した。この評価方法を用いて非特許文献1に記載の幾つかの成分の誘引試験を実施した結果、これらの成分がニホンミツバチを誘引するという結果は得られなかった。(非特許文献2)
【0009】
本発明の目的は、ニホンミツバチの分峰群や逃亡群を捕獲し、不安定な群の安定化に有効な集合フェロモン物質を有効成分とする誘引剤を提供しようとするものである。
【非特許文献2】菅原道夫著「ミツバチ学」東海大学出版 2005年発行
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために、キンリョウヘンとキンリョウヘンの近縁でありながらニホンミツバチを誘引しない品種の花に含有される成分の相違点に着目して種々の検討を加えた。これらの花弁の酸性条件下でのジエチルエーテル抽出物について質量分析ガスクロマトグラフィーを用いて詳細に調べたところ、ある酸成分に大きな差があることが分った。この酸成分を多く含む花を選び、抽出方法を検討することにより、ほぼ目的とする成分のみの含有フラクションを得ることに成功した。このフラクションについて、NMRおよび旋光度計による構造解析を行い、その成分が(R)−3−ヒドロキシオクタン酸であることを確認した。(R)−3−ヒドロキシオクタン酸であることを確認した。(R)−3−ヒドロキシオクタン酸は公知化合物であり、キンリョウヘンの香気成分の一つであることは既に報告(非特許文献1)されているが、その誘引活性について何ら開示されてない。
【0011】
次に、文献(非特許文献3)の公知の方法を用いて3−ヒドロキシオクタン酸のR体、S体およびラセミ体を化学合成し、その誘引活性をオープンスペースの方法で評価した。その結果、非天然のS体には活性が無く、天然のR体およびラセミ体には誘引活性があった。しかし、その活性はキンリョウヘンの酸性抽出物に比較し十分な活性ではなく、さらに未知な第2の成分が存在すると洞察した。
【0012】
トウヨウミツバチの大顎腺には3−ヒドロキシオクタン酸とロイヤルゼリー成分および女王物質が含まれることが報告されている。(非特許文献4)この報告をヒントに本発明者らは二ホンミツバチの大顎腺のメタノール抽出物を調製し、質量分析ガスクロマトグラフィーを用いて調べたところ、3−ヒドロキシオクタン酸のピークを確認した。3−ヒドロキシオクタン酸はキンリョウヘンの誘引物質の主成分であるという我々の知見を元に、大顎腺抽出物の誘引活性を検討したところ、驚くべきことに、強いニホンミツバチ誘引活性が認められた。ミツバチの大顎腺物質が集合フェロモン的活性を有することはこれまで報告例がなく、新規な知見である。
【0013】
即ち、本発明者らはキンリョウヘンが二ホンミツバチの大顎腺物質を化学擬態しているという仮説に基づき、3−ヒドロキシオクタン酸にロイヤルゼリー成分および女王物質成分を添加して誘引活性を詳細に検討した結果、3−ヒドロキシオクタン酸に、さらに、9−オキソ−2−デセン酸、10−ヒドロキシ−2−デセン酸、10−ヒドロキシデカン酸、9−ヒドロキシデセン酸、p−ヒドロキシ安息香酸メチルなどの女王物質あるいはロイヤルゼリー物質とからなる群から選ばれた一つ以上を添加したニホンミツバチの誘引剤が天然のキンリョウヘンの花弁と同様にニホンミツバチの群を誘引することを見出し、本発明を完成するに至った。特に好ましい具体例として、3−ヒドロキシオクタン酸に9−オキソ−2−デセン酸を混合したニホンミツバチの誘引剤があげられる。
【非特許文献3】T.Kikukawa,Y.Iizuka,T.Sugimura,T.Harada and A.Tai,Chemistry Letters,1267−70(1987)
【非特許文献4】C.I.Keeling,G.W.Otis,S.Hadisoesilo,K.N.Slessor Apidologie 32,243−252(2001)
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、二ホンミツバチの群を誘引し、その分峰群や逃亡群を捕獲し、不安定な群を安定化するのに有効な誘引剤を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の誘引剤に含まれる3−ヒドロキシオクタン酸と9−オキソ−2−デセン酸、10−ヒドロキシ−2−デセン酸、10−ヒドロキシデカン酸、9−ヒドロキシデセン酸、p−ヒドロキシ安息香酸メチルは公知の方法により製造することができ、一部は市販もされている。
【0016】
本発明の顕著な誘引剤は、3−ヒドロキシオクタン酸に対する9−オキソ−2−デセン酸の比率が1〜0.001、好ましくは、0.1〜0.01である。
【0017】
本発明の誘引剤の使用に際し、ブチルヒドロキシトルエン、ハイドロキノン等の抗酸化剤や2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤を適量添加することができる。
【0018】
本発明の誘引剤は、有効成分の一定量の放出を長期間にわたり持続する目的で、ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの放出量制御機能を有する物質からなるキャップ、細管、ラミネート製の袋、カプセルなどの容器に充満して用いられる。
【実施例】
【0019】
オープンスペースでの誘引試験法
ニホンミツバチの巣箱の近く(10m以内)にベニヤ板(90X90cm)を敷き、その上手に扇風機を設置した。常に微風がベニヤ板の上手から下手に流れるようにし、ベニヤ板の上端に21X15cmの黒画用紙(アルジョ・ウイギンス・キャンソンK.K.製)を二枚横に並べて置いた。黒画用紙の片方にピペットで試料を載せ、他方をコントロールとした。試料を載せた直後に巣板からニホンミツバチ(およそ100個以上)をベニヤ板の中央に落とし、その行動をビデオカメラで撮影し記録した。試料側およびコントロール側に集結した個体数を、ベニヤ板に落とした個体数で割り、誘引率とした。
【0020】
以下、本発明の具体的態様を実施例により説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。実施例に用いた3−ヒドロキシオクタン酸は非特許文献3に基づき3−オキソオクタン酸メチルから合成された。立体特異的な還元反応によりR体とS体を合成したが、天然のR体とラセミ体の誘引活性が同程度であることを踏まえ、実施例の試験にはラセミ体を用いた。
9−オキソ−2−デセン酸、9−ヒドロキシ−2−デセン酸および10−ヒドロキシ−2−デセン酸はカナダのPherotech社から購入し、10−ヒドロキシデカン酸はSigma−Aldrich社の製品を和研薬株式会社より購入して使用した。
【実施例1】
【0021】
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)の誘引活性の検討:
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)の1mg/mlのジエチルエーテル溶液を調製し、その2mlをピペットにより一方の黒画用紙上に滴下し、溶媒を揮発させた。コントロールの画用紙には何も滴下せず両者を画鋲でベニヤ板に固定した。巣箱から巣板に留まっているニホンミツバチを巣板ごと取出し、ベニヤ板上に巣板を揺すって落とし、黒画用紙に誘引され集結した個体数をビデオに記録し計数した。この試験を4回繰り返し、その平均値を求めた。分数は、試験化合物を載せた黒画用紙に誘引・集結した蜂の数/ベニヤ板に落とされた蜂の総数(誘引率)で、4回の試験の平均値を%で示す。なお、コントロールの方には1匹の蜂も誘引されなかった。
結果は次の通りである。

【実施例2】
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)と9−オキソ−2−デセン酸混合物の誘引活性の検討:
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)と9−オキソ−2−デセン酸の1mg/mlのジエチルエーテル溶液を調製し、それぞれ1mlを混合して2mlの混合溶液を調製した。実施例1と同様に4回の試験を行い、その平均値を求めた。なお、コントロールの方には1匹のハチも誘引されなかった。
結果は次の通りである。

【実施例3】
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)の1mg/mlのジエチルエーテル溶液と9−オキソ−2−デセン酸の0.1mg/mlのジエチルエーテル溶液を調製し、それぞれ1mlを混合して2mlの混合溶液を調製した。実施例1と同様に4回の試験を行い、その平均値を求めた。なお、コントロールの方には1匹のハチも誘引されなかった。
結果は次の通りである。

【実施例4】
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)と9−オキソ−2−デセン酸混合物の誘引活性(混合比に関し)の検討:
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)の1mg/mlのジエチルエーテル溶液と9−オキソ−2−デセン酸の0.01mg/mlのジエチルエーテル溶液を調製し、それぞれ1mlを混合して2mlの混合溶液を調製した。実施例1と同様に4回の試験を行い、その平均値を求めた。なお、コントロールの方には1匹のハチも誘引されなかった。
結果は次の通りである。

【実施例5】
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)と9−オキソ−2−デセン酸混合物の誘引活性(混合比に関し)の検討:
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)の1mg/mlのジエチルエーテル溶液と9−オキソ−2−デセン酸の0.001mg/mlのジエチルエーテル溶液を調製し、それぞれ1mlを混合して2mlの混合溶液を調製した。実施例1と同様に4回の試験を行い、その平均値を求めた。なお、コントロールの方には1匹のハチも誘引されなかった。
結果は次の通りである。

【実施例6】
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)と10−ヒドロキシ−2−デセン酸混合物の誘引活性の検討:
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)と10−ヒドロキシデセン酸の1mg/mlのジエチルエーテル溶液を調製し、それぞれ1mlを混合して2mlの混合溶液を調製した。実施例1と同様に4回の試験を行い、その平均値を求めた。なお、コントロールの方には1匹のハチも誘引されなかった。
結果は次の通りである。

【実施例7】
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)と10−ヒドロキシデカン酸混合物の誘引活性の検討:
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)と10−ヒドロキシデカン酸の1mg/mlのジエチルエーテル溶液を調製し、それぞれ1mlを混合して2mlの混合溶液を調製した。実施例1と同様に4回の試験を行い、その平均値を求めた。なお、コントロールの方には1匹のハチも誘引されなかった。
結果は次の通りである。

【実施例8】
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)と9−ヒドロキシ−2−デセン酸混合物の誘引活性の検討:
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)と9−ヒドロキシ−2−デセン酸の1mg/mlのジエチルエーテル溶液を調製し、それぞれ1mlを混合して2mlの混合溶液を調製した。実施例1と同様に4回の試験を行い、その平均値を求めた。なお、コントロールの方には1匹のハチも誘引されなかった。
結果は次の通りである。

【実施例9】
3−ヒドロキシオクタン酸(ラセミ体)、9−オキソ−2−デセン酸、10−ヒドロキシ−2−デセン酸、10−ヒドロキシデカン酸の4種混合物の誘引活性の検討:
3−ヒドロキシオクタン酸(セラミ体)、10−ヒドロキシ−2−デセン酸、10−ヒドロキシデカン酸の1mg/mlジエチルエーテル溶液および9−オキソ−2−デセン酸の0.01mg/mlジエチルエーテル溶液を調製し、3−ヒドロキシオクタン(セラミ体)と9−オキソ−2−デセン酸は1ml、10−ヒドロキシ−2−デセン酸と10−ヒドロキシデカン酸は0.5mlを混合して3mlの混合溶液を調製した。実施例1と同様に4回の試験を行い、その平均値を求めた。なお、コントロールの方には1匹のハチも誘引されなかった。
結果は次の通りである。

上記実施例の内容の一部は2007年9月20日に日本動物学会第78回大会にて講演したものである。
【産業上の利用可能性】
現実に二ホンミツバチは病害虫に強く手間が省け魅力のある野生種である。しかしながら、分蜂しやすく、これら分蜂群の捕獲が困難で飼育エリアから逃亡する確率も高い。一方、生息環境の変化に敏感で容易に不安定の群となり易く、養蜂に必要群数の確保のため必然的に効果的な誘引剤の強い要望がある。本発明の効果の高い誘引剤はまさしく養蜂上不可欠なものとなる可能性がある。
公知の誘引評価方法は閉鎖系であり、従来の誘引剤の評価は所謂「実験室的」なものである。これに対し本発明の誘引剤の評価方法は開放系であり、前者の方法に較べて、後者の方法は実際の誘引剤適用の状態に近似し、養蜂上の必要条件にかなっていると考察できる。
したがって、本発明に於いて、考案の評価方法に基づく平均誘引率は養蜂活動に適用する場合、実際に高い確率で顕著な効果を期待でき、さらに誘引剤の適用方法に改良や工夫を加味すれば適用時に適宜加えることにより、良好にして驚くべき効果を発揮する可能性がある。
さらに、長期間にわたり、誘引剤を一定濃度ので発散させる機構は誘引剤の実際に実施する場合に養蜂業者にとり、大きなメリットになり得る可能性がある。
本発明の誘引剤に添加する抗酸化剤や紫外線吸収剤は養蜂活動に於いて強力なメリットというべきものであり、本発明者らは実際の養蜂活動の現場を熟知した上での配慮が為されている。
本発明の誘引剤の中には、市販され入手も容易なものが含まれており、実際に容易に養蜂活動に適用することが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3−ヒドロキシオクタン酸を含み、さらに、9−オキソ−2−デセン酸、10−ヒドロキシ−2−デセン酸、10−ヒドロキシデカン酸、9−ヒドロキシデセン酸、p−ヒドロキシ安息香酸メチルなどの女王物質あるいはロイヤルゼリー物質とからなる群から選ばれる一以上を含んでなる二ホンミツバチの誘引剤。
【請求項2】
3−ヒドロキシオクタン酸と9−オキソ−2−デセン酸、10−ヒドロキシ−2−デセン酸、10−ヒドロキシデカン酸とからなる群から選ばれる一以上を含んでなるニホンミツバチの誘引剤。
【請求項3】
3−ヒドロキシオクタン酸と9−オキソ−2−デセン酸とを含んでなるニホンミツバチの誘引剤。
【請求項4】
上記3−ヒドロキシオクタン酸に対する9−オキソ−2−デセン酸の混合比率が1〜10%である請求項3記載のニホンミツバチの誘引剤。

【公開番号】特開2009−227649(P2009−227649A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−107290(P2008−107290)
【出願日】平成20年3月19日(2008.3.19)
【出願人】(508116713)
【出願人】(508116447)
【出願人】(508116724)
【Fターム(参考)】