説明

ネイルケア用シルクスポンジ体

【課題】爪に損傷を与えることが無く、安全性が高く、爪のケアに適したネイルケア用シルクスポンジ体を提供する。
【解決手段】本発明は、シルクフィブロイン多孔質体よりなるスポンジ体を基材とするネイルケア用シルクスポンジ体であり、ブロック状又はシート状のネイルケア用品として好適である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネイルケア用シルクスポンジ体に関し、特に、爪に損傷を与えることが無く、安全性が高く、爪のケアに適したネイルケア用シルクスポンジ体に関する。
【背景技術】
【0002】
爪は、元々皮膚が変化してできたもので、皮膚成分のタンパク質が角質化した繊維タンパク質のケラチンよりなり、含水量は12〜16%、脂肪量は0.15〜0.75%程度である。爪は爪甲と呼ばれる硬い部分と、爪の根元の爪母(ネイルマトリックス)からなり。爪甲は爪母で作られ、できたての爪は柔らかく、外部からの刺激に対して弱いので、その上を皮膚が覆って保護している。爪甲の上をおおう皮膚を爪上皮(「あまかわ」)と言う。爪上皮がないと爪を傷つける事が多くなり、爪の形状、色など悪影響を与えるなど重要な働きをしている。
「あまかわ」はネイルマトリックスを保護し、爪の健全な成長を守っているが、近年ネイルアート、マニキュア等が多用されており爪に多くの負担を与える要因となっている。しかし、ネイルアート、マニキュアよりもそれらを取り除くために使用するリムーバーに大きな原因があるとされている。リムーバーで爪母を痛め爪の成長を阻害したり、ささくれ等の手あれの発生、表面の脂肪分が除去され、水分含有量が減少して、爪の先端が割れたり二枚爪になったりすることが知られている。
これ等の予防又は改善のため、爪の根元をマッサージして血行を良くし、水分や油分を補う必要があるが、手入れの道具としては、爪の形状を整え、美観を向上するためのはさみ、カッター、ヤスリ等、間違って使用すると逆に爪を傷つける恐れのあるものが多い。現在においても爪母の手入れなど爪の健康を意識した、ネイルケアに適した製品はあまり知られていない。
また、爪用のマッサージ化粧料としては、例えば、特許文献1に多価アルコール及び油性成分を含有するものがあるが、上記の課題を解決するものではなかった。
これ等爪の健康を保つ為に、爪のケラチンタンパクに近い天然素材の使用が考えられる。天然のスポンジとしては、コラーゲンタンパク質が知られているがこのスポンジ体は、強度が弱く、爪ケア用として用いることができなく、爪を傷つけず、磨くとともに、爪の健康を保つための素材が必要とされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−123638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記の課題を解決するためになされたもので、爪に損傷を与えることが無く、安全性が高く、爪のケアに適したネイルケア用シルクスポンジ体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、前記目的を達成するために、鋭意研究を重ねた結果、シルクフィブロイン多孔質体よりなるスポンジ体を基材として用いることにより、前記の目的を達成することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、以下の発明を提供するものである。
(1)シルクフィブロイン多孔質体よりなるスポンジ体を基材とするネイルケア用シルクスポンジ体。
(2)前記シルクフィブロイン多孔質体が、多孔質層と、その一方の面のみにフィルム層を有する前記(1)に記載のネイルケア用シルクスポンジ体。
(3)前記多孔質層は吸水速度が20〜30μl/s、及び/又は蒸発速度が0.08〜0.2g/m2・sであり、かつ、前記フィルム層は吸水速度が0.1〜3.5 μl/s 、及び/又は蒸発速度が0.03〜0.07g/m2・sである前記(2)に記載のネイルケア用シルクスポンジ体。
(4)前記シルクフィブロイン多孔質体が、シルクフィブロインと有機溶剤、アミノ酸及び脂肪族カルボン酸からなる群から選ばれる添加剤と共存させて、凍結・保持することによって生成された多孔質体である前記(1)〜(3)のいずれかに記載のネイルケア用シルクスポンジ体。
(5)前記シルクフィブロイン多孔質体の細孔径が、30μm以上200μm以下である前記(1)〜(4)のいずれかに記載のネイルケア用シルクスポンジ体。
(6)前記シルクフィブロイン多孔質体にリムーバー、又はネイルケア薬剤を含浸させた前記(1)〜(5)のいずれかに記載のネイルケア用シルクスポンジ体。
(7)形状がブロック状又はシート状である前記(1)〜(6)のいずれかに記載のネイルケア用シルクスポンジ体。
【発明の効果】
【0007】
本発明のネイルケア用シルクスポンジ体は、安全性が高く、つめを傷つけることなく、つめと皮膚の接合部分に対しても損傷を 与えることがなく、タンパク成分がつめ表面に穏やかな自然な光沢を出すことにより爪のケアに有用で、ネイルアート時、マニキュア塗布時の仕上げ感が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明のネイルケア用シルクスポンジ体の種々の形状を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のネイルケア用シルクスポンジ体は、シルクフィブロイン多孔質体よりなるスポンジ体を基材とするネイルケア用シルクスポンジ体である。
本発明におけるシルクフィブロインとは、家蚕などによって作られる絹糸のタンパク質主成分を指す。シルクフィブロイン原料は、繭、生糸、繭屑、生糸屑などを、炭酸ソーダ法、石鹸−ソーダ法、酵素精練法など通常の精練方法でセリシンを除去して用いる。
【0010】
本発明に用いるシルクフィブロイン多孔質体は、シルクフィブロインと有機溶剤、アミノ酸及び脂肪族カルボン酸からなる群から選ばれる添加剤と共存させて、凍結・保持することによって生成することができる。例えば、シルクフィブロインを銅エチレンジアミン水溶液、臭化リチウム水溶液、塩化カルシウム−アルコール水溶液等で室温または加温して溶解後、透析などによって脱塩し、遠心分離などで精製したフィブロイン水溶液(濃度0.1〜40質量%、好ましくは3〜8質量%)にジメチルホルムアミド、酢酸などの水溶性有機物質を1〜4質量%添加し、一定時間−5〜−35℃の温度で凍結保持後、解凍、融解後、洗浄して添加剤を除くことによって製造される。
【0011】
本発明において用いられるシルクフィブロイン多孔質体中の細孔の大きさ(細孔径:細孔直径)は、30μm以上200μm以下であると好ましい。細孔径は、シルクフィブロインと添加剤の混合比や、上記のように凍結する際の冷却プロセスの条件を調整することである程度制御でき、用途に応じて決定される。
【0012】
本発明のシルクスポンジ体は高圧滅菌が可能であり必要に応じて滅菌して用いることもできる。滅菌方法は高圧滅菌に限られることなく、ガス滅菌、電子線、あるいはガンマー線滅菌を必要に応じて用いることができる。
本発明のスポンジ体は、爪及び爪周辺を擦るようにして磨く方法、リムーバー、又はケア用の薬剤を、爪及びその周辺に貼り付けたり、まきつけて一定時間保つなどの使用方法がある。
また、本発明のシルクスポンジ体の形状としては、ブロック状又はシート状であると好ましく、特にブロック状であると爪母の手入れに適しており、爪甲の研磨、光沢の向上用には1〜3cm幅で5〜10cmのテープ状のものが適している。
さらに、本発明のシルクスポンジ体は、スポンジ体作製後トムソン等で一定の形状に打抜くことも可能であるが、シルクスポンジ体を製造するときの容器としての金型の形態を変えることにより、図1に示すように、左から立方体(a)、長方体(b)、小判型(c)に加え、球状などの形状に作ることが可能であり、他のスポンジ体などのように打抜き工程、研磨工程等を使用する必要がなく製造性においても優れている。
【0013】
本発明のシルクスポンジ体は、多孔質層と、その一方の面のみにフィルム層を有するものであっても良い。
上記のようにしてシルクスポンジ体を製造すると、シルク多孔質体の中心部は多孔質層であるが、容器に接している近辺は細孔の少ないフィルム層となる。フィルム層は表面が面積比で10%以下の細孔を有し、多孔質層は表面が面積比で50〜98%の細孔を有するものであると好ましい。また、フィルム層は、細孔を有する場合でも、その細孔直径が0.5μm以上の細孔が20個/mm2以下(好ましくは、10個/mm2以下)である、実質的に細孔を有しないものであると好ましい。
前記多孔質層は吸水速度が20〜30μl/s、及び/又は蒸発速度が0.08〜0.2g/m2・sであり、かつ、前記フィルム層は吸水速度が0.1〜3.5μl/s 、及び/又は蒸発速度が0.03〜0.07g/m2・sであると好ましい。
【0014】
上記及び実施例で測定した各項目は、以下の様に定義、測定できる。
細孔の面積比、個数及び直径は以下の様にして定義できる。
シルクフィブロイン多孔質体の構造を、走査型電子顕微鏡を用いて観察した。走査型電子顕微鏡は、Philips社製XL30−FEGを使用して、低真空無蒸着モード、加速電圧10kVで測定を行った。なお、多孔質体の構造は、フィルム層、多孔質層及び多孔質体の断面を観察し、得られた走査型電子顕微鏡写真を画像解析ソフトImageJ(アメリカ国立衛生研究所製)を用いて画像処理することで細孔面積比、個数及び直径を測定した。なお、測定は5回行いその平均値を算出した。
吸水率は以下の様にして定義できる。
シルクフィブロイン多孔質体を純水中に24時間浸漬して含水させ、湿重量を測定した(Wa)。この多孔質体を凍結乾燥して充分に乾燥し、多孔質体の乾燥重量を測定した(Wb)。これらの値から多孔質体の吸水率を次式に従って算出した。
吸水率(%)=(Wa−Wb)×100/Wb
また吸水速度は以下のようにして定義できる。
シルクフィブロイン多孔質体(多孔質層又はフィルム層)に純水を100μl滴下し、吸収されるまでの時間を測定した。吸水速度は、測定した時間を用いて、下記の式より算出した値である。測定は5回行い、その平均値を吸水速度とした。
吸水速度(μl/s)=純水滴下量/吸水に要した時間
また蒸発速度は以下のように定義できる。
シルクフィブロイン多孔質体(多孔質層又はフィルム層)を48時間純水中に浸漬し、完全に吸水させた後、温度:40℃、相対湿度:50%の条件に設定した恒温恒湿槽中で金網上に静置し、10分経過までは1分ごとに、10分以降は2分ごとにその重量を測定し、その変化を水の蒸発量の変化とした。蒸発速度は、静置して1分後から30分までの蒸発量の変化から下記の式より算出した値である。
蒸発速度(g/m2・s)=蒸発量の変化/多孔質体表面積
【0015】
また、フィルム層の厚さは10〜100μmであると好ましい。
また、このような一方の面のみにフィルム層を有するには、上記で得られたシルク多孔質体を、多孔質層及びフィルム層が所望の厚さになるようにスライスすれば良い。
このように、シルクフィブロイン多孔質体の外部面を皮膚接触面より緻密な構造にすることによって、美容液等の蒸発を遅らせる効果と、皮膚接触面における美容液等の保持効率と皮膚表面の保湿性を高める効果を有する。
【0016】
本発明で用いるシルクフィブロインは、化粧品に配合され、シャンプーリンスなどのヘアケア製品として長く用いられており、生体親和性が高く、さらに皮膚刺激性、感作性もなく安全な素材としての実績もあり、スキンケア製品としての高い評価があり、イメージにおいても高級なものとして商品価値が高い。また、爪は毛髪と同じように皮膚が変化したものであり、シルク成分は毛髪に対して高い親和性を示すことも公知のことである。さらに、シルクフィブロインは生分解性を供えており近年重視されている環境問題に寄与しうる素材である利点がある。
本発明で用いるシルクフィブロインは、親水、親油性両面の性質があり、油性のクレンジング剤、包含性も十分である。またタンパク質成分がつめの表面の光沢を上昇させ外観を向上させる。従って、本発明で用いるシルクスポンジ体に含浸できるネイルケア用化粧料としては、特に限定されず、公知のネイルケア用化粧料が用いられる。また、リムーバー、又は従来のネイルケア用の薬剤をスポンジ体にしみこませて用いることが可能である。
【実施例】
【0017】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されない。
【0018】
実施例1
シルクフィブロイン水溶液は、フィブロイン粉末(KBセーレン社製、商品名:「シルクパウダーIM」)を9M臭化リチウム水溶液に溶解し、遠心分離で不溶物を除去したのち、超純水に対して透析を繰り返すことによって得た。得られたシルクフィブロイン水溶液を透析チューブ中で風乾し濃縮した。この濃縮液に酢酸水溶液を添加し、シルクフィブロイン濃度が5質量%、酢酸濃度が2質量%であるシルクフィブロイン溶液を調製した。
また、酢酸に変えて、乳酸、ジメチルスルホキシド(DMSO)、エタノール、コハク酸、グルタミン酸、及びアスパラギン酸を用いて溶液を調製した。
このシルクフィブロイン溶液をアルミ板で作製した型(内側サイズ;80mm×40mm×4mm厚)に流し込み、低温恒温槽(EYELA社製NCB−3300)に入れて凍結保存した。
凍結は、予め低温恒温槽を−5℃に冷却しておいて低温恒温槽中にシルクフィブロイン溶液を入れた型を投入して2時間保持し、その後、冷却速度3℃/hで槽内が−20℃になるまで5時間かけて冷却した後、−20℃で5時間保持した。凍結した試料を自然解凍で室温に戻してから、型から取り出し、超純水に浸漬し、超純水を1日2回、3日間交換することによって、使用した酢酸を除去し、シルクフィブロイン多孔質体からなるシルクフィブロインスポンジブロック体を得た。また得られたスポンジ体を1mmの厚みにスライス機((有)北島製作所製)を用いてスライスした後10mm幅に裁断してテープ上のネイルケア用シルクスポンジ体とした。
これら得られたスポンジ体の細孔面積比、吸水速度、蒸発速度及び吸水率をそれぞれ第1表−1、第1表−2及び第1表−3に示す。
【0019】
【表1】

【0020】
【表2】

【0021】
【表3】

【0022】
実施例2
実施例1で得られたスポンジ体の細孔径を測定したところ、全て50〜200μmであった。第1表−3に示す。
細孔径の測定は以下のようにして行なった。得られたシルクフィブロイン多孔質体の構造を、走査型電子顕微鏡を用いて観察した。走査型電子顕微鏡は、Philips社製XL30−FEGを使用して、低真空無蒸着モード、加速電圧10kVで測定を行った。次いで、得られた走査型電子顕微鏡写真を画像解析ソフトImageJ(アメリカ国立衛生研究所製)を用いて画像処理することで平均細孔直径を算出した。なお、平均細孔直径は、作製した多孔質体から5枚の走査型電子顕微鏡写真を撮影し、さらに異なる日に作製した多孔質体から5枚の走査型電子顕微鏡写真を撮影し、それら10枚の走査型電子顕微鏡写真について測定して得られた測定結果の平均値を示している。
さらに、得られたスポンジ体について、除光液で爪甲、爪母、爪廓、後爪廓をマッサージするとともに、爪甲を磨いてその評価を行なった。試験は1日1回10日連続して行った。対象として綿布(80番双ブロード)、ポリエステル製眼鏡吹き(東レ「トレーシー」)の評価も行った。結果を第2表に示す。
【0023】
評価基準は、以下の通りである。
・光沢(爪甲)
○:全体的に光沢が増し、しっとりとした感じがする。
△:処理前と光沢が変化しない
×:処理前に比べて、爪甲が部分的に荒れる。
・爪母
○:「あまかわ」が、爪上皮、爪半月がはっきりとする。
△:処理前とあまり変化無し。
×:「あまかわ」、爪上皮等を傷つける。
・爪廓、後爪廓
○:ササクレ等の改善が見られ、爪周辺が滑らかになる。
△:ササクレ等の改善が見られる。
×:ササクレ等がひどくなる。
【0024】
【表4】

【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明のネイルケア用シルクスポンジ体は、安全性が高く、取り扱いに容易で、十分な強度を持つことから、つめを傷つけることなく、つめと皮膚の接合部分に対しても損傷を 与えることがなく、タンパク成分がつめ表面の光沢を穏やかな自然な光沢を出すことにより爪のケアに有用で、マニキュアを塗布した場合の仕上げ感が向上するネイルケア用として極めて優れた性質を有する。したがって、ネイルケア分野において広く適用することが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シルクフィブロイン多孔質体よりなるスポンジ体を基材とするネイルケア用シルクスポンジ体。
【請求項2】
前記シルクフィブロイン多孔質体が、多孔質層と、その一方の面のみにフィルム層を有する請求項1に記載のネイルケア用シルクスポンジ体。
【請求項3】
前記多孔質層は吸水速度が20〜30μl/s、及び/又は蒸発速度が0.08〜0.2g/m2・sであり、かつ、前記フィルム層は吸水速度が0.1〜3.5μl/s、及び/又は蒸発速度が0.03〜0.07g/m2・sである請求項2に記載のネイルケア用シルクスポンジ体。
【請求項4】
前記シルクフィブロイン多孔質体が、シルクフィブロインと有機溶剤、アミノ酸及び脂肪族カルボン酸からなる群から選ばれる添加剤と共存させて、凍結・保持することによって生成された多孔質体である請求項1〜3のいずれかに記載のネイルケア用シルクスポンジ体。
【請求項5】
前記シルクフィブロイン多孔質体の細孔径が、30μm以上200μm以下である請求項1〜4のいずれかに記載のネイルケア用シルクスポンジ体。
【請求項6】
前記シルクフィブロイン多孔質体にリムーバー、又はネイルケア薬剤を含浸させた請求項1〜5のいずれかに記載のネイルケア用シルクスポンジ体。
【請求項7】
形状がブロック状又はシート状である請求項1〜6のいずれかに記載のネイルケア用シルクスポンジ体。

【図1】
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【公開番号】特開2012−80914(P2012−80914A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−227039(P2010−227039)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【出願人】(000004455)日立化成工業株式会社 (4,649)
【Fターム(参考)】