説明

ネッキングされた容器を製造する方法

【課題】アルミニウムボトルの製造において、ネッキングダイの必要数を少なくし、製造コストを低減する。
【解決手段】各ネッキングダイは、少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面10と、該ネッキング表面に続くレリーフで非ポリッシュのレリーフ20とを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、飲料容器及びエアゾール容器を製造するためのネッキングダイに関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトドリンク又はビール用の飲料缶は種々あるが、一般的には、絞りとしごき加工(drawn and iron)技術によって形成され(DI缶)、缶胴(又は側壁部)及び缶底は、アルミニウム合金シート又は表面処理されたスチールシート等の金属シートを絞りとしごき加工することによって一体に形成される。
【0003】
これまでのDI缶に代わる方法として、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PETボトル)から作られる2軸延伸成形容器がある。しかしながら、PETボトルはアルミニウムDI缶よりもリサイクル性がかなり低い。
【0004】
それゆえ、リサイクル可能な金属からPETボトルの形状を有する容器を製造するために、絞りとしごき加工を利用する研究が行われてきた。DI技術を用いて金属ボトルを作るときの不利な点の1つは、ネッキング工程に時間と費用を要することである。ネッキングは、典型的には、ボトルのネック部の直径を最終寸法へ徐々に減少させる一連のネッキングダイとノックアウトを含んでいる。例えば、53mmのボトルスタイルのネッキング工程の場合、缶径を、約53mmから最終開口径の約26mmまで縮小するのに必要なネッキングダイとノックアウトの数は28のオーダである。
【0005】
しかし、28の数のネッキングダイとノックアウトの製造に要する費用が高いという不都合がある。これまでのネッキングダイの場合、ネッキング表面は、非常に滑らかな仕上げ面(例えば、Ra2〜4マイクロインチ)になるまでポリッシュされるため、これがネッキングシステムのコストに加えられる。また、28以上ものネッキングダイを通じて缶体にネック部を形成するのに時間を要するため、アルミニウムボトルの製造コストの上昇をもたらすことになる。また、ネッキングステーションを設けるのに、かなりの設備投資が必要となる。
【0006】
上記問題に鑑み、アルミニウムボトルの製造において、ネッキングダイの必要数を少なくし、ひいては製造コストを低減できる方法が要請されている。
【発明の概要】
【0007】
包括的には、本発明は、金属ボトルのネッキングにおいて、1つのネッキングダイに関して、より大きなリダクション(more aggresive reduction)を可能にするネッキングダイを提供することである。
【0008】
広義において、ネッキングダイは、少なくとも一部分がポリッシュされていない非ポリッシュのネッキング表面(necking surface)と、非ポリッシュのレリーフ(relief)とを含んでおり、前記レリーフはネッキング表面に続いている。
【0009】
少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面は、非ポリッシュのランド、ポリッシュされたネック半径部及びポリッシュされた肩半径部を含んでいる。非ポリッシュのランドの幾何形状(geometry)及び表面仕上げにより、ネッキングされる構造を崩すことなくネッキングが行われる。
【0010】
この明細書において、「ポリッシュされた(polished)」という語は、表面が、滑らかに機械仕上げ加工され、表面粗さ(Ra)が約2〜6μインチの範囲であることを意味する。「非ポリッシュの(non-polished)」という語は、表面が粗く、表面粗さ(Ra)が約8μインチよりも大きいことを意味する。
【0011】
本発明の他の態様では、上記のネッキングダイが組み込まれたネッキングシステムが提供される。
【0012】
広義において、ネッキングシステムは、複数のネッキングダイを含んでおり、各ネッキングダイは、少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面と、該ネッキング表面に続くレリーフであって非ポリッシュのレリーフと、を含んでいる。
【0013】
少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面を有する本発明のネッキングダイにおけるリダクションの程度は、ポリッシュされている従来のネッキングダイを用いたときのリダクションの程度よりも大きい。
【0014】
この明細書において、「リダクション(reduction)」という語は、缶本体のネック端部における直径を減じる、ダイのネッキング表面の幾何形状に対応する。ダイシステムにおいて、ボトルネックは、各ダイによって段階的に直径が減じられ、最終寸法が得られる。
【0015】
本発明の他の態様は、前述のネッキングダイシステムを用いたネッキング方法を提供するものであり、ネッキングシステムは、従来のシステムでは達成できなかったリダクションレベルを達成できるネッキングダイを用いることである。
【0016】
広義において、ネッキング方法は、
金属ブランクを準備し、
金属ブランクをボトルストック(bottle stock)に成形し、
ボトルストックをネッキングする、ことを含んでおり、ネッキングは、少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面を有する少なくとも1つのネッキングダイを用いる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
以下の詳細な説明は、例示であって、発明を限定するものでなく、添付の図面を参照することによって最も良く理解されるであろう。なお、同様な要素及び部品については、同じ引用符号を付している。
【0018】
【図1】図1は、本発明の実施例であって、直径53mmの缶本体に対して、14個のダイの段階的ネッキングの過程(progression)を表している。
【0019】
【図2】図2は、本発明に係る初期ネッキングダイの一実施例の断面側面図である。
【0020】
【図2a】図2aは、ボトルストックとネッキング表面の接触角の拡大図である。
【0021】
【図3】図3は、本発明の一実施例であって、ポリッシュされたネッキング表面の表面マッピングを示す図である。
【0022】
【図4】図4は、本発明の一実施例であって、非ポリッシュのネッキング表面の表面マッピングを示す図である。
【0023】
【図5】図5は、本発明に係る中間ネッキングダイの一実施例の断面図である。
【0024】
【図6】図6は、本発明に係る最終ネッキングダイの一実施例の断面図である。
【0025】
【図7】図7は、本発明の実施例であって、14段階のネッキングシステムにおける各ネッキングダイの肩ネッキング表面の断面側面図である。
【0026】
【図8】図8は、一部分が非ポリッシュのネッキングダイにアルミニウムボトルをネッキングするのに必要なネッキング力と、ポリッシュされたネッキングダイにボトルをネッキングするのに必要な力をプロットしたもので、y軸は、力(ポンド)を表し、x軸は、ボトルがネッキングダイに挿入される距離(インチ)を表している。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は、本発明に係るネッキングシステムによるネッキングの各段階後のボトルストックを示している。本発明のネッキングシステムは、ネッキング加工で、従来のネッキングシステムよりも大きなリダクションを達成することができる。図1は、初期ネッキングダイ(initial necking die)でネッキングされた(necked)ボトルストック(1)から、最後のネッキングダイでネッキングされたボトルストック(14)までのネッキングの過程を示している。図1に示すネッキングシステムは14段階であるが、ネッキング段階の数は、ボトルストックの材料、ボトルストックの側壁の厚さ、ボトルストックの初期直径、ボトルの最終直径、ネック輪郭に要求される形状及びネッキング力によって異なるので、以下の開示は14段階に限定されるものではない。それゆえ、ネッキングダイはあらゆる数が想定されるものであり、ボトルストックが破壊することなくネッキングを行なうことができる限り、どの数も本発明の範囲内である。
【0028】
図2は、少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面(10)と、該ネッキング表面に続くレリーフであって非ポリッシュのレリーフ(20)とを含むネッキングダイの断面図である。一実施例において、一部分が非ポリッシュの表面(10)は、肩半径部(11)、ネック半径部(12)及びランド部(13)を含んでいる。
【0029】
本発明の一態様のネッキングダイ構造は、少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面(10)が、ネッキング表面とネッキングされるボトルストックとの間の表面接触を減じることにより、ボトルのネッキングに必要な力(以下、ネッキング力(necking force)と称す)を少なくできるようにしたものである。ネッキング表面が粗い表面になると、ポリッシュされた表面よりも、ネッキングされるボトルストックに対する抵抗が少なくなることは予期し得ぬことであった。これまでは、表面が滑らかであると抵抗が少なくなり、必要なネッキング力は小さくなると考えられていた。しかしながら、それとは逆に、滑らかな表面の方がネッキングされるボトルとの表面接触がより大きく、その結果、抵抗が大きくなり、必要なネッキング力が大きくなることがわかった。本発明では、表面粗さを大きくして、ネッキング表面と、ネッキングされるボトルとの表面接触を減じることにより、必要なネッキング力を少なくするものである。
【0030】
ボトルストックをネッキングするのに必要なネッキング力を小さくすると、ネッキングダイは、従来のネッキングダイよりも大きなリダクションを可能にする。
【0031】
一実施例において、非ポリッシュのネッキング表面が、ボトルストックの表面(コーティング)の仕上げの美的特徴を損なうことなく観察可能な限りにおいて、非ポリッシュの表面の平均表面粗さ(Ra)は、8μインチ以上で32μ以下である。一実施例において、ポリッシュされた表面の仕上げは、平均表面粗さ(Ra)2μインチ〜6μインチである。図3は、ネッキングダイのポリッシュされたランド部(13)の一実施例について、ADE/位相シフト解析及びMap Vue Ex−表面マッピングソフトウエアにより作成した表面マッピングを表している。この例において、表面粗さ(Ra)の値は、約4.89μインチである。図4は、ネッキングダイの非ポリッシュのランド部(13)の一実施例について、ADE/位相シフト解析及びMap Vue Ex−表面マッピングソフトウエアにより作成した表面マッピングを表している。この例において、表面粗さ(Ra)の値は、約25.7μインチである。
【0032】
図2を参照すると、一実施例において、少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面(10)は、非ポリッシュのランド部(13)、ポリッシュされたネック半径部(12)及びポリッシュされた肩半径部(11)を含んでいる。他の実施例において、少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面(10)は、全体が非ポリッシュである。図2aを参照すると、ネッキング表面(10)に対するボトルストックの接触角度αは、32°よりも小さい。なお、接触角度は、ランド部(13)でネッキング表面に直交する線(54)と、ボトルストック(50)がネッキング表面に接触する位置(53)での接線面から直角方向に延びる線(51)とによって形成される角度である。
【0033】
非ポリッシュのランド部(13)は、ノックアウト(図示せず)と共に、ネッキング加工中、ボトルストックの上部をボトルネックに成形するための作用面を提供する。一実施例において、非ポリッシュのランド部(13)は、ネッキングダイの中心線と平行なダイ壁のネック半径部(12)の接点(tangent point)から延びている。非ポリッシュのランド部(13)は、ネッキング方向に沿って(y軸方向に沿って)、距離Y1だけ延びている。距離Y1は、0.5”よりも小さく、好ましくは約0.0625”のオーダである。非ポリッシュのランド部(13)の寸法は、例示であって、発明を限定するものではなく、ランドがノックアウトと共に使用したときにネッキング作用を果たすのに適当な寸法である限り、他の寸法も可能であり、それは本発明の範囲内である。
【0034】
本発明の他の態様は、ネッキングダイ壁のネッキング表面(10)に続く位置にあるレリーフ(20)である。レリーフ(20)の寸法は、ボトルストックとネッキングダイとの摩擦接触、ボトルストックがランド(13)を通じてネッキングされた後はボトルストックとノックアウトとの摩擦接触を低減できるように設定される。それゆえ、幾つかの実施例において、レリーフ(20)は、一部分が非ポリッシュのネッキング表面(10)と共に、ネッキングダイ壁とネッキングされたボトルストックとの間の摩擦接触を低減する作用があり、摩擦接触の低減は、ネッキング性能を維持し、ボトルストックの破壊の発生を少なくし、ボトルストックのストリッピング(stripping)を向上させる。
【0035】
一実施例において、レリーフ(20)は、ネッキングダイ壁の中へ、距離X2だけ入り込んでいる。距離X2は、ランド(13)の基部(13a)から測定して0.005インチ以上である。レリーフ(20)は、ボトルストックの頂部の全長をネッキング方向に沿って(y軸に沿って)延びており、ネッキングダイに入って、ボトルストックとネッキングダイ壁との摩擦接触を低減し、ボトルストックの破壊を少なくし、ネッキング性能を維持する。好ましい実施例において、レリーフ(20)は、非ポリッシュの表面である。
本発明の他の実施例では、ネッキングダイの少なくとも1つはボトルストックの直径をより多く減じることができるネッキングシステムを提供する。図2は、最初のダイ(introductory die)を表しているけれど、肩半径(11)、ネック半径(12)、ランド(13)及びレリーフ(20)に関する上記説明は同様に適用され、ネッキングシステムの各ネッキングダイの場合も同様である。その後のダイの少なくとも1つのネッキング表面の幾何形状により、リダクションの増加がもたらされる。ここで「リダクション(reduction)」という語は、ボトルストックの初期直径から最終直径までボトルストックの直径の減少に対応する。
一実施例において、最初のダイのリダクションは5%よりも大きく、好ましくは9%よりも大きい。ダイの頂部の内径は、ダクションの程度を決めるのに測定される寸法の1つである。ネッキングシステムのダイによって達成可能なリダクションの程度は、部分的には、ネッキング表面の表面仕上げ、ネッキング力、ボトルストックの材質、ボトルストック、要求されるネック形状及び側壁の厚さに依存する。一実施例において、最初のネッキングダイは、9%よりも大きなリダクションをもたらし、アルミニウム協会3104のアルミニウムシートから、上側壁の厚さが0.0085インチ以上、ベーキング後(post bake)の降伏強度が約34〜37ksiのネッキングされたアルミニウムボトルパッケージを作ることができるように設計される。
【0036】
図5は、本発明に係る中間ダイの一実施例を示しており、中間ネッキングダイが用いられるのは、初期ネッキングダイでボトルストックがネッキングされた後である。図2に示される初期ネッキングダイと比べると、図5に示される中間のネッキングダイは、リダクションの程度が小さい。一実施例において、複数の中間ダイがあるが、各ダイのリダクションは4%〜7%である。中間ネッキングダイの数は、ボトルストックの初期直径、要求される最終直径及びネック形状に依存する。
【0037】
図6は、本発明に係る最終ネッキングダイの一実施例を示している。最終ネッキングダイが用いられるのは、ボトルストックが中間ネッキングダイによるネッキングで仕上げられた後である。最終ネッキングダイのネッキング表面により、仕上げ製品のネック寸法が得られる。一実施例において、最終ネッキングダイによるリダクションは4%よりも小さい。一実施例において、最終ネッキングダイは1.9%のリダクションをもたらすことができる。非常に好ましい実施例におけるネッキングシステムでは、複数のネッキングダイは、リダクションが9%よりも大きい初期ネッキングダイと、リダクションが4.1〜6.1%の12個の中間ダイと、リダクションが1.9%の最終ネッキングダイとを含んでいる。
【0038】
本発明の他の態様は、前述したネッキングシステムを用いてボトルをネッキングする方法に関するもので、ディスク又はスラグ等のアルミニウムブランクを準備し、該ブランクをアルミニウムボトルストックに成形し、アルミニウムボトルストックをネッキングすることを含んでおり、ネッキングは、少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面を有する少なくとも1つのネッキングダイを用いる。
【0039】
本発明のネッキングシステムは、ダイとノックアウトの数が削減されているので、ボトル製造におけるネッキング工程の機械工具設備に関する費用を低減できる利点がある。
【0040】
ネッキングダイの段階数を少なくすることにより、本発明は、ボトル製造におけるネッキング工程の時間を短縮できる利点がある。
【0041】
上記説明は、飲料用、エアゾール用又はその他ネッキングされることができるあらゆる容器に適していることは留意されるべきである。また、上記説明は、絞りとしごき加工及び衝撃押出によるネッキング方法にも等しく適用されることができる。
【0042】
本発明の概要を説明したが、本発明をさらに例示して、それから得られる幾つかの利点を明らかにするために、実施例を以下に示す。
【実施例】
【0043】
表1は、14段階のネッキング工程によってもたらされるリダクションを示しており、アルミニウムボトルストックからネッキングすることにより、上側壁の厚さが0.0085インチ以上、ベーキング後の降伏強度が約34〜37ksiであるアルミニウムボトルパッケージを形成できるように設計される。アルミニウムの組成は、アルミニウム協会(AA)3104である。表1に示されるように、ボトルストックは、約2.0870インチの初期直径から1.025インチの最終直径まで、破損(例えば、壁の崩壊)を生じることなくネッキングされることができた。
【0044】
【表1】

【0045】
表1に示されるように、ネッキングシステムは、第1のネッキングダイのリダクションは約9%、12個の中間ネッキングダイのリダクションは約4.1〜6.1%、最終ネッキングダイのリダクションは1.9%である。図7は、表1に示される14段階のネッキングシステムの各ネッキングダイの肩部ネッキング表面の断面側面図である。
【0046】
図8は、非ポリッシュのランドを有する発明例のネッキングダイにボトルをネッキングするのに必要な力を参照ライン(100)で示しており、ポリッシュされた比較例のネッキングダイにアルミニウム容器をネッキングするのに必要な力を参照ライン(105)で示している。非ポリッシュのランド及び実験の対照ダイを有するネッキングダイの幾何形状は、図2に示すネッキングダイと同様である。ネッキングされるダイは、上側壁シートの厚さが約0.0085インチ、ベーキング後の降伏強度が約34〜37ksi、アルミニウムの組成はアルミニウム協会3104である。ネッキングされるアルミニウムボトルストックの上側壁の厚さは約0.0085インチで、ベーキング後の降伏強度が約34〜37ksiであった。
【0047】
図8に示す参照ライン(100)と、ポリッシュされたネッキング表面の参照ライン(105)について、データ位置(110)に示されるように、ネッキングされるボトルが非ポリッシュのランドと接触する位置を始点として、ネッキング力は有意な減少を示している。
【0048】
好ましい実施例を説明したが、発明は、添付の特許請求の範囲内で変形可能であることは理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のネッキングダイを具えるネッキングシステムであって、各ネッキングダイは、少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面と、該ネッキング表面に続くレリーフであって非ポリッシュのレリーフとを含んでいるネッキングシステム。
【請求項2】
複数のダイは、リダクションが5%よりも大きい初期ダイを含んでいる請求項1のネッキングシステム。
【請求項3】
少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面は、非ポリッシュのランド、ポリッシュされたネック半径部及びポリッシュされた肩半径部を含んでいる請求項2のネッキングシステム。
【請求項4】
非ポリッシュのランドは、仕上げ表面Raが8μインチ〜32μインチである請求項3のネッキングシステム。
【請求項5】
非ポリッシュのレリーフは、仕上げ表面Raが8μインチ〜32μインチである請求項3のネッキングシステム。
【請求項6】
ポリッシュされたネック半径部とポリッシュされた肩半径部は、仕上げ表面Raが2μインチ〜6μインチである請求項3のネッキングシステム。
【請求項7】
非ポリッシュのレリーフは、ランドの基部から測定して、0.005インチ以上深くダイの中に切り込まれている請求項3のネッキングシステム。
【請求項8】
接触角は32°よりも小さい請求項4のネッキングシステム。
【請求項9】
少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面は、全体が非ポリッシュである請求項2のネッキングシステム。
【請求項10】
複数のネッキングダイは、金属シート缶から、上側壁の厚さが0.0085インチ以上のネッキングされたボトルパッケージを作ることができるように設計されており、リダクションが9%よりも大きい初期ダイを有している請求項5のネッキングシステム。
【請求項11】
金属シートは、ベーキング後の降伏強度が約34〜37ksiであるネッキングシステム。
【請求項12】
複数のネッキングダイは、複数の中間ネッキングダイをさらに含んでおり、各々の中間ネッキングダイのリダクションは4%〜7%である請求項11のネッキングシステム。
【請求項13】
複数の中間ネッキングダイは、12個の中間ネッキングダイを含んでいる請求項12のネッキングシステム。
【請求項14】
リダクションが4%よりも小さい最終ネッキングダイをさらに含んでいる請求項12のネッキングシステム。
【請求項15】
複数のネッキングダイは、リダクションが9%よりも大きい初期ネッキングダイと、リダクションが4.1〜6.1%の12個の中間ダイと、リダクションが1.9%の最終ネッキングダイとを含んでいる請求項1のネッキングシステム。
【請求項16】
金属ブランクをネッキングする方法であって、
金属ブランクを準備し、
金属ブランクをボトルストックに成形し、
ボトルストックをネッキングする、ことを含んでおり、ネッキングは、少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面を有する少なくとも1つのネッキングダイを用いる、方法。
【請求項17】
ネッキングダイは、リダクションが4%よりも大きい請求項16の方法。
【請求項18】
少なくとも一部分が非ポリッシュのネッキング表面は、非ポリッシュのランド、ポリッシュされたネック半径部及びポリッシュされた肩半径部を含んでいる請求項16の方法。
【請求項19】
非ポリッシュのランドは、仕上げ表面Raが8μインチ〜32μインチであり、ポリッシュされたネック半径部とポリッシュされた肩半径部は、仕上げ表面Raが2μインチ〜6μインチである請求項16の方法。
【請求項20】
金属ブランク缶は、エアゾール缶又は飲料ボトルの幾何形状を有している請求項17の方法。

【図1】
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【図2】
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【図2a】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−245556(P2011−245556A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−149702(P2011−149702)
【出願日】平成23年7月6日(2011.7.6)
【分割の表示】特願2009−511014(P2009−511014)の分割
【原出願日】平成19年5月14日(2007.5.14)
【出願人】(500277629)アルコア インコーポレイテッド (49)