説明

ネットグリルおよびその製造方法

【課題】 バッジが嵌合可能な窪みを形成したネットグリルを、スピーカー装置間で共有化する場合において、該バッジを取り付ける必要のないバッジ取付部が存在しても、ネットがバッジ嵌合部の凹部方向への押圧に耐え、該ネットに伸びが生じたり、嵌合部形状に痕跡が出現しない美観に優れたネットグリルを提供する。
【解決手段】 ネットグリルが、グリルと、該グリルに張設するネットと、複数のバッジ取付部と、バッジとを備え、該バッジ取付部が、該グリルに連続して形成される平面部と、該バッジのプレートが嵌合可能に形成された所定の深さを有する凹部であるバッジ嵌合部と、を備え、該バッジが、少なくとも1つの該バッジ取付部に取り付けられ、該バッジが取り付けられない他の該バッジ取付部は、該バッジ嵌合部と該ネットとの間に配設するネット支持部を備え、該ネット支持部が、該ネットの背面に当接してネットを支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スピーカー装置に取り付けられるネットグリルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
スピーカーシステムにおいて、スピーカー装置に取り付けられる少なくとも1つのネットグリルには、張設されるネットに標章や商標を示すバッジが取り付けられることが多い。バッジは、ネットグリルに設けられたバッジ取付部に差し込まれるなどして取り付けられるが、その固着方法として、バッジ取付部へ溶着する方法や、バッジ取付部に嵌合可能な窪みを形成して、バッジを嵌め込む方法がある。
【0003】
また、スピーカーシステムにおいて、スピーカーボックスの寸法を同じく設計されるものが、しばしば見かけられる。例えば、スピーカーシステム前方に設置されるセンタースピーカーと、左右のフロントスピーカーとが、同寸に設計され、それぞれの筺体にネットグリルが取付けられ、統一した美観を有するスピーカー装置がある。これらのスピーカーボックスには、その大きさが等しいことから、共通のネットグリルが取付けられることがある。ネットグリルを共用化することで、新たなネットグリルの設計および製作の工程を省くことが出来るため、低コスト化が図られてきた。
【0004】
しかしながら、センタースピーカーは筺体を横置きに載置し、左右のフロントスピーカーは縦置きに載置して設置する方法が一般的である。
【非特許文献1】「Intec205カタログ」オンキヨー株式会社 2007年 p.21
【非特許文献2】「HOME THEATER SYSTEM/HT−SR600」ONKYO USA Corporation. URL;http://www.us.onkyo.com/model.cfm?m=HT-SR600&class=Systems&p=i
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したようなバッジが嵌合可能な窪みを形成したネットグリルを、スピーカー装置間で共有化する場合において、該バッジを取り付ける必要のないバッジ取付部が存在しても、ネットがバッジ嵌合部の凹部方向への押圧に耐え、該ネットに伸びが生じたり、嵌合部形状に痕跡が出現しない美観に優れるネットグリルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のネットグリルは、グリルと、該グリルに張設するネットと、複数のバッジ取付部と、バッジとを備え、該バッジ取付部が、該グリルに連続して形成される平面部と、該バッジのプレートが嵌合可能に形成された所定の深さを有する凹部であるバッジ嵌合部とを備え、該バッジが、少なくとも1つの該バッジ取付部に取り付けられ、該バッジが取り付けられない他の該バッジ取付部は、該バッジ嵌合部と該ネットとの間に配設するネット支持部を備え、該ネット支持部が、該ネットの背面に当接してネットを支持する。
【0007】
好ましくは、本発明のネットグリルは、略長方形状であり、バッジ取付部が、長方形の短辺と、長辺とに、少なくとも一つずつ設けられている。
【0008】
また好ましくは、本発明のネットグリルは、バッジが、プレートの背面にピンを備え、バッジ取付部が、バッジのピンが挿通するピン挿通孔を備え、バッジの取付位置が位置決めされる。
【0009】
また好ましくは、本発明のネットグリルは、ネット支持部が、グリルから切り欠き部を設けて延設され、バッジ取付部へバッジの圧入によりグリルからの分離が可能である。
【0010】
また好ましくは、本発明のネットグリルは、バッジ取付部が、分離するネット支持部が通過可能な開口部を備える。
【0011】
本発明のネットグリルの製造方法は、バッジ取付部に、グリルに連続して形成する平面部と、バッジが嵌合可能に形成された所定の深さを有するバッジ嵌合部とを形成する工程と、バッジ嵌合部とネットとの間に配設するネット支持部を形成する工程と、ネットグリルにネットを張設する工程と、少なくとも一つのバッジ取付部にバッジを取り付ける工程とを含む。
【0012】
また好ましくは、本発明のネットグリルの製造方法は、バッジ取付部に、ピンが挿通するピン挿通孔と、ネット支持部が通過可能な開口部とを形成する工程と、ネット支持部をグリルから延設し、切り欠き部を設けてグリルから分離可能に形成する工程と、をさらに含む。
【0013】
以下、本発明の作用について説明する。
【0014】
本発明のネットグリルは、グリルに連続して形成したバッジ取付部を備え、該バッジ取付部は、平面部と凹状のバッジ嵌合部とから構成され、該バッジ嵌合部と、張設されたネットとの間に介在するようにネット支持部を形成して、該ネット支持部がネットの背面に当接して該ネットを支持するので、該ネットは該バッジ嵌合部の凹部方向への伸長が抑止され、該ネットの美観が保たれる。
【0015】
本発明のネットグリルは、複数のバッジ取付部を備え、ネットグリルの短辺と長辺とに少なくとも一つずつバッジ取付部を備え、所望部位の該バッジ取付部のみを使用してバッジを固着するため、該ネットグリルが取付けられるスピーカーボックスの載置方向は限定されない。また、該バッジが取付けられないその他の該バッジ取付部は、ネット支持部を備えたままであり、ネットは該ネット支持部に当接して支持され、バッジ嵌合部の凹部方向へ伸長しないので、該ネットの美観は保たれる。
【0016】
本発明のネットグリルは、バッジ嵌合部の底部にバッジのピンが挿通するピン挿通孔を備え、該ピンを備えた該バッジを用いて、該バッジの取付位置が決定される。
【0017】
本発明のネットグリルは、ネット支持部が、グリルより延設された部分に切り欠き部を介して形成され、該グリルからの分離が容易に可能である。さらに、バッジ嵌合部の底部に分離した該ネット支持部が通過可能な開口部を形成して、該グリルにネットを張設した後であっても該ネット支持部を該グリルより分離することを可能にしている。すなわち、該ネット支持部は、バッジの該バッジ嵌合部への圧入によって破断し、該開口部を通過して該グリルより脱落する。
【発明の効果】
【0018】
本発明のネットグリルは、バッジを取付けるバッジ取付部にバッジが嵌合する凹形状のバッジ嵌合部を備えていても、張設するネットの美観が優れた状態に保つことが出来て、且つ、縦置き載置型スピーカーにも、横置き載置型スピーカーにも、ネットグリルを共用化することが出来て低コスト化が可能であり、さらに、バッジを取付ける際に、不要となるネット支持部を予め取り除く工程を必要とせず、余分な製造工程を省くことが出来て低コスト化される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明のネットグリルは、バッジを取り付けるバッジ取付部に凹状に形成したバッジ嵌合部を備え、バッジを取付けないバッジ嵌合部があっても、グリルに張設したネットが、該バッジ嵌合部の凹部方向へ押圧を受けて美観を損なうことを防ぐ、という目的を、ネットグリルが、グリルと、該グリルに張設するネットと、複数のバッジ取付部と、バッジとを備え、該バッジ取付部が、該グリルに連続して形成される平面部と、該バッジのプレートが嵌合可能に形成された所定の深さを有する凹部であるバッジ嵌合部とを備え、該バッジが、少なくとも1つの該バッジ取付部に取り付けられ、該バッジが取り付けられない他の該バッジ取付部は、該バッジ嵌合部と該ネットとの間に配設するネット支持部を備え、該ネット支持部が、該ネットの背面に当接してネットを支持することによって、達成した。
【0020】
以下、本発明の好ましい実施形態によるスピーカー装置について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【実施例1】
【0021】
図1(a)および図1(b)は、本実施例における、ネットグリル1を説明する概略平面図である。なお、張設するネットは部分透明視している。
【0022】
本実施例のネットグリル1は、略長方形状のグリル2と、該グリル2に張設するネット3と、バッジ4と、バッジ取付部5と、から構成される。該グリル2は、該グリル2の長辺に形成したバッジ取付部5aと、該グリルの短辺に形成したバッジ取付部5bと、の2つのバッジ取付部を備える。図1(a)は、横置き載置型のスピーカー装置に取付けられる該ネットグリル1を図示したものであり、該ネットグリル1の長辺に形成したバッジ取付部5aに該バッジ4を固着している。ここで、該ネットグリル1の短辺に形成したバッジ取付部5bには、該バッジ4は固着しない。一方、図1(b)は、縦置き載置型のスピーカー装置に取付けられる該ネットグリル1を図示したものであり、該ネットグリル1の短辺に形成したバッジ取付部5bに該バッジ4を固着している。この時、該ネットグリル1の長辺に形成したバッジ取付部5aには、該バッジ4は固着しない。
【0023】
図2(a)および図2(b)は、本実施例における、バッジ取付部5を説明する拡大平面図および拡大斜視図であり、張設するネットは図示していない。本実施例のバッジ取付部5は、グリル2より延設された矩形状の平面部6と、平面部6に凹状に形成されたバッジ嵌合部7と、該バッジ嵌合部7内に、該平面部6と面一となる高さに形成された細長方形状のネット支持部8と、を備える。さらに、該バッジ嵌合部7の底部には、バッジ4のピンが挿通する円形のピン挿通孔9と、該ネット支持部8が通過可能な長方形状の開口部10と、を備える。該ネット支持部8は、グリル2より延設し、バッジ嵌合部7を規定する該平面部6にわたして、バッジ嵌合部7を一部塞いで形成し、該ネット支持部8の両端に切り欠き部11を設けて形成している。
【0024】
図3(a)および図3(b)は、図2(b)におけるA−A’断面図およびB−B’断面図であり、バッジが取付けられないバッジ取付部5cを説明する図である。ネット支持部8は、平面部6と面一に形成されており、該ネット支持部8の平面が、張設されるネット3の背面に当接して該ネット3を支持している。該ネット支持部8は、グリル2より延設し、バッジ嵌合部7を規定する該平面部6にわたって、バッジ嵌合部7を一部塞いで形成し、該ネット支持部8の両端に切り欠き部11を設けて形成されている。該ネット支持部8は、該バッジ嵌合部7内に該バッジ嵌合部7の底面積の略1/4の幅を有して2本形成し、該バッジ嵌合部の底部中央に設けられたピン挿通孔の両左右に配する。このようにすることで、ネットグリル1が備える複数のバッジ取付部5のうち、バッジ4を取付けないバッジ取付部5cにおいて、該ネットグリル1に張設する該ネット3は、該バッジ嵌合部7の凹部方向への伸長が抑止され、美観が保たれる。
【0025】
本実施例のネットグリル1は、グリル2に連続して、平面部6と、バッジ4が嵌合可能に形成された所定の深さを有するバッジ嵌合部7とを形成する工程と、バッジ嵌合部7とネット3との間に配設するネット支持部8を、切り欠き部11を設けて該グリルから分離可能に形成する工程と、バッジ5のピンが挿通するピン挿通孔9と、該ネット支持部8が通過可能な開口部10を形成する工程を経て形成されるバッジ取付部5を形成し、さらに、ネットグリル1にネット3を張設する工程と、少なくとも一つのバッジ取付部5にバッジ4を取り付ける工程を経て製造する。
【0026】
本実施例のネットグリル1のグリル部材は、PS(ポリスチレン)樹脂やABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂などの樹脂によって構成されるのが好ましく、本実施例はABS樹脂からなる。取付けるバッジ部材は、グリルと同じく、PS樹脂やABS樹脂などの合成樹脂などから構成され得るが、本実施例は、ABS樹脂からなる。また、張設するネット部材は、柔軟で伸縮性を有する部材が好ましいが、本実施例はポリエステルからなる。張設するネットは、該ネットグリル1に接着剤で固着し張設するが、グリルを構成する部材が樹脂等の熱可溶部材であれば、熱溶着してもよい。
【0027】
図4(a)、図4(b)および図4(c)は、バッジ4が取付けられるバッジ取付部5dの図2(b)におけるA−A’断面図、B−B’断面図およびA−A’断面斜視図であり、該バッジ4の固着方法を説明する図である。本実施例のバッジ取付部5dは、前記バッジ取付部5cのバッジが取付けられていない状態から、該バッジ4が備えるピン12をネット3に挿通し、さらに、該バッジ嵌合部7の底部に形成したピン挿通孔9へ挿入することで、該バッジ4の取付位置が決定される。該バッジ4は、プレート部13の背面がネット3を介してネット支持部8と当接し、該バッジ嵌合部7の凹部方向へ該バッジ4がさらに圧入されると、該ネット支持部8の両端に設けられた切り欠き部11に応力がかかり、やがて該ネット支持部8は破断する。破断した該ネット支持部は、該バッジ嵌合部7の底部に設けられた開口部10を通過して該グリル2から脱落する。つまり、該グリル2に該ネット3を張設する前工程に、該ネット支持部8を取り除いておく工程を必要とせず、該バッジ4の圧入と同時に該ネット支持部8を脱落させることができる。
【0028】
図5(a)、図5(b)および図5(c)は、従来のネットグリル100における、バッジ取付部101を説明する平面図、拡大斜視図および部分断面図である。
【0029】
従来のネットグリル100は、グリル102と、該グリル102に張設するネット103と、バッジ取付部101と、バッジ104とを備え、該バッジ取付部101は、該グリル102に連続して形成される平面部105と、該バッジ104が嵌合可能に形成された所定の深さを有する凹部であるバッジ嵌合部106とを備える。
【0030】
従来のネットグリル100は、取り付けられるバッジ104が嵌合するバッジ嵌合部106と、張設するネット103との間に、該ネット103に当接して支持するネット支持部を備えないので、該ネットグリル100にバッジを取り付けない場合に、該ネット103が、該バッジ嵌合部106の凹部方向へ押圧を受け、伸びやたるみが生じたり、嵌合部形状の痕跡が現れたりするので、美観が損なわれる。
【0031】
本実施例のネットグリル1と、従来のネットグリル100とを比較すると、本実施例のネットグリル1は、バッジ嵌合部7と張設するネット3との間に、且つ、該バッジ嵌合部7を規定する平面部6と面一の高さに形成したネット支持部8が、該ネット3の背面に当接して該ネット3を支持するのに対し、従来のネットグリル100は、ネット支持部を備えない。したがって、従来のネットグリルに張設するネット103は、バッジ嵌合部106への押圧によって、該ネット103がバッジ嵌合部106の凹部方向へ伸長することにより伸びやたるみが現れ美観が損なわれるが、本実施例に張設するネット3は、押圧を受けても該ネット支持部8が該ネット3を支持して該ネット3の伸長を抑止するので、美観が保たれる。
【0032】
本実施例におけるネットグリル1は、ネット3がバッジ取付部4に形成したバッジ嵌合部7の凹部方向へ押圧されて伸長することを、バッジ嵌合部7とネット3との間に配設したネット支持部8が防いでいる。つまり、該ネット支持部8が、凹部形状の該バッジ嵌合部7を一部塞いで配設されるとともに、該ネット支持部8はネット3の背面に当接して該ネット3を支持する。したがって、グリル2に張設するネット3は、バッジ4が取付けられないバッジ取付部5を有するネットグリル1において、該バッジ嵌合部7の凹部方向への押圧を受けても該ネット3は伸長することがないため、美観に優れたネットグリルを提供することができる。
【0033】
さらに、本実施例のネットグリル1は、該バッジ嵌合部7の底部に、破断するネット支持部8が通過するための開口部10を備え、バッジ4の取付けと同時にネット支持部8を破断して、グリル2より脱落することが可能であるので、ネット支持部8を予め取り除いておくなどの余分な製造工程を省略できる、さらに、該ネットグリル1の略長方形状の長辺と短辺とに少なくとも一つずつ該バッジ取付部4を形成することで、縦置き載置型スピーカー、および、横置き載置型スピーカーのいずれにも該ネットグリル1を共用化することができ、低コスト化できる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、空気をフィルタリングする目的でグリルにネットを張設した部材を用いる、エアコン、ファンヒーター、換気扇などの家電および空調設備にも応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の好ましい実施形態におけるネットグリル1を説明する概略構成平面図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態におけるバッジ取付部5を説明する図であり、(a)は拡大平面図、(b)は拡大斜視図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態におけるバッジが取付けられないバッジ取付部5cを説明する図であり、(a)は図2(b)におけるA−A’断面図、(b)は図2(b)におけるB−B’断面図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態におけるバッジが取付けられるバッジ取付部5dを説明するであり、(a)は図2(b)におけるA−A’断面図、(b)は図2(b)におけるB−B’断面図、(c)は図2(b)におけるA−A’断面斜視図である。
【図5】従来の実施形態におけるネットグリル100を説明する図であり、(a)は概略構成平面図、(b)はバッジ取付部101の拡大斜視図、(c)はバッジ取付部の部分断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1、100 ネットグリル
2、102 グリル
3、103 ネット
4、104 バッジ
5、5a、5b、5c、5d、101 バッジ取付部
6、105 平面部
7、106 バッジ嵌合部
8 ネット支持部
9 ピン挿通孔
10 開口部
11 切り欠き部
12 ピン
13 プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカー装置に取り付けられるネットグリルにおいて、
該ネットグリルが、グリルと、該グリルに張設するネットと、複数のバッジ取付部と、バッジとを備え、
該バッジ取付部が、該グリルに連続して形成される平面部と、該バッジのプレートが嵌合可能に形成された所定の深さを有する凹部であるバッジ嵌合部と、を備え、
該バッジが、少なくとも1つの該バッジ取付部に取り付けられ、
該バッジが取り付けられない他の該バッジ取付部は、該バッジ嵌合部と該ネットとの間に配設するネット支持部を備え、
該ネット支持部が、該ネットの背面に当接してネットを支持する、
ネットグリル。
【請求項2】
前記ネットグリルが、略長方形状であり、前記バッジ取付部が、該長方形の短辺と、長辺とに、少なくとも一つずつ設けられた請求項1に記載のネットグリル。
【請求項3】
前記バッジが、前記プレートの背面にピンを備え、前記バッジ取付部が、該ピンのピン挿通孔を備え、該バッジの取付位置が位置決めされる請求項1および2に記載のネットグリル。
【請求項4】
前記ネット支持部が、前記グリルから切り欠き部を設けて延設され、前記バッジ取付部への前記バッジの圧入により前記グリルからの分離が可能である請求項1から3に記載のネットグリル。
【請求項5】
前記バッジ取付部が、分離する前記ネット支持部が通過可能な開口部を備える請求項4に記載のネットグリル。
【請求項6】
グリルと、グリルに張設したネットと、複数のバッジ取付部と、バッジとを備えるネットグリルの製造方法であって、
該バッジ取付部に、該グリルに連続して形成する平面部と、該バッジが嵌合可能に形成された所定の深さを有するバッジ嵌合部とを形成する工程と、
該バッジ嵌合部と該ネットとの間に配設するようにネット支持部を形成する工程と、
該ネットグリルに該ネットを張設する工程と、
少なくとも一つの該バッジ取付部に該バッジを取り付ける工程と、を含む、
ネットグリルの製造方法。
【請求項7】
前記ネットグリルの製造方法において、
前記バッジ取付部に、前記ピンが挿通する前記ピン挿通孔と、前記ネット支持部が通過可能な開口部とを形成する工程と、
該ネット支持部を前記グリルから延設し、切り欠き部を設けて該グリルから分離可能に形成する工程と、をさらに含む、
請求項6に記載のネットグリルの製造方法。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−218838(P2009−218838A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−60177(P2008−60177)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
【Fターム(参考)】