ネットワークシステム、コントローラおよび制御方法
【課題】複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの使用量を従来よりも均一化する。
【解決手段】部屋に配置される複数のライト130A〜130Fを備えるネットワークシステム1が提供される。複数のライトのうちの第1のライト130Aは、部屋の中の第1のエリアに配置され、複数のライトのうちの第2のライト130Bは、部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗い第2のエリアに配置される。ネットワークシステムは、複数のライトを制御するためのコントローラ100をさらに備える。コントローラは、昼間に第2のライトの強度を第1のライトの強度よりも高くし、夜間に第1のライトの強度を第2のライトの強度よりも低くする。
【解決手段】部屋に配置される複数のライト130A〜130Fを備えるネットワークシステム1が提供される。複数のライトのうちの第1のライト130Aは、部屋の中の第1のエリアに配置され、複数のライトのうちの第2のライト130Bは、部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗い第2のエリアに配置される。ネットワークシステムは、複数のライトを制御するためのコントローラ100をさらに備える。コントローラは、昼間に第2のライトの強度を第1のライトの強度よりも高くし、夜間に第1のライトの強度を第2のライトの強度よりも低くする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のライトを制御するためのネットワークシステム、コントローラおよび制御方法の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅やオフィスなどには複数のライトが配置される。近年では、当該複数のライトを制御するためのコントローラや制御回路が知られている。コントローラや制御回路は、ユーザからの命令に基づいて、当該複数のライトをON/OFFすることによって、住宅やオフィスの明るさを変更する。
【0003】
たとえば、特開平11−273881号公報(特許文献1)には、ランプ点灯装置が開示されている。特開平11−273881号公報(特許文献1)によると、負荷検出手段からの負荷対象物が必要とする光量に応じて、点灯装置のランプ点灯本数決定手段がランプの点灯本数を決定する。点灯ランプ決定手段は、そのランプ点灯本数および各々のランプの点灯時間を積算する点灯時間積算タイマ回路からの積算点灯時間に基づいて、各々のランプの積算点灯時間が平均化するように、点灯すべきランプを決定し、オンオフ回路に点灯指令を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−273881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、比較的明るい場所に設置されるライトと比較的暗い場所に設置されるライトとでは、求められる光の強度が異なる可能性がある。たとえば、窓の近くに設置される第1のライトの方が、当該窓から遠くに設置される第2のライトよりも、昼間に求められる光の強度は低い。換言すれば、必要以上に第1のライトが使用されている可能性がある。かといって、第2のライトを第1のライトよりも多用すると、第2のライトが第1のライトよりも早く劣化することになる。たとえば、第2のライトのみを頻繁に交換する必要が生じる。
【0006】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの使用量を従来よりも均一化するためのネットワークシステム、コントローラおよび制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のある局面に従うと、部屋に配置される複数のライトを備えるネットワークシステムが提供される。複数のライトのうちの第1のライトは、部屋の中の第1のエリアに配置され、複数のライトのうちの第2のライトは、部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗い第2のエリアに配置される。ネットワークシステムは、複数のライトを制御するためのコントローラをさらに備える。コントローラは、昼間に第2のライトの強度を第1のライトの強度よりも強くし、夜間に第1のライトの強度を第2のライトの強度よりも強くする。
【0008】
好ましくは、コントローラは、第1および第2のライトの使用量を示すデータを記憶する。コントローラは、夜間に、データに基づいて、第1および第2のライトのうちの使用量が少ないライトの強度を強く、第1および第2のライトのうちの使用量が多いライトの強度を弱くする。
【0009】
好ましくは、ネットワークシステムは、少なくとも1つの照度センサをさらに備える。コントローラは、照度センサから得られる照度が所定値以上となるように、第1および第2のライトの強度を調整する。
【0010】
好ましくは、少なくとも1つの照度センサは、第1のエリアに配置される第1の照度センサと、第2のエリアに配置される第2の照度センサとを含む。コントローラは、第1の照度センサから得られる照度が所定値以上となるように、第1のライトの強度を調整し、第2の照度センサから得られる照度が所定値以上となるように、第2のライトの強度を調整する。
【0011】
好ましくは、コントローラは、昼間、複数のライトが消灯されているときに、第1および第2の照度センサから照度を取得し、照度が高い方の照度センサが配置されているエリアを第1のエリアに設定し、照度が低い方の照度センサが配置されているエリアを第2のエリアに設定する。
【0012】
好ましくは、コントローラは、ユーザから、複数のライトのうちから第1のライトを選択するための命令と、複数のライトのうちから第2のライトを選択するための命令とを受け付ける。
【0013】
好ましくは、コントローラは、昼間における第1および第2のライトの強度または第1および第2のライトの強度の割合を記憶する。コントローラは、昼間に、第1および第2のライトの強度または第1および第2のライトの強度の割合に保つように、第1および第2のライトの強度を調整する。
【0014】
好ましくは、複数のライトの各々は、複数のグループのいずれかに割り振られる。第1および第2のライトは、同じグループに属する。
【0015】
好ましくは、複数のグループのいずれかのグループには、当該グループに属するライトに要求される演色性が対応付けられている。
【0016】
この発明の別の局面に従うと、部屋に配置される複数のライトと通信するための通信インターフェイスを備えるコントローラが提供される。複数のライトのうちの第1のライトは、部屋の中の第1のエリアに配置され、複数のライトのうちの第2のライトは、部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置される。コントローラは、昼間に通信インターフェイスを介して第1および第2のライトを制御することによって第2のライトの強度を第1のライトの強度よりも強くし、夜間に通信インターフェイスを介して第1および第2のライトを制御することによって第1のライトの強度を第2のライトの強度よりも強くするためのプロセッサを備える。
【0017】
この発明の別の局面に従うと、部屋に配置される複数のライトとコントローラとを含むネットワークシステムの制御方法が提供される。複数のライトのうちの第1のライトは、部屋の中の第1のエリアに配置され、複数のライトのうちの第2のライトは、部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置される。制御方法は、昼間に、コントローラが、第2のライトの強度を第1のライトの強度よりも強くするステップと、夜間に、コントローラが、第1のライトの強度を第2のライトの強度よりも強くするステップとを備える。
【0018】
この発明の別の局面に従うと、部屋に配置される複数のライトと通信するための通信インターフェイスとプロセッサとを含むコントローラの制御方法が提供される。複数のライトのうちの第1のライトは、部屋の中の第1のエリアに配置され、複数のライトのうちの第2のライトは、部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置される。制御方法は、昼間に、プロセッサが、通信インターフェイスを介して第1および第2のライトを制御することによって、第2のライトの強度を第1のライトの強度よりも強くするステップと、夜間に、プロセッサが、通信インターフェイスを介して第1および第2のライトを制御することによって、第1のライトの強度を第2のライトの強度よりも強くするステップとを備える。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によって、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの使用量を従来よりも均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施の形態1に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【図2】本実施の形態に係るホームコントローラ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図3】実施の形態1に係るライトテーブル101Aを示すイメージ図である。
【図4】本実施の形態に係る昼時間テーブル101Bを示すイメージ図である。
【図5】実施の形態1に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係るホームコントローラ100における昼間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1に係るホームコントローラ100における夜間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態2に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【図10】実施の形態2に係るライトテーブル101Cを示すイメージ図である。
【図11】実施の形態2に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態2に係るホームコントローラ100における夜間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0022】
[実施の形態1]
<ネットワークシステムの動作概要>
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【0023】
図1を参照して、本実施の形態に係るネットワークシステム1は、複数のライト130A〜130Fと、複数の照度センサ120A〜120Fとを含む。
【0024】
より詳細には、第1のライト130Aと第2のライト130Bと第5のライト130Eとは、天井の窓側に配置されている。第3のライト130Cと第4のライト130Dと第6のライト130Fとは、天井の室内側に配置されている。第5のライト130Eと第6のライト130Fは、天井のダイニングテーブルの上方に配置されている。
【0025】
本実施の形態においては、複数のライト130A〜130Fは、後述するホームコントローラ100からの命令に基づいて、多段階にまたは無段階に、光の強度(消費電力)を変更することができる。また、複数のライト130A〜130Fは、光の強度が変化した際に、ホームコントローラ100に、最新の消費電力または最新の強度を示すデータを送信する。
【0026】
複数の照度センサ120A〜120Fは、それぞれ、複数のライト130A〜130Fの近傍に配置されている。本実施の形態においては、複数の照度センサ120A〜120Fは、それぞれ、複数のライト130A〜130Fによって影響を受け易い場所に配置されていればよい。たとえば、複数の照度センサ120A〜120Fは、それぞれ、複数のライト130A〜130Fの下方の床に配置されてもよい。ただし、後述するように、複数のライト130A〜130Fと、複数の照度センサ120A〜120Fとは、必ずしも1対1で対応している必要はない。
【0027】
ネットワークシステム1は、複数のライト130A〜130Fを制御するためのホームコントローラ100を含む。そして、ホームコントローラ100は、有線あるいは無線のネットワークを介して、複数のライト130A〜130Fとデータ通信が可能である。ホームコントローラ100は、たとえば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、PLC(Power Line Communications)、ZigBee(登録商標)、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、複数のライト130A〜130Fや複数の照度センサ120A〜120Fとデータ通信する。
【0028】
ネットワークシステム1は、ホームコントローラ100とデータ通信可能なサーバ300を含んでもよい。ホームコントローラ100は、たとえば、インターネット、キャリア網、WAN(Wide Area Network)、LAN、ZigBee(登録商標)、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、サーバ300とデータ通信する。
【0029】
本実施の形態に係るサーバ300は、ライトの種類を特定するための情報(たとえば、型番など)、ライトの寿命、ライトの平均演色評価係数(Ra)、ライトによって実現されることが想定される照度(ルクス(lx))、ライトの光束(ルーメン(lm))などを対応付けて記憶する。なお、以下では、平均演色評価係数を単に演色性と記す。サーバ300は、ホームコントローラ100からライトを特定するための情報を受信して、対応する寿命および演色性などを、当該ホームコントローラ100へと送信する。
【0030】
以下、ネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。なお、以下では、複数のライト130A〜130Fを総称して、ライト130ともいう。複数の照度センサ120A〜120Fを総称して、センサ120ともいう。
【0031】
<ホームコントローラ100のハードウェア構成>
本実施の形態に係るホームコントローラ100のハードウェア構成の一態様について説明する。図2は、本実施の形態に係るホームコントローラ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0032】
ホームコントローラ100は、メモリ101と、ディスプレイ102と、タブレット103と、ボタン104と、第1の通信インターフェイス105と、第2の通信インターフェイス107と、スピーカ108と、タイマ109と、CPU(Central Processing Unit)110とを含む。
【0033】
メモリ101は、各種のRAM(Random Access Memory)や、ROM(Read-Only Memory)や、ハードディスクなどによって実現される。たとえば、メモリ101は、読取用のインターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体などによっても実現される。
【0034】
メモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラム、複数のライト130A〜130Fあるいは複数のライト130A〜130Fの設置場所(ソケット)に関する情報を示すライトテーブル101A、昼時間と期間との対応関係を示す昼時間テーブル101Bなどを記憶する。以下、メモリ101が格納するライトテーブル101Aについて説明する。
【0035】
図3は、本実施の形態に係るライトテーブル101Aを示すイメージ図である。図3を参照して、ライトテーブル101Aは、ライト130の設置場所毎に、現在設置されているライト130の積算消費電力量、ライト130に対応する照度センサ120で得られるべき照度、ライト130に対応する必要演色性、ライト130が属するグループ、ライト130に対応する照度センサ120を特定するための情報、ライト130の寿命などを含む。
【0036】
積算消費電力量の情報は、対象となるライト130に関して、ライト130の消費電力を使用時間で積分した値(使用量)を特定するためのものである。CPU110は、ライト130やソケットからのデータに基づいて、ライト130の積算消費電力量を更新する。たとえば、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、ライト130やソケットから、光の強度が変化した旨の情報と最新の使用電力とを受信する。CPU110は、タイマ109を参照して、積算消費電力量を更新する。
【0037】
必要照度の情報は、ライト130が設置される場所に必要とされる照度を特定するためのものである。ユーザは、必要照度として、対象となる設置場所に好ましい値を設定することができる。すなわち、CPU110が、タッチパネル106を介してユーザから設置場所毎の必要照度を受け付けてもよい。
【0038】
ライト130の演色性の情報は、対象となるライト130が有する演色性を特定するためのものである。演色性は、ライト130が設置されたときに、CPU110が、自動的に、あるいはタッチパネル106を介してユーザから、ライト130の型番(種類)を取得する。そして、CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、対象となるライト130の種類に基づいてライト130に対応する演色性をサーバ300から取得する。あるいは、対象となるライト130を初めて使用するときに、ユーザが、タッチパネル106を介して演色性を設定してもよい。
【0039】
必要演色性の情報は、ライト130が設置される場所に必要とされる演色性を特定するためのものである。ユーザは、必要演色性として、対象となる設置場所に好ましい値を設定することができる。すなわち、CPU110が、タッチパネル106を介して、ユーザから設置場所毎の必要演色性を受け付けてもよい。
【0040】
グループの情報は、ライト130が属するグループを特定するためのものである。本実施の形態においては、ホームコントローラ100は、グループ毎に、ライト130の積算消費電力量を均一化する。たとえば、演色性が高い複数のライト130または演色性が高いライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。あるいは、光束(ルーメン(lm))が大きい複数のライト130または光束が大きいライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。あるいは、最大消費電力が大きい複数のライト130または最大消費電力が大きいライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。
【0041】
照度センサの情報は、ライト130に対応する照度センサ120を特定するためのものである。本実施の形態においては、複数のライト130A〜130Fの各々に、1つの照度センサ120が対応付けられている。しかしながら、2つ以上のライト130に、1つの照度センサ120が対応付けられていてもよい。逆に、1つのライト130に、2つ以上の照度センサ120が対応付けられていてもよい。すなわち、ホームコントローラ100が、2つ以上の照度センサ120からの照度の平均値を、対応するライト130の照度としてもよい。
【0042】
図4は、本実施の形態に係る昼時間テーブル101Bを示すイメージ図である。図4を参照して、昼時間テーブル101Bは、期間毎に、太陽光が部屋に差し込む時間帯を格納する。すなわち、昼時間テーブル101Bは、期間毎に、窓側のライト130A,130B,130Eの光の強度(消費電力)を、室内側のライト130C,130D,130Fの光の強度(消費電力)よりも弱めるべき時間帯を格納する。
【0043】
本実施の形態においては、昼時間テーブル101Bは、2種類の期間に対応する昼時間を格納しているが、3種類以上の期間に対応する昼時間を格納してもよい。
【0044】
図2に戻って、ディスプレイ102は、CPU110によって制御されることによって、様々な情報を表示する。タブレット103は、ユーザの指によるタッチ操作を検出して、タッチ座標などをCPU110に入力する。CPU110は、タブレット103を介して、ユーザからの命令を受け付ける。
【0045】
本実施の形態においては、ディスプレイ102の表面にタブレット103が敷設されている。すなわち、本実施の形態においては、ディスプレイ102とタブレット103とがタッチパネル106を構成する。ただし、ホームコントローラ100は、タブレット103を有していなくとも良い。
【0046】
ボタン104は、ホームコントローラ100の表面に配置される。テンキーなどの複数のボタンがホームコントローラ100に配置されても良い。ボタン104は、ユーザから様々な命令を受け付ける。ボタン104は、ユーザからの命令をCPU110に入力する。
【0047】
第1の通信インターフェイス105は、CPU110によって制御されることによって、ネットワークを介して、複数のライト130A〜130Fとデータを送受信する。上述したように、第1の通信インターフェイス105は、有線LAN、無線LAN、PLC、ZigBee(登録商標)、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、複数のライト130A〜130Fとデータを送受信する。
【0048】
第2の通信インターフェイス107は、CPU110によって制御されることによって、ネットワークを介して、サーバ300とデータを送受信する。上述したように、第2の通信インターフェイス107は、インターネット、キャリア網、WAN、LAN、ZigBee(登録商標)、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、サーバ300とデータを送受信する。
【0049】
ただし、第1の通信インターフェイス105と第2の通信インターフェイス107とは、1つの通信インターフェイス(1つのデバイス)であってもよい。
【0050】
スピーカ108は、CPU110によって制御されることによって、様々な情報(たとえば、音声メッセージやビープ音など)を出力する。
【0051】
タイマ109は、CPU110からの指令に基づいて、時刻あるいは期間を計測する。たとえば、タイマ109は、ライト130のONからOFFまでの期間またはライト130の光の強度が変更されてから次に当該光の強度が変更されるまでの期間を計測して、CPU110に受け渡す。CPU110は、当該期間と消費電力とに基づいて、ライトテーブル101Aの積算消費電力量を更新する。
【0052】
CPU110は、メモリ101に記憶されている各種のプログラムを実行する。ホームコントローラ100における処理(たとえば、図5〜8,11,12に示す処理など。)は、各ハードウェアおよびCPU110により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ101に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
【0053】
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、第1の通信インターフェイス105あるいは第2の通信インターフェイス107を利用することによってダウンロードされて、メモリ101に一旦格納される。CPU110は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ101に格納してから、当該プログラムを実行する。
【0054】
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
【0055】
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0056】
CPU110は、昼時間テーブル101Bを参照して、タイマ109からの時刻に基づいて、昼間か夜間かを判断する。あるいは、CPU110は、複数のライト130A〜130Fが点灯していない状態における窓側の照度センサ120A,120C,120Eの照度が所定値以上である場合に、昼間であると判断してもよい。
【0057】
CPU110は、昼間は、窓側(昼間に比較的明るいエリア)に配置される第1のライト130A、第2のライト130B、第5のライト130Eの光の強度(消費電力)を、室内側(昼間に比較的暗いエリア)に配置される第3のライト130C、第4のライト130D、第6のライト130Fの光の強度(消費電力)よりも小さくなるように設定する。
【0058】
これによって、昼間は、太陽光を有効に利用することによって、窓側のライト130A,130B,130Eの消費電力量を低減することができる。ただし、昼間は、窓側のライト130A,130B,130Eの積算消費電力量の増加量の方が、室内側のライト130C,130D,130Fの積算消費電力量の増加量よりも少なくなる。
【0059】
CPU110は、夜間は、積算消費電力量の大きさに基づいて、窓側(昼間に比較的明るいエリア)に配置される第1のライト130A、第2のライト130B、第5のライト130Eの光の強度が、室内側(昼間に比較的暗いエリア)に配置される第3のライト130C、第4のライト130D、第6のライト130Fの光の強度よりも大きくなるように、第1の通信インターフェイス105を介して複数のライト130A〜130Fを制御する。
【0060】
なお、本実施の形態においては、CPU110は、昼間、複数のライト130A〜130Fが消灯されているときに、第1の通信インターフェイス105を介して、複数の照度センサ120A〜120Fから照度を取得する。CPU110は、照度が高い照度センサ120A,120B,120Eが配置されているエリアを第1のエリア(昼間に比較的明るいエリア)に設定し、照度が低い方の照度センサ120C,120D,120Fが配置されているエリアを第2のエリア(昼間に比較的暗いエリア)に設定する。あるいは、CPU110は、照度が高い照度センサ120A,120B,120Eに対応するライト130A,130B,130Eを第1のライト(昼間に強度を弱め、夜間に強度を強めるライト)に設定し、照度が低い照度センサ120C,120D,120Fに対応するライト130C,130D,130Fを第2のライト(夜間に強度を弱めるライト)に設定する。
【0061】
あるいは、CPU110は、ボタン104あるいはタッチパネル106を介して、ユーザから、複数のライト130A〜130Fのうちから窓に近い第1のライト(昼間に強度を弱め、夜間に強度を強めるライト)を選択するための命令と、複数のライト130A〜130Fのうちから窓から遠い第2のライト(夜間に強度を弱めるライト)を選択するための命令とを受け付けてもよい。換言すれば、CPU110は、複数のライト130A〜130Fの各々について、第1のライトであるか第2のライトであるかを設定するための命令を受け付けてもよい。
【0062】
これによって、本実施の形態に係るネットワークシステム1では、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの積算消費電力を従来よりも均一化することができる。
【0063】
<ホームコントローラ100におけるライト取付処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理について説明する。図5は、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0064】
図5を参照して、ホームコントローラ100のCPU110は、いずれかのソケットに新たなライト130が取り付けられたか否かを判断する(ステップS102)。たとえば、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、新たに取り付けられたライト130から、または新たにライト130が取り付けられたソケットから、新たにライト130が取り付けられた旨の情報を受信する。あるいは、CPU110は、タッチパネル106またはボタン104を介して、ユーザからライト130が取り付けられたソケットを指定する情報を受け付ける。
【0065】
CPU110は、新たなライト130が取り付けられていない場合(ステップS102においてNOである場合)、ステップS102の処理を繰り返す。
【0066】
CPU110は、新たなライト130が取り付けられた場合(ステップS102においてYESである場合)、新たなライト130の型番を取得できたか否かを判断する(ステップS104)。たとえば、ソケットが新たなライト130の型番を識別する。CPU110が第1の通信インターフェイス105を介して、当該ソケットから新たなライト130の型番を取得する。あるいは、CPU110は、タッチパネル106またはボタン104を介して、ユーザから新たに取り付けられたライト130の型番を受け付ける。
【0067】
CPU110は、新たなライト130の型番を取得できなかった場合(ステップS104においてNOである場合)、ステップS104の処理を繰り返す。なお、ステップS104では、CPU110は、タッチパネル106に、ユーザに新たなライト130の型番の入力を促すメッセージを表示してもよい。
【0068】
CPU110は、新たなライト130の型番を取得できた場合(ステップS104においてYESである場合)、新たなライト130に関する情報を取得する(ステップS106)。ライト130に関する情報とは、ライト130の寿命、ライト130の演色性、ライト130によって実現されることが想定される照度、ライト130の光束などを含む。
【0069】
たとえば、CPU110は、第2の通信インターフェイスを介して、ライト130の型番に基づいて、サーバ300からライト130に関する情報を受信する。あるいは、メモリ101が、ライト130の型番に対応付けて、ライト130に関する様々な情報を記憶する。そして、CPU110が、ライト130の型番に基づいて、ライト130に関する情報をメモリ101から読み出してもよい。あるいは、CPU110は、タッチパネル106またはボタン104を介して、ユーザから、ライト130に関する情報を受け付けてもよい。
【0070】
CPU110は、ライトテーブル101Aにおける対象のライト130に対応する積算消費電力量をリセットする。CPU110は、新たなライト130の情報に基づいて、ライトテーブル101Aにおける対象のライト130に対応する演色性を更新する。
【0071】
CPU110は、ライト130の演色性が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS108)。CPU110は、ライト130の演色性が所定値未満である場合(ステップS108においてNOである場合)、ライト130を低演色グループ(グループA)に割り振る(ステップS112)。CPU110は、ライト取付処理を終了する。
【0072】
CPU110は、ライト130の演色性が所定値以上である場合(ステップS108においてYESである場合)、ライト130が取り付けられた場所の必要演色性が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS110)。CPU110は、ライト130が取り付けられた場所の必要演色性が所定値以上でない場合(ステップS110においてNOである場合)、ステップS112からの処理を実行する。
【0073】
CPU110は、ライト130が取り付けられた場所の必要演色性が所定値以上である場合(ステップS110においてYESである場合)、ライト130を高演色性グループ(グループB)に割り振る(ステップS114)。CPU110は、ライト取付処理を終了する。
【0074】
<ホームコントローラ100におけるライト制御処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト制御処理について説明する。図6は、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0075】
図6を参照して、ホームコントローラ100のCPU110は、いずれかのライト130をON/OFFするための命令が入力されたか否かを判断する(ステップS202)。CPU110は、いずれかのライト130をON/OFFするための命令が入力されていない場合(ステップS202においてNOである場合)、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0076】
CPU110は、いずれかのライト130をON/OFFするための命令が入力された場合(ステップS202においてYESである場合)、当該命令に基づいて、対象となるライト130をON/OFFする(ステップS204)。CPU110は、タイマ109を参照して、現在の日付と時刻とを取得する(ステップS206)。CPU110は、昼時間テーブル101Bを参照して、現在が昼間であるか否かを判断する(ステップS208)。
【0077】
昼間である場合(ステップS208においてYESである場合)、CPU110は、昼間処理(ステップS300)を実行する。CPU110は、昼間処理が終了すると、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0078】
夜間である場合(ステップS208においてNOである場合)、CPU110は、夜間処理(ステップS400)を実行する。CPU110は、夜間処理が終了すると、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0079】
(昼間処理)
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における昼間処理について説明する。図7は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における昼間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0080】
図7を参照して、ホームコントローラ100のCPU110は、メモリ101の変数nに1を代入する(ステップS302)。予め、メモリ101には、変数Nとして、複数のライト130A〜130Fの個数が登録されている。
【0081】
CPU110は、n番目のライト130が点灯しているか否かを判断する(ステップS304)。CPU110は、n番目のライト130が点灯している場合(ステップS304においてYESである場合)、n番目のライト130に対応する照度センサ120から照度を取得する。CPU110は、ライトテーブル101Aから、n番目のライト130に対応する必要照度を読み出す。
【0082】
CPU110は、n番目のライト130に対応する照度センサ120からの照度が必要照度よりも高いか否かを判断する(ステップS306)。CPU110は、照度センサ120から照度が、必要照度よりも高い場合(ステップS306においてYESである場合)、n番目のライトの照度を1段階下げる(ステップS308)。CPU110は、ステップS306からの処理を繰り返す。
【0083】
CPU110は、n番目のライト130が点灯していない場合(ステップS310においてNOである場合)、および、照度センサ120からの照度が必要照度よりも低い場合(ステップS306においてNOである場合)、変数nをインクリメントする(ステップS310)。本実施の形態においては、ライト130がONされたときに、ライト130は最大強度で点灯するものとする。ユーザは、ライト130が必要照度よりも大幅に暗いと感じたときに、ライト130を付け直すことによって、必要照度に近い照度を実現することができる。
【0084】
ただし、ステップS306とステップS308において、CPU110は、照度センサ120からの照度が必要照度に最も近づくように、あるいは照度センサ120からの照度が必要照度以上で最も低い値となるように、n番目のライト130の強度を調整できることが好ましい。
【0085】
CPU110は、変数n=Nであるか否かを判断する(ステップS312)。CPU110は、n=Nでない場合(ステップS312においてNOである場合)、ステップS304からの処理を繰り返す。CPU110は、n=Nである場合(ステップS312においてYESである場合)、昼間処理を終了する。
【0086】
(夜間処理)
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における夜間処理について説明する。図8は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における夜間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0087】
図8を参照して、ホームコントローラ100のCPU110は、メモリ101の変数mに1を代入する(ステップS402)。予め、メモリ101には、変数Mとして、複数のグループの個数が登録されている。
【0088】
CPU110は、ライトテーブル101Aから、m番目のグループに属する複数のライト130A〜130Dそれぞれの積算消費電力量を読み出す(ステップS404)。CPU110は、複数のライト130A〜130Dそれぞれの積算消費電力量に基づいて、複数のライト130A〜130Dの光の強度の割合を決定する(ステップS406)。
【0089】
本実施の形態においては、CPU110は、m番目のグループに含まれる第1のライト130A(または第2のライト130B)の積算消費電力量に対するm番目のグループに含まれる第3のライト130C(または第4のライト130D)の積算消費電力量の割合が、第3のライト130C(または第4のライト130D)の光の強度に対する第1のライト130A(または第2のライト130B)の光の強度との割合と等しくなるように、複数のライト130A〜130Dの光の強度の割合を決定する。
【0090】
ただし、CPU110は、m番目のグループに含まれる第1のライト130A(または第2のライト130B)の積算消費電力量がm番目のグループに含まれる第3のライト130C(または第4のライト130D)の積算消費電力量よりも小さい場合に、第1のライト130A(または第2のライト130B)の光の強度が第3のライト130C(または第4のライト130D)の光の強度よりも大きくなればよいものである。
【0091】
CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、決定された複数のライト130A〜130Dの光の強度の割合を保ちながら、対応する複数の照度センサ120A〜120Dからの照度が必要照度まで低下するまで、m番目のグループに属する複数のライト130A〜130Dの光の強度を低下させる(ステップS408)。
【0092】
CPU110は、変数mをインクリメントする(ステップS410)。CPU110は、変数m=Mであるか否かを判断する(ステップS412)。CPU110は、m=Mでない場合(ステップS412においてNOである場合)、ステップS404からの処理を繰り返す。CPU110は、m=Mである場合(ステップS412においてYESである場合)、夜間処理を終了する。
【0093】
これによって、昼間、窓側のライト130A,130B,130Eの消費電力が、室内側のライト130C,130D,130Fの消費電力よりも大きいにもかかわらず、複数のライト130A〜130Fの積算消費電力量を均一化することができる。つまり、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの積算消費電力を従来よりも均一化することが可能になる。
【0094】
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1に係るネットワークシステム1では、ホームコントローラ100が、昼間、照度センサ120からの照度に基づいて、複数のライト130A〜130Fの光の強度を制御するものであった。一方、本実施の形態に係るネットワークシステム1では、予め、昼間における、窓側に配置されるライト130A,130B,130Eの光の強度(消費電力)と、室内側に配置されるライト130C,130D,130Fの光の強度(消費電力)との割合が設定されている。
【0095】
具体的には、本実施の形態に係るネットワークシステム1では、昼間における、窓側に配置されるライト130A,130B,130Eの光の強度が、室内側に配置されるライト130C,130D,130Fの光の強度よりも小さくなる。換言すれば、本実施の形態においては、照度センサ120が必要ない。
【0096】
なお、以下では、実施の形態1に係るネットワークシステム1と同様の構成については、説明を繰り返さない。
【0097】
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成について説明する。図9は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。図9を参照して、本実施の形態においては、ネットワークシステム1が、複数の照度センサ120A〜120Fを含まない点において、実施の形態1と異なる。その他の構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0098】
次に、ネットワークシステム1のハードウェア構成(図2)に関して説明する。本実施の形態においては、メモリ101が記憶するデータと、CPU110の具体的な動作とが、実施の形態1のそれらとは異なる。以下では、メモリ101が記憶するデータとCPU110の具体的な動作とについて説明する。なお、その他の構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0099】
本実施の形態に係るメモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラム、複数のライト130A〜130Fあるいは複数のライト130A〜130Fの設置場所(ソケット)に関する情報を示すライトテーブル101C、昼時間と期間との対応関係を示す昼時間テーブル101Bなどを記憶する。以下、メモリ101が格納するライトテーブル101Cについて説明する。なお、昼時間テーブル101Bは、実施の形態1のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0100】
図10は、本実施の形態に係るライトテーブル101Cを示すイメージ図である。図10を参照して、ライトテーブル101Cは、ライト130の設置場所毎に、現在設置されているライト130の積算消費電力量、ライト130に求められる昼間の光の強度、ライト130に対応する必要演色性、ライト130が属するグループ、ライト130に対応する照度センサ120を特定するための情報、ライト130の寿命などを含む。
【0101】
積算消費電力量の情報は、対象となるライト130に関して、ライト130の消費電力を使用時間で積分した値(使用量)を特定するためのものである。CPU110は、ライト130やソケットからのデータに基づいて、ライト130の積算消費電力量を更新する。たとえば、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、ライト130やソケットから、光の強度が変化した旨の情報と最新の使用電力とを受信する。CPU110は、タイマ109を参照して、積算消費電力量を更新する。
【0102】
昼間の光の強度の情報は、対象となるライト130の昼間の光の強度が他のライト130の昼間の光の強度よりも、強くすべきか、同じにすべきか、弱くすべきかを特定するためのものである。本実施の形態においては、光の強度が2段階で設定されている。より詳細には、CPU110は、「強」に対応するライト130を、昼間、最大の出力で点灯させる。CPU110は、「弱」に対応するライト130を、昼間、最大の出力の50%で点灯させる。
【0103】
本実施の形態においては、複数のライト130A〜130Fの光の強度を2段階で設定しているが、複数段階または実質的に無段階で設定してもよい。たとえば、光の強度が3段階で設定されてもよい。この場合、CPU110は、「強」に対応するライト130を、昼間、最大の出力で点灯させる。CPU110は、「中」に対応するライト130を、昼間、最大の出力の2/3で点灯させる。CPU110は、「小」に対応するライト130を、昼間、最大の出力の1/3で点灯させる。
【0104】
ライト130の演色性の情報は、対象となるライト130が有する演色性を特定するためのものである。演色性は、ライト130が設置されたときに、CPU110が、自動的に、あるいはタッチパネル106を介してユーザから、ライト130の型番(種類)を取得する。そして、CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、対象となるライト130の種類に基づいてライト130に対応する演色性をサーバ300から取得する。あるいは、対象となるライト130を初めて使用するときに、ユーザが、タッチパネル106を介して演色性を設定してもよい。
【0105】
必要演色性の情報は、ライト130が設置される場所に必要とされる演色性を特定するためのものである。ユーザは、必要演色性として、対象となる設置場所に好ましい値を設定することができる。すなわち、CPU110が、タッチパネル106を介して、ユーザから設置場所毎の必要演色性を受け付けてもよい。
【0106】
グループの情報は、ライト130が属するグループを特定するためのものである。本実施の形態においては、ホームコントローラ100は、グループ毎に、ライト130の積算消費電力量を均一化する。たとえば、演色性が高い複数のライト130または演色性が高いライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。あるいは、光束が大きい複数のライト130または光束が大きいライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。あるいは、最大消費電力が大きい複数のライト130または最大消費電力が大きいライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。
【0107】
CPU110は、昼時間テーブル101Bを参照して、タイマ109からの時刻に基づいて、昼間か夜間かを判断する。
【0108】
CPU110は、ライトテーブル101Cを参照して、昼間は、窓側(昼間に比較的明るいエリア)に配置される第1のライト130A、第2のライト130B、第5のライト130Eの光の強度(消費電力)が、室内側(昼間に比較的暗いエリア)に配置される第3のライト130C、第4のライト130D、第6のライト130Fの光の強度(消費電力)よりも小さくなるように設定する。
【0109】
上述したように、本実施の形態においては、CPU110は、ライトテーブル101Cの「弱」に対応するライト130A,130B,130Eの光の強度と、ライトテーブル101Cの「強」に対応するライト130C,130D,130Fの光の強度とが、1対2になるように、第1の通信インターフェイス105を介して複数のライト130A〜130Fを制御する。
【0110】
これによって、昼間は、太陽光を有効に利用することによって、窓側のライト130A,130B,130Eの消費電力量を低減することができる。そのため、昼間は、窓側のライト130A,130B,130Eの積算消費電力量の増加量の方が、室内側のライト130C,130D,130Fの積算消費電力量の増加量よりも少なくなる。
【0111】
CPU110は、夜間は、積算消費電力量の大きさに基づいて、窓側(昼間に比較的明るいエリア)に配置される第1のライト130A、第2のライト130B、第5のライト130Eの光の強度を、室内側(昼間に比較的暗いエリア)に配置される第3のライト130C、第4のライト130D、第6のライト130Fの光の強度よりも大きくなるように、第1の通信インターフェイス105を介して複数のライト130A〜130Fを制御する。
【0112】
なお、本実施の形態においては、CPU110は、ボタン104あるいはタッチパネル106を介して、ユーザから、複数のライト130A〜130Fのうちから窓に近い第1のライト(昼間に強度を弱め、夜間に強度を強めるライト)を選択するための命令と、複数のライト130A〜130Fのうちから窓から遠い第2のライト(夜間に強度を弱めるライト)を選択するための命令とを受け付けてもよい。換言すれば、CPU110は、複数のライト130A〜130Fの各々について、第1のライトであるか第2のライトであるかを設定するための命令を受け付けてもよい。
【0113】
ただし、第1のライトと第2のライトの設定のために、実施の形態1に記載のような複数の照度センサ120A〜120Fを利用してもよい。すなわち、CPU110は、昼間、複数のライト130A〜130Fが消灯されているときに、第1の通信インターフェイス105を介して、複数の照度センサ120A〜120Fから照度を取得する。CPU110は、照度が高い照度センサ120A,120B,120Eが配置されているエリアを第1のエリア(昼間に比較的明るいエリア)に設定し、照度が低い方の照度センサ120C,120D,120Fが配置されているエリアを第2のエリア(昼間に比較的暗いエリア)に設定する。あるいは、CPU110は、照度が高い照度センサ120A,120B,120Eに対応するライト130A,130B,130Eを第1のライト(昼間に強度を弱め、夜間に強度を強めるライト)に設定し、照度が低い照度センサ120C,120D,120Fに対応するライト130C,130D,130Fを第2のライト(夜間に強度を弱めるライト)に設定する。
【0114】
これによって、本実施の形態に係るネットワークシステム1では、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの積算消費電力を従来よりも均一化することができる。
【0115】
<ホームコントローラ100におけるライト取付処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理について説明する。図11は、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0116】
図11を参照して、なお、ステップS102〜S114の処理は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。以下では、ステップS112およびステップS114以降の処理について説明する。
【0117】
CPU110は、タッチパネル106あるいはボタン104を介して、ユーザから、新たに取り付けられたライト130の昼間における強度を受け付ける(ステップS116)。CPU110は、受け付けた強度に基づいて、ライトテーブル101Cの対象となるライト130の昼間の強度の情報を更新する(ステップS118)。CPU110は、ライト取付処理を終了する。
【0118】
ただし、ライトテーブル101Cには、予め、南向きの窓際のソケットに対応するライト130の光の強度が「強」に、その他の向きの窓際のソケットおよび南向きの室内側のソケットに対応するライトの光の強度が「中」に、その他の向きの室内側のソケットに対応するライト130の光の強度が「弱」に設定されていてもよい。つまり、ステップS116およびステップS118のステップを実行しないことも可能である。
【0119】
<ホームコントローラ100におけるライト制御処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト制御処理について説明する。本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト制御処理のメイン処理は、実施の形態1のそれ(図6)と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。以下では、昼間処理および夜間処理について説明する。
【0120】
(昼間処理)
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における昼間処理について説明する。本実施の形態においては、ホームコントローラ100のCPU110は、ライト130を点灯するための命令を受け付けると、ライトテーブル101Cの昼間の光の強度に基づいて、第1の通信インターフェイス105を介して複数のライト130A〜130Fを点灯させる。
【0121】
なお、複数のライト130A〜130Fのいずれかの強度を変更する命令が入力されると、CPU110は、当該命令を優先してもよい。あるいは、CPU110は、ライトテーブル101Cの昼間の光の強度の割合(第1のライト130Aの強度:第2のライト130Bの強度:第3のライト130Cの強度:第4のライト130Dの強度:第5のライト130Eの強度:第6のライト130Fの強度=1:1:2:2:1:2)を保ったまま、当該命令に基づいて、複数のライト130A〜130Fの強度を変更してもよい。
【0122】
(夜間処理)
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における夜間処理について説明する。図12は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における夜間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0123】
図12を参照して、ホームコントローラ100のCPU110は、メモリ101の変数mに1を代入する(ステップS402)。予め、メモリ101には、変数Mとして、複数のグループの個数が登録されている。
【0124】
CPU110は、ライトテーブル101Cから、m番目のグループに属する複数のライト130A〜130Dそれぞれの積算消費電力量を読み出す(ステップS404)。CPU110は、複数のライト130A〜130Dそれぞれの積算消費電力量に基づいて、複数のライト130A〜130Dの光の強度を決定する(ステップS407)。
【0125】
本実施の形態においては、CPU110は、m番目のグループに含まれる第1のライト130A(または第2のライト130B)の積算消費電力量に対するm番目のグループに含まれる第3のライト130C(または第4のライト130D)の積算消費電力量の割合が、第3のライト130C(または第4のライト130D)の光の強度に対する第1のライト130A(第2のライト130B)の光の強度との割合と等しくなるように、複数のライト130A〜130Dの光の強度を決定する。
【0126】
ただし、CPU110は、m番目のグループに含まれる第1のライト130A(または第2のライト130B)の積算消費電力量がm番目のグループに含まれる第3のライト130C(または第4のライト130D)の積算消費電力量よりも小さい場合に、第1のライト130A(または第2のライト130B)の光の強度が第3のライト130C(または第4のライト130D)の光の強度よりも大きくなればよいものである。
【0127】
CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、複数のライト130A〜130Dに、決定された光の強度で点灯させるための命令を送信する(ステップS409)。
【0128】
CPU110は、変数mをインクリメントする(ステップS410)。CPU110は、変数m=Mであるか否かを判断する(ステップS412)。CPU110は、m=Mでない場合(ステップS412においてNOである場合)、ステップS404からの処理を繰り返す。CPU110は、m=Mである場合(ステップS412においてYESである場合)、夜間処理を終了する。
【0129】
これによって、昼間、窓側のライト130A,130B,130Eの消費電力が、室内側のライト130C,130D,130Fの消費電力よりも大きいにもかかわらず、複数のライト130A〜130Fの積算消費電力量を均一化することができる。つまり、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの積算消費電力を従来よりも均一化することが可能になる。
【0130】
<その他の実施の形態>
本発明は、ホームコントローラにプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0131】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0132】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0133】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0134】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0135】
1 ネットワークシステム、100 ホームコントローラ、101 メモリ、101A,101C ライトテーブル、101B 昼時間テーブル、102 ディスプレイ、103 タブレット、104 ボタン、105 第1の通信インターフェイス、106 タッチパネル、107 第2の通信インターフェイス、108 スピーカ、109 タイマ、110 CPU、120,120A〜120F 照度センサ、130,130A〜130F ライト、300 サーバ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のライトを制御するためのネットワークシステム、コントローラおよび制御方法の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅やオフィスなどには複数のライトが配置される。近年では、当該複数のライトを制御するためのコントローラや制御回路が知られている。コントローラや制御回路は、ユーザからの命令に基づいて、当該複数のライトをON/OFFすることによって、住宅やオフィスの明るさを変更する。
【0003】
たとえば、特開平11−273881号公報(特許文献1)には、ランプ点灯装置が開示されている。特開平11−273881号公報(特許文献1)によると、負荷検出手段からの負荷対象物が必要とする光量に応じて、点灯装置のランプ点灯本数決定手段がランプの点灯本数を決定する。点灯ランプ決定手段は、そのランプ点灯本数および各々のランプの点灯時間を積算する点灯時間積算タイマ回路からの積算点灯時間に基づいて、各々のランプの積算点灯時間が平均化するように、点灯すべきランプを決定し、オンオフ回路に点灯指令を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−273881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、比較的明るい場所に設置されるライトと比較的暗い場所に設置されるライトとでは、求められる光の強度が異なる可能性がある。たとえば、窓の近くに設置される第1のライトの方が、当該窓から遠くに設置される第2のライトよりも、昼間に求められる光の強度は低い。換言すれば、必要以上に第1のライトが使用されている可能性がある。かといって、第2のライトを第1のライトよりも多用すると、第2のライトが第1のライトよりも早く劣化することになる。たとえば、第2のライトのみを頻繁に交換する必要が生じる。
【0006】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの使用量を従来よりも均一化するためのネットワークシステム、コントローラおよび制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のある局面に従うと、部屋に配置される複数のライトを備えるネットワークシステムが提供される。複数のライトのうちの第1のライトは、部屋の中の第1のエリアに配置され、複数のライトのうちの第2のライトは、部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗い第2のエリアに配置される。ネットワークシステムは、複数のライトを制御するためのコントローラをさらに備える。コントローラは、昼間に第2のライトの強度を第1のライトの強度よりも強くし、夜間に第1のライトの強度を第2のライトの強度よりも強くする。
【0008】
好ましくは、コントローラは、第1および第2のライトの使用量を示すデータを記憶する。コントローラは、夜間に、データに基づいて、第1および第2のライトのうちの使用量が少ないライトの強度を強く、第1および第2のライトのうちの使用量が多いライトの強度を弱くする。
【0009】
好ましくは、ネットワークシステムは、少なくとも1つの照度センサをさらに備える。コントローラは、照度センサから得られる照度が所定値以上となるように、第1および第2のライトの強度を調整する。
【0010】
好ましくは、少なくとも1つの照度センサは、第1のエリアに配置される第1の照度センサと、第2のエリアに配置される第2の照度センサとを含む。コントローラは、第1の照度センサから得られる照度が所定値以上となるように、第1のライトの強度を調整し、第2の照度センサから得られる照度が所定値以上となるように、第2のライトの強度を調整する。
【0011】
好ましくは、コントローラは、昼間、複数のライトが消灯されているときに、第1および第2の照度センサから照度を取得し、照度が高い方の照度センサが配置されているエリアを第1のエリアに設定し、照度が低い方の照度センサが配置されているエリアを第2のエリアに設定する。
【0012】
好ましくは、コントローラは、ユーザから、複数のライトのうちから第1のライトを選択するための命令と、複数のライトのうちから第2のライトを選択するための命令とを受け付ける。
【0013】
好ましくは、コントローラは、昼間における第1および第2のライトの強度または第1および第2のライトの強度の割合を記憶する。コントローラは、昼間に、第1および第2のライトの強度または第1および第2のライトの強度の割合に保つように、第1および第2のライトの強度を調整する。
【0014】
好ましくは、複数のライトの各々は、複数のグループのいずれかに割り振られる。第1および第2のライトは、同じグループに属する。
【0015】
好ましくは、複数のグループのいずれかのグループには、当該グループに属するライトに要求される演色性が対応付けられている。
【0016】
この発明の別の局面に従うと、部屋に配置される複数のライトと通信するための通信インターフェイスを備えるコントローラが提供される。複数のライトのうちの第1のライトは、部屋の中の第1のエリアに配置され、複数のライトのうちの第2のライトは、部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置される。コントローラは、昼間に通信インターフェイスを介して第1および第2のライトを制御することによって第2のライトの強度を第1のライトの強度よりも強くし、夜間に通信インターフェイスを介して第1および第2のライトを制御することによって第1のライトの強度を第2のライトの強度よりも強くするためのプロセッサを備える。
【0017】
この発明の別の局面に従うと、部屋に配置される複数のライトとコントローラとを含むネットワークシステムの制御方法が提供される。複数のライトのうちの第1のライトは、部屋の中の第1のエリアに配置され、複数のライトのうちの第2のライトは、部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置される。制御方法は、昼間に、コントローラが、第2のライトの強度を第1のライトの強度よりも強くするステップと、夜間に、コントローラが、第1のライトの強度を第2のライトの強度よりも強くするステップとを備える。
【0018】
この発明の別の局面に従うと、部屋に配置される複数のライトと通信するための通信インターフェイスとプロセッサとを含むコントローラの制御方法が提供される。複数のライトのうちの第1のライトは、部屋の中の第1のエリアに配置され、複数のライトのうちの第2のライトは、部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置される。制御方法は、昼間に、プロセッサが、通信インターフェイスを介して第1および第2のライトを制御することによって、第2のライトの強度を第1のライトの強度よりも強くするステップと、夜間に、プロセッサが、通信インターフェイスを介して第1および第2のライトを制御することによって、第1のライトの強度を第2のライトの強度よりも強くするステップとを備える。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によって、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの使用量を従来よりも均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施の形態1に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【図2】本実施の形態に係るホームコントローラ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図3】実施の形態1に係るライトテーブル101Aを示すイメージ図である。
【図4】本実施の形態に係る昼時間テーブル101Bを示すイメージ図である。
【図5】実施の形態1に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係るホームコントローラ100における昼間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1に係るホームコントローラ100における夜間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態2に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【図10】実施の形態2に係るライトテーブル101Cを示すイメージ図である。
【図11】実施の形態2に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態2に係るホームコントローラ100における夜間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0022】
[実施の形態1]
<ネットワークシステムの動作概要>
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【0023】
図1を参照して、本実施の形態に係るネットワークシステム1は、複数のライト130A〜130Fと、複数の照度センサ120A〜120Fとを含む。
【0024】
より詳細には、第1のライト130Aと第2のライト130Bと第5のライト130Eとは、天井の窓側に配置されている。第3のライト130Cと第4のライト130Dと第6のライト130Fとは、天井の室内側に配置されている。第5のライト130Eと第6のライト130Fは、天井のダイニングテーブルの上方に配置されている。
【0025】
本実施の形態においては、複数のライト130A〜130Fは、後述するホームコントローラ100からの命令に基づいて、多段階にまたは無段階に、光の強度(消費電力)を変更することができる。また、複数のライト130A〜130Fは、光の強度が変化した際に、ホームコントローラ100に、最新の消費電力または最新の強度を示すデータを送信する。
【0026】
複数の照度センサ120A〜120Fは、それぞれ、複数のライト130A〜130Fの近傍に配置されている。本実施の形態においては、複数の照度センサ120A〜120Fは、それぞれ、複数のライト130A〜130Fによって影響を受け易い場所に配置されていればよい。たとえば、複数の照度センサ120A〜120Fは、それぞれ、複数のライト130A〜130Fの下方の床に配置されてもよい。ただし、後述するように、複数のライト130A〜130Fと、複数の照度センサ120A〜120Fとは、必ずしも1対1で対応している必要はない。
【0027】
ネットワークシステム1は、複数のライト130A〜130Fを制御するためのホームコントローラ100を含む。そして、ホームコントローラ100は、有線あるいは無線のネットワークを介して、複数のライト130A〜130Fとデータ通信が可能である。ホームコントローラ100は、たとえば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、PLC(Power Line Communications)、ZigBee(登録商標)、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、複数のライト130A〜130Fや複数の照度センサ120A〜120Fとデータ通信する。
【0028】
ネットワークシステム1は、ホームコントローラ100とデータ通信可能なサーバ300を含んでもよい。ホームコントローラ100は、たとえば、インターネット、キャリア網、WAN(Wide Area Network)、LAN、ZigBee(登録商標)、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、サーバ300とデータ通信する。
【0029】
本実施の形態に係るサーバ300は、ライトの種類を特定するための情報(たとえば、型番など)、ライトの寿命、ライトの平均演色評価係数(Ra)、ライトによって実現されることが想定される照度(ルクス(lx))、ライトの光束(ルーメン(lm))などを対応付けて記憶する。なお、以下では、平均演色評価係数を単に演色性と記す。サーバ300は、ホームコントローラ100からライトを特定するための情報を受信して、対応する寿命および演色性などを、当該ホームコントローラ100へと送信する。
【0030】
以下、ネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。なお、以下では、複数のライト130A〜130Fを総称して、ライト130ともいう。複数の照度センサ120A〜120Fを総称して、センサ120ともいう。
【0031】
<ホームコントローラ100のハードウェア構成>
本実施の形態に係るホームコントローラ100のハードウェア構成の一態様について説明する。図2は、本実施の形態に係るホームコントローラ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0032】
ホームコントローラ100は、メモリ101と、ディスプレイ102と、タブレット103と、ボタン104と、第1の通信インターフェイス105と、第2の通信インターフェイス107と、スピーカ108と、タイマ109と、CPU(Central Processing Unit)110とを含む。
【0033】
メモリ101は、各種のRAM(Random Access Memory)や、ROM(Read-Only Memory)や、ハードディスクなどによって実現される。たとえば、メモリ101は、読取用のインターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体などによっても実現される。
【0034】
メモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラム、複数のライト130A〜130Fあるいは複数のライト130A〜130Fの設置場所(ソケット)に関する情報を示すライトテーブル101A、昼時間と期間との対応関係を示す昼時間テーブル101Bなどを記憶する。以下、メモリ101が格納するライトテーブル101Aについて説明する。
【0035】
図3は、本実施の形態に係るライトテーブル101Aを示すイメージ図である。図3を参照して、ライトテーブル101Aは、ライト130の設置場所毎に、現在設置されているライト130の積算消費電力量、ライト130に対応する照度センサ120で得られるべき照度、ライト130に対応する必要演色性、ライト130が属するグループ、ライト130に対応する照度センサ120を特定するための情報、ライト130の寿命などを含む。
【0036】
積算消費電力量の情報は、対象となるライト130に関して、ライト130の消費電力を使用時間で積分した値(使用量)を特定するためのものである。CPU110は、ライト130やソケットからのデータに基づいて、ライト130の積算消費電力量を更新する。たとえば、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、ライト130やソケットから、光の強度が変化した旨の情報と最新の使用電力とを受信する。CPU110は、タイマ109を参照して、積算消費電力量を更新する。
【0037】
必要照度の情報は、ライト130が設置される場所に必要とされる照度を特定するためのものである。ユーザは、必要照度として、対象となる設置場所に好ましい値を設定することができる。すなわち、CPU110が、タッチパネル106を介してユーザから設置場所毎の必要照度を受け付けてもよい。
【0038】
ライト130の演色性の情報は、対象となるライト130が有する演色性を特定するためのものである。演色性は、ライト130が設置されたときに、CPU110が、自動的に、あるいはタッチパネル106を介してユーザから、ライト130の型番(種類)を取得する。そして、CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、対象となるライト130の種類に基づいてライト130に対応する演色性をサーバ300から取得する。あるいは、対象となるライト130を初めて使用するときに、ユーザが、タッチパネル106を介して演色性を設定してもよい。
【0039】
必要演色性の情報は、ライト130が設置される場所に必要とされる演色性を特定するためのものである。ユーザは、必要演色性として、対象となる設置場所に好ましい値を設定することができる。すなわち、CPU110が、タッチパネル106を介して、ユーザから設置場所毎の必要演色性を受け付けてもよい。
【0040】
グループの情報は、ライト130が属するグループを特定するためのものである。本実施の形態においては、ホームコントローラ100は、グループ毎に、ライト130の積算消費電力量を均一化する。たとえば、演色性が高い複数のライト130または演色性が高いライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。あるいは、光束(ルーメン(lm))が大きい複数のライト130または光束が大きいライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。あるいは、最大消費電力が大きい複数のライト130または最大消費電力が大きいライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。
【0041】
照度センサの情報は、ライト130に対応する照度センサ120を特定するためのものである。本実施の形態においては、複数のライト130A〜130Fの各々に、1つの照度センサ120が対応付けられている。しかしながら、2つ以上のライト130に、1つの照度センサ120が対応付けられていてもよい。逆に、1つのライト130に、2つ以上の照度センサ120が対応付けられていてもよい。すなわち、ホームコントローラ100が、2つ以上の照度センサ120からの照度の平均値を、対応するライト130の照度としてもよい。
【0042】
図4は、本実施の形態に係る昼時間テーブル101Bを示すイメージ図である。図4を参照して、昼時間テーブル101Bは、期間毎に、太陽光が部屋に差し込む時間帯を格納する。すなわち、昼時間テーブル101Bは、期間毎に、窓側のライト130A,130B,130Eの光の強度(消費電力)を、室内側のライト130C,130D,130Fの光の強度(消費電力)よりも弱めるべき時間帯を格納する。
【0043】
本実施の形態においては、昼時間テーブル101Bは、2種類の期間に対応する昼時間を格納しているが、3種類以上の期間に対応する昼時間を格納してもよい。
【0044】
図2に戻って、ディスプレイ102は、CPU110によって制御されることによって、様々な情報を表示する。タブレット103は、ユーザの指によるタッチ操作を検出して、タッチ座標などをCPU110に入力する。CPU110は、タブレット103を介して、ユーザからの命令を受け付ける。
【0045】
本実施の形態においては、ディスプレイ102の表面にタブレット103が敷設されている。すなわち、本実施の形態においては、ディスプレイ102とタブレット103とがタッチパネル106を構成する。ただし、ホームコントローラ100は、タブレット103を有していなくとも良い。
【0046】
ボタン104は、ホームコントローラ100の表面に配置される。テンキーなどの複数のボタンがホームコントローラ100に配置されても良い。ボタン104は、ユーザから様々な命令を受け付ける。ボタン104は、ユーザからの命令をCPU110に入力する。
【0047】
第1の通信インターフェイス105は、CPU110によって制御されることによって、ネットワークを介して、複数のライト130A〜130Fとデータを送受信する。上述したように、第1の通信インターフェイス105は、有線LAN、無線LAN、PLC、ZigBee(登録商標)、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、複数のライト130A〜130Fとデータを送受信する。
【0048】
第2の通信インターフェイス107は、CPU110によって制御されることによって、ネットワークを介して、サーバ300とデータを送受信する。上述したように、第2の通信インターフェイス107は、インターネット、キャリア網、WAN、LAN、ZigBee(登録商標)、あるいはBluetooth(登録商標)などを利用することによって、サーバ300とデータを送受信する。
【0049】
ただし、第1の通信インターフェイス105と第2の通信インターフェイス107とは、1つの通信インターフェイス(1つのデバイス)であってもよい。
【0050】
スピーカ108は、CPU110によって制御されることによって、様々な情報(たとえば、音声メッセージやビープ音など)を出力する。
【0051】
タイマ109は、CPU110からの指令に基づいて、時刻あるいは期間を計測する。たとえば、タイマ109は、ライト130のONからOFFまでの期間またはライト130の光の強度が変更されてから次に当該光の強度が変更されるまでの期間を計測して、CPU110に受け渡す。CPU110は、当該期間と消費電力とに基づいて、ライトテーブル101Aの積算消費電力量を更新する。
【0052】
CPU110は、メモリ101に記憶されている各種のプログラムを実行する。ホームコントローラ100における処理(たとえば、図5〜8,11,12に示す処理など。)は、各ハードウェアおよびCPU110により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ101に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
【0053】
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、第1の通信インターフェイス105あるいは第2の通信インターフェイス107を利用することによってダウンロードされて、メモリ101に一旦格納される。CPU110は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ101に格納してから、当該プログラムを実行する。
【0054】
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
【0055】
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0056】
CPU110は、昼時間テーブル101Bを参照して、タイマ109からの時刻に基づいて、昼間か夜間かを判断する。あるいは、CPU110は、複数のライト130A〜130Fが点灯していない状態における窓側の照度センサ120A,120C,120Eの照度が所定値以上である場合に、昼間であると判断してもよい。
【0057】
CPU110は、昼間は、窓側(昼間に比較的明るいエリア)に配置される第1のライト130A、第2のライト130B、第5のライト130Eの光の強度(消費電力)を、室内側(昼間に比較的暗いエリア)に配置される第3のライト130C、第4のライト130D、第6のライト130Fの光の強度(消費電力)よりも小さくなるように設定する。
【0058】
これによって、昼間は、太陽光を有効に利用することによって、窓側のライト130A,130B,130Eの消費電力量を低減することができる。ただし、昼間は、窓側のライト130A,130B,130Eの積算消費電力量の増加量の方が、室内側のライト130C,130D,130Fの積算消費電力量の増加量よりも少なくなる。
【0059】
CPU110は、夜間は、積算消費電力量の大きさに基づいて、窓側(昼間に比較的明るいエリア)に配置される第1のライト130A、第2のライト130B、第5のライト130Eの光の強度が、室内側(昼間に比較的暗いエリア)に配置される第3のライト130C、第4のライト130D、第6のライト130Fの光の強度よりも大きくなるように、第1の通信インターフェイス105を介して複数のライト130A〜130Fを制御する。
【0060】
なお、本実施の形態においては、CPU110は、昼間、複数のライト130A〜130Fが消灯されているときに、第1の通信インターフェイス105を介して、複数の照度センサ120A〜120Fから照度を取得する。CPU110は、照度が高い照度センサ120A,120B,120Eが配置されているエリアを第1のエリア(昼間に比較的明るいエリア)に設定し、照度が低い方の照度センサ120C,120D,120Fが配置されているエリアを第2のエリア(昼間に比較的暗いエリア)に設定する。あるいは、CPU110は、照度が高い照度センサ120A,120B,120Eに対応するライト130A,130B,130Eを第1のライト(昼間に強度を弱め、夜間に強度を強めるライト)に設定し、照度が低い照度センサ120C,120D,120Fに対応するライト130C,130D,130Fを第2のライト(夜間に強度を弱めるライト)に設定する。
【0061】
あるいは、CPU110は、ボタン104あるいはタッチパネル106を介して、ユーザから、複数のライト130A〜130Fのうちから窓に近い第1のライト(昼間に強度を弱め、夜間に強度を強めるライト)を選択するための命令と、複数のライト130A〜130Fのうちから窓から遠い第2のライト(夜間に強度を弱めるライト)を選択するための命令とを受け付けてもよい。換言すれば、CPU110は、複数のライト130A〜130Fの各々について、第1のライトであるか第2のライトであるかを設定するための命令を受け付けてもよい。
【0062】
これによって、本実施の形態に係るネットワークシステム1では、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの積算消費電力を従来よりも均一化することができる。
【0063】
<ホームコントローラ100におけるライト取付処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理について説明する。図5は、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0064】
図5を参照して、ホームコントローラ100のCPU110は、いずれかのソケットに新たなライト130が取り付けられたか否かを判断する(ステップS102)。たとえば、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、新たに取り付けられたライト130から、または新たにライト130が取り付けられたソケットから、新たにライト130が取り付けられた旨の情報を受信する。あるいは、CPU110は、タッチパネル106またはボタン104を介して、ユーザからライト130が取り付けられたソケットを指定する情報を受け付ける。
【0065】
CPU110は、新たなライト130が取り付けられていない場合(ステップS102においてNOである場合)、ステップS102の処理を繰り返す。
【0066】
CPU110は、新たなライト130が取り付けられた場合(ステップS102においてYESである場合)、新たなライト130の型番を取得できたか否かを判断する(ステップS104)。たとえば、ソケットが新たなライト130の型番を識別する。CPU110が第1の通信インターフェイス105を介して、当該ソケットから新たなライト130の型番を取得する。あるいは、CPU110は、タッチパネル106またはボタン104を介して、ユーザから新たに取り付けられたライト130の型番を受け付ける。
【0067】
CPU110は、新たなライト130の型番を取得できなかった場合(ステップS104においてNOである場合)、ステップS104の処理を繰り返す。なお、ステップS104では、CPU110は、タッチパネル106に、ユーザに新たなライト130の型番の入力を促すメッセージを表示してもよい。
【0068】
CPU110は、新たなライト130の型番を取得できた場合(ステップS104においてYESである場合)、新たなライト130に関する情報を取得する(ステップS106)。ライト130に関する情報とは、ライト130の寿命、ライト130の演色性、ライト130によって実現されることが想定される照度、ライト130の光束などを含む。
【0069】
たとえば、CPU110は、第2の通信インターフェイスを介して、ライト130の型番に基づいて、サーバ300からライト130に関する情報を受信する。あるいは、メモリ101が、ライト130の型番に対応付けて、ライト130に関する様々な情報を記憶する。そして、CPU110が、ライト130の型番に基づいて、ライト130に関する情報をメモリ101から読み出してもよい。あるいは、CPU110は、タッチパネル106またはボタン104を介して、ユーザから、ライト130に関する情報を受け付けてもよい。
【0070】
CPU110は、ライトテーブル101Aにおける対象のライト130に対応する積算消費電力量をリセットする。CPU110は、新たなライト130の情報に基づいて、ライトテーブル101Aにおける対象のライト130に対応する演色性を更新する。
【0071】
CPU110は、ライト130の演色性が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS108)。CPU110は、ライト130の演色性が所定値未満である場合(ステップS108においてNOである場合)、ライト130を低演色グループ(グループA)に割り振る(ステップS112)。CPU110は、ライト取付処理を終了する。
【0072】
CPU110は、ライト130の演色性が所定値以上である場合(ステップS108においてYESである場合)、ライト130が取り付けられた場所の必要演色性が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS110)。CPU110は、ライト130が取り付けられた場所の必要演色性が所定値以上でない場合(ステップS110においてNOである場合)、ステップS112からの処理を実行する。
【0073】
CPU110は、ライト130が取り付けられた場所の必要演色性が所定値以上である場合(ステップS110においてYESである場合)、ライト130を高演色性グループ(グループB)に割り振る(ステップS114)。CPU110は、ライト取付処理を終了する。
【0074】
<ホームコントローラ100におけるライト制御処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト制御処理について説明する。図6は、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0075】
図6を参照して、ホームコントローラ100のCPU110は、いずれかのライト130をON/OFFするための命令が入力されたか否かを判断する(ステップS202)。CPU110は、いずれかのライト130をON/OFFするための命令が入力されていない場合(ステップS202においてNOである場合)、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0076】
CPU110は、いずれかのライト130をON/OFFするための命令が入力された場合(ステップS202においてYESである場合)、当該命令に基づいて、対象となるライト130をON/OFFする(ステップS204)。CPU110は、タイマ109を参照して、現在の日付と時刻とを取得する(ステップS206)。CPU110は、昼時間テーブル101Bを参照して、現在が昼間であるか否かを判断する(ステップS208)。
【0077】
昼間である場合(ステップS208においてYESである場合)、CPU110は、昼間処理(ステップS300)を実行する。CPU110は、昼間処理が終了すると、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0078】
夜間である場合(ステップS208においてNOである場合)、CPU110は、夜間処理(ステップS400)を実行する。CPU110は、夜間処理が終了すると、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0079】
(昼間処理)
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における昼間処理について説明する。図7は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における昼間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0080】
図7を参照して、ホームコントローラ100のCPU110は、メモリ101の変数nに1を代入する(ステップS302)。予め、メモリ101には、変数Nとして、複数のライト130A〜130Fの個数が登録されている。
【0081】
CPU110は、n番目のライト130が点灯しているか否かを判断する(ステップS304)。CPU110は、n番目のライト130が点灯している場合(ステップS304においてYESである場合)、n番目のライト130に対応する照度センサ120から照度を取得する。CPU110は、ライトテーブル101Aから、n番目のライト130に対応する必要照度を読み出す。
【0082】
CPU110は、n番目のライト130に対応する照度センサ120からの照度が必要照度よりも高いか否かを判断する(ステップS306)。CPU110は、照度センサ120から照度が、必要照度よりも高い場合(ステップS306においてYESである場合)、n番目のライトの照度を1段階下げる(ステップS308)。CPU110は、ステップS306からの処理を繰り返す。
【0083】
CPU110は、n番目のライト130が点灯していない場合(ステップS310においてNOである場合)、および、照度センサ120からの照度が必要照度よりも低い場合(ステップS306においてNOである場合)、変数nをインクリメントする(ステップS310)。本実施の形態においては、ライト130がONされたときに、ライト130は最大強度で点灯するものとする。ユーザは、ライト130が必要照度よりも大幅に暗いと感じたときに、ライト130を付け直すことによって、必要照度に近い照度を実現することができる。
【0084】
ただし、ステップS306とステップS308において、CPU110は、照度センサ120からの照度が必要照度に最も近づくように、あるいは照度センサ120からの照度が必要照度以上で最も低い値となるように、n番目のライト130の強度を調整できることが好ましい。
【0085】
CPU110は、変数n=Nであるか否かを判断する(ステップS312)。CPU110は、n=Nでない場合(ステップS312においてNOである場合)、ステップS304からの処理を繰り返す。CPU110は、n=Nである場合(ステップS312においてYESである場合)、昼間処理を終了する。
【0086】
(夜間処理)
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における夜間処理について説明する。図8は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における夜間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0087】
図8を参照して、ホームコントローラ100のCPU110は、メモリ101の変数mに1を代入する(ステップS402)。予め、メモリ101には、変数Mとして、複数のグループの個数が登録されている。
【0088】
CPU110は、ライトテーブル101Aから、m番目のグループに属する複数のライト130A〜130Dそれぞれの積算消費電力量を読み出す(ステップS404)。CPU110は、複数のライト130A〜130Dそれぞれの積算消費電力量に基づいて、複数のライト130A〜130Dの光の強度の割合を決定する(ステップS406)。
【0089】
本実施の形態においては、CPU110は、m番目のグループに含まれる第1のライト130A(または第2のライト130B)の積算消費電力量に対するm番目のグループに含まれる第3のライト130C(または第4のライト130D)の積算消費電力量の割合が、第3のライト130C(または第4のライト130D)の光の強度に対する第1のライト130A(または第2のライト130B)の光の強度との割合と等しくなるように、複数のライト130A〜130Dの光の強度の割合を決定する。
【0090】
ただし、CPU110は、m番目のグループに含まれる第1のライト130A(または第2のライト130B)の積算消費電力量がm番目のグループに含まれる第3のライト130C(または第4のライト130D)の積算消費電力量よりも小さい場合に、第1のライト130A(または第2のライト130B)の光の強度が第3のライト130C(または第4のライト130D)の光の強度よりも大きくなればよいものである。
【0091】
CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、決定された複数のライト130A〜130Dの光の強度の割合を保ちながら、対応する複数の照度センサ120A〜120Dからの照度が必要照度まで低下するまで、m番目のグループに属する複数のライト130A〜130Dの光の強度を低下させる(ステップS408)。
【0092】
CPU110は、変数mをインクリメントする(ステップS410)。CPU110は、変数m=Mであるか否かを判断する(ステップS412)。CPU110は、m=Mでない場合(ステップS412においてNOである場合)、ステップS404からの処理を繰り返す。CPU110は、m=Mである場合(ステップS412においてYESである場合)、夜間処理を終了する。
【0093】
これによって、昼間、窓側のライト130A,130B,130Eの消費電力が、室内側のライト130C,130D,130Fの消費電力よりも大きいにもかかわらず、複数のライト130A〜130Fの積算消費電力量を均一化することができる。つまり、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの積算消費電力を従来よりも均一化することが可能になる。
【0094】
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1に係るネットワークシステム1では、ホームコントローラ100が、昼間、照度センサ120からの照度に基づいて、複数のライト130A〜130Fの光の強度を制御するものであった。一方、本実施の形態に係るネットワークシステム1では、予め、昼間における、窓側に配置されるライト130A,130B,130Eの光の強度(消費電力)と、室内側に配置されるライト130C,130D,130Fの光の強度(消費電力)との割合が設定されている。
【0095】
具体的には、本実施の形態に係るネットワークシステム1では、昼間における、窓側に配置されるライト130A,130B,130Eの光の強度が、室内側に配置されるライト130C,130D,130Fの光の強度よりも小さくなる。換言すれば、本実施の形態においては、照度センサ120が必要ない。
【0096】
なお、以下では、実施の形態1に係るネットワークシステム1と同様の構成については、説明を繰り返さない。
【0097】
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成について説明する。図9は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。図9を参照して、本実施の形態においては、ネットワークシステム1が、複数の照度センサ120A〜120Fを含まない点において、実施の形態1と異なる。その他の構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0098】
次に、ネットワークシステム1のハードウェア構成(図2)に関して説明する。本実施の形態においては、メモリ101が記憶するデータと、CPU110の具体的な動作とが、実施の形態1のそれらとは異なる。以下では、メモリ101が記憶するデータとCPU110の具体的な動作とについて説明する。なお、その他の構成は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0099】
本実施の形態に係るメモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラム、複数のライト130A〜130Fあるいは複数のライト130A〜130Fの設置場所(ソケット)に関する情報を示すライトテーブル101C、昼時間と期間との対応関係を示す昼時間テーブル101Bなどを記憶する。以下、メモリ101が格納するライトテーブル101Cについて説明する。なお、昼時間テーブル101Bは、実施の形態1のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0100】
図10は、本実施の形態に係るライトテーブル101Cを示すイメージ図である。図10を参照して、ライトテーブル101Cは、ライト130の設置場所毎に、現在設置されているライト130の積算消費電力量、ライト130に求められる昼間の光の強度、ライト130に対応する必要演色性、ライト130が属するグループ、ライト130に対応する照度センサ120を特定するための情報、ライト130の寿命などを含む。
【0101】
積算消費電力量の情報は、対象となるライト130に関して、ライト130の消費電力を使用時間で積分した値(使用量)を特定するためのものである。CPU110は、ライト130やソケットからのデータに基づいて、ライト130の積算消費電力量を更新する。たとえば、CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、ライト130やソケットから、光の強度が変化した旨の情報と最新の使用電力とを受信する。CPU110は、タイマ109を参照して、積算消費電力量を更新する。
【0102】
昼間の光の強度の情報は、対象となるライト130の昼間の光の強度が他のライト130の昼間の光の強度よりも、強くすべきか、同じにすべきか、弱くすべきかを特定するためのものである。本実施の形態においては、光の強度が2段階で設定されている。より詳細には、CPU110は、「強」に対応するライト130を、昼間、最大の出力で点灯させる。CPU110は、「弱」に対応するライト130を、昼間、最大の出力の50%で点灯させる。
【0103】
本実施の形態においては、複数のライト130A〜130Fの光の強度を2段階で設定しているが、複数段階または実質的に無段階で設定してもよい。たとえば、光の強度が3段階で設定されてもよい。この場合、CPU110は、「強」に対応するライト130を、昼間、最大の出力で点灯させる。CPU110は、「中」に対応するライト130を、昼間、最大の出力の2/3で点灯させる。CPU110は、「小」に対応するライト130を、昼間、最大の出力の1/3で点灯させる。
【0104】
ライト130の演色性の情報は、対象となるライト130が有する演色性を特定するためのものである。演色性は、ライト130が設置されたときに、CPU110が、自動的に、あるいはタッチパネル106を介してユーザから、ライト130の型番(種類)を取得する。そして、CPU110は、第2の通信インターフェイス107を介して、対象となるライト130の種類に基づいてライト130に対応する演色性をサーバ300から取得する。あるいは、対象となるライト130を初めて使用するときに、ユーザが、タッチパネル106を介して演色性を設定してもよい。
【0105】
必要演色性の情報は、ライト130が設置される場所に必要とされる演色性を特定するためのものである。ユーザは、必要演色性として、対象となる設置場所に好ましい値を設定することができる。すなわち、CPU110が、タッチパネル106を介して、ユーザから設置場所毎の必要演色性を受け付けてもよい。
【0106】
グループの情報は、ライト130が属するグループを特定するためのものである。本実施の形態においては、ホームコントローラ100は、グループ毎に、ライト130の積算消費電力量を均一化する。たとえば、演色性が高い複数のライト130または演色性が高いライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。あるいは、光束が大きい複数のライト130または光束が大きいライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。あるいは、最大消費電力が大きい複数のライト130または最大消費電力が大きいライト130が取り付けられるべき複数のソケットを同一のグループに割り振る。
【0107】
CPU110は、昼時間テーブル101Bを参照して、タイマ109からの時刻に基づいて、昼間か夜間かを判断する。
【0108】
CPU110は、ライトテーブル101Cを参照して、昼間は、窓側(昼間に比較的明るいエリア)に配置される第1のライト130A、第2のライト130B、第5のライト130Eの光の強度(消費電力)が、室内側(昼間に比較的暗いエリア)に配置される第3のライト130C、第4のライト130D、第6のライト130Fの光の強度(消費電力)よりも小さくなるように設定する。
【0109】
上述したように、本実施の形態においては、CPU110は、ライトテーブル101Cの「弱」に対応するライト130A,130B,130Eの光の強度と、ライトテーブル101Cの「強」に対応するライト130C,130D,130Fの光の強度とが、1対2になるように、第1の通信インターフェイス105を介して複数のライト130A〜130Fを制御する。
【0110】
これによって、昼間は、太陽光を有効に利用することによって、窓側のライト130A,130B,130Eの消費電力量を低減することができる。そのため、昼間は、窓側のライト130A,130B,130Eの積算消費電力量の増加量の方が、室内側のライト130C,130D,130Fの積算消費電力量の増加量よりも少なくなる。
【0111】
CPU110は、夜間は、積算消費電力量の大きさに基づいて、窓側(昼間に比較的明るいエリア)に配置される第1のライト130A、第2のライト130B、第5のライト130Eの光の強度を、室内側(昼間に比較的暗いエリア)に配置される第3のライト130C、第4のライト130D、第6のライト130Fの光の強度よりも大きくなるように、第1の通信インターフェイス105を介して複数のライト130A〜130Fを制御する。
【0112】
なお、本実施の形態においては、CPU110は、ボタン104あるいはタッチパネル106を介して、ユーザから、複数のライト130A〜130Fのうちから窓に近い第1のライト(昼間に強度を弱め、夜間に強度を強めるライト)を選択するための命令と、複数のライト130A〜130Fのうちから窓から遠い第2のライト(夜間に強度を弱めるライト)を選択するための命令とを受け付けてもよい。換言すれば、CPU110は、複数のライト130A〜130Fの各々について、第1のライトであるか第2のライトであるかを設定するための命令を受け付けてもよい。
【0113】
ただし、第1のライトと第2のライトの設定のために、実施の形態1に記載のような複数の照度センサ120A〜120Fを利用してもよい。すなわち、CPU110は、昼間、複数のライト130A〜130Fが消灯されているときに、第1の通信インターフェイス105を介して、複数の照度センサ120A〜120Fから照度を取得する。CPU110は、照度が高い照度センサ120A,120B,120Eが配置されているエリアを第1のエリア(昼間に比較的明るいエリア)に設定し、照度が低い方の照度センサ120C,120D,120Fが配置されているエリアを第2のエリア(昼間に比較的暗いエリア)に設定する。あるいは、CPU110は、照度が高い照度センサ120A,120B,120Eに対応するライト130A,130B,130Eを第1のライト(昼間に強度を弱め、夜間に強度を強めるライト)に設定し、照度が低い照度センサ120C,120D,120Fに対応するライト130C,130D,130Fを第2のライト(夜間に強度を弱めるライト)に設定する。
【0114】
これによって、本実施の形態に係るネットワークシステム1では、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの積算消費電力を従来よりも均一化することができる。
【0115】
<ホームコントローラ100におけるライト取付処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理について説明する。図11は、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト取付処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0116】
図11を参照して、なお、ステップS102〜S114の処理は、実施の形態1のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。以下では、ステップS112およびステップS114以降の処理について説明する。
【0117】
CPU110は、タッチパネル106あるいはボタン104を介して、ユーザから、新たに取り付けられたライト130の昼間における強度を受け付ける(ステップS116)。CPU110は、受け付けた強度に基づいて、ライトテーブル101Cの対象となるライト130の昼間の強度の情報を更新する(ステップS118)。CPU110は、ライト取付処理を終了する。
【0118】
ただし、ライトテーブル101Cには、予め、南向きの窓際のソケットに対応するライト130の光の強度が「強」に、その他の向きの窓際のソケットおよび南向きの室内側のソケットに対応するライトの光の強度が「中」に、その他の向きの室内側のソケットに対応するライト130の光の強度が「弱」に設定されていてもよい。つまり、ステップS116およびステップS118のステップを実行しないことも可能である。
【0119】
<ホームコントローラ100におけるライト制御処理>
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト制御処理について説明する。本実施の形態に係るホームコントローラ100におけるライト制御処理のメイン処理は、実施の形態1のそれ(図6)と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。以下では、昼間処理および夜間処理について説明する。
【0120】
(昼間処理)
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における昼間処理について説明する。本実施の形態においては、ホームコントローラ100のCPU110は、ライト130を点灯するための命令を受け付けると、ライトテーブル101Cの昼間の光の強度に基づいて、第1の通信インターフェイス105を介して複数のライト130A〜130Fを点灯させる。
【0121】
なお、複数のライト130A〜130Fのいずれかの強度を変更する命令が入力されると、CPU110は、当該命令を優先してもよい。あるいは、CPU110は、ライトテーブル101Cの昼間の光の強度の割合(第1のライト130Aの強度:第2のライト130Bの強度:第3のライト130Cの強度:第4のライト130Dの強度:第5のライト130Eの強度:第6のライト130Fの強度=1:1:2:2:1:2)を保ったまま、当該命令に基づいて、複数のライト130A〜130Fの強度を変更してもよい。
【0122】
(夜間処理)
次に、本実施の形態に係るホームコントローラ100における夜間処理について説明する。図12は、本実施の形態に係るホームコントローラ100における夜間処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0123】
図12を参照して、ホームコントローラ100のCPU110は、メモリ101の変数mに1を代入する(ステップS402)。予め、メモリ101には、変数Mとして、複数のグループの個数が登録されている。
【0124】
CPU110は、ライトテーブル101Cから、m番目のグループに属する複数のライト130A〜130Dそれぞれの積算消費電力量を読み出す(ステップS404)。CPU110は、複数のライト130A〜130Dそれぞれの積算消費電力量に基づいて、複数のライト130A〜130Dの光の強度を決定する(ステップS407)。
【0125】
本実施の形態においては、CPU110は、m番目のグループに含まれる第1のライト130A(または第2のライト130B)の積算消費電力量に対するm番目のグループに含まれる第3のライト130C(または第4のライト130D)の積算消費電力量の割合が、第3のライト130C(または第4のライト130D)の光の強度に対する第1のライト130A(第2のライト130B)の光の強度との割合と等しくなるように、複数のライト130A〜130Dの光の強度を決定する。
【0126】
ただし、CPU110は、m番目のグループに含まれる第1のライト130A(または第2のライト130B)の積算消費電力量がm番目のグループに含まれる第3のライト130C(または第4のライト130D)の積算消費電力量よりも小さい場合に、第1のライト130A(または第2のライト130B)の光の強度が第3のライト130C(または第4のライト130D)の光の強度よりも大きくなればよいものである。
【0127】
CPU110は、第1の通信インターフェイス105を介して、複数のライト130A〜130Dに、決定された光の強度で点灯させるための命令を送信する(ステップS409)。
【0128】
CPU110は、変数mをインクリメントする(ステップS410)。CPU110は、変数m=Mであるか否かを判断する(ステップS412)。CPU110は、m=Mでない場合(ステップS412においてNOである場合)、ステップS404からの処理を繰り返す。CPU110は、m=Mである場合(ステップS412においてYESである場合)、夜間処理を終了する。
【0129】
これによって、昼間、窓側のライト130A,130B,130Eの消費電力が、室内側のライト130C,130D,130Fの消費電力よりも大きいにもかかわらず、複数のライト130A〜130Fの積算消費電力量を均一化することができる。つまり、複数のライトのそれぞれに求められる光の強度を考慮しながら、当該複数のライトの積算消費電力を従来よりも均一化することが可能になる。
【0130】
<その他の実施の形態>
本発明は、ホームコントローラにプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0131】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0132】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0133】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0134】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0135】
1 ネットワークシステム、100 ホームコントローラ、101 メモリ、101A,101C ライトテーブル、101B 昼時間テーブル、102 ディスプレイ、103 タブレット、104 ボタン、105 第1の通信インターフェイス、106 タッチパネル、107 第2の通信インターフェイス、108 スピーカ、109 タイマ、110 CPU、120,120A〜120F 照度センサ、130,130A〜130F ライト、300 サーバ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部屋に配置される複数のライトを備え、
前記複数のライトのうちの第1のライトは、前記部屋の中の第1のエリアに配置され、前記複数のライトのうちの第2のライトは、前記部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗い第2のエリアに配置され、
前記複数のライトを制御するためのコントローラをさらに備え、
前記コントローラは、昼間に前記第2のライトの強度を前記第1のライトの強度よりも強くし、夜間に前記第1のライトの強度を前記第2のライトの強度よりも強くする、ネットワークシステム。
【請求項2】
前記コントローラは、
前記第1および第2のライトの使用量を示すデータを記憶し、
夜間に、前記データに基づいて、前記第1および第2のライトのうちの前記使用量が少ないライトの強度を強く、前記第1および第2のライトのうちの前記使用量が多いライトの強度を弱くする、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
少なくとも1つの照度センサをさらに備え、
前記コントローラは、前記照度センサから得られる照度が所定値以上となるように、前記第1および第2のライトの強度を調整する、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの照度センサは、前記第1のエリアに配置される第1の照度センサと、前記第2のエリアに配置される第2の照度センサとを含み、
前記コントローラは、前記第1の照度センサから得られる照度が前記所定値以上となるように、前記第1のライトの強度を調整し、前記第2の照度センサから得られる照度が前記所定値以上となるように、前記第2のライトの強度を調整する、請求項3に記載のネットワークシステム。
【請求項5】
前記コントローラは、
昼間、前記複数のライトが消灯されているときに、前記第1および第2の照度センサから照度を取得し、
前記照度が高い方の照度センサが配置されているエリアを第1のエリアに設定し、
前記照度が低い方の照度センサが配置されているエリアを第2のエリアに設定する、請求項3に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記コントローラは、
ユーザから、前記複数のライトのうちから前記第1のライトを選択するための命令と、前記複数のライトのうちから前記第2のライトを選択するための命令とを受け付ける、請求項1から5のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
前記コントローラは、昼間における前記第1および第2のライトの強度または前記第1および第2のライトの強度の割合を記憶し、
昼間に、前記第1および第2のライトの強度または前記第1および第2のライトの強度の割合に保つように、前記第1および第2のライトの強度を調整する、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記複数のライトの各々は、複数のグループのいずれかに割り振られ、
前記第1および第2のライトは、同じグループに属する、請求項1から7のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項9】
前記複数のグループのいずれかのグループには、当該グループに属するライトに要求される演色性が対応付けられている、請求項8に記載のネットワークシステム。
【請求項10】
部屋に配置される複数のライトと通信するための通信インターフェイスを備え、
前記複数のライトのうちの第1のライトは、前記部屋の中の第1のエリアに配置され、前記複数のライトのうちの第2のライトは、前記部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置され、
昼間に前記通信インターフェイスを介して前記第1および第2のライトを制御することによって前記第2のライトの強度を前記第1のライトの強度よりも強くし、夜間に前記通信インターフェイスを介して前記第1および第2のライトを制御することによって前記第1のライトの強度を前記第2のライトの強度よりも強くするためのプロセッサを備える、コントローラ。
【請求項11】
部屋に配置される複数のライトとコントローラとを含むネットワークシステムの制御方法であって、
前記複数のライトのうちの第1のライトは、前記部屋の中の第1のエリアに配置され、前記複数のライトのうちの第2のライトは、前記部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置され、
昼間に、前記コントローラが、前記第2のライトの強度を前記第1のライトの強度よりも強くするステップと、
夜間に、前記コントローラが、前記第1のライトの強度を前記第2のライトの強度よりも強くするステップとを備える、制御方法。
【請求項12】
部屋に配置される複数のライトと通信するための通信インターフェイスとプロセッサとを含むコントローラの制御方法であって、
前記複数のライトのうちの第1のライトは、前記部屋の中の第1のエリアに配置され、前記複数のライトのうちの第2のライトは、前記部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置され、
昼間に、前記プロセッサが、前記通信インターフェイスを介して前記第1および第2のライトを制御することによって、前記第2のライトの強度を前記第1のライトの強度よりも強くするステップと、
夜間に、前記プロセッサが、前記通信インターフェイスを介して前記第1および第2のライトを制御することによって、前記第1のライトの強度を前記第2のライトの強度よりも強くするステップとを備える、制御方法。
【請求項1】
部屋に配置される複数のライトを備え、
前記複数のライトのうちの第1のライトは、前記部屋の中の第1のエリアに配置され、前記複数のライトのうちの第2のライトは、前記部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗い第2のエリアに配置され、
前記複数のライトを制御するためのコントローラをさらに備え、
前記コントローラは、昼間に前記第2のライトの強度を前記第1のライトの強度よりも強くし、夜間に前記第1のライトの強度を前記第2のライトの強度よりも強くする、ネットワークシステム。
【請求項2】
前記コントローラは、
前記第1および第2のライトの使用量を示すデータを記憶し、
夜間に、前記データに基づいて、前記第1および第2のライトのうちの前記使用量が少ないライトの強度を強く、前記第1および第2のライトのうちの前記使用量が多いライトの強度を弱くする、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
少なくとも1つの照度センサをさらに備え、
前記コントローラは、前記照度センサから得られる照度が所定値以上となるように、前記第1および第2のライトの強度を調整する、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの照度センサは、前記第1のエリアに配置される第1の照度センサと、前記第2のエリアに配置される第2の照度センサとを含み、
前記コントローラは、前記第1の照度センサから得られる照度が前記所定値以上となるように、前記第1のライトの強度を調整し、前記第2の照度センサから得られる照度が前記所定値以上となるように、前記第2のライトの強度を調整する、請求項3に記載のネットワークシステム。
【請求項5】
前記コントローラは、
昼間、前記複数のライトが消灯されているときに、前記第1および第2の照度センサから照度を取得し、
前記照度が高い方の照度センサが配置されているエリアを第1のエリアに設定し、
前記照度が低い方の照度センサが配置されているエリアを第2のエリアに設定する、請求項3に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記コントローラは、
ユーザから、前記複数のライトのうちから前記第1のライトを選択するための命令と、前記複数のライトのうちから前記第2のライトを選択するための命令とを受け付ける、請求項1から5のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
前記コントローラは、昼間における前記第1および第2のライトの強度または前記第1および第2のライトの強度の割合を記憶し、
昼間に、前記第1および第2のライトの強度または前記第1および第2のライトの強度の割合に保つように、前記第1および第2のライトの強度を調整する、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記複数のライトの各々は、複数のグループのいずれかに割り振られ、
前記第1および第2のライトは、同じグループに属する、請求項1から7のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項9】
前記複数のグループのいずれかのグループには、当該グループに属するライトに要求される演色性が対応付けられている、請求項8に記載のネットワークシステム。
【請求項10】
部屋に配置される複数のライトと通信するための通信インターフェイスを備え、
前記複数のライトのうちの第1のライトは、前記部屋の中の第1のエリアに配置され、前記複数のライトのうちの第2のライトは、前記部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置され、
昼間に前記通信インターフェイスを介して前記第1および第2のライトを制御することによって前記第2のライトの強度を前記第1のライトの強度よりも強くし、夜間に前記通信インターフェイスを介して前記第1および第2のライトを制御することによって前記第1のライトの強度を前記第2のライトの強度よりも強くするためのプロセッサを備える、コントローラ。
【請求項11】
部屋に配置される複数のライトとコントローラとを含むネットワークシステムの制御方法であって、
前記複数のライトのうちの第1のライトは、前記部屋の中の第1のエリアに配置され、前記複数のライトのうちの第2のライトは、前記部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置され、
昼間に、前記コントローラが、前記第2のライトの強度を前記第1のライトの強度よりも強くするステップと、
夜間に、前記コントローラが、前記第1のライトの強度を前記第2のライトの強度よりも強くするステップとを備える、制御方法。
【請求項12】
部屋に配置される複数のライトと通信するための通信インターフェイスとプロセッサとを含むコントローラの制御方法であって、
前記複数のライトのうちの第1のライトは、前記部屋の中の第1のエリアに配置され、前記複数のライトのうちの第2のライトは、前記部屋の中の昼間に第1のエリアよりも暗いエリアに配置され、
昼間に、前記プロセッサが、前記通信インターフェイスを介して前記第1および第2のライトを制御することによって、前記第2のライトの強度を前記第1のライトの強度よりも強くするステップと、
夜間に、前記プロセッサが、前記通信インターフェイスを介して前記第1および第2のライトを制御することによって、前記第1のライトの強度を前記第2のライトの強度よりも強くするステップとを備える、制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
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【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−93896(P2012−93896A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−239719(P2010−239719)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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