説明

ネットワーク上の飲料マシン

カプセル抽出部にカプセルを収容し、カプセル抽出部内のカプセルに水等のキャリア液体を循環し、その結果得られた飲料を注出して飲料を調製するマシン(10,10’)で使用される消耗原料カプセルが、顧客所在地(5、5’)で不足することを防ぐ方法であって、顧客所在地の飲料調製マシンが、カプセルサプライヤ(40)から離れており、カプセルサプライヤのサーバ(50)とデータ交換接続(20)してネットワーク(1)を形成しており、カプセルの在庫をカプセルサプライヤから顧客所在地に供給し、飲料調製マシンにおけるカプセルの消費をネットワーク経由で自動的にモニタリングし、自動的なモニタリングが、顧客所在地のカプセルが不足に達していることを検出するたびに、a)カプセルの新しい在庫の出荷の注文を顧客に促すための命令、又はb)顧客に供給するカプセルの新しい在庫の出荷を準備するための命令をサーバによって自動的に生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の属する技術分野は、ネットワーク上にある飲料調製マシンに関するものであり、特に、原料カプセルを抽出することによって飲料を調製するマシンに関するものである。
【0002】
本明細書において、「飲料」は茶、コーヒー、熱い又は冷たいチョコレート飲料、ミルク、スープ、ベビーフードなどの任意の液状食品を含むことが意図されている。「カプセル」は、特に密閉容器、例えばプラスチック製容器、アルミニウム製容器、再利用可能容器、及び/又は生分解可能容器などの任意材料からなる封入容器であって、任意形状と任意構造からなり、飲料原料を含有する軟らかいポッド若しくは硬いカートリッジを含む封入容器内に予め小分けにされた任意の飲料原料を含むことが意図されている。
【背景技術】
【0003】
ある種の飲料調製マシンでは、抽出又は溶解される原料を収容するカプセルが用いられる。他の飲料調製マシンの場合、原料は、その飲料調製マシン内において蓄えられ、自動的に投入され、あるいは、飲料を調製する際に加えられる。
【0004】
大部分のコーヒーマシンや他の飲料マシンは、液体用、通常は水用のポンプを含む注入手段を備えており、そのポンプは、冷水源から、もしくは、実際には、加熱抵抗器、サーモブロック又は同様のものなどの加熱手段によって加熱される水の供給源から液体を圧送する。通常、そのような注入手段は、飲料調製マシンの制御部、典型的には制御器を伴うプリント回路基板を含む制御部によって制御される。
【0005】
そのようなマシンに動作命令を与えたり、マシンからフィードバックを得たりするために、ユーザがマシンと情報をやりとりできるように、例えば以下の参考文献、すなわち、オーストリア国特許第AT410377号明細書、スイス国特許第682798号明細書、独国特許第4429353号明細書、独国特許第20200419号明細書、独国特許出願公開第202006019039号明細書、独国特許出願公開2007008590号明細書、欧州特許第1302138号明細書、欧州特許第1448084号明細書、欧州特許第1676509号明細書、欧州特許出願公開08155851.2号明細書、仏国特許第2624844号明細書、英国特許第2397510号明細書、米国特許第4,377,049号明細書、米国特許第4,458,735号明細書、米国特許第4,554,419号明細書、米国特許第4,767,632号明細書、米国特許第4,954697号明細書、米国特許第5,312,020号明細書、米国特許第5,335,705号明細書、米国特許第5,372,061号明細書、米国特許号明細書5,375,508号明細書、米国特許第5,731,981号明細書、米国特許第5,645,230号明細書、米国特許第5,836,236号明細書、米国特許第5,959,869号明細書、米国特許第6,182,555号明細書、米国特許第6,354,341号明細書、米国特許第6,759,072号明細書、米国特許第2007/0157820号明細書、国際公開第97/25634号、国際公開99/50172号、国際公開第2004/030435号、国際公開第2004/030438号、国際公開第2006/063645号、国際公開第2006/090183号、国際公開第2007/003062号、国際公開第2007/003990号、国際公開第2008/104751号、国際公開第2008/138710号、国際公開第2008/138820号、及び国際公開第2009/016490号で述べられているように、当分野において様々なシステムが開示されている。
【0006】
国際公開第2009/016490号は、再構成可能な仮想ボタンを自動的に表示するグラフィックユーザインターフェース(GUI)を伴う制御部に接続される様々な飲料モジュールを有する飲料供給機を開示している。この制御部は、ネットワークを通して再びプログラミングされ、飲料モジュール、特にユーザインターフェースの動作を修正し、そのマシンの動作に関する情報を交換する。
【0007】
欧州特許第1302138号明細書は、ネットワークに接続される飲料マシンを開示している。この飲料マシンは、遠隔サーバと通信して、飲料マシンを診断し、ネットワークを通して飲料マシンの制御ソフトウェアを更新するように構成される。
【0008】
インターネットなどのネットワークに統合することが可能な飲料調製マシンは周知である。典型的には、そのようにネットワークに統合すると、例えば先の参考文献に記載されているように、飲料調製マシンを遠隔制御したり、飲料調製マシンのソフトウェアを遠隔操作でアップグレードしたりすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
様々な遠隔所在地にあるそのような飲料調製マシンを含むネットワーク内で提供されるサービスを向上する必要がまだある。
【0010】
ネットワーク上の遠隔サプライヤサーバに接続可能であり、顧客所在地で消耗原料カプセルが不足することを防ぐ飲料調製マシンに関する方法を提供することが、本発明の好ましい目的である。
【0011】
そのカプセルサプライヤの顧客は、原料カプセルの最終的な顧客でもよいし、その原料カプセルを他の顧客、例えば最終的な顧客に再販売する中間的な顧客でもよい。
【0012】
この好ましい目的は、通常、後述するように原料カプセルの再注文を簡略化及び合理化するように構成されたネットワークを提供することによって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0013】
従って、本発明は、カプセル抽出部に消耗原料カプセルを収容し、そのカプセル抽出部内の消耗原料カプセルに、例えば水、特に加熱された水などのキャリア液体(carrier liquid)を循環し、その結果得られた飲料を注出することによって飲料を調製するマシンにおいて使用される消耗原料カプセルが、顧客所在地で不足することを防ぐ方法に関するものである。
【0014】
例えば、このマシンはコーヒー、茶、チョコレート飲料、又はスープの調製マシンである。特に、このマシンは調製される飲料原料、例えば挽いたコーヒーや茶やチョコレート飲料やカカオや粉ミルクなどを収容するカプセルに熱水や冷水や他の液体を通すことによって原料処理装置内で飲料を調製するように構成される。
【0015】
例えば、この飲料調製マシンは、抽出のために原料カプセルを収容し抽出後にカプセルを排出するように構成される飲料調製部、液体貯蔵部、液体循環回路、加熱器、及びポンプのうちの1つ又は複数を含む原料処理装置と、その飲料調製部から排出されるカプセルを座部に導く開口部を有する筺体と、容器であって、その座部に排出されるカプセルをその容器に満杯になるまで収集するための収納空間を形成する空洞部を有する容器とを備える。この容器は、カプセルを収集するために座部に挿入することが可能であり、収集済みのカプセルを出して空にするために座部から取り外すことが可能である。そのような原料処理装置の例は、国際公開第2009/074550号及び国際出願第EP09/053368号に開示されている。
【0016】
顧客所在地の飲料調製マシンは、カプセルサプライヤから離れており、カプセルサプライヤのサーバとデータ交換接続してネットワークを形成する。
【0017】
典型的には、飲料調製マシンは、1つ又は複数の飲料原料を処理して飲料を供給する原料処理装置と、その原料処理装置に接続され、1つ又は複数の飲料原料の処理を制御する制御部と、飲料調製マシンの外部にあるネットワークと通信する通信モジュールとを備える。飲料調製マシンは、この飲料調製マシンの通信モジュールと通信するために1つ又は複数の遠隔コンピュータ、サーバ、及び端末が接続されている例えばインターネット若しくは同様のネットワークなどのデータ交換ネットワークに接続可能である。特に飲料調製マシンがインターネットに接続不可能である場合、GPRS、GSM、又は他の(直接的な)電話通信システムによって接続が実現されてもよい。
【0018】
本発明に係る方法は、消耗原料カプセルの在庫をカプセルサプライヤから顧客所在地に供給するステップと、飲料調製マシンにおける消耗原料カプセルの消費をネットワーク経由で自動的にモニタリングするステップと、この自動的なモニタリングが、顧客所在地の消耗原料カプセルが不足に達していることを検出するたびに、
a)消耗原料カプセルの新しい在庫の出荷の注文を顧客に促すための命令、又は
b)その顧客に供給する消耗原料カプセルの新しい在庫の出荷を準備するための命令
をカプセルサプライヤのサーバによって自動的に生成するステップとを含む。
【0019】
従って、本発明の方法は、顧客所在地のカプセルの消費を自動的にモニタリングすることを可能にし、顧客所在地でカプセルの不足が予測される場合に新しいカプセルの在庫を自動的に再注文したり、顧客へのカプセルの注文の案内が自動的に生成されたりすることを可能にする。第1の例では、カプセル供給システムは、顧客が何の行動も起さなくても十分なカプセルが持続的に供給されるように完全に自動化される。第2の例では、カプセルの新しい出荷がサプライヤによって準備され得る前に顧客は新しい注文を確認しなければならない。従って、第1の例では、顧客所在地のカプセルの不足が自動的に防止される。第2の例では、顧客はカプセルの不足を防ぐことを自動的に支援される。
【0020】
再注文システムが完全に自動化される場合、顧客の完全に自動的な注文計画を変更する手段が、例えば飲料調製マシンを直接介して又はネットワークに接続されるPCを介して又は任意の他の適切な手段を介して顧客に与えられる。このような手段は、もちろん、システムが半自動の場合、すなわち顧客がカプセルの新しい在庫の出荷の発注(又は自動的に生成された注文提案を確認すること)を促される場合に提供されてもよい。
【0021】
通常、ネットワークは、カプセルサプライヤの単一のサーバに接続される複数の飲料調製マシンを有しており、各飲料調製マシンにおける消耗原料カプセルの消費はネットワーク経由で自動的にモニタリングされる。このような場合、少なくとも1つのマシン又は顧客用のカプセルを完全に自動的に再注文するように、及び少なくとも1つの異なるマシン又は異なる顧客用のカプセルを半自動的に再注文するようにネットワーク、特にサプライヤサーバを構成することが可能である。
【0022】
顧客所在地の消耗原料カプセルの在庫が使い尽されると、このサーバは上記命令a)又はb)を自動的に生成することができる。
【0023】
好適には、このサーバは、顧客所在地の消耗原料カプセルの在庫が使い尽されると見積もられる時間に消耗原料カプセルの新しい在庫が顧客所在地に届くように、消耗原料カプセルの新しい在庫を適時に出荷することを可能にするのに十分前もって、この命令を自動的に生成する。従って、その出荷の準備に要する時間、顧客所在地まで出荷するのにかかる時間、及び顧客所在地の消耗カプセルの在庫が完全に使い尽されるまでの時間は、例えば特に過去の消費行動に基づいて見積もられることができ、顧客が消耗カプセルの在庫不足に見舞われないように考慮され得る。
【0024】
飲料調製マシンは、消耗原料カプセルの消費を自動的にモニタリングし、当該自動的なモニタリングが顧客所在地の消耗原料カプセルが不足に達していることを示すたびにカプセルサプライヤのサーバにカプセル注文を送るように構成されることができ、このカプセルサプライヤのサーバは、このカプセル注文を受けて顧客に供給する消耗原料カプセルの新しい在庫の出荷を準備するための対応する命令を生成するように構成される。
【0025】
飲料調製マシンは、消耗原料カプセルの消費を自動的にモニタリングして上記命令a)又はb)を生成するように構成される、カプセルサプライヤのサーバにその消耗原料カプセルの消費を自動的に通信するように構成されることができる。
【0026】
飲料調製マシンのカプセル抽出部は、様々な飲料を調製するための様々な種類の消耗原料カプセルを収容するように構成されることができる。例えば、このカプセル抽出部は、家庭内又は家庭外の飲料マシン規格のアラビカ種のカプセル、ロブスタ種のカプセル、カネフォラ種のカプセル等、及びそれらの混合物のカプセル、例えばカプセルタイプのものであるネスプレッソ(NESPRESSO:登録商標)カプセルなどから選択される様々な種類のコーヒーカプセルを収容するよう構成される。
【0027】
この場合においては、ネットワークは、様々な種類の消耗原料カプセルの消費を区別するように構成されることが好ましく、特定の種類の消耗原料カプセルが顧客所在地で不足レベルに達している場合に、カプセルサプライヤのサーバは上記命令を自動的に生成するように構成される。従って、顧客は、カプセルの残りが完全になくなるまで、上記命令a)又はb)を生成することを待つ必要はない。その一方で、使用中のカプセルの種類が少量レベルに達するたびに又は顧客によって使い尽されるたびに、この命令は生成されることができる。
【0028】
一実施形態では、飲料調製マシンはカプセル自動認識装置を有する。
【0029】
例えば、カプセル認識システムは、国際公開第02/28241号に記載されている種類のものである。同文献は、センサを通してマシンにより自動的に読み取り可能なマシン解釈可能な特徴を伴うカプセルを用いるコーヒーマシンを開示する。カプセルに設けられるマシン解釈可能な特徴は、色彩、形状、グリフ、テキスト文字列、バーコード、電子透かし、記号、切込み、溝又は穴のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0030】
例えば、カプセル抽出部は様々な飲料を調製するための様々な種類の消耗原料カプセルを収容するように構成され、カプセル自動認識装置は、使用されている消耗原料カプセルの種類を識別するように構成される。
【0031】
実際には、様々な種類のカプセルが同じ抽出部において使用される可能性が高い場合、実行される抽出処理数を数えるだけでは残りのカプセルの在庫を導き出すのに不十分である。様々なカプセルの種類に従った分化型管理システムを提供するためにカプセルの種類がマシンによって識別されるべきである。
【0032】
出荷された消耗原料カプセルの在庫のそれぞれは、在庫の各カプセルに設けられている専用の識別手段によって個々に区別されることができ、カプセル自動認識装置は、使用されている各カプセルの対応する在庫を識別するように構成される。このようなシステムを用いると、モニタリング計画に適切に組み込まれていなくても、顧客が異なる顧客にもともと供給されていたカプセル又は別途に取得されていたカプセルを使用している場合を考慮に入れることができる。従って、様々な顧客によるカプセル消費を自動モニタリングし、それに対応して様々な顧客の残りの消耗カプセルの在庫を調整することが可能である。顧客が自身の未使用カプセルの実際の在庫レベルについてネットワークを手動で更新することができるように、フィードバックシステムが設けられていてもよい。フィードバック機能は、カプセルを使用する特定の顧客にネットワーク内で割り当てられていないカプセルの飲料調製マシンにおける使用をネットワークが検出する場合に自動的に作動されてもよい。
【0033】
適用できる場合、カプセルサプライヤのサーバは、電子メール、電話、ファクス、又は紙の郵便物で顧客に注文を促すように構成されることができる。カプセルサプライヤのサーバは、顧客からの注文を受けて、顧客に供給するカプセルの新しい在庫の出荷を準備するための対応する命令を自動的に生成するように構成されることができる。注文は、カプセルサプライヤのサーバによって電子的に、特に電子メール経由で受けられ得る。
【0034】
飲料調製マシンは、複数の消耗原料カプセルを蓄えて個々のカプセルをカプセル抽出部に供給するカプセル自動供給部を有することができる。このような飲料調製マシンは、例えばレストラン、ホテル、オフィス、及び他の業務用途などの家庭外環境に特に適している。
【0035】
あるいは、飲料調製マシンは、例えば家庭内又は小規模オフィス環境向けのカプセル手動挿入装置を有する。言い換えれば、ユーザがマシンによって調製される飲料を望むたびに、ユーザは原料カプセルをマシンの抽出部に手動で挿入しなければならないであろう。
【0036】
ここで、図1を参照して本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る方法を実施するための構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1は、異なる顧客所在地5、5’の2つの飲料調製マシン10、10’を概略的に示す。飲料調製マシン10、10’は、挽いたコーヒーを含むカプセルからコーヒーを調製するように構成される。飲料調製マシン10、10’は、当技術分野で知られているように、カプセル抽出部内にカプセルを収容し、加熱された水をカプセル抽出部内のカプセルに循環し、その結果得られたコーヒー飲料を飲料調製マシンの出口11、11’を通してカップ12、12’に注出するように構成される。
【0039】
顧客所在地5、5’の飲料調製マシン10、10は、カプセルサプライヤ40から離れており、双方向データ伝送経路20経由でカプセルサプライヤ40のサーバ50とデータ交換接続しており、ネットワーク1、例えばインターネットタイプ又はGPRS又は同様のネットワーク構成を形成する。
【0040】
消耗コーヒーカプセルが顧客所在地5、5’で不足することを防ぐために、顧客はカプセルの在庫を最初に供給されている。顧客がカプセルを入手する方法は、本発明の目的にとってあまり重要ではない。各顧客のカプセルの在庫は、ネットワークに入れられて各顧客に割り当てられる。
【0041】
各飲料調製マシン10、10’における消耗カプセルの消費量は、ネットワーク1経由で自動的にモニタリングされる。例えばカプセル消費量は飲料調製マシン10、10’内で数えられてサーバ50に通信されるか、各カプセル消費量はサーバ50に通信されてサーバによって数えられる。
【0042】
飲料調製マシン10、10’で消費されたカプセルの数が対応する所在地5、5’に予め供給されたカプセル在庫のカプセルの数に達する場合、ネットワーク1経由の自動モニタリングは、この所在地で未使用のコーヒーカプセルが不足に達していることを検出する。その結果、サーバ50は、
a)カプセルの新しい在庫の出荷の注文を顧客に促すための命令、又は
b)この顧客に供給するカプセルの新しい在庫の出荷を準備するための命令
を自動的に生成する。
【0043】
ステップa)又はステップb)の適用は、カプセルサプライヤと特定の顧客の間の特定の商業用の取り決めに依存し得る。
【0044】
カプセルの新しい在庫の出荷が一旦注文されると、例えば顧客所在地5、5’のカプセルが少量レベルに達すると自動的に又はサーバ50によって提案された注文が顧客によって例えばEメール経由で確認されると自動的に、出荷が準備されてサプライヤ所在地40のカプセル出荷センタ50から又は異なる所在地から関連する顧客所在地5、5’に、例えば郵便配達サービスなどの任意の適切な手段30によって発送される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カプセル抽出部に消耗原料カプセルを収容し、前記カプセル抽出部内の前記消耗原料カプセルに水、特に加熱された水などのキャリア液体を循環し、その結果得られた飲料を注出することによって飲料を調製するマシン(10,10’)において使用される消耗原料カプセルが、顧客所在地(5、5’)で不足することを防ぐ方法であって、
前記顧客所在地の前記飲料調製マシンが、カプセルサプライヤ(40)から離れており、前記カプセルサプライヤのサーバ(50)とデータ交換接続(20)してネットワーク(1)を形成しており、
前記消耗原料カプセルの在庫を前記カプセルサプライヤから前記顧客所在地に供給するステップと、
前記飲料調製マシンにおける前記消耗原料カプセルの消費を前記ネットワーク経由で自動的にモニタリングするステップと、
前記自動的なモニタリングが、前記顧客所在地の前記消耗原料カプセルが不足に達していることを検出するたびに、
a)前記消耗原料カプセルの新しい在庫の出荷の注文を前記顧客に促すための命令、又は
b)前記顧客に供給する前記消耗原料カプセルの新しい在庫の出荷を準備するための命令
を前記カプセルサプライヤの前記サーバによって自動的に生成するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記顧客所在地(5、5’)の前記消耗原料カプセルの在庫が使い尽されると、前記サーバ(50)が前記命令を自動的に生成する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サーバ(50)が、前記顧客所在地(5、5’)の前記消耗原料カプセルの在庫が使い尽されると見積もられる時間に前記消耗原料カプセルの新しい在庫が前記顧客所在地に届くように、前記消耗原料カプセルの新しい在庫を適時に出荷することを可能にするのに十分前もって前記命令を自動的に生成する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記飲料調製マシン(10、10’)が、前記消耗原料カプセルの消費を自動的にモニタリングし、前記自動的なモニタリングが前記顧客所在地(5、5’)の前記消耗原料カプセルが不足に達していることを示すたびに前記カプセルサプライヤの前記サーバ(50)にカプセル注文を送るように構成され、前記カプセルサプライヤの前記サーバが、前記カプセル注文を受けて前記顧客に供給する前記消耗原料カプセルの新しい在庫の出荷を準備するための対応する命令を生成するように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記飲料調製マシン(10、10’)が、前記消耗原料カプセルの消費を自動的にモニタリングして前記命令を生成するように構成される、前記カプセルサプライヤの前記サーバ(50)に前記消耗原料カプセルの消費を自動的に通信するように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記カプセル抽出部が、様々な飲料を調製するための様々な種類の消耗原料カプセルを収容するように構成され、前記ネットワーク(1)が、様々な種類の前記消耗原料カプセルの消費を区別するように構成され、特定の種類の前記消耗原料カプセルが前記顧客所在地(5、5’)で不足レベルに達している場合に、前記カプセルサプライヤの前記サーバ(50)が前記命令を自動的に生成するように構成される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記飲料調製マシン(10、10’)がカプセル自動認識装置を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記カプセル抽出部が、様々な飲料を調製するための様々な種類の消耗原料カプセルを収容するように構成され、前記カプセル自動認識装置が、使用されている前記消耗原料カプセルの種類を識別するように構成される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
出荷された消耗原料カプセルの在庫のそれぞれが、前記在庫の各カプセルに設けられている専用の識別手段によって個々に区別され、前記カプセル自動認識装置が、使用されている各カプセルの対応する在庫を識別するように構成される、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記カプセルサプライヤの前記サーバ(50)が、電子メール、電話、ファクス、又は紙の郵便物で前記顧客に注文を促すように構成される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記カプセルサプライヤの前記サーバ(50)が、前記注文を受けて、前記顧客に供給する消耗原料カプセルの新しい在庫の出荷を準備するための対応する命令を自動的に生成するように構成される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記注文が前記カプセルサプライヤの前記サーバ(50)によって電子的に、特に電子メール経由で受けられる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記飲料調製マシン(10、10’)が、複数の消耗原料カプセルを蓄えて個々のカプセルを前記カプセル抽出部に供給するカプセル自動供給部を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記飲料調製マシン(10、10’)がカプセル手動挿入装置を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記ネットワーク(1)が、カプセルサプライヤの単一のサーバ(50)に接続される複数の飲料調製マシン(10、10’)を有し、各飲料調製マシンにおける前記消耗原料カプセルの消費が前記ネットワーク(1)経由で自動的にモニタリングされる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2013−504140(P2013−504140A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528341(P2012−528341)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063096
【国際公開番号】WO2011/029813
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】