説明

ノート型パソコン台

【目的】 病気や身体の疾患等で、ベッドの上での生活を余儀なくされている人達の限られたスペースの範囲で、ノート型パソコンやテレビ等を自分の望む位置や角度で使用できるようにするため、伸縮が容易であり角度を選べかつ仰ぎ角も選択できるノート型パソコン台を提供することを目的とする。
【構成】 台座部背面板と固定側取付板を2対の井桁状ステーに接続し台座部の位置を前後に動かすことが出来ると同時に、2列の井桁状ステーの長さを変えることにより台座部分の向きを変えることが出来る、また台座平板と台座部背面板を台座部固定鎖の長さを変えることにより台座平板が直角から任意の仰ぎ角度に変えることが出来るノート型パソコン台であり、ベッドの横桟にクランプを差し込み固定することにより、ベッドの上でパソコンの入力や検索等の作業が出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主としてノート型パソコン台をベッドやテーブル等に設置でき、しかも3次元に移動させることが可能なノート型パソコン台に関する。
【0002】
例えば病気や身体の疾患等によりベッド上の生活を余儀なくされている人達が、自分の見やすい位置や使いやすい姿勢で入力や検索等のパソコンの操作が出来ることが大切である。
【0003】
本発明は古くからある機構を使用していることを特徴とし、余地の少ないテーブルやベッドの横桟などに簡単に取り付けられる。この台は前後に伸縮するだけでなく、左右の角度を変えることが出来、また高さや仰ぎ角を変えることが出来るノート型パソコン台を作成することにある。
【0004】
上記目的を達成するために本発明のノート型パソコン台は、背板部と平板部を2枚の蝶番により連結し、背板部の両端に取り付けられた鎖状の紐で希望する角度に合わせて長さを決めて、平板部の両端に固定することにより自由に仰ぎ角を変えることが出来ることを特徴とする。
【0005】
また本発明のノート型パソコン台は使用時に必要な位置に簡単に移動させるために、ベッド取付部と台座部背板の間に鉄製平板を井桁状に複数個連結したパンタグラフ構造を二列で繋ぎ、前後に伸縮させることが出来る。因って台座に設置したノート型パソコンの位置を前後に自由に設置できることを特徴とする。
【0006】
さらに井桁状パンタグラフ構造体が二列であるため、左右の井桁状パンタグラフ構造体の長さに差をつけることにより背面板の向きが変わる。因って台座に設置されたノート型パソコン台の向きも変えることが出来ることを特徴とする。
【0007】
ベッドの横桟等に固定するためにクランプが設けてあり、そのクランプの上面にパイプを固定してある。そのパイプにベッド固定板に設置されている丸棒を差し込み、高さを決めパイプに設置されているネジを固定することにより、設置する高さと方向を調整できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のノート型パソコン台に依りベッド等で生活をしている人達が自分の身体の具合に合わせて希望する位置や角度で入力や検索等の操作・作業が出来るようになった。
【0009】
また構造的に丈夫であり保守管理がたやすく故障が少ない。
【0010】
また伸縮部が井桁状パンタグラフ構造であるため使用しない時は縮めておけるので場所を取らない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本考案の上面図であり、図2は側面図である。図3は台座部仰ぎ角度調整時の図であり、図4は設定角度変更時の上面図である。
【0012】
本体台座背面板1は台座平板2と蝶番3で連結されており仰ぎ角度が変えられる。
【0013】
台座背面板1の左右に設置してある台座角度固定鎖4を、台座平板2の左右に設置されている角度固定金具5に連結することにより、設定した角度を固定できる。
【0014】
台座背面板1の裏面の左右上部の直角方向に井桁固定用蝶番6が各1個設置されている。また同じく左右下部の直角方向に各1個の井桁固定用蝶番7が設置されている。この蝶番は片面に長穴が設けられている。
【0015】
6枚以上の幅20ミリ長さ200ミリ厚さ2ミリのスチール製ステー9をカシメ金具8にて井桁状に組み合わせたものを井桁固定用蝶番6と井桁可動用蝶板7にカシメ金具8を使用しカシメ接続させる。
【0016】
同じ工程にて井桁状のステーを作りそれぞれの蝶番に接続する。
【0017】
井桁状ステー10は固定側取付板11に設置してある固定用蝶番6と可動用蝶番7に稼働側背面板1と同じように接続されている。
【0018】
固定側取付板11の背面に高さ調節用主軸12が固定金具13により固定されている。
【0019】
取り付け用クランプ14の上部に主軸差し込み用パイプ15が接合されている。このパイプの中に高さ調節用主軸12を差し込む。
【0020】
取り付け用クランプ14の下部にあるハンドル18を回転させ、押さえ用上下ネジを押し下げベッドの横桟等に強く固定する。
【0021】
使用する位置に合わせて、その方向と高さをきめたら主軸固定用ビス16を締め付けて固定する。
【0022】
実施例では台座部背面板、固定側取付板は木材を使用して作成したが、スチール板、アルミ板等を板金加工して作成するなど、材質の選択は幅広くあるので価格や重量を加味して使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】 本発明の上面図
【図2】 本発明の側面図
【図3】 仰ぎ角度調整部分図
【図4】 角度変更時上面図
【符号の説明】
【0024】
1,台座背面板 2,台座平板 3,蝶番
4,台座角度固定鎖 5,角度固定鎖 6,井桁固定用蝶番
7,井桁可動用蝶番 8,カシメ金具 9,ステー
10,井桁状ステー 11,固定側取付板 12,高さ調整用主軸
13、固定金具 14、取付用クランプ 15,主軸差込用パイプ
16,主軸固定用ビス 17,押え用上下ネジ 18、ハンドル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定側取付板と可動側背面の上部には固定用丸穴、下部にはスライド用長穴を設けた蝶番を上下に2対を設け、ここに6枚以上のステー板を井桁状に組みカシメを施した2対の井桁状ステーをカシメにて接続して、固定板と可動側背面板の伸縮を自在にすると同時に、蝶番の作用により2対の井桁状ステーの伸縮を変えることが出来る。これにより可動側の背面板の角度が変わり台座の向きを変えることが出来るノート型パソコン台。
【請求項2】
請求項1に基づいたノート型パソコン台の固定側取付板に主軸を取り付け、これにパイプを設置したクランプと接続することにより、ベッドや机のコーナーや横桟に取り付け、向きや高さを選ぶことが出来るノート型パソコン台。
【請求項3】
台座背面板と台座は蝶番で連結されているが、台座背面板の左右両端には台座角度固定用鎖が結ばれており、この鎖の長さを選び台座平板左右にある鎖固定金具に取り付けることにより台座背面板と台座平板に角度が生ずることにより、仰ぎ角度を決めることが出来るノート型パソコン台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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