説明

ハイドロマッサージによるボディトリートメント装置

【課題】本発明は、ハイドロマッサージによるボディトリートメントに関する。本発明の分野は、特別なトリートメント手段、例えば人力及び水力マッサージに焦点を当てた応用、放熱(radiation)及び多用な製品によって、人体をケアするために設計された装置に関する。本発明は、圧力、温度、及び人体の様々な部分への流出を制御することにより、ハイドロジェットの応用について熟考する。前述の背景技術を考慮して、人体に関して決められた圧力と量の水によりトリートメントすることで最大の利益が得られ、また同時に使用中のユーザに快適さを提供する1つの装置を開発することが必要になった。
【解決手段】本発明の装置は、ハイドロマッサージによるボディトリートメント装置である。それは、ユーザの支持のための平坦なベース(3)と、この平坦なベース(3)と共にその内部にトリートメント中のユーザを収容するためのハウジングを形成する開閉手段付きの接合部を有する被覆体(4)と、床上の基盤(1)と、支持フレーム(2)とを有するものであり、装置本体部内に複数のスプリンクラー機構(11)によって構成されるヒッティングデバイスを有し、ヒッティングデバイスは、少なくとも2つの水平かつ平行又はある程度平行なフラットバー(9、10)に設置され、互いに反対方向への動きを備え、速度調節及び稼働ストローク調節されたデバイス(24〜27)によって駆動されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ハイドロマッサージによるボディトリートメント装置、特にシャワー水の噴射によってシャワーとマッサージを施し、ユーザの支持のための平坦なベースと、平坦なベースと共にその内部にトリートメント中のユーザを収容するためのハウジングを形成する開閉手段付きの接合部を有する被覆体と、床上の基盤と、支持フレームとを有するボディトリートメント装置において、装置本体部内に複数のスプリンクラー機構によって構成されるヒッティングデバイスを有し、ヒッティングデバイスは少なくとも2つの水平かつ平行又はある程度平行なフラットバーに設置され、互いに反対方向への動きを備え、速度調節及び稼働ストローク調節されたデバイスによって駆動されることを特徴とする。
【背景技術】
【0002】
現状、制御された応用を有するハイドロジェットによって身体の様々な部分をケアするデバイスが存在する。それは、適当な流れを有するハイドロジェットによって、決められた圧力と温度の基でシャワーの有益な効果を求めている。
【0003】
この種の公知の装置は、ハイドロジェットを生成するデバイスの融通性の無さに由来して制限を有する。それは、トリートメントの効果性の可能性を減じ、またユーザのための装置の実際的な使用条件を制限する。
【0004】
このように、1991年の特許文献1(サイバリテック社(SYBARITIC, INC.))は、支持台座に接続された水平に細長く拡張されたベッドを有する個人用のサウナについて言及している。そのベッドは、少なくとも一部分が台座に固定され、水平位置で個人用に設計されている。サウナはまた、ベッドに横たわる個人にエアシャワー又は空気流を供給するために、ベッドの頂の上及び上部に、熱い再循環する空気を均一に下方へ導く構成を含む。この構成は、ベッドの全長に亘って実質的に伸長し、台座の端部に蝶番によって固定された蓋部を含む。蓋部内に細く伸ばされた上部チャンバが形成され、それは蓋部の全長に沿って実質的に伸長している。蓋部の上にダクトが形成され、チャンバ内に再循環された空気を導入するため、ダクトからチャンバまで通じる空気出口用の開口部を有する。ブロワが、空気をチャンバからダクトに循環させるために、蓋部の上に備えられている。なお、空気は空気入口用開口部を介して入るように構成されている。ダクト内には、空気を熱するための加熱素子が備えられている。ダクトからチャンバに、そしてベッドの上に横たわる個人の身体の上に、身体の全長に沿って均一の流量率で、加熱素子によって温められた空気を下方に配分するために、空気の出口がダクト及び上部チャンバの全長に沿って間隔を置いて実質的に配置されている。
【0005】
特許文献2においても、ハイドロマッサージのための装置が記載されている。この目的は、シャワーバス装置内で、入浴している個人の望む部分に、噴出する方向を変えながらシャワー水を当てることを可能としながら、回転カバーの簡単な支持構造を達成することにある。回転カバーは、受入タンクに備えられた梁材に、回転可能に取り付けられている。そして、梁材に沿って取り付けられた上部シャワーの上部ノズルは、回転可能に構成されている。それ故、シャワー水は入浴している個人の頭から足までカバーする方向に噴出可能である。
【0006】
【特許文献1】スペイン国特許 第9100939(ES2047404)号
【特許文献2】日本国特許 第6023009号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ハイドロマッサージによるボディトリートメントに関する。
【0008】
本発明の分野は、特別なトリートメント手段、例えば人力及び水力マッサージに焦点を当てた応用、放熱(radiation)及び多用な製品によって、人体をケアするために設計された装置に関する。本発明は、圧力、温度、及び人体の様々な部分への流出を制御することにより、ハイドロジェットの応用について熟考する。
【0009】
前述の背景技術を考慮して、人体に関して決められた圧力と量の水によりトリートメントすることで最大の利益が得られ、また同時に使用中のユーザに快適さを提供する1つの装置を開発することが必要になった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の装置は、ハイドロマッサージによるボディトリートメント装置、特にシャワー水の噴射によってシャワーとマッサージを施し、ユーザの支持のための平坦なベースと、平坦なベースと共にその内部にトリートメント中のユーザを収容するためのハウジングを形成する開閉手段付きの接合部を有する被覆体と、床上の基盤と、支持フレームとを有するボディトリートメント装置において、装置本体部内に複数のスプリンクラー機構によって構成されるヒッティングデバイスを有し、ヒッティングデバイスは少なくとも2つの水平かつ平行又はある程度平行なフラットバーに設置され、互いに反対方向への動きを備え、速度調節及び稼働ストローク調節されたデバイスによって駆動されることを特徴とする。
【0011】
スプリンクラー機構の1つ1つは、一方の端部に水導入のための先端開口部を有し、かつ他方の端部に出口用の穴が形成された管状軸ロッドと、一組の球状突起物と、を有し、球状突起物はこれに対応する個々の円筒素子とを有し、この円筒素子は、フランジと環状素子とを有し、管状軸ロッドと円筒素子とが対向して一組のボールジョイント部を構成し、それぞれフラットバーに結合できるように構成されていることを特徴とする。
【0012】
基盤は、支持フレームを形成する複数の入れ子式の伸縮自在の支柱のためのキャリアー水平フレームを有し、周辺フレームによって画定された平坦なベースの搬送部は、このベースの一端部に被覆体の上昇及び下降のための接合した腕部を有することを特徴とする。
【0013】
理解を容易にするために、添付の図面により本発明を更に説明する。明細書には実施の形態が記載されているが、これは1つの例であって、クレームの原理に従って、本発明のハイドロマッサージによるトリートメント装置の範囲を限定するものではない。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、前述の不具合を解消し高い効果性のあるハイドロマッサージシステムを提供する。特に、水噴射流(ハイドロジェット)が、噴射流の合理的な成果により、最良の機能的な条件の基で総指向性を有し、選択された人体の部分に制御され得る。
【0015】
他方、トリートメント中ユーザは、装置の人間工学的なデザインから恩恵を受ける。また、装置は、ユーザが装置の内部に留まっている間、極めて高い安心感を与える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図面中に番号で明示した素子は、以下で示す部品に対応する。
【0017】
示されている肉体のトリートメント装置は、脚部1、支持フレーム2、ハイドロマッサージ中にユーザの身体を支持するベース3を有する。平坦化されたベース3に亘って、接合した被覆体4がある。被覆体は、ユーザによって占められるハウジングを定め、水が外部への漏れないようにする。
【0018】
ユーザは、装置の内部に水平に置かれ、そして鈍く制御されたジェット水流の動きを受ける。特に、図9に示した様に頭を除いて、身体と手足が処理される。
【0019】
ベース1は、都合良くキャリアフレーム5を有する。そして、支持フレーム2は、ユーザがベース3に入ること及びベース3から出ることを容易にするために、床に対してベース3の高さを調整できる複数の伸縮可能な支柱6により構成される。
【0020】
他方、平坦化されたベース3は、その周辺部により定められるフレーム7と一連の強化横材8とから構成される。
【0021】
被覆体4は、フレーム7の1つの端部の接合されたアーム39によって保持されている。そして、その高さにおいて、ユーザが装置に入ること及び装置から出ることを許容する。
【0022】
図3は、装置の内部の斜視図である。そこには、ジェット水により構成され図6に分離して示したような装置の特徴的な部分が現れている。根本的に、伸長した矩形状で、平行又はある程度平行であり、それらの間に図4、5に示す様な複数のスプリンクラー機構が基礎として形成されるフラットバー9、10を有する。
【0023】
機構11は、それぞれ管状の軸ロッド12を有する。軸ロッド12の一端部には水の導入パイプが結合され、他端部には水の出口としての小さな開口部13を備えている。横方向に、軸ロッド12は、等しい直径の一組の球状突出部14、15を有する。その回りには、それぞれフランジ18、19を備えた円筒部品16、17が現れている。
【0024】
円筒部品16、17は、ロッド12に相対する位置で結合しており、また凹側にテーパ部を有するリング20、21を介してロッドに結合している。このようにして、それぞれのロッドと円筒部品が基本的なボールジョイント機構を構成している。オーリングシール22、23は、部品16、17の端部に関して防水ボールジョイントを保証する。
【0025】
前述の二重ボールジョイントの機構は、図6に一致して、これらの各々1つが反対方向に優勢なボールジョイント又は劣勢なボールジョイントを組み入れる仕方でフラットバー9、10の間に設置される。
【0026】
フラットバー9、10は、常に平行、又はある程度の平行を保ったまま、選択的な運動を実行する。これらの運動は、現状の機構手段によって得られる。例えば、ピニオンとラック、チェーン組、及び/又はプーリー等である。それらは、調整可能なストロークを有し、レデューサ付きの電気モータで動き、ストロークの終わりのスイッチと関連付けられている。ここで記述しないしクレームもしない通常のコンポーネントでも良い。
【0027】
図7、8において、箱24は、フラットバー9、10を動かすデバイスを収容する。箱25、26、27は、上記フラットバーを手動で動かすためのストローク及びスピードコントロールの素子を含んでいる。
【0028】
機構11によって構成される2重ボールジョイントと、フラットバー9、10の選択的な動きによって決定されるロッド12の動きは、装置のジェット水デバイスに並はずれた融通性、言い換えれば、その機能の高い効果性を与える。
【0029】
前述したように、本発明の装置のユーザは、図9に示すように、被覆体4の外部に頭を保持する。図9では、被覆体4の端部に設けられた開口部によって頭が現れている。薄層を為し、柔軟な、防水性ある素子28が用いられている。これは、織物、プラスチック又はポリマーで製作され、表面処理が施されて、カーテン又はドロップカーテンとして使用される。そして、頭部の通過を許容し、頭部を枕の上に孤立及び休息させる。
【0030】
図10は、ドロップカーテン28を装置の被覆体4に結合する可能な方法を示す。それは、充填物30が詰められた周辺支持体29と、永久磁石31による。磁石の1つはその外壁の隣にある。被覆体4の内面には少なくとも第2の永久磁石32がある。周辺支持体29を、磁石31と32が隣り合いそれぞれの壁部によって分離されるように、被覆体4に近づけて行くと、それらの吸引力が支持体29の仮の保持を可能にし、ドロップカーテン28の1つが被覆体4に対してその内部を隔離する。様々な組の磁石31、32が有利に配置されている。
【0031】
本発明は、ハイドロマッサージによる新しいボディトリートメント装置に関する。ここで示した実施の形態に本発明は限定されない。何故なら、特許請求の範囲内で様々な応用及び/又は適用が可能であるからである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】新しい装置のフレームの全体斜視図である。
【図2】フレームの内部の拡張図である。
【図3】ハイドロマッサージのための制御された多重噴出口のエンドゾーンの全体図である。
【図4】1つのヒッティングデバイスの斜視図である。
【図5】図4のヒッティングデバイスの断面図である。
【図6】ヒッティングデバイスの搬送及び活性化デバイスを示す。
【図7】活性化及び制御素子を有する従来のデバイスの斜視図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】ユーザが使用中の新しい装置の全体図である。
【図10】図9のII−II断面図であり、ユーザの頭部の保護素子である。
【符号の説明】
【0033】
1 基盤
2 支持フレーム
3 平坦なベース
4 被覆体
6 伸縮自在支柱
7 周辺フレーム
9、10 フラットバー
11 スプリンクラー機構
12 管状軸ロッド
13 開口部
14、15 球状突起物
16、17 円筒素子
18、19 フランジ
20、21 環状素子
24〜27 速度調整及び稼働ストローク調整されたデバイス
28 一時的な閉鎖素子
31、32 永久磁石
39 腕部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイドロマッサージによるボディトリートメント装置、特にシャワー水の噴射によってシャワーとマッサージを施し、ユーザの支持のための平坦なベース(3)と、該平坦なベース(3)と共にその内部にトリートメント中のユーザを収容するためのハウジングを形成する開閉手段付きの接合部を有する被覆体(4)と、床上の基盤(1)と、支持フレーム(2)と、を有するボディトリートメント装置において、
装置本体部内に複数のスプリンクラー機構(11)によって構成されるヒッティングデバイスを有し、該ヒッティングデバイスは少なくとも2つの水平かつ平行又はある程度平行なフラットバー(9、10)に設置され、互いに反対方向への動きを備え、速度調節及び稼働ストローク調節されたデバイス(24〜27)によって駆動されることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記スプリンクラー機構(11)の1つ1つは、一方の端部に水導入のための先端開口部を有し、かつ他方の端部に出口用の穴(13)が形成された管状軸ロッド(12)と、一組の球状突起物(14、15)と、を有し、該球状突起物はこれに対応する個々の円筒素子(16、17)を有し、該円筒素子は、フランジ(18、19)と環状素子(20、21)とを有し、前記管状軸ロッドと前記円筒素子とが対向して一組のボールジョイント部を構成し、それぞれフラットバー(9、10)に結合できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記被覆体(4)の長さは、ユーザの頭部を除いた身体の長さに対応し、前記頭部は柔軟性のあるドロップカーテンとしての一時的な閉鎖素子(28)を有する先端開口部から現れるようにされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記一時的な閉鎖素子(28)は、該閉鎖素子の周辺支持部と前記被覆体(4)の開口部の周辺にそれぞれ取り付けられた永久磁石(31、32)により構成される、前記被覆体(4)と結合するための分離可能な手段を有することを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記基盤(1)は、支持フレーム(2)を形成する複数の入れ子式の伸縮自在の支柱(6)のためのキャリアー水平フレーム(5)を有し、周辺フレーム(7)によって画定された前記平坦なベース(3)の搬送部は、該ベースの一端部に前記被覆体(4)の上昇及び下降のための接合した腕部(39)を有することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記支持フレーム(2)は、調整可能な高さを有していることを特徴とする請求項5に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2008−514256(P2008−514256A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−532983(P2007−532983)
【出願日】平成17年9月21日(2005.9.21)
【国際出願番号】PCT/IB2005/002797
【国際公開番号】WO2006/032983
【国際公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(507096227)エセ.オー.エレ. インターナショナル、ソシエダッド アノニマ (1)
【Fターム(参考)】