説明

ハイブリッドセル滞留方法、アクセスレベル検査方法及び設備

【課題】ハイブリッドセル滞留方法、アクセスレベル検査方法及び設備を提供する。
【解決手段】ユーザ設備の契約特性及びハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報に基づいてユーザ設備の滞留権限及びアクセスレベル検査の通過確率を調整することにより、契約ユーザのサービスを優先的に保証すると共に、非契約ユーザの初期アクセス遅延を軽減して非契約ユーザの初期アクセス効率を向上しており、ネットワーク資源及びユーザ設備の電気エネルギーの節約も実現している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムにおけるハイブリッドセル(Hybrid Cell)に関し、特に、ハイブリッドセル滞留方法、アクセスレベル検査方法、ハイブリッドセル基地局及びユーザ設備UE(User Equipment)に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)は移動通信分野の重要な組織として、3G(The Third Generation)技術の基準化プロセスを大きく推進し、一連の通信システム基準を制定している。ブロードバンドアクセス技術の挑戦に応対し、日増しに増加する新型サービスの需要を満足するために、3GPPは2004年末に3G LTE(Long Term Evolution)技術の基準化を開始し、それにより周波数スペクトル効率を更に向上し、セル境界ユーザの性能を改善し、システム遅延を低下し、高速移動ユーザに対してより高速のアクセスサービスを提供することなどを図る。異なった設備メーカーによる非標準的な解決方案で市場を分散させ、HeNB(Home Evolved NodeB)に対して複数メーカーが供給できる環境を保障するために、3GPPは2007年3月のTSGRAN#35回全体大会でSI(Studyitem):Study on Home NodeB/eNodeBを開始し、HeNBの典型的な応用状況に応じて基準化した解決方案を形成することを目的とする。該SIはRAN2、RAN3、RAN4の三つのグループで分担し、それぞれHeNBストラクチャー、移動性、アクセス制御、無線RFの面で実行可能性研究を行なう。世界的に3G市場の発展やユーザ規模の拡大につれ、ネットワークプロバイダーは、家庭環境において低コストで高速データサービスを提供することを要求し、HeNBという新しい3G製品に注目している。
【0003】
HeNBが家庭、小企業のような応用情況に向けるため、HeNB設備はユーザが所用する可能性があり、そして、HeNBシステムに対して、ユーザの身分に応じてサービスを提供するか否かを決定し、即ちアクセス制御機能を有することが要求される。例えば、ユーザは、HeNBを自宅に装備することをプロバイダーと契約を交わし、家族の人と複数の特定した来訪者にのみサービスを提供することをHeNBに期待する。このようなHeNBへの要求に対して、3GPPはRelease8バージョンにおいてCSG(Close Subscriber Group)という概念を採用してアクセス制御を行なうことを提案している。CSGとは、一又は複数の特定したHeNBセルの複数契約ユーザからのアクセスを許可することである。ここで、一又は複数の特定したHeNBセルにユーザがアクセスするときに、制限があり、条件が課されている。同一UEは複数のCSGに所属することができ、各CSGは一つのCSG IDで標識される。UEは所属するCSGのCSG IDホワイトリスト(許可CSG IDホワイトリスト)を保持し、該ホワイトリスト以外の他のCSG IDに対応するCSGセルは、該UEにとってアクセス不可のものである。各CSGセルは自セルのCSG IDを放送し、該CSG IDにより標識されるCSGのメンバーが該セルにアクセスできる。
【0004】
CSGのメンバーによるCSGセルへのアクセス制御をより便利に行なわせるために、CSGセルは、同期チャネルと放送情報において自身のアクセス特性について標識を行なう必要がある。定義済みのRelease8バージョンにおいて、下記のような定義をされている。
【0005】
PCI split(Physical Cell Identification Split):
PCI(Physical Cell Identification)は、セル同期に用いられるシーケンスであり、基地局により下り同期チャネル(Synchronization Channel)において送信される。各セルには一つのPCIがあり、ユーザがセル検索を行なう際にまずPCIを検索して取得し、それを介してセルとの下り同期を実現する。ユーザがセル検索段階にCSGセルを初期的に識別できるようにするために、Release8では、CSGセルに特別で一部のPCIであるPCI splitを分割しており、例えば0〜50のように、PCIの範囲として定義されている。一つのセルがCSGセルである場合、該範囲内のPCIを使用するが、逆の場合、該範囲外のPCIを使用する。
【0006】
CSG指示(Indicator)ビット:
該指示は、1ビットの情報を含み、放送情報のシステム情報ブロックSIB(System Information Block)1にあり、該セルがCSGセルであるか否かを指示する。ユーザが該部分の情報を読み取ったときに、その値がTRUEである場合、該セルがCSGセルであることを示し、その値がFALSEである場合、該セルが一般的なセルであることを示す。
【0007】
CSG ID(Identification):
Release8の議論結果によれば、該IDは27ビットを含み、同様にSIB1にあり、一つのCSGセルを一義的に標識する。前述のように、一ユーザがCSGセルカバレッジ内に移動した場合、同期処理及びCSG指示ビット取得を経て、現在のセルがCSGセルであることを識別し、更に、該セルのCSG IDと自身のSIM(Subscriber Identification Module)の中の許可CSG IDホワイトリスト(Whitelist)と比較することにより、該CSGセルがアクセスできるか否かを判断できる。ホワイトリストに該セルのCSG IDが含まれる場合、該セルに滞留又はアクセスできるが、逆の場合、ユーザが該セルに滞留又はアクセスできない。
【0008】
HeNBを採用することにより家庭ユーザのデータ伝送速度を大きく向上するとともに、セル境界ユーザの性能を向上することもできる。しかし、HeNBを導入することで、例えばセルとHeNB間の干渉、負荷の非均衡など、他の問題が生じる可能性もある。このような問題を解決するために、3GPP組織はリリース9バージョンにおいて、ハイブリッドアクセス方式(Hybrid Mode)のHeNB、即ちハイブリッドセル基地局を導入している。このようなハイブリッドセル基地局のアクセス権限は一般的な基地局とCSG基地局の間にあり、CSGセルと同様性能のサービスを契約ユーザに対して提供できる一方、契約ユーザに対して影響を及ぼさない前提で、制限された性能のサービスを非契約ユーザに提供することができる。上記特徴を有することにより、このようなハイブリッドセル基地局は広範に注目されている。現在、上記CSGセルアクセス標識に基づき、ハイブリッドセル基地局に対してそれに特有なアクセス方式を定義している。
【0009】
(1)PCIは、PCI split以外から選択する。
【0010】
(2)CSG指示ビットの値は、FALSE(例えば二進法の[0])を採る。
【0011】
(3)CSG IDは27ビットの情報を含み、ハイブリッドセル基地局を一義的に標識する。
【0012】
ユーザ設備が同期チャネルと放送情報から上記の情報を取得したのであれば、これらの情報を伝送するセルはハイブリッドセルであると識別できる。
【0013】
ハイブリッドセル基地局により一部の干渉、負荷均衡問題を解決できるが、その導入によりユーザのアクセスプロセスに対して新しい問題をもたらしている。
【0014】
従来技術のユーザ設備初期アクセスプロセスは、図1に示されている。セルに滞留するユーザ設備がランダム的にアクセスする前に、アクセスレベル検査を通過する必要があり、アクセスレベル検査通過後、ランダム的アクセスプロセスによりセルにアクセスし、ランダム的アクセスに成功した後、デフォルトのベアラーを確立してIPアドレス、サービス品質(QoS)などの協商を行なう。その後、アクセス制御プロセスとスケジューリングプロセスが行なわれる。
【0015】
現在、ハイブリッドセル基地局は、非契約ユーザがセルに滞留することを許可する。非契約ユーザがランダム的にアクセスするときに、ハイブリッドセル基地局が契約ユーザへのサービス提供に傾くべきであるため、該アクセス要求は、アクセス制御プロセスにおいて拒否されるか、又は非契約ユーザの接続確立後に契約ユーザのサービスに影響を及ぼしたため他のセルに切り替えられる可能性が大いにある。その結果、ハイブリッドセル基地局に非契約ユーザからのアクセスが適合しない場合、非契約ユーザの初期アクセス(initial access)の遅延を増大し、確立済みの通信接続に影響を及ぼす一方、ランダム的アクセスを行なうための時間周波数資源とプリアンブルシーケンス資源の消耗を増大し、必要のない資源の浪費につながる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の実施例により解決しようとする技術課題は、ハイブリッドセル滞留方法、アクセスレベル検査方法及び設備を提供し、ランダム的にアクセスする前にユーザの契約特性に基づいてユーザ設備に対して区別した処理を行なうことにより、契約ユーザのサービスを優先的に保証すると共に、非契約ユーザの初期アクセス遅延を著しく軽減して非契約ユーザの初期アクセス効率を向上することを実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記技術課題を解決するために、本発明の実施例によるハイブリッドセルのアクセスレベル検査方法は、以下のステップAとステップBとを含み、
ステップAにおいて、ユーザ設備は、一回のアクセスレベル検査において、ハイブリッドセル基地局が放送するアクセス制限情報を取得し、前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が所定のアクセス制限条件に基づいて設定した、アクセスを制限するか否かを前記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報であり、
ステップBにおいて、前記ユーザ設備は、予め取得した前記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が前記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断し、前記アクセス制限情報に基づいて、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第1の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第2の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第3の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第4の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
前記第2、第3の確率は共に前記第4の確率より大きく且つ前記第1の確率より小さい。
【0018】
好ましくは、前記アクセスレベル検査方法において、
前記ステップAにおいて、前記ユーザ設備は更に前記ハイブリッドセル基地局が放送するアクセスレベル遮断パラメータa(0≦a≦1)を取得して乱数b(0≦b≦1)を生成し、
前記ステップBにおいて、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、直接今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、前記bが前記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、前記bが前記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、今回のアクセスレベル検査の通過を拒否してアクセスレベル検査を終止し、前記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して前記他のセルに対してランダム的にアクセスする。
【0019】
好ましくは、前記アクセスレベル検査方法において、前記ユーザ設備が今回のアクセスレベル検査を通過しない場合、前記アクセスレベル検査を通過し又は前記アクセスレベル検査の実行回数が所定の上限値になるまで、引き続き次のアクセスレベル検査を実行する。
【0020】
好ましくは、前記アクセスレベル検査方法において、前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が放送するシステム情報ブロックSIB2の中の一つの自定義ビットに付随する。
【0021】
本発明の実施例は更にユーザ設備を提供し、該ユーザ設備は、以下のパラメータ取得手段とアクセスレベル検査手段とを含み、
パラメータ取得手段は、ハイブリッドセル基地局が放送する前記ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報を取得し、前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が所定のアクセス制限条件に基づいて設定した、アクセスを制限するか否かを前記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報であり、
アクセスレベル検査手段は、一回のアクセスレベル検査において、前記アクセス制限情報に基づいて、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断し、予め取得した前記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が前記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第1の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第2の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第3の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第4の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
前記第2、第3の確率は共に前記第4の確率より大きく且つ前記第1の確率より小さい。
【0022】
好ましくは、前記ユーザ設備において、
前記パラメータ取得手段は、更に前記ハイブリッドセル基地局が放送するアクセスレベル遮断パラメータa(0≦a≦1)を取得して乱数b(0≦b≦1)を生成し、
前記アクセスレベル検査手段は、更に、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、直接今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、前記bが前記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、前記bが前記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、今回のアクセスレベル検査の通過を拒否してアクセスレベル検査を終止し、前記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して前記他のセルに対してランダム的にアクセスする。
【0023】
本発明の実施例は更にハイブリッドセル滞留方法を提供し、
ユーザ設備は、ハイブリッドセル基地局が放送する前記ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報及び前記ハイブリッドセルのCSG標識を取得し、前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が所定のアクセス制限条件に基づいて設定した、アクセスを制限するか否かを前記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報であり、
前記ユーザ設備は、前記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が前記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断し、
契約ユーザであると判断された場合、前記ハイブリッドセルに滞留し、
契約ユーザではないと判断された場合、前記アクセス制限情報に基づいて、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断し、制限すると判断された場合、前記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して滞留し、制限しないと判断された場合、前記ハイブリッドセルに滞留する。
【0024】
好ましくは、上記滞留方法において、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限することを前記アクセス制限情報に基づいて判断された後、前記ユーザ設備は、前記ハイブリッドセル以外に滞留可能なセルを検索できなかった場合、前記ハイブリッドセルに滞留する。
【0025】
好ましくは、上記滞留方法において、前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が放送するシステム情報ブロックSIB1の中のCSG指示ビットに付随するか、前記SIB1の中の一つの自定義ビットに付随する。
【0026】
本発明の実施例は更に別のユーザ設備を提供し、該ユーザ設備において、以下の受信手段と滞留処理手段とを含み、
受信手段は、ハイブリッドセル基地局が放送する前記ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報及びハイブリッドセルのCSG標識を取得し、前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が所定のアクセス制限条件に基づいて設定した、アクセスを制限するか否かを前記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報であり、
滞留処理手段は、前記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が前記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断し、
契約ユーザであると判断された場合、前記ハイブリッドセルに滞留し、
契約ユーザではないと判断された場合、前記アクセス制限情報に基づいて、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断し、制限すると判断された場合、前記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して滞留し、制限しないと判断された場合、前記ハイブリッドセルに滞留する。
【0027】
好ましくは、前記ユーザ設備において、前記滞留処理手段は、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限することを前記アクセス制限情報に基づいて判断された後、前記ユーザ設備が、前記ハイブリッドセル以外に滞留可能なセルを検索できなかった場合、前記ハイブリッドセルに滞留するように用いられる。
【0028】
本発明の実施例は更にハイブリッドセル基地局を提供し、該ハイブリッドセル基地局において、以下のアクセス制限情報設定手段と放送手段とを含み、
アクセス制限情報設定手段は、所定のアクセス制限情報に基づいて、アクセスを制限するか否かを前記ハイブリッドセル基地局に指示するためのアクセス制限情報を設定し、
放送手段は、前記アクセス制限情報とハイブリッドセルのCSG標識を放送し、
前記アクセス制限情報とハイブリッドセルのCSG標識は、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かの判断、及び前記ユーザ設備が前記ハイブリッドセルの契約ユーザであるかの判断を行なうようユーザ設備に供するものであり、前記ユーザ設備が前記契約ユーザである場合、前記ハイブリッドセルに滞留し、前記ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、前記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して滞留し、前記ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、前記ハイブリッドセルに滞留する。
【0029】
好ましくは、前記ハイブリッドセル基地局において、
前記放送手段は、システム情報ブロックSIB1の中のCSG指示ビット、又は前記SIB1の中の一つの自定義ビットに前記アクセス制限情報を付随させる。
【発明の効果】
【0030】
上記記載から分かるように、本発明によるハイブリッドセル滞留方法、アクセスレベル検査方法及び設備は、ユーザ設備の契約特性に基づいて、ユーザ設備の滞留権限及びアクセスレベル検査の通過確率を調整することにより、契約ユーザのサービスを優先的に保証している。また、本発明は、ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、非契約ユーザのユーザ設備が他のセルに滞留すること、又は上記ハイブリッドセル基地局に対してアクセスレベル検査を行なう時に他のセルに対してランダム的にアクセスするように変更することにより、非契約ユーザの初期アクセス遅延を軽減して非契約ユーザの初期アクセス効率を向上しており、ネットワーク資源及びユーザ設備の電気エネルギーの節約も実現している。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、従来技術におけるユーザ設備の初期アクセスのフローを示す図面である。
【図2】図2は、本発明の実施例によるハイブリッドセル滞留方法のフローを示す図面である。
【図3】図3は、本発明の実施例によるユーザ設備の構造を示す図面である。
【図4】図4は、本発明の実施例によるハイブリッドセル基地局の構造を示す図面である。
【図5】図5は、本発明の実施例によるハイブリッドセルのアクセスレベル検査方法のフローを示す図面である。
【図6】図6は、本発明の別の実施例によるユーザ設備の構造を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
ハイブリッドセル基地局には、契約ユーザと非契約ユーザの二種類のユーザがアクセス可能である。該二種類のユーザに対して、異なったアクセス制御ポリシで扱うべきである。アクセス制御ポリシは、滞留、アクセスレベル検査、ランダム的アクセス及びアクセス制御などのプロセスに関わるが、滞留権限により、ユーザがハイブリッドセルに滞留可能か否かを決定され、アクセスレベル検査により、ユーザが滞留状態からランダム的アクセスプロセスに遷移する成功確率を決定される。従来技術では、アクセス制御段階においてのみ契約ユーザと非契約ユーザの区別をするため、非契約ユーザが複数回のアクセスレベル検査とランダム的アクセスの時間を無意義に消耗し、非契約ユーザをその接続確立後に他のセルに切り替えてしまう可能性がある。この問題を解決するために、本発明はハイブリッドセル基地局に対してより先進的で、より柔軟な滞留、アクセスレベル検査方法を提案しており、二種類のユーザに対して、区別されたアクセス制御をよりよく処理することができ、非契約ユーザのアクセス遅延を減らして資源の損耗を軽減することができる。以下、図面を参照しながら、具体的な実施例を通じて本発明を詳しく説明する。
【0033】
<実施例1>
本実施例によるハイブリッドセルのアクセスレベル検査方法について、次のステップを含む。
【0034】
ステップ41において、上記ユーザ設備は、一回のアクセスレベル検査において、ハイブリッドセル基地局が放送するアクセス制限情報を取得する。上記アクセス制限情報は、上記ハイブリッドセル基地局が所定のアクセス制限条件に基づいて設定した、アクセスを制限するか否かを上記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報である。
【0035】
ここで、所定のアクセス制限条件は、具体的な応用環境に応じて設定できる。例えば、下記条件のうちの一つか複数を含むことができる。
【0036】
(1)ハイブリッドセル基地局の現在の負荷状態。例えば、現在の負荷が所定の閾値を超えると、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限する。現在の負荷が上記所定の閾値を超えていない場合、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限しない。
【0037】
(2)非契約ユーザによる上記ハイブリッドセルへの上り干渉。例えば、上記上り干渉がある所定の値を越えると、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限しない。逆の場合、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限し、それにより、非契約ユーザによる上記ハイブリッドセルへの干渉が軽減される。
【0038】
(3)プロバイダーや上記ハイブリッドセル基地局の所有者は、アクセスを制限するかしないかを上記ハイブリッドセル基地局に要求するか否かを設定できる。
【0039】
ここで、上記ハイブリッドセル基地局は、上記アクセス制限情報を放送情報のうちのSIB2の中の一つの自定義ビット(例えばAcBarring flag)に付随させることができる。上記アクセス制限情報は、アクセスを制限するか否かを上記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報であるため、一つのビットしか必要としない。例えば、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限する場合、該ビットはTRUE(例えば二進法の「1」)を採るが、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限しない場合、該ビットはFALSE(例えば二進法の「0」)を採る。上記ユーザ設備は、上記ハイブリッドセル基地局の放送情報を受信し、その中から上記アクセス制限情報を取得する。
【0040】
ステップ42において、上記ユーザ設備は、予め取得した上記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が上記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断し、上記アクセス制限情報に基づいて、上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断する。
【0041】
自ユーザ設備が上記契約ユーザであり、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第1の確率で今回のアクセスレベル検査を通過する。
【0042】
自ユーザ設備が上記契約ユーザであり、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第2の確率で今回のアクセスレベル検査を通過する。
【0043】
自ユーザ設備が上記契約ユーザではなく、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第3の確率で今回のアクセスレベル検査を通過する。
【0044】
自ユーザ設備が上記契約ユーザではなく、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第4の確率で今回のアクセスレベル検査を通過する。
【0045】
上記第2、第3の確率は共に上記第4の確率より大きく且つ上記第1の確率より小さい。
【0046】
ここで、上記ユーザ設備が今回のアクセスレベル検査を通過しない場合、上記アクセスレベル検査を通過し又は上記アクセスレベル検査の実行回数が所定の上限値になるまで、引き続き次のアクセスレベル検査を実行する。
【0047】
上記ステップにおいて、第1の確率で今回のアクセスレベル検査を通過する。詳しくは、ユーザ設備は、0以上且つ1以下の乱数をランダム的に生成し、該乱数を第1の確率と比較し、該乱数が第1の確率より小さい場合、今回のアクセスレベル検査を通過するが、逆の場合、今回のアクセスレベル検査を通過しない。同じように、第2、3、4の確率で今回のアクセスレベル検査を通過する場合についても、該乱数がそれぞれの検査に対応する第2、3、4の確率より小さいか否かを判断し、小さい場合、今回のアクセスレベル検査を通過するが、逆の場合、今回のアクセスレベル検査を通過しない。
【0048】
本実施例は、ユーザ設備が契約ユーザであるか否か、ハイブリッドセル基地局のアクセス制限状況に基づいて、アクセスレベル検査を通過する確率を設定し、契約ユーザには非契約ユーザより高いアクセスレベル検査通過確率を有することを保証し、同一ユーザ設備がアクセスレベル検査を通過する確率についてもハイブリッドセル基地局のアクセス制限状態に対応し、アクセスが制限される場合、アクセスレベル検査の通過確率を低くすることにより、ハイブリッドセル基地局の処理負荷を軽減している。
【0049】
以下、図5を参照しながら、より詳しい実施方案を通じて本実施例の上記フローを更に説明する。
【0050】
ステップ401において、ハイブリッドセルに滞留するユーザ設備は、ハイブリッドセル基地局から放送されたハイブリッドセルのCSG標識とアクセスレベル検査関連情報を受信して保存する。上記アクセスレベル検査関連情報はSIB2に付随し、ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報、AcBarring Time及びアクセスレベル遮断パラメータa等を含む。ここで、ユーザ設備はハイブリッドセル基地局からの上記パラメータの受信を継続し、ローカルで保存する対応な数値を更新する。
【0051】
ステップ402において、ユーザ設備はランダム的にアクセスする前に、アクセスレベル検査を行なう。一回のアクセスレベル検査において、ユーザ設備は、ステップ401において保存したアクセスレベル検査関連情報を読み取り、その中のAcBarring TimeからT303カウンタ値を計算し、T303カウンタによるカウントを開始し上記T303カウンタ値から逓減してカウントする。
【0052】
ステップ403において、ユーザ設備はT303カウンタが満了するか否かを判断する。例えば、カウント値が0であるか否かを判断する。そうである場合、ステップ404へ進むが、逆の場合、ステップ403に戻り、引き続きT303カウンタが満了するか否かを判断する。ここで、ユーザ設備が頻繁にランダム的にアクセスすることを回避できるようにT303カウンタを設定する。
【0053】
ステップ404において、ユーザ設備は、[0,1]範囲内の乱数bを生成する。
【0054】
ステップ405において、ユーザ設備は、上記ハイブリッドセルのCSG標識と、自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が上記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断する。契約ユーザである場合、ステップ406へ進むが、逆の場合、ステップ409へ進む。
【0055】
ステップ406において、ユーザ設備は、上記ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報に基づいて、上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断する。制限する場合、ステップ408へ進むが、逆の場合、ステップ409へ進む。
【0056】
ステップ407において、ユーザ設備は、上記ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報に基づいて、上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断する。制限する場合、ステップ410へ進むが、逆の場合、ステップ408へ進む。
【0057】
ステップ408において、ユーザ設備は、乱数bとアクセスレベル遮断パラメータaとを比較し、bがaより小さいか否かを判断する。小さい場合、ステップ409へ進むが、逆の場合、ステップ411へ進む。
【0058】
ここで、bがユーザ設備により生成された[0,1]範囲内の乱数であるため、bがaより小さくなる確率はaであるので、ステップ408においてユーザ設備が今回のアクセスレベル検査を通過する確率はaである。
【0059】
ステップ409において、アクセスレベル検査を通過して、後続のランダム的アクセスプロセスに進む。
【0060】
ステップ410において、ユーザ設備が今回のアクセスレベル検査を通過することを直接拒否し、即ちユーザ設備が今回のアクセスレベル検査を通過する確率は0となる。アクセスレベル検査プロセスを終了し、自ハイブリッドセル以外にSNRのよい他のセルを検索し、セル再選択を通じて他のセルに滞留し、他のセルにおいて引き続きランダム的にアクセスする。
【0061】
ステップ411において、ユーザ設備は、現在に生成された乱数bとAcBarring Timeに基づいて改めてT303カウンタ値を計算し、T303カウンタを再開してステップ403に戻る。
【0062】
上記実施形態において、自ユーザ設備が上記契約ユーザであり、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、直接今回のアクセスレベル検査を通過し、自ユーザ設備が上記契約ユーザであり、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、上記bが上記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断する。同様に、自ユーザ設備が上記契約ユーザではなく、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、上記bが上記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断し、自ユーザ設備が上記契約ユーザではなく、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、今回のアクセスレベル検査の通過を拒否してアクセスレベル検査を終止し、上記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して上記他のセルに対してランダム的にアクセスする。
【0063】
上記記載から分かるように、上記実施形態において、非契約ユーザはアクセスが制限されたハイブリッドセル基地局に滞留できるが、ユーザ設備がランダム的にアクセスするときにおいてのみアクセスレベル検査結果に基づいて、該ユーザ設備が他の基地局を選択して接続するか否か決定される。ハイブリッドセル基地局にアクセスが制限される場合、上記ハイブリッドセル基地局のアクセスレベル検査を終了させ、直接に他の基地局と接続を確立する。ユーザ設備が複数回のアクセスレベル検査を経て最終的にアクセスレベル検査を通過したが後続のアクセス制御プロセスにおいてハイブリッドセル基地局により拒否されて他の基地局にアクセスすることとなった場合に対して、本実施例によれば、非契約ユーザの初期アクセス遅延を軽減して非契約ユーザの初期アクセス効率を向上でき、ユーザ設備の電気エネルギーの節約も実現できる。
【0064】
上記アクセスレベル検査方法に基づいて、本実施例は、上記アクセスレベル検査方法を実施するためのユーザ設備を更に提供する。
【0065】
図6に示すように、該ユーザ設備は、パラメータ取得手段とアクセスレベル検査手段とを含む。
【0066】
パラメータ取得手段は、ハイブリッドセル基地局が放送する上記ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報を取得する。上記アクセス制限情報は、上記ハイブリッドセル基地局が所定のアクセス制限条件に基づいて設定した、アクセスを制限するか否かを上記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報である。
【0067】
アクセスレベル検査手段は、一回のアクセスレベル検査において、上記アクセス制限情報に基づいて、上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断し、予め取得した上記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が上記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断する。
【0068】
自ユーザ設備が上記契約ユーザであり、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第1の確率で今回のアクセスレベル検査を通過する。
【0069】
自ユーザ設備が上記契約ユーザであり、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第2の確率で今回のアクセスレベル検査を通過する。
【0070】
自ユーザ設備が上記契約ユーザではなく、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第3の確率で今回のアクセスレベル検査を通過する。
【0071】
自ユーザ設備が上記契約ユーザではなく、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第4の確率で今回のアクセスレベル検査を通過する。
【0072】
上記第2、第3の確率は共に上記第4の確率より大きく且つ上記第1の確率より小さい。
【0073】
好ましくは、上記ユーザ設備の上記パラメータ取得手段は、更に上記ハイブリッドセル基地局が放送するアクセスレベル遮断パラメータa(0≦a≦1)を取得して乱数b(0≦b≦1)を生成する。
【0074】
上記アクセスレベル検査手段は、更に、自ユーザ設備が上記契約ユーザであり、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、直接今回のアクセスレベル検査を通過し、自ユーザ設備が上記契約ユーザであり、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、上記bが上記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断し、自ユーザ設備が上記契約ユーザではなく、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、上記bが上記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断し、自ユーザ設備が上記契約ユーザではなく、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、今回のアクセスレベル検査の通過を拒否してアクセスレベル検査を終止し、上記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して上記他のセルに対してランダム的にアクセスする。
【0075】
<実施例2>
図2に示すように、本実施例によるハイブリッドセル滞留方法は、次のステップを含む。
【0076】
ステップ21において、ハイブリッドセル基地局は、所定のアクセス制限条件に基づいて、アクセスを制限するか否かを上記ハイブリッドセル基地局に指示するためのアクセス制限情報を設定し、上記アクセス制限情報とハイブリッドセルのCSG標識を放送する。
【0077】
ここで、所定のアクセス制限条件は、具体的な応用環境に応じて設定できる。例えば、下記条件のうちの一つか複数を含むことができる。
【0078】
(1)ハイブリッドセル基地局の現在の負荷状態。例えば、現在の負荷が所定の閾値を超えると、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限する。現在の負荷が上記所定の閾値を超えていない場合、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限しない。
【0079】
(2)非契約ユーザによる上記ハイブリッドセルへの上り干渉。例えば、上記上り干渉がある所定の値を越えると、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限しない。逆の場合、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限し、それにより、非契約ユーザによる上記ハイブリッドセルへの干渉が軽減される。
【0080】
(3)プロバイダーや上記ハイブリッドセル基地局の所有者は、アクセスを制限するかしないかを上記ハイブリッドセル基地局に要求するか否かを設定できる。
【0081】
ここで、ハイブリッドセル基地局は、上記アクセス制限情報を、放送情報のうちのSIB1のCSG指示ビット、又は上記SIB1の中の一つの自定義ビット(例えばNon−CSG limitation)に付随させることができる。上記アクセス制限情報は、アクセスを制限するか否かを上記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報であるため、一つのビットしか必要としない。例えば、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限する場合、該ビットはTRUE(例えば二進法の「1」)を採るが、上記ハイブリッドセル基地局はアクセスを制限しない場合、該ビットはFALSE(例えば二進法の「0」)を採る。
【0082】
ステップ22において、ユーザ設備は、上記ハイブリッドセル基地局から放送された上記ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報とハイブリッドセルのCSG標識を受信する。
【0083】
ここで、上記ユーザ設備は、サイレンス状態にあり上記ハイブリッドセルのカバレッジ内に移動し、それにより再選択がセル内に行なわれるようになりセルに滞留するものであってもよい。上記ユーザ設備は、元々上記ハイブリッドセルのカバレッジ内にあり、滞留プロセスを行なうことによりセルに滞留するユーザ設備であってもよい。ユーザ設備はセルに滞留するときに、いずれもセルから放送されたSIB1情報を受信して読み取る必要がある。
【0084】
ステップ23において、上記ユーザ設備は、上記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が上記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断する。契約ユーザであると判断された場合、ステップ24へ進むが、逆の場合、ステップ25へ進む。
【0085】
ここで、ユーザ設備は、自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストを自身のSIMカードに保存できる。上記ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストには上記ハイブリッドセルのCSG標識が含まれている場合、自ユーザ設備が上記ハイブリッドセルの契約ユーザであると判断し、逆の場合、自ユーザ設備が上記ハイブリッドセルの契約ユーザではないと判断する(即ち自ユーザ設備が上記ハイブリッドセルの非契約ユーザであると判断する)。
【0086】
ステップ24において、上記ユーザ設備は、従来の滞留プロセスに従い、直接上記ハイブリッドセルに滞留する。
【0087】
ステップ25において、上記ユーザ設備は、上記アクセス制限情報に基づいて、上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断する。制限する場合、ステップ26へ進むが、逆の場合、ステップ27へ進む。
【0088】
ステップ26において、上記ハイブリッドセル以外のほかのセルを検索して滞留する。
【0089】
ステップ27において、上記ハイブリッドセルに滞留し、ステップ21に戻り上記フローを繰り返し、非契約ユーザがハイブリッドセルのアクセス制限情報の変化に応じて滞留するセルを選択できるようにする。
【0090】
ここで、ステップ25において、上記アクセス制限情報に基づいて、上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限することを判断された後、上記ユーザ設備は、上記ハイブリッドセル以外に滞留可能なセルを検索できなかった場合、上記ハイブリッドセルに滞留でき、ステップ21に戻る。
【0091】
本実施例によるハイブリッドセル滞留方法は、ユーザ設備が該ハイブリッドセルに滞留したい場合、セルから放送されたSIB1情報を読み取ることにより、契約ユーザであるか否かを判断する。契約ユーザである場合、直接該ハイブリッドセルに滞留する。逆の場合、ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報に基づいて、他のセルを検索して滞留するか否かを決定する必要がある。本実施例は、非契約ユーザのセル滞留に対して、ハイブリッドセル基地局のアクセス制限についての考慮が追加されている。ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、非契約ユーザの滞留を減らし、より多くの資源を節約して契約ユーザに提供し、契約ユーザが元々取得すべきハイブリッドセル基地局の優先使用権を取得できるようにする。また、本実施例は、ハイブリッドセル基地局においてアクセスを制限し(例えばハイブリッドセル基地局が高負荷状態にあるとき)、非契約ユーザの滞留を拒否し、非契約ユーザに対して他のセルを検索して滞留するように促し、非契約ユーザがその後ランダム的にアクセスすることにより時間周波数資源とプリアンブルシーケンス資源を浪費することを回避でき、非契約ユーザの初期アクセスにおける遅延を軽減できる。その理由とし、非契約ユーザがアクセスが制限されたハイブリッドセル基地局に滞留する場合、後続の非契約ユーザによるランダム的アクセス要求がアクセス制御プロセスにおいて拒否される可能性が大いにあるため、非契約ユーザが複数回にわたってランダム的アクセスを繰り返し非契約ユーザの初期アクセスの遅延が長くなったと同時に、ランダム的アクセスプロセスにおいて使われる時間周波数資源とプリアンブルシーケンス資源を浪費することとなる。
【0092】
上記滞留方法に基づいて、本実施例は対応的にユーザ設備、ハイブリッドセル基地局を提供する。
【0093】
図3に示すように、本実施例によるユーザ設備は受信手段と滞留処理手段とを含む。
【0094】
受信手段は、ハイブリッドセル基地局が放送する上記ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報及びハイブリッドセルのCSG標識を取得する。上記アクセス制限情報は、上記ハイブリッドセル基地局が所定のアクセス制限条件に基づいて設定した、アクセスを制限するか否かを上記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報である。
【0095】
滞留処理手段は、上記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が上記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断する。契約ユーザであると判断された場合、上記ハイブリッドセルに滞留する。契約ユーザであると判断されない場合、上記アクセス制限情報に基づいて、上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断する。制限すると判断された場合、上記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して滞留し、制限すると判断されない場合、上記ハイブリッドセルに滞留する。
【0096】
好ましくは、上記滞留処理手段は、上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限することを上記アクセス制限情報に基づいて判断された後、上記ユーザ設備が、上記ハイブリッドセル以外に滞留可能なセルを検索できなかった場合、上記ハイブリッドセルに滞留するように用いる。
【0097】
本実施例によるハイブリッドセル基地局は、図4に示すように、アクセス制限情報設定手段と放送手段とを含む。
【0098】
アクセス制限情報設定手段は、所定のアクセス制限情報に基づいて、アクセスを制限するか否かを上記ハイブリッドセル基地局に指示するためのアクセス制限情報を設定する。
【0099】
放送手段は、上記アクセス制限情報とハイブリッドセルのCSG標識を放送する。
【0100】
上記アクセス制限情報とハイブリッドセルのCSG標識は、上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かの判断、及び上記ユーザ設備が上記ハイブリッドセルの契約ユーザであるかの判断を行なうようユーザ設備に供するものである。上記ユーザ設備が上記契約ユーザである場合、上記ハイブリッドセルに滞留する。上記ユーザ設備が上記契約ユーザではなく、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、上記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して滞留する。上記ユーザ設備が上記契約ユーザではなく、且つ上記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、上記ハイブリッドセルに滞留する。
【0101】
好ましくは、上記上記放送手段は、システム情報ブロックSIB1の中のCSG指示ビット、又は上記SIB1の中の一つの自定義ビットに上記アクセス制限情報を付随させる。
【0102】
上記記載から分かるように、本発明によるハイブリッドセル滞留方法、アクセスレベル検査方法、ユーザ設備及びハイブリッドセル基地局は、ユーザの契約特性に基づいて、滞留権限及びアクセスレベル検査のアクセスポリシを適応に調整することにより、非契約ユーザによる無意義の接続試みを回避し、非契約ユーザの初期アクセス遅延を軽減しており、ネットワーク資源の節約も実現している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッドセルのアクセスレベル検査方法であって、以下のステップAとステップBとを含み、
ステップAにおいて、ユーザ設備は、一回のアクセスレベル検査において、ハイブリッドセル基地局が放送するアクセス制限情報を取得し、前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が所定のアクセス制限条件に基づいて設定した、アクセスを制限するか否かを前記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報であり、
ステップBにおいて、前記ユーザ設備は、予め取得した前記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が前記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断し、前記アクセス制限情報に基づいて、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第1の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第2の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第3の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第4の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
前記第2、第3の確率は共に前記第4の確率より大きく且つ前記第1の確率より小さいことを特徴とするアクセスレベル検査方法。
【請求項2】
前記ステップAにおいて、前記ユーザ設備は更に前記ハイブリッドセル基地局が放送するアクセスレベル遮断パラメータa(0≦a≦1)を取得して乱数b(0≦b≦1)を生成し、
前記ステップBにおいて、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、直接今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、前記bが前記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、前記bが前記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、今回のアクセスレベル検査の通過を拒否してアクセスレベル検査を終止し、前記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して前記他のセルに対してランダム的にアクセスすることを特徴とする請求項1に記載のアクセスレベル検査方法。
【請求項3】
前記ユーザ設備が今回のアクセスレベル検査を通過しない場合、前記アクセスレベル検査を通過し又は前記アクセスレベル検査の実行回数が所定の上限値になるまで、引き続き次のアクセスレベル検査を実行することを特徴とする請求項1に記載のアクセスレベル検査方法。
【請求項4】
前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が放送するシステム情報ブロックSIB2の中の一つの自定義ビットに付随することを特徴とする請求項1に記載のアクセスレベル検査方法。
【請求項5】
ユーザ設備であって、以下のパラメータ取得手段とアクセスレベル検査手段とを含み、
パラメータ取得手段は、ハイブリッドセル基地局が放送する前記ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報を取得し、前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が所定のアクセス制限条件に基づいて設定した、アクセスを制限するか否かを前記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報であり、
アクセスレベル検査手段は、一回のアクセスレベル検査において、前記アクセス制限情報に基づいて、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断し、予め取得した前記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が前記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第1の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第2の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、第3の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、第4の確率で今回のアクセスレベル検査を通過し、
前記第2、第3の確率は共に前記第4の確率より大きく且つ前記第1の確率より小さいことを特徴とするユーザ設備。
【請求項6】
前記パラメータ取得手段は、更に前記ハイブリッドセル基地局が放送するアクセスレベル遮断パラメータa(0≦a≦1)を取得して乱数b(0≦b≦1)を生成し、
前記アクセスレベル検査手段は、更に、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、直接今回のアクセスレベル検査を通過し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザであり、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、前記bが前記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、前記bが前記aより小さいか否かに基づいて、今回のアクセスレベル検査を通過するか否かを判断し、
自ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、今回のアクセスレベル検査の通過を拒否してアクセスレベル検査を終止し、前記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して前記他のセルに対してランダム的にアクセスすることを特徴とする請求項5に記載のユーザ設備。
【請求項7】
ハイブリッドセル滞留方法において、
ユーザ設備は、ハイブリッドセル基地局が放送する前記ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報及び前記ハイブリッドセルのCSG標識を取得し、前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が所定のアクセス制限条件に基づいて設定した、アクセスを制限するか否かを前記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報であり、
前記ユーザ設備は、前記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が前記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断し、
契約ユーザであると判断された場合、前記ハイブリッドセルに滞留し、
契約ユーザではないと判断された場合、前記アクセス制限情報に基づいて、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断し、制限すると判断された場合、前記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して滞留し、制限しないと判断された場合、前記ハイブリッドセルに滞留することを特徴とする滞留方法。
【請求項8】
前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限することを前記アクセス制限情報に基づいて判断された後、前記ユーザ設備は、前記ハイブリッドセル以外に滞留可能なセルを検索できなかった場合、前記ハイブリッドセルに滞留することを特徴とする請求項7に記載の滞留方法。
【請求項9】
前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が放送するシステム情報ブロックSIB1の中のCSG指示ビットに付随するか、前記SIB1の中の一つの自定義ビットに付随することを特徴とする請求項7又は8に記載の滞留方法。
【請求項10】
ユーザ設備において、以下の受信手段と滞留処理手段とを含み、
受信手段は、ハイブリッドセル基地局が放送する前記ハイブリッドセル基地局のアクセス制限情報及びハイブリッドセルのCSG標識を取得し、前記アクセス制限情報は、前記ハイブリッドセル基地局が所定のアクセス制限条件に基づいて設定した、アクセスを制限するか否かを前記ハイブリッドセル基地局に指示するための情報であり、
滞留処理手段は、前記ハイブリッドセルのCSG標識と、自身で保持する自ユーザ設備が所属するCSGセルホワイトリストとに基づいて、自ユーザ設備が前記ハイブリッドセルの契約ユーザであるか否かを判断し、
契約ユーザであると判断された場合、前記ハイブリッドセルに滞留し、
契約ユーザではないと判断された場合、前記アクセス制限情報に基づいて、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かを判断し、制限すると判断された場合、前記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して滞留し、制限しないと判断された場合、前記ハイブリッドセルに滞留することを特徴とするユーザ設備。
【請求項11】
前記滞留処理手段は、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限することを前記アクセス制限情報に基づいて判断された後、前記ユーザ設備が、前記ハイブリッドセル以外に滞留可能なセルを検索できなかった場合、前記ハイブリッドセルに滞留するように用いられることを特徴とする請求項10に記載のユーザ設備。
【請求項12】
ハイブリッドセル基地局において、以下のアクセス制限情報設定手段と放送手段とを含み、
アクセス制限情報設定手段は、所定のアクセス制限情報に基づいて、アクセスを制限するか否かを前記ハイブリッドセル基地局に指示するためのアクセス制限情報を設定し、
放送手段は、前記アクセス制限情報とハイブリッドセルのCSG標識を放送し、
前記アクセス制限情報とハイブリッドセルのCSG標識は、前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限するか否かの判断、及び前記ユーザ設備が前記ハイブリッドセルの契約ユーザであるかの判断を行なうようユーザ設備に供するものであり、前記ユーザ設備が前記契約ユーザである場合、前記ハイブリッドセルに滞留し、前記ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限する場合、前記ハイブリッドセル以外の他のセルを検索して滞留し、前記ユーザ設備が前記契約ユーザではなく、且つ前記ハイブリッドセル基地局がアクセスを制限しない場合、前記ハイブリッドセルに滞留することを特徴とするハイブリッドセル基地局。
【請求項13】
前記放送手段は、システム情報ブロックSIB1の中のCSG指示ビット、又は前記SIB1の中の一つの自定義ビットに前記アクセス制限情報を付随させることを特徴とする請求項12に記載のハイブリッドセル基地局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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