説明

ハウス用フィルム巻上げ機構付き荷車

【課題】 農業用ハウスを構築したり撤収したりするときに補助具として利用できるようにするとともに、その他の例えば農作業物を収穫して運搬するようなときにも利用できるような汎用性に富んだ農作業等補助治具を提供する。
【解決手段】 アーチ型のハウス用支柱Sの横幅より幅広の間隔で左右の略コの字型パイプ3、4を設けて各パイプ3、4から下方に垂下する支持脚3a、3b、4a、4bの下端部に車輪6を取り付け、パイプ3、4の上部に荷物搭載部7を設ける。また、車輪6からパイプ3、4上部までの高さが、土中に打込まれたハウス用支柱Sの高さより高くなるようにすることで、土中に打込まれたハウス用支柱Sを跨いで走行することのできる四輪車形態の荷車本体2を構成し、この荷車本体2に、ハウス用フィルムFを巻き出したり巻き取ったりするフィルム巻上げ機構18を装着自在にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば農業用ビニールハウスを構築したり撤収したりするときに補助治具として活用でき、しかも通常時は荷車としても使用できる自動走行型の四輪荷車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば農業用ビニールハウスに使用されたフィルムを再利用するため、すでに構築されたビニールハウスからフィルムをロール状に巻き取るような技術が知られている。(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)
これらの技術では、巻き取り装置を巻き取り場所に移動させるため、例えば一輪とか二輪の車輪を取り付け、この車輪を利用して手押しなどにより巻き取り場所に移動すると、その場に巻き取り装置を固定してフィルムを巻き取るようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−227754号公報
【特許文献2】特開2001−148950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記の技術の場合、いずれもビニールハウスに展張したフィルムを再利用するため巻き取るためだけの技術であり、新たにビニールハウスを構築したりするときは利用することができず、また、フィルムを巻き取る作業以外の農作業には適用できないため無駄が多かった。
【0005】
また、一般的にアーチ型のビニールハウスを構築するには、少なくとも2名の作業者が必要であるといわれており、特に風が強いようなときには、それ以上の作業者が必要とされることも多く、状況によってはビニールハウスの構築を延期しなければならないこともあった。
【0006】
そこで本発明は、農業用ハウスを構築したり撤収したりするときに利用できるような装置を安価に構成するとともに、その他の例えば農作業物を収穫して運搬するようなときにも利用できるような汎用性に富んだ農作業等補助治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため本発明は、アーチ型のハウス用支柱の横幅より幅広の左右の支持脚を前後一対設けてそれぞれの支持脚の下端部に車輪を取り付け、支持脚の上部に荷物搭載部を設けるとともに、車輪から支持脚上部までの高さが土中に打込まれたハウス用支柱の高さより高くなるようにすることで、土中に打込まれたハウス用支柱を跨いで走行することのできる四輪車形態の荷車本体を構成し、この荷車本体に、ハウス用フィルムを巻き出したり巻き取ったりするフィルム巻上げ機構を装着自在にした。
【0008】
このように、土中に打込まれたハウス用支柱を跨いだ状態で走行できるような荷車本体を構成し、この荷車本体にフィルム巻上げ機構を設けることにより、例えば、ハウス用支柱にフィルムを被せるような作業を、荷車本体を移動させながら一人でも楽に行うことができるようになり、また、ハウスを撤収するときも、フィルムの巻き取りを一人で楽に行えるようになる。すなわち、フィルムを被せるときは、ハウス用支柱を全部打込んだ状態でフィルムを被せなくても、例えば3〜4本置き程度の短間隔で被せていくことができるようになり、フィルムを巻き取る作業でも短い間隔で巻き取ることができるため、作業が楽になる。
また、農産物を収穫するようなとき、収穫した農産物を荷物搭載部に搭載しながら走行させれば、収穫作業も楽に行える。
【0009】
また本発明では、前記荷車本体に自動走行用の駆動源を設けるようにした。
このように自動走行用の駆動源を設ければ、各種作業が一層楽に行える。この際、自動走行用の駆動源としては、例えば、バッテリー駆動のモータ等を使用すれば好適である。
【0010】
また本発明では、前記自動走行用の駆動源を、右車輪駆動用と左車輪駆動用として左右一対設けるようにした。
このような自動走行用の駆動源として、例えば小型モータ等を採用する場合、モータ単価の費用は極めて安価であるため、設備費用の高騰化を招くことがない。そして、例えば一方側車輪のモータを停止し、他方側車輪のモータを駆動する等によって旋回半径を小さくすることができるようになり、例えば農業用ハウスの間隔を狭く構築したり、撤収したりするようなときでも効率的に作業することができる。
【0011】
また本発明では、前記荷車本体を車体幅方向に3分割可能にした。
このように荷車本体を車体幅方向に3分割可能にし、例えば車体の左側部品等を一体化した左側ユニットと、車体の右側部品等を一体化した右側ユニットと、左右のユニットを連結する連結ユニットの3つに分解できるようにすれば、連結ユニットを交換するだけで車輪幅を変更できるようになり、各種ハウス用支柱にも対応可能になるとともに、例えば農地が離れているようなときに、荷車本体を分解して小型車等で搬送し、農地で組み立てることが可能となり、取り扱いが容易となる。
【0012】
また本発明では、前記フィルム巻上げ機構として、ハウス用フィルムの取付け高さと取付け幅を複数段階で調整可能にした。
このように、ハウス用フィルムの取付け高さと取付け幅を複数段階で調整可能にすれば、取り扱うことのできるハウス用フィルムの種類が増え、汎用性が増す。
【0013】
また本発明では、前記荷車本体に、ハウス用支柱を打ち込むための支柱打込み機構を装着可能にした。
このように、支柱打込み機構を装着できるようにすれば、ビニールハウスの構築から撤収までのすべての作業をより楽に行えるようになる。
【発明の効果】
【0014】
ハウス用支柱を跨いで走行可能な荷車本体を設け、この荷車本体にフィルム巻上げ機構を装着自在にすることで、ハウスの構築や撤収などの作業が一人でも楽に行えるようになり、また、荷車としても使用できるため便利である。
この際、荷車本体に自動走行用の駆動源を設ければ、より楽に作業することができ、また、自動走行用の駆動源として、右車輪駆動用と左車輪駆動用の左右一対設ければ、小回りが可能となり、また荷車本体を車体幅方向に3分割可能にすれば、車輪幅の変更が簡単に行えるとともに、農地が遠く離れている場合でも簡単に搬送できるようになる。また、フィルムの取付け高さや取付け幅を調整可能にすれば、取り扱える種類が増えて一層便利となり、支柱打込み機構を装着できるようにすれば、一層好適である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るハウス用フィルム巻上げ機構付き荷車に支柱打込み機構を取り付けた状態の説明図である。
【図2】荷車本体の説明図である。
【図3】巻上げ機構の説明図である。
【図4】フィルムを被せる際の説明図である。
【図5】支柱打込み機構の作用図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
本発明に係るハウス用フィルム巻上げ機構付き荷車は、例えば農業用ハウスの構築から撤収等の作業を効果的に補助できる治具として構成され、それ以外にも、例えば収穫した農産物を運搬する荷車としても利用できるようにされている。
【0017】
すなわち、本発明に係る荷車の基本的構成部品である荷車本体2は、図2に示すように、図の左方を進行方向の前方とした場合に、進行方向に向かって左側の前方支持脚3aと後方支持脚3bとが一本のパイプ3を略コの字型に折り曲げることで形成され、進行方向に向かって右側の前方支持脚4aと後方支持脚4bとが一本のパイプ4を略コの字型に折り曲げることで形成されるとともに、それぞれの支持脚3a、3b、4a、4bの下端部に車輪支持枠5を介して車輪6が取り付けられている。そして、左右のパイプ3、4は、前方の連結棒36と後方の連結棒37で連結されるとともに、左右のパイプ3、4の上部には、荷物を搭載するための荷物搭載部7が設けられている。なお、この荷物搭載部7は、網状のかごをパイプ3、4上に載置しているだけの構成としている。
【0018】
そして、左側の前方支持脚3aと右側の前方支持脚4aとの間隔、及び左側の後方支持脚3bと右側の後方支持脚4bとの間隔は、以下に述べるアーチ型のハウス用支柱Sの横幅より幅広にされており、また、車輪6の下端部から各パイプ3、4の上部までの高さは、、土中に打込まれたハウス用支柱の高さより高くされている。
【0019】
また、この荷車本体2の左側のパイプ3には、自動走行用の駆動源であるモータ8が取り付けられ、このモータ8を駆動するためのバッテリー収容容器10が左側の後方支持脚3bに溶着されるとともに、モータ8の出力軸と駆動力伝達軸11との間にはチェーン12が巻回され、また、駆動力伝達軸11と左右の前方支持脚3a、4aの車輪6との間にもチェーン13が巻回され、モータ8の駆動力を前方の車輪6に伝達できるようにされている。
【0020】
また、左側のパイプ3の外側上部には、走行速度を制御したり、走行の停止や前進、後進を切り換えたりするための制御器14が取り付けられており、また、左右のパイプ3、4の外側には、手押しで走行させるための手押し用の操作ハンドル15が前後にそれぞれ一対外側に張り出して設けられている。
【0021】
なお、上記のような左側パイプ3と、左側の前方支持脚3aと、左側の後方支持脚3bと、それらの車輪支持枠5及び車輪6と、モータ8と、バッテリー収容容器10と、制御器14等の左側の部品は、左側のチェーン13を含んで左側ユニットとして一体化され、また、右側パイプ4aと、右側の前方支持脚4aと、右側の後方支持脚4bと、それらの車輪支持枠5及び車輪6等の右側の部品は、右側のチェーン13を含んで右側ユニットとして一体化され、これらの左右のユニットを、前後の連結棒36、37と駆動力伝達軸11からなる連結ユニットを挿し込んで嵌合させることにより荷車本体2が組み付けられている。すなわち、左側ユニットと、右側ユニットと、連結ユニットの三者は容易に分解、組み立て可能にされている。なお、前記連結ユニットのうち、駆動力伝達軸11の両端部だけは、それぞれのチェーン13に回転を伝達することができるよう、各ユニットの挿し込み部に対して空回りしないような形状にして嵌合させている。
【0022】
以上のような荷車本体2に対して、図1に示すように、進行方向の前方側にハウス用支柱Sを打込むことのできる支柱打込み機構17が装着自在にされ、また、進行方向の後方側に、打込まれた支柱SにフィルムFを被せたり取り除いたりすることのできるフィルム巻上げ機構18が装着自在にされているため、以下、それらの構成について説明する。
【0023】
支柱打込み機構17は、図5にも示すように、一方側のパイプ4の前方部に結合される支持部材19と、この支持部材19の揺動軸に揺動自在に連結される揺動バー20と、この揺動バー20の中間部に枢支される押圧プレート21と、揺動バー20を上方に復帰させるため揺動バー20の中間部と支持部材19間に張着されるスプリング22を備えており、これらは予め一体に結合されるとともに、押圧プレート21の下面には、アーチ型のハウス用支柱Sの上部の形状に合せた円弧状部が形成され、この円弧状部には、ハウス用支柱Sを前後から挟み込んで保持するための保持片23が複数個所設けられている。
【0024】
また、左右のパイプ3、4の下端近傍には、ハウス用支柱Sの中間脚部を前後から挟み込んで保持するための保持部材24が左右一対固定されており、この左右の保持部材24の間隔は、ハウス用支柱Sの下端側が弾性力で外側に開こうとするのを両側から保持できるような間隔にされるとともに、保持部材24の内部には、ハウス用支柱Sが上下にスライドするのをガイドする不図示のローラが内装されている。
【0025】
このため、図5(a)に示すように、揺動バー20を上方に揺動させて押圧プレート21を持上げた状態で、作業者がハウス用支柱Sを左右の保持部材24間に手動で挿入してセットし、図5(b)、(c)に示すように、作業者が揺動バー20の先端を握ってストッパkに当接するまで下方に揺動させれば、押圧プレート21がハウス用支柱Sの上部を押圧して、支柱Sの下端部を土中に打込むことができるようにされている。
【0026】
なお、ハウス用支柱Sの土中への打込み量は、例えばハウス用支柱Sの高さが900mm程度であれば、200mm程度であり、打込まれた後のハウス用支柱Sの高さは700mm程度である。
また、前述のように、荷車本体2の車輪6下端部から支持脚3a上部までの高さは950mm程度であり、土中に打込まれたハウス用支柱Sを跨いだ状態で走行することができる。
【0027】
また、支柱打込み機構17の左右の保持部材24は、着脱自在にされるとともに、ハウス用支柱Sの種類によって間隔を調整できるようにされ、本実施例では、ハウス用支柱Sの機種に合せて800mm〜600mm程度の間隔で調整できるようにしている。
また、前記揺動バー20や押圧プレート21やスプリング22が一体化されている支持部材19も着脱自在にされている。
【0028】
次に、フィルム巻上げ機構18について図3、図4に基づき説明する。
フィルム巻上げ機構18は、図1乃至図3に示すように、左右のパイプ3、4の後方上部に溶着される支持パイプ26に着脱自在にされ、支持パイプ26に上方から差込可能な差込パイプの上部に溶着される断面正方形の角パイプ27と、この角パイプ27にスライド自在に嵌合する略L字型の軸受け枠28を備え、この軸受け枠28に対して回転自在な軸受け部29によってロール状に巻かれたフィルムFの軸心を支持できるようにされている。
【0029】
また、一方側の軸受け枠28には、軸受け29を手動で回転させるための操作ハンドル31が取り付けられており、また、前記角パイプ27には、軸受け枠28のスライド位置を固定するための蝶ネジ32が設けられている。
また、角パイプ27内にスライド自在に嵌合している挿通部は小径の断面正方形の角パイプであり、軸受け枠28の向きを90度変えて挿通させることにより、フィルムロームの高さを変更することができる。
【0030】
なお、ロール状に巻かれたフィルムFの中心部にはフィルムロール購入時には紙製の筒が使用されており、フィルムFを巻き出した後は、再使用に耐えないため、フィルムFを撤収するときは、塩ビ筒などを使用するようにし、このため、前記軸受け部28aには、手動で内径を拡大させることのできるチャック機構が内蔵されており、塩ビ筒などの内面を拘束できるようにしている。
【0031】
以上のようなフィルム巻上げ機構18において、図4に示すように、例えばハウス用支柱Sを3〜4本打込んだ後、最初のハウス用支柱Sに対してフィルムFをクリップ等の固定具35で固定し、フィルムFを巻き出していくことにより、ハウス用支柱Sの上に被せるようにすれば、極めて簡単に展張することができる。
【0032】
なお、本実施例では、フィルムロールの高さを変更するための構造として、前述のような軸受け枠28の向きを90度変えて角パイプ27内に挿通させる構造以外に、図1、図2に示すように、前後の車輪支持枠5を連結する連結バー33に第2支持パイプ34を溶着しており、例えば、低床用ハウスとか、直植用のハウスには、この第2支持パイプ34を使用できるようにしている。
【0033】
以上のような荷車において、荷車本体2の前方の支柱打込み機構17によって一本目のハウス用支柱Sを土中に打込み、所定距離前進した後、二本目のハウス用支柱Sを土中に打込んでいき、これを繰り返す。そして、例えば3〜4本打込んだ後、図4に示すように、荷車本体2の後方のフィルム巻上げ機18からフィルムFを巻き出し、一本目のハウス用支柱SにフィルムF端部をクリップ等の固定具35で留め付けて被せていく。
そしてこのような手順を繰り返すことによって、作業者が一人の場合でも簡単にビニールハウスを構築することができる。
【0034】
また、フィルムFを撤収するときは、荷車本体2を後退させながら巻き取っていくことで簡単に撤収することができ、また、支柱打込み機構17やフィルム巻上げ機構18を取り外せば、単なる荷車として使用することもでき、収穫した農作物を運搬等するのに便利である。
【0035】
また、フィルム巻上げ機構18として、フィルムFの取り付け高さや取付け幅を調整できるため、各種フィルムを取り扱うことができ、しかも装置構成が簡素で安価に構成できるため便利である。
【0036】
また、荷車本体2の構成として、車体幅方向に対して左側ユニットと、右側ユニットと、連結ユニットの三者に分解可能なため、例えば、ハウス用支柱Sの横幅などに合せて簡単に車輪幅を変更することができ、しかも遠く離れた場所に移動するときなどに、手軽に分解、搬送、組み立てができて便利である。
【0037】
なお、以上の実施例では、自動走行用のモータ8を1個だけ設け、この1個のモータ8で左右の前輪6を駆動するようにしているが、左右のパイプ3、4にそれぞれ別個のモータを設け、左側のモータで左側車輪6を駆動し、右側のモータで右側の車輪6を駆動するようにしてもよい。この場合は駆動力伝達軸11などを不要なものにすることができ、装置の簡素化が図れると同時に、旋回時等に一方側のモータを停止させることによって小回りが可能となり、一層取り扱い易くなる。
【0038】
なお、本発明は以上のような実施形態に限定されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本発明の技術的範囲に属する。
例えば、支柱打込み機構17は必須の要件ではなく、フィルムFの展張や撤収のみに使用してもよく、また、荷車本体2を手押しで走行させるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
特に農業用ハウスの構築や撤収等において一人でも作業することができ、しかも安価で簡単な構造であるため、農家等における広い普及が期待される。
【符号の説明】
【0040】
2…荷車本体、3a、3b、4a、4b…支持脚、6…車輪、7…荷物搭載部、8…モータ、17…支柱打込み機構、18…フィルム巻上げ機構、S…ハウス用支柱、F…フィルム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アーチ型のハウス用支柱の横幅より幅広の左右の支持脚を前後一対設けてそれぞれの支持脚の下端部に車輪を取り付け、支持脚の上部に荷物搭載部を設けるとともに、車輪から支持脚上部までの高さが土中に打込まれたハウス用支柱の高さより高くなるようにすることで、土中に打込まれたハウス用支柱を跨いで走行することのできる四輪車形態の荷車本体を構成し、この荷車本体に、ハウス用フィルムを巻き出したり巻き取ったりするフィルム巻上げ機構を装着自在にしたことを特徴とするハウス用フィルム巻上げ機構付き荷車。
【請求項2】
前記荷車本体に自動走行用の駆動源を設けることを特徴とする請求項1に記載のハウス用フィルム巻上げ機構付き荷車。
【請求項3】
前記自動走行用の駆動源を、右車輪駆動用と左車輪駆動用として左右一対設けることを特徴とする請求項2に記載のハウス用フィルム巻上げ機構付き荷車。
【請求項4】
前記荷車本体を、車体幅方向に3分割可能にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいづれか1項に記載のハウス用フィルム巻上げ機構付き荷車。
【請求項5】
前記フィルム巻上げ機構は、ハウス用フィルムの取付け高さと取付け幅が複数段階で調整可能にされることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のハウス用フィルム巻上げ機構付き荷車。
【請求項6】
前記荷車本体には、ハウス用支柱を打ち込むための支柱打込み機構が装着可能にされることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のハウス用フィルム巻上げ機構付き荷車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−50252(P2011−50252A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−199178(P2009−199178)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(593028584)
【Fターム(参考)】