説明

ハッチカバー据付工法およびその装置

【課題】 ハッチカバー据付工法において、ハッチカバーを移動する毎に海上クレーン等の大型の吊上げ移載装置を手配する必要がないようにし、労力と時間と費用とを大幅に節減することができるようにする。
【解決手段】 ハッチカバー据付工法であって、所定のホールド5の上部に仮置きされ据付調整工事が行なわれたハッチカバー2のコンテナソケット13部に油圧ジャッキ9の一端側を連結するとともに油圧ジャッキ9の他端側をラッシングブリッジピラー11に連結し、油圧ジャッキ9を収縮させてハッチカバー2をホールド5の上方の設定高さの位置まで持上げてホールド5から退避させた状態で、ハッチカバーの据付けに先立って必要とされる据付本格工事を行ない、同据付本格工事の終了後、油圧ジャッキ9を伸張させハッチカバー2をホールド5の据付位置まで降下させてハッチカバー2のホールド5への据付けを完了する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンテナ船等の船舶の建造の際、船体に形成されたホールドへのハッチカバーの据付けに当たって、同ホールドに一旦仮置きして据付調整工事を行なった後のハッチカバーをクレーン等大型吊上げ移載装置を用いることなく簡便な装置を用いて同ホールドの上方の所定高さの位置に退避させて同ハッチカバーの据付けに必要な本格工事を行なうことができるようにした、ハッチカバー据付工法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2(1)は図4のB部の要部拡大側面図、図2(2)は図2(1)のA−A線に沿って見た水平断面図、図3は図4のC部の要部拡大平面図、図4は海上クレーンによりハッチカバーを吊上げて建造中の船体のホールド部へ搬入している状態を示す要部斜視図である。図5は従来のハッチカバー据付工法の作業手順を示す作業フロー図である。
【0003】図4により、進水後の例えばコンテナ船1にハッチカバー2を据付けるための従来のハッチカバー据付工法について説明する。まず、ハッチカバー2は、ハッチカバーメーカーにより台船3を用いて海上ルートを通して納入される。ところで、ハッチカバー2の重量が約30tもあるため、納入されたハッチカバー2を岸壁に設置された吊り上げ能力30t未満クレーンにより吊上げることができない。そこで台船3をコンテナ船1に横寄せあるいは横付けし、図4に吊下げ部のみを示した例えば100t海上クレーン4等の大型の吊上げ移載装置を用いて、ハッチカバー2を本船のホールド5の上部コーミングトップに積込み、一旦同ホールド5の所定位置に仮置きし据付調整工事を行なう。
【0004】図4に示すように、ハッチカバー2を本船に積込んでホールド5の所定位置に仮置きし据付調整工事を行なった後、仮置きしたハッチカバー2を同ホールド5に本格的に据付ける際には、再び100t海上クレーン4等の大型の吊上げ移載装置を用いて、ハッチカバー2を、据付けるべきホールド5とは別のホールド5に移載して仮置きする。
【0005】上述のようにして、ハッチカバー2を、据付けるべきホールド5とは別のホールド5に仮置きした状態で、図2(1)および図2(2)に示すように、コーミングトップ8に沿って立設されたラッシングブリッジピラー11に、ハッチカバー2に付設されたストッパー2aの当たり面が当接するハッチカバーガイドプレート6をラッシングブリッジピラー11に本溶接したり、図3に示すように、コーミングトップ8に荷重受け7を本溶接したり、さらにコーミングトップ8の表面に対する表面処理および同表面への塗装を行なう等の、ハッチカバー2をホールド5に据付けるのに必要な据付本格工事を行なう。
【0006】図2(1)、図2(2)および図3に示したような、ハッチカバー2をホールド5に据付けるのに必要な据付本格工事を行なった後、再々度例えば100t海上クレーン4等の大型の吊上げ移載装置を用いて、他ホールドに仮置きしておいたハッチカバー2を、据付けるべきホールド5に戻して据付ける。
【0007】図5に示すように、以上の従来の作業手順を整理すると、まず第1の段階5aでハッチカバー2の本船への積込みを行ない、第2の段階5bでホールド5に仮置きしたハッチカバー2の据付調整工事を行ない、第3の段階5cで海上クレーン4等の大型の吊上げ移載装置を用いて、ハッチカバー2を他のホールドへ移載して仮置きし、第4の段階5dで図2(1)および図2(2)に示したようなハッチカバーガイドプレート6の本溶接、図3に示したようなコーミングトップ8への荷重受け7の本溶接、コーミングトップ8の表面に対する下地処理あるいは表面処理、およびコーミングトップ8の表面への塗装工事等の据付本格工事を行ない、第5の段階5eで海上クレーン4等の大型の吊上げ移載装置を用いて、ハッチカバー2を仮置きしておいた他のホールドから据付けるべき所定位置のホールド5へ戻し、ハッチカバー2のホールド5の所定位置への据付けを完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のハッチカバー据付工法によれば、ハッチカバー2を移動する毎に、海上クレーン4等の大型の吊上げ移載装置を手配しなければならない。このように工事の進捗に伴って各ハッチカバー2を移載する毎に海上クレーン4等の大型の吊上げ移載装置を手配したのでは、海上クレーン4等の大型の吊上げ移載装置の調達毎に多大な労力と時間と費用とを必要とし、さらにタイムスケジュールに沿った各種作業間の時間調整の都合上、待ち時間等の無駄な時間が生じ、能率もきわめて悪いものとなる。
【0009】そこで、本発明は、ハッチカバーをホールドに据付けるのに必要な据付本格工事を行なう際には、ハッチカバーを移動する毎に海上クレーン等の大型の吊上げ移載装置を手配する必要がないようにし、労力と時間と費用とを大幅に節減することができるようにし、さらにハッチカバーのホールドへの据付けに必要な各種作業を能率良く遂行することができるようにした、ハッチカバー据付工法を提供しようとするものである。
【0010】また、本発明は、ハッチカバーをホールドに据付けるのに必要な据付本格工事を行なう際には、海上クレーン等の大型の吊上げ移載装置を手配する必要がなく、ハッチカバーの仕様を変更することなく既存の吊り上げソケットを利用して簡易にハッチカバーに適用することができるようにし、簡単な操作により、ハッチカバーを、ホールドの上方の設定高さの位置まで持ち上げて同ホールドから退避させた状態で、同ハッチカバーを同ホールドに据付けるのに必要とされる据付本格工事を行ない、同据付本格工事の完了後、同ハッチカバーを同ホールドの据付け位置まで降下させて同ハッチカバーの同ホールドへの据付けを行なうことができるようにし、使用の際にはハッチカバーのホールドへの据付けに必要な各種作業を能率良く遂行することができるようにし、ハッチカバーの据付けに必要な労力と時間と費用とを大幅に節減することができるようにし、運搬および保管の際にも簡便に取扱うことができるようにした、ハッチカバー据付装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するため、本発明のハッチカバー据付工法によれば、所定のホールドに仮置きされ据付調整工事が行なわれたハッチカバーのコンテナソケット部に油圧ジャッキの一端側が連結され、同油圧ジャッキの他端側が船体に立設されたラッシングブリッジピラーの上方部分に連結される。同油圧ジャッキを収縮させて上記ハッチカバーを上記ホールドの上方の設定高さの位置まで持ち上げて同ホールドから退避させた状態で、同ハッチカバーを上記ホールドに据付けるのに先立って必要とされる据付本格工事が行なわれる。同据付本格工事が完了した後、上記油圧ジャッキを伸張させ上記ハッチカバーを上記ホールドの据付位置まで降下させる。このようにして同ハッチカバーの同ホールドへの据付けが行なわれる。
【0012】また、本発明のハッチカバー据付装置は、船体上のラッシングブリッジピラーの係止部すなわちラッシングアイに一端側を連結することができ他端側をホールドに仮置きされたハッチカバーのコンテナソケット部に連結することができる複数の油圧ジャッキと、同各油圧ジャッキに圧油を供給することができる可搬型の油圧ポンプと、上記油圧ジャッキを収縮させて上記ハッチカバーを上記ホールドの上方の設定高さの位置まで持ち上げて同ホールドから退避させた状態で、同ハッチカバーを同ホールドに据付けるのに必要な据付本格工事を行なう間、上記ハッチカバーとコーミングトップとの間に挿入されることにより同ハッチカバーを上記設定高さの位置に保持することができる運搬可能な挿入ピラーとを有している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の1実施の形態に係るハッチカバー据付工法およびその工法を実施する際に使用される装置の1例を示す側面図、図6は本発明のハッチカバー据付工法の作業手順を示す作業フロー図である。
【0014】図4に示すように、ハッチカバー2は、ハッチカバーメーカーより納入され、例えばコンテナ船1に横寄せあるいは横付けされた台船3上から海上クレーン4によってコンテナ船1上へ積込まれる。コンテナ船1上へ積込まれたハッチカバー2はコンテナ船1ホールド5に仮置きされ、仮置きされたハッチカバー2についてまず据付調整工事が行なわれる。
【0015】図1において、ホールド5に仮置きされ据付調整工事を終えたハッチカバー2を、次工程に先立ってホールド5の上方の所定の位置まで吊り上げるために、1つのハッチカバー2について例えば引上げ力が15t/1台の油圧ジャッキ9が4台用意される。各油圧ジャッキ9の一端側のワイヤー15を、それぞれハッチカバー2の4隅部に最寄りのラッシングブリッジピラー11の上方部分に配設されたラッシングアイ12に引きかけ、各油圧ジャッキ9の他端側をハッチカバー2上の4隅部寄りに配設されたコンテナソケット13に連結する。
【0016】図1に示したように、4本の油圧ジャッキ9をそれぞれ上述のように各ラッシングブリッジピラー11とハッチカバー2との間に介装した後、例えば車輪付きで可搬型の油圧ポンプ14を作動させることにより各油圧ジャッキ9を収縮させて、ハッチカバー2をホールド5の上方の位置へと引上げる。コーミングトップ8からハッチカバー2の下面までの高さが、その後のハッチカバー2についての据付本格工事に必要で十分な高さである800mmを超えた時点で、各油圧ジャッキ9の収縮作動を停止させる。そして、ハッチカバー2の4隅部とコーミングトップ8の対応する部分の荷重受け7との間の800mmの高さの間隙部に、それぞれ挿入ピラー10を挿入する。その後、挿入ピラー11がハッチカバー2を支えるまで各油圧ジャッキ9を均等に伸張させてハッチカバー2を引下げた後、各油圧ジャッキ9および油圧ポンプ14を撤去する。
【0017】図6に示すように、以上の作業手順を整理すると、まず第1の段階6aでハッチカバー2の本船への積込みが行なわれ、第2の段階6bでホールド5に仮置きされたハッチカバー2の据付調整工事が行なわれ、第3の段階6cで油圧ジャッキ9によるハッチカバー2のホールド5の上方位置への吊上げあるいは持上げと吊上げあるいは持上げた位置における保持が行なわれ、第4の段階6dで図2(1)および図2(2)に示したようなハッチカバーガイドプレート6の本溶接、図3に示したようなコーミングトップ8への荷重受け7の本溶接、コーミングトップ8の表面に対する下地処理あるいは表面処理、およびコーミングトップ8の表面への塗装工事等の据付本格工事が行なわれ、第5の段階6eでハッチカバー2の油圧ジャッキ9による所定位置への引下げが行なわれて、ハッチカバー2のホールド5の所定位置への据付けが完了する。
【0018】上述のように、4台の油圧ジャッキ9により、ハッチカバー2の据付調整工事が完了した個所のハッチカバー2から、順に例えば約800mmの設定高さだけハッチカバー2をホールド5の上方の位置へ吊上げて保持することにより、据付け作業の待ち時間を発生させることなく、図2(1)および図2(2)に示したような次工程の作業であるハッチカバーガイドプレート6の本溶接、図3に示したような荷重受け7の本溶接、コーミングトップ8の表面に対する表面処理および塗装工事等の据付本格工事が可能となる。また、本発明による上述のような方法および装置によれば、クレーン等の大型の吊上げ移載装置の利用回数およびハッチカバー2の移動回数を低減させることができ、さらに工事日程の短縮と、クレーン等の大型の吊上げ移載装置の調達費用等を含む工事費の節減とを達成することができる。さらに、本発明による上述のような方法および装置によれば、クレーン設備の不十分な場所においても、ハッチカバー2の据付工事を実施することが可能となる。
【0019】
【発明の効果】(1)本発明のハッチカバー据付工法によれば、所定のホールドに仮置きされたハッチカバーのコンテナソケット部に油圧ジャッキの一端側を連結するとともに同油圧ジャッキの他端側を船体に立設されたラッシングブリッジピラーの上方部分に連結し、同油圧ジャッキを収縮させて上記ハッチカバーを上記ホールドの上方の設定高さの位置まで持ち上げて同ホールドから退避させた状態で、同ハッチカバーを上記ホールドに据付けるのに先立って必要とされる据付本格工事を行ない、同据付本格工事の完了後、上記油圧ジャッキを伸張させ上記ハッチカバーを上記ホールドの据付位置まで降下させて同ハッチカバーの同ホールドへの据付けを行なうので、ハッチカバーをホールドに据付けるのに必要な据付本格工事を行なう際には、ハッチカバーを移動する毎に海上クレーン等の大型の吊上げ移載装置を手配する必要がなく、労力と時間と費用とを大幅に節減することができ、さらにハッチカバーのホールドへの据付けに必要な各種作業を能率良く遂行することができる(請求項1)。
(2)また、本発明のハッチカバー据付装置によれば、船体上のラッシングブリッジピラーの係止部に一端側を連結することができ他端側をホールドに仮置きされたハッチカバーのコンテナソケット部に連結することができる複数の油圧ジャッキと、同各油圧ジャッキに圧油を供給することができる可搬型の油圧ポンプと、上記油圧ジャッキを収縮させて上記ハッチカバーを上記ホールドの上方の設定高さの位置まで持上げて同ホールドから退避させた状態で、同ハッチカバーを同ホールドに据付けるのに必要な据付本格工事を行なう間、上記ハッチカバーとコーミングトップとの間に挿入されることにより同ハッチカバーを上記設定高さの位置に保持することができる運搬可能な挿入ピラーとを有しているので、ハッチカバーをホールドに据付けるのに必要な据付本格工事を行なう際には、海上クレーン等の大型の吊上げ移載装置を手配する必要がなく、保高ピラーを有することにより、油圧ジャッキをハッチカバーの数量に見合うほど準備する必要がなく、ハッチカバーの仕様を変更することなく既存のコンテナソケットを利用して簡易にハッチカバーに適用することができ、簡単な操作により、ハッチカバーを、ホールドの上方の設定高さの位置まで持ち上げて同ホールドから安全かつ確実に退避させた状態で、同ハッチカバーを同ホールドに据付けるのに必要とされる据付本格工事を行ない、同据付本格工事の完了後、同ハッチカバーを同ホールドの据付位置まで降下させて同ハッチカバーの同ホールドへの据付けを行なうことができ、使用の際にはハッチカバーのホールドへの据付けに必要な各種作業を能率良く遂行することができ、ハッチカバーの据付けに必要な労力と時間と費用とを大幅に節減することができ、運搬および保管の際にも簡便に取扱うことができるような、ハッチカバー据付装置を提供することができる(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態に係るハッチカバー据付工法およびその工法を実施する際に使用される装置の1例を示す側面図である。
【図2】(1)図は図4のB部の要部拡大側面図であり、(2)図は図2(1)図のA−A線に沿って見た水平断面図である。
【図3】図4のC部の要部拡大平面図である。
【図4】海上クレーンによりハッチカバーを吊上げて建造中の船体のホールド部へ搬入している状態を示す要部斜視図である。
【図5】従来のハッチカバー据付工法の作業手順を示す作業フロー図である。
【図6】本発明のハッチカバー据付工法の作業手順を示す作業フロー図である。
【符号の説明】
1 コンテナ船
2 ハッチカバー
2a ストッパー
3 台船
4 海上クレーン
5 ホールド
6 ハッチカバーガイドプレート
7 荷重受け
8 コーミングトップ
9 油圧ジャッキ
10 保高ピラー
11 ラッシングブリッジピラー
12 係止部としてのラッシングアイ
13 コンテナソケット
14 油圧ポンプ
14a 油圧ホース
15 ワイヤー

【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定のホールド上部コーミングトップに仮置きされたハッチカバーのコンテナソケット部に油圧ジャッキの一端側を連結するとともに同油圧ジャッキの他端側を船体に立設されたラッシングブリッジピラーの上方部分に連結し、同油圧ジャッキを収縮させて上記ハッチカバーを上記ホールド上部コーミングトップの上方の設定高さの位置まで持ち上げて同ホールド上部コーミングトップから退避させた状態で、同ハッチカバーを上記ホールド上部コーミングトップに据付けるのに先立って必要とされる据付本格工事を行ない、同据付本格工事の完了後、上記油圧ジャッキを伸張させ上記ハッチカバーを上記ホールド上部コーミングトップの据付位置まで降下させて同ハッチカバーの同ホールド上部コーミングトップへの据付けを行なうことを特徴とする、ハッチカバー据付工法。
【請求項2】 船体上のラッシングブリッジピラーのラッシングアイに一端側を連結することができ他端側をホールド上部コーミングトップに仮置きされたハッチカバーのコンテナソケット部に連結することができる複数の油圧ジャッキと、同各油圧ジャッキに圧油を供給することができる可搬型の油圧ポンプと、上記油圧ジャッキを収縮させて上記ハッチカバーを上記ホールド上部コーミングトップの上方の設定高さの位置まで持ち上げて同ホールド上部コーミングトップから退避させた状態で、同ハッチカバーを同ホールドに据付けるのに必要な据付本格工事を行なう間、上記ハッチカバーと上記コーミングトップとの間に挿入されることにより同ハッチカバーを上記設定高さの位置に保持することができる運搬可能な挿入ピラーとを有することを特徴とする、ハッチカバー据付装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開平11−208571
【公開日】平成11年(1999)8月3日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−27798
【出願日】平成10年(1998)1月26日
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)