説明

ハンドル付結束バンド

【課題】 本発明は、結束バンドに自動係止装置を備えた基盤を取り付けハンドルを取付け、嵩物や結束の必要な複数荷物をワンタッチで結束しハンドキャリーを可能にする。
【解決手段】本発明は、結束バンド4に自動係止装置である基盤本体2を取り付ける、その基盤2はハンドル1と結束バンド4の始点があるAブロックと、バンド4の最初の挿入口のあるBブロック2aからなり、両ブロックは上部で蝶番3により連結されている、結束バンド4で結束物を一周巻きし両ブロックを通過させ、バンド4を引くと結束が完了し、同時にBブロック2aはAブロックに蝶番を中心に回転引き寄せられ、両ブロックに段差を付けて渡されたバンド4を圧迫し自動係止する。更にハンドル1で全体を持ち上げると、荷重により両ブロックのバンド4への圧迫力が増大し係止力は更に強化される。このように基盤本体2の機能により結束と係止が自動的に達成され。ワンタッチの動作で結束物を結束し運搬できる状態が達成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、結束バンドに自動係止機能を付けた基盤を取り付けハンドルを装着したハンドル付結束バンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
鞄やトランクに収納できない不定形な物や嵩張るものを手で運ぼうとする場合、予め梱包したり紐やロープで結束した上で把手を取り付けて持ちやすいように加工しなければならず手間が掛かる上に、把手が安定しないなどの不備があった。
また、根幹となる結束帯の係止機能については、従来結束帯同士の摩擦を利用する形式が多く、そのために器具に巻き付ける作業が煩雑であり、係止力も強くない。
【特許文献1】 実開平3−71772号公報
【特許文献2】 実開平5−70322号公報
【特許文献3】 実用新案登録第3114873号
【発明の開示】

【発明が解決しようする課題】
【0003】
家電販売店など大型店では大箱の荷物に対して、紐掛け機で一旦結束した上で把手を付けて加工しているが、紐掛け機は高価な上に、スペースも必要である。従って、結束バンドに自動係止機能のある基盤とハンドルを取り付け一体化することで、前述の問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、基盤部分つまり結束用バンドとハンドルが一体になったブロックと、結束バンドの挿入口のあるブロック、この両ブロックを蝶番で連結し、蝶番によるブロック相互の開閉動作と結束バンド自体のテンションにより、結束バンドを捕捉し調整し解放するという独自の自動係止機能を基盤本体に備えた。これにより、バンドを結束物に廻し渡し引くというワンタッチ動作でハンドルを持って結束物を運ぶ状態にできることで問題点を解決している。
【発明の効果】
【0005】
ビジネスや日常の買物の際に、嵩物や不定形な物又はそれらの集合を手で持って運ぶ必要性に迫られた場合、予め梱包したり紐を掛けたりした上でハンドル状の物を取り付けるなど手間が掛かる上に、しっかり結束できないなどの不都合な状況にある。
つまり結束機能とハンドルは分離された状況にあり、両者を結合させた例は見られない。本発明は、ハンドルと結束バンドを一体化し基盤の自動係止装置によりワンタッチ動作で対象物を十分に結束し、しっかり安定したハンドルで運搬できる状態にできるという利便性と優位性を持ち、家電品や書類箱など箱状の物をいつでも鞄形態にできる汎用性がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は、基盤本体をハンドルと結束バンドをセットした幅の広い板状のブロックと結束物を一周巻きしバンドの挿入口のある幅の狭い板状のブロック、この両ブロックをを抱合わせその接合上部を蝶番で繋いで構成。これにより挿入側ブロックは上方に向けては開放するが、下方へ向けては閉塞し両者平板化する機能を持つ。この両ブロックの接合面部分にバンドを段差をつけて通過させる。引出し口よりバンドを引くと、開放していたバンド挿入側ブロックが蝶番を軸に回転引き寄せられ閉塞する。この際両ブロック接合面に渡されたバンドが両ブロックにに挟まれ圧迫され係止する。
これで結束対象物の捕捉と結束が完了。更にハンドルで全体を持ち上げると、荷重によりバンドは更に圧迫され係止力は強化される。一方、結束の解除については、ハンドルを下ろし、挿入側ブロックを上方に持ち上げると、蝶番が上方に回転し閉塞していた両ブロックは開放され、挟まれ係止されていたバンドが開放され結束は解除される。
【実施例】
【0007】
以下、添付図面に従って実施例を説明する。1は軽量堅牢なプラスティック製のハンドル、2は同じくプラスティック製基盤本体、3は蝶番、4は柔軟性と強度のある帯状のPU素材や布製の結束バンド、基盤本体2は結束バンド4とハンドル1が装着されたAブロックと、結束バンド4の最初の挿入口のあるBブロック2aにより構成され蝶番3により上部で結合されいる。5は結束物(斜線)。
【0008】
結束物5に基盤本体2を置き、Aブロック始点の結束バンド4で結束物5を一周巻きしBブロック2aの外面挿入口より挿入し内部通路を通過させ内面引出し口より引出す、次にAブロック内面挿入口に挿入し内部通路を通過させ外面引出し口からバンド4を引出す。このように結束バンド4を、両ブロック間隙に段差のある基盤本体内部通路を通過させ引出すとセットアップが完了する。
【0009】
この基盤本体2を通過し引出した結束バンド4の先端部分を掴み後方へ引くと、バンド4は結束物を締め付け、同時に、バンド全体のテンションによりBブロック2aが蝶番3を中心にAブロックに回転接近し閉塞する。両ブロックの蝶番下の開閉部分の互いの接合面に段差をつけて上下縦に渡された結束バンド4は、閉塞する両ブロックに挟まれ圧迫され自動的に係止する。結束を解除するには、Bブロック2aを上方に回転引上げると、挟まれていた結束バンド4の圧迫が解放され、係止が解除され全体の結束も解除される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明ハンドル付結束バンドの実施正面図である。
【図2】本ハンドル付結束バンドの実施側面図である。
【図3】本ハンドル付結束バンドの実施斜視図である。
【図4】本ハンドル付結束バンドの平たく展開した表面平面図である。
【符号の説明】
【0011】
1 ハンドル
2 基盤本体
3 蝶番
4 結束バンド
5 結束物(斜線)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
持ち運びのためのハンドル、ハンドルを支持する基盤本体、その基盤本体の片側側面には結束用バンドが装着されている。その結束バンドは一周して基盤反対側のバンド挿入口から入り基盤内部を通過して引出し口から引出される基盤本体の2枚の板による蝶番結合構造がバンドを圧迫する原理によりバンド長の調整と自動係止をするハンドル付結束バンド

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−326635(P2007−326635A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−182475(P2006−182475)
【出願日】平成18年6月6日(2006.6.6)
【出願人】(506029750)
【Fターム(参考)】