説明

バス案内システム

【課題】ユーザに対し各施設の所在地を知らせるとともに、各施設の最寄りのバス停をも知らせることが可能なバス案内システムを提供する。
【解決手段】トップページ100に表示されたバス停一覧ページリンク101をクリックすると、バス停一覧ページ200が表示され、バス停一覧ページ200に表示されたバス停情報表示ページリンク221をクリックすると、バス停情報表示ページ800が表示される。バス停情報表示ページ800にはバス停情報が表示されるバス停詳細情報表示部810と、施設情報が表示されるカテゴリ別施設ページリンク部が表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット上で利用できるバス案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホテルなどの宿泊施設や市役所などの公共機関等の各種施設の所在地をインターネットにより提供するシステムとして、特許文献1に記載のマップシステムがある。このマップシステムにおいては、検索の終了後に全域マップ表示ページに移行し、この全域マップ表示ページに検索結果のリストと上記データベース内の全域マップ部とが表示されるとともに、この全域マップ部にリスト中の施設の所在地がポイントで表示される構成を採用している。このため、1のページで検索結果のリストを見ると同時に、そのリスト中の施設の所在地をポイントで確認することができ、複数の施設の所在地を比較検討したいユーザに対しては、非常に便利であった。
【0003】
【特許文献1】特開2003−122759号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記マップシステムにおいては、施設の所在地を調べることや複数の施設の所在地を比較検討できるものの、実際にそれぞれの施設に行くまでの道のりを調べることは出来なかった。特に地方においては、交通機関としてバスが発達しており、バスを利用すると所望の施設に行くのに便利であることが多い。しかしながら、バスには電車のように専用路線(線路)があるわけではなく、すなわち、バスのみが走行する道路があるわけではなく、また複数のバス会社のバスが走行していることから、どのバスに乗れば目的の施設に行けるのかが分かりづらい。しかも実際にバスの路線を知りたい場合には、現状では、各バス会社のホームページを参照したり、実際に現地に行って地図を見たりしなければならず不便であった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ユーザに対し各施設の所在地を知らせるとともに、各施設の最寄りのバス停をも知らせることが可能なバス案内システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、インターネットを利用したバス案内システムであって、このバス案内システムは、インターネットに接続されたユーザの端末に対しWebサーバが、施設情報、この施設情報に提示される施設の最寄りのバス停情報を提供するものであり、上記Webサーバは、複数のWebページからなるWebサイトにより、上記したすべての情報を上記ユーザの端末に対し提供し、上記複数のWebページには、トップページ及び最寄バス停表示ページが含まれ、上記トップページは、一定の地域全体の地図とこの地図の余白部に設けた地上距離の目盛り付き座標軸とからなる地域地図と、この地域地図内に存在する施設の施設情報から上記最寄バス停表示ページに移行可能な施設一覧ページリンクと、上記地域地図内に存在するバス停のバス停情報から上記最寄バス停表示ページに移行可能なバス停リンクとを有し、上記最寄バス停表示ページは、上記地域地図内に存在する施設の施設情報と、この施設の最寄りのバス停のバス停情報と、を表示することを特徴とする。
【0007】
上記施設には、市役所、警察署などの公共機関や、各種学校、宿泊施設等種々の施設が含まれ、このシステムを運用する側において提供したい施設を予め登録しておけばよい。
【0008】
また、上記複数のWebページには、更にバス路線一覧ページが含まれるとともに、上記トップページには、上記地域地図内に存在するバス停を通るバス路線のバス路線情報から上記バス路線一覧ページを介して上記最寄バス停表示ページに移行可能なバス路線一覧ページリンクを有し、上記バス路線一覧ページは、上記地域地図に対応するバス路線表示地図と、このバス路線表示地図内に存在するバス路線を表示するバス路線表示ページリンクとを有し、上記バス路線表示ページリンクは、クリックすると対応するバス路線を表示するバス路線表示ページに移行するとともに、ポイントすると上記バス路線表示地図上に対応するバス路線を表示するようにしてもよい。
【0009】
また、上記地域地図は、賽の目状に区画された複数のエリア表示からなり、このエリア表示のそれぞれは、対応するエリア表示を拡大図として表示するとともに、この拡大図の余白部分には上記地域地図に対応する目盛りが付されたエリア地図を表示するエリア表示ページにリンク可能なエリア表示ページリンクからなるようにしてもよい。
【0010】
また、上記最寄バス停表示ページは、上記最寄りのバス停のバス停情報として、このバス停を通るバス路線を記号からなるバス路線識別情報で表示する施設一覧ページを有し、上記バス路線識別情報には、上記バス路線を運行するバス会社を識別するためのバス会社識別情報が付されるようにしてもよい。
【0011】
また、上記最寄バス停表示ページに表示される施設情報及びバス停情報には、上記地域地図内のそれぞれの座標を数値にて表示するポイント座標が含まれるようにしてもよい。
【0012】
また、上記バス路線表示ページは、表示されるバス路線に含まれるバス停であって、主要なバス停間のバス停間所要時間を表示するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明によれば、インターネットを利用したバス案内システムであって、トップページと最寄バス停ページとが含まれるWebサイトをユーザの端末に対し提供するとともに、この最寄バス停表示ページにおいて、地域地図内に存在する施設の施設情報と、この施設の最寄りのバス停のバス停情報とを表示するように構成した。これより、ユーザは、各施設の所在地を知ることが出来るとともに、各施設の最寄りのバス停をも知ることが出来る使い勝手の良いバス案内システムの提供が受けられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、添付した図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は本発明に係るバス案内システムの全体構成図、図2は本発明に係るバス案内システムにより提供されるWebサイトのトップページの画面表示例の説明図、図3はバス停一覧ページの画面表示例の説明図、図4はバス路線一覧ページの画面表示例の説明図、図5は主要施設一覧ページの画面表示例の説明図、図6は施設一覧ページの画面表示例の説明図、図7はエリア表示ページの画面表示例の説明図、図8はバス路線表示ページの画面表示例の説明図、図9はバス停情報表示ページの画面表示例の説明図である。
【0016】
本実施形態のバス案内システムは、インターネット3に接続されたユーザの端末2、2、・・・に対しWebサーバ1から施設情報及びその施設の最寄りのバス停情報が配信されるように構成されている。
【0017】
Webサーバ1は、後述する複数のWebページからなるWebサイトを提供するサーバであり、端末2との間でインターネットを介して各種情報を送受信する送受信手段4と、ユーザの端末2に対し提供される複数のWebページを蓄積するWebページデータベース6と、ユーザからのWebページ要求信号に基づいてこのWebページデータベース6からユーザ所望のWebページを取得するWebページ取得手段5とからなる。
【0018】
Webサーバ1は、ユーザの端末2からのWeb要求信号を送受信手段4にて受信し、この受信したWeb要求信号に基づいてWebページ取得手段5により、Webページデータベース6からユーザ所望のWebページを取得し、この取得したWebページを送受信手段4によりインターネット3を介してユーザの端末2に配信する。ユーザ側においては、端末にインストールされたInternet Explorerなどの各種ブラウザにより、この配信されたWebページが表示されるようになっている。
【0019】
Webサーバ1が提供するWebサイトは、複数のWebページからなる。具体的には、トップページ100と、これにリンクが張られたバス停一覧ページ200、バス路線一覧ページ300、主要施設一覧ページ400、施設一覧ページ500及びエリア表示ページ600とから構成されており、更に、これらのページ200〜600にリンクが張られたバス路線表示ページ700及びバス停情報表示ページ800とから構成されている。なお、主要施設一覧ページ400、施設一覧ページ500、エリア表示ページ600、バス停情報表示ページ700が最寄バス停表示ページに対応するものである。
【0020】
図2に示すように、トップページ100は、ハイパーリンクからなるバス停一覧ページリンク101、バス路線一覧ページリンク102、主要施設一覧ページリンク103、施設一覧ページリンク104及び複数のエリア表示ページリンク105A−1、105A−2、・・・(以下単数のエリア表示ページを指すときは単に「エリア表示ページ105A」と言う)を有する。更に、地域地図105、カテゴリ別施設一覧リンク部106、トップページ表示リンク107、トピック表示欄108、時間料金表示ページリンク109、お買得切符表示ページリンク110及びショートカットページリンク部111を有する。なお、バス停一覧ページリンク101及びバス路線一覧ページリンク102がバス停リンクに対応し、主要施設一覧ページリンク103及び施設一覧ページリンク104が施設一覧ページリンクに対応する。
【0021】
バス停一覧ページリンク101、バス路線一覧ページリンク102、主要施設一覧ページリンク103、施設一覧ページリンク104及びエリア表示ページリンク105Aは、マウスなどによりカーソルをポイントしてクリック(以下この一連の動作を「クリックする」と言う)すると、それぞれにリンクが張られているWebページ、具体的には、バス停一覧ページ200、バス路線一覧ページ300、主要施設一覧ページ400、施設一覧ページ500及びエリア表示ページ600に移行するようになっている。
【0022】
地域地図105は、このバス案内システムにより提供されるバス停、バス路線及び各種施設が含まれる所定の地域の地図情報が画像により表示されるものであり、四辺(余白部)には地上距離に対応する目盛りが付されている。このバス案内システムにより提供されるバス停及び各種施設は、後述するように座標表示されるため、この目盛りはこの座標表示に利用される。この四辺に付された目盛りが目盛り付き座標軸に対応する。以下における目盛りも同様である。
【0023】
カテゴリ別施設一覧リンク部106は、市役所や警察所などの公共施設、温泉、学校等の各施設がカテゴライズされたハイパーリンクからなり、「公共」、「温泉」などの文字をクリックすると、後述する施設一覧ページ500のカテゴリ別施設一覧520が表示されるようになっている。なお、この際、クリックしたカテゴリがページの最上部に表示されるようになっているので、ユーザにとっては所望の施設を探しやすい。
【0024】
トピック表示欄108は、地域地図105に表示された地域の関連情報がハイパーリンクにより表示されるようになっており、表示された各文字列をクリックすると関連情報が表示されるようになっている。
【0025】
時間料金表示ページリンク109は、クリックすると、このバス案内システムにおいて案内するバス停のうち主要なバス停間の所要時間及び料金が表示されるようになっている。また、お買得切符表示ページリンク110は、このバス案内システムにおいて案内するバス会社により発行されるお買得なバスの切符の情報が表示されるようになっている。
【0026】
ショートカットページリンク111は、ユーザがトップページ100から各ページ200〜800に移行した際に、ユーザが閲覧したページの履歴を表示するなどユーザが各ページに素早く移行するためのハイパーリンクであり、先頭にトップページ100にいつでも移行可能なハイパーリンクであるトップページ表示リンク107を有する。このショートカットページリンク111を利用すればユーザは所望のページに素早く移行できるので、所望のバス停、バス路線及び施設を探す際に便利である。なお、本実施形態においては、トップページ表示リンク107として機能する表示例として、「HOME」及び「ようこそ○○市に」としている。
【0027】
図3に示すように、バス停一覧ページ200は、行表示移行ボタン210及び行別バス停表示欄220からなる。このバス停一覧ページ200においては、ユーザにバス停がアカサタナなどの行別に提供されるとともに、各バス停が通るバス路線が各バス停ごとに表示されるので、バス停名は知っているがどのバス路線が通るのかを知らないユーザにとっては利便性が高い。
【0028】
行表示移行ボタン210は、「ア行」、「カ行」などの各行の名称がハイパーリンクにより表示されており、クリックするとクリックされた行が繰り上げ表示されるようになっている。例えば、「タ行」をクリックすると、「タ行」の行別バス停表示欄220が最上位に表示され、スクロールすることによりこれより前の「サ行」が表示されたり、これより後の「ナ行」や「ハ行」等が表示されるようになっている。よって、この行表示移行ボタン210を使用すればユーザは所望のバス停を素早く探すことが出来る。
【0029】
行別バス停表示欄220は、アカサタナ等の行別に分類してバス停が表示される欄であり、バス停情報表示ページリンク221及びバス路線表示ページリンク222A、222Bを有する。バス停情報表示ページリンク221は、後述するバス停情報表示ページ800にリンクが張られたハイパーリンクであり、クリックすることにより対応するバス停情報表示ページ800に移行するようになっている。なお、バス停情報表示ページリンク221には、それぞれに対応したカタカナ表記による読み仮名が付されているので、バス停の名称が分からないことによりバス停を探せないといった状況を未然に回避できる。特に、地方のバス停の名称には、漢字だけを表記したのでは読み方が分からないものが多いので、このように読み仮名を付すことによりユーザのバス停探しの利便性に供することができる。なお、この表記はひらがなでもローマ字でもよい。
【0030】
また、バス路線表示ページリンク222A、222Bは、それぞれ後述するバス路線表示ページ700にリンクが張られたハイパーリンクであり、クリックすることにより対応するバス路線表示ページ700に移行するようになっている。ここで、各バス停は種々のバス路線が通ることもあるし、その上種々のバス会社も通ることがあることから、このバス路線表示ページリンク222A、222Bは、バス路線及びバス会社が分かるように表示されている。すなわち、まず、バス路線表示ページリンク222A、222Bは、それぞれのバス停を通るバス路線がどのバス路線かが分かるようにバス路線情報が付加されて表示されている。具体的には、このバス路線情報表記として、ここでは1、2、3等の数字及びA、B、C等のアルファベットを採用しており、このバス路線情報表記は、バス路線ナンバーに対応している。
【0031】
次いで、バス路線表示ページリンク222A、222Bは、各バス停を通るバス会社がどのバス会社かが分かるようにバス会社識別情報が付加されて表示されている。具体的には、バス会社「日本バス」によるバス路線の場合には○により表記され、他方、バス会社「BCA交通」によるバス路線の場合には□により表記されている。このように、本発明のバス案内システムにおいては、バス会社に関係なくバス停が表示されるとともに、バス路線がどのバス会社によるものなのかも併せて表示されるようにしたことから、ユーザにとっては、所望のバス停を通るバス路線を探しやすい。なお、このバス路線情報表記もバス会社識別情報もこれに限定されず、システムの管理者において任意に決めればよい。
【0032】
図4に示すように、バス路線一覧ページ300は、バス路線一覧カテゴリ310と、バス路線表示地図320と、バス路線名一覧330とからなる。このバス路線一覧ページ300は、主にバス路線が地図上のどの場所を通るものなのかを知りたいユーザの利便性に供するページである。
【0033】
バス路線一覧カテゴリ310は、バス路線名一覧330に表示されるバス路線を素早く探すために供するハイパーリンクからなる。具体的には、バス会社ごとに「市内線」、「郊外線」とカテゴライズされており、各文字をクリックすると該当するバス路線がバス路線名一覧330に上位に表示される。機能としては上記説明した行表示移行ボタン210と同様である。
【0034】
バス路線表示地図320は、図2に示す地域地図105が縮小表示されたものであり、後述するように該当するバス路線が表示されるようになっている。バス路線名一覧330は、「市内線」、「郊外線」及び「バス会社」をカテゴリとしてカテゴライズされてバス路線名が表記されたバス路線表示ページリンク331Aが表示される。このバス路線表示リンク331Aはハイパーリンクからなり、カーソルをポイントするとバス路線表示地図320上に対応するバス路線が重ねて表示されるようになっており、クリックするとバス路線表示ページ700に移行するようになっている。図4には、「○○○経由・△△△線」にカーソルをポイントした例が示されており、この路線がバス路線表示地図320上に重ねて表示された状態が示されている。
【0035】
図5に示すように、主要施設一覧ページ400は、主要施設一覧表示部410及び時間・料金案内ページリンク411を有する。この主要施設一覧ページ400は、主に図2に示す地域地図105内の主要施設に行くためのバス路線及び最寄りのバス停を知りたいユーザの利便性に供するページである。主要施設一覧表示部410は、施設名、最寄バス停名及び停車路線NO.からなる。この主要施設一覧表示部410は、駅や市役所などの各主要施設ごとに最寄バス停名とそのバス停を通る停車路線NO.とが対応付けられて表示されるようになっている。最寄バス停名は前述したバス停情報表示ページリンク221であり、停車路線NO.は前述したバス路線表示ページリンク222A、222Bとして構成され前述した通りそれぞれのページ800、700にリンクが張られている。
【0036】
また、時間・料金案内ページリンク411は、主要バス停間の所要時間と料金の案内が表示されるページにリンクが張られており、クリックすればそのページに移行する。
【0037】
図6に示すように、施設一覧ページ500は、カテゴリ別移行ボタン部510と、カテゴリ別施設一覧520とを有する。この施設一覧ページ500は、行きたい施設は決まっているが最寄りのバス停が分からないユーザの利便性に供するページである。カテゴリ別移行ボタン部510は、図2に示す地域地図105内に含まれる施設が公共機関、学校などのようにカテゴライズされたカテゴリ名からなるカテゴリ別移行ボタン511の集合体であり、このカテゴリ別移行ボタン511をクリックすると該当するカテゴリ名がカテゴリ別施設一覧520に上位に表示される。機能としては上記説明した行表示移行ボタン210と同様である。このカテゴリ別移行ボタン511を使用することにより、ユーザは所望の施設を素早く探すことが出来るので便利である。
【0038】
また、カテゴリ別施設一覧520は、各施設を公共機関、学校などのカテゴリ別に表示するとともに、各施設については、施設名からなる施設情報サイトリンク521、電話番号、座標522及びバス停情報表示ページリンク221とが対応づけられて表示される。各施設にホームページやブログが有る場合には、施設情報サイトリンク521がハイパーリンクとなりクリックすれば各施設のホームページやブログに移行可能であるが、ホームページやブログが無い施設に関しては単に施設名を表示するものとして機能する。このように、施設名が単に表示されるだけでなく各施設のホームページやブログにリンクを張っておけば、ユーザは各施設のホームページやブログを検索エンジンによりわざわざ検索する手間が省けるので使い勝手がよい。
【0039】
また、この図6における表示例においては、各施設の電話番号が表示されるとしているが、電話番号ではなく連絡先メールアドレスが表示されるようにしてもよいし併記してもよく、各施設の連絡先を示す各種情報を表示されるようにしておけばよい。座標522は、図2に示す地域地図105における各施設の位置座標であり、この座標522をもとに地域地図105を参照すれば、各施設の位置が分かるのでユーザにとっては便利である。また、このカテゴリ別施設一覧520においては、各施設の最寄りのバス停名がバス停情報表示ページリンク221として表示される。最寄りのバス停が複数ある施設においては、該当する最寄りのバス停が全てバス停情報表示ページリンク221として表示される。
【0040】
図7に示すようにエリア表示ページ600は、エリア地図610、エリア内バス停リストリンク部620、エリア内施設リストリンク部630及びエリア内施設リストリンク640を有する。このエリア表示ページ600は、ユーザが図2に示す地域地図105上の所望の場所でクリックすることにより表示されるページであり、所望の施設の場所やバス停があるエリアを知っているユーザ、あるいは行きたいエリアが決まっておりこのエリア内の施設やバス停を調べたいユーザに対する利便性に供するページである。エリア地図610は、ユーザが地域地図105内の所望のエリア105Aをクリックすると、その対応するエリアの地図が拡大されて表示されるものである。
【0041】
このエリア地図610の四辺には目盛りが付されており、この目盛りは地域地図105における目盛りに対応するものであり、このエリア地図に関係する目盛りのみが四辺に表示されるようになっている。エリア内バス停リストリンク部620には、アカサタナ等の行別に分類されてエリア地図610内に含まれるバス停の名称が表示されるようになっている。なお、各バス停名は、バス停情報表示ページリンク221で構成されており、クリックすると対応するバス停情報表示ページ800に移行するようになっている。エリア内施設リストリンク部630には、アカサタナ等の行別に分類されてエリア地図610内に含まれる施設の名称が表示されるようになっている。なお、表示される施設にホームページやブログがある場合には、この施設名は、その施設にホームページやブログが有る場合にはハイパーリンクから構成され、クリックすると対応するホームページやブログに移行するように施設情報サイトリンク521で構成される。
【0042】
なお、このエリア表示ページ600は、地域地図105内の各エリアに対しそれぞれ個別に設けられているとともに、各エリア内に含まれる施設やバス停は各ページ600ごとに予め登録されており、この登録された施設やバス停の名称がこのエリア表示ページ600に表示される。
【0043】
図8に示すようにバス路線表示ページ700は、バス路線表示地図710及びバス路線バス停名表示部720を有する。このバス路線表示ページ700は、主にバス路線の所望のバス停を探す場合のユーザの利便性に供するページである。バス路線表示地図710には、図2に示す地域地図105と同様の地図が表示されるとともに、この地図に重ねて該当する路線が色付きの線として表示される。また、バス路線バス停名表示部720には、この色付きの線として表示された路線を構成するバス停名が全て表示されるとともに、各バス停名は、バス停情報表示ページリンク221で構成されている.更に、主要なバス停間の所要時間が表示される。この所要時間は距離、道路事情などから割り出された目安時間であり、このシステムの運用者側において予め登録しておいたバス停間及びその所要時間が表示される。このように主要なバス停間の所要時間や料金が表示されるようにしておけば、ユーザはわざわざ自分で所要時間や料金を調べることがなくなるので、ユーザにとっては便利である。
【0044】
なお、このバス路線表示ページ700は、このシステムに予め登録されている各バス路線ごとに設けられており、各ページごとに、この登録されたバス路線がバス路線表示地図710に表示されるとともに、このバス路線を表示するバス停名がバス停情報表示ページリンク221としてバス路線バス停名表示部内に表示されるようになっている。
【0045】
図9に示すようにバス停情報表示ページ800は、バス停詳細情報表示部810、時刻表表示ページリンク部820、バス停・施設表示地図830及びカテゴリ別施設ページリンク部840を有する。
【0046】
バス停詳細情報表示部810は、表示されるバス停の種別を表示する“タイプ”と、そのバス停の座標と、停車路線バス番号とからなる。“タイプ”の欄には、バス停のタイプが表示される。例えば、一般の路線バスであれば“一般バス停”と表示し、高速バスのバス停であれば“高速バス停”などと表示するようになっている。バス停の座標であるポイント座標は、図2に示す地域地図105におけるそのバス停の座標が表示されるようになっている。停車路線バス番号には、停車バス番号名からなるバス路線表示ページリンク222A、222Bが表示されるようになっている。ここに表示されるバス路線線表示ページリンク222Aにおいても、表示された路線NO.がどのバス会社のものなのか分かるように○あるいは□などの識別情報をもって表示可能である。
【0047】
時刻表表示ページリンク部820は、バス停を出発する予定時刻が表示された時刻表表示ページにリンクが張られた時刻表表示ページリンク821から構成されている。具体的には、時刻表表示ページリンク821は、バス会社ごとに分類されて表示されているとともに、バス停詳細情報表示部810の停路線バス番号に表示された路線に対応する時刻表が表示される。ここでは、この時刻表は、バス停「青赤市役所下」をバスが出発する予定時刻の一覧表であり、複数のバス会社がこのバス停に停車する場合には、それぞれのバス会社ごとに分類して表示される。
【0048】
バス停・施設表示地図830は、バス停及び後述するカテゴリ別施設ページリンク部840に表示される施設を地図上に表示するものであり、この地図は、図2に示す地域地図105の部分拡大図である。この地図には、地域地図105に対応する目盛りが四辺に付されて構成されており、該当するバス停(ここでは、「青赤市役所下」)がX座標及びY座標の交点として示されている。このように、該当するバス停が地図上に交点として示されることからユーザにおいては、バス停を探しやすい。
【0049】
カテゴリ別施設ページリンク部840には、バス停・施設表示地図830内に表示される施設が学校、ショッピング等のカテゴリ別に表示されるように構成されており、表示される施設において自身のホームページやブログを有する場合には、各施設の名称はハイパーリンクで構成されるようにしてもよい。図9における表示例においては、例えば、「○○中学・高等学校」は、ハイパーリンクからなる施設情報サイトリンク521であり、クリックすると「○○中学・高等学校」のホームページに移行するように構成されている。
【0050】
なお、各施設には、図6に示す施設一覧ページ500のカテゴリ別施設一覧520のように、連絡先である電話番号、その座標が対応付けられて表示されるように構成されている。
【0051】
このように構成されたバス案内システムの使用例について説明する。
【0052】
まず、このバス案内システムを使用するユーザは、インターネットに接続された端末2により本バス案内システムを提供するWebサーバ1にアクセスし、トップページ100を表示させる。次いでユーザは、所望の施設までの道のりを、バス停の名称から探すのか、バス路線の名称から探すのか、主要施設の名称から探すのか、施設の名称から探すのか、あるいは地域地図上のエリアから探すのかを選ぶ。
【0053】
バス停の名称から探す場合には、バス停一覧ページリンク101をクリックすると、バス停一覧ページ200が表示され、表示されたバス停情報表示ページリンク221から所望のバス停を探し、所望のバス停のバス停情報表示ページリンク221をクリックすると、バス停情報表示ページ800が表示される。このバス停情報表示ページ800には、この表示されたバス停の近くの施設に関する情報が表示される。よって、このバス停情報表示ページ800を参照すれば、ユーザは所望の施設の情報とこの施設の最寄りのバス停とを知ることが出来ることとなる。さらに、このバス停情報表示ページ800には、表示されたバス停を通る停車路線バス番号がバス路線表示ページリンク222Aにより表示されることから、このバス停に行くまでの道のりを知りたいユーザは、このバス路線表示ページリンク222Aをクリックすれば、ユーザ所望のバス路線表示ページ700が表示されるので、これによりユーザは所望の施設の最寄りのバス停だけではなく、このバス停に行くまでのバス路線をも知ることができ、使い勝手がよい。
【0054】
次いで、施設の名称から探す場合には、施設一覧ページリンク104をクリックすると、施設一覧ページ500が表示され、表示されたカテゴリ別施設一覧520から所望の施設を探す。この所望の施設には、最寄りのバス停を示すバス停情報表示ページリンク221が関連付けられて表示されているので、このバス停情報表示ページリンク221をクリックすれば、上記同様、これにリンクが張られたバス停のバス停情報表示ページ800が表示される。また、施設一覧ページ500に表示される施設にホームページやブログが有る場合には、クリックするとリンクが張られたホームページやブログが表示されるので、各施設について詳細な情報を知りたいユーザにとっては、わざわざ各施設のホームページやブログを検索エンジンなどを用いて調べる手間を減らせるので便利である。
【0055】
以上のように、このバス案内システムを使用すれば、ユーザは、各施設の所在地を知ることが出来るとともに、各施設の最寄りのバス停をも知ることが出来る使い勝手の良いバス案内システムの提供が受けられる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明に係るバス案内システムの全体構成図。
【図2】本発明に係るバス案内システムにより提供されるWebサイトのトップページの画面表示例の説明図。
【図3】バス停一覧ページの画面表示例の説明図。
【図4】バス路線一覧ページの画面表示例の説明図。
【図5】主要施設一覧ページの画面表示例の説明図。
【図6】施設一覧ページの画面表示例の説明図。
【図7】エリア表示ページの画面表示例の説明図。
【図8】バス路線表示ページの画面表示例の説明図。
【図9】バス停情報表示ページの画面表示例の説明図。
【符号の説明】
【0057】
1 Webサーバ
2 端末
3 インターネット
4 送受信手段
5 Webページ取得手段
6 Webページデータベース
100 トップページ
101 バス停一覧ページリンク
102 バス路線一覧ページリンク
103 主要施設一覧ページリンク
104 施設一覧ページリンク
105 地域地図
105−1、105−2、・・・エリア表示ページリンク
106 カテゴリ別施設一覧リンク部
107 トップページ表示リンク
108 トピック表示欄
109 時間料金表示ページリンク
110 お買得切符表示ページリンク
111 ショートカットページリンク部
200 バス停一覧ページ
210 行表示移行ボタン
220 行別バス停表示欄
221 バス停情報表示ページリンク
222A、B バス路線表示ページリンク
300 バス路線一覧ページ
310 バス路線一覧カテゴリ
320 バス路線表示地図
330 バス路線名一覧
331A バス路線表示ページリンク
331B バス路線表示ページリンク
400 主要施設一覧ページ
410 主要施設一覧表示部
411 時間・料金案内ページリンク
500 施設一覧ページ
510 カテゴリ別移行ボタン部
520 カテゴリ別施設一覧
521 施設情報サイトリンク
522 座標
600 エリア表示ページ
610 エリア地図
620 エリア内バス停リストリンク部
630 エリア内施設リストリンク部
700 バス路線表示ページ
710 バス路線表示地図
720 バス路線バス停名表示部
800 バス停情報表示ページ
810 バス停詳細情報表示部
820 時刻表表示ページリンク部
830 バス停・施設表示地図
840 カテゴリ別施設ページリンク部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットを利用したバス案内システムであって、
このバス案内システムは、インターネットに接続されたユーザの端末に対しWebサーバが、施設情報、この施設情報に提示される施設の最寄りのバス停情報を提供するものであり、
上記Webサーバは、複数のWebページからなるWebサイトにより、上記したすべての情報を上記ユーザの端末に対し提供し、
上記複数のWebページには、
トップページ及び最寄バス停表示ページが含まれ、
上記トップページは、
一定の地域全体の地図とこの地図の余白部に設けた地上距離の目盛り付き座標軸とからなる地域地図と、この地域地図内に存在する施設の施設情報から上記最寄バス停表示ページに移行可能な施設一覧ページリンクと、上記地域地図内に存在するバス停のバス停情報から上記最寄バス停表示ページに移行可能なバス停リンクとを有し、
上記最寄バス停表示ページは、
上記地域地図内に存在する施設の施設情報と、この施設の最寄りのバス停のバス停情報と、を表示する
ことを特徴とするバス案内システム。
【請求項2】
上記複数のWebページには、更にバス路線一覧ページが含まれるとともに、
上記トップページには、上記地域地図内に存在するバス停を通るバス路線のバス路線情報から上記バス路線一覧ページを介して上記最寄バス停表示ページに移行可能なバス路線一覧ページリンクを有し、
上記バス路線一覧ページは、
上記地域地図に対応するバス路線表示地図と、このバス路線表示地図内に存在するバス路線を表示するバス路線表示ページリンクとを有し、
上記バス路線表示ページリンクは、
クリックすると対応するバス路線を表示するバス路線表示ページに移行するとともに、ポイントすると上記バス路線表示地図上に対応するバス路線を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載のバス案内システム。
【請求項3】
上記地域地図は、
賽の目状に区画された複数のエリア表示からなり、
このエリア表示のそれぞれは、対応するエリア表示を拡大図として表示するとともに、この拡大図の余白部分には上記地域地図に対応する目盛りが付されたエリア地図を表示するエリア表示ページにリンク可能なエリア表示ページリンクからなる
ことを特徴とする請求項1あるいは2に記載のバス案内システム。
【請求項4】
上記最寄バス停表示ページは、
上記最寄りのバス停のバス停情報として、このバス停を通るバス路線を記号からなるバス路線識別情報で表示する施設一覧ページを有し、
上記バス路線識別情報には、
上記バス路線を運行するバス会社を識別するためのバス会社識別情報が付される
ことを特徴とする請求項1に記載のバス案内システム。
【請求項5】
上記最寄バス停表示ページに表示される施設情報及びバス停情報には、上記地域地図内のそれぞれの座標を数値にて表示するポイント座標が含まれる
ことを特徴とする請求項1に記載のバス案内システム。
【請求項6】
上記バス路線表示ページは、
表示されるバス路線に含まれるバス停であって、主要なバス停間のバス停間所要時間を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載のバス案内システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−176018(P2008−176018A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−8945(P2007−8945)
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(593001233)株式会社電子印刷センター (3)
【Fターム(参考)】