説明

バックル装置

【課題】アンカからバックルまでのウエビングの延伸長さを短くする。
【解決手段】バックル装置10では、ウエビング22によってアンカ14とバックル34とを連結する際に、ウエビング22の長手方向一側部22Aをアンカ14の連結孔20に挿通すると共に、ウエビング22の長手方向他側部22Eをバックル34の挿通孔38に挿通する。さらに、ウエビング22の延伸部24をアンカ14からバックル34へ向けて延伸させると共に、ウエビング22の延出部26を延伸部24の側方へ延出させて、ウエビング22を延出部26において縫製28によって結合する。このため、ウエビング22を延伸部24において縫製する必要がなく、アンカ14からバックル34までのウエビング22の延伸長さを短くできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の乗員拘束用のベルトに設けられたタングが装着されるバックル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
バックル装置には、ウエビングをバックル本体と下部取付具とに挿通すると共に、ウエビングを下部取付具からバックル本体へ延伸させた状態でウエビングの一端部及び他端部と中間部とを縫製することで、ウエビングがバックル本体と下部取付具とを連結するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、このバックル装置では、ウエビングの一端部や他端部と中間部とを縫製する際に、ウエビングの縫製部分とバックル本体との間の部分、及び、ウエビングの縫製部分と下部取付具との間の部分を、縫製治具によって位置決めする必要がある。
【0004】
このため、ウエビングの下部取付具からバックル本体までの延伸部分に、縫製部分のみならず縫製部分の両側の位置決め部分を設ける必要があり、ウエビングの縫製部分と各位置決め部分との長さを必要最小限の長さにしても、下部取付具からバックル本体までのウエビングの延伸長さが長くなる。
【特許文献1】特開2003−48509公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、アンカからバックルまでのウエビングの延伸長さを短くできるバックル装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載のバックル装置は、車両の乗員拘束用のベルトに設けられたタングが装着されるバックルと、車両側に固定されるアンカと、前記バックルと前記アンカとに挿通され、前記バックルから前記アンカへ向かう方向へ延伸される延伸部と前記延伸部の側方に延出される延出部とが設けられたウエビングと、前記ウエビングを前記延出部において結合することで前記ウエビングが前記バックルと前記アンカとを連結する結合手段と、を備えている。
【0007】
請求項2に記載のバックル装置は、請求項1に記載のバックル装置において、前記結合手段は、前記ウエビングを前記延出部において結合する第1結合手段と、前記ウエビングを前記延出部の前記第1結合手段より前記延伸部側において結合する第2結合手段と、を有している。
【0008】
請求項3に記載のバックル装置は、請求項1又は請求項2に記載のバックル装置において、前記結合手段は、前記ウエビングの長手方向一側と長手方向他側と長手方向中間とを結合する。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載のバックル装置では、車両の乗員拘束用のベルトに設けられたタングがバックルに装着されると共に、車両側にアンカが固定される。さらに、バックルとアンカとにウエビングが挿通されており、ウエビングの延伸部がバックルからアンカへ向かう方向へ延伸される。
【0010】
ここで、ウエビングの延出部が延伸部の側方に延出されており、結合手段がウエビングを延出部において結合することで、ウエビングがバックルとアンカとを連結する。このため、ウエビングを延伸部において結合する必要がなく、アンカからバックルまでのウエビングの延伸長さ(延伸部の延伸長さ)を短くできる。
【0011】
請求項2に記載のバックル装置では、結合手段の第1結合手段がウエビングを延出部において結合する。さらに、結合手段の第2結合手段がウエビングを延出部の第1結合手段より延伸部側において結合する。
【0012】
このため、第1結合手段がウエビングを延出部の延伸部側部分において結合できない場合でも、第2結合手段がウエビングを延出部の第1結合手段より延伸部側において結合することで、アンカからバックルまでのウエビングの延伸長さ(延伸部の延伸長さ)を効果的に短くできる。
【0013】
請求項3に記載のバックル装置では、結合手段がウエビングの長手方向一側と長手方向他側と長手方向中間とを結合する。このため、結合手段がウエビングを結合する強度を大きくでき、ウエビングがバックルとアンカとを連結する強度を大きくできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1には、本発明の実施の形態に係るバックル装置10が左方から見た断面図にて示されており、図2には、バックル装置10が左斜め上方から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、バックル装置10の前方を矢印FRで示し、バックル装置10の右方を矢印RHで示し、バックル装置10の上方を矢印UPで示す。
【0015】
図1及び図2に示す如く、本実施の形態に係るバックル装置10は、車両のシートベルト装置12(ベルト装置)を構成しており、バックル装置10には、長尺矩形板状のアンカ14(アンカプレート)が設けられている。
【0016】
アンカ14は、後側部(長手方向一側部)において、固定対象としての車両のパネル16(特にフロアパネル)に、ボルト及びナット18の締結によって、固定される。これにより、バックル装置10が車両のシート(特にリヤシート)の下部に設置されており、バックル装置10は、前方、右方及び上方を、それぞれ例えば車両の前方、右方及び上方へ向けられている。
【0017】
アンカ14の前側部(長手方向他側部)には、矩形状の連結孔20が貫通形成されている。アンカ14には、連結孔20の前側において、長尺矩形板状の連結板14Aが形成されており、連結板14Aは、左右方向(アンカ14幅方向)へ延伸されている。
【0018】
アンカ14の連結孔20には、帯状のウエビング22の長手方向一側部22Aが挿通されており、ウエビング22には、延伸部24と、延出部26と、が設けられている。延伸部24は、アンカ14から下記バックル34へ向かう方向へ延伸されており、延出部26は、延伸部24の側方(下側)へ延出されている。
【0019】
延出部26は、ウエビング22の長手方向一側端部22Bと長手方向他側端部22Cと長手方向中間部22Dとによって構成されており、延伸部24は、ウエビング22の延出部26を除く部分によって構成されている。延出部26では、ウエビング22の長手方向中間部22Dが折り曲げられて2重に重ねられると共に、ウエビング22の長手方向中間部22Dにウエビング22の長手方向一側端部22B及び長手方向他側端部22Cがそれぞれ後側及び前側から1重に重ねられている。
【0020】
ウエビング22の長手方向中間部22Dと長手方向一側端部22Bと長手方向他側端部22Cとは、結合手段としての縫製28によって結合されている。縫製28は、第1結合手段としての第1縫製30(車両緊急時強度保持用縫製)と、第2結合手段としての第2縫製32(車両通常時長さ保持用縫製)と、を有しており、第1縫製30は、ウエビング22を延出部26の延出先端(延伸部24とは反対側の端)及び延出基端部(延伸部24側の端部)を除く部分において結合すると共に、第2縫製32は、ウエビング22を延出部26の延出基端(第1縫製30より延伸部24側の端)において結合している。また、第1縫製30によるウエビング22の結合力は、第2縫製32によるウエビング22の結合力に比し、大きくされている。
【0021】
ここで、上述の如く、ウエビング22の長手方向一側端部22Bと長手方向中間部22Dとが、縫製28(第1縫製30及び第2縫製32)によって結合されている。これにより、ウエビング22の長手方向一側部22A内にアンカ14の連結板14Aが収容されて、ウエビング22の長手方向一側部22Aがアンカ14に離脱不能に連結されると共に、ウエビング22の長手方向一側部22Aがアンカ14から延伸されている。
【0022】
ウエビング22の長手方向他側には、バックル34が設けられており、バックル34は、シートのシートバックの下端部前面、又は、シートのシートクッションの後端部上面に露出される。
【0023】
バックル34の基端部には、矩形枠状の挿通枠36が設けられている。挿通枠36内には、矩形状の挿通孔38が貫通形成されており、挿通枠36には、挿通孔38のバックル34基端側において、挿通板36Aが形成されている。
【0024】
バックル34の挿通孔38には、ウエビング22の長手方向他側部22Eが挿通されている。さらに、上述の如く、ウエビング22の長手方向他側端部22Cと長手方向中間部22Dとが、縫製28(第1縫製30及び第2縫製32)によって結合されている。これにより、ウエビング22の長手方向他側部22E内にバックル34の挿通板36Aが収容されて、ウエビング22の長手方向他側部22Eがバックル34に離脱不能に連結されると共に、ウエビング22の長手方向他側部22Eがバックル34から延伸されている。
【0025】
バックル34の基端部以外の部分には、バックル本体40が設けられており、バックル本体40には、タング42が装着(挿入係止)可能にされている。バックル本体40には、離脱手段としての離脱スイッチ44が設けられており、離脱スイッチ44が操作されることで、バックル本体40からタング42が離脱(引き抜き)可能にされている。
【0026】
タング42には、ベルトとしての長尺帯状のシートベルト46が移動可能に挿通されており、シートベルト46の基端側は、車両側に固定されたリトラクタ(図示省略)に巻き取られている。シートベルト46の先端には、固定アンカ(図示省略)が連結されており、固定アンカは、シートの下側において、車両側に固定されている。シートベルト46は、タング42とリトラクタとの間において、スルーアンカ(図示省略)に移動可能に挿通されており、スルーアンカは、シートの上側において、車両側に支持されている。
【0027】
これにより、バックル本体40にタング42が装着されることで、シートに着座した乗員にシートベルト46が装着される。具体的には、シートベルト46のタング42とスルーアンカとの間の部分(ショルダベルト)が乗員の一側の肩部から腰部の他側へ斜めに架け渡されると共に、シートベルト46のタング42と固定アンカとの間の部分(ラップベルト)が乗員の腰部の一側から他側へ横方向に架け渡される。
【0028】
リトラクタには、ロック機構が設けられており、車両の緊急時(衝突時)には、ロック機構がリトラクタからのシートベルト46の引き出しをロックする。これにより、シートベルト46によって乗員が拘束される。
【0029】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0030】
以上の構成のシートベルト装置12では、バックル装置10のバックル34(バックル本体40)にタング42が装着されることで、シートに着座した乗員にシートベルト46が装着される。
【0031】
車両の緊急時には、リトラクタのロック機構がリトラクタからのシートベルト46の引き出しをロックする。これにより、シートベルト46によって乗員が拘束される。
【0032】
ここで、バックル装置10において、ウエビング22によってアンカ14とバックル34とを連結する際には、先ず、ウエビング22の長手方向一側部22Aをアンカ14の連結孔20に挿通すると共に、ウエビング22の長手方向他側部22Eをバックル34の挿通孔38に挿通する。さらに、ウエビング22の延伸部24をアンカ14からバックル34へ向けて延伸させると共に、ウエビング22の延出部26(長手方向一側端部22B、長手方向他側端部22C及び長手方向中間部22D)を延伸部24の側方へ延出させる。その後、ウエビング22を延出部26において縫製28によって結合することで、ウエビング22の長手方向一側部22A内にアンカ14の連結板14Aを収容すると共に、ウエビング22の長手方向他側部22E内にバックル34の挿通板36Aが収容する。これにより、ウエビング22によってアンカ14とバックル34とが離脱不能に連結される。
【0033】
このように、ウエビング22の延出部26をウエビング22の延伸部24の側方へ延出させて、ウエビング22を延出部26において縫製28によって結合することで、ウエビング22がアンカ14とバックル34とを連結する。このため、ウエビング22を延伸部24において縫製(結合)する必要がなく、延伸部24に従来の縫製部分(結合部分)及び縫製部分の両側の位置決め部分を設ける必要がない。これにより、アンカ14からバックル34までのウエビング22の延伸長さ(図1における延伸部24の延伸長さL1)を短くできる。
【0034】
したがって、バックル34がシートから突出することを抑制でき、シートに着座した乗員の臀部がバックル34に当接して乗員が違和感を感じることを抑制できると共に、シートの見栄えを向上できる。しかも、車両の緊急時には、シートベルト46を装着した乗員の慣性力等による移動に伴うシートベルト46、タング42及びバックル34の移動を効果的に抑制でき、シートベルト46によって乗員を効果的に拘束できる。
【0035】
また、延出部26の縫製28は、延伸部24とは反対側の第1縫製30と、延伸部24側の第2縫製32と、を有している。さらに、図3に示す如く、延出部26を第1縫製30によって結合する際には、延出部26を第1縫製30の両側(延伸部24側及び延伸部24とは反対側)において位置決め手段としての一対の縫製治具48によって位置決めする。一方、延出部26を第2縫製32によって結合する際には、延出部26を縫製治具によって位置決めしない。
【0036】
このように、延出部26が第1縫製30のみならず第1縫製30より延伸部24側の第2縫製32によって結合されている。このため、延出部26を第1縫製30のみによって結合して第2縫製32によっては結合しない場合に比し、ウエビング22の延伸部24の延伸長さL1を、第1縫製30の延伸部24側端から第2縫製32の延伸部24側端までの距離(図1の距離L2)の2倍の長さ(少なくとも延伸部24側の縫製治具48による位置決め部分の長さ(図3における当該縫製治具48による位置決め長さL3の2倍の長さ))分は短くでき、アンカ14からバックル34までのウエビング22の延伸長さを効果的に短くできる。
【0037】
また、上述の如く、延出部26を第1縫製30によって結合する際には、延出部26を第1縫製30の両側において一対の縫製治具48によって位置決めする一方、延出部26を第2縫製32によって結合する際には、延出部26を縫製治具によって位置決めしない。これにより、延出部26を第1縫製30によって結合する際には、延出部26における重ねられたウエビング22に重なり方向への高い圧力を付与した状態で延出部26を第1縫製30によって結合でき、第1縫製30による延出部26の結合力を、第2縫製32による延出部26の結合力に比し、大きくできる。
【0038】
このため、車両の緊急時に、シートベルト46を装着した乗員の移動力(慣性力等)がシートベルト46及びタング42を介してバックル34に作用して、ウエビング22に長手方向一側部22Aと長手方向他側部22Eとの分離力が作用した際には、仮に第2縫製32による延出部26の結合が解除(破断)されても、第1縫製30による延出部26の結合が解除(破断)されることを防止できる。これにより、ウエビング22によるアンカ14とバックル34との連結が解除されることを防止できる。
【0039】
しかも、第2縫製32による延出部26の結合力を、車両の通常時(緊急時以外)には第2縫製32による延出部26の結合が解除(破断)されない大きさにできる。このため、車両の通常時には、第2縫製32による延出部26の結合が解除されることを防止できる。これにより、上述の如く、ウエビング22の延伸部24の延伸長さL1を第1縫製30の延伸部24側端から第2縫製32の延伸部24側端までの距離L2の2倍の長さ分は短くでき、アンカ14からバックル34までのウエビング22の延伸長さを効果的に短くできる。
【0040】
また、ウエビング22の延出部26においては、ウエビング22の長手方向一側端部22Bと長手方向他側端部22Cと長手方向中間部22Dとが縫製28によって結合されている。このため、縫製28がウエビング22を結合する強度を大きくでき、ウエビング22がアンカ14とバックル34とを連結する強度を大きくできる。
【0041】
なお、本実施の形態では、ウエビング22の延出部26を第1縫製30及び第2縫製32によって結合した構成にしたが、ウエビング22の延出部26を第1縫製30のみによって結合した構成にしてもよい。
【0042】
さらに、本実施の形態では、ウエビング22の延出部26をウエビング22の長手方向一側端部22Bと長手方向他側端部22Cと長手方向中間部22Dとによって構成して縫製28によって結合した構成にしたが、例えば図4に示す第1変形例に係るバックル装置60の如く、ウエビング22の延出部26をウエビング22の長手方向一側端部22Bと長手方向他側端部22Cとによって構成して縫製28(第1縫製30のみ又は第1縫製30及び第2縫製32)によって結合した構成にしてもよい。
【0043】
また、本実施の形態では、ウエビング22の延出部26においてウエビング22の1重の長手方向一側端部22Bと1重の長手方向他側端部22Cとを重ねた状態で縫製28によって結合した構成にしたが、例えば図5に示す第2変形例に係るバックル装置70の如く、ウエビング22の延出部26においてウエビング22の長手方向一側端部22Bと長手方向他側端部22Cとの少なくとも一方を2重以上に重ねた状態で縫製28(第1縫製30のみ又は第1縫製30及び第2縫製32)によって結合した構成にしてもよい。
【0044】
さらに、本実施の形態では、ウエビング22の延出部26においてウエビング22の長手方向中間部22Dを2重に重ねた状態で縫製28によって結合した構成にしたが、ウエビング22の延出部26においてウエビング22の長手方向中間部22Dを4重以上に重ねた状態で縫製28(第1縫製30のみ又は第1縫製30及び第2縫製32)によって結合した構成にしてもよい。
【0045】
また、本実施の形態では、本発明の第2結合手段を第2縫製32にしたが、本発明の第2結合手段は、第2縫製32、クリップ止め、ホッチキス止め及び溶接等の少なくとも1つであればよい。
【0046】
さらに、本実施の形態では、シートベルト46の基端側がリトラクタに巻き取られると共に、シートベルト46がスルーアンカに挿通された構成にしたが、シートベルト46の基端がタング42に連結されると共に、シートベルト46がスルーアンカに挿通されない構成にしてもよい。この場合、シートベルト46がラップベルトの部分のみにされており、バックル34(バックル本体40)にタング42が装着されることで、乗員にシートベルト46が装着されて、シートベルト46(ラップベルト)が乗員の腰部の一側から他側へ横方向に架け渡される。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態に係るバックル装置を示す左方から見た断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るバックル装置を示す左斜め上方から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るバックル装置におけるウエビングの延出部の第1縫製による結合状況を示す左方から見た断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るバックル装置の第1変形例を示す左方から見た断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るバックル装置の第2変形例を示す左方から見た断面図である。
【符号の説明】
【0048】
10 バックル装置
14 アンカ
22 ウエビング
24 延伸部
26 延出部
28 縫製(結合手段)
30 第1縫製(第1結合手段)
32 第2縫製(第2結合手段)
34 バックル
42 タング
46 シートベルト(ベルト)
60 バックル装置
70 バックル装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の乗員拘束用のベルトに設けられたタングが装着されるバックルと、
車両側に固定されるアンカと、
前記バックルと前記アンカとに挿通され、前記バックルから前記アンカへ向かう方向へ延伸される延伸部と前記延伸部の側方に延出される延出部とが設けられたウエビングと、
前記ウエビングを前記延出部において結合することで前記ウエビングが前記バックルと前記アンカとを連結する結合手段と、
を備えたバックル装置。
【請求項2】
前記結合手段は、
前記ウエビングを前記延出部において結合する第1結合手段と、
前記ウエビングを前記延出部の前記第1結合手段より前記延伸部側において結合する第2結合手段と、
を有する請求項1記載のバックル装置。
【請求項3】
前記結合手段は、前記ウエビングの長手方向一側と長手方向他側と長手方向中間とを結合する請求項1又は請求項2記載のバックル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−76681(P2010−76681A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−249224(P2008−249224)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】