説明

バッテリを認証できるデバイスおよび方法

バッテリを認証できるバッテリ給電デバイスが、本明細書に開示される。一実施形態において、デバイスは、バッテリ、励起源、光検出器、および動作システムを備える。デバイスは、バッテリによって少なくとも部分的に給電されることができる。励起源は、放射を生成することができ、かつ放射がバッテリの表面に接触できるように配置される。光検出器は、バッテリからの放射を検出することができる。動作システムは、バッテリが、そのデバイスのための真正バッテリかどうかを決定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
消費者電子製品、データ記憶媒体、医療デバイス、および遠隔通信製品、ならびにいくつかの他の製品の許可されていない複製が増加している。許可されていない製造業者は、真正製品との識別が消費者には困難であり、ある場合には製造業者にも困難である、印象的な販売量および可能性がある高い収益のためにこれら産業に対して魅力的な模造製品を市場に氾濫させる可能性がある。結果として、消費者および製造業者は、これらのしばしば不十分な品質の模造品によって有害な影響を受ける。これら複製を受領した消費者は、しばしば劣ったおよび/または不完全な性能を経験する。一例として、米国消費者製品安全委員会は、ある携帯電話機製造業者が、報告されたところでは、過熱する模造バッテリによって引き起こされた製品損害の消費者の訴訟により、2001年4月から2003年11月まで50000個を超える製品のリコールを余儀なくされたことを報告している。さらに他の例において、他の携帯電話機製造業者は、再び模造バッテリ過熱のために、2002年12月と2004年9月との間に販売された1000000個を超えるユニットをリコールした。
【背景技術】
【0002】
明らかな消費者の不満に加えて、製品が複製される製造業者は、また、販売収益の損失を有する模造の影響を被り、かつよりさらに重大には、認められる劣った製品性能の結果としてブランドイメージの低下を被る。
【0003】
模造を防止するために、製造業者は、多くの認証方法を用いた。1つのそのような方法は、レーザ印刷されかつ/またはホログラフラベルを用いることを含むものだった。そのようなラベルは、模造に対する技術的ハードルを生じるが、許可されていない製造業者は、オリジナルとは識別できないラベルを製造することができた。他の例において、海賊版防止回路が、模造を妨げるためにデータ記憶媒体に追加された。この例においても、同様に、許可されていない製造業者は、電子海賊版防止回路を模造製品に組み込むことができ、製品を、サプライチェーン認証試験中に識別不可能にした。
【特許文献1】米国特許第5573909号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
模造製品による消費者および製造業者への有害な影響のために、消費者および製造業者を保護することができる追加の認証方法の必要性が残る。バッテリを認証するデバイスおよび方法が本明細書に開示される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、バッテリ認証のための認証システムおよび方法に関する。
【0006】
一実施形態において、デバイスは、バッテリと、励起源と、光検出器と、動作システムとを備える。デバイスは、バッテリによって少なくとも部分的に給電されることができる。励起源は、放射を生成することができ、かつ放射がバッテリの表面に接触できるように配置される。光検出器は、バッテリからの放射を検出することができる。動作システムは、バッテリが、そのデバイスのための真正バッテリであるかどうかを決定することができる。
【0007】
一実施形態において、電話機は、バッテリと、送受信器と、励起源と、光検出器と、動作システムとを備える。送受信器は、通信を送信および受信することができる。励起源は、放射を生成することができ、かつ放射がバッテリの表面に接触することができるように配置される。光検出器は、バッテリからの放射放出を検出することができる。動作システムは、バッテリが予想される放射サインを生成するかどうかに基づいて、バッテリが、真正バッテリであるかどうかを決定することができる。
【0008】
一実施形態において、バッテリを認証する方法は、バッテリの表面を照射する段階と、監視結果を形成するために表面から放出された放射を監視する段階と、監視結果に関連する電子通信を生成する段階と、記憶されたデータと電子通信を比較する段階と、バッテリが真正であるかどうかを決定する段階とを含む。
【0009】
上述および他の特徴は、以下の図面および詳細な記載によって例示される。
【0010】
例示的な実施形態である図面を次に参照する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本明細書における「第1」、「第2」などの用語は、任意の量、順番、または重要性を示すものではなく、むしろある要素を他の要素と識別するために使用され、本明細書における用語「1つの」は、数量の限定を示すものではなく、むしろ参照されたアイテムの少なくとも1つの存在を示すことが留意される。さらに、本明細書で開示される全ての範囲は、包括的でありかつ組合せ可能である(例えば、「最大25wt%、望ましくは5wt%から20wt%」は、終点および「5wt%から25wt%」などの範囲の全ての中間値を包含する。)。表記「□10%」は、示された測定値が、述べられた値のマイナス10%である量から、プラス10%である量までであり得ることを意味する。量に関連して使用される修飾語句「約」は、述べられた値を包含し、かつ文脈によって決められた意味を有する(例えば、特定の量の測定値に関連する誤差の程度を含む)。
【0012】
バッテリの許可されていない複製および模造バッテリの使用を思いとどませる目的のために用いられる、バッテリを認証できるバッテリ給電されるデバイスが、本明細書に開示される。そのようなシステムは、これらには限定されないが、医療機器、通信デバイス(例えば、携帯電話機(セルホン))、無線送信器および受信器(walkie−talkiesなど)、ページャなど)、コンピュータ(例えば、ラップトップコンピュータなど)、車両(例えば、自動車、トラック、飛行機など)、玩具、携帯情報端末(PDA)、カメラ(例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラなど)、計算機、個人娯楽システム(例えば、ビデオゲーム、音響プレーヤ(例えば、音楽プレーヤ、個人デジタルブックリーダ、ラジオ、MP3プレーヤなど)、ビデオプレーヤ(例えば、個人デジタルビデオディスクプレーヤなど)などの、バッテリを用い、かつ/またはバッテリによって少なくとも部分的に給電される任意のデバイスで用いられることができる。任意のデバイスに適用可能であるが、明瞭性および簡略性のために、以下の議論は、携帯電話機に使用する認証システムに集中するが、全ての上記バッテリ給電されるデバイスにまさに適用可能であり、かつ全ての上記バッテリ給電されるデバイスを含むことが意図される。
【0013】
バッテリの認証は、分光学的タグをバッテリのポリマーシェル内におよび/またはバッテリのポリマーシェル上に統合することによって達成されることができ、分光学的タグは、バッテリの真偽を決定するために用いられるデバイス(例えば、携帯電話機)によって評価されることができる。具体的に言えば、タグが付けられていないかつ/または不正確にタグが付けられた材料と比べて、識別可能な分光学的応答を生成することができる分光学的タグは、携帯電話機バッテリ内に分散されかつ/または携帯電話機バッテリ上に配置されることができる。バッテリを用いる電話機は、タグが付けられたバッテリ(例えば、真正バッテリ)のポリマーシェルの少なくとも一部と放射通信で励起源にエネルギ供給し、かつ光検出器を使用してタグが付けられたバッテリからの放射を評価することによって、バッテリの真偽を試験することができる。光検出器は、バッテリの真偽を決定するために、電話機の動作システム内の認証プログラムによって評価されることができるフィードバック(例えば、電子信号)を生成することができる。
【0014】
分光学的タグは、励起源によって励起されたときに、予測可能であり識別可能な放射を生成することができる任意の材料であり得る。例えば、分光学的タグは、1つの周波数での放射を吸収し、かつ異なる周波数で応答(例えば、光)を放射することができる。これらの材料は、それらが達成する周波数シフトの量、すなわち長ストークスシフト材料(例えば、50nm以上のシフト)、短ストークスシフト材料(例えば、50nm未満のシフト)、および反ストークスシフト材料によって、分類されることができる。
【0015】
分光学的タグの選択は、用途および設計に依存する。分光学的タグが、ポリマー内で溶融加工される用途において、適用可能な熱抵抗が望ましい。多くの熱可塑材に関して、約200℃(摂氏)以上の熱抵抗が望ましい。しかしながら、より高い溶融温度を有する熱可塑材に関して、約300℃以上の熱抵抗が望ましい。さらにより特定的には、高温適用において、400℃を超える熱抵抗が望ましいことがある。しかしながら、タグのキャリア(例えば、バッテリのポリマーシェル)は、熱可塑材に限定されないことは明らかである。他の可能な材料は、熱硬化材、焼結された材料、鋳造材料などを含む。少なくとも1つの前述の材料を含む組合せも含まれる。
【0016】
適用可能な分光学的タグ(本明細書において「タグ」とも呼ばれる)は、これらには限定されないが、発光(例えば、蛍光性、燐光性などの)染料、発光ナノ粒子/顔料、フルオロフォア修飾化合物、フォトルミネッセンスポリマーなど、ならびに少なくとも1つの前述の材料を含む組合せを含むことができる。
【0017】
蛍光性染料は、高いエネルギ波長を吸収し、かつ低いエネルギ波長を放射することができる。例示的な蛍光性染料は、制限されず、ポリアザインダシン、クマリン、ランタニド錯体、炭化水素および置換炭化水素染料、多環式芳香族炭化水素、シンチレーション染料(例えば、オキサゾールおよびオキサジオール)、アリル−およびヘテロアリル置換ポリオレフィン(C−Cオレフィン部分)、カルボシアニン染料、フタロシアニン染料、オキサジン染料、カルボスチリル染料、ポルフィリン染料、アクリジン染料、アントラキノン染料、アントラピリドン染料、ナフタルイミド染料、ベンズイミダゾール染料、アリールメタン染料、アゾ染料、フラボン染料、クロモン染料、ジアゾニウム染料、ニトロ染料、キノンイミン染料、テトラゾリウム染料、チアゾール染料、ペリレン染料、ペリノン染料、ビス−ベンゾオキサゾリルチオフェン(BBOT)染料、キサンテン染料(例えば、チオキサンテン染料)、インジゴイド染料(例えば、チオインジゴイド染料)など、ならびに前述の少なくとも1つを含む誘導体および前述の少なくとも1つを含む組合せなどの材料を含む。
【0018】
以下は、いくつかの蛍光性および/または発光染料の部分的なリストであり、このリストには5−アミノ−9−ジエチルイミノベンゾ(a)フェノキサゾニウムペルクロレート、7−アミノ−4−メチルカルボスチリル、7−アミノ−4−メチルクマリン、7−アミノ−4−トリフルオロメチルクマリン、3−(2’−ベンズイミダゾリル)−7−N,N−ジエチルアミノクマリン、3−(2’−ベンゾチアゾリル)−7−ジエチルアミノクマリン、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4−ビフェニリル)−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4−ビフェニル)−6−フェニルベンゾオキサゾール−1,3,2,5−ビス−(4−ビフェニリル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス−(4−ビフェニリル)−オキサゾール、4,4’−ビス−(2−ブチルオクチルオキシ)−p−クォータフェニル、p−ビス(o−メチルスチリル)−ベンゼン、5,9−ジアミノベンゾ(a)フェノキサゾニウムペルクロレート、4−ジシアノメチレン−2−メチル−6−(p−ジメチルアミノスチリル)−4H−ピラン、1,1’−ジエチル−2,2’−カルボシアニンヨウ化物、1,1’−ジエチル−4,4’−カルボシアニンヨウ化物、3,3’−ジエチル−4,4’,5,5’−ジベンゾチアトリカルボシアニンヨウ化物、1,1’−ジエチル−4,4’−ジカルボシアニンヨウ化物、1,1’−ジエチル−2,2’−ジカルボシアニンヨウ化物、3,3’−ジエチル−9,11−ネオペンチレンチアトリカルボシアニンヨウ化物、1,3’−ジエチル−4,2’−キノリルオキサカルボシアニンヨウ化物、1,3’−ジエチル−4,2’−キノリルチアカルボシアニンヨウ化物、3−ジエチルアミノ−7−ジエチルイミノフェノオキサゾニウムペルクロレート、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン、7−ジエチルアミノ−4−トリフルオロメチルクマリン、7−ジエチルアミノクマリン、3,3’−ジエチルオキサジカルボシアニンヨウ化物、3,3’−ジエチルチアカルボシアニンヨウ化物、3,3’−ジエチルチアジカルボシアニンヨウ化物、3,3’−ジエチルチアトリカルボシアニンヨウ化物、4,6−ジメチル−7−エチルアミノクマリン、2,2’−ジメチル−p−クォータフェニル、2,2’−ジメチル−p−ターフェニル、7−ジメチルアミノ−1−メチル−4−メトキシ−8−アザキノロン−2、7−ジメチルアミノ−4−メチルキノロン−2、7−ジメチルアミノ−4−トリフルオロメチルクマリン、2−(4−(4−ジメチルアミノフェニル)−1,3−ブタジエニル)−3−エチルベンゾチアゾリウムペルクロレート、2−(6−(p−ジメチルアミノフェニル)−2,4−ネオペンチレン−1,3,5−ヘキサトリエニル)−3−メチルベンゾチアゾリウムペルクロレート、2−(4−(p−ジメチルアミノフェニル)−1,3−ブタジエニル)−1,3,3−トリメチル−3H−インドリウムペルクロレート、3,3’−ジメチルオキサトリカルボシアニンヨウ化物、2,5−ジフェニルフラン、2,5−ジフェニルオキサゾール、4,4’−ジフェニルスチルベン、1−エチル−4−(4−(p−ジメチルアミノフェニル)−1,3−ブタジエニル)−ピリジニウムペルクロレート、1−エチル−2−(4−(p−ジメチルアミノフェニル)−1,3−ブタジエニル)−ピリジウムペルクロレート、1−エチル−4−(4−(p−ジメチルアミノフェニル)−1,3−ブタジエニル)−キノリウムペルクロレート、3−エチルアミノ−7−エチルイミノ−2,8−ジメチルフェノオキサジン−5−イウムペルクロレート、9−エチルアミノ−5−エチルアミノ−10−メチル−5H−ベンゾ(a)フェノキサゾニウムペルクロレート、7−エチルアミノ−6−メチル−4−トリフルオロメチルクマリン、7−エチルアミノ−4−トリフルオロメチルクマリン、1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチル−4,4’,5,5’−ジベンゾ−2,2’−インドトリカルボシアニンヨウ化物、1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドジカルボシアニンヨウ化物、1,1’,3,3,3’,3’−ヘキサメチルインドトリカルボシアニンヨウ化物、2−メチル−5−t−ブチル−p−クォータフェニル、N−メチル−4−トリフルオロメチルピペリジノ−<3,2−g>クマリン、3−(2’−N−メチルベンズイミダゾリル)−7−N,N−ジエチルアミノクマリン、2−(1−ナフチル)−5−フェニルオキサゾール、2,2’−p−フェニレン−ビス(5−フェニルオキサゾール)、3,5,3’’’’,5’’’’−テトラ−t−ブチル−p−セクシフェニル、3,5,3’’’’,5’’’’−テトラ−t−ブチル−p−キンクフェニル、2,3,5,6−1H,4H−テトラヒドロ−9−アセチルキノリジノ−<9,9a,1−gh>クマリン、2,3,5,6−1H,4H−テトラヒドロ−9−カルボエトキシキノリジノ−<9,9a,1−gh>クマリン、2,3,5,6−1H,4H−テトラヒドロ−8−メチルキノリジノ−<9,9a,1−gh>クマリン、2,3,5,6−1H,4H−テトラヒドロ−9−(3−ピリジル)−キノリジノ−<9,9a,1−gh>クマリン、2,3,5,6−1H,4H−テトラヒドロ−8−トリフルオロメチルキノリジノ−<9,9a,1−gh>クマリン、2,3,5,6−1H,4H−テトラヒドロキノリジノ−<9,9a,1−gh>クマリン、3,3’,2’’,3’’’−テトラメチル−p−クォータフェニル、2,5,2’’’’,5’’’−テトラメチル−p−キンクフェニル、p−ターフェニル、p−クォータフェニル、ナイルレッド、ローダミン700、オキサジン750、ローダミン800、IR125、IR144、IR140、IR132、IR26、IR5、ジフェニルヘキサトリエン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、ナフタレン、アントラセン、9,10−ジフェニルアントラセン、ピレン、クリセン、ルブレン、コロネン、フェナントレンなど、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せが含まれる。
【0019】
分光学的タグは、発光(蛍光および燐光)微粒子および顔料も含むことができる。例示的な発光材料は、硫化亜鉛、希土類ドープされたアルミン酸ストロンチウム、希土類酸化硫化物、アルカリ土類硫化物類、ケイ酸塩、タングステン酸塩、ヘキサアルミン酸塩、リン酸塩、有機複素環式化合物、フタロシアニン顔料、「量子ドット」とも呼ばれる半導体ナノ粒子(例えば、米国ニューヨーク州、TroyのEvident Technologiesによって市販されているコアシェル粒子などの、CdSe/ZnS、CdTe/CdS、InGaP/ZnSなどのコアシェル粒子を含む、CdSe、CdTe、CdS、ZnS、Cd、PdSeなど)など、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せを含む。さらに、フルオロフォアを含む任意の化合物は、分光学的タグとして用いられることができる。フルオロフォアは、蛍光を可能にする任意の化合物に添加されることができる有機、無機、および有機金属構造物を含むことができる。例示的なフルオロフォアは、ポリアザインダセン、クマリン(米国特許第5573909号に示されるクマリンを含む)、フルオレセイン、イソチオシアネート、トリプトファン、およびエクオリンを含む。フルオロフォアの部分的なリストは、1−(4−メトキシフェニル)−6−フェニルヘキサトリエン、1−(4−ニトロフェニル)−6−フェニルヘキサトリエン、1−(エトキシカルボニルメチル)−6−メトキシキノリニウム臭化物、1,1’−ジブチル−3,3,3’,3’−テトラメチルインドカルボシアニン臭化物、1,3−シクロヘキサンジオンプラム、11−(1−ピレンスルフォニルアミノ)ウンデカン酸、1−メチルピレン、1−ピレンデカン酸、2,3−ジアミノナフタレン、3−(ダンシルアミノ)フェニルボロン酸、3,3’−ジブチルオキサカルボシアニンヨウ化物、3,4−ジメチルウンベリフェロン、4−クロロ−7−ニトロベンゾフラザン、4−メチルウンベリフェリルアセテート、5−マレイミドエオシン、7−メトキシクマリン−3−カルボン酸、フッ化ダンシル、フルオレセインジブチレート、フルオレセイン−5−チオセミカルバジド、N−(3−フルオランチル)マレイミド、N’−オクタデシルフルオレセイン−5−チオウレア、キナクリン二塩酸塩、レソルフィンメチルエーテル、スルフォローダミンB2−酸フルオリドなど、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せを含む。可能なフルオロフォアは、米国ミズーリ州、St.LouisのSigma−Aldrich Inc.から市販に入手可能なフルオロフォアを含む。
【0020】
分光学的タグは、時間に応じて蛍光強度および/または波長を変化できる光学的に可変なタグも含むことができる。これらのタグは、バッテリが認証されることができる回数を制限するために用いられることができる。光学的に可変なタグは、これらには限定されないが、オキサジアゾール誘導体、発光共役ポリマーなどを含むことができる。適切な発光共役ポリマーの説明のための例には、ポリパラフェニレンビニレン誘導体およびポリフルオレンが含まれる。適切なオキサジアゾール誘導体の説明のための例には、例えば、tert−ブチルフェニルオキサジアゾール、ビス(ビフェニルイル)オキサジアゾールなどの、ビフェニルで置換されたまたは2位でビフェニル置換された、および5位にフェニル誘導体を有するオキサジアゾール誘導体が含まれる。光学的に可変なタグは、その波長が、時間とともに第1の波長から第2の波長にシフトすることができる蛍光放射を有することができることも想定される。まださらに、光学的に可変なタグは、時間とともに蛍光強度が変化することができることも想定される。
【0021】
固有のフォトルミネッセンスを有するポリマーは、認証可能な特徴を提供する分光学的タグとして用いられることもできる。これらポリマーは、ホモポリマー、コポリマーなどであり得る。フォトルミネッセンスポリマーのいくつかの例には、これらには限定されないが、ポリイミド(例えば、ポリ(3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物−alt−アクリジンイエローG)、ポリ(4,4’−ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物−alt−チオニン)、ポリ(ピロメリト酸二無水物−alt−エチジウム臭化物)、ポリ(ピロメリト酸二無水物−コ−チオニン)、ポリ(2−ナフチルアクリレート)、ポリ(フェニレンエチニレン)(例えば、ポリ[9,9−ジ(3’,7’−ジメチルオクチル)フルオレン−2,7−イレンエチニレン])、ポリフルオレン(例えば、ポリ[9,9−ジ(2’−エチルヘキシル)フルオレニル−2,7−ジイル])、ポリアセチレン(例えば、ポリ[1,2−ビス(ベンジルチオ)アセチレン])、ポリピリジン(例えば、ポリ(3,5ピリジン))、ポリチオフェン(例えば、5,5’−ジブロモ−2,2’−ビチオフェン、ポリ(3−シクロヘキシルチオフェン−2,5−ジイル)、ポリ(3−ドデシルチオフェン−2,5−ジイル)、ポリ(3−オクチルチオフェン−2,5−ジイル))、チオフェンオリゴチオフェン(例えば、2,2’,5’,2’’,5’’,2’’’−クォータチオフェン、a−セクシチオフェン、チオフェン、3,2’:5’,3’’−ターチオフェン、およびポリ(フェニレンビニレン)(例えば、ポリ[2,5−ビスオクチルオキシ−1,4−フェニレンビニレン]、ポリ[(m−フェニレンビニレン)−alt−(2−メトキシ−5−オクチルオキシ−p−フェニレンビニレン)]、ポリ(p−キシレンテトラヒドロチオフェニウムクロライド))などが含まれる。必ずしも必要ではないが、許可されていない製造業者がタグを識別する困難性を増大するために、それが中に配置されるかつ/または上に配置されるポリマーの吸収の陰に分光学的タグを隠すことが望ましい。例えば、バッテリのシェルに用いられるポリマーが、組み合わされて、特定のスペクトル吸収曲線を呈する添加剤、着色剤、層、被覆などを含む場合、分光学的タグの励起波長がこれらの周波数内にあるなら、その識別は、タグの励起波長が隠されない場合と比較して困難である。
【0022】
さらに、紫外範囲などの可視範囲の外側のピーク励起波長、および可視またはスペクトルの近赤外領域にピーク放射を有する分光学的タグを有することが望ましい。例示的な実施形態において、蛍光タグが、長紫外波長によって励起されかつ可視スペクトル内で放射する長ストークスシフト染料の種類から選択される。
【0023】
組成における分光学的タグの濃度は、その識別のために用いられるタグおよびデバイス(例えば、励起源および光検出器)に依存する。用いられるタグは、スペクトル効率、励起波長、放射波長などの変数を含む。加えて、その検出に用いられるデバイスは、励起源および光検出器に関連する変数を含む。これらの変数は、当業者によってそれぞれ特定の適用について考慮されることは明らかである。しかしながら、分光学的タグの濃度は、ポリマー/タグ組成の総重量に基づいて、約1.0×10−18から約20.0重量パーセント(wt%)の量で存在することができ、またはより詳細には、タグは、約1.0×10−10wt%から約2.0wt%、さらにより詳細には約1.0×10−2wt%から約0.20wt%を含むことができる。
【0024】
次に図1〜図3を参照すると、携帯電話機の構成部品の斜視組み立て図が示される。携帯電話機は、バッテリシェル内に封入されるバッテリ4、ハンドセット6およびバッテリカバー8を備える。ハンドセット6は、その内に組み立てられることができるバッテリ4を受けることができるバッテリソケット10を備える。励起源14および光検出器16が配置されることができるリセス12が、バッテリソケット10内に配置されることができる。また、端子18が、バッテリソケット10内に配置される。
【0025】
バッテリカバー8上に配置されたタブ22を受けることができる孔20が、ハンドセット6上に配置されることができる。また、アンダーカット24は、バッテリカバー8上に配置されるスナップ嵌めタブ26を受けることができるハンドセット6上に配置されることができる。これらの特徴は、バッテリ4の取り外しおよび取替えのために、ハンドセット6へのバッテリカバー8の組み立ておよび分離のために提供されることができる。
【0026】
この特定の実施形態において、携帯電話機は、携帯電話機として動作することができ、かつデバイスによって用いられるバッテリ4を認証することができる。セルラ通信は、セルラサービスネットワークなどと通信することができる送受信器(例えば、アナログまたはデジタル)の統合を介して可能にされることができる。送受信器の範囲は、送受信器に動作可能に接続されることができる光学アンテナ28を用いることによって増大されることができる。電話機に用いられるバッテリ4を認証する能力は、バッテリ4を照射することができる励起源14、およびバッテリ4のスペクトル放射を評価することができる光検出器16を用いることによって達成されることができる。さらに、バッテリ4は、一旦励起されると識別可能な放射を生成することができる分光学的タグを備えることができる。より詳細には、組み立てられると、バッテリのシェルの少なくとも一部は、励起源14によって照らされかつ励起されることができる分光学的タグを備えることができる。光検出器16は、もしあれば、バッテリのシェルからの分光学的放射を検出するために用いられることができる。光検出器16は、検出された放出を表す電子信号を生成することもできる。電子信号(本明細書で電子通信とも呼ばれる)は、次に、(例えば、動作システム内、ハンドセット6内、給電ベース(図示せず)、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せ内の)認証プログラムによって用いられることができる。認証プログラムは、電子通信を認証信号範囲と比較することができる。光検出器の電子通信は、認証信号範囲にあるなら、バッテリは、真正として識別される。光検出器の電子通信が、認証信号範囲外であるなら、バッテリは、真正ではないと識別される。
【0027】
バッテリのポリマーシェルは、本明細書で議論される任意の分光学的タグを、任意の組合せおよび/または組成で含むことができる。加えて、ポリマーシェルは、色シフト顔料、Lapis顔料、サーモクロミック顔料、光学ブライトナなどの認証目的に使用可能な可視特徴を提供することができる着色剤、添加剤、および/または充填剤も含むことができる。さらに、可視評価(例えば、裸眼、倍率など)または解析方法(例えば、紫外分光計、赤外分光計、UV光、電子検出器など)は、認証のために使用されることもできることが想定される。例示的な添加剤は、酸化防止剤、充填剤、強化剤、処理補助剤、離型剤、安定化剤(例えば、光、熱、UVなど)、潤滑剤、可塑剤、安定化防止剤、膨張剤、難燃剤、耐衝撃性改良剤など、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せを含む。例示的な充填剤は、鉱物、炭素、タルク、シリカ、炭酸カルシウムなど、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せを含む。
【0028】
分光学的タグをポリマーに組み込むことの代わりにまたは組み込むことに加えて、分光学的タグは、バッテリ4のシェルの表面上の被覆、スポットなどとして(例えば、既に生成されたシェルにマークするために)配置されることができる。この実施形態において、分光学的タグは、キャリア(例えば、結合剤、ポリマーなど)内に配置されかつ所望の位置でシェルに付けられてよい。付けるプロセスは、ペインティング、スプレー付着、ディップコーティング、印刷などを含むことができる。タグは、所望の位置でバッテリの表面に固定されることができるラベルに組み込まれることもできる。したがって、分光学的タグは、バッテリシェルを形成する材料と組み合わせられ、かつ/またはバッテリシェルの表面に配置されることができる。分光学的タグが、シェル材料と組み合わせられかつ表面上に配置されることの両方であるなら、異なる分光学的タグが各位置に使用されることができる。
【0029】
バッテリシェルは、励起源14がバッテリシェルの少なくとも一部を通して放射を放出できる構成を含むことができ、この放射は、次に応答(すなわち、タグが付けられたシェルを通る放射の透過)を検出するために構成されかつ/または方向を定めて配置される光検出器16によって検出され得ることも想定される。例えば、バッテリ4は、励起源14と光検出器16との間に形成される空洞内に延在するように構成されることができるバッテリの表面から延在する部分を含むことができる。
【0030】
バッテリシェルは、所望の構造完全性を提供するためにバッテリシェルの動作環境で安定である任意の材料であり得る。望ましくは、材料は、誘電性保護、衝撃抵抗率(例えば、使用中に落下する)、および構造完全性を提供する。材料の例には、ポリビニルクロライド、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシルメチレンテレフタレートなど)、ポリアミド、ポリスルホン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ABS樹脂、ポリスチレン、ポリシクロヘキシルエチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリブタジエン、ポリアクリレート(例えば、ポリメチルメタアクリレート、メチルメタアクリレート−ポリイミドコポリマーなど)、ポリアクリロニトリル、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、エチレン−ビニルアセテートコポリマー、ポリビニルアセテート、液晶ポリマー、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー、芳香族ポリエステル、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなどの非晶質、結晶、および/または半結晶の熱可塑性材料、ならびにエポキシ、フェノリック、アルキド、ポリエステル、ポリイミド、ポリウレタン、シロキサン、ビス−マレイミド、シアン酸エステル、ビニル、およびベンゾシクロブテン樹脂などの熱硬化性樹脂、加えて、ブレンド、コポリマー、混合物、反応生成物、および前述の少なくとも1つを含む複合材料が含まれる。そのようなポリマーの非限定な例に、ポリカーボネート、ポリカーボネート−シロキサンコポリマー、透明環状ポリオレフィン、ポリアクリレート(光学媒体用途の、PA、King of PrussiaのARKEMAによって提供されるポリアクリレートなど)、および透明ポリカーボネート−ポリエステルブレンド、ならびにXylex(登録商標)ポリカーボネート/ポリエステルブレンド(MA、Pittsfield、GE Plasticsから市販で入手可能である)などの前述のポリマーの少なくとも1つを含む組合せが含まれる。
【0031】
バッテリのシェルは、射出成形プロセスを使用して製造されると想定される。しかしながら、成形、鋳造、機械加工、被覆などの任意のプロセスが用いられてよい。分光学的タグは、マスタバッチおよび/またはマスタブレンドプロセスなど、シェルを形成する前にポリマーと混合されてよい。マスタバッチは、溶融加工装置(例えば、バッチミキサ、連続ミキサ、押し出し機(例えば、二軸スクリュー混合押出機、単軸スクリュー押出機)など)を使用して、キャリア(例えば、熱可塑材など)に添加剤(例えば、顔料、染料、充填剤、安定化剤、加工助剤、抗菌剤など)を分散するプロセスを含む。このプロセスは、その中に均一に分散された添加剤を有する材料(例えば、ペレット、ビーズ、フィルムなどの形態で)を製造する。所望の量のマスタバッチの材料が、シェル材料を形成するためにポリマー(例えば、ベース樹脂)に添加されてよい。例えば、ペレットまたはビーズが溶融加工されるとき、添加剤がベース樹脂内に分散され、所望の添加剤の充填を有する結果物を与える。
【0032】
マスタブレンドは、後続のベース樹脂との混合を必要とせず(すなわち、マスタブレンドがキャリアである)添加剤が所望の量充填された状態で製造されてよい。これらのコンパウンドは、一般に連続溶融加工装置で製造され、ベース樹脂および添加剤は、直接装置に供給される。結果は、特定濃度の添加剤を含むペレットまたはビーズとなる。これらペレットまたはビーズはその後ベース樹脂とブレンドされる必要が無く、シェルを形成するために使用されてよい。
【0033】
図1〜図3に示されるように、この実施形態は、励起源14および光検出器16が配置されることができるリセス12を含む。この特徴は任意であるが、リセス12は、励起源14からの放射がリセス12上方の全表面領域に接触することを許容し、光検出器16がより大きな表面領域を評価することを可能にすることができる。他の方法は、バッテリシェルの所望の領域に励起を向け、かつ/またはシェルからの放出を回復するためのライトチューブなどを用いることができる。
【0034】
励起源14は、認証分光学的タグを励起する(可視、UV(紫外)、赤外などの)波長で放射を放出することができる任意の要素を含むことができる。例示的な励起源は、発光ダイオード(LED)(例えば、紫外LED、紫色LED、青色LED、白色LEDなど)、白熱灯(例えば、タングステン、ガラスハロゲン、水晶ハロゲン、タングステンハロゲンなど)、蛍光灯(例えば、冷陰極蛍光灯など)、高強度放電ランプ(水銀蒸気、ナトリウム、金属ハライドなど)、レーザ(例えば、ガス、エキシマ、レーザダイオード、ネオジウムドープイットリウムアルミニウム、ヘリウム銀など)など、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せを含むことができる。しかしながら、小型のセルラデバイスの所望性のために、励起源14が小型の寸法であることが望ましい。励起源14の特定構造は、スペクトル効率、励起波長、放射波長などの多くの変数に基づいて変化することができる。簡略性のために、励起源は、バッテリが用いられるデバイスで現在利用可能な放射源を備えることができる(例えば、ビデオカメラ光源、ラップトップディスプレイ、携帯電話機ディスプレイ、携帯情報端末ディスプレイ、個人娯楽システムディスプレイ、ユーザインタフェース(例えば、キーボード、タッチスクリーン、コントローラ、キーパッドなど)の照明を提供する放射源、ユーザの注意を引き付けるための照明(例えば、セル電話機のリング照明)、低バッテリ状態指示器(例えば、携帯電話機、ラップトップ、PDA、MP3プレーヤなど)など、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せを備えることができる。しかしながら、照明源は、ラップトップのためのドックまたは任意の携帯デバイスのための変更ステーションなど別個のデバイスの構成部品であり得ることも想定される。
【0035】
一実施形態において、UV−LEDが、バッテリのポリマーシェル内に配置される長ストークスシフトタグを励起するために用いられることができる。さらに他の実施形態において、携帯電話機は、複数の認証可能な特徴、例えば同一または異なるタグによる複数の放射の測定を可能にする、1つ以上の励起源14を備えることができる。これら励起源14は、任意の向きに構成されてよく、かつ認証を提供するために任意の順番(すなわち、同時または順次)で用いられてよい。例えば、一実施形態は、白色LEDおよびUV−LEDを用いて構成されてよい。白色LEDは、光検出器16が、バッテリ4の色の色特徴(例えば、輝度、赤色性、青色性、彩度、色相など)を測定することができるように、バッテリ4の表面を照らすために用いられてよく、UV−LEDは、同時にまたは順次のいずれかで分光学的タグを照射することができる。
【0036】
他の実施形態において、励起源14は、携帯電話機リングが、オンされかつ/または充電されるなどのとき、所望の照明効果を可能にするように構成されてよい。換言すれば、励起源は、ディスプレイ、データ記憶媒体、および/または対象を照明するなど、デバイスにおける追加の機能を提供することができる。この構成において、これら照明源は、励起源14として用いられてよいことが意図される。照明源の位置が、有効な励起源14を与える助けにならない場合、光学的特徴および/または要素が、より効果的な動作のため生成された光を方向付けるために用いられてよい。これらの光学的特徴は、これらには限定されないが、光パイプ、光学ファイバ、導波路、反射器など、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せを含んでよい。
【0037】
光検出器16は、任意のバッテリのスペクトル特性の光起電力効果を測定することができるデバイスであり得る。光検出器16は、バッテリシェル内に用いられる認証分光学的タグのスペクトル放射を測定することができ、かつ検出された放射を表す信号(例えば、電子信号など)を生成することができる任意の分光学的検出器を備えることができる。例示的なデバイスは、これらには限定されないが、フォトダイオード(例えば、フィルタリングされたフォトダイオード、シリコンフォトダイオードなど)、フォトレジスタ(例えば、CdS、GeCuなど)、光起電力電池、光増倍管、電荷結合デバイス(CCD)、光の周波数への変換器など、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せを備えることができる。例えば、光検出器16は、特定の波長が検出されたなら、電子出力(アナログ電子出力など)を生成することができ得る。電子出力(すなわち、電子通信)は、次に、バッテリ4の真偽を決定するために認証プログラムで使用される。ほとんどの携帯電話機は、現在デジタルカメラを組み込むので、励起源からの照明に応答してバッテリのスペクトル特性を検出するために、カメラの光検出器(一般的にCCD)を使用することも想定可能である。
【0038】
任意に、クリアな(すなわち、フィルタリングされていない)フォトダイオードは、広いスペクトル、例えば約380nmから約740nmにわたる可視色を検出するために用いられることができる。これは、これらには限定されないが、光着色剤および/または着色効果、金属効果、反射添加剤および/または層、および/またはルミネッセンスなどの微妙な可視特徴、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せを検出可能であり得る。
【0039】
加えて、光検出器16は、放射が、特別の波長帯内または特定波長で検出されるように、フィルタを備えることができる。任意の適切なフィルタが、用いられることができ、所望の精度、および用いられる光検出器16のタイプおよび/または特定のタグに基づいて選択されることができる。例えば、フィルタは、特定の帯域幅(例えば、約480nmから約490nm、または約550nmから約560nmなど)内だけの放射をフィルタリングすることができる10ナノメートル(nm)帯域通過フィルタであり得る。他の例示的なフィルタは、特定の波長が検出されることを可能にする特定帯域幅フィルタ、20nm帯域幅フィルタ、30nm帯域幅フィルタ、40nm帯域幅フィルタ、60nm帯域幅フィルタなどであり得る。使用されることができる他の例示的なフィルタは、例えば520nm±10nmの特定の波長だけがフィルタを通過することができる狭帯域フィルタである。用いられることができる他の例示的なフィルタは、これらの帯域内で全ての波長をフィルタリングして取り除くことができる赤外/近赤外波長フィルタである。
【0040】
認証システムは、バッテリ4の認証を可能にする任意の向き、構成、および/または多数性で構成された1つ以上の光検出器16を備え得ることは想定される。1つ以上の光検出器16が用いられるなら、異なる放射スペクトルを検出できる光検出器16を用いることが望ましい。例えば、RGB(赤−緑−青)フォトダイオードアレイが、バッテリ4の可視色を検出することができる色フィルタを備えるために用いられることができ、可視放射スペクトルは、約380nmから約740nmである。他の例において、光検出器14(RGBフォトダイオードアレイを備える)および白色LED励起源14は、第1のリセス12内に配置されることができる。フィルタリングされた紫外フォトダイオード光検出器16およびUV−LED励起源14が、第2のリセス12内に配置されることができる。この構成において、RGB光検出器16は、バッテリ4の可視光放射特性を検出することができ、かつフィルタリングされた光検出器16は、バッテリ4の紫外放射特性を測定することができる。
【0041】
携帯電話機は、いくつかまたは全てのデバイスの機能(例えば、セルラ通信、ユーザインタフェース、メモリ、セルラ走査、バッテリ管理)、および/または信号を検出したときにオンになる構成部品(例えば、スイッチ)の機能を制御可能な動作システムを備えることができる。例えば、動作システムは、励起源14および光検出器16の動作を制御し(例えば、検出の間に給電するときなど)、ならびにバッテリの認証を実行することができる認証プログラムを含むことができる。動作システムは、ハンドセット6および/またはバッテリ充電器(図示せず)内に配置されることができることは想定される。したがって、デバイスを制御する段階は、デバイスに信号を送る段階を含む。
【0042】
より詳細には、認証は、光検出器16の電子通信を所定範囲と比較することによって達成されてよい。より詳細には、光検出器16との電子通信は、許容可能な値の範囲と比較されてよいことが想定される。電子通信が、この範囲内にあるなら、認証プログラムは、バッテリ4が真正であるかどうかを決定し、かつその後、ユーザフィードバックを提供し(例えば、通知の表示)かつ/または電子通信を格納するなど、追加のプログラミングを任意に実行することができる。代わりに、光検出器16との電子通信が、許容可能な範囲内にないなら、認証プログラムは、バッテリ4が模造であることを決定し、かつその後、ユーザフィードバック(例えば、警告を表示するなど)を提供し、携帯電話機2を遮断し、模造バッテリの存在を製造業者に自動的に通知するなど、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せなどの追加のプログラミングを任意に実行することができる。認証システムが、取り替えられまたは取り除かれるときに、バッテリ4と端子18との間の接続性の中断を検知することによって、バッテリ4の認証が始動されてよいことが想定される。認証決定の精度を増大するために、環境および/または他の条件が、考慮されてよい。例えば、温度センサ(例えば、サーミスタ)が用いられてよく、放射が得られる周囲温度が、予想される蛍光強度に考慮されてよい(例えば、アルゴリズムにおいて使用される)。他の可能な条件は、バッテリの老化(したがってタグの老化)である。
【0043】
さらにより詳細には、認証プログラムは、動作システム内のプログラミングまたは回路の形態で存在することができる。ハンドセット6は、これらには限定されないが、プロセッサ、コンピュータ、コントローラなどの動作システムを可能にすることができる任意のデバイスを含むことができ、かつメモリ、記憶装置、レジスタ、タイミング、中断、通信インタフェース、および/または入力/出力信号インタフェースなど、ならびに前述の少なくとも1つを含む組合せを用いることができる。さらに、ハンドセット6は、正確なサンプリングおよび様々な光検出器16からのそのような通信の獲得の変換を可能にする、入力信号処理およびフィルタリング能力を可能にすることができる。さらに、任意の追加の測定値が、これらには限定されないが、電圧、電流、抵抗値、インダクタンス、容量、磁性、導電率、および/または認証回路の存在など、バッテリ4を認証するために使用されることができる。一旦、認証プログラムが、バッテリが真正であるかどうかを決定すると、携帯電話機が動作することを可能にすることができ(真正バッテリ)、またはバッテリが模造であるなら、プログラムは、携帯電話機の動作を停止させ、遮断させ、警告を表示させ、警告モードにロックさせ、携帯電話機を使用からロックさせ(例えば、バッテリが取り替えられるまで)、サービスの必要性を知らせ、セル電話機の給電を停止させ、バッテリの給電を停止させ、携帯電話機メッセージを送らせ(例えば、携帯電話機のシリアル番号および/または他の識別子を製造業者および/または他の関係者へ送らせ、そうでなければバッテリが模造であるとの知識を利用し、または前述の少なくとも1つを含む作動の組合せを利用する)ことができる。
【0044】
図2および図3を参照すると、1つ以上の励起源14および光検出器16が、バッテリ4の様々な認証特性を測定するために用いられることができる。加えて、バッテリ4の認証を可能にすることができるいくつかの代替実施形態が想定される。第1の他の実施形態において、携帯電話機がデジタルカメラを備えるなら、カメラのCCD(電荷結合デバイス)は、バッテリ4の可視放射特性を検出する光検出器16として用いられることができる。さらに、携帯電話機の構造が、カメラを動作させることを可能にしかつバッテリの照射を可能にするために、カメラのCCDを所望にバッテリ4に近接して配置することに役立たないなら、光学特徴および/または要素は、CCDがバッテリを照らすことも可能にする間に、カメラのCCDの機能(すなわち写真を撮る)を維持するために用いられることができる。可能な光学的特徴および/または要素は、これらには限定されないが、光パイプ、光ファイバ、導波路、および反射器を含む。
【0045】
デバイス(例えば、電話機)の使用の間に、バッテリ4の認証は、バッテリ4の表面を照射する段階を含むことができる。表面は、表面から放出される放射のための光検出器を用いて監視されることができる。監視結果は、放出があるかないかに基づく。電子通信は、監視結果への相関が生成されることができ、かつバッテリ4が真正であるかどうかを決定するために記憶されたデータと比較されることができる。認証の精度を増大するために、放出が検出されたなら、電子通信は、放出のスペクトル特徴に相関することができる。上記のように、バッテリが真正であるなら、動作システムが、デバイスがバッテリを使用することを許容することができ、かつ/またはバッテリは、適用可能であれば充電することを許容されることができる。バッテリが真正ではないなら、動作システムは、例えば、デバイスの動作を停止し、デバイスを遮断し、警告を表示し、デバイスを使用からロックし、デバイスを警告モードにロックし、サービスの必要性を信号で知らせ、デバイスの給電を停止し、バッテリの給電を停止し、メッセージを製造業者に送り、かつ前述の少なくとも1つを含む作動の組み合わせなどで、デバイスを制御することができる。
【0046】
(実施例)
(実施例1)
バッテリパック用途で使用される樹脂は、ベースポリカーボネート−アクリロニトリルブタジエンスチレン(PC−ABS)樹脂内に3つの典型的な色(灰色、黒色、および白色)で調製された。長ストークスシフトフルオロフォア、すなわち(Honeywell International Inc.の子会社であるSpecialty Chemicals Seelze GmbHから市販で入手可能である)ベンジミダゾール族のLumilux(登録商標)CD309OLは、タグが付けられた樹脂を作るために使用された。処方の詳細は、以下の表1および表2に与えられる。
【0047】
【表1】

【0048】
表2に示される構成要素は、260℃〜360℃の溶解温度処理範囲を使用するWerner&Pfleiderer二軸押出機(25ミリメートルスクリュー)で配合された。Van Dorn 85トン射出成形プレスが、0.1インチ厚みのプラークを成形するために使用され、そのプラークはその後で色および蛍光測定に使用された。
【0049】
【表2】

【0050】
上記で処方された樹脂の機械的および流れ特性は、ASTMプロトコルに従って試験された。ノッチ付アイゾット衝撃試験(NII)データは、フィートポンド/インチ(ft−lb/in)でおよびいくつかの異なる試験温度でのパーセント延性で測定されるASTM D256−2005に従って得られ、熱変形温度(HDT)データは、ASTM D648−2004に従って1/4インチバーにおいて264ポンド/平方インチ(psi)で測定され、引張弾性率、引張応力、および引張伸び(全て、降伏点(yld)において)は、タイプI3.2ミリメートル(mm)バーを使用してASTM D638−2003に従って得られ、1分毎に2.0インチ(in/min)で測定され、曲げ弾性率および曲げ(降伏)応力は、ASTM D790−2003に従って3点曲げ試験を使用して得られ、2インチ間隔にわたって0.05in/minで測定され、メルトフローレート(MFR)データは、260℃で2.16キログラム力(kgf)負荷でASTM 1238−2004に従って得られ、10分当たりのグラム(g/10min)で測定された。
【0051】
表3に示される結果として生じたデータは、使用された色パッケージに関わらず、フルオロフォアの添加時に特性において著しい劣化が存在しないことを示す。したがって、タグが付けられた樹脂は、成形機によって使用される標準条件で処理されることができ、面倒な処理変更を必要としない。
【0052】
【表3】

【0053】
(実施例2)
この実施例は、光検出器を使用して、タグが付けられていない材料に対するタグが付けられたバッテリパック材料からの信号のトリガ/検出の能力を示す。最も簡単な場合において、フィルタリングされてないフォトダイオードが使用された。他の実施例において、フィルタリングされたフォトダイオードが使用された(より狭い帯域)。さらに他の実施例において、フィルタリングされた赤色、青色、緑色、および白色フォトダイオード検出器アレイ(テキサス州PlanoのTexas Advanced Optoelectronic Solutions Inc.のTAOS TCS230)を備える広帯域カラーセンサが使用された。以下は、色および蛍光を測定できるプロトタイプ検出器の画像である。
【0054】
TAOS TCS230 RGB光検出器で作られた適切な検出器の拡大図である図4に、2つの白色表面マウントLEDおよび2つの395nm紫外LEDが示される。プロトタイプ検出器は、白色光および紫外光の下で、上述の対応するバッチから作られたカラーチップを照明するために使用された。周波数応答は、次に、ほぼ赤色、緑色、および青色波長である3つの異なる波長範囲で測定された。全ての場合に、カラーチップは、図5、図7、および図9に見られるように、白色光の下で同一に見られるフルオロフォアとともにおよびフルオロフォアなしに成形される。紫外光の下で、図6、図8、および図10で、フルオロフォアとともに成形されたカラーチップは、周波数応答において実質的な増大を示す。この応答は、携帯電話機が真正バッテリを識別することを可能にし、かつ模造または真正ではないバッテリを排除する(例えば、携帯電話機への給電を停止し、バッテリの充電を停止し、エラー信号を表示する)ために、製造業者によって合わせられることができる。
【0055】
携帯電話機バッテリが用いられる携帯電話機によって、携帯電話機バッテリの真正を評価するためのデバイスおよび方法が、本明細書に開示される。これらのデバイスおよび方法は、より低い品質の、不完全な、かつ/または過熱により携帯電話機の故障を引き起こすことがある模造バッテリに対する消費者の保護を提供し、かつブランドイメージの低下に対する保護、収益損失の低減、およびリコール費用の低減を製造業者に提供する。したがって、本明細書に開示されるデバイスおよび方法は、消費者および製造業者に関する満たされていない必要性に対処するものである。
【0056】
本発明は、好ましい実施形態を参照して記載されたが、様々な変更が行われることができ、等価物が、本発明の範囲から逸脱することなく本発明の要素に置き換えられることができることは、当業者には理解される。加えて、多くの修正が、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、本発明の教示に特定の状況または材料を適合させるために行われることができる。したがって、本発明は、本発明を実施するために想定される最良の態様として開示された特定の実施形態に制限されず、本発明は、請求項に範囲内に入る全ての実施形態を含むことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】携帯電話機構成部品、すなわちバッテリカバーの一実施形態の斜視図である。
【図2】携帯電話機構成部品、すなわちバッテリの一実施形態の斜視図である。
【図3】携帯電話機構成部品、すなわちハンドセットの一実施形態の斜視図である。
【図4】RGB光検出器と、2個の白色光表面マウントLEDと、2個の395nm紫外LEDとを備える検出器の一実施形態の上面図である。
【図5】白色光下のフルオロフォアなしでおよびフルオロフォアとともにモールドされたカラーチップに関して3つの異なる波長範囲で測定された、周波数応答のグラフ表示である。
【図6】紫外光下のフルオロフォアなしでおよびフルオロフォアとともにモールドされたカラーチップに関して3つの異なる波長範囲で測定された、周波数応答のグラフ表示である。
【図7】白色光下のフルオロフォアなしでおよびフルオロフォアとともにモールドされたカラーチップに関して3つの異なる波長範囲で測定された、周波数応答のグラフ表示である。
【図8】紫外光下のフルオロフォアなしでおよびフルオロフォアとともにモールドされたカラーチップに関して3つの異なる波長範囲で測定された、周波数応答のグラフ表示である。
【図9】白色光下のフルオロフォアなしでおよびフルオロフォアとともにモールドされたカラーチップに関して3つの異なる波長範囲で測定された、周波数応答のグラフ表示である。
【図10】紫外光下のフルオロフォアなしでおよびフルオロフォアとともにモールドされたカラーチップに関して3つの異なる波長範囲で測定された、周波数応答のグラフ表示である。
【符号の説明】
【0058】
4 バッテリ
6 バッテリシェル、ハンドセット
8 バッテリカバー
10 バッテリソケット
12 リセス
14 励起源
16 光検出器
18 端子
20 孔
22 タブ
24 アンダーカット
26 スナップ嵌めタブ
28 アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスであって、
前記デバイスを少なくとも部分的に給電することができる、バッテリと、
放射を生成することができ、かつ前記放射が前記バッテリの表面に接触できるように配置される励起源と、
前記バッテリからの放射を検出することができる光検出器と、
前記バッテリが、前記デバイスのための真正バッテリであるかどうかを決定することができる動作システムとを備えるデバイス。
【請求項2】
前記真正バッテリが、分光学的タグを有する請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記デバイスは、通信デバイス、コンピュータ、車両、玩具、携帯情報端末、カメラ、計算機、医療機器、および個人娯楽システムからなる群から選択される請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記動作システムは、前記バッテリが前記真正バッテリであるかどうかに基づいて前記デバイスを制御することができる請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記バッテリが前記真正バッテリでないなら、前記デバイスの制御は、前記デバイスの動作を妨げる動作と、前記デバイスを遮断する動作と、警告を表示する動作と、前記デバイスの使用をロックする動作と、前記デバイスを警告モードにロックする動作と、サービスの必要を信号で知らせる動作と、前記デバイスの給電を止める動作と、前記バッテリの充電を止める動作と、製造業者にメッセージを送信する動作と、前述の少なくとも1つを含む組合せとからなる群から選択される動作を含む請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記励起源は、ディスプレイを照らす方法と、対象を照らす方法と、データ記憶媒体を照らす方法と、前述の少なくとも1つを含む組合せとからなる群から選択される方法がさらに可能である請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
バッテリを認証できる電話機であって、
バッテリと、
前記バッテリと動作可能に通信する送受信器であって、送信および受信通信できる、送受信器と、
放射を生成することができ、かつ前記放射が前記バッテリの表面に接触できるように配置される励起源と、
前記バッテリからの放射放出を検出することができる光検出器と、
前記バッテリが予想される放射サインを生成するかどうかに基づいて、前記バッテリが、真正バッテリであるかどうかを決定することができる動作システムとを備える電話機。
【請求項8】
前記動作システムは、前記バッテリが前記真正バッテリであるかどうかに基づいて、前記電話機をさらに制御することができる請求項7に記載の電話機。
【請求項9】
前記バッテリが前記真正バッテリでないなら、前記電話機の制御は、前記電話機の動作を妨げる動作と、前記電話機を遮断する動作と、警告を表示する動作と、前記電話機の使用をロックする動作と、前記電話機を警告モードにロックする動作と、サービスの必要を信号で知らせる動作と、前記デバイスの給電を止める動作と、前記バッテリの充電を止める動作と、製造業者にメッセージを送信する動作と、前述の少なくとも1つを含む組合せとからなる群から選択される動作を含む請求項7に記載の電話機。
【請求項10】
前記バッテリは、放射の波長を吸収し、かつ異なる波長の放射を放出することができる分光学的タグをさらに含む請求項7に記載の電話機。
【請求項11】
前記分光学的タグは、長ストークスシフト材料を含む請求項10に記載の電話機。
【請求項12】
前記励起源は、発光ダイオードを備える請求項7に記載の電話機。
【請求項13】
前記励起源は、紫外発光ダイオードを備える請求項12に記載の電話機。
【請求項14】
前記光検出器は、フォトダイオードを備える請求項7に記載の電話機。
【請求項15】
前記光検出器は、電荷結合デバイスを備える請求項7に記載の電話機。
【請求項16】
前記電荷結合デバイスは、デジタルカメラの構成部品として使用されることができる請求項15に記載の電話機。
【請求項17】
前記動作システムは、前記バッテリが前記真正バッテリであるかどうかを決定するために、前記光検出器からの電子通信をある範囲の値と比較することができる認証プログラムを含む請求項7に記載の電話機。
【請求項18】
前記電話機は、携帯電話機である請求項7に記載の電話機。
【請求項19】
前記バッテリがラベルを備え、前記ラベルは分光学的ラベルを備える請求項7に記載の電話機。
【請求項20】
バッテリを認証する方法であって、
バッテリの表面を照射する段階と、
監視結果を形成するために前記表面から放出された放射を監視する段階と、
前記監視結果に関連する電子通信を生成する段階と、
前記電子通信を記憶されたデータと比較する段階と、
前記バッテリが真正であるかどうかを決定する段階とを含む方法。
【請求項21】
前記バッテリは、デバイスと動作可能に通信し、さらに前記バッテリが真正かどうかに基づいて前記デバイスを制御する段階を含む請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記デバイスを制御する段階は、前記デバイスの動作を妨げる動作と、前記デバイスを遮断する動作と、警告を表示する動作と、前記デバイスの使用をロックする動作と、前記デバイスを警告モードにロックする動作と、サービスの必要を信号で知らせる動作と、前記デバイスの給電を止める動作と、前記バッテリの充電を止める動作と、製造業者にメッセージを送信する動作と、前述の少なくとも1つを含む組合せとからなる群から選択された動作を含む請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記監視結果は、放出が無い、放出が存在する、および放出のスペクトル特徴からなる群から選択される請求項20に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−510697(P2009−510697A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−533565(P2008−533565)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/037655
【国際公開番号】WO2007/038585
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【復代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
【Fターム(参考)】