説明

バットスプライス装置およびバットスプライス方法

【課題】 伸縮性を備えたニット素材などのウエブを連続して供給するために、旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせるバットスプライス装置およびバットスプライス方法を提供すること。
【解決手段】 切断作業台に備えられたウエブの押さえ具が、新ウエブをウエブロールから切断作業台の上まで引きだし、切断作業台の面上のウエブを伸びや縮みの無い状態にした後、新ウエブを切断作業台に押さえつける新ウエブ押さえ具と、旧ウエブの走行を停止し、旧ウエブを伸びや縮みの無い状態にした後、旧ウエブと新ウエブとを切断作業台に押さえつける旧ウエブ押さえ具と、から構成されていることを特徴とするバットスプライス装置およびバットスプライス方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
伸縮性を備えたニット素材などのウエブを連続して供給するために、旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせるバットスプライス装置およびバットスプライス方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紙やフイルムなどのウエブを連続して供給するために、旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせるバットスプライス装置が知られている。ここで、ウエブとはテープ状のもので、ある程度の幅を有しており連続している基材をいう。例えば、金属箔、紙、フイルムなどである。また、旧ウエブは、ウエブの供給単位であるウエブロールのほとんどが消費された状態のウエブとし、新ウエブは、新たに供給されるウエブロールのウエブとする。
【0003】
これらのバットスプライス装置は、後工程にアキュムレータを備え、ウエブロールの消費が進み、ウエブロールの交換時期になると、走行している旧ウエブを一旦停止させ、新たなウエブロールから新ウエブを引きだし、旧ウエブと新ウエブを張力を掛けながら重なり合わせた後、カッタ刃を用いて旧ウエブおよび新ウエブを切断し、テープを用いて旧ウエブの端と新ウエブの端を繋ぎ合わせるようにしている。この際、旧ウエブと新ウエブの端をクリップなどしてたるみや、しわをなくしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−338877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなバットスプライス装置は、紙やフイルムのつなぎ合わせを目的としており、伸縮性のあるニットなどの基材の繋ぎ合わせを行おうとすると、次のような問題が生じる。まず、基材自身が伸縮性をもち、こしがないので、引っ張りながら切ることが出来ない。こしがないので切断したのち、繋ぎ合わせのための貼り合わせまで移動することが出来ない。伸びたままのウエブをカッタ刃で旧ウエブと新ウエブを重なり合わせて切断しても、切断した箇所から縮んだり撓んだりして精度良く基材を切断できない問題がある。また、基材を保持するために吸引吸着を用いようとしても、基材に通気性があり十分な吸着力で保持することが出来ない問題がある。このように、ウエブのしわやたるみをなくすために、引っ張ると、ウエブが伸びてしまう問題がある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、伸縮性を備えたニット素材などのウエブを連続して供給するために、旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせるバットスプライス装置およびバットスプライス方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
伸縮性を備えたウエブが巻かれた2本のウエブロールから供給される一方のウエブを旧ウエブとし、他方のウエブを新ウエブとし、旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせるバットスプライス装置であって、
旧ウエブおよび新ウエブを切断する切断作業台と、
旧ウエブおよび新ウエブを切断するカッタ刃と、
旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせ素材を用いて繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ素材供給手段と、を備え、
切断作業台に備えられたウエブの押さえ具が、
新ウエブをウエブロールから切断作業台の上まで引きだし、切断作業台の面上のウエブを伸びや縮みの無い状態にした後、新ウエブを切断作業台に押さえつける新ウエブ押さえ具と、
旧ウエブの走行を停止し、旧ウエブを伸びや縮みの無い状態にした後、旧ウエブと新ウエブとを切断作業台に押さえつける旧ウエブ押さえ具と、から構成されていることを特徴とするバットスプライス装置である。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
伸縮性を備えたウエブが、ニット素材からなるバットスプライス装置である。
【0009】
請求項3に記載の発明は、
伸縮性を備えたウエブが巻かれた2本のウエブロールから供給される一方のウエブを旧ウエブとし、他方のウエブを新ウエブとし、旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせるバットスプライス方法であって、
旧ウエブおよび新ウエブを切断する切断作業台と、
旧ウエブおよび新ウエブを切断するカッタ刃と、
旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせ素材を用いて繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ素材供給手段と、を備え、
新ウエブを一方のウエブロールから引きだし、切断作業台の面上のウエブを伸びや縮みの無い状態にして切断作業台の上に乗せる工程と、
新ウエブを切断作業台に押さえつける工程と、
旧ウエブの走行を停止させ、切断作業台の上に伸びや縮みの無い状態で旧ウエブを乗せる工程と、
旧ウエブおよび新ウエブを切断作業台に押さえつける工程と、
旧ウエブおよび新ウエブをカッタ刃を用いて切断する工程と、
旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせ素材を用いて繋ぎ合わせる工程と、
旧ウエブと新ウエブがつなぎ合わされたウエブを走行させる工程とからなるバットスプライス方法である。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
伸縮性を備えたウエブがニット素材からなるバットスプライス方法である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1および3に記載の発明によれば、切断作業台の面上のウエブを伸びや縮みの無い状態にした後、新ウエブを切断作業台に押さえつける新ウエブ押さえ具を備えているので、切断作業台の上の新ウエブには張力がかからない、自重張力状態(ウエブの自重のみがウエブに作用している状態)とすることが出来る。さらに、旧ウエブを伸びや縮みの無い状態で、旧ウエブと新ウエブとを切断作業台に押さえつける旧ウエブ押さえ具を備えているので、同様に、切断作業台の上の旧ウエブには張力がかからない、自重張力状態とすることが出来る。新ウエブおよび旧ウエブを自重張力状態で、切断し繋ぎ合わせ素材で繋ぎ合わせているので、伸縮性を備えたニット素材などのウエブであっても、切断した箇所から縮んだり撓んだりすることなく、精度良く切断し連続して生産に供給することができる。
【0012】
請求項2および4に記載の発明によれば、本発明のバットスプライス装置およびバットスプライス方法は、ニット素材のウエブに良好に用いることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明のバットスプライス装置の概略側面図である。
【図2】本発明のバットスプライス装置の動作を説明する工程図(ステップST01、ST02)である。
【図3】本発明のバットスプライス装置の動作を説明する工程図(ステップST03、ST04)である。
【図4】本発明のバットスプライス装置の動作を説明する工程図(ステップST05、ST06)である。
【図5】本発明のバットスプライス装置の動作を説明する工程図(ステップST07、ST08)である。
【図6】本発明のバットスプライス装置の動作を説明する工程図(ステップST09、ST10)である。
【図7】本発明のバットスプライス装置の動作を説明する工程図(ステップST11)である。
【図8】本発明のバットスプライス装置の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
図1は、本発明のバットスプライス装置1の概略側面図である。バットスプライス装置1に向かって左右方向をX軸、手前方向をY軸、X軸とY軸で構成されるXY平面に直交する軸をZ軸とし、Z軸回りの回転方向をθ方向とする。
【0016】
バットスプライス装置1は、前工程に2本のウエブロールを切り換えるターレット装置2と、後工程にウエブの走行を一時的に停止させるアキュムレータ装置3と、装置全体を制御する制御装置4とを備えている。
【0017】
前工程のターレット装置2は、旧ウエブ10をロールで供給するウエブロール11と、新ウエブ12を供給するウエブロール13と、2本のウエブロール11,13をチャック保持するターレットアーム14と、ターレットアーム14の軸中心15を支持する支柱16とから構成されている。ウエブロール11,13は、ターレットアーム14の回転円周上であって互いに180°対抗する位置にチャック保持されている。ターレットアーム14は軸中心15を中心に回転可能に構成されている。
【0018】
後工程のアキュムレータ装置3は、多段階にイナーシャ(以下、慣性力の意味で使用)の低い複数の昇降ガイドロール20および固定ガイドロール21が上下に配置されている。昇降ガイドロール20は、上下に移動可能に構成され固定ガイドロール21間の距離を可変させることが出来るよう構成されている。ウエブは、昇降ガイドロール20と固定ガイドロールの間を交互に通過し、ウエブの搬送にともなう張力が付与され、次の工程に供給されるようになっている。アキュムレータ装置3へのウエブの供給が減少すると、昇降ガイドロール20を下降させて、アキュムレータ装置3からのウエブの排出量を一定にするようにしている。従って、アキュムレータ装置3は、所定のウエブを蓄えることが出来るようになっている。これは、バットスプライス装置1で旧ウエブ10と新ウエブ12の繋ぎ合わせ作業が開始される際に、バットスプライス装置1を通過するウエブを停止させる機能に使用している。昇降ガイドロール20と固定ガイドロール21の数は、ウエブの搬送速度と、バットスプライス装置1のタクトタイムから、蓄えるウエブの長さが求められ、ウエブの長さに応じて適宜、ロールの数を求めている。
【0019】
バットスプライス装置1は、ウエブの切断作業を行う切断作業台25と、ウエブを切断するカッタユニット26と、旧ウエブ10と新ウエブ12を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ素材供給手段27と、新ウエブ12を切断作業台25に押さえつける新ウエブ押さえ具28と、旧ウエブ10を切断作業台25に押さえつける旧ウエブ押さえ具29とから構成されている。
【0020】
切断作業台25は、ウエブの幅よりもウエブの走行方向に対して幅広で、上下に昇降可能に構成されている。切断作業台25にはカッタユニット26の押圧を受けるゴム部材30が貼り付けられている。
【0021】
カッタユニット26は、カッタ刃31と、切断部押さえ具32と、カッタ刃走行部33とから構成され上下に昇降可能、及び切断方向(Y軸方向)に駆動可能としている。カッタ刃31はレザー刃を用いている。切断部押させ具32は、切断作業台25の上側より旧ウエブ10と新ウエブ12をカッタ刃31の切断線に沿って押さえる治具で、ウエブに対する押圧力が一定加重以上にならないようにバネ機構を用いている。カッタ刃走行部33は、カッタ刃31をウエブの搬送方向に直角(Y軸方向)に走行させる、サーボモータとボールねじで構成されている。
【0022】
繋ぎ合わせ素材供給手段27は、ウエブの幅と同じ板部材で旧ウエブ10と新ウエブ12を繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ素材36の裏面を吸着保持できるようになっている。なお、繋ぎ合わせ素材36の表面を接着剤が塗布されている面、裏面を接着剤が塗布されていない面とした。繋ぎ合わせ素材36は、繋ぎ合わせ素材36が供給されるロールからウエブの幅と同じ長さもしくは若干短めにカットされ、繋ぎ合わせ素材供給手段27に吸着保持される。繋ぎ合わせ素材供給手段27は、旋回可能および昇降可能に構成されており(図1のAで示す動作)、旧ウエブ10と新ウエブ12のつなぎ目にZ軸上側から繋ぎ合わせ素材36を押し当てることが出来るようになっている。繋ぎ合わせ素材36は、例えば、接着テープ、紙テープ、布テープなどを用いることが出来る。
【0023】
新ウエブ押さえ具28は、切断作業台25のターレット装置2側に配置されており、上下に昇降可能に構成されている。新ウエブ押さえ具28は、Y軸方向に伸びる棒部材で新ウエブ12を上側から押さえる構成となっている。新ウエブ12をターレット装置2にチャック保持されたウエブロール13から引きだし、切断作業台25上に新ウエブ12を置いた後、切断作業台25と新ウエブ12を供給するウエブロール13との間の新ウエブ12をたるませ、切断作業台25上の新ウエブ12に伸びや縮みが無い状態にした後、新ウエブ押さえ具28が新ウエブ12を上側から押さえるようにしている。そのため、切断作業台25の面上の新ウエブ12には張力が掛からずに自重張力状態(ウエブの自重のみがウエブに作用している状態)を保つことが出来る。また、新ウエブ押さえ具28はθ方向に旋回可能になっている。
【0024】
旧ウエブ押さえ具29は、切断作業台25のアキュムレータ装置3側に配置されており、上下に昇降可能に構成されている。旧ウエブ押さえ具29は、Y軸方向に伸びる棒部材で新ウエブ12および旧ウエブ10を上側から押さえる構成となっている。切断作業台25と旧ウエブを供給するウエブロール11との間の旧ウエブ10をたるませ、切断作業台25上の旧ウエブ10に伸びや縮みが無い状態にした後、旧ウエブ押さえ具29が旧ウエブおよび新ウエブ12を上側から押さえるようにしている。そのため、切断作業台25の面上の旧ウエブ10には張力が掛からずに自重張力状態を保つことが出来る。
【0025】
切断作業台25の面上の旧ウエブ10および新ウエブ12を自重張力状態にしているので、切断作業の際に、ウエブに伸びや引っ張りが発生しない。そのため、伸縮性のあるニット素材などの基材の繋ぎ合わせに良好な状態を保つことが出来る。
【0026】
このようなバットスプライス装置1を用いて、旧ウエブと新ウエブを繋ぎ合わせる方法を図2〜図7の工程図と図8のフローチャートを用いて説明する。
【0027】
まず、図2(a)に示すように、ターレット装置2のターレットアーム14が水平状態で、ウエブロール11から旧ウエブ10がバットスプライス装置1およびアキュムレータ装置2(図示せず)を経由して所定の速度で搬送されている状態から説明を始める。ターレットアーム14には新ウエブ12が巻かれたウエブロール13が、ウエブロール11に対向する位置にチャック保持されている(ステップST01)。
【0028】
次に、図2(b)に示すように、旧ウエブ10の残量がウエブロール11において所定量になると、ターレット装置2のターレットアーム14を90°旋回する(ステップST02)。
【0029】
次に、図3(a)に示すように、ウエブロール13から新ウエブ12を引きだし切断作業台25の面上にしわや伸びがない状態に置く。新ウエブ12に張力が掛からないようにウエブロール13を回転させて、切断作業台25とウエブロール13の間にたるみが発生するようにする。自動で行っても良いが、オペレータが新ウエブ12を切断作業台25にセットしても良い(ステップST03)。
【0030】
次に、図3(b)に示すように、新ウエブ押さえ具28を下降させて切断作業台25に新ウエブ12を保持する。新ウエブ12の保持が完了すると、切断作業台25を上昇させて走行している旧ウエブ10と所定の間隔に配置させる(ステップST04)。
【0031】
次に、図4(a)に示すように、所定長の繋ぎ合わせ素材36の裏面を繋ぎ合わせ素材供給手段27に吸着保持する。アキュムレータ装置3の昇降ガイドロール20を下降させて(図示せず)、バットスプライス装置1上を走行する旧ウエブ10を停止させる(ステップST05)。
【0032】
次に、図4(b)に示すように、さらに旧ウエブ10の巻かれているウエブロール11を回転させて旧ウエブ10を巻きだして切断作業台25の上に弛ませ、旧ウエブ10が伸びや縮みのない状態にする。そして、旧ウエブ押さえ具29を下降させて、旧ウエブ10および新ウエブ12とを重ねて切断作業台25の面上に保持する。(ステップST06)。
【0033】
次に、図5(a)に示すように、カッタユニット26を下降させて、切断部押さえ具32で旧ウエブ10と新ウエブ12の切断箇所の両側を押さえる。所定圧で押さえている間に、カッタユニット26のカッタ刃31を搬送方向に直角(Y軸方向)に走行させて旧ウエブ10および新ウエブ12を切断する(ステップST07)。
【0034】
次に、図5(b)に示すように、カッタユニット26を待機位置まで上昇させ、カッタ刃31を待機位置まで戻す。ウエブロール11を逆転させて旧ウエブ10をウエブロール11に巻き取る(ステップST08)。
【0035】
次に、図6(a)に示すように、繋ぎ合わせ素材供給手段27を旋回および下降し、旧ウエブ10と新ウエブ12の端同士を繋ぎ合わせ素材36で繋ぎ合わせる。繋ぎ合わせが完了すると、繋ぎ合わせ素材供給手段27に吸着保持されていた繋ぎ合わせ素材36の吸着を解除する(ステップST09)。
【0036】
次に、図6(b)に示すように、繋ぎ合わせ素材供給手段27を上昇および旋回させて待機位置に戻す。新ウエブ押さえ具28および旧ウエブ押さえ具29を上昇させて、切断作業台25の面上の旧ウエブ10および新ウエブ12の保持を開放し、アキュムレータ装置3の昇降ガイドロール20を上昇させ(図示せず)、ウエブの走行を再開する(ステップST10)。
【0037】
次に、図7(a)に示すように、ターレット装置2のターレットアーム14を90°旋回し、切断作業台25を下降させて、ステップST01の状態に戻る。旧ウエブ10を供給していたウエブロール11は、交換されて次のウエブ切り換えに備える(ステップST11)。
【0038】
切断作業台25に残った、新ウエブ12の切れ端はオペレータによって取り除かれる。新ウエブ押さえ具28をθ方向に旋回させて走行しているウエブの上側に配置する。
【0039】
以上の動作により、旧ウエブ10と新ウエブ12の繋ぎ合わせが行われ伸縮性のあるニット素材であっても、切断した箇所から縮んだり撓んだりすることなく、精度良く切断し連続して搬送が行われる。
【符号の説明】
【0040】
1 バットスプライス装置
2 ターレット装置
3 アキュムレータ装置
4 制御装置
10 旧ウエブ
11 ウエブロール
12 新ウエブ
13 ウエブロール
14 ターレットアーム
15 軸中心
16 支柱
20 可動搬送ロール
21 固定搬送ロール
25 切断作業台
26 カッタユニット
27 繋ぎ合わせ素材供給手段
30 ゴム部材
31 カッタ刃
32 切断部押さえ具
36 繋ぎ合わせ素材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮性を備えたウエブが巻かれた2本のウエブロールから供給される一方のウエブを旧ウエブとし、他方のウエブを新ウエブとし、旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせるバットスプライス装置であって、
旧ウエブおよび新ウエブを切断する切断作業台と、
旧ウエブおよび新ウエブを切断するカッタ刃と、
旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせ素材を用いて繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ素材供給手段と、を備え、
切断作業台に備えられたウエブの押さえ具が、
新ウエブをウエブロールから切断作業台の上まで引きだし、切断作業台の面上のウエブを伸びや縮みの無い状態にした後、新ウエブを切断作業台に押さえつける新ウエブ押さえ具と、
旧ウエブの走行を停止し、旧ウエブを伸びや縮みの無い状態にした後、旧ウエブと新ウエブとを切断作業台に押さえつける旧ウエブ押さえ具と、から構成されていることを特徴とするバットスプライス装置。
【請求項2】
請求項1に記載の発明において、
伸縮性を備えたウエブが、ニット素材からなるバットスプライス装置。
【請求項3】
伸縮性を備えたウエブが巻かれた2本のウエブロールから供給される一方のウエブを旧ウエブとし、他方のウエブを新ウエブとし、旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせるバットスプライス方法であって、
旧ウエブおよび新ウエブを切断する切断作業台と、
旧ウエブおよび新ウエブを切断するカッタ刃と、
旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせ素材を用いて繋ぎ合わせる繋ぎ合わせ素材供給手段と、を備え、
新ウエブを一方のウエブロールから引きだし、切断作業台の面上のウエブを伸びや縮みの無い状態にして切断作業台の上に乗せる工程と、
新ウエブを切断作業台に押さえつける工程と、
旧ウエブの走行を停止させ、切断作業台の上に伸びや縮みの無い状態で旧ウエブを乗せる工程と、
旧ウエブおよび新ウエブを切断作業台に押さえつける工程と、
旧ウエブおよび新ウエブをカッタ刃を用いて切断する工程と、
旧ウエブと新ウエブのそれぞれの端部を繋ぎ合わせ素材を用いて繋ぎ合わせる工程と、
旧ウエブと新ウエブがつなぎ合わされたウエブを走行させる工程とからなるバットスプライス方法。
【請求項4】
請求項3に記載の発明において、
伸縮性を備えたウエブがニット素材からなるバットスプライス方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−131981(P2011−131981A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−291802(P2009−291802)
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【出願人】(000219314)東レエンジニアリング株式会社 (505)
【Fターム(参考)】