説明

バラスト水処理装置

【課題】石油系液体貨物を運搬する船舶に対して組み込んだ場合に、簡易に安全性を向上することのできるバラスト水処理装置を提供する。
【解決手段】バラストタンク4と水処理部との間に水シール部12,13を配置する。バラストタンク4内に石油系のガスが含まれていたとしても、バラスト水処理停止時に、水処理部11における通電部側の流路とバラストタンク4側の流路との間の通気を遮断することによって、再度バラスト水処理を開始するときに、バラスト水中のガスと水処理部11の通電部とが接触することを確実に防止する。また、このような効果を、水処理部11とバラストタンク4との間に水シール部を配置するだけで簡易に実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、石油系液体貨物を運搬する船舶のバラストタンクのバラスト水処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、船舶のバラストタンクのバラスト水を水処理するバラスト水処理装置として、バラスト水を電解槽に貯留して当該槽内で電気分解することによって、水処理を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このバラスト水処理装置は、ポンプで海水を吸引することで未処理のバラスト水を取り込んで電気分解によって水処理を行った後、バラストタンク内に処理水を漲水する。あるいは、バラストタンクから排水されたバラスト水を電気分解によって水処理を行った後、処理済みのバラスト水を海水中へ排水する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−188506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のようなバラスト水処理装置が船舶に用いられていたが、石油系液体貨物を運搬する船舶に対して上述のようなバラスト水処理装置を用いる場合、安全性を確保することが求められている。更に、バラスト水処理装置の適用に際し、簡易な構成で安全性を確保することが求められている。
【0005】
そこで、本発明は、石油系液体貨物を運搬する船舶に対して組み込んだ場合に、簡易に安全性を向上することのできるバラスト水処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係るバラスト水処理装置は、石油系液体貨物を運搬する船舶のバラストタンクのバラスト水処理装置であって、バラストタンクへ漲水され、又はバラストタンクから排水されるバラスト水の水処理を行う水処理部と、少なくとも、バラスト水の流路においてバラストタンクと水処理部との間に配置される水シール部と、を備え、水処理部は、電気が通電される通電部をバラスト水の流路内に有し、水シール部は、バラスト水処理停止時に、バラストタンク側の流路と通電部側の流路との間の通気を遮断することを特徴とする。
【0007】
本発明に係るバラスト水処理装置によれば、水処理停止中に水処理部における通電部側の流路とバラストタンク側の流路との間の通気を水シール部で遮断することができる。従って、バラストタンク内に石油系のガスが含まれていたとしても、当該ガスと水処理部の通電部とが接触することを確実に防止することができ、再度バラスト水処理を開始するときに、確実に周囲に石油系のガスが無い状態で通電部に電気を通電することができる。また、このような効果を、水処理部とバラストタンクとの間に水シール部を配置するだけで簡単に実現することができる。以上によって、石油系液体貨物を運搬する船舶に対してバラスト水処理装置を組み込んだ場合に、簡易に安全性を向上することができる。
【0008】
また、本発明に係るバラスト水処理装置において、バラストタンク側の流路にガス抜き部が形成されていることが好ましい。これによって、バラストタンク内に石油系のガスが含まれていたとしても、ガス抜き部からガス抜きすることができる。従って、安全性を一層向上することができる。
【0009】
また、本発明に係るバラスト水処理装置において、水シール部は、U字管によって構成されていることが好ましい。これによって、簡易な構成で水シール部を形成することができる。
【0010】
また、本発明に係るバラスト水処理装置において、U字管には、バラスト水と気体とを分離するバッファタンクが設けられていることが好ましい。これによって、バッファタンクでバラスト水内に含まれる気体を液体から分離させ易くなる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、石油系液体貨物を運搬する船舶に対してバラスト水処理装置を組み込む際に、簡易に安全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係るバラスト水処理装置を適用した船舶を示す概略側面図である。
【図2】本実施形態に係るバラスト水処理装置の構成及び流路の構成を示す概略図である。
【図3】バラスト水処理装置の水処理部の構成の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、「縦」の語は船体の前後方向に対応したものであり、「横」の語は船体の左右(幅)方向に対応したものである。また、「上」「下」の語は、船体の上下方向に対応したものである。
【0014】
図1は本発明の一実施形態に係るバラスト水処理装置1を適用した船舶100を示す概略側面図である。図1に示すように、船舶100は、原油や液化天然ガスなどの石油系液体貨物を運搬するオイルタンカー等の船舶であり、船体10、バラスト水処理装置1、推進器2、舵3を備えている。推進器2は、船舶100を推進させるものであり、例えばスクリューシャフトが用いられている。舵3は、船舶100の推進方向を制御する。
【0015】
バラストタンク4は、船舶100内の貨物積載量に応じてバラスト水を漲水又は排水することによって、タンク内の水の重みで船体10全体を貨物量によらず一定のレベルまで沈下させる機能を有するものである。バラストタンク4は、貨物が少ないときに海水をポンプで吸引することによってバラスト水を漲水し、貨物が多くなるにつれてバラスト水を海水へ排水する。バラストタンク4は、船体10の外板の内側に内部隔壁を設けて二重船殻構造とすることによって構成されており、石油系液体貨物を積載するカーゴオイルタンクを内壁を隔てて取り囲むように構成されている。当該内壁によって、石油系液体貨物がバラストタンク4内のバラスト水に入り込むことが防止される。
【0016】
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態に係るバラスト水処理装置1の詳細な構成について説明する。図2は、本実施形態に係るバラスト水処理装置1の構成及び流路の構成を示す概略図である。図3は、バラスト水処理装置1の水処理部の構成の具体例を示す図である。
【0017】
バラスト水処理装置1は、バラストタンク4への漲水時に外部からのバラスト水の水処理を行うと共に、バラストタンク4からの排水時に、バラストタンク4からのバラスト水の水処理を行う機能を有している。バラスト水処理装置1は、船舶の外部から海水を取り込むシーチェスト6、及びバラストタンク4と配管を介して接続されている。なお、本実施形態では、シーチェスト6から取り込んだ未処理の水、水処理を行われてバラストタンク4へ漲水される水、バラストタンク4から排水される未処理の水、及び水処理を行われてシーチェスト6から排水される水は、何れも「バラスト水」と称することとする。
【0018】
バラスト水処理装置1は、バラスト水の水処理を行う水処理部11、及び水処理部11の両側に配置される水シール部12,13を備えて構成されている。水処理部11は、水シール部12及び水シール部13と配管20を介して接続されている。また、バラスト水処理装置1は、水シール部12の流入側において、シーチェスト6と配管14を介して接続されている。また、バラスト水処理装置1は、水シール部13の流出側において、バラストタンク4と配管15を介して接続されている。更に、バラストタンク4は、配管14と配管16を介して接続されている。また、配管15から配管17が分岐されてシーチェスト6と接続されている。配管14には、配管16との接続部よりシーチェスト6側にバルブ18が設けられている。配管15には、配管17との接続部よりバラストタンク4側にバルブ19が設けられている。また、配管16には、バルブ21が設けられている。配管17には、バルブ22が設けられている。
【0019】
水処理部11は、電気を用いて水処理を行う機能を有しており、電気が通電される通電部をバラスト水の流路内に有している。具体的には、図3(a)に示すように、水処理部11は、電極41に電気を流すことでバラスト水Wを電解処理することができる。水処理部11は、配管20に接続された処理槽42中に、電極41が配置される構成となる。この場合は、配管20及び処理槽42がバラスト水Wの流路を構成し、電極41が、バラスト水Wの流路内に配置された通電部を構成する。
【0020】
あるいは、図3(b)に示すように、水処理部11は、紫外線ランプ43から紫外線を照射することでバラスト水Wを水処理することができる。水処理部11は、配管20に接続された処理槽44中に、紫外線ランプ43が配置される構成となる。紫外線ランプ43は、ガラス管45にフィラメント46を組み込むことによって構成されている。この場合は、配管20及び処理槽44がバラスト水Wの流路を構成し、フィラメント46が、バラスト水Wの流路内にガラス管45を介して配置された通電部を構成する。
【0021】
水シール部12は、水処理停止時に、シーチェスト6及びバラストタンク4側の流路と、水処理部11の通電部側の流路との間の通気を遮断する機能を有している。具体的には、水シール部12は、水処理停止時に、水処理部11側の配管20と、配管14,16との間の通気を遮断することができる。この水シール部12は、水処理部11と接続される配管20から下方に向かってU字状をなすU字管24によって構成されている。また、U字管24の流入側には、バッファタンク25が設けられている。このバッファタンク25は、バラスト水を貯留することによって、バラスト水中に含まれる気体を液体と分離し易くする機能を有している。
【0022】
バッファタンク25の底部側には、U字管24の底管24aが接続されており、上部側には、配管14の端部が接続されている。また、バッファタンク25の上面には、配管系の内部からガス抜きをするためのガス抜き部26が形成されている。ガス抜き部26は、水処理中にバッファタンク25で分離されたバラスト水中の気体を排出する機能を有する。また、ガス抜き部26は、水処理停止中に、バラストタンク4中のバラスト水から生ずる気体を排出する機能を有する。バッファタンク25の上部におけるガス抜き部26の入口部には、フロートバルブ27が設けられている。このフロートバルブ27は、水処理中にバッファタンク25内の水位が一定以上になると、ガス抜き部26の入口部を封止する機能を有している。これによって、ガス抜き部26からバラスト水があふれ出ることを防止することができる。
【0023】
水シール部13は、水処理停止時に、シーチェスト6及びバラストタンク4側の流路と、水処理部11の通電部側の流路との間の通気を遮断する機能を有している。具体的には、水シール部13は、水処理停止時に、水処理部11側の配管20と、配管15,17との間の通気を遮断することができる。この水シール部13は、水処理部11と接続される配管20から下方に向かってU字状をなすU字管34によって構成されている。また、U字管34の流出側の一方側には、バッファタンク35が設けられている。このバッファタンク35は、バラスト水を貯留することによって、バラスト水中に含まれる気体を液体と分離し易くする機能を有している。
【0024】
バッファタンク35の底部側には、U字管34の底管34aが接続されており、上部側には、配管15の端部が接続されている。また、バッファタンク35の上面には、配管系の内部からガス抜きをするためのガス抜き部36が形成されている。ガス抜き部36は、水処理中にバッファタンク35で分離されたバラスト水中の気体を排出する機能を有する。また、ガス抜き部36は、水処理停止中に、バラストタンク4中のバラスト水から生ずる気体を排出する機能を有する。バッファタンク35の上部におけるガス抜き部36の入口部には、フロートバルブ37が設けられている。このフロートバルブ37は、水処理中にバッファタンク35内の水位が一定以上になると、ガス抜き部36の入口部を封止する機能を有している。これによって、ガス抜き部36からバラスト水があふれ出ることを防止することができる。
【0025】
次に、本実施形態に係るバラスト水処理装置1の作用・効果について図2を参照して説明する。
【0026】
まず、バラストタンク4へバラスト水を漲水する場合について説明する。この場合は、バルブ21及びバルブ22が閉められ、バルブ18及びバルブ19が開けられる。バラスト水は、図中L1を通過してシーチェスト6からバラストタンク4へ漲水される。具体的には、バラスト水は、図示されないポンプによってシーチェスト6から吸引され、配管14、水シール部12及び配管20を通過して水処理部11で水処理がなされる。水処理がなされたバラスト水は、配管20、水シール部13、及び配管15を通過してバラストタンク4へ供給される。水処理中は、配管14、水シール部12、配管20、水処理部11、水シール部13、及び配管15は、バラスト水で満たされている。
【0027】
一方、バラストタンク4からバラスト水を排水する場合について説明する。この場合は、バルブ18及びバルブ19が閉められ、バルブ21及びバルブ22が開けられる。バラスト水は、図中L2を通過してバラストタンク4からシーチェスト6へ排水される。具体的には、バラスト水は、図示されないポンプによってバラストタンク4から吸引され、配管16、配管14の一部、水シール部12及び配管20を通過して水処理部11で水処理がなされる。水処理がなされたバラスト水は、配管20、水シール部13、配管15の一部、及び配管17を通過してシーチェスト6へ排水される。水処理中は、配管16、配管14の一部、水シール部12、配管20、水処理部11、水シール部13、配管15の一部、及び配管17は、バラスト水で満たされている。
【0028】
バラスト水の水処理を停止すると、水処理部11、配管20、配管14、配管15、配管16、配管17、及びバッファタンク25,35の上部側のバラスト水は、重力によってバラストタンク4あるいはシーチェスト6まで戻される。しかし、下方に湾曲している水シール部12及び水シール部13にはバラスト水が残留する。
【0029】
水シール部13にバラスト水が残留することによって、水処理部11及び配管20と、バッファタンク35の上部側、配管15及び配管17との間の通気が遮断される。これによって、水処理部11における通電部側の流路と、水シール部13の排出側の流路との間の通気が遮断される。これは、バラストタンク4から見ると、水処理部11における通電部側の流路と、バラストタンク4側の流路(バッファタンク35の上部側及び配管15)との間の通気が遮断されると考えることができる。一方、シーチェスト6から見ると、水処理部11における通電部側の流路と、シーチェスト6側の流路(バッファタンク35の上部側、配管15の一部、及び配管17)との間の通気も遮断されると考えることができる。
【0030】
また、水シール部12にバラスト水が残留することによって、水処理部11及び配管20と、バッファタンク25の上部側、配管14及び配管16との間の通気が遮断される。これによって、水処理部11における通電部側の流路と、水シール部12の流入側の流路との間の通気が遮断される。これは、バラストタンク4から見ると、水処理部11における通電部側の流路と、バラストタンク4側の流路(バッファタンク25の上部側、配管14の一部、及び配管16)との間の通気が遮断されると考えることができる。一方、シーチェスト6から見ると、水処理部11における通電部側の流路と、シーチェスト6側の流路(バッファタンク25の上部側、及び配管14)との間の通気も遮断されると考えることができる。
【0031】
これによって、バラスト水処理停止時に、水処理部11における通電部側の流路とバラストタンク4側の流路との間の通気を遮断することができる。従って、バラストタンク4内に石油系のガスが含まれていたとしても、当該ガスと通電部とが接触することを確実に防止することができ、再度バラスト水処理を開始するときに、完全に周囲に石油系のガスが無い状態で水処理部11の通電部に電気を通電することができる。また、このような効果を、水処理部11とバラストタンク4との間に水シール部12,13を配置するだけで簡易に実現することができる。以上によって、石油系液体貨物を運搬する船舶に対してバラスト水処理装置1を組み込んだ場合に、簡易に安全性を向上することができる。
【0032】
また、本実施形態に係るバラスト水処理装置1において、水シール部12のバッファタンク25にはガス抜き部26が形成され、水シール部13のバッファタンク35にはガス抜き部36が形成されている。これによって、バラストタンク4内に石油系のガスが含まれていたとしても、ガス抜き部26及びガス抜き部36からガス抜きすることができる。従って、安全性を一層向上することができる。
【0033】
また、本実施形態に係るバラスト水処理装置1において、水シール部12,13は、具体的にはU字管によって構成されている。これによって、簡易な構成で水シール部を形成することができる。
【0034】
また、本実施形態に係るバラスト水処理装置1において、水シール部12にはバッファタンク25が設けられ、水シール部13にはバッファタンク35が設けられている。これによって、バッファタンク25,35でバラスト水内に含まれるガスを液体から分離させ易くなる。
【0035】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
【0036】
例えば、上述の実施形態では、バラストタンク4へ漲水する経路とバラストタンク4から排水する経路を組み合わせて一つのバラスト水処理装置1を配置したが、これに代えて、バラストタンク4へ漲水する経路に一つバラスト水処理装置を配置し、バラストタンク4から排水する経路に一つバラスト水処理装置を配置してもよい。このとき、バラストタンク4へ漲水する経路におけるバラスト水処理装置では、図2に示す経路L1の配管のみが接続されている。この場合、水処理部11の両側に水シール部12,13を設ける必要はなく、少なくとも水処理部11の流出側の水シール部13のみを設ければよい。これによって、水処理部11の通電部側の流路とバラストタンク4側の流路との間の通気を遮断することができる。また、バラストタンク4から排水する経路におけるバラスト水処理装置では、図2に示す経路L2の配管のみが接続されている。この場合、水処理部11の両側に水シール部12,13を設ける必要はなく、少なくとも水処理部11の流入側の水シール部12のみを設ければよい。これによって、水処理部11の通電部側の流路とバラストタンク4側の流路との間の通気を遮断することができる。
【0037】
また、上述の実施形態では、一部にバッファタンク25,35が形成されている水シール部12,13を用いたが、これに代えて、バッファタンク25,35を設けずに、管内径が均一な単純なU字管を用いてもよい。
【0038】
また、ガス抜き部26,36は、水シール部12、13のバッファタンク25,35に形成したが、少なくともバラストタンク4側の流路に形成されていれば、バラストタンク4に含まれ得るガスを抜くことができる。
【0039】
また、上述の実施形態では、水処理部の特に好ましい例として、図3に示す電極タイプの水処理部及び紫外線ランプ式の水処理部を挙げたが、これに限定されず、バラスト水の流路内に電気が通電される通電部を有する等、バラストタンク内の石油系ガスに影響を与えるものであれば、どのようなタイプの水処理部であってもよい。
【符号の説明】
【0040】
1…バラスト水処理装置、4…バラストタンク、11…水処理部、12,13…水シール部、24,34…U字管、25,35…バッファタンク、26,36…ガス抜き部、41,46…通電部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
石油系液体貨物を運搬する船舶のバラストタンクのバラスト水処理装置であって、
前記バラストタンクへ漲水され、又は前記バラストタンクから排水されるバラスト水の水処理を行う水処理部と、
少なくとも、前記バラスト水の流路において前記バラストタンクと前記水処理部との間に配置される水シール部と、を備え、
前記水処理部は、電気が通電される通電部を前記バラスト水の流路内に有し、
前記水シール部は、バラスト水処理停止時に、前記バラストタンク側の流路と前記通電部側の流路との間の通気を遮断することを特徴とするバラスト水処理装置。
【請求項2】
前記バラストタンク側の流路には、ガス抜き部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のバラスト水処理装置。
【請求項3】
前記水シール部は、U字管によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のバラスト水処理装置。
【請求項4】
前記U字管には、前記バラスト水と気体とを分離するバッファタンクが設けられていることを特徴とする請求項3記載のバラスト水処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−72873(P2011−72873A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−224987(P2009−224987)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(503218067)住友重機械マリンエンジニアリング株式会社 (55)
【Fターム(参考)】