説明

バランスゲーム用駒及びバランスゲーム装置

【課題】
バランスゲーム用駒同士の連結に困難性を有し、バランスゲーム用駒を略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みがあり、バランスゲームをより興趣あるものにすることができるバランスゲーム用駒を提供する。
【解決手段】
バランスゲーム用駒1は、バランスゲーム本体61に連結していくものであって、一方に掛止片10が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒1の掛止片10を掛止する掛止部材2が設けられている。掛止片10は、平板状に形成されている。掛止部材2は、掛止片10の下面10bに当接する当接突起9と、掛止片10の上面10aに当接する当接板6を備え、他のバランスゲーム用駒1の掛止片10を当接突起9と当接板6で挟持して連結するように形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バランスゲーム本体の一側に連続的に繋げてゲームを行うバランスゲーム用駒及びバランスゲーム装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来バランスゲーム装置は、バランスゲーム本体と、バランスゲーム用駒とからなる。バランスゲーム本体は、下面が突出して湾曲した基台と、基台の略中央に立設された支柱と、支柱に設けられたアームとからなる。また、バランスゲーム用駒は、駒本体と、駒本体の上部と下部に形成されたフックとからなる(例えば、特許文献1)。
【0003】
バランスゲーム用駒のフックは、バランスゲーム本体のアームに引っ掛けたり、他のバランスゲーム用駒のフックに引っ掛けたりすることができるように、略逆J字状に形成されている。バランスゲーム装置は、複数の遊戯者が交互にバランスゲーム用駒の上部フックをバランスゲーム本体のアーム又は他のバランスゲーム用駒の下部フックに引っ掛けていき、バランスゲーム本体がバランスを崩して倒れた時に勝敗を決定するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平2−17179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記したバランスゲーム装置は、バランスゲーム用駒をバランスゲーム本体がバランスを崩して倒れないようにしてバランスゲーム本体にゆっくりと静かに引っ掛けていくが、引っ掛け部となるフックが略逆J字状に形成されているため、引っ掛けて連結すること自体が容易であり、連結に困難性が欠けるという問題点があった。また上記したバランスゲーム装置は、下方にバランスゲーム用駒を吊り下げていくだけであるので、視覚的に面白みが欠けるという問題点があった。
【0006】
本願発明は、上記問題点に鑑み発明されたものであって、バランスゲーム用駒同士の連結に困難性を有し、バランスゲーム用駒を略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みがあり、バランスゲームをより興趣あるものにすることができるバランスゲーム用駒及びバランスゲーム装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願請求項1に係るバランスゲーム用駒は、上記目的を達成するため、バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、一方に掛止片が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止する掛止部材が設けられ、掛止片は、平板状に形成され、掛止部材は、掛止片の下面に当接する当接突起と、掛止片の上面に当接する当接板を備え、他のバランスゲーム用駒の掛止片を当接突起と当接板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とする。
【0008】
本願請求項2に係るバランスゲーム用駒は、上記目的を達成するため、バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、一方に掛止片が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止する掛止部材が設けられ、掛止片は、平板状に形成され、掛止部材は、掛止片の下面に当接する下部当接板と、掛止片の上面に当接する上部当接板を備え、他のバランスゲーム用駒の掛止片を下部当接板と上部当接板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とする。
【0009】
本願請求項3に係るバランスゲーム用駒は、上記目的を達成するため、バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、一方に掛止片が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止する掛止部材が設けられ、掛止片は、平板状に形成され、下面又は上面に当接突起が設けられ、掛止部材は、掛止片の当接突起に当接する下部当接板又は上部当接板と、掛止片の上面又は下面に当接する上部当接板又は下部当接板を備え、他のバランスゲーム用駒の掛止片を下部当接板と上部当接板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とする。
【0010】
本願請求項4に係るバランスゲーム用駒は、上記目的を達成するため、掛止片と掛止部材は、別体で構成され、連結軸を介して回動可能に連結されていることを特徴とする。
【0011】
本願請求項5に係るバランスゲーム用駒は、上記目的を達成するため、バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、下部に設けられた掛止片と、掛止片の上部に設けられた当接板と、掛止片と当接板を連結する連結固定軸とからなり、他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止片と当接板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とする。
【0012】
本願請求項6に係るバランスゲーム用駒は、上記目的を達成するため、前記掛止片の上面又は下面には、当接突起が設けられ、他のバランスゲーム用駒の掛止片の当接突起と下面又は上面を、掛止片と当接板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とする。
【0013】
本願請求項7に係るバランスゲーム装置は、上記目的を達成するため、上記バランスゲーム用駒とバランスゲーム本体とからなり、バランスゲーム本体は、下面が突出して湾曲した基台と、基台の略中央に設けられた支柱と、支柱の上部に設けられた掛止部とからなり、掛止部は、バランスゲーム用駒の掛止片の下面側に当接する当接凸部が形成された下部板と、掛止片の上面側に当接する上部板とを備え、バランスゲーム用駒の掛止片を当接凸部と上部板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とする。
【0014】
本願請求項8に係るバランスゲーム装置は、上記目的を達成するため、上記バランスゲーム用駒とバランスゲーム本体とからなり、バランスゲーム本体は、下面が突出して湾曲した基台と、基台の略中央に設けられた支柱と、支柱の上部に設けられた掛止部とからなり、掛止部は、バランスゲーム用駒の掛止片の下面側に当接する下部板と、掛止片の上面側に当接する上部板とを備え、バランスゲーム用駒の掛止片を下部板と上部板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本願発明に係るバランスゲーム用駒は、バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、一方に掛止片が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止する掛止部材が設けられ、掛止片は、平板状に形成され、掛止部材は、掛止片の下面に当接する当接突起と、掛止片の上面に当接する当接板を備え、他のバランスゲーム用駒の掛止片を当接突起と当接板で挟持して連結するように形成されている。
【0016】
本願発明に係るバランスゲーム用駒は、掛止片を他のバランスゲーム用駒の掛止部材の当接突起と当接板間に挿入すると、自重により掛止片の下面が当接突起に当接し、掛止片の上面が当接板に当接して、他のバランスゲーム用駒に連結することができる。本願発明に係るバランスゲーム用駒は、バランスゲーム本体のバランスを崩して倒れないようにしながら、掛止片を他のバランスゲーム用駒の掛止部材の当接突起と当接板間に挿入しなければならないので、他のバランスゲーム用駒に衝撃を与えないようにして、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができるという効果がある。また、本願発明に係るバランスゲーム用駒は、下方に吊り下げて連結するのではなく、略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができるという効果がある。
【0017】
本願発明に係るバランスゲーム用駒は、バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、一方に掛止片が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止する掛止部材が設けられ、掛止片は、平板状に形成され、掛止部材は、掛止片の下面に当接する下部当接板と、掛止片の上面に当接する上部当接板を備え、他のバランスゲーム用駒の掛止片を下部当接板と上部当接板で挟持して連結するように形成されている。
【0018】
本願発明に係るバランスゲーム用駒は、掛止片を他のバランスゲーム用駒の掛止部材の下部当接板と上部当接板間に挿入すると、自重により掛止片の下面が下部当接板に当接し、掛止片の上面が上部当接板に当接して、他のバランスゲーム用駒に連結することができる。本願発明に係るバランスゲーム用駒は、バランスゲーム本体のバランスを崩して倒れないようにしながら、掛止片を他のバランスゲーム用駒の掛止部材の下部当接板と上部当接板間に挿入しなければならないので、他のバランスゲーム用駒に衝撃を与えないようにして、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができるという効果がある。また、本願発明に係るバランスゲーム用駒は、下方に吊り下げて連結するのではなく、略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができるという効果がある。
【0019】
本願発明に係るバランスゲーム用駒は、バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、一方に掛止片が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止する掛止部材が設けられ、掛止片は、平板状に形成され、下面又は上面に当接突起が設けられ、掛止部材は、掛止片の当接突起に当接する下部当接板又は上部当接板と、掛止片の上面又は下面に当接する上部当接板又は下部当接板を備え、他のバランスゲーム用駒の掛止片を下部当接板と上部当接板で挟持して連結するように形成されている。
【0020】
本願発明に係るバランスゲーム用駒は、掛止片を他のバランスゲーム用駒の掛止部材の下部当接板と上部当接板間に挿入すると、自重により掛止片の下面又は下面に設けられた当接突起が下部当接板に当接し、掛止片の上面に設けられた当接突起又は上面が上部当接板に当接して、他のバランスゲーム用駒に連結することができる。本願発明に係るバランスゲーム用駒は、バランスゲーム本体のバランスを崩して倒れないようにしながら、掛止片を他のバランスゲーム用駒の掛止部材の下部当接板と上部当接板間に挿入しなければならないので、他のバランスゲーム用駒に衝撃を与えないようにして、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができるという効果がある。また、本願発明に係るバランスゲーム用駒は、下方に吊り下げて連結するのではなく、略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができるという効果がある。
【0021】
本願発明に係るバランスゲーム用駒は、掛止片と掛止部材が、別体で構成され、連結軸を介して回動可能に連結されているので、他のバランスゲーム用駒を連結する場合、連結部である掛止部材が回動し、連結の難易度が高くなるという効果がある。また、本願発明に係るバランスゲーム用駒は、バランスゲーム用駒を複数連結した時、バランスゲーム本体の傾動により、連結軸を中心として屈曲し、バランスゲーム本体のバランスが崩れて倒れたりするので、屈曲することを念頭に置いて連結していかなければならず、ゲームをより難しく複雑にすることができるという効果がある。
【0022】
本願発明に係るバランスゲーム用駒は、バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、下部に設けられた掛止片と、掛止片の上部に設けられた当接板と、掛止片と当接板を連結する連結固定軸とからなり、他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止片と当接板で挟持して連結するように形成されている。
【0023】
本願発明に係るバランスゲーム用駒は、掛止片を他のバランスゲーム用駒の当接板と掛止片間に挿入すると、自重により掛止片の下面が他のバランスゲーム用駒の掛止片に当接し、掛止片の上面が他のバランスゲーム用駒の当接板に当接して、他のバランスゲーム用駒に連結することができる。本願発明に係るバランスゲーム用駒は、バランスゲーム本体のバランスを崩して倒れないようにしながら、掛止片を他のバランスゲーム用駒の掛止片と当接板間に挿入しなければならないので、他のバランスゲーム用駒に衝撃を与えないようにして、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができるという効果がある。また、本願発明に係るバランスゲーム用駒は、下方に吊り下げて連結するのではなく、略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができるという効果がある。
【0024】
本願発明に係るバランスゲーム用駒は、前記掛止片の上面又は下面に、当接突起が設けられ、他のバランスゲーム用駒の掛止片の当接突起と下面又は上面を、掛止片と当接板で挟持して連結するように形成されていても良い。
【0025】
本願発明に係るバランスゲーム用駒は、掛止片を他のバランスゲーム用駒の当接板と掛止片間に挿入すると、自重により掛止片の下面又は下面に設けられた当接突起が他のバランスゲーム用駒の掛止片に当接し、掛止片の上面に設けられた当接突起又は上面が他のバランスゲーム用駒の当接板に当接して、他のバランスゲーム用駒に連結することができる。本願発明に係るバランスゲーム用駒は、バランスゲーム本体のバランスを崩して倒れないようにしながら、掛止片を他のバランスゲーム用駒の掛止片と当接板間に挿入しなければならないので、他のバランスゲーム用駒に衝撃を与えないようにして、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができるという効果がある。また、本願発明に係るバランスゲーム用駒は、下方に吊り下げて連結するのではなく、略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができるという効果がある。
【0026】
本願発明に係るバランスゲーム装置は、前記バランスゲーム用駒とバランスゲーム本体とからなり、バランスゲーム本体は、下面が突出して湾曲した基台と、基台の略中央に設けられた支柱と、支柱の上部に設けられた掛止部とからなり、掛止部は、バランスゲーム用駒の掛止片の下面側に当接する当接凸部が形成された下部板と、掛止片の上面側に当接する上部板とを備え、バランスゲーム用駒の掛止片を当接凸部と上部板で挟持して連結するように形成されている。
【0027】
本願発明に係るバランスゲーム装置は、バランスゲーム用駒の掛止片を掛止部の当接凸部と上部板間に挿入すると、自重により掛止片の下面が当接凸部に当接し、掛止片の上面が上部板に当接して、バランスゲーム用駒をバランスゲーム本体に連結することができる。本願発明に係るバランスゲーム装置は、バランスゲーム本体のバランスを崩して倒れないようにしながら、バランスゲーム用駒の掛止片をバランスゲーム本体の掛止部の当接凸部と上部板間に挿入しなければならないので、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができるという効果がある。また、本願発明に係るバランスゲーム装置は、バランスゲーム用駒を下方に吊り下げて連結するのではなく、バランスゲーム用駒を略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができるという効果がある。
【0028】
本願発明に係るバランスゲーム装置は、前記バランスゲーム用駒とバランスゲーム本体とからなり、バランスゲーム本体は、下面が突出して湾曲した基台と、基台の略中央に設けられた支柱と、支柱の上部に設けられた掛止部とからなり、掛止部は、バランスゲーム用駒の掛止片の下面側に当接する下部板と、掛止片の上面側に当接する上部板とを備え、バランスゲーム用駒の掛止片を下部板と上部板で挟持して連結するように形成されている。
【0029】
本願発明に係るバランスゲーム装置は、バランスゲーム用駒の掛止片を掛止部の下部板と上部板間に挿入すると、自重により掛止片の下面が下部板に当接し、掛止片の上面が上部板に当接して、バランスゲーム用駒をバランスゲーム本体に連結することができる。本願発明に係るバランスゲーム装置は、バランスゲーム本体のバランスを崩して倒れないようにしながら、バランスゲーム用駒の掛止片をバランスゲーム本体の掛止部の下部板と上部板間に挿入しなければならないので、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができるという効果がある。また、本願発明に係るバランスゲーム装置は、バランスゲーム用駒を下方に吊り下げて連結するのではなく、バランスゲーム用駒を略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本願発明に係るバランスゲーム用駒の一つの実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のバランスゲーム用駒の要部斜視図である。
【図3】図1のバランスゲーム用駒の説明図であって、(a)が平面図、(b)側面図、(c)が底面図である。
【図4】図1のバランスゲーム用駒の連結を示す側面図である。
【図5】図1のバランスゲーム用駒の連結状態を示す側面図である。
【図6】図1のバランスゲーム用駒の連結状態を示す平面図である。
【図7】本願発明に係るバランスゲーム用駒の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図8】図7のバランスゲーム用駒の説明図であって、(a)が平面図、(b)側面図、(c)が底面図である。
【図9】図7のバランスゲーム用駒の連結を示す側面図である。
【図10】図7のバランスゲーム用駒の連結状態を示す側面図である。
【図11】本願発明に係るバランスゲーム用駒の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図12】図11のバランスゲーム用駒の要部斜視図である。
【図13】本願発明に係るバランスゲーム用駒の他の実施の形態を示す説明図であって、(a)が平面図、(b)側面図、(c)が底面図である。
【図14】本願発明に係るバランスゲーム装置の一つの実施の形態を示す斜視図である。
【図15】図14のバランスゲーム装置の側面図である。
【図16】本願発明に係るバランスゲーム用駒の他の実施の形態を示す説明図であって、(a)が平面図、(b)が連結側面図、(c)が連結底面図である。
【図17】本願発明に係るバランスゲーム用駒の他の実施の形態を示す説明図であって、(a)が平面図、(b)が連結側面図、(c)が連結底面図である。
【図18】本願発明に係るバランスゲーム用駒の他の実施の形態を示す説明図であって、(a)が平面図、(b)が連結平面図、(c)が連結側面図、(d)が連結底面図、(e)連結参考平面図、(f)が連結参考側面図である。
【図19】本願発明に係るバランスゲーム装置の他の実施の形態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本願発明の一つの実施の形態を図面に基づいて説明する。図1,2に示すように、バランスゲーム用駒1は、バランスゲーム本体61に連結していくバランスゲーム用駒であって(図14参照)、一方に掛止片10が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒1の掛止片10を掛止する掛止部材2が設けられている。掛止片10は、平板状に形成されている。掛止部材2は、掛止片10の下面10bに当接する当接突起9と、掛止片10の上面10aに当接する当接板6を備え、他のバランスゲーム用駒1の掛止片10を当接突起9と当接板6で挟持して連結するように形成されている。
【0032】
図4に示すように、バランスゲーム用駒1は、掛止片10を他のバランスゲーム用駒1の掛止部材2の当接突起9と当接板6間に挿入すると、図5に示すように、自重により掛止片10の下面10bが当接突起9に当接し、掛止片10の上面10aが当接板6に当接して、他のバランスゲーム用駒1に連結することができる。バランスゲーム用駒1は、バランスゲーム本体61のバランスを崩して倒れないようにしながら、掛止片10を他のバランスゲーム用駒1の掛止部材2の当接突起9と当接板6間に挿入しなければならないので、他のバランスゲーム用駒1に衝撃を与えないようにして、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができる。また、バランスゲーム用駒1は、下方に吊り下げて連結するのではなく、略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができる。
【0033】
バランスゲーム用駒21は、図11,12に示すように、バランスゲーム本体61に連結していくバランスゲーム用駒であって(図14参照)、一方に掛止片30が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒21の掛止片30を掛止する掛止部材22が設けられている。掛止片30は、平板状に形成されている。掛止部材22は、掛止片30の下面30bに当接する下部当接板23と、掛止片30の上面30aに当接する上部当接板26を備え、他のバランスゲーム用駒21の掛止片30を下部当接板23と上部当接板26で挟持して連結するように形成されている。
【0034】
バランスゲーム用駒21は、掛止片30を他のバランスゲーム用駒21の掛止部材22の下部当接板23と上部当接板26間に挿入すると、自重により掛止片30の下面30bが下部当接板23に当接し、掛止片30の上面30aが上部当接板26に当接して、他のバランスゲーム用駒21に連結することができる。バランスゲーム用駒21は、バランスゲーム本体61のバランスを崩して倒れないようにしながら、掛止片30を他のバランスゲーム用駒21の掛止部材22の下部当接板23と上部当接板26間に挿入しなければならないので、他のバランスゲーム用駒21に衝撃を与えないようにして、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができる。また、バランスゲーム用駒21は、下方に吊り下げて連結するのではなく、略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができる。
【0035】
図7乃至10に示すように、バランスゲーム用駒1は、バランスゲーム本体61に連結していくバランスゲーム用駒であって(図14参照)、一方に掛止片10が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒1の掛止片10を掛止する掛止部材2が設けられている。掛止片10は、平板状に形成され、下面10b又は上面10aに当接突起9Aが設けられている。掛止部材2は、掛止片10の当接突起9Aに当接する下部当接板3又は上部当接板6と、掛止片10の上面10a又は下面10bに当接する上部当接板3又は下部当接板6を備え、他のバランスゲーム用駒1の掛止片10を下部当接板3と上部当接板6で挟持して連結するように形成されている。
【0036】
バランスゲーム用駒1は、掛止片10を他のバランスゲーム用駒1の掛止部材2の下部当接板3と上部当接板6間に挿入すると、自重により掛止片10の下面10b又は下面10bに設けられた当接突起9Aが下部当接板3に当接し、掛止片10の上面10aに設けられた当接突起9A又は上面10aが上部当接板6に当接して、他のバランスゲーム用駒1に連結することができる。バランスゲーム用駒1は、バランスゲーム本体61のバランスを崩して倒れないようにしながら、掛止片10を他のバランスゲーム用駒1の掛止部材2の下部当接板3と上部当接板6間に挿入しなければならないので、他のバランスゲーム用駒1に衝撃を与えないようにして、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができる。また、バランスゲーム用駒1は、下方に吊り下げて連結するのではなく、略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができる。
【0037】
バランスゲーム用駒1,21は、図2,12に示すように、掛止片10,30と掛止部材2,22が、別体で構成され、連結軸11,31を介して回動可能に連結されているので、他のバランスゲーム用駒1,21を連結する場合、連結部である掛止部材2,22が回動し、連結の難易度が高くなる。また、バランスゲーム用駒1,21は、バランスゲーム用駒1,21を複数連結した時、バランスゲーム本体61の傾動により、連結軸11,31を中心として屈曲し、バランスゲーム本体61のバランスが崩れて倒れたりするので、屈曲することを念頭に置いて連結していかなければならず、ゲームをより難しく複雑にすることができる。
【0038】
バランスゲーム用駒71,81,91は、図16乃至19に示すように、バランスゲーム本体101に連結していくバランスゲーム用駒であって、下部に設けられた掛止片72,82,92と、掛止片72,82,92の上部に設けられた当接板73,83,93と、掛止片72,82,92と当接板73,83,93を連結する連結固定軸75,85,95とからなり、他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92を掛止片72,82,92と当接板73,83,93で挟持して連結するように形成されている。
【0039】
バランスゲーム用駒71,81,91は、掛止片72,82,92を他のバランスゲーム用駒71,81,91の当接板73,83,93と掛止片72,82,92間に挿入すると、自重により掛止片72,82,92の下面72b,82d,92bが他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92に当接し、掛止片72,82,92の上面72a,82c,92aが他のバランスゲーム用駒71,81,91の当接板73,83,93に当接して、他のバランスゲーム用駒71,81,91に連結することができる。バランスゲーム用駒71,81,91は、バランスゲーム本体101のバランスを崩して倒れないようにしながら、掛止片72,82,92を他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92と当接板73,83,93間に挿入しなければならないので、他のバランスゲーム用駒71,81,91に衝撃を与えないようにして、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができる。また、バランスゲーム用駒71,81,91は、下方に吊り下げて連結するのではなく、略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができる。
【0040】
バランスゲーム用駒71,81,91は、前記掛止片72,82,92の上面72a,82c,92a又は下面72b,82d,92bに、当接突起76,86,96が設けられ、他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92の当接突起76,86,96と下面72b,82d,92b又は上面72a,82c,92aを、掛止片72,82,92と当接板73,83,93で挟持して連結するように形成されていても良い。
【0041】
バランスゲーム用駒71,81,91は、掛止片72,82,92を他のバランスゲーム用駒71,81,91の当接板73,83,93と掛止片72,82,92間に挿入すると、自重により掛止片72,82,92の下面72b,82d,92b又は下面72b,82d,92bに設けられた当接突起76,86,96が他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92に当接し、掛止片72,82,92の上面72a,82c,92aに設けられた当接突起76,86,96又は上面72a,82c,92aが他のバランスゲーム用駒71,81,91の当接板73,83,93に当接して、他のバランスゲーム用駒71,81,91に連結することができる。バランスゲーム用駒71,81,91は、バランスゲーム本体101のバランスを崩して倒れないようにしながら、掛止片72,82,92を他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92と当接板73,83,93間に挿入しなければならないので、他のバランスゲーム用駒71,81,91に衝撃を与えないようにして、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができる。また、バランスゲーム用駒71,81,91は、下方に吊り下げて連結するのではなく、略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができる。
【0042】
バランスゲーム装置60,100は、図14,15,19に示すように、前記バランスゲーム用駒1,21,71,81,91とバランスゲーム本体61,101とからなる。バランスゲーム本体61,101は、下面63,103が突出して湾曲した基台62,102と、基台62,102の略中央に設けられた支柱64,104と、支柱64,104の上部に設けられた掛止部65,105とからなる。掛止部65,105は、バランスゲーム用駒1,21,71,81,91の掛止片10,30,72,82,92の下面側に当接する当接凸部67が形成された下部板68,108と、掛止片10,30,72,82,92の上面側に当接する上部板66,109とを備え、バランスゲーム用駒1,21,71,81,91の掛止片10,30,72,82,92を当接凸部67と上部板66,109で挟持して連結するように形成されている。
【0043】
バランスゲーム装置60,100は、バランスゲーム用駒1,21,71,81,91の掛止片10,30,72,82,92を掛止部65,105の当接凸部67と上部板66,109間に挿入すると、自重により掛止片10,30,72,82,92の下面が当接凸部67に当接し、掛止片10,30,72,82,92の上面が上部板66,109に当接して、バランスゲーム用駒1,21,71,81,91をバランスゲーム本体61,101に連結することができる。バランスゲーム装置60,100は、バランスゲーム本体61,101のバランスを崩して倒れないようにしながら、バランスゲーム用駒1,21,71,81,91の掛止片10,30,72,82,92をバランスゲーム本体61,101の掛止部65,105の当接凸部67と上部板66,109間に挿入しなければならないので、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができる。また、バランスゲーム装置60,100は、バランスゲーム用駒1,21,71,81,91を下方に吊り下げて連結するのではなく、バランスゲーム用駒1,21,71,81,91を略水平方向に連結していくので、視覚的に面白みのあるゲームにすることができる。
【0044】
バランスゲーム装置60,100は、掛止部65,105がバランスゲーム用駒1,21,71,81,91の掛止片10,30,72,82,92の下面側に当接する下部板68,108と、掛止片10,30,72,82,92の上面側に当接する上部板66,109とを備え、バランスゲーム用駒1,21,71,81,91の掛止片10,30,72,82,92を下部板68,108と上部板66,109で挟持して連結するように形成されても良い。このように形成すると、バランスゲーム装置60,100は、バランスゲーム用駒1,21,71,81,91の掛止片10,30,72,82,92を掛止部65,105の下部板68,108と上部板66,109間に挿入すると、自重により掛止片10,30,72,82,92の下面が下部板68,108に当接し、掛止片10,30,72,82,92の上面が上部板66,109に当接して、バランスゲーム用駒1,21,71,81,91をバランスゲーム本体61,101に連結することができる。バランスゲーム装置60,100は、バランスゲーム本体61,101のバランスを崩して倒れないようにしながら、バランスゲーム用駒1,21,71,81,91の掛止片10,30,72,82,92をバランスゲーム本体61,101の掛止部65,105の下部板68,108と上部板66,109間に挿入しなければならないので、ゆっくりと静かに作業しなければならず、連結自体が難しく、高度なゲームにすることができる。
【0045】
さらに、バランスゲーム用駒1について詳細に説明する。図1〜3に示すように、バランスゲーム用駒1は、合成樹脂によって形成され、掛止部材2と、掛止部材2に回動可能に連結された掛止片10とからなる。掛止部材2は、基板(下部当接板)3と、基板3の略中央に立設された支軸5と、支軸5の上端に設けられた上部当接板6とからなる。
【0046】
基板3は、平板状に形成され、先端7が円弧状に緩やかに湾曲しており、当該先端7の上部に先端7と同様に緩やかに湾曲した当接突起9が形成されている。また、基板3は、後部8に掛止片10が連結軸11により回動可能に連結されている。
【0047】
掛止片10は、扇板状に形成され、後端12が円弧状に緩やかに湾曲しており、前部13が基板3の後部8に連結軸11を介して回動可能に取り付けられている。掛止片10は、前部13下面10bに前記当接突起9と略同じ高さの円軸形のボス14が形成されている。前記連結軸11は、ボス14の略中心を貫通している。連結軸11には、上補助円板15が掛止片10の上面10aに接触して設けられ、下補助円板18が基板3の下面3bに接触して設けられている。下補助円板18と上補助円板15は、基板3と掛止片10を挟み込むようになっており、掛止片10の連結軸11廻りの回転を確実に行わせる。
【0048】
基板3は、略中央に支軸5が一体に形成され、支軸5の上端に上部当接板6がネジ等の固定手段17により固定されている。上部当接板6は、基板3と略平行であって、先端7側に延設されている。上部当接板6は、基板3より短く形成されており、先端19が当接突起9よりも支軸5側に位置している。なお、当接突起9と上部当接板6との間隔Sは、掛止片10の厚みと略同程度若しくは掛止片10の厚みより若干長く形成されている。
【0049】
バランスゲーム用駒1は、図4乃至6に示すように、他のバランスゲーム用駒1に連結することができる。バランスゲーム用駒1は、掛止部材2(又は掛止片10)を把持し、掛止片10を他のバランスゲーム用駒1の当接突起9と上部当接板6との間に差し込む。掛止片10は、図4に示すように、当接突起9の存在により上方から斜めに差し込むことができるので、連結が容易である。
【0050】
バランスゲーム用駒1は、掛止片10を差し込んでから、掛止部材2(又は掛止片10)の把持を解除すると、図5に示すように、自重により、先端7側が下方(X方向)に負荷がかかり、他のバランスゲーム用駒1の当接突起9を支点として、掛止片10の後端12が上方(Y方向)に付勢されて他のバランスゲーム用駒1の上部当接板6に圧接する。このように、バランスゲーム用駒1は、これの掛止片10を他のバランスゲーム用駒1の掛止部材2に差し込むようにして、他のバランスゲーム用駒1に連結していくことができる。なお、掛止片10は、当接突起9と上部当接板6により略水平に保持することができるが、当接突起9を高くすることにより斜め上方に傾斜させて連結保持することも可能であり、当接突起9の高さにより連結角度を調節することができる。バランスゲーム用駒1は、掛止部材2(又は掛止片10)に対して掛止片10(又は掛止部材2)が回動可能であり、掛止片10を他のバランスゲーム用駒1の掛止部材2に差し込む場合、掛止片10(又は掛止部材2)が回動するので、バランスゲームの連結(ゲーム性)の難易度を高くすることができる。
【0051】
バランスゲーム用駒1は、基板(下部当接板)3の上面3aに当接突起9が設けられているが、図7乃至図10に示すように、当接突起9Aを掛止片10の下面10b(又は上面10a)に設けても良い。バランスゲーム用駒1は、掛止片10を他のバランスゲーム用駒1の掛止部材2に差し込むと、自重により、先端7側が下方(X方向)に負荷がかかり、当接突起9Aが基板(下部当接板)3の上面3aに圧接し、この当接突起9Aを支点として、掛止片10の後端12が上方(Y方向)に付勢されて他のバランスゲーム用駒1の上部当接板6に圧接する。このように、バランスゲーム用駒1は、これの掛止片10を他のバランスゲーム用駒1の掛止部材2に差し込むようにして、他のバランスゲーム用駒1に連結していくことができる。
【0052】
バランスゲーム用駒21について詳細に説明する。図11,12に示すように、バランスゲーム用駒21は、合成樹脂によって形成され、掛止部材22と、掛止部材22に回動可能に連結された掛止片30とからなる。掛止部材22は、下部当接板23と、下部当接板23の略中央に立設された支軸25と、支軸25の上端に設けられた上部当接板26とからなる。
【0053】
下部当接板23は、平板状に形成され、先端27が円弧状に緩やかに湾曲して形成されている。また、下部当接板23は、後部28に掛止片30が連結軸31により回動可能に連結されている。掛止片30は、扇板状に形成され、後端32が円弧状に緩やかに湾曲しており、前部33が下部当接板23の後部28に連結軸31を介して回動可能に取り付けられている。連結軸31には、補助円板35が掛止片30の上面30aに接触して設けられている。補助円板35は、これと下部当接板23とで掛止片30を挟み込むようになっており、掛止片30の連結軸31廻りの回転を確実に行わせる。
【0054】
下部当接板23は、略中央に支軸25が一体に形成され、支軸25の上端に上部当接板26がネジ等の固定手段37により固定されている。上部当接板26は、下部当接板23と略平行であって、先端27側に延設されている。上部当接板26は、下部当接板23より短く形成されている。なお、下部当接板23と上部当接板26との間隔は、掛止片30の厚みと略同程度若しくは掛止片30の厚みより若干長く形成されている。
【0055】
バランスゲーム用駒21は、他のバランスゲーム用駒21に連結することができる。バランスゲーム用駒21は、掛止部材22(又は掛止片30)を把持し、掛止片30を他のバランスゲーム用駒21の下部当接板23と上部当接板26との間に差し込む。
【0056】
バランスゲーム用駒21は、掛止片30を差し込んでから、掛止部材22(又は掛止片30)の把持を解除すると、自重により、先端27側が下方(X方向)に負荷がかかり、他のバランスゲーム用駒21の下部当接板23を支点として、掛止片30の後端32が上方(Y方向)に付勢されて他のバランスゲーム用駒21の上部当接板26に圧接する。このように、バランスゲーム用駒21は、これの掛止片30を他のバランスゲーム用駒21の掛止部材22に差し込むようにして、他のバランスゲーム用駒21に連結していくことができる。バランスゲーム用駒21は、掛止部材22(又は掛止片30)に対して掛止片30(又は掛止部材22)が回動可能であり、掛止片30を他のバランスゲーム用駒21の掛止部材22に差し込む場合、掛止片30(又は掛止部材22)が回動するので、バランスゲームの連結(ゲーム性)の難易度を高くすることができる。
【0057】
バランスゲーム用駒41について詳細に説明する。図13に示すように、バランスゲーム用駒41は、合成樹脂によって一体形成され、掛止部材42と、掛止部材42に連結された掛止片50とからなる。掛止部材42は、基板(下部当接板)43と、基板43の略中央に立設された固定軸45と、固定軸45の上端に設けられた上部当接板46とからなる。
【0058】
基板43は、平板状に形成され、先端47が円弧状に緩やかに湾曲しており、当該先端47の上部に先端47と同様に緩やかに湾曲した当接突起49が形成されている。また、基板43は、後部48に掛止片50が連結板51により一体的に連結されている。
【0059】
掛止片50は、扇板状に形成され、後端52が円弧状に緩やかに湾曲しており、前部53が基板43の後部48に連結板51を介して一体的に連結されている。基板43は、略中央に固定軸45が一体に形成され、固定軸45の上端に上部当接板46が一体形成されている。上部当接板46は、基板43と略平行であって、先端47側に延設されている。上部当接板46は、基板43より短く形成されており、先端59が当接突起49よりも固定軸45側に位置している。なお、当接突起49と上部当接板46との間隔は、掛止片50の厚みと略同程度若しくは掛止片50の厚みより若干長く形成されている。
【0060】
バランスゲーム用駒41は、他のバランスゲーム用駒41に連結することができる。バランスゲーム用駒41は、掛止部材42を把持し、掛止片50を他のバランスゲーム用駒41の当接突起49と上部当接板46との間に差し込む。掛止片50は、当接突起49と上部当接板46との間に上方から斜めに差し込むことができるので、連結が容易である。
【0061】
バランスゲーム用駒41は、掛止片50を差し込んでから、掛止部材42の把持を解除すると、自重により、先端47側が下方に負荷がかかり、他のバランスゲーム用駒41の当接突起49を支点として、掛止片50の後端52が上方に付勢されて他のバランスゲーム用駒41の上部当接板46に圧接する。このように、バランスゲーム用駒41は、これの掛止片50を他のバランスゲーム用駒41の掛止部材42に差し込むようにして、他のバランスゲーム用駒41に連結していくことができる。
【0062】
バランスゲーム用駒1,21,41を取り付けるバランスゲーム本体61について、図14,15に基づいて詳細に説明する。バランスゲーム本体61は、下面63が円弧状に突出した基台62と、基台62の上面略中央に設けられた支柱64と、支柱64の上部に設けられ、前記バランスゲーム用駒1,21,41を掛止する掛止部65とからなる。
【0063】
掛止部65は、下部円板68と、下部円板68より小径の上部円板66とからなる。下部円板68と上部円板66は、支柱64の上部に略平行に取り付けられている。下部円板68の外周縁には、当接凸部67が延設され、上部円板66の外周縁69が当接凸部67よりも支柱64側に位置している。なお、当接凸部67と上部円板66との間隔は、掛止片10,30,50の厚みと略同程度若しくは掛止片10,30,50の厚みより若干長く形成されている。バランスゲーム用駒1,21,41とバランスゲーム本体61とでバランスゲーム装置60を構成する。
【0064】
バランスゲーム用駒1,21,41は、掛止部材2,22,42を把持し、掛止片10,30,50をバランスゲーム本体61の当接凸部67と上部円板66との間に差し込む。掛止片10,30,50は、当接凸部67の存在により、当接凸部67と上部円板66との間に上方から斜めに差し込むことができるので、連結が容易である。
【0065】
バランスゲーム用駒1,21,41は、掛止片10,30,50を差し込んでから、掛止部材2,22,42の把持を解除すると、自重により、先端7,27,59側が下方(X方向)に負荷がかかり、バランスゲーム本体61の当接凸部67を支点として、掛止片10,30,50の後端12,32,52が上方(Y方向)に付勢されてバランスゲーム本体61の上部円板66に圧接する。このように、バランスゲーム用駒1,21,41は、これの掛止片10,30,50をバランスゲーム本体61の掛止部65に差し込むようにして、バランスゲーム本体61に連結していくことができる。掛止部65は、下部円板68と上部円板66が円形に形成されているため、環状となっており、バランスゲーム用駒1,21,41をどの位置からでも連結することができる。なお、掛止片10,30,50は、当接凸部67と上部円板66により略水平に保持することができるが、当接凸部67を高くすることにより斜め上方に傾斜させて連結保持することも可能であり、当接凸部67の高さにより連結角度を調節することができる。
【0066】
バランスゲーム用駒1,21,41は、バランスゲーム本体61に連結していくと略水平方向に伸びていくことになるが、バランスゲーム本体61のバランスが崩れてバランスゲーム本体61が傾くことになる。このバランスゲーム本体61のバランスを元に戻すため、傾いた側とは反対側の位置にバランスゲーム用駒1,21,41を連結して、バランスの調整を行い、バランスゲーム本体61が倒れないようにする。係る場合、バランスゲーム用駒1,21は、連結軸11,31を中心として掛止部材2,22と掛止片10,30が回動するので、直列状に連結したバランスゲーム用駒1,21が屈曲して、遊戯者の意図とは無関係にバランスが崩れてバランスゲーム本体61が倒れる場合がある。このように、バランスゲーム装置60は、連結したバランスゲーム用駒1,21の屈曲を考えながら、さらに連結していくので、難易度の高いバランスゲームとなっている。
【0067】
バランスゲーム本体61は、バランスゲーム用駒1,21,41の掛止片10,30,50を当接凸部67と上部円板66とで挟持する構成であるが、下部円板68と上部円板66とで挟持するようにしても構わない(図19参照)。この場合は、下部円板68と上部円板66との間隔が、掛止片10,30,50の厚みと略同程度若しくは掛止片10,30,50の厚みより若干長く形成されていることが望ましい。
【0068】
さらに、バランスゲーム用駒71について詳細に説明する。図16に示すように、バランスゲーム用駒71は、合成樹脂によって形成され、下部に設けられた掛止片72と、掛止片72の上部に設けられた当接板73と、掛止片72と当接板73を連結する連結固定軸75とからなる。バランスゲーム用駒71は、他のバランスゲーム用駒71の掛止片72を掛止片72と当接板73で挟持して連結するように形成されている。
【0069】
掛止片72及び当接板73は円板状に形成され、円軸状の連結固定軸75により一体的に連結固定されている。当接板73は、掛止片72と略平行であって、掛止片72より小径に形成されている。掛止片72の下面72bには、略リング状の当接突起76が形成されている。なお、掛止片72と当接板73との間隔Sは、掛止片72と当接突起76との厚みと略同程度若しくはこの厚みより若干長く形成されている。
【0070】
バランスゲーム用駒81について詳細に説明する。図17に示すように、バランスゲーム用駒81は、合成樹脂によって形成され、下部に設けられた掛止片82と、掛止片82の上部に設けられた当接板83と、掛止片82と当接板83を連結する連結固定軸85とからなる。バランスゲーム用駒81は、他のバランスゲーム用駒81の掛止片82を掛止片82と当接板83で挟持して連結するように形成されている。
【0071】
掛止片82は、円板状の基部82aと、基部82aの周縁3箇所に形成された略半円板状の掛止部82bとからなる。当接板83は円板状に形成されている。掛止片82と当接板83は、円軸状の連結固定軸85により一体的に連結固定されている。掛止片82は、当接板83と略平行であって、掛止部82bが当接板83の周縁から突出するように形成されている。掛止部82bの下面82dには、略リング状の当接突起86が形成されている。なお、掛止片82と当接板83との間隔Sは、掛止片82と当接突起86との厚みと略同程度若しくはこの厚みより若干長く形成されている。
【0072】
バランスゲーム用駒91について詳細に説明する。図18に示すように、バランスゲーム用駒91は、合成樹脂によって形成され、下部に設けられた掛止片92と、掛止片92の上部に設けられた当接板93と、掛止片92と当接板93を連結する連結固定軸95とからなる。バランスゲーム用駒91は、他のバランスゲーム用駒91の掛止片92を掛止片92と当接板93で挟持して連結するように形成されている。
【0073】
掛止片92及び当接板93は三角板状に形成され、円軸状の連結固定軸95により一体的に連結固定されている。当接板93は、掛止片92と略平行であって、掛止片92より小さく形成されている。掛止片92の下面92bには、略リング状の当接突起96が形成されている。なお、掛止片92と当接板93との間隔Sは、掛止片92と当接突起96との厚みと略同程度若しくはこの厚みより若干長く形成されている。バランスゲーム用駒71,81,91は、掛止片72,82,92の下面72b,82d,92bに当接突起76,86,96が形成されているが、上面72a,82c,92aに当接突起76,86,96を形成してもかまわない。
【0074】
バランスゲーム用駒71,81,91は、図16乃至18に示すように、他のバランスゲーム用駒71,81,91に連結することができる。バランスゲーム用駒71,81,91は、掛止片72,82,92を他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92と当接板73,83,93との間に差し込むことにより連結される。
【0075】
バランスゲーム用駒71,81,91は、掛止片72,82,92を他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92と当接板73,83,93との間に差し込むと、自重により、当接突起76,86,96が他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92の上面72a,82c,92aに当接し、当接突起76,86,96を支点として、掛止片72,82b,92の先端79,89,99が上方(Y方向)に付勢されて他のバランスゲーム用駒71,81,91の当接板73,83,93に圧接する。このように、バランスゲーム用駒71,81,91は、これの掛止片72,82(82b),92を他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92と当接板73,83,93の間に差し込むようにして、他のバランスゲーム用駒71,81,91に連結していくことができる。
【0076】
バランスゲーム用駒71,81,91を取り付けるバランスゲーム本体101について、図19に基づいて詳細に説明する。バランスゲーム本体101は、下面103が円弧状に突出した基台102と、基台102の上面略中央に設けられた支柱104と、支柱104の上部に設けられ、前記バランスゲーム用駒71,81,91を掛止する掛止部105とからなる。
【0077】
掛止部105は、下部円板108と、下部円板108より小径の上部円板109とからなる。下部円板108と上部円板109は、支柱104の上部に略平行に取り付けられている。下部円板108は、上部円板109よりも外径が大きく形成されている。なお、下部円板108と上部円板109との間隔Sは、バランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92と当接突起76,86,96の厚みと略同程度若しくはこの厚みより若干長く形成されている。バランスゲーム用駒71,81,91とバランスゲーム本体101とでバランスゲーム装置100を構成する。
【0078】
バランスゲーム用駒71,81,91は、掛止片72,82(82b),92をバランスゲーム本体101の下部円板108と上部円板109との間に差し込む。バランスゲーム用駒71,81,91は、掛止片72,82(82b),92を下部円板108と上部円板109との間に差し込むと、自重により当接突起76,86,96がバランスゲーム本体101の下部円板108の上面108aに当接し、当接突起76,86,96を支点として、掛止片72,82(82b),92の先端79,89,99が上方(Y方向)に付勢されてバランスゲーム本体101の上部円板109に圧接する。このように、バランスゲーム用駒71,81,91は、これの掛止片72,82(82b),92をバランスゲーム本体101の掛止部105に差し込むようにして、バランスゲーム本体101に連結していくことができる。掛止部105は、下部円板108と上部円板109が円形に形成されているため、環状となっており、バランスゲーム用駒71,81,91をどの位置からでも連結することができる。
【0079】
バランスゲーム用駒71,81,91は、自分の掛止片72,82(82b),92を他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92と当接板73,83,93との間に差し込むようにして、他のバランスゲーム用駒71,81,91に連結していくが、逆に、他のバランスゲーム用駒71,81,91の掛止片72,82,92を自分の掛止片72,82,92と当接板73,83,93との間に挿入させて連結するようにしても構わないのは勿論である。
【0080】
バランスゲーム用駒71,81,91は、バランスゲーム本体101に連結していくと略水平方向に伸びていくことになるが、バランスゲーム本体101のバランスが崩れてバランスゲーム本体101が傾くことになる。このバランスゲーム本体101のバランスを元に戻すため、傾いた側とは反対側の位置にバランスゲーム用駒71,81,91を連結して、バランスの調整を行い、バランスゲーム本体101が倒れないようにする。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、ゲーム本体が倒れないようにして、バランスゲーム用駒を連続的に繋げてゲームを行うバランスゲーム玩具に利用可能である。
【符号の説明】
【0082】
S 間隔
1 バランスゲーム用駒
2 掛止部材
3 基板(下部当接板)
3a 上面
3b 下面
5 支軸
6 上部当接板(当接板)
7 先端
8 後部
9 当接突起
9A 当接突起
10 掛止片
10a 上面
10b 下面
11 連結軸
12 後端
13 前部
14 ボス
15 上補助円板
17 固定手段
18 下補助円板
19 先端
21 バランスゲーム用駒
22 掛止部材
23 下部当接板
25 支軸
26 上部当接板
27 先端
28 後部
30 掛止片
30a 上面
30b 下面
31 連結軸
32 後端
33 前部
35 補助円板
37 固定手段
41 バランスゲーム用駒
42 掛止部材
43 基板
45 固定軸
46 上部当接板
47 先端
48 後部
49 当接突起
50 掛止片
51 連結板
52 後端
53 前部
59 先端
60 バランスゲーム装置
61 バランスゲーム本体
62 基台
63 下面
64 支柱
65 掛止部
66 上部円板(上部板)
67 当接凸部
68 下部円板(下部板)
69 外周縁
71 バランスゲーム用駒
72 掛止片
72a 上面
72b 下面
73 当接板
75 連結固定軸
76 当接突起
79 先端
81 バランスゲーム用駒
82 掛止片
82a 基部
82b 掛止部
82c 上面
82d 下面
83 当接板
85 連結固定軸
86 当接突起
89 先端
91 バランスゲーム用駒
92 掛止片
92a 上面
92b 下面
93 当接板
95 連結固定軸
96 当接突起
99 先端
100 バランスゲーム装置
101 バランスゲーム本体
102 基台
103 下面
104 支柱
105 掛止部
108 下部円板(下部板)
108a 上面
109 上部円板(上部板)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、
一方に掛止片が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止する掛止部材が設けられ、
掛止片は、平板状に形成され、
掛止部材は、掛止片の下面に当接する当接突起と、掛止片の上面に当接する当接板を備え、他のバランスゲーム用駒の掛止片を当接突起と当接板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とするバランスゲーム用駒。
【請求項2】
バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、
一方に掛止片が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止する掛止部材が設けられ、
掛止片は、平板状に形成され、
掛止部材は、掛止片の下面に当接する下部当接板と、掛止片の上面に当接する上部当接板を備え、他のバランスゲーム用駒の掛止片を下部当接板と上部当接板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とするバランスゲーム用駒。
【請求項3】
バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、
一方に掛止片が設けられ、他方に他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止する掛止部材が設けられ、
掛止片は、平板状に形成され、下面又は上面に当接突起が設けられ、
掛止部材は、掛止片の当接突起に当接する下部当接板又は上部当接板と、掛止片の上面又は下面に当接する上部当接板又は下部当接板を備え、他のバランスゲーム用駒の掛止片を下部当接板と上部当接板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とするバランスゲーム用駒。
【請求項4】
掛止片と掛止部材は、別体で構成され、連結軸を介して回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載のバランスゲーム用駒。
【請求項5】
バランスゲーム本体に連結していくバランスゲーム用駒であって、
下部に設けられた掛止片と、
掛止片の上部に設けられた当接板と、
掛止片と当接板を連結する連結固定軸とからなり、
他のバランスゲーム用駒の掛止片を掛止片と当接板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とするバランスゲーム用駒。
【請求項6】
前記掛止片の上面又は下面には、当接突起が設けられ、
他のバランスゲーム用駒の掛止片の当接突起と下面又は上面を、掛止片と当接板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とする請求項5記載のバランスゲーム用駒。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のバランスゲーム用駒とバランスゲーム本体とからなり、
バランスゲーム本体は、下面が突出して湾曲した基台と、基台の略中央に設けられた支柱と、支柱の上部に設けられた掛止部とからなり、
掛止部は、バランスゲーム用駒の掛止片の下面側に当接する当接凸部が形成された下部板と、掛止片の上面側に当接する上部板とを備え、バランスゲーム用駒の掛止片を当接凸部と上部板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とするバランスゲーム装置。
【請求項8】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のバランスゲーム用駒とバランスゲーム本体とからなり、
バランスゲーム本体は、下面が突出して湾曲した基台と、基台の略中央に設けられた支柱と、支柱の上部に設けられた掛止部とからなり、
掛止部は、バランスゲーム用駒の掛止片の下面側に当接する下部板と、掛止片の上面側に当接する上部板とを備え、バランスゲーム用駒の掛止片を下部板と上部板で挟持して連結するように形成されていることを特徴とするバランスゲーム装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2013−85697(P2013−85697A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228841(P2011−228841)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(592184418)株式会社エムエスシ− (4)
【出願人】(593152454)有限会社ジェノイド・プロトデザイン (8)